JP3231958B2 - 空気熱源型空調システム - Google Patents

空気熱源型空調システム

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JP3231958B2
JP3231958B2 JP23948794A JP23948794A JP3231958B2 JP 3231958 B2 JP3231958 B2 JP 3231958B2 JP 23948794 A JP23948794 A JP 23948794A JP 23948794 A JP23948794 A JP 23948794A JP 3231958 B2 JP3231958 B2 JP 3231958B2
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正史 五十嵐
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Nippon Pmac Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気熱源型空調システ
ムにかかり、特に個別空間ごとの空調負荷要求に柔軟に
対応することが可能であり、かつ省エネルギー、省スペ
ース、施工性に優れた空気熱源型空調システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、ビル機能のインテリジェント化に
よる冷房負荷が増大し、またオフィス環境の快適化要求
が高まるにつれて、オフィスビルなどの空調設備の方式
は、セントラル方式から個別分散方式に変遷しつつあ
る。このような個別分散型ビル空調方式に対応する空調
設備として、パッケージ型ヒートポンプや、マルチ方式
空気調和機や、ウォールスルー型空気調和機などが開発
されている。
【0003】たとえば典型的なマルチ方式空調設備は、
1台の室外ユニットに複数の室内ユニットが接続され、
各室内ユニットごとに個別に運転停止や室温設定などの
制御ができるように構成されている。このようなマルチ
方式空調設備は個別運転制御特性に優れているため個別
分散方式に最適であり、しかも中央式空調と比べ熱搬送
動力を軽減することが可能なため、消費エネルギーを大
幅に迎えることができる点でも注目されている。
【0004】しかしながら、マルチ方式空調設備の設置
にあたっては、室内ユニットと室外ユニットとを連絡す
る冷媒配管の長さや高低差が設置場所によって多様であ
り、さらに設置現場に応じて冷却能力の予測、配管径の
選定、オイル注入量の適正調整などを行う必要がある。
【0005】また典型的なウォールスルー型空気調和機
は室内ユニットと室外ユニットとが一体に構成され、要
求される空調負荷に応じて空調空間のペリメータゾーン
に設置されるウォールスルー型空気調和機の台数を加減
することにより、各空調空間の個別分散要求に細やかに
対応することが可能である。このようなウォールスルー
型空気調和機は、マルチ方式空調設備とは異なり、冷媒
配管などを省略することが可能であるが、必要とする熱
源用空気量が非常に多く、システムのCOP(成績係
数)が低下する上、外気温度によっては十分な空調能力
を得ることができず、その設置場所や容量が限定され、
さらにダクト接続なども困難であり、したがって空気質
制御や温熱環境制御にも限界があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な技術的立脚点に立ちなされたものであり、その目的と
するところは、熱搬送動力を軽減することにより消費エ
ネルギーの低減が図れる上、熱源装置の容量や電力設備
容量を従来のシステムよりも削減することが可能なの
で、従来の設備に比較してイニシャルコスト、ランニン
グコスト、ライフサイクルコストに関して有利であり、
空調機に各個別空調ゾーンで要求される温熱環境や空気
質制御機能が集約されているので、各個別空調ゾーンで
要求される温熱環境や空気質環境を良好に保持すること
が可能であり、したがって各個別空調空間ごとの個別制
御性に優れているので個別分散方式に最適であり、テナ
ントビルなどでは使用に応じた明快な料金分担が可能と
なり、また特に床置き型ビルトイン個別方式を採用した
場合にはシステムの保全性にも優れ、さらに多様の設置
条件にもかかわらず、冷媒配管や冷媒水配管の省略、現
場拘持の省略、簡素化、標準化を図ることが可能な新規
かつ改良された空気熱源型空調システムを提供すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に基づいて構成された空気熱源型空調システ
ム、すなわち、第1及び第2の給気経路を備えるととも
に、少なくとも、個別蓄熱槽を備え第1の熱媒が循環す
る蓄熱槽回路と、圧縮機及び膨張弁を備え第2の熱媒が
循環するヒートポンプ回路と、気液接触型の第1の熱交
換器を備え第3の熱媒が循環する排熱回路とが一体に構
成されて成る熱源ユニットを備えた空気熱源型空調シス
テムでは、少なくとも、個別蓄熱槽と、第1の熱媒と第
1の給気経路内を流通する給気との熱交換を行う第2の
熱交換器と、蓄熱槽内に設置されて第1の熱媒と第2の
熱媒との熱交換を行う第3の熱交換器と、蓄熱槽外に設
置されて第1の熱媒と第2の熱媒との熱交換を行う第4
の熱交換器とから蓄熱槽回路を構成し、少なくとも、第
3の熱交換器と、第4の熱交換器と、第2の熱媒と前記
第1の給気経路内を流通する給気との熱交換を行う第5
の熱交換器と、第2の熱媒と第2の給気経路内を流通す
る給気との熱交換を行う第6の熱交換器と、第2の熱媒
と第3の熱媒との熱交換を行う第7の熱交換器とからヒ
ートポンプ回路を構成し、さらに、少なくとも、第1の
熱交換器と前記第7の熱交換器とから排熱回路を構成し
ている。そして、ヒートポンプ回路を構成する熱交換器
は、運転モードに応じて凝縮器又は蒸発器として選択的
に機能するように構成している。
【0008】そして、上記熱源ユニットの第4の熱交換
器及び第7の熱交換器は、第6の熱交換器の圧縮機側に
順次直列に配列するか、あるいは、第6の熱交換器の膨
張弁側に順次直列に配列することが可能である。また、
上記熱源ユニットの第4の熱交換器と第7の熱交換器を
同一シェル内に一体に構成することも可能である。
【0009】さらに、蓄熱槽回路と排熱回路内を共通の
第4の熱媒で循環させ、上記熱源ユニットの第4の熱交
換器と第7の熱交換器とを共通の第8の熱交換器から構
成し、切換手段により第4の熱媒を排熱回路側又は蓄熱
槽回路側に選択的に循環させる構成を採用することも可
能である。
【0010】さらに、本発明の別の観点によれば、空調
空間を所定の容積を有する1又は2以上の空調単位に分
割し、前記空調単位ごとに前記熱源ユニットを設置する
ことが好ましい。そして、その場合に、空調単位をさら
に1又は2以上の個別空調ゾーンに分割して各個別空調
ゾーンごとに送風ユニットを設置し、各熱源ユニットか
ら各送風ユニットに空調用空気を選択的に給気すること
が好ましい。なお、各送風ユニットには、第1の給気経
路及び第2の給気経路を介して熱源ユニットより空調用
空気を供給することが可能であり、各送風ユニットには
第1の給気経路及び第2の給気経路から供給される空調
用空気を切り換えるための切換手段を備えることが好ま
しい。さらに、各送風ユニットに可変風量制御手段を設
ける構成を採用することも可能である。
【0011】
【作用】本発明は上記のように構成されているので、ヒ
ートポンプ回路の熱交換器を運転モードに応じて蒸発器
又は凝縮器として選択的に機能させることにより、暖房
負荷、冷房負荷、冷暖房同時負荷など個々の空調空間に
おいて要求される熱負荷の種類及び大小にかかわらず、
あらゆる熱負荷要求に柔軟に対応することが可能であ
る。また空気質制御のために空調空間内に導入した外気
量以下の排気のみを熱源ユニットの熱源または熱搬送体
として利用することができるので、外気処理用空調機な
どの別体装置を省略可能な完全分散型の見かけ上熱源を
必要としない空気熱源型空調システムを構築することが
可能である。また蓄熱槽水を冷熱源又は温熱源として利
用することが可能なので、冷暖房能力及びCOPの向上
を図ることが可能である。また蓄熱槽に余剰熱を回収す
ることができるので、省エネルギー運転が可能である。
【0012】そして熱源ユニットの第4の熱交換器及び
第7の熱交換器を第6の熱交換器の圧縮機側に順次直列
に配列することにより、蓄熱槽回路及び排熱回路の利用
