JP3229047B2 - ビタビ復号器 - Google Patents

ビタビ復号器

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル通信システ
ム等におけるディジタル信号の誤りを訂正するために用
いられるビタビ復号器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図6に示すようなディジタル通信
システム等においては、情報源111から供給されるデ
ィジタル信号を畳込み符号化部113において符号化等
の処理を施した後に送出し、受信側ではこの受信信号を
復調部115で復調した後にビタビ復号器117で復号
化を行うようにしている。
【0003】このビタビ復号器はディジタル信号の誤り
を訂正するために設けられるもので、符号化器において
生じ得るすべてのステート、具体的にはシフトレジスタ
の状態に対し、各復号時間でそれぞれのステートに遷移
し得る複数のパスの中で最も確からしいパス、換言すれ
ばあるステージにマージするパスの中で最尤のもの、い
わゆる「生き残りパス」を1つ選択し、さらにそれらの
生き残りパスを特定の長さだけ過去にさかのぼったとこ
ろのビットを出力することにより、高い確率で最尤な情
報系列を推定する復号器である。例えば、符号化率1/
nの畳み込み符号では、符号化器におけるシフトレジス
タの段数をmとすると、拘束長νは(m+1)、ステー
トの数は2m 個となる。
【0004】図7は符号化率r=1/2、レジスタの段
数2の畳み込み符号化を行う符号化器の例を示すブロッ
ク図である。
【0005】以下、この図7を用いて、畳み込み符号化
の具体的な動作を説明する。図7において、シフトレジ
スタ113aは前回の時刻(t−1)の入力データを記
憶するものであり、シフトレジスタ113bは前々回の
時刻(t−2)の入力データを記憶するものである。従
って、入力端T1 から入力データi(t)が与えられた
ときにはシフトレジスタ113aにはデータi(t−
1)、シフトレジスタ113bにはデータi(t−2)
が記憶されている。
【0006】また、加算器113cは、入力データi
(t)とシフトレジスタ113bの出力i(t−2)と
の排他的論理和を求め、加算器113dはシフトレジス
タ113aの出力i(t−1)と、加算器113cの出
力、すなわち入力データi(t)とシフトレジスタ11
3bの出力i(t−2)との排他的論理和との排他的論
理和を求めるものである。
【0007】そして、加算器113cの出力は符号化デ
ータC0 (t)として出力端T2 から出力され、加算器
113dの出力は符号化データC1 (t)として出力端
3から出力される。
【0008】従って、次に示す第(1)式、第(2)式
の関係が成立する。
【0009】 C0 (t)=i(t)+i(t−2) …(1) C1 (t)=i(t)+i(t−1)+i(t−2) …(2) また、図7に示す符号化器はシフトレジスタ113a,
113bの内容に応じて以下に示す4個のステートを取
り得る。
【0010】 ステートS0 :i(t−1)=0,i(t−2)=0 ステートS1 :i(t−1)=0,i(t−2)=1 ステートS2 :i(t−1)=1,i(t−2)=0 ステートS3 :i(t−1)=1,i(t−2)=1 そして、符号化器の出力C0 ,C1 は現在のステート
と、次に入力されるデータiとにより一意的に決定さ
れ、同時に次に遷移するステートが決まる。
【0011】以下、図8に示すブロック図、図9に示す
ステート遷移図及び図10に示すトレリス線図を参照し
て、上述したステートS0 ,〜,S3 、及び符号化デー
タC0 ,C1 に基づいて受信側でデータの誤りを訂正す
る際の作用と共に、従来のビタビ復号器を説明する。
【0012】図10に示す各復号ステージ(復号時刻)
で軟判定、または硬判定された受信信号r0 ,r1 の組
が図8に示す入力端子Ta から入力され、各復号ステー
ジ(復号時刻)に対応する受信信号の包絡線情報が図8
に示す入力端子Tb に入力されると、これらの受信信号
0 ,r1 はブランチメトリック計算回路103に供給
され、図10に示すトレリス線図上の各ブランチB10
1,B102,…,B108の確からしさを示す数値、
すなわちブランチメトリックが計算される。
【0013】その後、これらのブランチメトリックはA
CS(Add Compare Select)回路1
05に供給され、該ブランチメトリックの累計で計算さ
れるパスメトリックから、各ステートに遷移し得る最尤
のパスが選択される。例えば、図10のトレリス線図で
は、第(t−1)ステージのS0 へ遷移し得る最尤のパ
