JP3830479B2 - リニアステッピングモータ - Google Patents

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Description

この発明はリニアステッピングモータに関し、特にたとえば、棒状に形成される移動子を当該移動子の軸方向に直線的に移動させる、リニアステッピングモータに関する。
従来のこの種のリニアステッピングモータの一例が特許文献1に開示される。図7に示すように、この特許文献1に開示される円筒形リニアパルスモータ1は、出力側軸ケース2および反出力側ケース3を備えている。ケース2に設けられる軸受2aおよびケース3に設けられる軸受3aは、移動子4を構成するとともに軸方向に移動される軸5を軸支する。移動子4は、軸5と、磁極コア4a,4bと、この磁極コア4a,4b相互間に挟持され、かつ軸方向に磁化されたリング状の永久磁石4cとで構成される。また、ケース2とケース3に挟持されるように、軸5の周囲には5つ(図面では2つ)の固定子6が設けられる。固定子6は固定子コア6aと固定子巻線6bとによって構成される。このような構成の円筒形リニアパルスモータ1では、固定子コア6aに巻かれた固定子巻線6bに電流が流されることにより、移動子4を軸方向(図中の上下方向)に移動させていた。
特開平7−177723号公報[G02K 41/03]
このような従来技術では、移動子4を所望の位置で停止させるようにしてあるため、永久磁石4cと固定子コア6aとの間に働く吸引力に基づく保持トルク(ディテントトルク)を有している。したがって、ディテントトルクが大きい場合には、永久磁石4cと固定子コア6aとの間に働く吸引力が大きくなるため、起動トルクも大きくする必要がある。このような起動トルクを大きくする方法としては、移動子4を移動させる場合に、固定子巻線6bに流す電流量を増大させることが考えられる。しかし、電流量を増加させると、固定子巻線6bにおける発熱量の増加を伴い、消費電力の浪費につながってしまうという問題を引き起こしてしまう。このため、ディテントトルクを小さくして、消費電力を低減させるようにした場合には、移動子4を所望の位置に保持できない場合があるという問題もあった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、ディテントトルクを減少させず、しかも駆動時の電力消費を増大させずに、比較的大きな起動トルクを得ることができる、リニアステッピングモータを提供することである。
請求項1の発明は、棒状に形成される移動子と、移動子の周囲に設けられる固定子コアと、固定子コアの内側であり、移動子を囲むように巻かれた複数の固定子コイルとを備え、移動子は永久磁石,軟磁性体および非磁性体を含み、永久磁石と軟磁性体との間に非磁性体を挟むようにそれぞれ連結して移動子を形成し、永久磁石と軟磁性体とに駆動力を与えるようにした、リニアステッピングモータである。
請求項1の発明では、リニアステッピングモータは、棒状に形成される移動子を備えている。この移動子の周囲には固定子コアが設けられ、固定子コアの内側には、移動子を囲むように巻かれた複数の固定子コイルが配置される。また、移動子は、永久磁石,軟磁性体および非磁性体で構成され、永久磁石と軟磁性体との間に非磁性体を挟むように、それぞれ連結される。このような構成のリニアステッピングモータでは、静止状態では、永久磁石と固定子コアとの間に働く吸引力によって、移動子が静止した状態で保持される。この保持トルクはディテントトルクと呼ばれる。また、移動子の移動(駆動)時には、永久磁石と軟磁性体とに駆動力が与えられる。
請求項1によれば、永久磁石と軟磁性体とに同時に駆動力を与えるので、永久磁石のみに駆動力を与える場合に比べて大きな駆動力を得ることができる。このため、ディテントトルクを低減することなく、駆動時の電流量を抑えることができる。
請求項2の発明は請求項1に従属し、隣接する固定子コイルの配置ピッチをLとし、同時にオンする連続する固定子コイルの数をn(nは3以上の整数)とするとき、永久磁石の長さを(n−2)Lに決定し、軟磁性体の長さをnLに決定するようにした。
請求項2の発明では、隣接する固定子コイルの配置ピッチをLとし、同時にオンする連続する固定子コイルの数をn(nは3以上の整数)とする場合には、永久磁石の長さを(n−2)Lに決定し、軟磁性体の長さをnLに決定するのが好ましい。これは、永久磁石は、固定子コイルをオンすることにより生成される電磁石の内部であり、その中心で安定点をとる(静止状態となる)からであり、電磁石の領域からはみ出さないようにするためである。一方、軟磁性体は、電磁石が発生する磁束が最も効率よく流れる位置に安定し、磁束が透磁率の低い空気中を通ると損失になるため、その損失を減らすようにするためである。したがって、たとえば、n=3にすると、永久磁石の長さはLに決定され、軟磁性体の長さは3Lに設定される。