効率を高めることが可能である。これに対して熱源ユニ
ットの第4の熱交換器及び第7の熱交換器を第6の熱交
換器の膨張弁側に順次直列に配列することにより、暖房
運転時の第7の熱交換器から第4の熱交換器への熱損失
を低減することが可能である。また上記熱源ユニットの
第4の熱交換器と第7の熱交換器を同一シェル内に一体
に構成することにより装置の簡略化を図ることができ
る。
【0013】また蓄熱槽回路と排熱回路内を共通の第4
の熱媒で循環させ、上記熱源ユニットの第4の熱交換器
と第7の熱交換器とを共通の第8の熱交換器から構成
し、切換手段により第4の熱媒を排熱回路側又は蓄熱槽
回路側に選択的に循環させることにより、さらに装置構
成を簡略化することが可能である。
【0014】また本発明のさらに別の観点によれば、空
調空間を所定の容積、例えば外壁面を含め、約7m×1
4m(100m2)を有する1または2以上の空調単位
に分割し、各空調単位ごとに、上記のように構成された
熱源ユニットを設置することにより、各空調単位内で、
個別に熱負荷制御および空気質制御が完結するので、熱
媒および空気の搬送距離が制限され、熱搬送動力を大幅
に低減することが可能である。また所定の容積の空調区
間内で空調システムを構成するので、温熱環境および空
気質環境の個別性を達成しながら同時に、機器や施工の
標準化を図ることが可能である。
【0015】上記のように分割された空調単位をさらに
1または2以上の個別空調ゾーンに分割し、各個別空調
ゾーンごとに、冷風/温風の切換手段および/または可
変風量制御手段を備えた送風ユニットを設置することに
より、上記切換手段により各個別空調ゾーンごとに独立
に冷風または温風を選択的に供給することが可能になる
とともに、適切な熱環境を維持するに足るだけの給気量
のみを可変風量制御手段により送気して送風機動力を低
減させることが可能なので、省エネルギー運転で各個別
空調ゾーンごとの熱負荷要求に細やかに対応することが
可能なシステムを構築することができる。
【0016】
【実施例】以下に添付図面を参照しながら、本発明に基
づいて構成された空気熱源型空調システムの好適な実施
例について説明する。
【0017】図1には、本発明に基づいて構成された空
気熱源型空調システムに用いられる熱源ユニット10の
概略的な構成が示されており、図1(A)はその熱源ユ
ニット10の正面図であり、図1(B)はその熱源ユニ
ット10の左側面図である。熱源ユニット10は、個別
蓄熱槽STを備え、蓄熱用水などの第1の熱媒が循環す
る蓄熱槽回路Aと、圧縮機COMP及び膨張弁EVを備
え、冷媒などの第2の熱媒が循環するヒートポンプ回路
Bと、気液接触型の第1の熱交換器EX1を備え、冷却
用水などの第3の熱媒が循環する排熱回路Cとから構成
され、これらの回路は全て略直方体のケーシング12内
に一体的に収容されている。そして、ケーシング12の
左側面には外気取入口OAが取り付けられ、その右側面
には還気口RAが取り付けられている。さらにケーシン
グ12の上面には、排気ファンOFを備えた排気口EA
とともに、第1の給気ファンF1を備えた第1の給気口
SA1及び第2の給気ファンF2を備えた第2の給気口
SA2がそれぞれ取り付けられている。
【0018】そして、第1の熱媒である蓄熱用水が循環
する蓄熱槽回路Aは、ケーシング12の下方に配置され
た個別蓄熱槽STと、第1の給気口SA1の下方に設け
られて第1の給気経路内を流通する給気と蓄熱用水との
熱交換を行うファインコイルなどの第2の熱交換器EX
2と、個別蓄熱槽ST内に配置されて蓄熱用水と冷媒と
の熱交換を行う製氷(温水)コイルなどの第3の熱交換
器EX3と、個別蓄熱槽STの上方に配置されて蓄熱用
水と冷媒との熱交換を行う水側熱交換器である第4の熱
交換器EX4とから構成されている。
【0019】また第2の熱媒である冷媒が循環するヒー
トポンプ回路Bは、個別蓄熱槽ST内に設置されて蓄熱
用水と冷媒との熱交換を行う第3の熱交換器EX3と、
個別蓄熱槽ST外に設置された蓄熱用水と冷媒との熱交
換を行う第4の熱交換器EX4と、第1の給気口SA1
の下方に第2の熱交換器EX2とほぼ重ねて配置されて
第1の給気経路内を流通する給気と冷媒との熱交換を行
う空気側熱交換器である第5の熱交換器EX5と、第2
の給気口SA2の下方に配置されて第2の給気経路内を
流通する給気と冷媒との熱交換を行う第6の熱交換器E
X6と、さらに個別蓄熱槽STの上方に上記第4の熱交
換器EX4とともに配置されて冷媒と冷却用水との熱交
換を行う水側熱交換器である第7の熱交換器EX7とか
ら構成されている。
【0020】さらに第3の熱媒である冷却用水が循環す
る排熱回路Cは、例えば小型の冷却塔使用の気液接触型
熱交換器である第1の熱交換器EX1と、冷媒と冷却用
水との熱交換を行う第7の熱交換器EX7とから構成さ
れている。
【0021】以上、図1に関連して、本発明に基づいて
構成された熱源ユニット10の一実施例に関する配置構
成を説明したが、本発明はかかる実施例に限定されず、
当業者であれば各種配置構成を採用して、同様の作用効
果を奏することが可能であり、それらの変更改良につい
ても本発明の特許請求の範囲に記載された技術的範囲に
属することは言うまでもない。
【0022】さて本発明は、図3〜図20に記載された
熱源ユニット10の熱媒配管及び空気経路の系統図を参
照しながら、各種運転モードにおける動作を知ることに
よりより良く理解することが可能である。なお図3〜図
20において、各機器の配置構成は全て実質的に同一で
あるが、各種運転モードに応じて、駆動中の機器は実線
で示し、休止中の機器は点線で示すことにより、理解を
容易にしている。
【0023】図示のように蓄熱槽回路Aには、三方弁V
T1及びポンプP1が介装されており、運転モードに応
じて蓄熱用水を第2の熱交換器EX2又は第4の熱交換
器EX4のいずれかに選択的に循環させることが可能で
ある。またヒートポンプ回路Bには、四方弁RV、開閉
バルブV1、V2、V3、V4、V5、V6、V7及び
V8、圧縮機COMP、膨張弁EVが介装されており、
運転モードに応じて最適なヒートポンプ回路を構成する
ことが可能である。さらに排熱回路C中にはポンプP2
が介装されており、運転モードに応じて冷却用水を第1
の熱交換器EX1の充填材に散水循環させることが可能
なように構成されている。また空気経路中にはダンパV
D1、VD2、VD3、VD4が設けられており、運転
モードに応じて最適な空気経路を形成することが可能な
ように構成されている。
【0024】上記のように構成された熱源ユニット10
は、図2に示す各運転モードで運転することが可能であ
る。次に各運転モードについて図面を参照しながら説明
する。
【0025】1.蓄熱運転モード (1)氷蓄熱モード 氷蓄熱モード時には、図3に示すように、ポンプP1を
停止して、蓄熱槽回路Aの運転は行わない。そして、バ
ルブV2、V4、V6をオンとし、バルブV1、V3、
V5、V7、V8をオフとし、四方弁RVを切り換え
て、冷媒を圧縮機COMP→四方弁RV→第6の熱交換
器EX6(通過のみ)→バルブV6→第7の熱交換器E
X7→第4の熱交換器EX4(通過のみ)→膨張弁EV
→バルブV2→第3の熱交換器EX3→バルブV4→四
方弁RV→圧縮機COMPと順次循環させ、第3の熱交
換器EX3を蒸発器として機能させ、第7の熱交換器E
X7を凝縮器として機能させるヒートポンプ回路Bを構
成するとともに、ポンプP2を駆動し、排熱回路Cに冷
却水を循環させる。さらに第1の給気ファンF1及び排
気ファンOFを駆動するとともに、ダンパVD1、VD
2を閉止し、ダンパVD3、VD4を閉じることによ
り、第1の給気ファンF1により給気口OAから室内に
給気された室内空気の還気を、排気ファンOFにより還
気口RAから取り入れ、蓄熱槽ST内の蓄熱用水から抜
熱した熱を第7の熱交換器EX7及び気液接触型の第1
の熱交換器EX1を介して、その排気中に放熱すること
により、例えば夜間の安価な電力を利用して蓄熱槽ST
内に冷熱を氷又は冷水として蓄熱することが可能であ
る。
【0026】(2)温水蓄熱モード 温水蓄熱モード時には、図4に示すように、ポンプP
1、P2を停止して蓄熱槽回路A及び排熱回路Cの双方
とも運転を行わない。そして、バルブV5、V7、V8
をオンとし、バルブV1、V2、V3、V4、V6をオ
フとし、四方弁RVを切り換えて、冷媒を圧縮機COM
P→四方弁RV→バルブV7→第3の熱交換器EX3→