スを選択するため、第(t−2)ステージでのS0 のパ
スメトリックにブランチB101のブランチメトリック
を加えた値と、第(t−2)ステージでのS1のパスメ
トリックにブランチB103のブランチメトリックを加
えた値とが比較され、一方が選択される。
【0014】一方、パスを記憶するメモリ107からは
第(t−2)ステージでのS0 とS1 の生き残りパスが
読み出され、前述のパスメトリックの比較結果に基づい
てパスが選択される。選択された生き残りパスは、新た
な1ビットと共に、再度メモリ107に書き込まれる。
ここで、生き残りパスの更新の際に付加される1ビット
は、図10の各ブランチに示すように、状態の遷移の仕
方により決定される。
【0015】そして、すべての入力受信信号系列に対し
て復号が終わると、それぞれの状態に対応する生き残り
パスから適当な判定法によって判定された出力信号が出
力端子Tc から出力される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のビタ
ビ復号器では、受信信号の包絡線情報を作り出す回路の
不完全性によって包絡線情報が正確に取り出されない場
合には、ブランチメトリック計算回路で計算されるブラ
ンチメトリックの値の信頼性が低下し、復号の信頼性が
落ちるという欠点がある。
【0017】また、従来のビタビ復号器は、情報源での
情報の生起確率が一様であるときには高い誤り訂正能力
を有する。しかしながら、情報の生起確率が非一様であ
る場合、従来のビタビ復号器は情報の生起確率を考慮し
て復号をしていないために、情報の生起確率の一部また
は全部がわかっているようなときには必ずしも最適な復
号能力を有するとは言えない。
【0018】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、復号誤り率の低いビタビ
復号器を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本願第1の発明は、受信された受信信号に係る包絡線情
報を平滑化する平滑化手段と、この平滑化手段の出力と
前記受信信号とから、先行状態から次の状態への遷移に
対応する信号との間の相関を表すブランチメトリックを
計算するブランチメトリック計算手段と、可能な全ての
状態に対してその状態に至るパスを示す信号を記憶する
パス記憶手段と、前記パスの確からしさを示すパスメト
リックを記憶するパスメトリック記憶手段とを有し、こ
のパスメトリック記憶手段に記憶されるパスメトリック
に前記ブランチメトリック計算手段で計算されるブラン
チメトリックを加算し、各々の状態に対応する加算結果
を生成して、これらの加算結果を比較し次のパスを選択
すると共にこのパスによって前記パス記憶手段の記憶内
容を更新し、このパスに対応する前記加算結果によって
前記パスメトリック記憶手段の記憶内容を更新するAC
S回路と、このACS回路で選択されたパスを復号結果
として出力する出力手段とを有することを要旨とする。
【0020】また、本願第2の発明は、入力される受信
信号から、先行状態から次の状態への遷移に対応する信
号との間の相関を表すブランチメトリックを計算するブ
ランチメトリック計算手段と、可能な全ての状態に対し
てその状態に至るパスを示す信号を記憶するパス記憶手
段と、前記パスの確からしさを示すパスメトリックを記
憶するパスメトリック記憶手段とを有し、このパスメト
リック記憶手段に記憶されるパスメトリックに前記ブラ
ンチメトリック計算手段で計算されるブランチメトリッ
クを加算し、各々の状態に対応する加算結果を生成し
て、これらの加算結果を比較し次のパスを選択すると共
にこのパスによって前記パス記憶手段の記憶内容を更新
するACS回路と、前記パス記憶手段に記憶されるパス
から復号結果を判定し、当該復号結果に係る復号情報の
一部または全部を記憶する復号情報記憶手段とを具備
し、前記ACS回路は、前記復号情報記憶手段に記憶さ
れている情報に基づいて決定される所定のメトリックを
前記パスメトリックに加算することを要旨とする。
【0021】また、請求項2記載のビタビ復号器は、復
号結果が正しいか否かを判定する検査手段を有し、この
復号結果が正しいと判定されたときに、前記復号情報記
憶手段の内容を更新することが好ましい。
【0022】
【作用】上述の如く構成した本願第1の発明のビタビ復
号器は、受信された受信信号に係る包絡線情報を平滑化
した出力と前記受信信号とから先行状態から次の状態へ
の遷移に対応する信号との間の相関を表すブランチメト
リックを計算してブランチメトリックの信頼性を向上せ
しめ、次にACS回路でパスメトリック記憶手段に記憶