請求項2によれば、永久磁石および軟磁性体を適切な長さに設定できるので、効率よく移動子を移動させることができ、また、安定した状態で静止させることができる。
請求項3の発明は請求項1または2に従属し、永久磁石と軟磁性体との配置距離に対応する個数おきに複数の固定子コイルを直列接続するようにした。
請求項3の発明では、永久磁石と軟磁性体との配置距離に対応する個数おきに複数の固定子コイルを直列接続する。したがって、永久磁石に進行方向に向かう駆動力を与えるように、固定子コイルをオンすると、それに直列接続される固定コイルもオンされ、これによって、軟磁性体にも同様の駆動力が与えられる。
請求項3によれば、同時に駆動すべき固定子コイルを直列接続するので、複数の固定子コイルのオン/オフを個別に制御する場合よりも配線の数を減らすことができる。したがって、リニアステッピングモータ自体を小型化することができる。
この発明によれば、永久磁石と軟磁性体との間に非磁性体を挟むようにそれぞれ連結して移動子を形成し、移動子の駆動時に永久磁石と軟磁性体とに駆動力を与えるようにするので、ディテントトルクを低減させることなく、駆動時における電流量の増大を防止することができる。これにより、無駄な電力消費を削減することができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1を参照して、この発明の一実施例であるリニアステッピングモータ(以下、単に「リニアモータ」という。)10は移動子12およびこの移動子12の周囲に設けられる2つの固定子コア14を含む。2つの固定子コア14は互いに対向するように配置され、その両端部に、移動子12を軸支するとともに、固定子コア14を保持(固定)する軸受16が設けられる。また、2つの固定子コア14に挟持されるように、複数(この実施例では40個)の固定子コイル18が設けられる。
なお、図1においては、リニアモータ10の全体構成を分かり易く示すために、固定子コイル18の数を26個にしてある。
移動子12は、棒(円柱)状に形成され、図1のIIA−IIA断面図である図2(A)および図2(A)の一部(図中囲んである部分)を拡大した図2(B)から分かるように、その軸方向に第1所定長さ(この実施例ではL)を有する永久磁石20を含む。永久磁石20は、移動子12の軸上の所定位置に設けられる。このように、永久磁石20を移動子12の軸上に連続的に設けた場合には、リニアモータ10を小型化できる。
なお、図2(A)においては、後述する溝14aおよび突起14bを分かり易く示すために、固定子コイル18は省略してある。また、永久磁石20の長さLには、後述するように、連結保持部材24と連結する部分(両端の凸部)の長さは含まれない。
また、図2(A)に示すように、移動子12は複数(この実施例では、3つ)の軟磁性体22を含み、この軟磁性体22は円柱状に形成され、移動子12の軸方向に第2所定長さ(この実施例では3L)を有する。永久磁石20と軟磁性体22とは連結保持部材24によって連結(接合)され、軟磁性体22同士もまた連結保持部材24によって接合される。具体的には、この実施例では、移動子12は、図2(A)の上から下に向かって、連結保持部材24,軟磁性体22,永久磁石20,連結保持部材24,軟磁性体22,連結保持部材24および軟磁性体22の順で接合される。この実施例では、永久磁石20と軟磁性体22との間および軟磁性体22同士の間を連結する連結保持部材24では、永久磁石20の中心と3つの軟磁性体22の中心とがそれぞれ等間隔になる長さに選択される。つまり、隣り合う永久磁石20と3つの軟磁性体22とは、所定ピッチPに配置される。また、移動子12の両端に設けられる連結保持部材24は、図1および図2(A)に示すような状態で、移動子12が軸受16によって軸支される適宜の長さに選択される。
永久磁石20は、移動子12の軸方向に磁化されており、たとえば略円柱状に形成されたネオジム系磁石等が使用され得る。軟磁性体22は、たとえば鉄や珪素鋼等で形成され、永久磁石20と同様に略円柱状に形成される。連結保持部材24は、非磁性体であるアルミ等によって形成され、一例として円筒状のアルミパイプ等が用いられる。このように連結保持部材24が円筒状(管状)に形成されるため、図2(B)に示すように、永久磁石20および軟磁性体22の両端面(両端部)には、管内面と嵌り合う凸部が形成され、永久磁石20および軟磁性体22は連結保持部24と嵌合するとともに接着される。