バルブV8→膨張弁EV→バルブV5→第6の熱交換器
EX6→四方弁RX→圧縮機COMPと順次循環させ、
第6の熱交換器EX6を蒸発器として機能させ、第3の
熱交換器EX3を凝縮器として機能させるヒートポンプ
回路Bを構成する。さらに排気ファンOFを駆動すると
ともに、ダンパVD1、VD3、VD4を閉止し、ダン
パVD2を開閉することにより、排気ファンOFにより
給気口OAから取り入れた外気から第6の熱交換器EX
6により抜熱した熱を第3の熱交換器EX3を介して蓄
熱槽ST内の蓄熱用水に放熱することにより、例えば夜
間の安価な電力を利用して蓄熱槽ST内に温熱を温水と
して蓄熱することが可能である。
【0027】2.空調運転モード 本発明によれば、要求される熱負荷の種類、蓄熱モー
ド、熱回収を行うかどうかに応じて、図2に示すような
各種運転モードに従って熱源ユニット10を運転するこ
とが可能である。以下に各運転モードについて図5〜図
20を参照しながら詳細に説明する。
【0028】A.冷房運転モード (1)bモード(冷房部分負荷(小負荷)・氷蓄熱・熱
回収なし) 蓄熱槽ST内に冷熱が氷又は冷水として蓄熱されてお
り、各空調ゾーンにおいて要求される空調負荷が冷房部
分負荷である場合には、まず図5に示すようなbモード
で熱源ユニット10を駆動することが可能である。この
bモード時には、ポンプP1を駆動することにより、蓄
熱槽回路Aを運転する。そして、第1の給気ファンF1
及び排気ファンOFを駆動するとともに、三方弁VT
1、VT2を第2の熱交換器EX2側に切り換えて、第
2の熱交換器EX2により冷熱を取り出して第1の給気
経路を流通する給気を冷却することにより、要求される
冷房負荷に対応することが可能である。なおbモード運
転の場合には、ダンパVD1、VD2は閉止され、ダン
パVD3、VD4は開放されるので、室内からの還気の
一部は排気され、一部は第2の熱交換器EX2により冷
却されて室内に再び給気される。また、この場合には、
圧縮機COMP及びポンプP2は停止し、ヒートポンプ
回路B及び排熱回路Cは運転しない。このようにbモー
ド運転により、第1の給気経路より冷気を供給し、冷房
部分負荷に対応することが可能である。
【0029】(2)a1モード(冷房最大負荷・氷蓄熱
・熱回収なし) さらにbモードであっても、各空調ゾーンにおいて要求
される冷房負荷に応じることができないような冷房最大
負荷時には、図6に示すようなa1モードで熱源ユニッ
ト10を駆動することが可能である。このa1モード時
には、ポンプP1及びポンプP2を駆動することによ
り、蓄熱槽回路A及び排熱回路Cを運転する。そして三
方弁VT1、VT2を第2の熱交換器EX2側に切り換
えて、第2の熱交換器EX2により冷熱を汲み出して第
1の給気経路を流通する給気を冷却する。そして、バル
ブV1、V3、V6をオンとし、バルブV2、V4、V
5、V7、V8をオフとし、四方弁RVを切り換えて、
冷媒を圧縮機COMP→第6の熱交換器EX6(通過の
み)→バルブV6→第7の熱交換器EX7→第4の熱交
換器EX4(通過のみ)→膨張弁EV→バルブV1→第
5の熱交換器EX5→バルブV3→四方弁RV→圧縮機
COMPと順次循環させ、第5の熱交換器EX5を蒸発
器として機能させ第7の熱交換器EX7を凝縮器として
機能させるヒートポンプ回路Bを構成する。そして、ダ
ンパVD3、VD4を開放し、ダンパVD1、VD2を
閉止し、第1の給気ファンF1及び排気ファンOFを駆
動することにより、給気口OAより取り入れ第1の給気
口SA1から給気する空気を、第5の熱交換器EX5に
より抜熱して冷却し、その熱を第7の熱交換器EX7及
び気液接触型の第1の熱交換器EX1を介して還気口R
Aより排気口EAに送られる排気中に抜熱することが可
能となる。このように、a1モードでは、第2の熱交換
器EX2及び第5の熱交換器EX5により空気を冷却
し、第1の給気経路より供給することができるので、要
求される熱負荷が冷房最大負荷であっても対応すること
が可能である。
【0030】 (3)a2モード(冷房最大負荷・氷蓄熱なし・熱回収
なし) また冷房最大負荷の場合には、図7に示すようなa2モ
ードで熱源ユニット10を運転することも可能である。
a2モードの場合には、バルブV1、V3、V6をオン
とし、バルブV2、V4、V5、V7、V8をオフと
し、四方弁弁RVを切り換えて、冷媒を圧縮機COMP
→第6の熱交換器EX6(通過のみ)→バルブV6→第
7の熱交換器EX7→第4の熱交換器EX4→膨張弁E
V→バルブV1→第5の熱交換器EX5→バルブV3→
四方弁RV→圧縮機COMPと順次循環させ、第5の熱
交換器EX5を蒸発器として機能させ、第4の熱交換器
EX4及び第7の熱交換器EX7を凝縮器として機能さ
せるヒートポンプ回路Bを構成する。そして、第1の給
気ファンF1及び排気ファンOFを駆動するとともに、
ポンプP1を駆動し、三方弁VT1及びVT2を第4の
熱交換器EX4側に切り換えて、蓄熱槽STをヒートポ
ンプ回路Bの排熱先として利用する。さらに、ポンプP
2を駆動し、気液接触型の第1の熱交換器EX1により
排気中にも排熱することにより、大きな冷房負荷にも対
応することが可能となる。なおa2モード運転の場合に
は、ダンパVD1、VD2は閉止され、ダンパVD3、
VD4は開放されるので、室内からの還気の一部は排気
され、一部は第2の熱交換器EX2により冷却されて室
内に再び給気される。このように、a2モードによって
も、第1の給気経路より大きな冷房負荷に対応可能な冷
気を空調空間に供給することが可能である。なお運転に
あたっては、a1モードを優先的に使用し、蓄熱槽の温
度レベルが冷水として使用できない場合に、a2モード
での運転を行い熱交換効率を高めることができる。
【0031】(4)e1モード(冷房小負荷・温水蓄熱
・熱回収なし) 温水蓄熱時に冷房小負荷が必要になった場合には、図8
に示すようなe1モードで熱源ユニット10を運転する
ことが可能である。e1モード時には、ポンプP1は停
止し、蓄熱槽回路Aは運転しない。そして、バルブV
1、V3、V6をオンとし、バルブV2、V4、V5、
V7、V8をオフとし、四方弁RVを切り換えて、冷媒
を圧縮機COMP→第6の熱交換器EX6(通過のみ)
→バルブV6→第7の熱交換器EX7→第4の熱交換器
EX4(通過のみ)→膨張弁EV→バルブV1→第5の
熱交換器EX5→バルブV3→圧縮機COMPと順次循
環させ、第5の熱交換器EX5を蒸発器として機能させ
るとともに、第7の熱交換器EX7を凝縮器として機能
させるヒートポンプ回路Bを構成する。さらにポンプP
2を駆動して、排熱回路Cを運転するとともに、第1の
給気ファンF1及び排気ファンOFを駆動する。このよ
うに熱源ユニット10を構成することにより、第1の給
気ファンF1により給気された外気を第5の熱交換器E
X5により冷却し、その際に抜熱した熱を第7の熱交換
器EX7及び気液接触型の第1の熱交換器EX1を介し
て、排気ファンOFにより排気される排気空気中に放熱
することが可能である。なおe1モード運転の場合に
は、ダンパVD1、VD2は閉止され、ダンパVD3、
VD4は開放されるので、室内からの還気の一部は排気
され、一部は第5の熱交換器EX5により冷却されて室
内に再び給気される。このようにe1モードによれば、
第1の給気経路より小さな熱負荷に対応可能な冷気を空
調空間に給気することが可能である。
【0032】(5)e2モード(冷房小負荷・温水蓄熱
・熱回収あり) 温水蓄熱時に冷房小負荷が必要になった場合には、e1
モードに加えて、図9に示すように、冷房運転時に蓄熱
槽STに熱回収を行うe2モードで熱源ユニット10を
運転することが可能である。e2モード時には、ポンプ
P2は停止し、排熱回路Cは運転しない。そして、バル
ブV1、V3、V6をオンとし、バルブV2、V4、V
5、V7、V8をオフとし、四方弁RVを切り換えて、
冷媒を圧縮機COMP→第6の熱交換器EX6(通過の
み)→バルブV6→第7の熱交換器EX7(通過のみ)
→第4の熱交換器EX4→膨張弁EV→バルブV1→第
5の熱交換器EX5→バルブV3→圧縮機COMPと順
次循環させ、第5の熱交換器EX5を蒸発器として機能
させるとともに、第4の熱交換器EX4を凝縮器として
機能させるヒートポンプ回路Bを構成する。さらにポン
プP1を駆動して、三方弁VT1及びVT2を第4の熱
交換器EX4側に切り換えて蓄熱槽回路Aを運転すると
