JP3233002U - マスク - Google Patents
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Abstract
【課題】着用したままでも飲食をより行いやすいマスクを提供する。【解決手段】マスク1は、マスク本体10と耳掛け20とを備える。マスク本体は、上部材11及び下部材12を有する。上部材の下部の裏面と下部材の上部の表面とが対向して重なるように配置されており、上部材と下部材とが重なる箇所の両側部にてそれぞれ接続部材を介し、上部材と下部材とが相対的に移動可能に接続されており、耳掛けは上部材の両側部に取り付けられている。着用者の下骸骨の動きに追従し、上部材に対して下部材が動くことにより、上部材と下部材とが離間してマスク本体が開閉可能に構成されている。【選択図】図1
Description
本考案は、マスクに関する。
今日の新型コロナウイルス感染症の感染予防対策として、人の集まる場所をはじめ、外出時にマスクを着用することが浸透している。そして、会食中においても、会話する際はマスクを着用するマスク会食が勧められている。
しかし、飲食を行う度にマスクを外し、会話をする際には再度マスクを着用するという煩わしさから、会食中、マスクを外したままの状態や、マスクを引き下げて顎に掛けたままの状態で会話を行いがちである。このような状況に鑑みて、マスクを着用したままでも飲食が可能なマスクが種々提案されている(例えば、特許文献1〜4)。
特許文献1、2に開示のマスクでは、マスク本体部分は、上側部材と下側部材とを有しており、上側部材の下部と下側部材の上部とが重なるよう配置されている。飲食の際には、上側部材と下側部材との重複部分を開き、形成された開口部を通じて飲食物を口に運ぶことを可能としている。
また、特許文献3、4に開示のマスクでは、マスク本体部分は、口を露出可能な開口が設けられた内側部材と、内側部材を被覆する外側部材を備えており、外側部材が開閉可能な構造をしている。飲食の際には、一方の手で外側部材を上方向や横方向にめくることで、下層部材の開口が現れ、開口を通じて飲食物を口に運ぶことを可能としている。
特許文献1、2のマスクでは、飲食物を通す開口が小さく、飲食を行いやすいものとは言い難い。特許文献3、4のマスクについても、飲食物を口へ運ぶ度に片方の手で外側部材をめくり、その状態を保たなければならず、飲食を行いやすいものとは言い難い。
本考案は上記事項に鑑みてなされたものであり、その目的は、着用したままでも飲食をより行いやすいマスクを提供することにある。
本考案に係るマスクは、
マスク本体と耳掛けとを備え、
前記マスク本体は、上部材及び下部材を有し、
前記上部材の下部の裏面と前記下部材の上部の表面とが対向して重なるように配置されており、
前記上部材と前記下部材とが重なる箇所の両側部にてそれぞれ接続部材を介し、前記上部材と前記下部材とが相対的に移動可能に接続されており、
前記耳掛けは前記上部材の両側部に取り付けられており、
着用者の下骸骨の動きに追従し、前記上部材に対して前記下部材が動くことにより、前記上部材と前記下部材とが離間して前記マスク本体が開閉可能に構成されている、
ことを特徴とする。
マスク本体と耳掛けとを備え、
前記マスク本体は、上部材及び下部材を有し、
前記上部材の下部の裏面と前記下部材の上部の表面とが対向して重なるように配置されており、
前記上部材と前記下部材とが重なる箇所の両側部にてそれぞれ接続部材を介し、前記上部材と前記下部材とが相対的に移動可能に接続されており、
前記耳掛けは前記上部材の両側部に取り付けられており、
着用者の下骸骨の動きに追従し、前記上部材に対して前記下部材が動くことにより、前記上部材と前記下部材とが離間して前記マスク本体が開閉可能に構成されている、
ことを特徴とする。
また、前記接続部材が伸縮可能な素材から構成されていることが好ましい。
また、前記上部材と前記下部材とが重なる箇所に、前記上部材と前記下部材とを固定する固定部材を備えていてもよい。
本考案によれば、着用したままでも飲食をより行いやすいマスクを提供できる。
本実施の形態に係るマスクは、図1、図2に示すように、マスク本体10と耳掛け20を備える。なお、本明細書において、マスク1の着用時に外側に露出する側を「表側」、「表面」、顔と向き合う側を「裏側」、「裏面」、左右の端を「側部」と記す。
マスク本体10は、上部材11、下部材12を有している。上部材11は、顔の左右方向に延伸し、マスク1を着用した際に鼻から上唇の辺りまでを覆う部材である。一方の下部材12は、顔の左右方向に延伸しており、マスク1を着用した際に下唇辺りから顎までを覆う部材である。
上部材11は立体的に形成されており、上部材11の中央線部分は、表側に突出しており着用者の鼻にフィットしてずれにくいように形成されている。また、下部材12も立体的に形成されており、下部材12の中央線部分は、表側に突出し、着用者の顎にフィットしてずれにくいように形成されている。
上部材11と下部材12とは、一部が重なるよう配置されている。具体的には、図2に示すように、上部材11の下部の裏面と下部材12の上部の表面とが対向して重なるように配置されている。上部材11と下部材12との重ね合わせ部分の幅(図2に示すh)は、10mm以上であることが好ましい。
上部材11と下部材12とは、上部材11と下部材12との重ね合わせ部分の両側部において、上部材11と下部材12とが相対的に移動可能なように接続部材13を介して接続されている。これにより、それぞれ独立した部材である上部材11と下部材12とが分離しないようになっている。
接続部材13については、上記機能を発揮し得るならば、どのような部材でもよいが、図3(A)、図3(B)に示すように、伸縮可能な素材から構成されていることが好ましい。例えば、天然ゴムや合成ゴムを利用した平板状のゴム紐などが挙げられる。
接続部材13の一方の端部が上部材11の側部に固定され、他方の端部が下部材12の側部の上方に固定されている。また、上部材11と接続部材13との固定位置は、マスク1を装着したとき、着用者の顎関節の周辺であることが好ましい。また、接続部材13と上部材11との固定箇所は、上部材11の側部が折り返される部分など、上部材11によって被覆されていることが好ましい。接続部材13が外部から視認されず、マスク1の美観を損なうことが抑えられる。
伸縮可能な接続部材13を介して上部材11と下部材12とが接続されていることにより、図3(A)、(B)に示すように、上部材11と下部材12とは相対的な移動が実現され、上部材11と下部材12が離間し、マスク本体10が開口する。
