JP3230540U - 軟質シート用梱包箱、及び梱包体 - Google Patents

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Abstract

【課題】軟質シートの梱包及び搬送、並びに開梱過程において、軟質シートのハンドリング性、梱包性及び開梱性、防塵性、防湿性を確保でき、軟質シートをより確実に保護できる軟質シート用梱包箱、及び軟質シートを梱包した梱包体を提供する。【解決手段】軟質シート用梱包箱90は、樹脂製の軟質シート40が載置される本体部10と、本体部10の上に配置される蓋部20と、を備える。本体部10は、平面視で矩形状であり、軟質シート40を載置する底板11と、載置される軟質シート40の外縁を囲むように底板11に連結されて形成された側壁12とを有し、側壁は、互いに対向する2辺のそれぞれに、少なくとも1つの切り欠き部を有する。蓋部20は、樹脂板である。【選択図】図2

Description

本考案は、軟質シートを梱包するための軟質シート用梱包箱、及び軟質シートを梱包した梱包体に関する。
貨物の梱包には、種々な形状の梱包体及び梱包方法が使用されている。特に近年においては、強化ダンボール等を使用した高強度な梱包の利用も進められている。
例えば、特許文献1に記載される梱包箱は、矩形状のスリーブと、スリーブの上部に設けられるキャップ及び中蓋と、スリーブの下部に設けられ、囲み板をパレット上に固定する下部受け部材と、を備えている。スリーブは、複数の囲み板と囲み板同士の間に設ける連結部材とで構成される。この梱包箱によれば、簡易な構成でありながら十分な強度を有し、大型貨物を梱包する場合であっても梱包作業と開包作業が容易である、と記載されている。
特開2011−46384号公報
しかしながら、梱包する貨物が粘着シートのような軟質シートである場合には、シート自体が撓み易いために梱包作業が困難となる。また、シートが吸湿性を有する場合には、梱包箱に防湿性を持たせる必要があり、更にクリーンルーム内へ搬入する場合には、梱包箱に防塵性を持たせる必要がある。このような貨物の特性に合わせて、梱包箱の構造と、梱包及び開梱するプロセスの更なる改良が求められている。
そこで本考案は、軟質シートの梱包及び搬送、並びに開梱過程において、軟質シートのハンドリング性、梱包性及び開梱性、防塵性、防湿性を確保でき、軟質シートを高強度に保護できる軟質シート用梱包箱、及び軟質シートを梱包した梱包体を提供することを目的とする。
本考案は下記の構成からなる。
(1) 樹脂製の軟質シートが収容される本体部と、
前記本体部の上に配置される蓋部と、備え、
前記本体部は、平面視で矩形状であり、前記軟質シートを載置する底板と、載置される前記軟質シートの外縁を囲むように前記底板に連結されて形成された側壁とを有し、
前記側壁は、互いに対向する2辺のそれぞれに、少なくとも1つの切り欠き部を有し、
前記蓋部は、樹脂板である、
軟質シート用梱包箱。
(2) 上記の軟質シート用梱包箱と、
前記底板の上に載置された軟質シートと、
を含む梱包体。
本考案によれば、軟質シートの梱包及び搬送、並びに開梱過程において、軟質シートのハンドリング性、梱包性及び開梱性、防塵性、防湿性を確保でき、軟質シートをより確実に保護できる。
図1は、本考案の実施形態に係る梱包体の斜視図である。 図2は、図1の梱包体の分解斜視図である。 図3は、図2のP領域を上から見た一部拡大平面図である。 図4の(A)は、プラスチックダンボールの模式的な断面図であり、図4の(B)は、他のプラスチックダンボールの模式的な断面図である。
本考案に関する具体的な実施形態について、図面を参照しながら以下に詳細に説明する。
図1は軟質シートを梱包した梱包体を示す。
梱包体100は、その内部に1枚又は複数枚の軟質シートが収容される。この梱包体100は、軟質シートの梱包及び搬送のために使用され、パレット70を備えることが好ましい。パレット70が、例えばフォークリフトにより支持されて、梱包体100が搬送される。
