JP3233091B2 - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP3233091B2
JP3233091B2 JP03718998A JP3718998A JP3233091B2 JP 3233091 B2 JP3233091 B2 JP 3233091B2 JP 03718998 A JP03718998 A JP 03718998A JP 3718998 A JP3718998 A JP 3718998A JP 3233091 B2 JP3233091 B2 JP 3233091B2
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隆之 坂倉
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝送線相互の電気
的接続を行うコネクタに関し、特に、伝送線の絶縁被覆
を剥離し、内部導体と電気的に接続する圧接刃構造の導
電性部材を内装したコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、所定の経路で配線された伝送線
(電線)群において、製造工程上、あるいは設計変更や
新たな機器の追加等を目的として、他の電線群と電気的
な接続を行う場合がある。この場合、被覆絶縁された内
部導体を有する電線相互を電気的に接続するためには、
伝送線の被覆絶縁を剥離し、内部導体相互を直接、ある
いは間接的に接続する必要がある。
【0003】従来技術における伝送線間の接続構造につ
いて、図8から図10を参照して説明する。圧着端子を
用いて電線相互の接続を行う場合には、図8(a)に示
すように、電線41の任意の位置43の絶縁被覆を剥離
して、内部導体を露出させ、図8(b)に示すように、
電線41と電線42の内部導体41a、42a密着させ
て、スプライス端子44により圧着接続し、図8(c)
に示すように、接続箇所を絶縁テープ45により保護す
る。
【0004】また、圧接部材を用いて電線相互の接続を
行う場合には、図9(a)に示すような導電性部材51
cの両端に形成された圧接刃51a、51bに、図9
(b)に示すように、電線41、42を圧入することに
より、絶縁被覆が剥離され、内部導体が導電性部材51
cに接触する。そして、図9(c)に示すように、圧接
部材51を含む接続箇所を樹脂ケース60により保護す
る。
【0005】さらに、ジョイントコネクタを用いて電線
相互の接続を行う場合には、図10に示すように、電線
46a〜46cの各々の末端に筒状の接続端子47a〜
47cを取り付け、メス側コネクタ61のハウジング6
1aに設けられたキャビティに個別に収納する。そし
て、オス側コネクタ62にメス側コネクタ61を係合す
ることにより、ハウジング62aに内装されたくし歯形
状のバスバー62bに接続端子46a〜46cが共通に
接続され、電線46a〜46c相互が電気的に接続され
る。
【0006】ところで、このような電線相互の接続は、
電線経路の設計変更や新たな機器の追加等に伴うものの
他、車両に装着されるワイヤーハーネスの製造工程上、
頻繁に行われる。たとえば、図11(a)に示すよう
に、ワイヤーハーネスの製造上、中間工程として、両端
にコネクタCA1、CA2が取り付けられたサブハーネ
スSAと、両端にコネクタCB1、CB2が取り付けら
れたサブハーネスSBとを別個に製造し、図11(b)
に示すように、サブハーネスSAの電線saと、サブハ
ーネスSBの電線sb1、sb2とを所定の接続箇所T
1、T2で電気的に接続して、最終的なワイヤーハーネ
スを製造する場合、上述したような圧着端子あるいは圧
接部材を用いた接続構造が多用されている。
【0007】さらに、ジョイントコネクタを用いた接続
構造の場合、図11(c)に示すように、サブハーネス
SAの電線sa1、sa2、サブハーネスSBの電線s
b1、sb2の各々の末端に所定の接続端子を取り付
け、ジョイントコネクタJ/Cに内装されたバスバーに
共通に接続することより、電線sa1、sa2、及び、
sb1、sb2相互が電気的に接続される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した圧着端子を用
いた接続構造においては、電線41、42相互をスプラ
イス端子44により確実に接続することができるが、接
続箇所(任意の位置43)の絶縁被覆を剥離して、電線
41、42相互を圧着接続し、さらに絶縁テープ45を
巻くという作業が必要となり、電線間の接続工程が極め
て繁雑となる問題を有している。
【0009】また、圧接部材を用いた接続構造において
は、接続作業を極めて簡易に行うことができるが、圧接