図3(A)は、固定子コア14の一部を示す図解図(斜視図)である。この図3(A)に示すように、固定子コア14は、コア140とこのコア140を支持する支持部材142とによって構成される。コア140は、図3(B)の正面図で示すように、略矩形状であり、一方主面に凹凸が形成される。つまり、溝14aおよび突起14bが形成される。また、図3(A)ではその詳細は省略してあるが、図3(B)の上面図から分かるように、コア140はたとえば軟磁性の珪素鋼板を積層して厚板状に形成してある。これは、後述するように、固定子コイル18に電流を流したときに発生する移動子12に働く駆動力をより強く(大きく)するように、固定子コイル18に流れる電流と直交する方向に流れる電流を低減させるためである。したがって、図面では表現できないが、コア140を形成する珪素鋼板の各々はシールドされている。
また、支持部材142は、非磁性体(たとえば、アルミ)を略四角柱状に形成し、その一方主面に、上述したコア140を支持する(嵌め込む)ための溝142aが形成される。つまり、支持部材142はコの字状に形成される。
なお、この実施例では、コア140と支持部材142とによって固定子コア14を構成するようにしたが、軟磁性体としての珪素鋼板のみを用いて、固定子コア14を構成することも可能である。ただし、珪素鋼は、アルミに比べて加工性や熱伝導性が劣り、しかも高コストである。
したがって、リニアモータ10としては、図2(A)および図2(B)に示すように、固定子コア14には、その一方側面において、長手方向(移動子12の軸に対応する軸方向)に所定ピッチLで複数(この実施例では40個)の溝14aが形成され、これによって、複数(この実施例では39個)の突起14bが所定ピッチLで溝14aと交互に形成される。溝14aおよび突起14bの軸方向幅は適宜に設定されるが、この実施例では、突起14bの幅は溝14aよりも小さく設定される。このように、この実施例では、上述の永久磁石20の長さLは、溝14aおよび突起14bの形成ピッチLと同じに設定されている。
また、2つの固定子コア14は、それぞれ、複数の溝14aおよび突起14bが対向するように配置される。固定子コイル18の各々は、対向する2つの溝14aにその一部が収容されるように、2つの固定子コア14の間に挟持される(図4(A)参照)。また、固定子コイル18は、当該一部が固定子コア14に設けられる、かつ、互いに隣接する突起14bの間で挟持される。したがって、固定子コイル18も所定ピッチLで設けられる。たとえば、固定子コイル18は、銅(非磁性体)等の導線によって構成される。
図1のIVA−IVA断面図である図4(A)に示すように、固定子コイル18は、その中心に孔18aが設けられるように巻き回され、すなわちドーナツ状に形成され、孔18aの径は移動子12の外径よりも少し大きく形成される。また、移動子12に設けられる永久磁石20と、互いに対向するように配置される2つの固定子コア14のそれぞれとの間に吸引力が働く。これにより、移動子12の外周面と固定子コイル18の内周面(孔18a)との間に所定間隔(たとえば、0.5mm程度)のギャップを有する。
また、固定子コイル18が存在しない部分では、図4(B)に示すように、2つの固定子コア14(コア140)の突起14bの間を通るように、移動子12が配置される。移動子12の外周面と固定子コア14の突起14bの突出面との間のギャップは、上記所定間隔と同じ或いはほぼ同じにされる。ただし、図4(B)は、図4(A)と同じ方向であり、異なる位置における断面図である。
なお、軟磁性体22(凸部を除く。)および連結保持部材24は、永久磁石20(凸部を除く。)の径と同じにされ、移動子12(永久磁石20,軟磁性体22および連結保持部材24)の外面(外周面)は平滑にされる。これは、永久磁石20と固定子コア14との間に働く吸引力が、一方の固定子コア14と他方の固定子コア14との間で異なる場合があり、このとき、移動子12が固定子コイル18の内周面に接触したとしても、その接触による摩擦抵抗を小さくするためである。
このような構成のリニアモータ10の動作の様子は、図5および図6に示される。なお、図5および図6においては、簡単のため、固定子コイル18の数を16個にするとともに、移動子12の一部を省略してある。また、各固定子コイル18は括弧付番号で区別することにする。さらに、図5および図6では、リニアモータ10の長手方向を横(水平)にした状態で、固定子コア14(コア140)の断面(図面では簡単のため、ハッチングは省略してある。)を示してある。