パレット70の材質は特に限定されないが、パレット70が樹脂製であると、木製のパレットと比較して軽量化が図れ、塵埃の発生が抑えられる。ここでは、パレット70の上面に、軟質シート用梱包箱90(図2参照)と、ダンボールスリーブ50とをこの順で載置している。ダンボールスリーブ50は、上積を禁止するコーン52と共に、梱包用バンド(例えばポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)製)等の結束具54により軟質シート用梱包箱90に固定され、軟質シート用梱包箱90を保護している。
本構成の軟質シート用梱包箱90は、以下に詳細に説明するように、樹脂製の軟質シートが収容される本体部と、本体部の上に配置される蓋部とを備える。本体部は、軟質シートを載置する底板と、載置される軟質シートの外縁を囲むように底板の上に連結されて形成された側壁とを有する。蓋部は、樹脂板である。
以下、梱包体100の詳細な構成を説明する。
図2は、図1に示す梱包体100の分解斜視図である。
梱包体100は、パレット70と、パレット70の上面に載置された軟質シート用梱包箱90と、ダンボールスリーブ50と、を備える。軟質シート用梱包箱90は、本体部10と、本体部10の上に配置される蓋部20とを含む。本体部10は、平面視で矩形状であり、平板状の軟質シート40(ここでは、複数枚の軟質シート40を含む積層体)が収容される。ここで、矩形状とは、平面視で長方形または正方形であることを意味する。
軟質シート40は、持ち上げると自重により撓む柔軟性を有する。軟質シート40は、例えばシート本体と、シート本体の少なくとも一方の面に設けられた接着層と、接着層を覆って剥離可能な保護シートと、がこの順で設けられた粘着シートである。このような粘着シートとしては、例えば、OCA(Optical Clear Adhesive)が挙げられる。OCAは、柔軟で変形しやすく、潰れやすい性質を有する。このような粘着シートは、例えばガラスやパネルに貼り合わせる粘着シートとして用いられ、その表面にセパレータシート(保護シート)が付いており、シートを剥がして粘着層(接着層)を相手側に貼るものである。
OCAは、一般的に平面視で長方形のものが提供されているが、平面視で正方形であってもよい。また、そのサイズは、例えば長辺が1450mm以上で1950mm以下、短辺が1000mm以上で1350mm以下のものがあるが、そのサイズは特に限定されない。
このようなOCA等の軟質シート40は、自身の柔軟性のため、取り扱いに工夫を要する。また、軟質シート40は、使用用途によってはクリーンルームに搬入されることもあり、その場合、塵埃の付着はできるだけ回避されるべきである。また、特にOCAは吸湿性があり、湿度の維持も重要な課題である。よって、軟質シート40を梱包し、搬送する軟質シート用梱包箱90、梱包体100には、軟質シート40のハンドリング性、梱包性及び開梱性、防塵性、防湿性が要求される。本実施形態の軟質シート用梱包箱90、梱包体100は、このような要求に応えるものである。
本体部10は、基本構成として、軟質シート40を載置する底板11と、載置された軟質シート40の外縁を囲むように底板11の上面に連結されて形成された側壁12とを有する。
本体部10は、積層された複数枚の軟質シート40を上下に挟む一対の支持板を更に備える。一対の支持板は、シート下側の製品下敷き板13と、シート上側の製品押え板14とによって構成される。また、本体部10の上に配置される蓋部20は、天板21と天押え板22との積層体であることが好ましい。
底板11は、本体部10の底部を形成する平板状の部材であり、好ましくは発塵性が抑制され、変形しにくい材料によって形成される。底板11は、屈曲や座屈等の変形を回避する剛性が確保できる厚さを有することが望ましい。底板11は、例えば厚さ8mmの中空構造板(例えば、後述するプラスチックダンボール)を2枚重ねした積層体であってもよい。
側壁12は、平面視で矩形状の底板11の上面における底板外縁の4辺に沿って環状に形成される。側壁12の高さは、環状の全周にわたって一定の高さに形成される。側壁12は、高い強度を確保するため、例えば、厚さが8〜10mmの樹脂板を複数枚積層した多層構造(例えば図3に示す3層構造)が好ましい。側壁12は、その強度を高めることで軟質シート40の収容量の増加に適応でき、大量搬送に適した構成となる。側壁12の材料としては、例えば、PP、PE、ポリカーボネート(PC)等の樹脂材料が挙げられ、特にPPが好ましい。
