JP3230322B2 - 共重合体ラテックス - Google Patents

共重合体ラテックス

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JP3230322B2 JP06090593A JP6090593A JP3230322B2 JP 3230322 B2 JP3230322 B2 JP 3230322B2 JP 06090593 A JP06090593 A JP 06090593A JP 6090593 A JP6090593 A JP 6090593A JP 3230322 B2 JP3230322 B2 JP 3230322B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定量の澱粉の存在下
に、特定の単量体を乳化重合して得られる共重合体ラテ
ックスに関し、さらに詳しくは微細凝固物の発生が少な
く、かつ化学的および機械的安定性、不透明性、白紙光
沢、着肉性かつ塗工時の作業性、省エネルギー性に優
れ、微塗工用またはグラビア印刷用などの紙塗被用組成
物のバインダーとして有用な共重合体ラテックスに関す
る。
【0002】
【従来の技術】共役ジエン系化合物を必須成分とする共
重合体ラテックスは、紙塗被用組成物のバインダーを始
めとし、各種用途のバインダーとして広く使用されてい
る。
【0003】紙塗被用組成物は、原紙に紙塗被用組成物
を塗被することで、紙に不透明性、白紙光沢および印刷
インキの着肉性を与えるが、従来の共重合体ラテックス
をバインダーとする紙塗被用組成物では、その改良に限
度があり、これら不透明性、白紙光沢および着肉性の一
段と優れた紙塗被用組成物が求められている。また、塗
被紙の製造における塗工作業性の向上、乾燥の省エネル
ギー化のために、粘性が低く、化学的および機械的安定
性に優れ、かつ高固形分濃度の紙塗被用組成物が求めら
れている。
【0004】共重合体粒子の平均粒径が大きい共重合体
ラテックスを紙塗被用組成物のバインダー成分として用
いると、粘性が小さく、高固形分化が可能な紙塗被用組
成物が得られるが、従来の技術においては、共役ジエ
ン、芳香族ビニル、不飽和カルボン酸からなる単量体を
石鹸などの乳化剤を用いた乳化重合で、粒径の大きな共
重合体ラテックスを製造することは困難であり、まして
や化学的および機械的安定性に優れ、かつ粒径の大きな
共重合体ラテックスの製造は極めて困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の課題を背景になされたものであり、化学的および機
械的安定性に優れ、かつ平均粒径の大きな共重合体ラテ
ックスを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するもの
として本発明の共重合体ラテックスは、 (a)共役ジエン系化合物 10〜65重量% (b)芳香族ビニル化合物 0〜70重量% (c)エチレン系不飽和カルボン酸 0〜10重量% (d)その他の共重合可能な単量体 0〜70重量% からなる単量体(A)100重量部を0.001重量部
以上10重量部未満の澱粉の存在下で乳化重合して得ら
れ、共重合体粒子の平均粒径が2,000オングストロ
ーム以上であることを特徴とする。
【0007】前記乳化重合は、メルカプト基および/ま
たはハロゲン原子を置換基として有しない連鎖移動剤
0.01〜20重量部の存在下で行うことが好ましい。
【0008】(構成)以下、本発明を詳細に説明する。
【0009】本発明の共重合体ラテックスの製造に使用
する(a)成分である共役ジエン系化合物の代表例とし
ては、ブタジエン、イソプレン、スルホン化イソプレ
ン、2−クロル−1,3−ブタジエンなどを挙げること
ができる。この(a)成分の使用割合は、共重合体に適
度な弾性および膜の硬さを付与するために、単量体全体
に対し10〜65重量%の範囲になくてはならず、好ま
しくは20〜55重量%、さらに好ましくは25〜50
重量%である。(a)成分の使用割合が10重量%未満
では得られる共重合体は硬くてもろく、一方65重量%
を越えると柔らかくなりすぎて耐水性が低下し、また粘
着性が増加するので乾燥機のドラム汚染が発生し、操業
性が低下する。
【0010】(b)成分である芳香族ビニル化合物の代
表例としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニル
トルエン、p−メチルスチレン、2−ビニルピリジン、
4−ビニルピリジン等を挙げることができる。この
(b)成分の使用割合は0〜70重量%、好ましくは0
〜60重量%である。(b)成分の使用割合が70重量
%を越えると重合安定性が低下し、塗工作業性が低下す
る。
【0011】本発明において、共重合体ラテックスの製
造に(c)成分であるエチレン系不飽和カルボン酸を使
用すると接着強度および機械的安定性に一段とすぐれた
共重合体が得られる。エチレン系不飽和カルボン酸とし
てはアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン
酸、フマール酸、イタコン酸などのモノまたはジカルボ
ン酸を挙げることができる。さらにジカルボン酸無水物
も使用することができる。(c)成分の使用割合は0〜
10重量%、好ましくは0.1〜10重量%、特に好ま
しくは1〜7重量%である。(c)成分の使用割合が1
0重量%を越えると、ラテックスの粘度が高くなりすぎ
てハンドリングが難しくなる。
【0012】本発明の共重合体ラテックスの製造に使用
する(d)成分であるその他の共重合可能な単量体とし
ては、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エ
チルアクリレート、エチルメタクリレート、ブチルアク
リレート、ブチルメタクリレートなどのアルキルアクリ
レートおよびアルキルメタクリレートなどのエチレン系
不飽和カルボン酸エステル;アクリロニトリル、メタク
リロニトリルなどのシアン化ビニル化合物;アクリルア
ミド、メタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミ
ド、ジアセトンアクリルアミド、クロトンアミド、イタ
コンアミド、メチルイタコンアミド、マレイン酸モノア
ミド、メチレンジアクリルアミド、ジメチルアクリルア
ミド、ジエチルアクリルアミド、ジメチルメタクリルア
ミド、ジエチルメタクリルアミドなどのジアルキル(メ
タ)アクリルアミドなどのアミド系ビニル化合物;2−
ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチル
メタクリレート、3−ヒドロキシプロピルアクリレー
ト、3−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2,3,
4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシルアクリレート、
2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシルメタク
リレート、2,3,4,5−テトラヒドロキシペンチル
アクリレート、2,3,4,5−テトラヒドロキシペン
チルメタクリレートなどのヒドロキシル基含有ビニル化
合物;ビニルトリクロロシラン、ビニルトリエトキシシ
ラン、ビニルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリ
ロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アク
リロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−(メタ)ア
クリロキシエチルトリメトキシシラン、γ−(メタ)ア
クリロキシエチルトリエトキシシランなどの共重合可能
なケイ素含有化合物などが挙げられる。さらに、(d)
成分としてジビニルベンゼン、ジアリルベンゼン、ジビ
ニルスルホン、N,N´−メチレンビスアクリルアミ
ド、2,2−ビスアクリルアミド酢酸、エチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,3−ジビニルテトラメチルジシ
ロキサン、ビス(2−メチルアリル)カーボネート、エ
チレンオキシド変性ビスフェノールAジ(メタ)アクリ
レートなどの2官能性単量体を挙げることができる。
(d)成分はそれぞれ単独または2種類以上を組み合わ
せて使用しても良い。(d)成分の使用割合は、0〜7
0重量%、好ましくは1〜50重量%である。(d)成
分の使用割合が70重量%を越えると組成物の粘度が高
くなりすぎて操業性が低下するので好ましくない。
【0013】本発明に用いる澱粉としては、例えば馬鈴