ともに、第1の給気ファンF1及び排気ファンOFを駆
動する。このように熱源ユニット10を構成することに
より、第1の給気ファンF1により給気された外気を第
5の熱交換器EX5により冷却し、その際に抜熱した熱
を第4の熱交換器EX4を介して蓄熱槽ST内に放熱す
ることにより、冷房運転時に蓄熱槽ST内に温熱を蓄熱
することが可能である。なお、e2モード運転の場合に
は、ダンパVD1、VD2は閉止され、ダンパVD3、
VD4は開放されるので、室内からの還気の一部は排気
され、一部は第2の熱交換器EX2により冷却されて室
内に再び給気される。このようにe2モードによれば、
第1の給気経路より小さな冷房負荷に対応可能な冷気を
供給すると同時に、蓄熱槽STに温熱を熱回収すること
が可能である。
【0033】(6)c1モード(冷暖同時負荷、冷>暖
・氷蓄熱・熱回収なし) 氷蓄熱が行われている冷房運転時に暖房も必要になった
場合(ただし要求される冷房負荷の方が暖房負荷よりも
大きい場合)には、図10に示すようなc1モードで熱
源ユニット10を運転することが可能である。c1モー
ド時には、ポンプP1が駆動されるとともに、三方弁V
T1、VT2が第2の熱交換器EX2側に切り換えられ
て蓄熱槽回路Aが構成され、蓄熱槽ST内に蓄熱されて
いる冷熱が取り出され、第1の給気ファンF1により吸
気された外気が冷却されて室内に給気される。そして、
バルブV1、V3、V6をオンとし、バルブV2、V
4、V5、V7、V8をオフとし、四方弁RVを切り換
えて、冷媒を圧縮機COMP→第6の熱交換器EX6→
バルブV6→第7の熱交換器EX7→第4の熱交換器E
X4(通過のみ)→膨張弁EV→バルブV1→第5の熱
交換器EX5→バルブV3→圧縮機COMPと順次循環
させ、第5の熱交換器EX5を蒸発器として機能させる
とともに、第6の熱交換器EX6及び第7の熱交換器E
X7を凝縮器として機能させるヒートポンプ回路Bを構
成する。さらにポンプP2を駆動して、排熱回路Cを運
転するとともに、第1の給気ファンF1、第2の給気フ
ァンF2及び排気ファンOFを駆動し、ダンパVD1、
VD3、VD4を開放し、ダンパVD2を閉止する。こ
のように熱源ユニット10を構成することにより、第1
の給気ファンF1により給気された外気を、蓄熱槽回路
Aの第2の熱交換器EX2に加えて、ヒートポンプ回路
Bの第5の熱交換器EX5によっても冷却することが可
能となり、その際に第5の熱交換器EX5により抜熱し
た熱を、第6の熱交換器EX6を介して第2の給気ファ
ンF2により給気された外気を暖めるために使用するこ
とが可能となる。そして、さらに余分な熱を、第7の熱
交換器EX7及び気液接触型の第1の熱交換器EX1を
介して排気ファンOFにより排気される空気中に放熱す
ることが可能である。このようにc1モードによれば、
第1の給気経路より大きな冷房負荷に対応可能な冷気
を、第2の給気経路より小さな暖房負荷に対応可能な暖
気を空調空間に給気することが可能である。なお運転に
あたっては、冷房負荷が暖房負荷よりも大きい場合には
c1モードで運転を行い、暖房負荷が冷房負荷よりも大
きい場合にはc2モードで運転を行うことが可能であ
る。
【0034】(7)c4モード(冷暖同時負荷、冷>暖
・氷蓄熱・熱回収なし) また氷蓄熱が行われている冷房運転時に暖房も必要にな
った場合(ただし要求される冷房負荷の方が暖房負荷よ
りも大きい場合)には、c1モードに加えて、図11に
示すようなc4モードで熱源ユニット10を運転するこ
とが可能である。このc4モード時には、ポンプP1が
駆動されるとともに、c1モードと異なり、三方弁VT
1、VT2が第4の熱交換器EX4側に切り換えられて
蓄熱槽回路Aが構成される。そして、バルブV1、V
3、V6をオンとし、バルブV2、V4、V5、V7、
V8をオフとし、四方弁RVを切り換えて、冷媒を圧縮
機COMP→第6の熱交換器EX6→バルブV6→第7
の熱交換器EX7→第4の熱交換器EX4(通過のみ)
→膨張弁EV→バルブV1→第5の熱交換器EX5→バ
ルブV3→圧縮機COMPと順次循環させ、第5の熱交
換器EX5を蒸発器として機能させるとともに、第4の
熱交換器EX4、第6の熱交換器EX6及び第7の熱交
換器EX7を凝縮器として機能させるヒートポンプ回路
Bを構成する。さらにポンプP2を駆動して、排熱回路
Cを運転するとともに、第1の給気ファンF1、第2の
給気ファンF2及び排気ファンOFを駆動し、ダンパV
D1、VD3、VD4を開放し、ダンパVD2を閉止す
る。このように熱源ユニット10を構成することによ
り、第1の給気ファンF1により給気された外気を、第
5の熱交換器EX5によって冷却することが可能とな
り、その際に第5の熱交換器EX5により抜熱した熱
を、第6の熱交換器EX6を介して第2の給気ファンF
2により給気された外気を暖めるために使用することが
可能となる。そして、さらに余分な熱を、第7の熱交換
器EX7及び気液接触型の第1の熱交換器EX1を介し
て排気ファンOFにより排気される空気中に放熱すると
ともに、第4の熱交換器EX4を介して蓄熱槽ST内に
放熱することが可能である。このように、c4モードに
よれば、第1の給気経路より大きな冷房負荷に対応可能
な冷気を、第2の給気経路より小さな暖房負荷に対応可
能な暖気を空調空間に供給することが可能である。
【0035】(8)f2モード(冷暖同時負荷、冷>暖
・温水蓄熱・熱回収なし) 温水蓄熱時に冷暖房負荷が同時に要求された場合には、
図12に示すようなf2モードで熱源ユニット10を運
転することが可能である。f2モード時には、ポンプP
1は停止し、蓄熱槽回路Aは運転しない。そして、バル
ブV1、V3、V6をオンとし、バルブV2、V4、V
5、V7、V8をオフとし、四方弁RVを切り換えて、
冷媒を圧縮機COMP→第6の熱交換器EX6→バルブ
V6→第7の熱交換器EX7→第4の熱交換器EX4
(通過のみ)→膨張弁EV→バルブV1→第5の熱交換
器EX5→バルブV3→圧縮機COMPと順次循環さ
せ、第5の熱交換器EX5を蒸発器として機能させると
ともに、第6の熱交換器EX6及び第7の熱交換器EX
7を凝縮器として機能させるヒートポンプ回路Bを構成
する。さらにポンプP2を駆動して、排熱回路Cを運転
するとともに、第1の給気ファンF1、第2の給気ファ
ンF2及び排気ファンOFを駆動し、ダンパVD1、V
D3、VD4を開放し、ダンパVD2を閉止する。この
ように熱源ユニット10を構成することにより、第1の
給気ファンF1により給気された外気を、第5の熱交換
器EX5によって冷却することが可能となり、その際に
第5の熱交換器EX5により抜熱した熱を、第6の熱交
換器EX6を介して第2の給気ファンF2により給気さ
れた外気を暖めるために使用することが可能となる。そ
して、さらに余分な熱を、第7の熱交換器EX7及び気
液接触型の第1の熱交換器EX1を介して排気ファンO
Fにより排気される空気中に放熱することが可能であ
る。このようにf2モードによれば、第1の給気経路に
より冷房負荷に対応可能な冷気を供給し、第2の給気経
路では、暖房負荷に対応可能な暖気を供給する。
【0036】(9)f3モード(冷暖同時負荷、冷>暖
・温水蓄熱・熱回収あり) 温水蓄熱時に冷暖房負荷が同時に要求された場合には、
f2モードに加えて、図13に示すように、蓄熱槽ST
内に温熱を熱回収するf3モードで熱源ユニット10を
運転することが可能である。f3モード時には、ポンプ
P1を駆動して、三方弁VT1、VT2を第4の熱交換
器EX4側に切り換えて、蓄熱槽回路Aを構成する。ま
たこのf3モード時には、ポンプP2は停止し、排熱回
路Cの運転は行わない。そして、バルブV1、V3、V
6をオンとし、バルブV2、V4、V5、V7、V8を
オフとし、四方弁RVを切り換えて、冷媒を圧縮機CO
MP→第6の熱交換器EX6→バルブV6→第7の熱交
換器EX7(通過のみ)→第4の熱交換器EX4→膨張
弁EV→バルブV1→第5の熱交換器EX5→バルブV
3→圧縮機COMPと順次循環させ、第5の熱交換器E
X5を蒸発器として機能させるとともに、第6の熱交換
器EX6を凝縮器として機能させるヒートポンプ回路B
を構成する。さらに第1の給気ファンF1、第2の給気
ファンF2及び排気ファンOFを駆動し、ダンパVD
1、VD3、VD4を開放し、ダンパVD2を閉止す
る。このように熱源ユニット10を構成することによ
り、第1の給気ファンF1により給気された外気を、第
5の熱交換器EX5によって冷やすことが可能となり、
