JP3233098B2 - 電線皮剥ぎ装置及び電線皮剥ぎ方法 - Google Patents

電線皮剥ぎ装置及び電線皮剥ぎ方法

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JP3233098B2 JP09745098A JP9745098A JP3233098B2 JP 3233098 B2 JP3233098 B2 JP 3233098B2 JP 09745098 A JP09745098 A JP 09745098A JP 9745098 A JP9745098 A JP 9745098A JP 3233098 B2 JP3233098 B2 JP 3233098B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電線の端部の絶
縁層を皮剥ぎするための電線皮剥ぎ装置及び電線皮剥ぎ
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の電線皮剥ぎ装置では、一般的
に、一対の切込刃を電線端部の絶縁層に食い込ませた
後、その切込刃を電線の遊端部側に移動させることによ
り、当該電線端部の絶縁層を剥取る構成となっている。
【0003】このとき、それらの切込刃が電線の芯線部
に達してしまうと芯線部が損傷してしまい、電気的・機
械的な不都合が生じる。
【0004】よって、対の切込刃を電線の絶縁層に食い
込ませたときに、それら切込刃と電線の芯線部との接触
の有無を検知する必要があり、このための装置として、
例えば、図10に示すものがある。
【0005】図10では、電線100の一方側端部に露
出させた芯線部102を一対の電極部110により挟み
込み、これにより芯線部102に直流電源115から所
定の電圧を加えている。また、電線100の他方側端部
に配設された一対の切込刃120を導電性材料により形
成し、これら切込刃120をリレー125を介してグラ
ンドに電気的に接続している。従って電線皮剥ぎ時に、
切込刃120が誤って芯線部102に接触した場合に
は、その芯線部102から切込刃120を介してリレー
125に電流が流れて、リレー125が作動し、切込刃
120と芯線部102との接触が検知される。
【0006】しかしながら、図10に示すような装置で
は、予め電線100の一方側端部に芯線部102を露出
させておく作業が必要である。また、電線100の一方
端端部に電圧を加えながら他方側端部で絶縁層の皮剥ぎ
を行う構成となっているため、予め所定長さに切断され
た電線の両端部で同時に絶縁層の皮剥ぎを行うようなこ
とはできない。
【0007】そこで、例えば、特開昭59−22201
0号公報に開示の如く、直流電源を芯線部102に直接
接続する代わりに、交流電源をその一方側に接続した電
極部を介して芯線部と容量結合させ、この状態で切込刃
による皮剥ぎ処理を行うようにしたものがある。この電
線皮剥ぎ装置では、切込刃の芯線部への接触によりその
芯線部から切込刃を通じてグランドに流れる電流を検出
することにより、芯線部と切込刃との接触の有無が検知
される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電線の一種
として、補強芯の外周に導線をコイル状に巻回して芯線
部を形成したいわゆる巻線タイプの電線がある。
【0009】例えば、図9に示す自動車等用のハイテン
ションケーブル1がその代表例として挙げられる。
【0010】このハイテンションケーブル1では、アラ
ミド繊維,ガラス繊維等の上にフェライト粉末を混入し
たフッ素ゴム等を押出被覆して補強芯2を形成し、この
補強芯2にニクロム線等の導線3を螺旋巻きに巻回して
芯線部5を形成している。また、この芯線部5に絶縁層
6を押出被覆し、さらに編組7及び最外シース8を順次
被覆して絶縁層9を形成している。
【0011】ところが、上述の特開昭59−22201
0号公報に開示のような電線皮剥ぎ装置では、導線が直
線状のいわゆるストレートタイプの電線の場合には問題
を生じないが、ハイテンションケーブル1のように巻線
タイプの電線の場合には、次に述べるような問題が生じ
る。
【0012】即ち、ハイテンションケーブル1の絶縁層
9の外周側に電極部を配して、導線3と容量結合させて