側壁12は、互いに対向する2辺のそれぞれに、少なくとも1つの切り欠き部15を有する。切り欠き部15は、作業者が手を入れて本体部10の内部にアクセスする開口部として機能する。切り欠き部15が側壁12に設けられることで、軟質シート40を本体部10の内部へ挿入したり取り出したりする、シートの取扱い作業が、側壁12に干渉せずに行える。
本構成の本体部10は平面視で長方形であり、切り欠き部15は、本体部10の長辺となる各側壁12の一部に設けられる。具体的には、切り欠き部15は、各側壁12の角部から離れた位置に、それぞれ2つずつ設けられる。切り欠き部15の数、大きさ、位置等は、軟質シート40のサイズや枚数等に応じて適宜に設定できる。
例えば、軟質シート40が約1500mm×1300mm程度である場合、軟質シート40の長辺における角部から400〜500mm内側の位置に配置される側壁12の部分に、切り欠き部15を設ける。その場合、軟質シート40を持ち上げる際に、軟質シート40の撓みを小さく抑えながら、安定したシートの把持が可能となる。
また、側壁12の内側の各辺を、対向して配置される軟質シート40の外周縁の辺と平行にすることで、軟質シート40を載置する位置を容易に調整できる。また、側壁12の内側に収容される軟質シート40における、側壁12との間の隙間を狭くすることで、搬送中に軟質シート40が移動しにくくなり、軟質シート40の損傷を抑制できる。
軟質シート40は、下方の製品下敷き板13と、上方の製品押え板14とによって挟まれる。製品下敷き板13は、底板11の上面と最下層の軟質シート40の下面との間に配置され、製品押え板14は、軟質シート40の最上層の上面と蓋部20の天板21との間に配置される。製品下敷き板13と製品押え板14とは、積層された複数枚の軟質シート40と重ね合わされて、軟質シート40の局所的な変形、及びつぶれを防止する。
製品下敷き板13と製品押え板14とは、軟質シート40に直接接触するため、凹凸の少ない、高い平坦性が求められる。また、局所的に塵埃が残るものはできるだけ避けるべきである。よって、製品下敷き板13と製品押え板14とは、平坦な剛体により構成することが好ましい。例えば、デラニウム(住友ベークライト社 商品名)のように、発泡ポリエチレン板(主材)がアルミニウム板(副材)で挟持された複合板が挙げられる。
蓋部20となる天板21と天押え板22とは、防塵性に優れる緩衝材であることが好ましく、後述する樹脂板(例えば、プラスチックダンボール、又はプラスチックボード)を使用できる。
更に、軟質シート用梱包箱90には、少なくとも軟質シート40を包むバリア包材30を含むことが好ましい。図2におけるバリア包材30は、本体部10と蓋部20とを包むように設けられているが、軟質シート40のみを包む構成、又は、軟質シート40、製品下敷き板13及び製品押え板14を包んだ構成であってもよい。
バリア包材30は、例えば、熱溶着可能な防湿フィルムにより形成でき、例えば、アルミニウム製のラミネートフィルム等が挙げられる。バリア包材30は、少なくとも一部を熱溶着(ヒートシーリング)することで、内部の収容物(本体部10及び蓋部20)を簡単に密封できる。
このように、バリア包材30は、簡単なシール処理で高い密封性が得られ、内部に包まれた収容物とその周囲の空間の湿度を一定に保ち、高い防湿性が得られる。バリア包材30の透湿度は、JIS Z 0208の基準において0.3g/(m・24h)以下、より好ましくは0.1g/(m・24h)以下に抑えることが好ましい。この範囲の透湿度に抑えることで、軟質シート40がOCAである場合に、接着層の変質等を確実に防止できる。バリア包材30は、少なくとも軟質シート40を包むことにより、軟質シート40の湿度維持の役割を果たす他、防塵性も向上できる。
ここではバリア包材30が天押え板22の上面を覆っているが、天板21の上面を覆い、天板21の上から天押え板22を被せてもよい。また、バリア包材30の内部に乾燥剤を入れてもよい。例えば、製品押え板14と天板21の間には、板状の乾燥剤を配置できる。その場合、バリア包材30の内部を長期間にわたって低湿度に調整できる。
次に、底板11の上面に形成された側壁12について詳細に説明する。
側壁12は、前述したように、底板11の外縁である4辺に沿って形成されている。
図3は、図2のP領域を上から見た一部拡大平面図である。