部材51を含む接続箇所全体を樹脂ケース60により保
護する必要があるため、接続箇所の構造が大型化し、大
きな空間を占有するという問題を有している。また、ジ
ョイントコネクタを用いた接続構造においては、コネク
タへの接続端子の着脱を極めて簡易に行うことができる
が、電線sa1、sa2、sb1、sb2の末端に接続
端子を取り付ける必要があるうえ、ジョイントコネクタ
J/Cを別個に設ける必要があるため、接続箇所の構造
が大型化するという問題を有している。
【0010】特に、このような作業性や占有空間の問題
は、上述したワイヤーハーネスの製造及び設計上、極め
て重大となる。すなわち、数十本単位で結束された電線
から所望の電線を取り出し、電線相互を接続する作業
は、極めて繁雑で作業効率を低下させ、また、限られた
空間に配索されるワイヤーハーネスに対して、大きな占
有空間を要する樹脂ケースやジョイントコネクタを新た
に設けることは、極力避ける必要がある。
【0011】本発明は、このような問題点を解決するこ
とを目的とし、簡易な接続作業により複数の電線相互の
電気的接続をすることができ、また、接続箇所が占有す
る空間を極力抑制したコネクタを提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、絶縁被覆された内部導体
を有する複数の伝送線相互を電気的に接続するコネクタ
において、一の伝送線の末端に取り付けられた接続端子
に対応して嵌合する嵌合部と、他の伝送線の被覆絶縁を
剥離し、前記内部導体と電気的に接続する圧接刃と、を
有する導電性部材と、該導電性部材を内装し、前記嵌合
部が露出する開口部と、前記圧接刃が露出する圧接部
と、該圧接部近傍で締め込み動作を行うバンド部と、該
バンド部を所望の位置で係止する係止部と、を有するコ
ネクタ部材と、を具備し、前記バンド部を前記圧接部近
傍で締め込むことにより、前記他の伝送線を前記圧接刃
に圧入することを特徴としている。
【0013】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のコネクタにおいて、前記コネクタ部材は、複数の前
記導電性部材を互いに離間し、電気的に絶縁して内装
し、前記バンド部を前記複数の導電性部材の圧接刃間で
締め込むことにより、前記他の伝送線を隣り合う前記圧
接刃の双方に圧入することを特徴としている。また、請
求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のコネクタに
おいて、前記コネクタ部材は、前記係止部を複数段有
し、該係止部の一の段を用いて、前記バンド部を前記圧
接部近傍で締め込むことにより、前記他の伝送線を前記
圧接刃に圧入するとともに、前記係止部の他の段を用い
て、前記バンド部を所望の被取り付け部に締め込むこと
により、前記コネクタ部材を取り付け固定することを特
徴としている。
【0014】さらに、請求項4記載の発明は、請求項
1、2又は3記載のコネクタにおいて、前記コネクタ部
材は、所望の被取り付け部に係合固定する固定部を有し
ていることを特徴としている。このような構成のコネク
タによれば、伝送線の末端に取り付けられた接続端子
は、導電性部材の嵌合部に嵌合され、一方、他の伝送線
の任意の位置が、導電性部材の圧接刃に圧入されるた
め、伝送線相互が電気的に接続される。
【0015】ここで、圧接刃の近傍に設けられたバンド
部が、内方に位置する他の伝送線を巻き込んでコネクタ
部材方向に締め込むため、他の伝送線を圧接刃に良好に
圧入することができるとともに、圧接刃と他の伝送線と
の接続状態を保持することができる。また、コネクタ部
材に複数の導電性部材を内装し、各々の圧接刃間でバン
ド部を締め込むことにより、隣り合う圧接刃に懸架され
た他の伝送線を良好に圧入することができるとともに、
複数の伝送線相互の電気的接続を行うことができる。
【0016】また、コネクタ部材にバンド係止部を複数
段設けることにより、初段の係止部で他の伝送線の圧入
を行い、次段の係止部でワイヤーハーネス等の線状体に
取り付け固定することができるため、伝送線相互の接続
機能に加え、結束及び固定機能を併用させることがで
き、接続箇所をぐらつきのない構造とすることができ
る。
【0017】さらに、コネクタ部材に固定部を設けるこ
とにより、係止穴やスタッドボルト等の所定の取り付け
部に固定することができ、伝送線相互の接続機能に加
え、従来ワイヤーハーネスの固定用に使われていたバン
ドクリップ等の固定機能を併用させることができるた
め、接続箇所の占有空間を抑制しつつ、線状体の新たな
固定構造を実現することができる。
【0018】特に、本発明のコネクタをワイヤーハーネ
スに適用することにより、中間工程におけるサブハーネ