も、螺旋状に巻回された導線3間の容量結合に必要な実
行電極面積がストレートタイプの場合と比べて小さくな
るため、そこでの容量値は小さなものとなり、従って導
線3と切込刃が接触した際の電流値も小さくなって接触
検出が困難になるという問題がある。
【0013】そこで、この発明は上述したような問題を
解決すべくなされたもので、巻線タイプの電線の端部の
絶縁層を皮剥ぎするに際して、切込刃と芯線部との接触
の有無の検出を確実(又は正確)に行うことが可能な電
線皮剥ぎ装置及び電線皮剥ぎ方法を提供することを目的
とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明の請求項1記載の電線皮剥ぎ装置は、導線
がコイル状に巻回されてなる芯線部の外周に絶縁層が被
覆されてなる巻線型電線の端部に一対の切込刃を食い込
ませてその端部の絶縁層の皮剥ぎを行う電線皮剥ぎ装置
であって、前記電線の絶縁層の外周側に配設された誘導
コイル部と、前記誘導コイル部に交流電流を流して前記
導線に誘導起電力を生じさせるための交流電源と、グラ
ンドにアースされるとともに、前記電線の絶縁層の外周
側に配設されてその電線の導線と容量結合された電極部
と、前記対の切込刃とグランド間に直列に介装され、そ
れらの切込刃のいずれかと前記導線との接触により前記
導線から前記切込刃を通じてグランドに流れる誘導電流
を検出することにより、前記対の切込刃の前記芯線部へ
の接触を検知する接触検知手段とを備えている。
【0015】また、請求項2記載の電線皮剥ぎ装置は、
導線がコイル状に巻回されてなる芯線部の外周に絶縁層
が被覆されてなる巻線型電線が予め所定の長さ寸法に切
断され、その両端部に一対の切込刃を食い込ませてその
両端部の絶縁層の皮剥ぎを行う電線皮剥ぎ装置であっ
て、前記電線の絶縁層の外周側に配設された誘導コイル
部と、前記誘導コイル部に交流電流を流して前記導線に
誘導起電力を生じさせるための交流電源と、グランドに
アースされるとともに、前記電線の絶縁層の外周側に配
設されてその電線の導線と容量結合された電極部と、前
記電線の一方側及び他方側の端部のそれぞれの対の切込
刃とグランド間にそれぞれ直列に介装され、前記各対の
切込刃のいずれかと前記導線との接触により前記導線か
ら前記切込刃を通じてグランドに流れる誘導電流をそれ
ぞれ検出することにより、前記電線の一方側及び他方側
の端部の対の切込刃と前記芯線部との各接触を検知する
一対の接触検知手段とを備えている。
【0016】さらに、請求項3記載の電線皮剥ぎ方法
は、導線がコイル状に巻回されてなる芯線部の外周に絶
縁層が被覆されてなる巻線型電線の端部に一対の切込刃
を食い込ませてその端部の絶縁層の皮剥ぎを行う電線皮
剥ぎ方法において、前記電線の絶縁層の外周部に配設さ
れた誘導コイル部に交流電流を流すことにより前記導線
に誘導起電力を生じさせるとともに、グランドにアース
された電極部を前記電線の絶縁層の外周側に配してその
電線の導線と容量結合させた状態で、前記対の切込刃を
前記電線の端部に食い込ませ、前記対の切込刃のいずれ
かと前記導線との接触により前記導線から前記切込刃を
通じてグランドに流れる誘導電流を検出して、前記切込
刃の前記芯線部への接触を検知している。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる電線皮剥
ぎ装置が適用された電線自動切断皮剥ぎシステムについ
て説明する。
【0018】なお、加工対象物である巻線タイプの電線
は、図9に示すハイテンションケーブル1と同様構成で
あるので、ここでの説明は省略する。
【0019】この電線自動切断皮剥ぎシステムは、図1
に示すように、ハイテンションケーブル1が巻き付けら
れている電線供給ドラム12と、電線供給ドラム12か
ら供給されたハイテンションケーブル1を所定長さに切
断すると共にそのハイテンションケーブル1の両端部の
絶縁層9を皮剥ぎする電線処理装置15とが、ハイテン
ションケーブル1の搬送経路に沿って、順次備えられた
構造とされている。
【0020】なお、16はハイテンションケーブル1の
搬送方向を変えるためのターンローラである。また、1
7は電線自動切断皮剥ぎシステムを操作するための操作
ボックスである。
【0021】前記電線処理装置15は、電線を所定長さ