ここで、図1および図2においては省略したが、図5(A)に示すように、固定子コイル18は、所定個数(この実施例では、8個)おきに直列接続され、図示は省略するが、その一方端は接地され、他方端はドライバ(駆動装置)に接続される。したがって、直列接続される固定子コイル18は、ドライバによって、同時に駆動(オン)/停止(オフ)される。このように、直列接続した場合には、固定子コイル18の各々を個別に制御する場合に比べて配線数を減らすことができる。また、この実施例では、固定子コイル18に電圧を印加した(電流を流した)とき、つまり固定子コイル18をオンしたとき、図5(B)に示すような磁極(磁界)が発生する。
ここで、直列接続される固定子コイル18の間隔は、形成された移動子12における隣り合う永久磁石20と軟磁性体22との間隔Pおよび隣り合う軟磁性体22同士の間隔Pによって決定される。逆に、所定個数おきに固定子コイル18を直列接続した固定子(固定子コア14および固定子コイル18)を用意しておき、当該所定個数に相当する間隔で、永久磁石20および3つの軟磁性体22の配置ピッチを決定して、移動子12を形成するようにしてもよい。
たとえば、初期状態において、いずれの固定子コイル18もオンされていない場合には、固定子コア14と移動子12の永久磁石20との吸引力によって、図5(A)に示すような位置関係で、移動子12は静止している。ここで、永久磁石20の長さLは、この実施例では固定子コア14の溝14aおよび突起14bの形成ピッチLと同じに設定されているため、永久磁石20の両端が突起14bの幅方向略中央に位置する。このような状態(静止状態)における移動子12の保持トルク(無励磁保持トルク)は「ディテントトルク」と呼ばれている。
図6(A)に示すように、永久磁石20に対向する(10)番の固定子コイル18と、移動子12(永久磁石20)の進行方向に配置される(11)および(12)番の固定子コイル18とをオンし、その状態を維持する。すると、(10),(11),(12)番の固定子コイル18に発生する磁界(進行磁界)によって、図6(A)において矢印で示す方向(図6(A)の右方向)に駆動力が得られ、永久磁石20が1ステップ移動して、図6(B)に示すように、次((11)番)の固定子コイル18に対向する位置で静止する。この場合の移動距離はLに等しい。
なお、図6(A)および図6(B)においては、簡単のため、結線(接続線)は省略してある。
また、このとき、(10),(11),(12)番の固定子コイル18のそれぞれに直列接続される(2),(3),(4)番の固定子コイル18もオンされ、その状態が維持される。したがって、(2),(3),(4)番の固定子コイル18に発生する進行磁界によって、軟磁性体22は、永久磁石20の進行方向と同じ方向に駆動力を得る。ここで、図5(A),図6(A)および図6(B)においては、移動子12の一部のみを示してあるため分かりにくいが、図2に示したように、永久磁石20と3つの軟磁性体22とが所定ピッチPで配置され、省略されている2つの軟磁性体22もまた、(10),(11),(12)番の固定子コイル18(または、(2),(3),(4)番の固定子コイル18)のそれぞれに直列接続される固定子コイル18がオンすることにより、同様の駆動力を得ている。
このように、移動子12は、永久磁石20が設けられた部分のみならず、軟磁性体22が設けられた部分においても駆動力が得られるため、引き込み(起動)トルクを減少させずに、電流量の増大を防止することができる。すなわち、ディテントトルクを減少させずに、駆動時の無駄な消費電力を削減することができるのである。
なお、逆に言えば、永久磁石20と軟磁性体22との両方に駆動力を得るために、永久磁石20と3つの軟磁性体22との配置ピッチを等間隔にするようにし、その間隔にあうように直列接続する固定子コイル18の間隔を決定しているのである。
また、この実施例では、永久磁石20を移動させるために、一度に駆動する固定子コイル18の数は3個(ここでは、軟磁性体22を駆動する固定子コイル18は除く。)に設定してある。これは、永久磁石20は、固定子コイル18をオンすることにより形成される電磁石の内部に位置するときに、その中心で安定点を取る(静止状態となる)ためであり、また、配置ピッチLのn個の固定子コイル18を一度(同時)にオンした場合には、電磁石となる長さはnLであり、永久磁石20を固定子コイル18の配置ピッチLずつ移動させるとすると、永久磁石20の長さは(n−2)Lとなるからである。したがって、この実施例では、n=3であるため、上述したように、永久磁石20の長さはLに設定される。たとえば、同時に5個の固定子コイル18をオンする場合には、永久磁石20の長さは3Lに設定される。
さらに、軟磁性体22では、電磁石が発生させる磁束が最も効率よく流れる位置に安定する。また、磁束が透磁率の低い空気中を通ると損失になるため、その損失を可及的低減させるために、電磁石と同じ長さnLにするようにしてある。したがって、この実施例では、n=3であるため、上述したように、軟磁性体22の長さは3Lに設定される。たとえば、上述したように、同時に5個の固定子コイル18をオンする場合には、軟磁性体22の長さは5Lに設定される。