されるパスメトリックにブランチメトリックを加算し、
各々の状態に対応する加算結果を生成して、これらの加
算結果を比較し次のパスを選択すると共にこのパスによ
ってパス記憶手段の記憶内容を更新した後に、パス記憶
手段に記憶されるパスを復号結果として出力する。
【0023】また本願第2の発明のビタビ復号器は、入
力される受信信号からブランチメトリックを計算し、A
CS回路でパスメトリック記憶手段に記憶されるパスメ
トリックにブランチメトリックを加算し、さらにこの加
算結果を比較し次のパスを選択すると共にこのパスによ
って前記パスメトリック記憶手段の記憶内容を更新す
る。さらに、ACS回路は、例えば情報の一部または全
部の生起の性質がわかっているときに、前記復号情報記
憶手段に記憶されている情報に基づいて決定される所定
のメトリックを前記パスメトリックに加算するため復号
誤り率が改善される。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0025】図1は本発明に係わるビタビ復号器の第1
の実施例の構成を示すブロック図である。図1におい
て、軟判定された受信信号の軟判定情報b1 ,b2 が入
力端子Ta に入力され、受信信号の包絡線情報cが入力
端子Tb に入力される。入力端子Tb から入力された受
信信号の包絡線情報cは、平滑化回路1に入力され、平
滑化されて、入力端子Ta から入力される受信信号と共
にブランチメトリック計算回路3に供給される。
【0026】ここで平滑化回路1によって平滑化された
包絡線情報を「c’」とすると、ブランチメトリック計
算回路3では当該平滑化された包絡線情報c’と受信信
号の軟判定情報b1 ,b2 から、ブランチメトリックが
計算される。ここで誤りのないときの軟判定情報を
「b’」とすると、ブランチメトリックmは、受信信号
の硬判定情報と各ブランチで仮定されている受信信号と
が一致するときには第(3)式、及び第(5)式、一致
しないときには第(4)式、及び第(6)式を用いて、
第(7)式によって計算される。
【0027】 m1 =c’2 (|b1 |−b’)2 …(3) c’2 (|b1 |+b’)2 …(4) m2 =c’2 (|b2 |−b’)2 …(5) c’2 (|b2 |+b’)2 …(6) m=m1 +m2 …(7) ここで、ブランチメトリックは上記第(3)式乃至第
(6)式の代わりに、次に示すような第(8)式乃至第
(11)式などによっても計算可能である。
【0028】 m1 =c’2 |b1 | …(8) −c’2 |b1 | …(9) m2 =c’2 |b2 | …(10) −c’2 |b2 | …(11) これらのブランチメトリックは、ACS回路5に供給さ
れる。ACS回路5は、ブランチメトリックの累積で計
算されるパスメトリックから、各ステートに遷移し得る
中で最尤のパスを選択する。すなわち、ACS回路5内
に設けられているパスメトリック記憶手段に記憶された
前ステージのパスメトリックにブランチメトリックを加
えることにより、そのステートに遷移可能なすべてのパ
スのパスメトリックを計算・比較し、最尤のパスメトリ
ックに対応するパスを選択する。ここで、前ステージで
のパスはパス記憶手段たるパスメモリ6から読み出さ
れ、更新されたパスは再度パスメモリ6に書き込まれ、
その更新されたパスに対応したパスメトリックはパスメ
トリック記憶手段に書き込まれる。そして復号が終了す
ると出力端子Tc から最尤なパスが復号結果として出力
される。
【0029】すなわち、従来のビタビ復号器では、ブラ
ンチメトリックを計算する際に用いる包絡線情報にガウ
スノイズ等の外乱が残っていると、その外乱がブランチ
メトリックの計算の信頼性を低下させ、復号誤り率を劣
化させていた。これに対して、本発明に係る第1のビタ
ビ復号器では、包絡線情報を平滑化することによって包
絡線情報に含まれる外乱を小さくし、あるいは取り除く
ことにより、ブランチメトリックの計算の信頼性が従来
よりも増し、復号誤り率を向上させることになる。
【0030】次に、図2に示すブロック図を参照して本
発明に係るビタビ復号器の第2の実施例の構成を説明す
る。図2に示すように入力端子Tから軟判定、または硬
判定された受信信号が入力されると、これらの受信信号
はブランチメトリック計算回路3に供給され、図10の
トレリス線図上の各ブランチB101,B102,…に
対応するブランチメトリックが計算される。
【0031】これらのブランチメトリックはACS回路
5Aに供給される。ACS回路5Aは、ブランチメトリ
ックと、復号情報の一部または全部から決定される第3
のメトリックの累積で計算されるパスメトリックから、