測長して切断処理する従来同様構成の切断処理部23
と、切断処理された電線を保持して所定方向に順次搬送
する従来同様構成の電線搬送機構24と、この電線搬送
機構24による搬送方向に沿って、電線搬送機構24に
よって搬送されるハイテンションケーブル1の一方側及
び他方側の各端部の被覆部をそれぞれ皮剥処理する電線
皮剥ぎ装置50A,50Bと、ハイテンションケーブル
1を良品と不良品とに振り分け排出する排出処理部28
とを備えた構造とされている。
【0022】この電線処理装置15は、制御部33によ
ってその動作が以下のように制御される。
【0023】即ち、ハイテンションケーブル1は最初に
切断処理部23に送られて、所定長さに切断される。切
断されたハイテンションケーブル1は、電線搬送機構2
4により、間欠的に電線皮剥ぎ装置50A、50B及び
排出処理処理部28へと順次搬送される。電線皮剥ぎ装
置50Aでは、ハイテンションケーブル1の一方側端部
の被覆部の皮剥ぎ処理がなされ、又、電線皮剥ぎ装置5
0Bではハイテンションケーブル1の他方側端部の被覆
部の皮剥ぎ処理がなされる。こうして、両端が皮剥ぎ処
理されたハイテンションケーブル1は、排出処理部28
において良品と不良品に振り分けて排出される。この場
合、良品は作業テーブル30の上面側に排出され、不良
品は作業テーブル30の下面側に配置された不良品回収
ボックス31内に排出されるように構成されている。
【0024】上記電線皮剥ぎ装置50Aをさらに詳説す
ると、その電線皮剥ぎ装置50A位置に搬送されたハイ
テンションケーブル1の一方側端部位置に皮剥ぎ部52
Aが設けられるとともに、そのハイテンションケーブル
1の他方側端部位置に起電力発生部70Aが設けられて
いる。
【0025】起電力発生部70Aは、図2,図3及び図
6に示すように、その誘導コイル部72Aが図示省略の
進退駆動部により、電線皮剥ぎ装置50A位置のハイテ
ンションケーブル1の他方側端部に接近離隔移動自在に
設けられてなる。
【0026】誘導コイル部72Aは、直方体形状のコア
本体部75Aの下面側4隅から下方に向けてコア脚部7
6Aが垂設されてなるコア部74Aと、そのコア部74
Aのコア本体部75Aに複数回巻回された巻線78Aと
からなる。
【0027】上記誘導コイル部72Aの両側に設けられ
たコア脚部76Aの間隔寸法(幅方向)は、ハイテンシ
ョンケーブル1の径寸法よりもやや大きく形成されてい
る。そして、誘導コイル部72Aをハイテンションケー
ブル1の他方側端部に近接させた状態で、当該他方側端
部が両側のコア脚部76A間に抱持状に配設される。
【0028】また、巻線78Aの両端部は、端子S,T
を介して交流電源80に電気的に接続されている。そし
て、上記近接させた状態で、交流電源80から誘導コイ
ル部72Aの巻線78Aに交流電流を流すと、巻線78
Aが一次側コイル、ハイテンションケーブル1の導線3
が二次側コイルとして働き、両者間の相互誘導作用によ
り当該導線3に誘導起電力を生じさせるように構成され
ている。
【0029】このとき、コア本体部75Aの下方に垂設
されたコア脚部76Aがハイテンションケーブル1を抱
持するように配設されているため、より多くの磁束が芯
線部5内を貫くため、この点において、前記誘導起電力
がより大きくなる。
【0030】また、ハイテンションケーブル1の他方側
端部には、グランドに接続された電極部95Aが配設さ
れされる(図6参照)。
【0031】この電極部95Aは、例えば、導電性材を
ハイテンションケーブル1の外周形状に倣う半円筒形状
に形成したもので、図示省略の進退駆動部により、ハイ
テンションケーブル1の被覆領域である他方側端部に接
近離隔移動自在に設けられ、接近移動されたときに導線
3と容量結合して、キャパシタを形成するようになって
いる。
【0032】従って、後述するように切込刃54Aが導
線3と接触すると、導線3,切込刃54A,接触検知手
段90A及び上記キャパシタにより閉回路が構成される
ようになっている。
【0033】また、皮剥ぎ部52Aは、図4及び図5に
示すように、上下に対向配置された一対の切込刃54A
と、これらの切込刃54Aを相互に接近離隔駆動させる
ための切込刃駆動部56Aと、それらの切込刃54A及
び切込刃駆動部56Aをハイテンションケーブル1の長