薯、タピオカ、小麦、米、とうもろこしおよび甘藷など
からの澱粉などが挙げられるが、特に馬鈴薯、タピオカ
およびトウモロコシの澱粉が好ましい。澱粉は酸加水分
解、酵素分解または酸化的加水分解により分解され加工
澱粉になる。本発明に使用される澱粉には加工澱粉も含
まれる。このような加工澱粉としては、焙焼デキストリ
ン、酵素変性デキストリン、酸分解澱粉、酸化澱粉、ア
ルファー化澱粉、エステル化澱粉、エーテル化澱粉、架
橋澱粉、カチオン化澱粉のようなものが挙げられる。こ
れらのうち特に好ましいものは、酸化澱粉やカチオン化
澱粉である。
【0014】本発明における共重合体ラテックスは、ラ
テックスの安定性が優れかつ生成するラテックスの平均
粒径が特定の範囲になるように必要な量の澱粉を用いて
乳化重合する。澱粉の使用量は単量体(A)100重量
部に対して0.001重量部以上10重量部未満、好ま
しくは0.005〜9重量部、更に好ましくは0.05
〜8重量部、特に好ましくは0.05重量部以上5重量
部未満である。澱粉の使用量が0.001重量部未満で
は安定なラテックスが得られ難く、また10重量部を越
えても、安定なラテックスを得るのに製造条件が限定さ
れ困難さを伴う。
【0015】共重合体ラテックスの平均粒径は2,00
0オングストローム以上、好ましくは2,000〜2
0,000オングストローム、さらに好ましくは2,1
00〜10,000オングストローム,特に好ましくは
2,300〜8,000オングストロームである。平均
粒径が2,000オングストローム未満であると、不透
明性、白紙光沢、着肉性が劣り、かつ適当な粘度が得ら
れない。
【0016】一般的に、平均粒径をコントロールするた
めには水と乳化剤の量を調整する。通常粒径を小さくす
るためには、水および乳化剤を多量に使用し、粒径を大
きくするためには水および乳化剤を少量使用すればよ
い。
【0017】一般に乳化重合では、生成するポリマーの
分子量を調整するために連鎖移動剤を用いるが、本発明
も必要に応じて使用することができる。
【0018】連鎖移動剤としては、例えばn−ドデシル
メルカプタン、t−ドデシルメルカプタン、ブロモホル
ム、α−メチルスチレンダイマー、ターピノーレン、α
−テルピネン、γ−テルピネン、ジペンテン、1,4−
ヘキサジエン、3−フェニル−1−ペンテン、1−フェ
ニル−2−ペンテン、1−フェニル−2−ヘキセン、2
−フェニル−3−ヘキセンなどを挙げることができる。
【0019】α−メチルスチレンダイマーとしては、異
性体として、(イ)2,4−ジフェニル−4−メチル−
1−ペンテン、(ロ)2,4−ジフェニル−4−メチル
−2−ペンテン、および(ハ)1,1,3−トリメチル
−3−フェニルインダンがある。α−メチルスチレンダ
イマーとして好ましい組成は、(イ)成分が40重量%
以上、(ロ)成分および/または(ハ)成分が60重量
%以下、さらに好ましくは、(イ)成分が50重量%以
上、(ロ)成分および/または(ハ)成分が50重量%
以下、特に好ましくは、(イ)成分が70重量%以上、
(ロ)成分および/または(ハ)成分が30重量%以下
である。(イ)成分の組成比率が高くなるに従って、連
鎖移動効果に優れる。
【0020】α−メチルスチレンダイマーは、本発明の
目的を損わない範囲で、不純物、例えば未反応のα−メ
チルスチレン、前記(イ)、(ロ)、(ハ)成分以外の
α−メチルスチレンオリゴマー、α−メチルスチレンポ
リマーを含むものであってもよい。
【0021】連鎖移動剤は1種または2種以上で使用さ
れることが好ましい。好ましい連鎖移動剤としては、メ
ルカプト基および/またはハロゲン原子を置換基として
有さない連鎖移動剤(T)であり、連鎖移動剤(T)の
中で特に好ましくはα−メチルスチレンダイマーであ
る。これら好ましい連鎖移動剤を使用すると、本発明の
目的とする効果が更に良くなり、かつ臭気が弱く環境衛
生によい共重合体ラテックスが得られる。
【0022】連鎖移動剤(T)は単独、あるいは連鎖移
動剤(T)以外の連鎖移動剤との併用で使用されること
が好ましい。連鎖移動剤(T)以外の連鎖移動剤として
は、好ましくはメルカプタン類である。併用する場合の
好ましい割合は、(T)/(T)以外の連鎖移動剤が2
/98〜100/0重量%、さらに好ましくは10/9
0〜90/10重量%である。連鎖移動剤を併用するこ
とで化学的および機械的安定性に一段と優れた共重合体
ラテックスが得られる。