側壁12は、単層構造の板材であってもよいが、複数の板材が積層された多層構造(本例では3層構造)であることが好ましい。本構成の切り欠き部15は、本体部10の一対の長辺に対応する側壁12に、それぞれ2つずつ設けられている。また、側壁12の強度を維持するため、少なくとも本体部10の長辺に対応する側壁12が多層構造で形成される。これにより、剛性を高め、切り欠き部15による強度低下を防いでいる。
切り欠き部15には、側壁12とは別部材となる埋め込み部材18を着脱自在に設け、切り欠き部15を塞ぐことが好ましい。ここで例示される埋め込み部材18は、側壁12と同様の多層構造(3層構造)であり、中間の板材18aが両脇の板材18bよりも長く形成されている。長さを異ならせて積層した板材は、その端部に凹凸が形成される。一方、側壁12は、埋め込み部材18の形状に対応して、切り欠き部15における中間の板材の開口幅Waが、両脇の板材の開口幅Wbより長くなっている。この埋め込み部材18を、図2の矢印Kで示すように、側壁12の上方から下方に向けて嵌め込むと、埋め込み部材18の凹凸と、切り欠き部15の凹凸とが噛み合って、側壁12の側面及び上面を含む外表面が面一になる。特に、側壁12の上面が面一になることで、側壁12の高さが一定となり、上方からの圧力が均等に底板11に伝達される。その結果、側壁12の耐圧性が向上する。
次に、天板21及び天押え板22を含む蓋部20について詳細に説明する。
上述したように、天板21及び天押え板22は、防塵性に優れた緩衝材により構成することが好ましく、後述する樹脂板(例えば、プラスチックダンボール、又はプラスチックボード)により構成される。
プラスチックダンボールとは、プラダンまたはダンプラとも呼称されるPP製又はPC製等の中空構造板であり、樹脂製のダンボールを意味する。
プラスチックダンボールは、プラスチックシートを段ロールで段繰り成形し、2枚のライナーシートを接着剤等で貼り合せる方法(コルゲート方式)、エクスルーダーで溶融したプラスチックを段ボール断面形状のダイスを通して押し出す方法(押出し成形方法)、成形された中芯をライナーシートと熱融着する方法(組み合わせ方式)等により成形される。
上記のようなプラスチックダンボールは、紙製のダンボールと比較して発塵性が低く、強度も高い。
図4の(A)は、プラスチックダンボールを例にとり、中空構造板の模式的な断面図を示したものである。
プラスチックダンボールは、表ライナー101と、裏ライナー102と、これらを連結する中しん103とを有し、表ライナー101と、裏ライナー102と、中しん103とで囲まれた中空構造を有する。また、プラスチックダンボールには、図4の(B)に示すように、図4の(A)に示す表ライナー101と裏ライナー102と互いに対向する一対の中しん103とで画成される空間に、断面X字状の中しん104を追加した形状のものも知られている。
プラスチックダンボールにおいては、中しん103により形成される中空構造の中空(空洞部分)が流れている方向を「目方向」という。この目方向とは、図4においては、紙面に垂直な方向である。
図2に示す蓋部20である天板21と天押え板22とは、それぞれ、図4の(A)又は(B)に示すプラスチックダンボールであると好ましい。その場合に、天板21と天押え板22とは、プラスチックダンボールの目方向が互いに交差するように積層されていることが好ましい。
プラスチックダンボールの最外層の面(表ライナー101、裏ライナー102の面)には、複数のストライプ状の直線が存在するように見える部分があるが、これらの直線は中しん103の存在する部分であり、その線上では潰れ強度が大きくなる。その直線は、ライナー面から突出した稜線になって見えるが、この稜線が連続する方向はプラスチックダンボールの目方向と一致する。本構成では、複数のプラスチックダンボール(天板21及び天押え板22)の最外層の面でプラスチックダンボールの目方向に突出する稜線同士が、互いに平行にならずに交差している状態で積層されている。このような配置により、蓋部20の強度が更に向上する。
