JP3228484B2 - 車輌用電源リレーの接触不良防止システム - Google Patents

車輌用電源リレーの接触不良防止システム

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リレー接点に生成した
汚染皮膜による接触不良を防止する車輌用電源リレーの
接触不良防止システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車等の車輌においては、イ
グニッションスイッチに連動して開閉される電源リレー
を介して各電気負荷へバッテリから電源を供給するもの
が多く、エンジンルーム内に上記電源リレーを設置する
ことにより、車室内のイグニッションスイッチでは比較
的小さい電流を開閉するようにし、バッテリから電源リ
レーを経て負荷までの配線長を短縮して配線長の増大に
よる電圧降下や発熱を抑えるようにしている。
【0003】この場合、上記電源リレーのリレー接点に
接触不良が生じると、規定の電圧が各電気負荷に供給さ
れず、機器の誤動作等を招くため、例えば、特開昭64
−60757号公報には、リレーを介して電装品に印加
される電圧が設定値以下のとき、リレーを一時的にOF
F作動させてリレー接点に噛込まれた不導体(異物)を
離脱させることにより、接触不良を防止する技術が開示
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、リレー
接点の接触不良の要因としては、異物の噛込みの他に、
接点表面に生成する汚染皮膜がある。例えば、自動車の
エンジンルーム内では、シリコン化合物を含んだ耐熱、
防水用のゴム製品、各種プラスチック製品等が数多く使
用されており、高温雰囲気に曝されて遊離したシリコン
化合物(シリコンガス)が、リレー接点間のアーク放電
等によって酸化シリコンに変化し、接点表面に付着して
接点表面に汚染皮膜が生成される。
【0005】この場合、生成された汚染皮膜は強固であ
り、前述した先行例のようにリレーを一時的にOFF作
動させるだけでは除去することができず、皮膜抵抗の増
大によってリレー接点に接触不良が発生することにな
る。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、車輌の各電気負荷に電源を供給する電源リレーのリ
レー接点に生成した汚染皮膜を破壊し、接点の接触不良
を防止することのできる車輌用電源リレーの接触不良防
システムを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、電源リレーのリレー接点に、接点表面の
汚損皮膜を破壊可能な大きさの電流を設定時間流し、リ
レー接点に生成した汚損皮膜を破壊して電源リレーの接
触不良を防止する車輌用電源リレーの接触不良防止シス
テムにおいて、イグニッションスイッチのオフ後も、設
定時間の間、電源リレーのリレーコイルに電流を流し、
電源を自己保持する電子制御装置を備え、電源リレーの
リレー接点の電気負荷側にそれぞれ各アクチュエータを
介して上記電子制御装置の駆動回路におけるアクチュエ
ータ駆動用の各パワートランジスタを並列接続して上記
電子制御装置により各アクチュエータを制御可能とし、
さらに、上記電子制御装置の駆動回路には他のパワート
ランジスタを備え、上記電源リレーのリレー接点の電気
負荷側に上記各アクチュエータと並列に、上記リレー接
点に最大許容電流以下の大電流を流すための抵抗を介し
て上記駆動回路の他のパワートランジスタを接続し、上
記電子制御装置は、イグニッションスイッチがオンのエ
ンジン運転状態のとき、上記他のパワートランジスタを
オフして上記抵抗を非通電とし、イグニッションスイッ
チがオフされたとき、上記アクチュエータ駆動用の各パ
ワートランジスタをオフして各アクチュエータを電源か
ら切り離すと共に、設定時間の間、上記他のパワートラ
ンジスタをオンして、電源リレーのリレー接点に最大許
容電流以下の大電流を流し、その後、電源リレーをオフ
し電源保持を遮断することを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明は、イグニッションスイッチのオフ後
も、設定時間の間、電源リレーのリレーコイルに電流を