その際に第5の熱交換器EX5により抜熱した熱を、第
6の熱交換器EX6を介して第2の給気ファンF2によ
り給気された外気を暖めるために使用することが可能と
なる。そして、さらに余分な熱を、第4の熱交換器EX
4を介して蓄熱槽ST内に温熱として蓄熱することが可
能である。このようにf3モードによれば、第1の給気
経路より大きな冷房負荷に対応可能な冷気を供給し、第
2の給気経路より小さな暖房負荷に対応可能な暖気を供
給するとともに、空調運転時に温熱を蓄熱槽ST内に回
収することが可能である。
【0037】(10)c3モード(冷暖同時負荷、暖>
冷・氷蓄熱・熱回収あり) 氷蓄熱時に冷暖房負荷が同時に要求され、しかも要求さ
れる暖房負荷の方が冷房負荷よりも大きい場合には、図
14に示すようなc3モードで熱源ユニット10を運転
することが可能である。c3モード時には、ポンプP
1、P2を停止し、蓄熱槽回路A及び排熱回路Cの双方
とも停止する。そして、バルブV1、V3、V6をオン
とし、バルブV2、V4、V5、V7、V8をオフと
し、四方弁RVを切り換えて、冷媒を圧縮機COMP→
第6の熱交換器EX6→バルブV6→第7の熱交換器E
X7(通過のみ)→第4の熱交換器EX4(通過のみ)
→膨張弁EV→バルブV1→第5の熱交換器EX5→バ
ルブV3→圧縮機COMPと順次循環させ、第5の熱交
換器EX5を蒸発器として機能させるとともに、第6の
熱交換器EX6を凝縮器として機能させるヒートポンプ
回路Bを構成する。さらに第1の給気ファンF1、第2
の給気ファンF2及び排気ファンOFを駆動し、ダンパ
VD1、VD3、VD4を開放し、ダンパVD2を閉止
する。このように熱源ユニット10を構成することによ
り、第2の給気ファンF2により吸気された外気を暖め
た結果得られた冷熱を、第5の熱交換器EX5により第
1の給気ファンF1により給気された外気を冷却するた
めに使用することが可能となる。
【0038】なおこのc3モードでは、冷房負荷がなく
なった場合には、バルブV2、V4、V6をオンに切り
換え、バルブV1、V3、V5、V7、V8をオフに切
り換えることにより、冷媒を圧縮機COMP→四方弁R
V→第6の熱交換器EX6→バルブV6→第7の熱交換
器EX7(通過のみ)→第4の熱交換器EX4(通過の
み)→膨張弁EV→バルブV2→第3の熱交換器EX3
→バルブV4→四方弁RV→圧縮機COMPと順次循環
させ、第3の熱交換器EX3を蒸発器として機能させ、
第6の熱交換器EX6を凝縮器として機能させるヒート
ポンプ回路を構成し、第6の熱交換器EX6により第2
の給気経路中を流通する給気を暖めた結果得られた冷熱
を、第3の熱交換器EX3を介して蓄熱槽ST内に冷熱
として蓄熱することが可能となる。
【0039】(11)d2モード(暖房部分負荷(暖房
小負荷)・氷蓄熱・熱回収あり) さらに冷房運転時に暖房部分負荷が必要になった場合に
は、図15に示すようなd2モードで熱源ユニット10
を運転することが可能である。d2モード時には、ポン
プP1、P2を停止して、蓄熱槽回路A及び排熱回路C
の双方とも運転を行わない。そして、バルブV2、V
4、V6をオンとし、バルブV1、V3、V4、V5、
V7、V8をオフとし、四方弁弁RVを切り換えて、冷
媒を圧縮機COMP→四方弁RV→第6の熱交換器EX
6→第7の熱交換器EX7(通過のみ)→第4の熱交換
器EX4(通過のみ)→膨張弁EV→バルブV2→第3
の熱交換器EX3→バルブV4→四方弁RV→圧縮機と
順次循環させ、第6の熱交換器EX6を凝縮器として機
能させるとともに、第3の熱交換器EX3を蒸発器とし
て機能させるヒートポンプ回路Bを構成する。また第2
の給気ファンF2及び排気ファンOFを駆動し、ダンパ
VD1、VD3、VD4を開放し、ダンパVD2を閉止
する。このように構成された熱源ユニット10により、
第2の給気ファンF2により吸気された外気を第6の熱
交換器EX6により暖め、その熱交換により得られた冷
熱を第3の熱交換器EX3を介して蓄熱槽ST内に蓄熱
することが可能となる。このようにd2モードによれ
ば、第2の給気経路より暖房部分負荷に対応可能な暖気
を供給すると同時に、冷熱を蓄熱槽STに熱回収するこ
とが可能である。
【0040】B.暖房運転モード (1)gモード(暖房小負荷・温水蓄熱・熱回収なし) 蓄熱槽に温水蓄熱が行われており、空調空間において暖
房負荷が要求された場合には、まず図16に示すような
gモード運転が行われる。このgモード時には、圧縮機
COMP及びポンプ2は停止され、ヒートポンプ回路B
及び排熱回路Cは運転されない。そしてポンプP1が運
転され、三方弁VT1、VT2が第2の熱交換器EX2
側に切り換えられる。また第1の吸気ファンF1及び排
気ファンOFが駆動され、ダンパVD3、VD4が開放
され、ダンパVD1、VD2が閉止される。このように
熱源ユニット10を構成することにより、第1の吸気フ
ァンF1により吸気された外気を第2の熱交換器EX2
により暖めることが可能となる。
【0041】(2)hモード(暖房大負荷・温水蓄熱・
熱回収なし) 空調空間においてさらに大きな暖房負荷が要求されてお
り、gモード運転では不十分な場合には、図17に示す
ようなhモードで熱源ユニット10を運転することが可
能である。このhモード時には、ポンプP1を駆動し、
三方弁VT1、VT2を第2の熱交換器EX2側に切り
換えて、蓄熱槽回路Aを構成し、第1の吸気ファンF1
により吸気された外気を第2の熱交換器EX2により暖
めることが可能となる。またバルブV1、V3、V5を
オンとし、バルブV2、V4、V6、V7、V8をオフ
とし、四方弁RVを切り換えて、冷媒を圧縮機COMP
→バルブV3→第5の熱交換器EX5→バルブV1→膨
張弁EV→第6の熱交換器EX6→四方弁RV→圧縮機
COMPと順次循環させ、第6の熱交換器EX6を蒸発
器として機能させ、第5の熱交換器EX5を凝縮器とし
て機能させるヒートポンプ回路Bを構成する。そして、
第1の吸気ファンF1及び排気ファンOFを駆動し、ダ
ンパVD2、VD4を開放し、ダンパVD1、VD3を
閉止する。さらにポンプP2は停止し、排熱回路Cの運
転は行わない。このように熱源ユニット10を構成する
ことにより、第1の吸気ファンF1により吸気された外
気を蓄熱槽回路Aの第2の熱交換器EX2に加えて、ヒ
ートポンプ回路Bの第5の熱交換器EX5によっても暖
めることが可能となり、第5の熱交換器EX5による熱
交換の結果生じた冷熱を第6の熱交換器EX6を介して
排気ファンOFにより排気される排気空気中に放熱する
ことが可能となる。このようにhモードによれば、第1
の給気経路より、大きな暖房負荷要求に対応可能な暖気
を空調空間に供給することが可能である。
【0042】(3)d1モード(暖房部分負荷・氷蓄熱
・熱回収なし) 氷蓄熱が行われている場合に、空調空間において暖房部
分負荷が要求された場合には、図18に示すようなd1
モードで熱源ユニット10を運転することが可能であ
る。このd1モード時には、ポンプP1及びP2を停止
して、蓄熱槽回路A及び排熱回路Cの運転は行わない。
そして、バルブV1、V3、V5をオンとし、バルブV
2、V4、V6、V7、V8をオフとして、四方弁RV
を切り換えて、冷媒を圧縮機COMP→四方弁RV→バ
ルブV3→第5の熱交換器EX5→バルブV1→膨張弁
EV→バルブV5→第6の熱交換器EX6→四方弁RV
→圧縮機COMPと順次循環させて、第5の熱交換器E
X5を凝縮器として機能させ、第6の熱交換器EX6を
蒸発器として機能させるヒートポンプ回路Bを構成す
る。さらに第1の吸気ファンF1及び排気ファンOFを
駆動して、ダンパVD2、VD4を開放し、ダンパVD
1、VD3を閉止する。かかる熱源ユニット10の構成
により、第1の吸気ファンF1により吸気された外気を
第5の熱交換器EX5により暖め、その結果生じた冷熱
を、排気ファンOFにより排気される排気空気中に第6
の熱交換器EX6を介して放熱することが可能である。
このようにd1モードによれば第1の給気経路より暖房
部分負荷に対応可能な暖気を空調空間に供給することが
可能である。
【0043】(4)f1モード(冷暖同時負荷、暖>冷
・温水蓄熱・熱回収なし) 温水蓄熱時に空調空間において冷暖房負荷が同時に要求
され、しかも要求される暖房負荷の方が冷房負荷よりも
大きい場合には、図19に示すようなf1モードで熱源
ユニット10を運転することが可能である。f1モード
時には、ポンプP1を駆動して、三方弁VT1及びVT