ス相互の接続や、オプション部品の取り付け等のため、
電線相互を接続する場合に、接続作業を極めて簡易に、
かつ、接続箇所の占有空間を抑制して行うことができ
る。また、コネクタに電線相互の接続機能に加え、ワイ
ヤーハーネスの結束機能、所定の位置への固定機能を併
用させることができるため、設計自由度及び製造上の作
業効率の向上、部品点数の削減等を図ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るコネクタの第
1の実施例について、図1から図3を参照して説明す
る。ここで、図1は、コネクタの第1の実施例の構造を
示す斜視図、図2は、本実施例のコネクタへの電線の圧
入状態を示す断面図、図3は、本実施例のコネクタへの
電線の接続状態を示す斜視図、図4は、本実施例のコネ
クタをワイヤーハーネスに適用した場合の模式図であ
る。
【0020】まず、本実施例のコネクタの構造につい
て、図1を参照して説明する。図1(a)に示すよう
に、コネクタ10は、コネクタ部材11と、コネクタ部
材11に内装された導電性部材12と、コネクタ部材1
1の一端から延在するバンド部13を有して構成されて
いる。コネクタ部材11は、後述する導電性部材12の
嵌合部が露出する複数(2つ)の開口部11aと、コネ
クタ部材11の一面側に、導電性部材12の圧接刃が露
出する圧接部11bと、圧接部11bへの電線の挿入を
ガイドするスリット11cと、開口部11a間に形成さ
れたバンド係止部11dと、を有している。
【0021】導電性部材12は、図1(b)に示すよう
に、電線の末端に取り付けられた接続端子に嵌合する嵌
合部12aと、嵌合部12aの延在方向とは直交する方
向に折り曲げ形成された圧接刃12bとを有している。
バンド部13は、バンド係止部11dの延長線上に、コ
ネクタ部材11の一端から延在して形成され、バンド係
止部11d内に設けられた係止片11eにより所望の位
置で係止される。すなわち、バンド部13とバンド係止
部11dは、周知の結束バンドと同等の締め付け及び係
止機構を有している。
【0022】そして、図1(c)に示すように、コネク
タ部材11の開口部11a内に導電性部材12の嵌合部
12aが露出し、対象形状に形成された2個の導電性部
材12の圧接刃12bが、圧接部11bにおいて互いに
対向するように内装されている。次に、本実施例のコネ
クタ10に内装される導電性部材12の圧接刃12bへ
の電線の接続について、図2を参照して説明する。
【0023】まず、図2(a)に示すように、コネクタ
部材11に形成されたスリット11cを介して圧接部1
1b内に電線31を挿入し、2個の圧接刃12bに電線
31を懸架する。次いで、図2(b)、(c)に示すよ
うに、対向する圧接刃12b間に設けられたバンド部1
3を、バンド係止部11dに挿通して引き込むことによ
り、締め込みの内方に位置する電線31をコネクタ部材
11(バンド係止部11d)方向に締め込み、圧接刃1
2bに圧入するとともに、引き込み限界付近でバンド係
止部11d内の係止片11eにより係止される。
【0024】このようにして、コネクタ部材11に内装
された2個の導電性部材12の圧接刃12bに電線31
が共通に圧入され、電線31を介して2個の導電性部材
12が電気的に接続されるとともに、導電性部材12と
電線13との接続状態が保持される。次に、本実施例の
コネクタ10に内装される導電性部材12の嵌合部12
aへの電線の接続について、図3を参照して説明する。
【0025】図3に示すように、コネクタ部材11に内
装され、開口部11a内に露出する導電性部材12の嵌
合部12aに対して、2本の電線32、33の末端に取
り付けられた接続端子32a、33aを個別に嵌合接続
する。このようにして、コネクタ部材11に内装された
2個の導電性部材12に2本の電線32、33が個別に
接続され、さらに、導電性部材12の圧接刃12b相互
に電線31が共通に圧接されているため、電線31を介
して2本の電線32、33が電気的に接続される。
【0026】次に、本実施例のコネクタをワイヤーハー
ネスに適用した場合について、図4を参照して説明す
る。ここで、図11において説明したサブハーネスS
A、SBと同等の構成については、その説明を省略す
る。図11(a)に示したサブハーネスSA、SB相互
の接続において、サブハーネスSAの電線saに、サブ
ハーネスSBの電線sb1、sb2を接続する場合、図
4に示すように、コネクタ10の圧接部11bでサブハ
ーネスSAの電線saを圧接し、開口部11aでサブハ
ーネスSBの電線sb1、sb2の末端に取り付けられ
た接続端子と嵌合部12aとを嵌合する。
【0027】このようにして、コネクタ10に内装され
た導電性部材12を介して、電線sa、sb1、sb2