流し、電源を自己保持する電子制御装置を備える。そし
て、電源リレーのリレー接点の電気負荷側にそれぞれ各
アクチュエータを介して電子制御装置の駆動回路におけ
るアクチュエータ駆動用の各パワートランジスタを並列
接続して電子制御装置により各アクチュエータを制御可
能とする。さらに、電子制御装置の駆動回路には他のパ
ワートランジスタを備え、電源リレーのリレー接点の電
気負荷側に各アクチュエータと並列に、リレー接点に最
大許容電流以下の大電流を流すための抵抗を介して駆動
回路の他のパワートランジスタを接続する。そして、電
子制御装置は、イグニッションスイッチがオンのエンジ
ン運転状態のとき、他のパワートランジスタをオフして
抵抗を非通電とする。そして、イグニッションスイッチ
がオフされたとき、電子制御装置は、アクチュエータ駆
動用の各パワートランジスタをオフして各アクチュエー
タを電源から切り離すと共に、設定時間の間、他のパワ
ートランジスタをオンして、電源リレーのリレー接点に
最大許容電流以下の大電流を流し、リレー接点に生成し
た汚損皮膜を破壊した後、電源リレーをオフし電源保持
を遮断する。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図面は本発明の一実施例を示し、図1は電源リレ
ー制御ルーチンを示すフローチャート、図2は電子制御
系の回路図である。
【0010】図2において、符号1は、燃料噴射制御や
点火時期制御等の車輌制御を行なう電子制御装置(EC
U)であり、このECU1は、マイクロコンピュータ2
を中核として、入力インターフェース(I/F)3、ア
ナログ・デジタルコンバータ(ADC)4、出力インタ
ーフェース(O/F)5、駆動回路6、及び、定電圧回
路7等から構成されている。
【0011】上記I/F3には、吸入空気量センサ8、
吸気管圧力センサ9、水温センサ10、O2センサ1
1、クランク角センサ12等の各種センサ類、アイドル
スイッチ13、イグニッションスイッチ14等の各種ス
イッチ類、及び、バッテリ15のプラス端子側が接続さ
れており、各信号の増幅、波形整形、ノイズ除去処理等
を行なう。
【0012】上記ADC4は、上記マイクロコンピュー
タ2からの制御信号により、所定のタイミング毎に上記
I/F3で処理されたアナログ信号をデジタル信号に変
換し、上記マイクロコンピュータ2に出力する。
【0013】上記マイクロコンピュータ2は、例えば、
CPU,ROM,RAM,タイマ等が1個のLSIチッ
プ上に集積されたシングルチップマイクロコンピュータ
であり、内部に記憶されている制御プログラムに従っ
て、上記ADC4でデジタル信号に変換されたセンサ類
の信号や上記I/F3で処理された各スイッチ類の信号
によるエンジン運転状態に基づいて、燃料噴射量、点火
時期、アイドル回転数などの制御量を演算し、対応する
信号を出力ポートから出力する。
【0014】上記O/F5は、負荷駆動能力の小さい上
記マイクロコンピュータ2に対し、その出力ポートから
出力される信号に基づいて上記駆動回路6への入力信号
を生成処理する。上記駆動回路6は、NPN形パワート
ランジスタ群T1,…,Ti,…,Tn,TR、及び、PN
P形パワートランジスタTSからなり、各パワートラン
ジスタのベースが上記O/F5の出力端に接続されてい
る。
【0015】上記NPN形パワートランジスタ群T1,
…,Ti,…,Tn,TRは、各エミッタが接地され、各
パワートランジスタT1,…,Ti,…,Tnのコレクタ
に、インジェクタ16、アイドルスピードコントロール
バルブ(ISCV)17等の各アクチュエータが接続さ
れ、パワートランジスタTRのコレクタに、後述する電
源リレー19の接点接触不良防止用として、リレー接点
に最大許容電流以下の大電流を流すための低抵抗値の抵
抗20が接続されている。
【0016】また、上記PNP形パワートランジスタT
Sは、エミッタに、上記定電圧回路7からの定電圧VCが
供給され、コレクタが、上記バッテリ15にイグニッシ
ョンスイッチ14を介して接続される上記バッテリ15
の正極に対して順方向のダイオード18と電源リレー1
9のリレーコイル19cとの接続点に接続され、上記マ
イクロコンピュータ2からの出力ポート値GSに応じ、
上記イグニッションスイッチ14がOFFされた後もリ