一方、ダンボールスリーブ50は、上面50aと、上面50aに接続されるスリーブ形状の側面50bとを有し、軟質シート用梱包箱90の上部に側面50bの内側を被せて配置される。このダンボールスリーブ50は、一枚の平坦なダンボールの角部を折り込んで側面50bを形成してもよく、形状は任意である。また、ダンボールスリーブ50は、コーン52とともに結束具54によって軟質シート用梱包箱90に結束される。これにより、軟質シート用梱包箱90の上部を確実に保護する。ダンボールスリーブ50は、紙製のダンボールであってもよいが、プラスチックダンボール又はプラスチックボードで構成することにより、強度と防塵性を更に高められる。コーン52は、上積みを防止する役割、及び上積みされたことを検出する役割を果たす。
ダンボールスリーブ50が取り付けられた軟質シート用梱包箱90は、平置きされたパレット70の上面に載置されて、梱包体100となった状態で搬送される。本構成では、1つの軟質シート用梱包箱90をパレット70の上面に載置したが、複数の軟質シート用梱包箱90がパレット70の上面に載置された状態で、1つの梱包体100として搬送される場合もある。また、梱包体100は、軽量であること等の条件によっては、パレット70を有しない状態で搬送される場合もある。
次に、軟質シート用梱包箱90及び梱包体100の組立手順について説明する。以下に示す各作業は、1人又は複数人の作業者によってなされるが、ロボットの駆動により自動化することもできる。
まず、予め清掃したパレット70の上面に、必要十分な大きさのバリア包材30を敷く。そして、予め環状に側壁12が設けられた底板11を、パレット70の中心に位置決めして配置する。なお、この時点では、側壁12の切り欠き部15には埋め込み部材18が取り付けられていない。
次に、製品下敷き板(支持板)13を、側壁12の内側の底板11上に配置する。
そして、製品下敷き板13の上に、少なくとも1枚の軟質シート40を配置する。複数枚の軟質シート40を配置する場合には、順次に積み重ねて配置する。このとき、軟質シート40の外縁部における、側壁12の切り欠き部15の位置に対応する部分を把持することで、側壁12との干渉を避けながら、軟質シート40の一部が撓んで着地するまで把持し続けることができる。これにより、軟質シート40の把持を底板11上で開放するときに、軟質シート40に衝撃が加わることを抑制できる。また、切り欠き部15を、本体部10の長辺に沿った互いに異なる位置に形成することで、軟質シート40の把持位置を切り欠き部15の対応位置にできる。その結果、軟質シート40を支持する際に、重力による撓みを抑えて安定した姿勢で支持できる。
軟質シート40を配置し終えたら、次に、軟質シート40の上に製品押え板(支持板)14、天板21をこの順で配置する。製品押え板14と天板21の間には、乾燥剤、湿度を示すインジケータ、等を配置してもよい。
そして、側壁12の切り欠き部15に、埋め込み部材18を上から押し込み、切り欠き部15を塞ぐ。更に、天押え板22を天板21の上に配置する。ここで、天押え板22の外周を、養生テープ等によって側壁12に固定してもよい。
この状態では、バリア包材30は、底板11の下に敷かれた状態になっているが、このバリア包材30の外周縁を上方に持ち上げて、底板11上に配置した各部材を包み込む。そして、ヒートシーラ等の密封装置を用いて、バリア包材30の一部、例えば外周縁の3辺を熱溶着する。その後、掃除機等の吸引装置によって、バリア包材30の内部の空気をできるだけ抜く。また、バリア包材30の余分な外縁部分をカットして、必要に応じて角部を養生テープ等により整える。
このようにして、パレット70の上面に、全体がバリア包材30によって覆われた軟質シート用梱包箱90が配置された状態となる。次に、軟質シート用梱包箱90の上方からダンボールスリーブ50を軟質シート用梱包箱90に被せ、コーン52を配置した状態で結束具54により軟質シート用梱包箱90を結束する。これにより、梱包体100の組立が完了する。
また、梱包体100の開梱は、上記した梱包作業を逆の順で各部を取り外せばよい。つまり、結束具54を切断して軟質シート用梱包箱90を取り出し、バリア包材30を開封する。そして、バリア包材30の中から天板21,天押え板22及び製品押さえ板14を取り除き、軟質シート40を取り出す。なお、軟質シート40を取り出す前に、バリア包材30を完全に除去する等、開梱状況に応じて適宜に変更できる。
