JP3230109B2 - 加速度センサユニット - Google Patents

加速度センサユニット

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JP3230109B2
JP3230109B2 JP07874893A JP7874893A JP3230109B2 JP 3230109 B2 JP3230109 B2 JP 3230109B2 JP 07874893 A JP07874893 A JP 07874893A JP 7874893 A JP7874893 A JP 7874893A JP 3230109 B2 JP3230109 B2 JP 3230109B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加速度センサユニット
に関する。例えば、自動車の加速度や振動を検出するセ
ンサであって、加速度や振動によって生じるマス部の変
位を検知する加速度センサユニットに関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】図7は、従来例の加速度セ
ンサ50を示す概略断面図である。この加速度センサ5
0は、シリコン基板よりなる角枠状をしたフレーム51
の開口部分の中央にマス部52が配設されており、マス
部52は2本のビーム53によって片持ち状にフレーム
51に支持されている。マス部52は、ビーム53の弾
性変形によってマス部52の厚さ方向(図のY軸方向)
に自由に微小変位できるようになっており、その底面に
は可動電極55が形成されている。
【0003】フレーム51の上下面にはガラス基板54
が重ねられ、ガラス基板54の周辺部はフレーム51に
接合されている。フレーム51下面のガラス基板54の
内面には、マス部52の可動電極55と微小なギャップ
をへだてて静止電極56が設けられており、マス部52
の可動電極55と静止電極56とによりコンデンサが形
成されている。
【0004】しかして、ビーム53に支持されたマス部
52がY軸方向に加速度を受けて変位した場合、マス部
52の変位量に応じてマス部52の可動電極55と静止
電極56の間のギャップ量が変化して静電容量が変わ
る。したがって、この静電容量の値の変化を電気信号と
して出力することによって加速度を検知することができ
る。
【0005】また、フレーム51やマス部52やビーム
53は単結晶のシリコン基板等より作製されているた
め、電気化学エッチング手法を用いてビーム53等を効
率よく形成することができ、生産性よく加速度センサ5
0を製造することができる。
【0006】しかし、電気化学エッチング手法による
と、シリコン基板の両面から等しくエッチングすること
はできず、片面のみからのエッチングとなるのでシリコ
ン基板の厚さ方向に対してその中央にビーム53を形成
できない。このため、加速度センサ50を水平に置いた
場合には、ビーム53の中心軸Qとマス部52の重心R
は同一水平面上に位置せず、Y軸方向の検出目的以外の
軸方向(例えばX軸方向)の加速度の影響を受けやす
く、図8に示すように、加速度センサ50の下部にY軸
以外の軸方向の感度を最小にする角度を持った台座57
を加速度センサ50と回路基板58との間に具備するこ
とで、目的以外の加速度の影響を抑えることとしてい
る。
【0007】また、図9に示すものは、さらに別な従来
例の加速度センサ60であって、この加速度センサ60
は、エッチング溶液により単結晶のシリコン基板を上下
方向から化学エッチングし、時間制御でもってエッチン
グ深さを制御することで、ビーム53をフレーム51内
部に形成し、ビーム53の中心軸Qとマス部52の重心
Rを同一水平面上に位置させた構造とすることで、Y軸
方向の加速度の影響を少なくしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8に
示すような構造では、個々の加速度センサ50に対し
て、加速度センサ50の下面のガラス基板54と回路基
板58との間に台座57を取り付ける必要があるため、
加速度センサ50が小型化すればするほど、台座57に
取り付ける作業性が著しく低下するという問題点があっ
た。例えば、加速度センサ50を小さくすると、台座5
7自身もそれに合わせて小さくする必要がある。このた
め、加速度センサ50を傾斜させるための角度を台座5
7に加工することが難しくなり、その角度にも高い精度
が要求される。また、角度の精度を上げるため、台座5
7を大きく作製すれば、回路基板58上における実装面
積が大きくなる。さらに、加速度センサ50を台座57
に正確に取り付けなければ、検出軸以外の軸方向の加速