レーコイル19cに電流を与えて電源リレー19をON
してECU1への電源を保持し、設定時間が経過したと
き、リレーコイル19cに対する電流を遮断して電源リ
レー19をOFFさせ、ECU1への電源を自動的に遮
断するセルフシャット機能を実現するようになってい
る。
【0017】一方、上記電源リレー19は、上記ECU
1への電源供給用として使用されるリレー接点19a
と、車載の各電気負荷への電源供給用として使用される
リレー接点19bとの2組の常開接点を有し、上記リレ
ーコイル19cの他端が接地されている。
【0018】そして、一方のリレー接点19aを介して
上記定電圧回路7が上記バッテリ15に接続され、上記
バッテリ15から供給されるバッテリ電圧(例えば12
V)が所定のレベルの定電圧VC(例えば5V)に安定
化されて上記ECU1内の各部に供給される。さらに、
他方のリレー接点19bを介して、上記インジェクタ1
6、ISCV17等の各アクチュエータの電源端子、及
び、上記抵抗20の一端が上記バッテリ15に接続され
ている。
【0019】ここで、上記電源リレー19は、定常状態
において各接点に流れる電流が最大許容電流に対して十
分余裕のある値となっており、図示しないエンジンルー
ム内に設置されている。このエンジンルーム内では、耐
熱性及び防水性の点からシリコン化合物を含む各種部品
が多く取付けられており、これらの部品から高温雰囲気
下でシリコン化合物が遊離しているため、上記電源リレ
ー19の各リレー接点19a,19bに汚染皮膜が生成
されるおそれがある。
【0020】一般に、接点の汚染皮膜による接触不良の
発生と、接続される負荷の種類、電流値、開閉する電圧
値、環境条件等との間には、相関関係があることが知ら
れており、電流及び電圧が中間的な値のとき、最も接触
不良が発生する可能性が高い。従って、上記電源リレー
19においては、比較的電流の小さいリレー接点19a
では前述のエンジンルーム内の環境下にあっても接触不
良に至る厚い膜厚の汚染皮膜は生成されにくく、また、
上記リレー接点19aが接続される上記定電圧回路7
は、その許容入力範囲が比較的広いため、薄い汚染皮膜
が生成されても、その皮膜抵抗による影響は無視するこ
とができる。
【0021】これに対し、上記電源リレー19のリレー
接点19bでは、電流及び電圧の値が接触不良の発生し
易い領域にあり、また、接続される負荷には誘導性のも
のが多いことからアーク放電が発生する。このアーク放
電には、膜厚の厚い汚染皮膜を破壊するほどのエネルギ
ーはなく、逆に、エンジンルーム内で遊離したシリコン
化合物が接点間で酸化シリコン(SiO2)に変化し、上
記リレー接点19b表面に強固な汚染皮膜が生成されて
しまう。このため、リレー接点19bでは、接点接触不
良が発生する可能性が高い。
【0022】従って、上記ECU1では、イグニッショ
ンスイッチ14がOFFされたとき、上記電源リレー1
9のリレー接点19bに大電流を設定時間流すことによ
り汚染皮膜を破壊し、接点の接触不良を防止する。以
下、この動作を図1の電源リレー制御ルーチンのフロー
チャートに従って説明する。
【0023】この電源リレー制御ルーチンは、ECU1
へ電源が投入されている状態で所定時間毎に実行される
プログラムであり、まず、ステップS101で、イグニッシ
ョンスイッチ14がOFFか否かを判断する。
【0024】そして、イグニッションスイッチ14がO
Nであり、エンジン運転状態であるときには、上記ステ
ップS101からステップS102へ進んで、抵抗20に対する
マイクロコンピュータ2の出力ポート値GRを0にし
(GR←0)、駆動回路6のパワートランジスタTRをO
FFとして、バッテリ15から電源リレー19のリレー
接点19bを経て抵抗20へ電流が流れないよう遮断状
態とし、ステップS103へ進む。
【0025】ステップS103では、イグニッションスイッ
チ14がOFFされた後の経過時間を計時するためのカ
ウント値C1をクリアすると(C1←0)、ステップS1
10へ進み、電源リレー19に対するマイクロコンピュー
タ2の出力ポート値GSを0にして(GS←0)ルーチン
を抜ける。これにより、イグニッションスイッチ14が
OFFされたとき、駆動回路6のパワートランジスタT
SをONとして電源リレー19のリレーコイル19cへ