【0023】連鎖移動剤の好ましい使用量は,単量体
(A)100重量部に対して、好ましくは0.01〜2
0重量部、さらに好ましくは0.1〜5重量部である。
連鎖移動剤がこの範囲にあると、共重合体ラテックスを
各種のバインダーとして用いたとき、優れた機械的強度
を付与する。
【0024】本発明における共重合体ラテックスは、前
記単量体成分および澱粉を使用し、従来公知の乳化重合
方法によって製造することができる。すなわち、水性媒
体(通常は水)に単量体混合物、澱粉、重合開始剤、乳
化剤などを加えて乳化重合することによって得られる。
【0025】本発明に用いる重合開始剤としては、有機
および無機の過酸化化合物、過硫酸ナトリウム、過硫酸
カリウム、過硫酸アンモニウムのような過硫酸塩化合
物、アゾビスイソブチロニトリル、2,2´−アゾビス
(2−アミノジプロパン)二塩酸塩、2,2´−アゾビ
ス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)、4,4´−アゾビス(4−シアノ吉草酸)、2,
2´−アゾビス〔2−(5−メチル−2−イミダゾリン
−2−イル)プロパン〕二塩酸塩、2,2´−アゾビス
〔2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン〕二塩
酸塩、2,2´−アゾビス〔2−メチル−N−〔1,1
−ビス〔ヒドロキシメチル)−2−ヒドロキシエチル〕
プロピオンアミド〕、2,2´−アゾビスイソブチルア
ミド二水和物のような油溶性または水溶性のアゾ化合
物、硝酸第二セリウムアンモニウムあるいはレドックス
系開始剤のいずれを使用しても良い。レドックス系開始
剤で使用する還元剤としては、硫酸第一アンモニウム、
アスコルビン酸、チオ硫酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリ
ウム、メタ重亜硫酸ナトリウムなどが挙げられる。これ
ら開始剤のうち、特に好ましいのは過硫酸カリウム、硝
酸第二セリウムアンモニウムである。また、これら開始
剤は重合の最初に必要量を一度に用いても良く、また分
割して任意の時間毎に添加して用いても良い。
【0026】本発明では、必要に応じて乳化剤を使用す
ることができる。
【0027】ここで、乳化剤としては、例えば両性界面
活性剤、アニオン性界面活性剤、あるいはノニオン性界
面活性剤が使用できる。両性界面活性剤としては、アニ
オン部分としてカルボン酸塩、硫酸エステル塩、スルホ
ン酸塩、リン酸エステル塩を、カチオン部分としてはア
ミン塩、第4級アンモニウム塩を持つものが挙げられ、
具体的にはアルキルベタインの塩としてはラウリルベタ
イン、ステアリルベタイン、ココアミドプロピルベタイ
ン、2−ウンデシル−ヒドロキシエチルイミダゾリニウ
ムベタインの各々の塩が、アミノ酸タイプのものとして
はラウリル−β−アラニン、ステアリル−β−アラニ
ン、ラウリルジ(アミノエチル)グリシン、オクチルジ
(アミノエチル)グリシン、ジオクチルジ(アミノエチ
ル)グリシンの各々の塩が挙げられる。またアニオン性
界面活性剤としては、例えば高級アルコールの硫酸エス
テル、アルキルベンゼンスルホン酸塩、脂肪族スルホン
酸塩などが挙げられる。さらにノニオン性界面活性剤と
しては、通常のポリエチレングリコールのアルキルエス
テル型、アルキルエーテル型、アルキルフェニルエーテ
ル型などが用いられる。
【0028】本発明の乳化重合の温度は使用する重合開
始剤などによって選択されるが、通常は−5℃〜150
℃、好ましくは0℃〜100℃である。
【0029】本発明によって得られた共重合体ラテック
スは紙塗被用組成物のバインダーとして好適に用いられ
る。この場合の共重合体ラテックスは、目的によっては
そのまま用いても良く、また必要な場合には、かかる共
重合体ラテックスに、無機顔料または有機顔料を、好ま
しくは無機顔料を、さらに必要に応じてその他の結合剤
を添加して水性分散剤として調製される。
【0030】この際、固形分換算で顔料100重量部に
対し、本発明の共重合体ラテックスが、通常3〜40重
量部、好ましくは5〜30重量部、その他の結合剤が、
通常0〜30重量部、好ましくは2〜10重量部使用さ
れる。共重合体ラテックスが3重量部未満であると十分
な接着強度が得られず、一方40重量部を越える塗被用
組成物の粘度が上昇し流動性が低下するので塗工作業性
が低下する。
【0031】ここで顔料としては、カオリンクレー、タ