各ステートに遷移し得る中で最尤のパスを選択する。す
なわち、前ステージでのパスメトリックにブランチメト
リックを加え、さらに第3のメトリックを加えることに
より、そのステートに遷移可能な全てのパスのパスメト
リックを計算、比較し、最尤のパスメトリックに対応す
るパスを選択する。
【0032】ここで、復号情報の一部または全部から決
定される第3のメトリックは、例えば情報系列の生起確
率から求める。一例として、情報系列のk、及び(k+
1)番目のビットに前フレームとの相関関係がある場合
を考える。前フレームの復号結果のk、及び(k+1)
番目のビットは図2の第2のメモリ7bに記憶される。
すなわち、第2のメモリ7bに記憶されているk、及び
(k+1)番目のビットの内容によって、現フレームで
復号されるべきk、及び(k+1)番目のビットがある
確率をもって生起することがわかっていて、その生起確
率は復号器側で持っているものとする。例えば、前フレ
ームのk番目のビットが「0」、(k+1)番目のビッ
トが「0」である場合、現フレームでの復号系列のk、
及び(k+1)番目のビットが、送信側ではACS回路
に記憶されるテーブル(表1参照)で与えられるような
確率pをもって生起するものとする。
【0033】
【表1】 図5に示すトレリス線図において、復号結果のk、及び
(k+1)番目の出力には、それぞれに第kステージと
第(k+1)ステージが対応しているとする。図5にお
いて各ステートの生き残りパスのk、及び(k+1)番
目のビットは、第(k+1)ステージでステートS0
マージするパスでは「0」「0」、ステートS1 では
「1」「0」、ステートS2 では「0」「1」、ステー
トS3 では「1」「1」である。ここで第3のメトリッ
クに、第2のメモリ7bに記憶されている前フレームの
復号結果と生起確率の値pから次式に基づき計算され
る。
【0034】m3 =−w*loge (p) 但し、wは適当な係数とする。
【0035】そして、前ステージでのパスは第1のメモ
リから読み出され、ブランチメトリックが加えられると
共に、第(k+1)ステージのACS演算時にのみ第3
のメトリックのm3 がパスメトリックに加えられる。更
新されたパスは再度第1のメモリに書き込まれる。そし
て復号が終了すると出力端子から最尤なパスが復号結果
として出力される。
【0036】つまり、従来のビタビ復号器は情報系列の
一部または全部の生起確率が一様なものとして復号す
る。このとき、情報系列の一部または全部の生起確率が
非一様であれば、従来のビタビ復号器は必ずしも最適な
復号をするわけではない。これに対して本実施例のビタ
ビ復号器は、復号側で情報系列の一部または全部の生起
確率がわかっているとき、その情報を使うことによって
復号誤り率を低下させることができる特徴がある。
【0037】次に、図3に示すブロック図を参照して、
本発明に係るビタビ復号器の第3の実施例の構成を説明
する。前述した第2の実施例において、生起確率のわか
っている復号情報の系列に対応して式によって第3のパ
スメトリックを計算したが、この値が復号情報の系列に
対していつも一定値をとることがわかっているときに
は、これを図3に示す第3のメモリ7cに書き込んでお
き第2のメモリ7bに記憶されている情報に基づいて読
み出し、ACS回路5Bに入力するようなことができ
る。
【0038】このようにすると第2の実施例の場合は、
毎回第3のメトリックを計算していたのを、第3のメモ
リ7cからの読み出しに置き換えることができ、演算量
を削減できる特徴がある。
【0039】さらに、図4に示すブロック図を参照し
て、本発明に係るビタビ復号器の第4の実施例の構成を
説明する。前述した第2の実施例において、復号結果を
検査回路9に入力し、検査回路9によって復号結果に誤
りが生じていない場合にのみ、第2のメモリ7bに記憶
される復号情報を更新する。この第2のメモリ7bに記
憶されている復号情報の系列に対応して第3のメトリッ
クを計算する。検査回路9としては、送信側で付加され
たCRCビットによって誤りを検出する回路や、復号結
果のパスメトリックの値があるしきい値を越えたときに
誤りが生じていると判断するような回路がある。前記第
2の実施例においては、復号結果に誤りが生じていると
きに、誤った復号情報を用いて第3のメトリックを計算
し、パスメトリックに加算することが生じる。これは、
復号の信頼性を悪化させる。これに対して本実施例のビ
タビ復号器では、復号結果に誤りが生じているときにで
も、検査回路によって第2のメモリの更新が制御される
ことにより、復号結果の信頼性を悪化させないという特