度を検出し、誤差を含みやすく、信頼性に欠けるものと
なる。
【0009】また、図9に示す加速度センサ60にあっ
ては、時間制御でエッチングするために、エッチング溶
液の温度、エッチング溶液の濃度の影響を受けやすく、
その温度、濃度管理が困難で、又、エッチング時間にバ
ラツキがあるため、加速度センサ60の生産性が著しく
低下するという問題点があった。
【0010】本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、生産性のよ
い加速度センサを用いて、検出目的軸成分のみを検出す
ることのできる実装容易な加速度センサユニットを提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の加速度センサユ
ニットにあっては、重心がビームの中心軸に位置しない
マス部を、弾性を有するビームにより支持体に揺動自在
に支持された加速度センサを実装基板に実装し、当該実
装基板をケーシングに装填した加速度センサユニットに
おいて、前記実装基板上に実装された前記加速度センサ
前記マス部が揺動して加速度を検出する軸に対して、
他の軸の加速度検出感度が最小になるように前記マス部
の重心と前記ビームが同一水平面上に位置する角度で、
当該実装基板をケーシングに装填したことを特徴として
いる。
【0012】また、実装基板に実装する加速度センサ
は、金属パッケージ等のパッケージに収納したり、実装
基板に実装するための固定基板に実装したのち、実装基
板に実装することとしてもよい。
【0013】
【作用】本発明の加速度センサユニットにあっては、実
装基板に実装された加速度センサのマス部が揺動して加
速度を検出する軸に対して、他の軸の加速度検出感度
最小になるように前記マス部の重心と前記ビームが同一
水平面上に位置する角度で、実装基板をケーシングに装
填しているので、他の軸の加速度の影響を受けることな
く、目的とする検出軸方向のみの加速度を検出すること
ができる。すなわち、取り付けが困難である台座を個々
の加速度センサに設ける必要がなく、加速度センサが実
装された実装基板を傾斜させることにより、簡単に加速
度センサに傾斜角度を持たせることができる。例えば、
マス部の重心がビームの中心軸上にないため、加速度セ
ンサの検出軸方向(マス部の変位方向)以外の影響を受
けやすい加速度センサを用いた場合であっても、加速度
センサが実装された実装基板に傾斜角度を持たせて、マ
ス部の重心とビームとが概ね同一水平面上にあるように
加速度センサユニット内に保持することができる。
【0014】また、実装基板を加速度センサユニット内
に保持する傾斜角度は、加速度センサのマス部の形状等
により一定の角度に定まる。そこで、所望の傾斜角度が
得られるユニット本体を量産しておくことで、他軸方向
の加速度の影響を受けることのない加速度センサユニッ
トを容易に多量提供することができる。また、マス部を
大きくして検出感度を高くするために、傾斜角度が異な
ることとなった場合でも、傾斜角度の異なるユニット本
体を作製することで、検出感度のよい加速度センサユニ
ットを簡単に提供することができる。
【0015】さらに、加速度センサは実装基板に水平に
実装するだけでよい。また、加速度センサを実装する実
装基板の実装角度によって他軸感度を小さくしているの
で、所定の傾斜角度との誤差を小さくすることができる
と共に加速度センサの実装基板上における実装面積を大
きくすることもない。
【0016】また、予め加速度センサを金属パッケージ
のようなパッケージに収納したり、実装基板に実装する
ための固定基板に実装したのち、固定基板とともに実装
基板に実装することにすれば、実装作業を容易にするこ
とができる。
【0017】
【実施例】図1は、本発明の一実施例である加速度セン
サユニットAの概略断面図である。1は加速度を検知す
る加速度センサ、2は加速度センサ1を保持してある回
路基板であって、回路基板2上には加速度センサ1と共
に加速度センサ1の出力を電気信号として検出し増幅し
たりする検知回路3を構成する電子部品4a,4bを実
装している。また、ユニット本体6は、回路基板2を加
速度センサユニットA内に固定保持するための固定補助
部材5と金属板からなるシールド板7及び7´と絶縁性
のあるプラスチック等からなるベース8及び蓋9により
構成されている。
【0018】加速度センサ1は回路基板2に水平に取り
付けられたのち、回路基板2とともに固定角度θで、固
定補助部材5に設けられた差し込み溝状などの固定部5
aに固定されている。
【0019】図2は、ユニット本体6に備え付けられた
加速度センサ1を示す断面図であって、加速度センサ1
は静電容量型のものである。この加速度センサ1にあっ