ルク、硫酸バリウム、酸化チタン(ルチルアナター
ゼ)、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、酸化亜
鉛、サチンホワイトなどの無機顔料、あるいはポリスチ
レンラテックスのような有機顔料が挙げられ、これらは
単独または混合して使用される。
【0032】また、その他の結合剤としては、澱粉、酸
化澱粉、大豆蛋白、カゼインなどの天然バインダー、あ
るいはポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニルラテック
ス、アクリル系ラテックス、カルボキシ変性SBラテッ
クス、ブタジエン・メチルメタクリレートなどの合成ラ
テックスが使用される。
【0033】紙塗被用組成物を調製するには、さらにそ
の他の助剤、例えば分散剤(ピロリン酸ナトリウム、ヘ
キサメタリン酸ナトリウムなど)、消泡剤(ポリグリコ
ール、脂肪酸エステル、リン酸エステル、シリコーンオ
イルなど)、レベリング剤(ロート油、ジシアンジアミ
ド、尿素など)、防腐剤、耐水化剤(ホルマリン、ヘキ
サミン、メラミン樹脂、尿素樹脂、グリオキサルな
ど)、離型剤(ステアリン酸カルシウム、パラフィンエ
マルジョンなど)、蛍光染料、カラー保水性向上剤(カ
ルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウムな
ど)が必要に応じて添加される。
【0034】紙塗被用組成物は塗布後、表面を乾燥し、
カレンダーリングなどにより仕上げられる。
【0035】本発明の共重合体ラテックスのガラス転移
温度は−50℃〜+40℃の範囲にあるのが好ましい。
ガラス転移温度が−50℃より低いと共重合体ラテック
スの粘着性が高くなり、操業性が低下し、一方、+40
℃より高いと接着強度が低下するので好ましくない。
【0036】本発明の共重合体ラテックスはグラビア印
刷用や微塗工用紙塗被組成物のバインダーや、樹脂、ゴ
ム、熱可塑性エラストマーなどの改質剤などとして有用
である。なお、微塗工用とは紙塗被組成物の塗工量が塗
工紙1m2 あたり通常10g以下程度の用途を示す。
【0037】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例に制約
されるものではない。なお、実施例において割合を示す
「部」および「%」はそれぞれ重量部および重量%を意
味する。
【0038】実施例で用いた共重合体ラテックスの各種
試験方法を以下に示す。 平均粒径 大塚電子(株)製粒径測定器LPA3100を用いて共
重合体の平均粒径を測定した。 トルエン不溶分(ゲル含量) 得られた共重合体ラテックスをpH8.0に調整した
後、ラテックス中の共重合体をイソプロパノールで凝固
し、洗浄,乾燥した後、所定量(約0.3g)の試料を
所定量(100ml)のトルエンに約20時間浸漬した
後、120メッシュの金網でろ過して得られる残存固形
分を測定し、試料に対する重量%で示した。 微細凝固物 共重合体ラテックス1kgを試料として採取し、これを
400メッシュの金網でろ過し、金網上に残った凝固物
量を測定し、試料(固形分換算)に対する割合を求め、
下記の3段階で評価し、この微細凝固物の生成量から生
成ラテックスの安定性を評価した。
【0039】 ○:0.05%以下 :安定性良好 △:0.05%より大きく0.1%より小さい:安定性やや劣る ×:0.1%以上 :安定性不良実施例1〜9 (共重合体ラテックスの製造)100リットルの耐圧反
応容器に、表1に示す成分の単量体、水(澱粉、界面活
性剤、重合開始剤添加に使用する水を除いた必要量の
水)、80〜90℃で溶解させたエーテル化澱粉(濃度
30%の水溶液)、連鎖移動剤、界面活性剤(濃度10
%の水溶液)、重合開始剤(濃度3〜15%の水溶液)
の順に仕込んだ後、窒素雰囲気中で、温度70℃で12
時間重合を行い、重合転化率98〜100%で重合を終
了した。
【0040】得られた共重合体ラテックスを水酸化ナト
リウムを用いてpH7.5に調整した後、水蒸気を吹き
込んで未反応単量体を除去し、さらに加熱減圧蒸留によ
って固形分濃度50%の共重合体ラテックスを得た。
【0041】共重合体ラテックスの組成、得られたラテ
ックスの安定性、トルエン不溶分およびラテックスの粒
径を表1に示した。いずれの実施例も、本発明で得られ
た共重合体ラテックスは微細凝固物の発生が少なく、安
