JP3233567U - 痰溶解液を自動的に追加する痰溶解液追加システム - Google Patents

Abstract

【課題】痰溶解液を自動かつ正確に追加して痰液を溶解するための、痰溶解液を自動的に追加する痰溶解液追加システムを提供する。【解決手段】痰溶解液を自動的に追加する痰溶解液追加システムは、計量装置（１）に載置された痰カップ（６）の痰液重量を計算し、痰液重量に基づいて、痰溶解液追加量の体積を計算し、痰溶解液追加量の体積に基づいて、定量サンプル追加ポンプ（５）を介してサンプル追加チューブ（３）で痰溶解液試薬瓶（２）内の痰溶解液を痰カップ（６）に追加する。【選択図】図１

Description

本考案は、検体処理の技術分野に関し、特に痰溶解液を自動的に追加する痰溶解液追加システムに関する。

痰液は、肺胞、気管支および気管の分泌物である。痰液検査は、一部の呼吸系疾患の診断、治療効果観察および予後に一定の価値を有し、現実的に呼吸器疾患の診断や治療において臨床意義を有する。今まで、喀痰培養は、依然として最も応用され、簡単かつ容易に行われ、経済的かつ安全な病原学診断技術である。

痰液検体は、明らかな非均一性を有し、細菌などの成分の分布濃度が非常に均一ではないなどの特徴から、真正病原菌の培養陽性率に大きく影響する。現在、臨床では、大量の粘液を含有する痰液検体の場合、通常、痰液が前処理される。この痰液の前処理とは、等量の溶解液を人手で追加し、保温静置溶解または保温振盪溶解を行うことである。痰塊をゲル状態から液体状態に溶解し、痰液内の細菌をより均一にすることを達成し、塗抹培養の場合、より一層病原菌の分散に有利であり、ゲル状の痰塊に包まれた病原菌から単一の細菌コロニーを成長し、真正病原菌の培養陽性率を大幅に向上させる。現在、痰液検体の前処理において、痰溶解液の追加およびその追加量が完全に人的作業に依存するため、痰溶解液の追加量は、人的要素から大きく影響を受け、痰溶解液追加量の均一性および標準性が確保されにくい。

本考案の目的は、痰溶解液を自動かつ正確に追加して痰液を溶解するための、痰溶解液を自動的に追加する痰溶解液追加システムを提供することにある。

本考案の痰溶解液を自動的に追加する痰溶解液追加システムは、
重量センサ付きの計量装置とサンプル追加装置とを含む、痰溶解液を自動的に追加する痰溶解液追加システムであって、
前記サンプル追加装置は、痰溶解液試薬瓶を含み、
サンプル追加チューブの液体注入口が前記痰溶解液試薬瓶の内部まで入り込み、前記サンプル追加チューブの液体排出口は、前記計量装置の上へ延び、
前記サンプル追加チューブの液体排出口には、サンプル追加ニードルが接続され、
前記サンプル追加チューブは、定量サンプル追加ポンプと連通し、
前記重量センサの信号出力側は、シングルチップマイクロコンピュータの信号入力側に電気的に接続され、
前記シングルチップマイクロコンピュータの制御出力側は、前記定量サンプル追加ポンプの制御入力側に電気的に接続され、
前記シングルチップマイクロコンピュータは、
前記計量装置に載置された痰カップの痰液重量を計算し、
前記痰液重量に基づいて、痰溶解液追加量の体積を計算し、
前記痰溶解液追加量の体積に基づいて、前記定量サンプル追加ポンプを介して前記サンプル追加チューブで前記痰溶解液試薬瓶内の痰溶解液を前記痰カップに追加する、
ことを特徴とする。

前記計量装置は、天秤であり、
前記定量サンプル追加ポンプは、プランジャポンプ、ペリスタルティックポンプ、ギヤポンプまたは定量弁であることを特徴とする。

前記サンプル追加ニードルは、スチールニードルまたはＴｉｐニードルであることを特徴とする。

本考案は、構造が簡単であり、取り扱いやすい。計量装置で痰液の重量を計量することによって、痰液の体積を重量の面で反映させる。それから、重量で反映されている標準化体積の痰溶解液追加量に基づいて、痰液量を人的に評価して痰溶解液を追加する不確定性を効果的に解決し、痰溶解液を自動かつ正確に追加して痰液を溶解する目的を実現する。

本考案の構造図である。 本考案の回路原理ブロック図である。

図１、図２に示すように、本考案の痰溶解液を自動的に追加する痰溶解液追加システムは、重量センサ付きの計量装置１とサンプル追加装置とを含む。サンプル追加装置は、痰溶解液試薬瓶２を含む。サンプル追加チューブの液体注入口が痰溶解液試薬瓶２の内部まで入り込み、サンプル追加チューブ３の液体排出口は、計量装置１の上へ延びる。サンプル追加チューブ３の液体排出口には、サンプル追加ニードル４が接続されている。サンプル追加量をより正確にするために、サンプル追加ニードル４には、スチールニードルまたはＴｉｐニードルが用いられる。サンプル追加チューブは、定量サンプル追加ポンプ５と連通する。重量センサの信号出力側は、シングルチップマイクロコンピュータの信号入力側に電気的に接続され、シングルチップマイクロコンピュータの制御出力側は、定量サンプル追加ポンプ５の制御入力側に電気的に接続される。