手方向に沿って進退移動させるための進退駆動部60A
とを備える。
【0034】上記各切込刃54Aは、鉄等の導電性の部
材により形成され、それぞれ互いに対向する略V字状刃
部55Aを有している。また、切込刃駆動部56Aは、
ハイテンションケーブル1の種類、特に、その芯線部5
の径寸法及び絶縁層9の厚み寸法に応じて予め設定され
た距離だけ、切込刃54Aを接近・離隔駆動させるよう
に構成されている。そして、切込刃駆動部56Aにより
両切込刃54Aを最も近接させた状態で、それら略V字
状刃部55Aがハイテンションケーブル1の一方側端部
の絶縁層9にのみ食い込むように、即ち、対の略V字状
刃部55Aが芯線部5の外周回りを所定距離離れて取り
囲むようになっている。
【0035】また、進退駆動部60Aは、各切込刃54
Aを絶縁層9に食い込ませた状態で、それら切込刃54
A及び切込刃駆動部56Aをハイテンションケーブル1
の長手方向に沿ってその遊端部側に移動させる。これに
より、ハイテンションケーブル1の端部の絶縁層9のみ
が剥取られ、当該端部に芯線部5が露出されるように構
成されている。
【0036】上記対の切込刃54Aは、図6に示すよう
に、接触検知手段90Aを介してアースされている。こ
の接触検知手段90Aは、各切込刃54Aとグランド間
に直列に介装された抵抗Rと、この抵抗Rの両端の電圧
が入力されるコンパレータ部92Aとを備える。
【0037】コンパレータ部92Aは、抵抗Rの両端間
の電位差が所定レベルを超えると、制御部33に接触検
知信号を出力するように構成されている。
【0038】即ち、各切込刃54Aがハイテンションケ
ーブル1の導線3に非接触の状態では、切込刃54Aか
ら抵抗Rに向けて電流が流れないため、抵抗Rの両端間
の電位差は生じず、コンパレータ部92Aから接触検知
信号が出力されることはない。ところが、上述の如く誘
導コイル部72Aにより導線3に誘導起電力を生じさせ
た状態で、各切込刃54Aが導線3に誤って接触する
と、その誘導起電力による誘導電流が抵抗Rに流れる。
このとき、当該誘導電流により抵抗Rの両端間に所定レ
ベルを超えた電位差が生じ、コンパレータ部92Aによ
り制御部33に接触検知信号が出力される。
【0039】なお、この電線皮剥ぎ装置50Aの次の電
線皮剥ぎ装置50Bは、ハイテンションケーブル1の他
方側端部の絶縁層9の皮剥ぎを行うものであるが、皮剥
ぎ部52Aに相当する皮剥ぎ部52Bがハイテンション
ケーブル1の他方側端部位置に、電極部95Aを含む起
電力発生部70Aに相当する起電力発生部70Bがハイ
テンションケーブル1の一方側端部位置に設けられてい
るだけで、他は同様構成であるので、その説明は省略す
る。
【0040】本実施形態は以上のように構成されてお
り、電線供給ドラム12から順次引出されたハイテンシ
ョンケーブル1は、ターンローラ16を通って、切断処
理部23側に案内され、切断処理部23において予め設
定された所定長さに測長されて切断処理される。そし
て、切断処理後、電線搬送機構24に受け渡されて搬送
される。
【0041】所定長さに切断されたハイテンションケー
ブル1は、電線搬送機構24により、まず、電線皮剥ぎ
装置50A位置に搬送される。
【0042】ハイテンションケーブル1が電線皮剥ぎ装
置50A位置に搬送されると、そのハイテンションケー
ブル1の他方側端部に誘導コイル部72Aが近接移動さ
れるとともに、巻線78Aに交流電流が流され、これに
より、ハイテンションケーブル1の導線3に誘導起電力
を発生させる。
【0043】この状態で、対の切込刃54Aを互いに接
近移動させて、ハイテンションケーブル1の一方側端部
の絶縁層9に食い込ませる(図5参照)。そして、絶縁
層9に食い込ませた状態で、進退駆動部60Aにより切
込刃54A及び切込刃駆動部56Aをハイテンションケ
ーブル1の一方側端部の遊端側に移動させることにより
その絶縁層9が剥取られ、当該端部に芯線部5が露出す
る。
【0044】このように正常にハイテンションケーブル
1端部の皮剥ぎがなされた場合には、対の切込刃54A
が芯線部5の導線3に接触することがないため、抵抗R
に電流が流れず、従って、コンパレータ部92Aから接
触検知信号が出力されることはない。
【0045】一方、上記皮剥ぎの際に、例えば、ハイテ
ンションケーブル1の芯線部5に偏心が生じていたり、