相互が電気的に接続され、サブハーネスSA、SBを一
体とした最終的なワイヤーハーネスが製造される。次
に、本発明に係るコネクタの第2の実施例について、図
5を参照して説明する。
【0028】図5に示すように、コネクタ10´は、第
1の実施例と同等の構成に加え、コネクタ部材11の他
面側、すなわち圧接部11bが形成される側とは反対側
に、所定の取り付け穴に係合するクリップ14(固定
部)が形成されている。このような構成のコネクタ10
´によれば、クリップ14を所望の取り付け穴に係合さ
せて固定することにより、導電性部材12の圧接刃及び
嵌合部を介して電気的に接続された電線相互の接続箇所
が、ぐらつき等を生じることなく、確実に固定される。
【0029】次に、本発明に係るコネクタの第3の実施
例について、図6及び図7を参照して説明する。図6
(a)に示すように、コネクタ20は、第1の実施例と
同様に、コネクタ部材21と、コネクタ部材21に内装
された導電性部材12と、コネクタ部材21の一端から
延在するバンド部23を有して構成されている。
【0030】そして、コネクタ部材21は、導電性部材
12の嵌合部が露出する2つの開口部21aと、コネク
タ部材21の一面側に、導電性部材12の圧接刃が露出
する圧接部21bと、圧接部21bへの電線の挿入をガ
イドするスリット21cと、開口部21a間に、2段に
形成されたバンド係止部21d、21eと、を有してい
る。
【0031】このような構成のコネクタ20によれば、
バンド部23をバンド係止部21dに挿通して引き込む
ことにより、電線31を圧接刃12bに圧入して、電線
31と導電性部材12とを電気的に接続した後、図6
(b)に示すように、圧接部21b上に所定の方向に配
索されたワイヤーハーネス30を当接し、このワイヤー
ハーネス30を締め込みの内方に位置するようにバンド
部23をバンド係止部21eに挿通して引き込むことに
より、図6(c)に示すように、コネクタ20がワイヤ
ーハーネス30に結束固定される。
【0032】すなわち、図7に示すように、バンド部2
3をバンド係止部21dに挿通して引き込むことによ
り、電線31が圧接刃12bに圧入されるとともに、引
き込み限界付近でバンド係止部21d内の係止片21f
により係止される。さらに、圧接部21b上にワイヤー
ハーネス30を当接してバンド部23をバンド係止部2
1eに挿通して引き込むことにより、引き込み限界付近
でバンド係止部21e内の係止片21gにより係止さ
れ、コネクタ20がワイヤーハーネス30の任意の箇所
に固定される。
【0033】次いで、コネクタ20の開口部21a内に
露出する導電性部材12の嵌合部12aに対して、2本
の電線32、33の末端に取り付けられた接続端子32
a、33aを個別に嵌合接続することにより、電線31
を介して2本の電線32、33が電気的に接続されると
ともに、電線相互の接続箇所が、ぐらつき等を生じるこ
となく、確実に固定される。
【0034】ここで、第2の実施例に示したように、コ
ネクタ部材21の他面側、すなわち圧接部21bが形成
される側とは反対側に、クリップ14を形成することに
より、電線相互の接続機能、ワイヤーハーネス30への
結束固定機能に加え、従来ワイヤーハーネス30の固定
用に使われていたバンドクリップ等の代用として、ワイ
ヤーハーネス30を所定の取り付け位置に固定する機能
を併用させることができる。
【0035】なお、本実施例においては、圧接される電
線の配索方向と、接続端子により接続される電線の配索
方向とを直交する方向として示した、本発明はこれに限
定されるものではなく、導電性部材の形状及びコネクタ
部材の内装構造を変更することにより、平行して配索さ
れる電線群の接続を行うことができることはいうまでも
ない。
【0036】さらに、コネクタを所望の取り付け部に固
定する構成としてクリップを示したが、他の固定構造を
有するものであってもよいことはいうまでもない。ま
た、導電性部材の嵌合部の形状として板状の突出形状を
示し、電線の末端に筒状の接続端子を取り付けた構成を
示したが、本発明はこの形状に限定されるものではな
く、接続端子の形状に対応するものであればよいことは
いうまでもない。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のコネクタ
によれば、伝送線の末端に取り付けられた接続端子を導
電性部材の嵌合部に嵌合し、一方、他の伝送線をバンド
部で締め込むことにより、導電性部材の圧接刃に圧入す
ることができ、導電性部材と伝送線相互の電気的な接続
を行うことができる。
【0038】また、コネクタ部材に複数の導電性部材を
内装し、各々の圧接刃間でバンド部を締め込むことによ
り、隣り合う圧接刃に懸架された他の伝送線を良好に圧