2を第2の熱交換器EX2側に切り換えて、第1の吸気
ファンF1により吸気された外気を第2の熱交換器EX
2により暖めることが可能である。そして、バルブV
1、V3、V6をオンとし、バルブV2、V4、V5、
V7、V8をオフとして、四方弁RVを切り換えること
により、冷媒を圧縮機COMP→バルブV3→第5の熱
交換器EX5→バルブV1→膨張弁EV→第4の熱交換
器EX4(通過のみ)→第7の熱交換器EX7(通過の
み)→バルブ6→第6の熱交換器EX6→四方弁RV→
圧縮機COMPと順次循環させ、第5の熱交換器EX5
を凝縮器として機能させ、第6の熱交換器EX6を蒸発
器として機能させるヒートポンプ回路Bを構成する。さ
らに、第1の吸気ファンF1及び排気ファンOFを駆動
し、ダンパVD1、VD2、VD4を開放し、ダンパV
D3を閉止する。このように熱源ユニット10を構成す
ることにより、第1の吸気ファンF1により吸気された
外気を、蓄熱槽回路Aの第2の熱交換器EX2に加え
て、ヒートポンプ回路Bの第5の熱交換器EX5によっ
ても暖めることが可能となり、この第5の熱交換器EX
5による熱交換により得られた冷熱の一部は、第6の熱
交換器EX6を介して、第2の吸気ファンF2により第
2の給気を冷やすために使用され、その残部は排気ファ
ンOFにより排気される排気空気中に放熱される。この
ようにf1モードによれば、第1の給気経路より、大き
な暖房負荷に対応可能な暖気を供給するとともに、第2
の給気経路より、小さな冷房負荷に対応可能な冷気を供
給することが可能である。
【0044】(5)c2モード(冷暖同時負荷、暖>冷
・氷蓄熱・熱回収なし) 氷蓄熱時に冷暖同時負荷が要求され、しかも要求される
暖房負荷が冷房負荷よりも大きい場合には、図20に示
すようなc2モードで熱源ユニット10を運転すること
が可能である。c2モード時には、ポンプP1及びP2
を停止して、蓄熱槽回路A及び排熱回路Cの双方を運転
しない。そして、バルブV1、V3、V5をオンとし、
バルブV2、V4、V6をオフとして、四方弁RVを切
り換えることにより、冷媒を圧縮機COMP→四方弁R
V→バルブV3→第5の熱交換器EX5→バルブV1→
膨張弁EV→バルブV5→第6の熱交換器EX6→四方
弁RV→圧縮機COMPと順次循環させ、第5の熱交換
器EX5を凝縮器として機能させ、第6の熱交換器EX
6を蒸発器として機能させるヒートポンプ回路Bを構成
する。さらに、第1の吸気ファンF1、第2の吸気ファ
ンF2及び排気ファンOFを駆動し、ダンパVD1、V
D2、VD4を開放し、ダンパVD3を閉止する。この
ように熱源ユニット10を構成することにより、第1の
吸気ファンF1により吸気した外気を第5の熱交換器E
X5により暖めるとともに、その結果得られた冷熱の一
部は、第6の熱交換器EX6を介して、第2の給気ファ
ンF2により給気される空気を冷やすために使用され、
その残部は排気ファンOFにより排気される空気中に放
熱される。このようにc2モードによれば、第1の給気
経路より、大きな暖房負荷に対応可能な暖気を供給する
とともに、第2の給気経路より、小さな冷房負荷に対応
可能な冷気を供給することが可能である。
【0045】以上のように構成される各種運転モード
は、例えば図26に示すような制御フローに従って適宜
最適な運転モードが選択され、空調空間において要求さ
れる様々な熱負荷要求に対応することが可能である。
【0046】まず、ステップ1において、蓄熱槽の温度
が10℃以下であるかどうかが判断され、10℃以下で
ある場合には、ステップ2に進み、二次側で要求される
負荷が冷房負荷のみであるかどうかが判断され、冷房負
荷のみである場合には、ステップ3に進み、a1、a
2、bモードでの冷房運転が行われる。なお、既に説明
したように、冷房負荷が大きい場合には、a1モードが
優先的に選択され、蓄熱槽の温度が冷水として使用する
には不適切な温度である場合にはa2モードが選択され
る。また冷房負荷が小さい場合には、bモードが選択さ
れる。これに対してステップ2において、2次側で要求
される負荷が冷房のみでないと判断された場合には、ス
テップ4に進み、さらに暖房負荷のみが要求されている
かどうかが判断され、暖房運転のみが要求されている場
合には、ステップ5において、d1モードが選択され
る。ステップ4において、暖房負荷のみでないと判断さ
れた場合には、冷暖房負荷が同時に要求されているの
で、ステップ6において、冷房負荷と暖房負荷とのどち
らが大きいかが判断され、冷房負荷の方が暖房負荷より
も大きい場合には、ステップ7においてc1モードが選
択されるが、暖房負荷の方が冷房負荷よりも大きい場合
には、ステップ8においてc2モードが選択される。
【0047】再びステップ1に戻り、ステップ1におい
て蓄熱槽の温度が10℃を超えると判断された場合に
は、ステップ9において、さらに蓄熱槽の温度が35℃
以下であるかが判断される。そして、蓄熱槽の温度が3
5℃以下である場合には、ステップ10において、ステ
ップ2と同様に、二次側において、冷房負荷のみが要求
されているかどうかが判断され、冷房負荷のみが要求さ
れている場合には、ステップ11においてe1モードが
選択される。これに対して、ステップ10において、冷
房負荷のみが要求されているのではないと判断された場
合には、ステップ12に進み、暖房負荷のみが要求され
ているかどうかが判断され、暖房負荷のみが要求されて
いると判断された場合には、ステップ13において、暖
房負荷の大きさが検討され、大きな暖房負荷が要求され
ている場合にはhモードが選択され、小さな暖房負荷が
要求されている場合にはgモードが選択される。これに
対して、ステップ12において暖房負荷のみが要求され
ているのではない、すなわち、冷暖房負荷が同時に要求
されていると判断された場合には、ステップ14に進
み、冷房負荷と暖房負荷の大きさが比較される。そし
て、暖房負荷の方が冷房負荷よりも大きい場合には、ス
テップ15においてf1モードが選択されるが、冷房負
荷の方が暖房負荷よりも大きい場合には、さらに蓄熱槽
の温度が35℃以上かどうかがステップ16において判
断され、蓄熱槽温度が35℃以上である場合には、ステ
ップ17においてf2モードが選択され、蓄熱槽の温度
が35℃未満である場合にはf3モードが選択される。
【0048】再びステップ9に戻り、蓄熱槽の温度が3
5℃以上であると判断された場合には、ステップ2及び
ステップ10と同様に、ステップ19において、二次側
で要求されている負荷が冷房負荷のみであるかどうかが
判断され、冷房負荷のみが要求されている場合には、ス
テップ20において、e2モードが選択される。これに
対して、冷房負荷のみが要求されているのではないと判
断された場合には、ステップ21に進み、要求されてい
る負荷が暖房負荷のみであるかが判断され、暖房負荷の
みが要求されている場合には、ステップ22において、
d2モードが選択される。しかし、ステップ21におい
て、暖房負荷のみが要求されているのではない、すなわ
ち冷暖房負荷が同時に要求されていると判断された場合
には、ステップ23において、冷房負荷と暖房負荷との
大きさが比較され、暖房負荷の方が冷房負荷よりも大き
い場合には、ステップ24において、c3モードが選択
され、冷房負荷の方が暖房負荷よりも大きい場合には、
ステップ25において、c4モードが選択される。
【0049】以上のように、本発明によれば、二次側に
おいて要求される負荷の種類に応じて、また蓄熱槽に蓄
熱されている蓄熱用冷媒の温度に応じて、様々な運転モ
ードで熱源ユニットを駆動することにより、要求される
熱負荷に最適であり、かつ熱効率に優れた空調空気を二
次側に供給することが可能である。
【0050】さて上記熱源ユニットを実際に設置するあ
たっては、オフィスビルなどの空調空間を所定の容積を
有する1又は2以上の空調単位に分割してモジュール化
し、各空調単位ごとに熱源ユニット設置することにより
完全個別分散型の空調システムを構築することが可能で
ある。この空調単位は任意の容積に設定することが可能
であるが、例えばオフィスビルなどにおいては、柱間隔
に規定される空間とすることが可能であり、最近のビル
では、例えば7×14mが標準とされているため、これ
に適用する空調単位として、外壁面に7m幅接する役1
00m2と設定することが可能である。従ってビルなど
の空調空間全体の空調システムは、この空調単位の反復
により構築することができる。