上記構成の軟質シート用梱包箱90においては、機械的な強度、防塵性等に優れた素材により本体部10と蓋部20とを形成し、平坦性に優れた素材により製品下敷き板13、製品押え板14を形成している。また、防湿性に優れたバリア包材30が、少なくとも軟質シート40を包んでいる。さらに、本体部10の側壁12には、切り欠き部15を設けており、本体部10の内部に配置される軟質シート40の取り扱いを容易にしている。切り欠き部15は埋め込み部材18によって塞がれるため、側壁12の強度が確保される。
よって、本実施形態の軟質シート用梱包箱90、梱包体100は、軟質シートのハンドリング性、梱包性及び開梱性、防塵性、防湿性を確保でき、軟質シート40をより確実に保護できる。
このように、本考案は上記の実施形態に限定されるものではなく、実施形態の各構成を相互に組み合わせることや、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が変更、応用することも本考案の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
以上の通り、本明細書には次の事項が開示されている。
(1) 樹脂製の軟質シートが収容される本体部と、
前記本体部の上に配置される蓋部と、備え、
前記本体部は、平面視で矩形状であり、前記軟質シートを載置する底板と、載置される前記軟質シートの外縁を囲むように前記底板に連結されて形成された側壁とを有し、
前記側壁は、互いに対向する2辺のそれぞれに、少なくとも1つの切り欠き部を有し、
前記蓋部は、樹脂板である、
軟質シート用梱包箱。
この軟質シート用梱包箱によれば、切り欠き部によって軟質シートを側壁と干渉することなく把持でき、軟質シートのハンドリング性を向上できる。さらに、底板に載置された軟質シートが、側壁によって囲まれて、樹脂板からなる蓋部により押さえられる。これにより、軟質シートを、防塵性を高めて梱包できる。
(2) 前記本体部は、平面視で長方形であり、
前記切り欠き部は、長方形の前記側壁の長辺の一部に設けられている、(1)に記載の軟質シート用梱包箱。
この軟質シート用梱包箱によれば、軟質シートをその長辺の一部で把持することになり、その結果、軟質シートを持ち上げた際に、軟質シートの撓みを小さく抑え、安定した把持が可能となる。
(3) 前記側壁に、前記切り欠き部を塞ぐ埋め込み部材が着脱自在に設けられている、(1)又は(2)に記載の軟質シート用梱包箱。
この軟質シート用梱包箱によれば、側壁の高さを一定にでき、耐圧性を向上できる。
(4) 少なくとも前記軟質シートを包むバリア包材を更に備える、(1)〜(3)のいずれか1つに記載の軟質シート用梱包箱。
この軟質シート用梱包箱によれば、軟質シートの防湿性、防塵性を向上できる。
(5) 前記バリア包材の透湿度が0.3g/(m・24h)以下である、(4)に記載の軟質シート用梱包箱。
この軟質シート用梱包箱によれば、軟質シートが接着層を含む場合に、接着層の変質等を確実に防止できる。
(6) 前記バリア包材は、少なくとも一部が熱溶着されている、(4)又は(5)に記載の軟質シート用梱包箱。
この軟質シート用梱包箱によれば、簡単な処理で高い密封性が得られ、防湿性、防塵性を向上できる。
(7) 前記本体部は、積層された複数枚の前記軟質シートを挟む一対の支持板を更に備える、(1)〜(6)のいずれか1つに記載の軟質シート用梱包箱。
この軟質シート用梱包箱によれば、支持板が軟質シートを挟み込むことで、軟質シートの変形及びつぶれを防止できる。
(8) 前記一対の支持板は、発泡ポリエチレン板をアルミニウム板で挟んだ複合板である、(7)に記載の軟質シート用梱包箱。
この軟質シート用梱包箱によれば、支持板の剛性が高いため、軟質シートの平坦性を確実に支持できる。
(9) 前記側壁は、樹脂板の積層体である、(1)〜(8)のいずれか1つに記載の軟質シート用梱包箱。
この軟質シート用梱包箱によれば、側壁の強度が高められ、軟質シートの収容量を増加できる。
(10) 前記樹脂板は、中空構造板であり、前記蓋部は、複数枚の前記中空構造板の積層体であり、
複数枚の前記中空構造板同士の目方向が、互いに交差して積層されている、(1)〜(9)のいずれか1つに記載の軟質シート用梱包箱。
この軟質シート用梱包箱によれば、蓋部の強度を更に向上できる。
(11) 前記軟質シートは、シート本体と、前記シート本体の少なくとも一方の面に設けられた接着層と、前記接着層を覆って剥離可能な保護シートと、を有する粘着シートである、(1)〜(10)のいずれか1つに記載の軟質シート用梱包箱。