入することができるとともに、複数の伝送線相互の電気
的接続を行うことができる。また、コネクタ部材にバン
ド係止部を複数段設けることにより、初段の係止部で他
の伝送線の圧入を行い、次段の係止部でワイヤーハーネ
ス等の線状体に取り付け固定することができるため、伝
送線相互の接続機能に加え、結束及び固定機能を併用さ
せることができ、接続箇所をぐらつきのない構造とする
ことができる。
【0039】さらに、コネクタ部材に固定部を設けるこ
とにより、係止穴やスタッドボルト等の所定の取り付け
部に固定することができ、伝送線相互の接続機能に加
え、従来ワイヤーハーネスの固定用に使われていたバン
ドクリップ等の固定機能を併用させることができるた
め、接続箇所の占有空間を抑制しつつ、線状体の新たな
固定構造を実現することができる。
【0040】特に、本発明のコネクタをワイヤーハーネ
スに適用することにより、中間工程におけるサブハーネ
ス相互の接続や、オプション部品の取り付け等のため、
電線相互を接続する場合に、接続作業を極めて簡易に、
かつ、接続箇所の占有空間を抑制して行うことができ
る。また、コネクタに電線相互の接続機能に加え、ワイ
ヤーハーネスの結束機能、所定の位置への固定機能を併
用させることができるため、設計自由度及び製造上の作
業効率の向上、部品点数の削減等を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコネクタの第1の実施例を示す図
である。
【図2】第1の実施例のコネクタの圧接部における電線
の接続状態を示す図である。
【図3】第1の実施例のコネクタの開口部における電線
の接続状態を示す図である。
【図4】第1の実施例のコネクタをワイヤーハーネスに
適用した場合の模式図である。
【図5】本発明に係るコネクタの第2の実施例を示す図
である。
【図6】本発明に係るコネクタの第3の実施例を示す図
である。
【図7】第3の実施例のコネクタのバンド部の係止状態
を示す図である。
【図8】従来技術に係る圧着端子を使用した電線相互の
接続構造を示す図である。
【図9】従来技術に係る圧接部材を使用した電線相互の
接続構造を示す図である。
【図10】従来技術に係るジョイントコネクタを用いた
電線相互の接続構造示す図である。
【図11】ワイヤーハーネス製造工程における電線相互
の接続状態を示す模式図である。
【符号の説明】
10、10´、20 コネクタ 11、21 コネクタ部材 11a、21a 開口部 11b、21b 圧接部 11c、21c スリット 11d、21d、21e バンド係止部 11e、21f、21g 係止片 12 導電性部材 12a 嵌合部 12b 圧接刃 30 ワイヤーハーネス 31〜33 電線 32a、33a 接続端子

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁被覆された内部導体を有する複数の伝
    送線相互を電気的に接続するコネクタにおいて、 一の伝送線の末端に取り付けられた接続端子に対応して
    嵌合する嵌合部と、他の伝送線の被覆絶縁を剥離し、前
    記内部導体と電気的に接続する圧接刃と、を有する導電
    性部材と、 該導電性部材を内装し、前記嵌合部が露出する開口部
    と、前記圧接刃が露出する圧接部と、該圧接部近傍で締
    め込み動作を行うバンド部と、該バンド部を所望の位置
    で係止する係止部と、を有するコネクタ部材と、を具備
    し、 前記バンド部を前記圧接部近傍で締め込むことにより、
    前記他の伝送線を前記圧接刃に圧入することを特徴とす
    るコネクタ。
  2. 【請求項2】前記コネクタ部材は、複数の前記導電性部
    材を互いに離間し、電気的に絶縁して内装し、 前記バンド部を前記複数の導電性部材の圧接刃間で締め
    込むことにより、前記他の伝送線を隣り合う前記圧接刃
    の双方に圧入することを特徴とする請求項1記載のコネ
    クタ。
  3. 【請求項3】前記コネクタ部材は、前記係止部を複数段
    有し、 該係止部の一の段を用いて、前記バンド部を前記圧接部
    近傍で締め込むことにより、前記他の伝送線を前記圧接
    刃に圧入するとともに、 前記係止部の他の段を用いて、前記バンド部を所望の被
    取り付け部に締め込むことにより、前記コネクタ部材を
    取り付け固定することを特徴とする請求項1又は2記載
    のコネクタ。
  4. 【請求項4】前記コネクタ部材は、所望の被取り付け部
    に係合固定する固定部を有していることを特徴とする請
    求項1、2又は3記載のコネクタ。
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