【0051】そして各空調単位には、図21に示すよう
に、熱源ユニット10が適当な場所に配置され、さらに
各空調単位を構成する各空調ゾーンに給気調整ユニット
2a、2b、2c、…2nが配置され、熱源ユニット1
0から各空調ゾーンに対して、冷風及び温風をそれぞれ
独立に送風することが可能なように第1の給気経路3及
び第2の給気経路4が併設される。さらに必要な場合に
は、各空調ゾーンにそのゾーン内の温湿度環境を検出す
るためのセンサ5a、5b、5c、…5nを設置し、そ
のセンサからの信号に応じて、熱源ユニット及び/又は
給気調整ユニットの運転を行うように構成することも可
能である。
【0052】各空調ゾーンに設置される給気調整ユニッ
ト2は、例えば図22に示すような、冷風及び/又は温
風の冷暖切換機構(冷暖切換部)10と、可変風量機構
(可変風量部)11(VAV)とから主に構成されてい
る。そして、この冷暖切換機構10は、図22に示すよ
うに、駆動部(アクチュエータ)19と、駆動軸と、駆
動軸の運転が伝達される開閉子14とからなり、可変風
量機構11は駆動部(アクチュエータ)20と、中子1
6と、中子16の水平移動と相俟って給気量を調整しう
る絞り口17とから構成されている。さらに給気調整ユ
ニット2は熱源ユニット1よりそれぞれ独立に構成さ
れ、冷風給気経路3および温風給気経路4を介して各給
気調整ユニット2内に独立に構成された冷風チャンバ1
2および温風チャンバ13にそれぞれ供給された冷風お
よび/または温風は、それぞれのチャンバの出口に設置
された開閉子14、15の開閉により、選択的な切り換
えを行うことができる。そしてこの冷暖切換機構10に
おいて選択された冷風または温風は可変風量機構11に
おいて中子16の移動により絞り口17から給気される
空気の送風量を変えることにより送気口18より各空調
ゾーンに送風される空気量を調整し、室内温度を最適値
に調整することが可能である。
【0053】なお上記給気調整ユニット2の開閉子1
4、15および中子16は、各空調ゾーンに設置された
センサ5からの温度信号に基づいて制御ボックスを介し
て駆動部19、20により、機械的にあるいは電気的に
駆動させることが可能である。
【0054】また図2の実施例においては、冷暖切換機
構10と可変風量機構11とをユニットとして一体的に
構成しているが本発明はかかる構成に限定されない。た
とえば、冷暖切換機構10と可変風量機構11とを別体
として構成し、冷暖切換機構10を熱源ユニット1の近
傍に設置するとともに、可変風量機構11を各空調ゾー
ンの近傍に設置する構成を採用することも可能である。
【0055】以上が本発明に基づいて構成された空気熱
源空調システムの一実施例に関する詳細な説明である。
しかしながら、本発明システムは、上記実施例に限定さ
れることなく、特許請求の範囲に記載された構成の範囲
内で、要求される様々な環境条件に応じて様々な運転モ
ードで駆動することが可能であることは言うまでもな
い。
【0056】図23には、本発明に基づく熱源ユニット
の第2実施例が示されている。この実施例によれば、第
4の熱交換器EX4の配管と第7の熱交換器EX7の配
管とが同一のシェル内に一体に構成されており、実質的
にいずれか一方の熱交換器を省略可能な構成となってい
る。このように第2実施例によれば、上記第1の実施例
の作用効果とほぼ同一の作用効果をより簡単で省スペー
スな構成で実現することができる。
【0057】図24には、本発明に基づく熱源ユニット
の第3実施例が示されている。この実施例によれば、蓄
熱槽回路A内を循環する蓄熱用水と排熱回路C内を循環
する冷却用水とが共用され、従って、第4の熱交換器E
X4と第7の熱交換器EX7の配管についても共通化さ
れ、より装置構成の簡略化が図られている。ただし、本
実施例の場合には、バルブV9、V10、V11、V1
2が設けられており、運転モードに応じてバルブを切り
換えることにより、暖房運転時に蓄熱用水を熱源水とし
て利用するとともに、冷房運転時には蓄熱用水を凝縮器
の冷却水として利用することを可能にしている。また余
剰熱を蓄熱槽STに直接回収することも可能となる。
【0058】図25には、本発明に基づく熱源ユニット
の第4実施例が示されている。この実施例では第1実施
例の第4の熱交換器EX4と第7の熱交換器EX7の位
置が交換されており、従って、第7の熱交換器EX7の
第4の熱交換器EX4に対する熱損失を軽減することが
可能である。
【0059】
【発明の効果】以上のように本発明は構成されているの
で、以下のような優れた作用効果を奏することが可能で
ある。すなわち、ヒートポンプ回路の熱交換器を運転モ
ードに応じて蒸発器又は凝縮器として選択的に機能させ
ることにより、暖房負荷、冷房負荷、冷暖房同時負荷な
ど個々の空調空間において要求される熱負荷の種類及び
大小にかかわらず、あらゆる熱負荷要求に柔軟に対応す
ることが可能である。また空気質制御のために空調空間
内に導入した外気量以下の排気のみを熱源ユニットの熱
源または熱搬送体として利用することができるので、外
気処理用空調機などの別体装置を省略可能な完全分散型
の見かけ上熱源を必要としない空気熱源型空調システム
を構築することが可能である。また蓄熱槽水を冷熱源又
は温熱源として利用することが可能なので、冷暖房能力
及びCOPの向上を図ることが可能である。また蓄熱槽
に余剰熱を回収することができるので、省エネルギー運
転が可能である。
【0060】そして熱源ユニットの第4の熱交換器及び
第7の熱交換器を第6の熱交換器の圧縮機側に順次直列
に配列することにより、蓄熱槽回路及び排熱回路の利用
効率を高めることが可能である。これに対して熱源ユニ
ットの第4の熱交換器及び第7の熱交換器を第6の熱交
換器の膨張弁側に順次直列に配列することにより、暖房
運転時の第7の熱交換器から第4の熱交換器への熱損失
を低減することが可能である。また上記熱源ユニットの
第4の熱交換器と第7の熱交換器を同一シェル内に一体
に構成することにより装置の簡略化を図ることができ
る。
【0061】また蓄熱槽回路と排熱回路内を共通の第4
の熱媒で循環させ、上記熱源ユニットの第4の熱交換器
と第7の熱交換器とを共通の第8の熱交換器から構成
し、切換手段により第4の熱媒を排熱回路側又は蓄熱槽
回路側に選択的に循環させることにより、さらに装置構
成を簡略化することが可能である。
【0062】また本発明のさらに別の観点によれば、空
調空間を所定の容積、例えば外壁面を含め、約7m×1
4m(100m2)を有する1または2以上の空調単位
に分割し、各空調単位ごとに、上記のように構成された
熱源ユニットを設置することにより、各空調単位内で、
個別に熱負荷制御および空気質制御が完結するので、熱
媒および空気の搬送距離が制限され、熱搬送動力を大幅
に低減することが可能である。また所定の容積の空調区
間内で空調システムを構成するので、温熱環境および空
気質環境の個別性を達成しながら同時に、機器や施工の
標準化を図ることが可能である。
【0063】上記のように分割された空調単位をさらに
1または2以上の個別空調ゾーンに分割し、各個別空調
ゾーンごとに、冷風/温風の切換手段および/または可
変風量制御手段を備えた送風ユニットを設置することに
より、上記切換手段により各個別空調ゾーンごとに独立
に冷風または温風を選択的に供給することが可能になる
とともに、適切な熱環境を維持するに足だけの給気量の
みを可変風量制御手段により送気して送風機動力を低減
させることが可能なので、省エネルギー運転で各個別空
調ゾーンごとの熱負荷要求に細やかに対応することが可
能なシステムを構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づいて構成された空気熱源型空調シ
ステムの熱源ユニットの概略的な装置構成を示す構成図
である。
【図2】本発明に基づいて構成された空気熱源型空調シ
ステムの熱源ユニットの運転モードを示す説明図であ
る。
【図3】本発明に基づいて構成された空気熱源システム
の熱源ユニットの氷蓄熱運転モード時の配管系統図を示
している。
【図4】本発明に基づいて構成された空気熱源システム
の熱源ユニットの温水蓄熱運転モード時の配管系統図を
示している。
【図5】本発明に基づいて構成された空気熱源システム
の熱源ユニットのbモード運転時の配管系統図を示して
いる。
【図6】本発明に基づいて構成された空気熱源システム
の熱源ユニットのa1モード運転時の配管系統図を示し
ている。