ては、角枠状をしたフレーム11の開口部分の中央にマ
ス部12が配設されており、マス部12は2本のビーム
13によって片持ち状にフレーム11に支持されてい
る。マス部12は、ビーム13の弾性変形によって図2
のY軸方向に自由に微小変位できるようになっている。
また、フレーム11とビーム13及びマス部12は、結
晶シリコンウエハを半導体製造プロセスを用いて一体と
して形成されており、全体が導電性を有していて、マス
部12は可動電極14としての機能を有する。また、ビ
ーム13を所定の厚さでエッチングを停止させるため、
ビーム13の厚さ分だけ結晶シリコンウエハに拡散層を
形成し、水酸化カリウム水溶液等のエッチング液により
電気化学エッチングしてフレーム11等を形成してい
る。
【0020】フレーム11の上面及び下面にはガラス製
のカバー16a,16bが重ねられ、カバー16a,1
6bの周辺部は接着剤等や高温で高電圧を印加して接着
する陽極接合法等によりフレーム11に接着されてい
る。カバー16a,16bの内面にはマス部12が変位
できるように窪み17a,17bが形成されており、カ
バー16a,16bの窪み17a,17bの底にはマス
部12の変位を検知するための変位検出用電極15a,
15bが配設されている。
【0021】また、マス部12の可動電極14の上面側
と変位検出用電極15a、及びマス部12の可動電極1
4の下面側と変位検出用電極15bによって構成される
コンデンサは、ビーム13及びフレーム11を通して検
知回路3に接続されている。検知回路3は、当該コンデ
ンサの静電容量の変化を検出し、当該静電容量の変化を
電圧の変化に変換して、ユニット本体6に設けられた端
子18へと出力する。
【0022】しかして、加速度センサ1に加速度が加わ
ると、慣性力によってマス部12がビーム13を弾性的
に撓ませながら変位し、慣性力とビーム13の弾性復帰
力の釣り合った位置で静止する。あるいは、加速度セン
サ1に振動が加わると、振動に応じてマス部12も振動
する。このとき、マス部12の変位量に応じてマス部1
2と変位検出用電極15a,15bとの間のギャップ量
が変化し、マス部12の可動電極14と変位検出用電極
15a,15bとの間の静電容量が変化する。この静電
容量の変化は検知回路3により検出され、加速度の大き
さに対応した電圧信号に変換して出力されるので、加速
度を知ることができる。
【0023】また、この加速度センサ1は回路基板2に
固定したのち、加速度センサ1のマス部12の重心Mと
ビーム13とが概ね同一水平面上にあるように、加速度
センサ1とともに回路基板2を固定角度θでユニット本
体6に備え付けてある。しかして、加速度センサユニッ
トAに加速度が加わると、慣性力がマス部12に働く
が、ビーム13を中心とした曲げモーメントによってY
軸方向(鉛直方向)のみにしかマス部12は変位を受け
ず、したがって、Y軸方向以外の加速度は検出されず、
Y軸方向のみの加速度が検出されることになる。特に、
X軸方向(水平方向)の加速度によってはビーム13に
曲げモーメントが発生せず、X軸方向の加速度は検出さ
れない。
【0024】このように加速度センサユニットAにあっ
ては、Y軸(検出軸)方向以外の加速度の影響を受ける
ことなく(とくにX軸方向に感度を持たず)、Y軸方向
の加速度を正確に測定することができる。
【0025】図3に、固定角度θを決定するための測定
方法を示す。縦軸に図2におけるX軸方向の加速度感度
(%FSO)、横軸には、ビーム13の等価的な支点L
を中心として加速度センサ1を図2において反時計方向
(左回り)に回転させた時負となるように、加速度セン
サ1の傾斜角ω(ビーム13の中心軸と水平面とのなす
角度)を表わしている。図3に示すように、傾斜角0゜
の時、つまり加速度センサ1が水平に保持されていると
きには、−X軸方向の加速度感度(図2における左方向
への加速度感度)は−50%FSO以下であるが、徐々
に加速度センサ1をビーム13の等価支点Lを中心とし
て左回りに回転させていくと、X軸方向の加速度感度
は、−X軸方向、+X軸方向ともに加速度感度の大きさ
が減少し、傾斜角−13゜において、−X軸方向の加速
度感度は0%FSOとなる。つまり、固定角度θを例え
ば13゜の角度で回路基板2をユニット本体6に装着す
れば、マス部12の重心Mとビーム13の基端部にある
等価的な支点Lは概ね同一水平面上に存在するようにな
り、X軸方向の加速度感度を最小限にすることができ、
Y軸方向の加速度のみを検出できるようになる。
【0026】また、加速度センサユニットAに回路基板
2を備え付ける固定角度θは、マス部12の重心M及び
ビーム13の位置関係や、加速度センサ1のマス部12
やビーム13などの各部の形状や重量によって決まるた