定電圧VCを供給するようにする。
【0026】そして、エンジンを停止するためイグニッ
ションスイッチ14がOFFされると、駆動回路6のパ
ワートランジスタTSによって電源リレー19のリレー
コイル19cに定電圧VCが印加され、電源リレー19
が自己保持されてECU1は作動状態を保つ。
【0027】尚、一般に、リレーをOFFからONに作
動させた後にONの状態を保持可能な自己保持電圧は、
リレーの定格電圧よりも十分低く、上記定電圧VCは、
バッテリ電圧よりは低いが、電源リレー19の自己保持
電圧に対しては十分余裕のある電圧値となっている。
【0028】そして、この電源リレー制御ルーチンが再
び起動され、ステップS101でイグニッションスイッチ1
4がOFFと判断されてステップS104へ進むと、インジ
ェクタ16、ISCV17等の各負荷に対するマイクロ
コンピュータ2の出力ポート値G1,…,Gi,…,Gn
を0として各負荷をバッテリ電源から切り離す。
【0029】次いで、ステップS105へ進み、抵抗20に
対するマイクロコンピュータ2の出力ポート値GRを1
とし、抵抗20が接続された駆動回路6のパワートラン
ジスタTRをONにする。これにより、バッテリ15か
ら電源リレー19のリレー接点19bを通って最大許容
電流以下の大電流が抵抗20へ流れる。
【0030】次に、ステップS106へ進むと、カウント値
C1をカウントアップし(C←C+1)、ステップS107
で、カウント値Cを第1の設定値CS1と比較してリレー
接点19bに大電流を流してから設定時間が経過したか
否かを判断する。
【0031】その結果、C1<CS1であり、設定時間が
経過していないときには、上記ステップS107から前述の
ステップS110を経てルーチンを抜け、C1≧CS1であ
り、設定時間が経過しているときには、上記ステップS1
07からステップS108へ進んで、抵抗20に対するマイク
ロコンピュータ2の出力ポート値GRを0とし、駆動回
路6のパワートランジスタTRをOFFにしてバッテリ
15から電源リレー19のリレー接点19bを通して流
した電流を遮断する。
【0032】すなわち、イグニッションスイッチ14が
OFFされると、各電気負荷をバッテリ電源から切り離
した上で、電源リレー19のリレー接点19bに最大許
容電流以下の大電流を設定時間流し、リレー接点19b
に生成された強固な汚染皮膜を破壊するため、イグニッ
ションスイッチ14がONされてエンジンが始動された
とき、機器の誤動作等を未然に回避することができるの
である。
【0033】その後、上記ステップS108からステップS1
09へ進み、カウント値C1を第2の設定値CS2(但し、
CS1<CS2)と比較してイグニッションスイッチ14が
OFFされてから設定時間が経過したか否かを判断し、
C1<CS2であり、設定時間が経過していないときに
は、上記ステップS109から前述のステップS110を経てル
ーチンを抜け、C1≧CS2であり、設定時間が経過して
いるときには、上記ステップS109からステップS111へ進
んで、電源リレー19のリレーコイル19cに対するマ
イクロコンピュータ2の出力ポート値GSを1としてパ
ワートランジスTSをOFFすることで電源リレー19
をOFFとする。これにより、ECU1の電源が遮断さ
れ、ECU1が作動停止となる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、
グニッションスイッチのオフ後も、設定時間の間、電源
リレーのリレーコイルに電流を流し、電源を自己保持す
る電子制御装置を備える。そして、電源リレーのリレー
接点の電気負荷側にそれぞれ各アクチュエータを介して
電子制御装置の駆動回路におけるアクチュエータ駆動用
の各パワートランジスタを並列接続して電子制御装置に
より各アクチュエータを制御可能とする。さらに、電子
制御装置の駆動回路には他のパワートランジスタを備
え、電源リレーのリレー接点の電気負荷側に各アクチュ
エータと並列に、リレー接点に最大許容電流以下の大電
流を流すための抵抗を介して駆動回路の他のパワートラ
ンジスタを接続する。そして、電子制御装置は、イグニ
ッションスイッチがオンのエンジン運転状態のとき、他
のパワートランジスタをオフして抵抗を非通電とするの