芯線部5が楕円形断面に歪んでいる場合等には、対の切
込刃54Aの少なくともいずれかが芯線部5の導線3に
接触して、導線3,切込刃54A,接触検知手段90A
と上述した電極部95A及び導線3よりなるキャパシタ
により閉回路が形成され、誘導コイル部72Aからの誘
導起電力による誘導電流が、導線3,切込刃54A及び
電極部95Aを介して抵抗Rに流れる。その結果、コン
パレータ部92Aから制御部33に接触検知信号が出力
され、制御部33において後に行われる排出処理部28
でこの良品、不良品判別のための信号として利用され
る。
【0046】このようにして電線皮剥ぎ装置50Aで、
ハイテンションケーブル1の一方側端部の絶縁層9の皮
剥ぎを行った後、ハイテンションケーブル1を次の電線
皮剥ぎ装置50Bに搬送し、ここで、電線皮剥ぎ装置5
0Aと同様の動作によりハイテンションケーブル1の他
方側端部の皮剥ぎを行う。
【0047】そして、両端部の皮剥ぎがなされたハイテ
ンションケーブル1は、電線搬送機構24により排出処
理部28に搬送される。
【0048】排出処理部28では、制御部33の制御に
基づいて、搬送されたハイテンションケーブル1の芯線
部5が電線皮剥ぎ装置50Aの切込刃54A及び電線皮
剥ぎ装置50Bの切込刃のいずれとも接触していないも
のである場合には、そのハイテンションケーブル1は良
品として作業テーブル30上に排出される。また、電線
皮剥ぎ装置50Aの切込刃54A及び電線皮剥ぎ装置5
0Bの切込刃の少なくとも一方と接触したものである場
合には、不良品として不良品回収ボックス31内に排出
される。
【0049】以上のようにこの電線自動切断皮剥ぎシス
テムに適用した電線皮剥ぎ装置50Aによると、所定長
さに切断されたハイテンションケーブル1の外周側に誘
導コイル部72Aを配設するとともに、この誘導コイル
部72Aに交流電流を流しているため、補強芯2に巻回
された導線3に誘導起電力を発生させることができる。
そして、この状態で、ハイテンションケーブル1の他方
側端部に対の切込刃54Aを絶縁層9に食い込ませてい
るため、対の切込刃54Aのいずれかが導線3に接触す
ると、その導線3,切込刃54A及びキャパシタを介し
て,抵抗Rに誘導電流が流れる。従って、この誘導電流
を接触検知手段90Aにより検出することにより、図1
0に示す従来のように電線100端部にその芯線部10
2を露出等させることなく、切込刃54Aの芯線部5へ
の接触を検知することが可能となる。
【0050】この場合、ハイテンションケーブル1は、
導線3が巻回された巻線タイプの電線であるため、通常
のストレートタイプの電線に比べ約10の4乗倍ものイ
ンダクタンスを有しており、その結果大きな誘導電流を
生成して抵抗Rに流すことができ、切込刃54Aの芯線
部5の接触検知を容易に行うことができる。
【0051】また、電線皮剥ぎ装置50Bについても同
様の効果を得ることができる。
【0052】なお、接触検知手段90Aとしては、図6
に示すように抵抗Rの両端間の電位差を検出するものの
他、リレーやトランジスタのスイッチング作用を利用し
たものであってもよい。
【0053】ところで、上述のような電線皮剥ぎ装置5
0Aにおいては、ハイテンションケーブル1の長手方向
中間部の被覆部分に誘導コイル部72Aを設けて、その
導線3に誘導起電力を発生させているため、例えば、図
7及び図8に示す第2実施形態のように、一工程でハイ
テンションケーブル1両端部の絶縁層9の皮剥ぎを行う
ことも可能である。
【0054】以下、この第2実施形態の電線自動切断皮
剥ぎシステムについて、上記第1実施形態との構成上の
相違点のみを説明すると、この電線自動切断皮剥ぎシス
テムでは、図7及び図8に示すように、電線処理装置1
5の切断処理部23と排出処理部28との間に電線皮剥
ぎ装置50Cを一台のみ設けている。
【0055】電線皮剥ぎ装置50Cには、その電線皮剥
ぎ装置50Cに搬送されるハイテンションケーブル1の
両端部位置に、上記皮剥ぎ部52A及び皮剥ぎ部52B
と同様構成の皮剥ぎ部52Cがそれぞれ設けられてい
る。また、それらの中央部位置に、含む起電力発生部7
0Aと同様構成の起電力発生部70Cが設けられてい
る。なお、ここには、上記第1実施形態と同様に、アー
スした電極部95Cが設けられており、その電極部95