め、同じ構成の加速度センサ1では同じ固定角度θとな
り、この固定角度θは上述のように初期測定によって求
められる。そこで、固定角度θとなるように固定部5a
を設けてユニット本体6を作製しておけば、生産性のよ
い加速度センサ1を作製してユニット本体6に収め、指
向性のよい加速度センサユニットAを簡単に作製するこ
とができる。
【0027】また、さまざまな固定角度θとなるような
固定部5aを設けたユニット本体6を作製しておけば、
様々なマス部等の形状を持つ加速度センサ1に容易に対
応することが可能になり、マス部12を大きく作製して
加速度センサ1の検出感度を容易に向上することができ
る。加速度センサ1を小型化した場合であっても、容易
に検出したい軸方向のみの加速度を検出することのでき
る加速度センサユニットAを提供することができる。
【0028】図4に、本発明のさらに別な実施例である
加速度センサユニットBのユニット本体6に収められた
加速度センサ20の断面図を示す。この加速度センサ2
0は、ピエゾ抵抗型のものであって、回路基板2に水平
に保持されたのち、加速度センサユニットBのユニット
本体6に対して固定角度θで回路基板2が取り付けられ
ている。また、ビーム23の上面には、ピエゾ抵抗素子
28に生じた歪み量に応じて抵抗値が変化するピエゾ抵
抗素子28が貼り付けられている。一方、フレーム21
の下面にはガラス製のカバー26が重ねられ、カバー2
6の周辺部は陽極接合法等によりフレーム21に接着さ
れ、カバー26の内面にはマス部22が変位できるよう
に窪み27が形成されている。
【0029】しかして、加速度センサ20に加速度や振
動が加わると、加速度あるいは振動に応じて、マス部2
2も振動して、ビーム23に歪みを生じることになる。
このとき、ビーム23に生じた歪み量に応じて、ピエゾ
抵抗素子28の抵抗値が変化し、この抵抗値の変化は、
回路基板2上に設けられた検知回路3により検出され、
加速度の大きさに対応した電圧信号もしくは電流信号に
変換して出力されるので、加速度を知ることができる。
【0030】この加速度センサ20にあっても、実施例
1の加速度センサ1と同様に、ビーム23の等価支点P
を中心とした傾斜角ω(ビーム23の中心軸Pと水平面
とのなす角度)を初期測定しておくことにより、固定角
度θを求めることができる。そこで、マス部22の重心
Oとビーム23の支点Pとが概ね同一水平面上にあるよ
うに、回路基板2を固定角度θでユニット本体6に取り
付けることにより、Y軸方向の加速度のみを検出するこ
とができる。
【0031】したがって、ピエゾ抵抗型の加速度センサ
20を用いた場合でも、容易に検出軸方向のみの加速度
を検出することのできる加速度センサユニットを提供す
ることができる。
【0032】図5は、本発明のさらに別な実施例である
加速度センサユニットCの一部破断した断面図であっ
て、加速度センサ30は、金属パッケージ31にパッケ
ージしたのち、回路基板2に実装後、固定角度θでもっ
てユニット本体6に保持固定されている。また、加速度
センサ30に構成されたコンデンサは、金属パッケージ
31の接続端子32に接続され、接続端子32を介して
固定基板上の電子部品4a,4c,4dに接続されてい
る。
【0033】図6は、本発明のさらに別な実施例である
加速度センサユニットDの一部破断した断面図である。
この加速度センサ40は、固定基板41上に固定したの
ち、絶縁性のプラスチックケース42でパッケージし、
回路基板2に表面実装してあり、加速度センサ40に構
成されたコンデンサは、固定基板41上の接続端子(図
示せず)を通じて検知回路3を構成する電子部品4a,
4c,4dに接続されている。次いで、検出目的以外の
軸感度を最小限にすべく、この回路基板2は固定角度θ
でユニット本体6に保持固定されている。
【0034】加速度センサユニットCやDのように、加
速度センサ30,40を金属パッケージ31や固定基板
41上に実装したのち、回路基板2に装着することとす
れば、加速度センサ30,40が小型化しても回路基板
2に装着することが容易になり、加速度センサ1に構成
されたコンデンサと検知回路3との接続や、加速度セン
サ20のビーム21上に形成されたピエゾ抵抗素子28
と検知回路3との接続が容易になる。
【0035】また、以上の実施例においては、加速度セ
ンサ1上に構成されるコンデンサや加速度センサ20の
ビーム23上に形成されるピエゾ抵抗素子28は、ビー
ム13,23及びフレーム11,21を通じて、回路基
板2上の検知回路3に接続することにしているが、これ
らの検知回路3は加速度センサ1,20のフレーム1
1,21上に設けることとしてもよい。検知回路3をフ