耳掛け20は、着用者の耳に掛けられ、マスク本体10を着用者の顔に固定する役割を果たす。耳掛け20にはループ状の伸縮可能な紐が用いられている。耳掛け20は、上部材11の側部にそれぞれ取り付けられている。
続いて、マスク1の使用状態について説明する。図4(A)に、着用者がマスク1を着用し、口を閉じた状態を示している。口を閉じた状態では、上部材11の下部の裏側に下部材12の上部が入り込み、マスク本体10は閉口した状態である。
着用者が口を開いた状態では、図4(B)に示すように、上部材11に対して下部材12が移動し、上部材11と下部材12が離間してマスク本体10が開口している。人が食べるときやしゃべるときなどの口の開閉動作においては、頭蓋骨中、下顎骨が動くことになるが下顎骨が動くと、その動きに追従して下部材12が動き、マスク本体10が開口する。
マスク1では、上部材11と下部材12とがそれぞれ独立した部材であること、上部材11と下部材12とが伸縮可能な接続部材13で接続されていること、耳掛け20が上部材11にのみ取り付けられていること、そして、上部材11、下部材12がそれぞれ立体的に形成され、それぞれ鼻、顎にフィットして固定されることから、口を大きく開くときでも、その下顎骨の動きに下部材12が追従してスムーズに動き、上部材11と下部材12とが大きく離間してマスク本体10の開口を大きくすることができる。
このように、口の開閉動作に応じて下部材12が動くとともに、マスク本体1に大きな開口が形成されることから、着用者はマスク1を着用した状態においても、飲食を行いやすい。このため、マスク1では、通常のマスクのように、会食中において飲食を行う度に取り外したり、下方にずらしたりする必要がなく、また、両手が自由に使える状態であるので、奨励されているマスク会食に有用である。そのほか、喫煙や合唱、授乳等、通常のマスクでは外さなければならない種々の状況での使用に有用である。
なお、上部材11及び下部材12の材料としては、広くマスクに利用されている材料、例えば、布やガーゼ、不織布などが用いられるが、マスク本体10の開閉動作の際、特に閉口の際に上部材11の下部の裏側に下部材12の上部が入り込みやすいよう、腰のある材料であることが好ましい。
また、上部材11、下部材12のサイズや、鼻や顎部分の立体的形状については、大人男性用、大人女性用、子供用、幼児用など適宜設定され得る。
また、上部材11と下部材12との重ね合わせ部分については、固定部材が取り付けられていてもよい。マスク本体10の開閉を行わない状況においては、固定部材が設置されていることによって、口を開いてもマスク本体10が開口しないようにすることができる。固定部材として、上部材11と下部材12とを固定可能な部材であればよく、例えば、スナップボタン、ホック、面ファスナーなどが挙げられる。固定部材は、例えば、上部材11と下部材12との重ね合わせ部分の中央付近に一つ配置されたり、重ね合わせ部分の左右方向に沿って複数個配置されていたりしてもよい。
また、マスク1は、上部材11及び下部材12は独立した部材であること、新調可能な接続部材13で接続されていることから、上部材11の裏側に下部材12を収めることが可能である。このようにすることで、図5に示すように、マスク1をアイマスクとして利用することも可能である。
1 マスク
10 マスク本体
11 上部材
12 下部材
13 接続部材
20 耳掛け
10 マスク本体
11 上部材
12 下部材
13 接続部材
20 耳掛け
Claims (3)
- マスク本体と耳掛けとを備え、
前記マスク本体は、上部材及び下部材を有し、
前記上部材の下部の裏面と前記下部材の上部の表面とが対向して重なるように配置されており、
前記上部材と前記下部材とが重なる箇所の両側部にてそれぞれ接続部材を介し、前記上部材と前記下部材とが相対的に移動可能に接続されており、
前記耳掛けは前記上部材の両側部に取り付けられており、
着用者の下骸骨の動きに追従し、前記上部材に対して前記下部材が動くことにより、前記上部材と前記下部材とが離間して前記マスク本体が開閉可能に構成されている、
ことを特徴とするマスク。 - 前記接続部材が伸縮可能な素材から構成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のマスク。 - 前記上部材と前記下部材とが重なる箇所に、前記上部材と前記下部材とを固定する固定部材を備える、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のマスク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021001626U JP3233002U (ja) | 2021-04-30 | 2021-04-30 | マスク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021001626U JP3233002U (ja) | 2021-04-30 | 2021-04-30 | マスク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3233002U true JP3233002U (ja) | 2021-07-15 |
Family
ID=76751025
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021001626U Active JP3233002U (ja) | 2021-04-30 | 2021-04-30 | マスク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3233002U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN116035306A (zh) * | 2023-02-09 | 2023-05-02 | 无锡市第九人民医院 | 一种复合型口罩 |
-
2021
- 2021-04-30 JP JP2021001626U patent/JP3233002U/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN116035306A (zh) * | 2023-02-09 | 2023-05-02 | 无锡市第九人民医院 | 一种复合型口罩 |
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