定性が非常に優れていることを示している。また、得ら
れたラテックスの粒径は、いずれの場合も2,000オ
ングストローム以上である。
【表1】 比較例1〜6 (共重合体ラテックスの製造)100リットルの耐圧容
器に、表2に示す成分の単量体、水、重合連鎖移動剤、
濃度10%の界面活性剤水溶液、濃度3〜15%の重合
開始剤水溶液の順に仕込んだ後、前記実施例の場合と同
様に、窒素雰囲気中で、温度70℃で12時間重合を行
い、重合転化率98〜100%で重合を終了した。
【0042】さらに、得られた共重合体ラテックスを水
酸化ナトリウム水溶液を用いてpH7.5に調整した
後、水蒸気を吹き込んで未反応単量体を除去し、さらに
加熱減圧蒸留によって固形分濃度50%の共重合体ラテ
ックスを得た。
【0043】共重合体ラテックスの組成、得られたラテ
ックスの安定性、トルエン不溶分およびラテックスの粒
径を表2に示した。
【表2】 比較例1および2は、実施例1〜5と同じ単量体組成
で、かつ澱粉の存在しない状態で重合した例である。こ
れらの比較例で得られた共重合体ラテックスは安定性が
劣り、かつ粒径が2,000オングストローム未満であ
ることを示している。
【0044】比較例3は、実施例6と同じ単量体組成
で、かつ澱粉の存在しない状態で重合した例であり、得
られた共重合体ラテックスは安定性が劣り、かつ粒径が
2,000オングストローム未満であることを示してい
る。
【0045】比較例4は、1,3−ブタジエンが10%
未満で、かつスチレンが70%を越えた例であり、得ら
れた共重合体ラテックスは安定性が劣り、かつ粒径が
2,000オングストローム未満であることを示してい
る。
【0046】比較例5は、1,3−ブタジエンが65%
を越えた例であり、得られた共重合体ラテックスは安定
性が劣り、かつ粒径が2,000オングストローム未満
であることを示している。
【0047】比較例6は、得られた共重合体ラテックス
の粒径が2,000オングストローム未満であることを
示している。適用例1〜10 (紙塗被用組成物の調製)このようにして得られた共重
合体ラテックスを用いて、下記の配合処方(A)および
配合処方(B)により紙塗被用組成物を調製した。 配合処方(A) オーストラリアクレイコマルコ(コマルコ社製、「コマルコ」) 25部 2級クレー(EM&C社製、「HT」) 25部 炭酸カルシウム(富士カオリン社製、「カービタル−90」) 50部 分散剤(東亜合成(株)製、「アロンT−40」) 0.28部 耐水化剤(住友化学(株)製、「スミレッツ633」 0.30部 潤滑剤(サンノプコ社製、「ノプコートC−104」) 0.50部 防腐剤(片山化学(株)製、「モルノン900」) 0.05部 合成ラテックス 14部 25%アンモニア水溶液 0.10部 水 固形分濃度が64%になる必要量 配合処方(B) カオリナイトクレー(J.M.ヒューバー社製、「ハイドロスパース」)30部 ウルトラホワイトクレー(EMC社製、「ウルトラホワイト−90」)40部 炭酸カルシウム(富士カオリン社製、「カービタル−90」) 30部 分散剤(東亜合成(株)製、「アロンT−40」) 0.20部 耐水化剤(住友化学(株)製、「スミレッツ633」) 0.30部 潤滑剤(サンノプコ社製、「ノプコートC−104」) 1.00部 防腐剤(片山化学(株)製、「モルノン900」) 0.05部 合成ラテックス 14部 25%アンモニア水溶液 0.10部 水 固形分濃度が64%になる必要量 すなわち、水に分散剤を溶解したのち防腐剤および炭酸
カルシウムを添加し、その後、コーレス分散機で攪拌し
ながらクレー、25%アンモニア水溶液、耐水化剤、潤
滑剤および合成ラテックスをこの順に徐々に加え分散さ
せた。紙塗被用組成物の調製において、澱粉の必要な場
合は、80〜90℃の温度で加熱溶解し前記分散液にあ
らかじめ混合して用い、最終固形分濃度を64%に調製
した。澱粉と合成ラテックスの割合は、合成ラテックス
10部に対して、澱粉3部であり、澱粉は合成ラテック
スに含まれる澱粉を含めた合計量で示す。澱粉量がこの
割合より小さい場合は前記の方法で澱粉を添加し、合成
ラテックス中の澱粉量がこの割合より多い場合は、その
まま用いた。得られた紙塗被用組成物をロッド塗工(松
尾産業、ロッド塗工#8)で塗工用紙(王子製紙(株)
製上質紙OK64、坪量64.5g/m2 )に塗工量が
30〜35±1g/m2 になるよう塗工し、その後温度