レーム11,21上に設ける場合には、回路基板2に検
知回路3を設ける必要がないため、加速度センサユニッ
トAやBをさらに小型化することもできる。
【0036】
【発明の効果】本発明の加速度センサユニットにあって
は、実装基板に実装された加速度センサを、加速度検出
軸に対して、他の軸の加速度検出感度を最小にする角度
で、実装基板を傾斜させて加速度センサユニットに保持
し、加速度センサに傾斜角度を持たせているので、他の
軸の加速度の影響を受けることなく、目的とする検出軸
方向のみの加速度を容易に検出することができる。
【0037】また、実装基板を所望する傾斜角度で保持
することができるユニット本体を量産しておくことで、
他軸方向の加速度の影響を受けることのない加速度セン
サユニットを容易に提供することができ、傾斜角度の異
なるユニット本体を用意することで簡単に、検出感度の
高い加速度センサユニットを提供することができる。
【0038】さらに、加速度センサは実装基板に水平に
実装するだけでよい。また、加速度センサを実装する実
装基板の実装角度によって他軸感度を小さくしているの
で、所定の傾斜角度との誤差を小さくすることができる
とともに加速度センサの実装基板上における実装面積を
大きくすることもない。
【0039】また、予め加速度センサを金属パッケージ
等のパッケージに収納したり、実装基板に実装するため
の固定基板に実装したのち、固定基板とともに実装基板
に実装することにすれば、実装作業を容易にすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である加速度センサユニット
の概略断面図である。
【図2】同上のユニット本体に備え付けられた加速度セ
ンサを示す断面図である。
【図3】同上における傾斜角ωと図2におけるX軸方向
の加速度感度との関係を表わした図である。
【図4】本発明の別な実施例である加速度センサユニッ
トのユニット本体に装着された加速度センサの断面図で
ある。
【図5】本発明のさらに別な実施例である加速度センサ
ユニットの一部破断した断面図である。
【図6】本発明のさらに別な実施例である加速度センサ
ユニットの一部破断した断面図である。
【図7】従来例である加速度センサの断面図である。
【図8】同上の加速度センサに台座を設けたところを示
す断面図である。
【図9】さらに別な従来例である加速度センサの断面図
である。
【符号の説明】
2 回路基板 3 検知回路 5 固定補助部材 12 マス部 13 ビーム 17a,17b 窪み 31 金属パッケージ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤岡 志朗 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オムロン株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−78748(JP,A) 特開 平4−297875(JP,A) 特開 昭61−97572(JP,A) 特開 昭61−72677(JP,A) 国際公開90/10237(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01P 15/00 - 15/135

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重心がビームの中心軸に位置しないマス
    部を、弾性を有するビームにより支持体に揺動自在に支
    持された加速度センサを実装基板に実装し、当該実装基
    板をケーシングに装填した加速度センサユニットにおい
    て、 前記実装基板上に実装された前記加速度センサの前記マ
    ス部が揺動して加速度を検出する軸に対して、他の軸の
    加速度検出感度が最小になるように前記マス部の重心と
    前記ビームが同一水平面上に位置する角度で、当該実装
    基板をケーシングに装填したことを特徴とする加速度セ
    ンサユニット。
  2. 【請求項2】 金属パッケージのようなパッケージに収
    めた前記加速度センサを前記実装基板に実装してあるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の加速度センサユニッ
    ト。
  3. 【請求項3】 前記実装基板に実装するための固定基板
    に前記加速度ユニットを実装し、当該加速度センサを当
    該固定基板を介して前記実装基板に実装してあることを
    特徴とする請求項1に記載の加速度センサユニット。
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