Cと導線3との容量結合によりキャパシタが形成される
ようにしている。
【0056】上記両皮剥ぎ部52Cのそれぞれの対の切
込刃54Cは、接触検知手段90Cを介してアースされ
ている。また、これら接触検知手段90Cは、それぞれ
制御部33に電気的に接続されている。
【0057】そして、起電力発生部70Cの誘導コイル
部72C及び電極部95Cをハイテンションケーブル1
の被覆部分に沿って配設した状態で、それぞれの対の切
込刃54Cによりハイテンションケーブル1両端部の絶
縁層9の皮剥ぎを行う。この際、それらの切込刃54C
のうちのいずれかがハイテンションケーブル1の導線3
に接触すると、導線3,切込刃54C,接触検知手段9
0C及びキャパシタにより閉開路が形成され、接触検知
手段90Cの抵抗Rに誘導電流が流れる。前記接触検知
手段90Cはその誘導電流を検出し、制御部33に接触
検知信号を出力する。
【0058】この電線皮剥ぎ装置50Cで、切込刃54
Cと導線3との接触が検出されたハイテンションケーブ
ル1は、上記第1実施形態の場合と同様に排出処理部2
8により不良品回収ボックス31内に排出されることに
なる。
【0059】このように、ハイテンションケーブル1の
長手方向中間部の被覆部分に設けた誘導コイル部72A
により導線3に誘導起電力を発生させ、かつ、ハイテン
ションケーブル1の被覆部分にアースした電極部95C
を設けてその電極部95Cと導線3とを容量結合してキ
ャパシタを形成しているため、ハイテンションケーブル
1の両端部をそれぞれ対の切込刃54Cにより皮剥ぎし
ながら、それら対の切込刃54Cと芯線部5との接触の
有無をその両端部で同時に検知することが可能である。
【0060】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1記載
の電線皮剥ぎ装置によると、電線の絶縁層の外周側に配
設された誘導コイル部と、この誘導コイル部に交流電流
を流して導線に誘導起電力を生じさせるための交流電源
と、グランドにアースされるとともに、前記電線の絶縁
層の外周側に配設されてその電線の導線と容量結合され
た電極部(容量電極部)とを設けているため、コイル状
に巻回されてなる導線は一種の2次コイルとして働きそ
こに誘導起電力を生じる。また、対の切込刃とグランド
間に直列に介装され、それらの切込刃のいずれかと導線
との接触により導線から切込刃を通じてグランドに流れ
る誘導電流を検出することにより、対の切込刃の芯線部
への接触を検知する接触検知手段を設けているため、そ
れらの切込刃のいずれかと導線との接触により導線から
切込刃及び容量電極部を介して接触検知手段に流れる誘
導電流を検出することができ、対の切込刃の芯線部への
接触の有無を検知することができる。
【0061】また、請求項2記載の電線皮剥ぎ装置によ
ると、電線の絶縁層の外周側に配設された誘導コイル部
と、この誘導コイル部に交流電流を流して導線に誘導起
電力を生じさせるための交流電源とを設けているため、
コイル状に巻回されてなる導線は一種の2次コイルとし
て働きそこに誘導起電力を生じる。そして、電線の一方
側及び他方側の端部のそれぞれの対の切込刃とグランド
間にそれぞれ直列に介装され、各対の切込刃のいずれか
と導線との接触により導線から切込刃を通じてグランド
に流れる誘導電流をそれぞれ検出することにより、電線
の一方側及び他方側の端部の対の切込刃と前記芯線部と
の各接触を検知する一対の接触検知手段を設けているた
め、それらの切込刃のいずれかと導線との接触により導
線から切込刃及び容量電極部を介して接触検知手段に流
れる誘導電流を検出することができ、予め所定長さに切
断した電線の両端部でそれぞれ対の切込刃により皮剥ぎ
しながら、それら対の切込刃と芯線部との接触の有無を
同時に検知することが可能である。
【0062】また、請求項3記載のように、電線の絶縁
層の外周部に配設された誘導コイル部に交流電流を流す
ことにより導線に誘導起電力を生じさせるとともに、グ
ランドにアースされた電極部を前記電線の絶縁層の外周
側に配してその電線の導線と容量結合させた状態で、一
対の切込刃を前記電線の端部に食い込ませ、対の切込刃
のいずれかと導線との接触により導線から切込刃及び容
量電極部を介して流れる誘導電流を検出して、前記切込