徴がある。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、包絡線情
報を平滑化してブランチメトリックの信頼性を上げるこ
とによって、また復号情報の一部または全部を用いて求
められる所定のメトリックをパスメトリックにさらに加
算することによって、復号誤り率を低下させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施例の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】本発明に係る第2の実施例の構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】本発明に係る第3の実施例の構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】本発明に係る第4の実施例の構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】第2実施例乃至第4の実施例の作用を説明する
ためのトレリス線図である。
【図6】通信システム全体の構成を示すブロック図であ
る。
【図7】符号化器の構成を示すブロック図である。
【図8】従来のビタビ復号器の構成を示すブロック図で
ある。
【図9】図7に示す符号化器におけるステート遷移とそ
の入出力を示す説明図である。
【図10】図7に示す符号化器のトレリス線図である。
【符号の説明】
1 平滑化回路 3 ブランチメトリック計算回路 5 ACS回路 7 メモリ 7a 第1のメモリ 7b 第2のメモリ 7c 第3のメモリ 9 検査回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03M 13/00 H04L 1/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信された受信信号に係る包絡線情報を
    平滑化する平滑化手段と、 この平滑化手段の出力と前記受信信号とから、先行状態
    から次の状態への遷移に対応する信号との間の相関を表
    すブランチメトリックを計算するブランチメトリック計
    算手段と、 可能な全ての状態に対してその状態に至るパスを示す信
    号を記憶するパス記憶手段と、前記パスの確からしさを
    示すパスメトリックを記憶するパスメトリック記憶手段
    とを有し、このパスメトリック記憶手段に記憶されるパ
    スメトリックに前記ブランチメトリック計算手段で計算
    されるブランチメトリックを加算し、各々の状態に対応
    する加算結果を生成して、これらの加算結果を比較し次
    のパスを選択すると共に、このパスによって前記パス記
    憶手段の記憶内容を更新し、このパスに対応する前記加
    算結果によって前記パスメトリック記憶手段の記憶内容
    を更新するACS回路と、 このACS回路で選択されたパスを復号結果として出力
    する出力手段とを有することを特徴とするビタビ復号
    器。
  2. 【請求項2】 入力される受信信号から、先行状態から
    次の状態への遷移に対応する信号との間の相関を表すブ
    ランチメトリックを計算するブランチメトリック計算手
    段と、 可能な全ての状態に対してその状態に至るパスを示す信
    号を記憶するパス記憶手段と、前記パスの確からしさを
    示すパスメトリックを記憶するパスメトリック記憶手段
    とを有し、このパスメトリック記憶手段に記憶されるパ
    スメトリックに前記ブランチメトリック計算手段で計算
    されるブランチメトリックを加算し各々の状態に対応す
    る加算結果を生成して、これらの加算結果を比較し次の
    パスを選択すると共に、このパスによって前記パス記憶
    手段の記憶内容を更新するACS回路と、 前記パス記憶手段に記憶されるパスから復号結果を判定
    し、当該復号結果に係る復号情報の一部または全部を記
    憶する復号情報記憶手段と、 を具備し、前記ACS回路は、前記復号情報記憶手段に
    記憶されている情報に基づいて決定される所定のメトリ
    ックを前記パスメトリックに加算することを特徴とする
    ビタビ復号器。
  3. 【請求項3】 復号結果が正しいか否かを判定する検査
    手段を有し、前記復号結果が正しいと判定されたとき
    に、前記復号情報記憶手段の内容を更新することを特徴
    とする請求項2記載のビタビ復号器。
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