なお、図6(B)に示す状態で、(2),(3),(4),(10),(11)および(12)番の固定子コイル18がオフされると、永久磁石20は固定子コア14との吸引力によって静止状態を保持する。
また、図示は省略するが、図6(B)に示す状態で、(11),(12),(13)番の固定子コイル18がオンされると、さらに駆動力が得られ、永久磁石20はさらに1ステップ移動して、(12)番の固定子コイル18と対向する位置で静止する。このとき、(3),(4),(5)番の固定子コイル18もまたオンされるため、上述と同様に、軟磁性体22にも進行方向に駆動力が働く。
さらに、図示は省略するが、図5(A)に示した状態で、(8),(9),(10)番の固定子コイル18がオンされると、永久磁石20は、図6(A)に示した方向とは逆方向(図6(A)の左方向)に駆動力を得る。これは、軟磁性体22についても同様である。したがって、移動子12すなわち永久磁石20は図6(A)の左方向に1ステップ移動される。つまり、移動子12は、オンされる固定子コイル18によって、軸方向に直線的に移動されるのである。
このように、固定子コイル18への電圧印加を制御することにより、永久磁石20すなわち移動子12の移動を制御することができる。なお、印加電圧はたとえばPWMされたパルス列であり、その印加時間,パルス幅およびレベル(パルス高)等は、構成するモータの駆動条件当によって適宜に設定される。
この実施例によれば、永久磁石と軟磁性体との間に非磁性体を挟むように連結して移動子を形成し、移動子を駆動するときに、永久磁石および軟磁性体の両方に駆動力を与えるので、ディテントトルクを低減させずに電流量を抑えることができる。言い換えると、起動トルクを低減させずに電流量を抑えることができる。このため、熱の発生を可及的抑制することができ、無駄な電力消費を削減することができる。
また、ディテントトルクを低減させる必要がないので、静止状態において、移動子を確実に保持することができる。
なお、上述の実施例で示したリニアモータは一例であり、これに限定される必要はない。移動子を上述の実施例で示したような構成にするのであれば、他の構成にすることも可能である。たとえば、背景技術に例示した特開平7−177723号に開示される円筒形リニアパルスモータや本願出願人が先に出願した特願2003−49834号に開示されるリニアモータなどと同じ構成にすることができる。
この発明のリニアステッピングモータの一例を示す図解図である。 図1実施例に示すリニアステッピングモータのIIA−IIA断面図およびその一部を拡大した拡大図である。 図1実施例に示すリニアステッピングモータを構成する固定子コアの一例を示す図解図である。 図1実施例に示すリニアステッピングモータのIVA−IVA断面図およびこの断面図と同じ断面で固定子コイルが配置されていない部分の断面図である。 図1実施例に示すリニアステッピングモータの動作を説明するための図解図である。 図1実施例に示すリニアステッピングモータの動作を説明するための図解図である。 従来技術の円筒形リニアパルスモータを示す図解図である。
符号の説明
10 …リニアステッピングモータ
12 …移動子
14 …固定子コア
16 …軸受
18 …固定子コイル
20 …永久磁石
22 …軟磁性体
24 …連結保持部材
140 …コア
142 …支持部材

Claims (3)

  1. 棒状に形成される移動子と、
    前記移動子の周囲に設けられる固定子コアと、
    前記固定子コアの内側であり、前記移動子を囲むように巻かれた複数の固定子コイルとを備え、
    前記移動子は永久磁石,軟磁性体および非磁性体を含み、
    前記永久磁石と前記軟磁性体との間に前記非磁性体を挟むようにそれぞれ連結して前記移動子を形成し、
    前記永久磁石と前記軟磁性体とに駆動力を与えるようにした、リニアステッピングモータ。
  2. 隣接する前記固定子コイルの配置ピッチをLとし、同時にオンする連続する前記固定子コイルの数をn(nは3以上の整数)とするとき、前記永久磁石の長さを(n−2)Lに決定し、前記軟磁性体の長さをnLに決定するようにした、請求項1記載のリニアステッピングモータ。
  3. 前記永久磁石と前記軟磁性体との配置距離に対応する個数おきに前記複数の固定子コイルを直列接続するようにした、請求項1または2記載のリニアステッピングモータ。
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