刃の芯線部への接触を検知しているため、それら対の切
込刃と芯線部の接触の有無を検知することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる第1実施形態の電線自動切断
皮剥ぎシステムを示す全体概略説明図である。
【図2】起電力発生部を示す側面図である。
【図3】誘導コイル部を示す斜視図である。
【図4】皮剥ぎ部を示す側面図である。
【図5】皮剥ぎの一工程を示す断面図である。
【図6】電線皮剥ぎ装置を示す概略説明図である。
【図7】この発明にかかる第2実施形態の電線自動切断
皮剥ぎシステムを示す全体概略説明図である。
【図8】電線皮剥ぎ装置を示す概略説明図である。
【図9】ハイテンションケーブルを示す斜視図である。
【図10】従来例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 ハイテンションケーブル 2 補強芯 3 導線 5 芯線部 50A,50B 電線皮剥ぎ装置 54A 切込刃 72A 誘導コイル部 80 交流電源 90A 接触検知手段 95A 電極部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 1/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導線がコイル状に巻回されてなる芯線部
    の外周に絶縁層が被覆されてなる巻線型電線の端部に一
    対の切込刃を食い込ませてその端部の絶縁層の皮剥ぎを
    行う電線皮剥ぎ装置であって、 前記電線の絶縁層の外周側に配設された誘導コイル部
    と、 前記誘導コイル部に交流電流を流して前記導線に誘導起
    電力を生じさせるための交流電源と、 グランドにアースされるとともに、前記電線の絶縁層の
    外周側に配設されてその電線の導線と容量結合された電
    極部と、 前記対の切込刃とグランド間に直列に介装され、それら
    の切込刃のいずれかと前記導線との接触により前記導線
    から前記切込刃を通じてグランドに流れる誘導電流を検
    出することにより、前記対の切込刃の前記芯線部への接
    触を検知する接触検知手段とを備えた電線皮剥ぎ装置。
  2. 【請求項2】 導線がコイル状に巻回されてなる芯線部
    の外周に絶縁層が被覆されてなる巻線型電線が予め所定
    の長さ寸法に切断され、その両端部に一対の切込刃を食
    い込ませてその両端部の絶縁層の皮剥ぎを行う電線皮剥
    ぎ装置であって、 前記電線の絶縁層の外周側に配設された誘導コイル部
    と、 前記誘導コイル部に交流電流を流して前記導線に誘導起
    電力を生じさせるための交流電源と、 グランドにアースされるとともに、前記電線の絶縁層の
    外周側に配設されてその電線の導線と容量結合された電
    極部と、 前記電線の一方側及び他方側の端部のそれぞれの一対の
    切込刃とグランド間にそれぞれ直列に介装され、前記各
    対の切込刃のいずれかと前記導線との接触により前記導
    線から前記切込刃を通じてグランドに流れる誘導電流を
    それぞれ検出することにより、前記電線の一方側及び他
    方側の端部の対の切込刃と前記芯線部との各接触を検知
    する一対の接触検知手段とを備えた電線皮剥ぎ装置。
  3. 【請求項3】 導線がコイル状に巻回されてなる芯線部
    の外周に絶縁層が被覆されてなる巻線型電線の端部に対
    の切込刃を食い込ませてその端部の絶縁層の皮剥ぎを行
    う電線皮剥ぎ方法において、 前記電線の絶縁層の外周部に配設された誘導コイル部に
    交流電流を流すことにより前記導線に誘導起電力を生じ
    させるとともに、グランドにアースされた電極部を前記
    電線の絶縁層の外周側に配してその電線の導線と容量結
    合させた状態で、前記対の切込刃を前記電線の端部に食
    い込ませ、 前記対の切込刃のいずれかと前記導線との接触により前
    記導線から前記切込刃を通じてグランドに流れる誘導電
    流を検出して、前記切込刃の前記芯線部への接触を検知
    する電線皮剥ぎ方法。
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