実際の作製において、計量装置１は、天秤であってもよく、もちろん、他の計量器具を用いてもよい。定量サンプル追加ポンプ５には、プランジャポンプ、ペリスタルティックポンプ、ギヤポンプまたは定量弁が用いられる。

使用の際に、痰液の入った痰カップ６を計量装置１に載置する。痰カップ６の形状、サイズおよび色は、任意に選択可能である。計量装置１は、痰カップ６および痰カップ６に入っている痰液の総重量を計量する。計量装置１の重量センサは、計量した痰カップ６（痰液を含む）の総質量を直接シングルチップマイクロコンピュータにフィードバックする。シングルチップマイクロコンピュータは、計算によって痰液の質量を得る。痰液の質量は、計算によって、１つの相応な痰溶解液追加量に対応する。算出した痰溶解液追加量を追加するように、シングルチップマイクロコンピュータで定量サンプル追加ポンプ５を制御することによって、痰溶解液の定量的な追加が正確に実施され、痰溶解液追加量の標準化および自動化が実現される。

本考案は、痰液を計量することによって痰溶解液追加の標準化を実現し、痰液内の細菌の均一化がさらに実現され、真正病原菌の培養陽性率を大幅に向上させる。

（付記）
（付記１）
重量センサ付きの計量装置（１）とサンプル追加装置とを含む、痰溶解液を自動的に追加するサンプル追加システムであって、
前記サンプル追加装置は、痰溶解液試薬瓶（２）を含み、
サンプル追加チューブ（３）の液体注入口が前記痰溶解液試薬瓶（２）の内部まで入り込み、サンプル追加チューブ（３）の液体排出口は、前記計量装置（１）の上へ延び、
前記サンプル追加チューブ（３）の液体排出口には、サンプル追加ニードル（４）が接続され、
前記サンプル追加チューブは、定量サンプル追加ポンプ（５）と連通し、
前記重量センサの信号出力側は、シングルチップマイクロコンピュータの信号入力側に電気的に接続され、
前記シングルチップマイクロコンピュータの制御出力側は、前記定量サンプル追加ポンプ（５）の制御入力側に電気的に接続されることを特徴とする、痰溶解液を自動的に追加するサンプル追加システム。

（付記２）
前記計量装置（１）は、天秤であり、
前記定量サンプル追加ポンプ（５）は、プランジャポンプ、ペリスタルティックポンプ、ギヤポンプまたは定量弁であることを特徴とする、付記１に記載の痰溶解液を自動的に追加するサンプル追加システム。

（付記３）
前記サンプル追加ニードル（４）は、スチールニードルまたはＴｉｐニードルであることを特徴とする、付記２に記載の痰溶解液を自動的に追加するサンプル追加システム。

Claims (3)

1. 重量センサ付きの計量装置（１）とサンプル追加装置とを含む、痰溶解液を自動的に追加する痰溶解液追加システムであって、
   前記サンプル追加装置は、痰溶解液試薬瓶（２）を含み、
   サンプル追加チューブ（３）の液体注入口が前記痰溶解液試薬瓶（２）の内部まで入り込み、前記サンプル追加チューブ（３）の液体排出口は、前記計量装置（１）の上へ延び、
   前記サンプル追加チューブ（３）の液体排出口には、サンプル追加ニードル（４）が接続され、
   前記サンプル追加チューブは、定量サンプル追加ポンプ（５）と連通し、
   前記重量センサの信号出力側は、シングルチップマイクロコンピュータの信号入力側に電気的に接続され、
   前記シングルチップマイクロコンピュータの制御出力側は、前記定量サンプル追加ポンプ（５）の制御入力側に電気的に接続され、
   前記シングルチップマイクロコンピュータは、
   前記計量装置（１）に載置された痰カップ（６）の痰液重量を計算し、
   前記痰液重量に基づいて、痰溶解液追加量の体積を計算し、
   前記痰溶解液追加量の体積に基づいて、前記定量サンプル追加ポンプ（５）を介して前記サンプル追加チューブ（３）で前記痰溶解液試薬瓶（２）内の痰溶解液を前記痰カップ（６）に追加する、
   ことを特徴とする、痰溶解液を自動的に追加する痰溶解液追加システム。
2. 前記計量装置（１）は、天秤であり、
   前記定量サンプル追加ポンプ（５）は、プランジャポンプ、ペリスタルティックポンプ、ギヤポンプまたは定量弁であることを特徴とする、請求項１に記載の痰溶解液を自動的に追加する痰溶解液追加システム。
3. 前記サンプル追加ニードル（４）は、スチールニードルまたはＴｉｐニードルであることを特徴とする、請求項２に記載の痰溶解液を自動的に追加する痰溶解液追加システム。

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