で、エンジン運転状態時には、抵抗を介して大電流が不
要に流れるのを防止して、電源の浪費を解消すると共に
電源電圧の低下等による各アクチュエータの作動不良等
を解消することができ、制御の信頼性を著しく向上でき
る。 そして、電子制御装置は、イグニッションスイッチ
がオフされたとき、アクチュエータ駆動用の各パワート
ランジスタをオフして各アクチュエータを電源から切り
離すと共に、設定時間の間、他のパワートランジスタを
オンして、電源リレーのリレー接点に最大許容電流以下
の大電流を流し、リレー接点に生成した汚損皮膜を破壊
した後、電源リレーをオフし電源保持を遮断するので、
各アクチュエータの作動不良に全く関係の無いエンジン
停止に移行した直後に、電源リレーのリレー接点に最大
許容電流以下の大電流を流し、電源リレーのリレー接点
に付着した汚染皮膜を確実に破壊することができる。す
なわち、イグニッションスイッチがオフされてエンジン
が停止した状態の下で、且つ、各アクチュエータに対す
る電源供給を完全に遮断した状態で、電源リレーのリレ
ー接点に最大許容電流以下の大電流を流すことが可能と
なり、アクチュエータの誤作動を確実に防止して、各種
制御に悪影響を与えることなく、電源リレーの接点不良
を確実に防止することができ、著しく信頼性を向上し得
る。 また、イグニッションスイッチがオンのエンジン運
転状態からイグニッションスイッチがオフされてエンジ
ンが停止される都度、電源リレーのリレー接点に生成さ
れた汚損皮膜が破壊されるので、強固な汚染皮膜が成長
するのを確実に阻止することができ、リレー接点の接触
不良の解消により更なる信頼性の向上を図ることができ
る。そして、各アクチュエータ及び上記抵抗による電気
負荷を電源から確実に切り離した上で、電子制御装置は
電源リレーをオフし電源保持を遮断するので、これら電
気負荷や電子制御装置による電源の浪費を解消し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】電源リレー制御ルーチンを示すフローチャート
【図2】電子制御系の回路図
【符号の説明】
14 イグニッションスイッチ 19 電源リレー 19b リレー接点 CS1 設定時間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 16/02 650

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源リレーのリレー接点に、接点表面の汚
    損皮膜を破壊可能な大きさの電流を設定時間流し、リレ
    ー接点に生成した汚損皮膜を破壊して電源リレーの接触
    不良を防止する車輌用電源リレーの接触不良防止システ
    ムにおいて、 イグニッションスイッチのオフ後も、設定時間の間、電
    源リレーのリレーコイルに電流を流し、電源を自己保持
    する電子制御装置を備え、 電源リレーのリレー接点の電気負荷側にそれぞれ各アク
    チュエータを介して上記電子制御装置の駆動回路におけ
    るアクチュエータ駆動用の各パワートランジスタを並列
    接続して上記電子制御装置により各アクチュエータを制
    御可能とし、 さらに、上記電子制御装置の駆動回路には他のパワート
    ランジスタを備え、上記電源リレーのリレー接点の電気
    負荷側に上記各アクチュエータと並列に、上記リレー接
    点に最大許容電流以下の大電流を流すための抵抗を介し
    て上記駆動回路の他のパワートランジスタを接続し、 上記電子制御装置は、イグニッションスイッチがオンの
    エンジン運転状態のとき、上記他のパワートランジスタ
    をオフして上記抵抗を非通電とし、イグニッションスイ
    ッチがオフされたとき、上記アクチュエータ駆動用の各
    パワートランジスタをオフして各アクチュエータを電源
    から切り離すと共に、設定時間の間、上記他のパワート
    ランジスタをオンして、電源リレーのリレー接点に最大
    許容電流以下の大電流を流し、その後、電源リレーをオ
    フし電源保持を遮断する ことを特徴とする車輌用電源リ
    レーの接触不良防止システム。
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