150℃で10秒間乾燥し、さらに温度50℃、圧力1
50kg/cm2 の条件で2回カレンダー加工を施し
た。
【0048】こうして得られた塗工紙の物性を下記の評
価法に従って評価した。評価した結果を表3に示した。
【表3】 塗工紙の評価法を次に示す。 白紙光沢 村上式光沢度計を使用して測定し(75°−75°)、
3段階で評価した。
【0049】○:優れている △:やや劣る ×:劣る 印刷光沢 RI印刷機を使用してウェブオフセット用インキをベタ
刷りし、村上式光沢度計を使用して測定し(75°−7
5°)、3段階で評価した。
【0050】○:優れている △:やや劣る ×:劣る 着肉性 RI印刷機でモルトンロールを用い湿し水を与えたとき
のインク転移の程度を測定し、3段階で評価した。
【0051】○:優れている △:やや劣る ×:劣る 不透明 JIS P 8138により測定し、3段階で評価し
た。
【0052】○:優れている △:やや劣る ×:劣る 適用例1〜10は、配合処方(A)および(B)いずれ
の場合も紙塗被用組成物の安定性が非常に優れ、いずれ
の塗工紙物性も優れていることを示す。
【0053】なお、紙塗被用組成物をグラビア印刷用の
紙組成物のバインダーとして用いる場合、塗工紙物性と
して優れた不透明性、白紙光沢などが要求され、さらに
微塗工用の組成物のバインダーとして用いる場合は上記
の物性に加えて塗工量を少なくすることが要求される。
【0054】本発明の粒径の大きな共重合体ラテックス
を用いて調製した紙塗被用組成物を用いると塗工量を少
なくすることが可能であり、かつ上記適用例で示したよ
うに優れた不透明性、白紙光沢などの塗工紙物性を有す
ることにより、本発明の共重合体ラテックスはグラビア
印刷用や微塗工用紙塗被用組成物のバインダーとして有
用である。比較適用例1〜6 適用例1〜10に示したと同様な方法で紙塗被用組成物
の調製および塗工紙物性の評価を行った。その結果を表
4に示した。
【表4】 比較適用例1〜3は、いずれも澱粉の存在しない状態で
重合した共重合体ラテックスを使用した場合で、いずれ
も得られた紙塗被用組成物の安定性が劣り、また塗工紙
物性では着肉性、不透明性が劣ることを示す。
【0055】比較適用例4および5は、使用した共重合
体ラテックスの単量体成分比が本発明の範囲を越えた場
合で、いずれも得られた紙塗被用組成物の安定性が劣
り、塗工紙物性も劣ることを示す。
【0056】また、比較適用例1〜6は、粒径が2,0
00オングストローム未満の共重合体ラテックスを使用
した場合で、得られた紙塗被用組成物の塗工紙物性のう
ち、不透明性が劣ることを示す。
【0057】
【発明の効果】本発明においては、微細凝固物の発生が
少なく、化学的および機械的安定性に優れ、かつ平均粒
径の大きな共重合体ラテックスを得ることができる。
【0058】本発明の共重合体ラテックスは、紙塗工用
またはグラビア印刷用などの紙塗被用組成物のバインダ
ー、コーティング剤および塗料などのバインダーとして
有用である。
【0059】本発明の共重合体ラテックスをバインダー
とする紙塗被用組成物は、白紙光沢、印刷光沢、着肉
性、不透明性に優れ、さらに塗工時の作業性、省エネル
ギー性に優れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 尚 東京都中央区築地2丁目11番24号 日本 合成ゴム株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−209024(JP,A) 特表 平3−503908(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 251/00 D21H 19/54

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)共役ジエン系化合物 10〜
    65重量% (b)芳香族ビニル化合物 0〜70重量% (c)エチレン系不飽和カルボン酸 0〜10重量% (d)その他の共重合可能な単量体 0〜70重量% からなる単量体(A)100重量部を0.001重量部
    以上10重量部未満の澱粉の存在下で乳化重合して得ら
    れ、共重合体粒子の平均粒径が2,000オングストロ
    ーム以上であることを特徴とする共重合体ラテックス。
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