【図7】本発明に基づいて構成された空気熱源システム
の熱源ユニットのa2モード運転時の配管系統図を示し
ている。
【図8】本発明に基づいて構成された空気熱源システム
の熱源ユニットのe1モード運転時の配管系統図を示し
ている。
【図9】本発明に基づいて構成された空気熱源システム
の熱源ユニットのe2モード運転時の配管系統図を示し
ている。
【図10】本発明に基づいて構成された空気熱源システ
ムの熱源ユニットのc1モード運転時の配管系統図を示
している。
【図11】本発明に基づいて構成された空気熱源システ
ムの熱源ユニットのc4モード運転時の配管系統図を示
している。
【図12】本発明に基づいて構成された空気熱源システ
ムの熱源ユニットのf2モード運転時の配管系統図を示
している。
【図13】本発明に基づいて構成された空気熱源システ
ムの熱源ユニットのf3モード運転時の配管系統図を示
している。
【図14】本発明に基づいて構成された空気熱源システ
ムの熱源ユニットのc3モード運転時の配管系統図を示
している。
【図15】本発明に基づいて構成された空気熱源システ
ムの熱源ユニットのd2モード運転時の配管系統図を示
している。
【図16】本発明に基づいて構成された空気熱源システ
ムの熱源ユニットのgモード運転時の配管系統図を示し
ている。
【図17】本発明に基づいて構成された空気熱源システ
ムの熱源ユニットのhモード運転時の配管系統図を示し
ている。
【図18】本発明に基づいて構成された空気熱源システ
ムの熱源ユニットのd1モード運転時の配管系統図を示
している。
【図19】本発明に基づいて構成された空気熱源システ
ムの熱源ユニットのf1モード運転時の配管系統図を示
している。
【図20】本発明に基づいて構成された空気熱源システ
ムの熱源ユニットのc2モード運転時の配管系統図を示
している。
【図21】本発明に基づいて構成された空気熱源型個別
空調システムに摘要可能な熱源ユニットと送風ユニット
の配置を示す構成図である。
【図22】本発明に基づいて構成された空気熱源型個別
空調システムに摘要可能な送風ユニットの構成を示す説
明図である。
【図23】本発明に基づいて構成された空気熱源型空調
システムの熱源ユニットの第2実施例の概略を示す構成
図である。
【図24】本発明に基づいて構成された空気熱源型空調
システムの熱源ユニットの第3実施例の概略を示す構成
図である。
【図25】本発明に基づいて構成された空気熱源型空調
システムの熱源ユニットの第4実施例の概略を示す構成
図である。
【図26】本発明に基づいて構成された空気熱源型空調
システムの各運転モードの切り換えの様子を示すフロー
チャートである。
【図27】本発明に基づいて構成された空気熱源型空調
システムの各運転モードの切り換えの様子を示すフロー
チャートである。
【図28】本発明に基づいて構成された空気熱源型空調
システムの各運転モードの切り換えの様子を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
EX1 気液接触型の第1の熱交換器 EX2 第2の熱交換器 EX3 第3の熱交換器 EX4 第4の熱交換器 EX5 第5の熱交換器 EX6 第6の熱交換器 EX7 第7の熱交換器 ST 蓄熱槽 COMP 圧縮機 EV 膨張弁 F1 第1の給気ファン F2 第2の給気ファン OF 排気ファン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 一馬 神奈川県川崎市中原区小山田4−17−5 セジュール447−B−203 (72)発明者 斉藤 敏明 神奈川県厚木市飯山3532−1 ストーン リバーマンション306 (72)発明者 五十嵐 正史 神奈川県厚木市長谷1055−20 (72)発明者 瀬野尾 優 神奈川県厚木市長谷1639 ロングバレー 1639−202 (56)参考文献 特公 平2−35216(JP,B2) 実公 昭52−26750(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 13/00 351 F24F 5/00 102

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1及び第2の給気経路を備えるととも
    に、少なくとも、個別蓄熱槽を備え第1の熱媒が循環す
    る蓄熱槽回路と、圧縮機及び膨張弁を備え第2の熱媒が
    循環するヒートポンプ回路と、気液接触型の第1の熱交
    換器を備え第3の熱媒が循環する排熱回路とが一体に構
    成されて成る熱源ユニットを備えた空気熱源型空調シス
    テムであって、 前記蓄熱槽回路は、少なくとも、前記個別蓄熱槽と、前
    記第1の熱媒と前記第1の給気経路内を流通する給気と
    の熱交換を行う第2の熱交換器と、前記蓄熱槽内に設置
    されて前記第1の熱媒と前記第2の熱媒との熱交換を行
    う第3の熱交換器と、前記蓄熱槽外に設置されて前記第
    1の熱媒と前記第2の熱媒との熱交換を行う第4の熱交
    換器とから構成され、 前記ヒートポンプ回路は、少なくとも、前記第3の熱交
    換器と、前記第4の熱交換器と、前記第2の熱媒と前記
    第1の給気経路内を流通する給気との熱交換を行う第5
    の熱交換器と、前記第2の熱媒と前記第2の給気経路内
    を流通する給気との熱交換を行う第6の熱交換器と、前
    記第2の熱媒と前記第3の熱媒との熱交換を行う第7の
    熱交換器とから構成され、 前記排熱回路は、少なくとも、前記第1の熱交換器と前
    記第7の熱交換器とから構成されており、 前記ヒートポンプ回路を構成する熱交換器は、運転モー
    ドに応じて凝縮器又は蒸発器として選択的に機能するよ
    うに構成したことを特徴とする、空気熱源型空調システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記第4の熱交換器及び前記第7の熱交
    換器は、前記第6の熱交換器の圧縮機側に順次直列に配
    列されていることを特徴とする、請求項1に記載の空気
    熱源型空調システム。
  3. 【請求項3】 前記第4の熱交換器及び前記第7の熱交
    換器は、前記第6の熱交換器の膨張弁側に順次直列に配
    列されていることを特徴とする、請求項1に記載の空気
    熱源型空調システム。
  4. 【請求項4】 前記第4の熱交換器と前記第7の熱交換
    器が同一シェル内に一体に構成されていることを特徴と
    する、請求項1、2又は3のいずれかに記載の空気熱源
    型空調システム。
  5. 【請求項5】 前記第1の熱媒と前記第3の熱媒とは共
    通の第4の熱媒であって、前記第4の熱交換器と前記第
    7の熱交換器は共通の第8の熱交換器から構成され、切
    換手段により前記第4の熱媒を前記排熱回路側又は前記
    蓄熱槽回路側に選択的に循環させることが可能であるこ
    とを特徴とする、請求項1に記載の空気熱源型空調シス
    テム。
  6. 【請求項6】 空調空間を所定の容積を有する1又は2
    以上の空調単位に分割し、前記空調単位ごとに前記熱源
    ユニットを設置することを特徴とする、請求項1、2、
    3、4または5のいずれかに記載の空気熱源型空調シス
    テム。
  7. 【請求項7】 前記空調単位をさらに1又は2以上の個
    別空調ゾーンに分割して各個別空調ゾーンごとに送風ユ
    ニットを設置し、各熱源ユニットから前記各送風ユニッ
    トに空調用空気を選択的に給気することが可能であるこ
    とを特徴とする、請求項6に記載の空気熱源型空調シス
    テム。
  8. 【請求項8】 前記各送風ユニットには、前記第1の給
    気経路及び前記第2の給気経路を介して前記熱源ユニッ
    トより空調用空気を供給可能であり、さらに前記各送風
    ユニットは前記第1の給気経路及び前記第2の給気経路
    から供給される空調用空気を切り換えるための切換手段
    を備えていることを特徴とする、請求項7に記載の空気
    熱源型空調システム
  9. 【請求項9】 前記各送風ユニットに可変風量制御手段
    が設けられていることを特徴とする、請求項8に記載の
    空気熱源型空調システム。
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