この軟質シート用梱包箱によれば、柔軟な粘着シートを、ハンドリング性、梱包性及び開梱性を高めて収容できる。
(12) (1)〜(11)のいずれか1つに記載の軟質シート用梱包箱と、
前記底板の上に載置された軟質シートと、
を含む梱包体。
この梱包体によれば、軟質シートが軟質シート用梱包箱内に収容されるため、軟質シートを保護した状態で搬送できる。
(13) 前記本体部を載置するパレットを更に含む、(12)に記載の梱包体。
この梱包体によれば、パレットを用いることで容易に搬送できる。
(14) 前記パレットが樹脂製である、(13)に記載の梱包体。
この梱包体によれば、樹脂製のパレットを用いることで、例えば木製のパレットと比較して発塵性が抑えられる。
10 本体部
11 底板
12 側壁
13 製品下敷き板(支持板)
14 製品押え板(支持板)
18 埋め込み部材
20 蓋部
21 天板
22 天押え板
30 バリア包材
40 軟質シート
50 ダンボールスリーブ
52 コーン
54 結束具
70 パレット
90 軟質シート用梱包箱
100 梱包体

Claims (14)

  1. 樹脂製の軟質シートが収容される本体部と、
    前記本体部の上に配置される蓋部と、備え、
    前記本体部は、平面視で矩形状であり、前記軟質シートを載置する底板と、載置される前記軟質シートの外縁を囲むように前記底板に連結されて形成された側壁とを有し、
    前記側壁は、互いに対向する2辺のそれぞれに、少なくとも1つの切り欠き部を有し、
    前記蓋部は、樹脂板である、
    軟質シート用梱包箱。
  2. 前記本体部は、平面視で長方形であり、
    前記切り欠き部は、長方形の前記側壁の長辺の一部に設けられている、
    請求項1に記載の軟質シート用梱包箱。
  3. 前記側壁に、前記切り欠き部を塞ぐ埋め込み部材が着脱自在に設けられている、
    請求項1又は2に記載の軟質シート用梱包箱。
  4. 少なくとも前記軟質シートを包むバリア包材を更に備える、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の軟質シート用梱包箱。
  5. 前記バリア包材の透湿度が0.3g/(m・24h)以下である、
    請求項4に記載の軟質シート用梱包箱。
  6. 前記バリア包材は、少なくとも一部が熱溶着されている、
    請求項4又は5に記載の軟質シート用梱包箱。
  7. 前記本体部は、積層された複数枚の前記軟質シートを挟む一対の支持板を更に備える、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の軟質シート用梱包箱。
  8. 前記一対の支持板は、発泡ポリエチレン板をアルミニウム板で挟んだ複合板である、
    請求項7に記載の軟質シート用梱包箱。
  9. 前記側壁は、樹脂板の積層体である、
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の軟質シート用梱包箱。
  10. 前記樹脂板は、中空構造板であり、前記蓋部は、複数枚の前記中空構造板の積層体であり、
    複数枚の前記中空構造板同士の目方向が、互いに交差して積層されている、
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の軟質シート用梱包箱。
  11. 前記軟質シートは、シート本体と、前記シート本体の少なくとも一方の面に設けられた接着層と、前記接着層を覆って剥離可能な保護シートと、を有する粘着シートである、
    請求項1〜10のいずれか1項に記載の軟質シート用梱包箱。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の軟質シート用梱包箱と、
    前記底板の上に載置された軟質シートと、
    を含む梱包体。
  13. 前記本体部を載置するパレットを更に含む、
    請求項12に記載の梱包体。
  14. 前記パレットが樹脂製である、
    請求項13に記載の梱包体。
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