JP3228403B2 - 光ディスク記録再生装置 - Google Patents

光ディスク記録再生装置

Info

Publication number
JP3228403B2
JP3228403B2 JP11997896A JP11997896A JP3228403B2 JP 3228403 B2 JP3228403 B2 JP 3228403B2 JP 11997896 A JP11997896 A JP 11997896A JP 11997896 A JP11997896 A JP 11997896A JP 3228403 B2 JP3228403 B2 JP 3228403B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
track
optical disk
signal
reproducing apparatus
linear velocity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11997896A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09305976A (ja
Inventor
寛 片山
龍一 粟屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP11997896A priority Critical patent/JP3228403B2/ja
Publication of JPH09305976A publication Critical patent/JPH09305976A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3228403B2 publication Critical patent/JP3228403B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Rotational Drive Of Disk (AREA)
  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、再生専用の光ディ
スク、書き換え可能な光ディスク、そのほか、光変調あ
るいは磁界変調によって書き換えが可能な光ディスクに
対して情報の記録再生を行う光ディスク記録再生装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9に示すように、通常、光ディスク9
1においては、光ビームのトラッキング制御を行うため
にトラック(案内溝)92が形成されており、そのトラ
ックの端面はトラックに沿って所定の振幅及び周期を有
する正弦波形状(一般にウォブル形状と呼んでいる)を
なしている。光ディスク記録再生装置では、このウォブ
ル形状に対応するウォブル信号を生成して、そのウォブ
ル信号を光ディスクに情報を記録する際のタイミング情
報として、また、例えばスピンドルモータなどの光ディ
スク回転駆動手段をサーボコントロールするために用い
ている。
【0003】従来の光ディスク記録再生装置において
は、ウォブル信号生成に関して、1ビーム方式と呼ばれ
るものがあり、図7に示すように、光ディスク上のトラ
ックを走査する主ビームL1の反射光を十字型に4分割
された光検出器S1’に入射せしめ、その4つの出力信
号S1’a、S1’b、S1’c、S1’dを2つの加
算回路701、702、減算回路703により処理して
得た、トラックと平行な方向に2分割された成分同士の
差分信号(S1’a+S1’d)−(S1’b+S1’
c)からバンドパスフィルタ704によってウォブル信
号を抽出していた。
【0004】その他には、2ビーム方式と呼ばれるもの
があり、図8に示すように、先行ビームL2と後行ビー
ムL3との2つの光ビームを、間隔Lをもって先行ビー
ムが後行ビームよりも先行し、図に示すような位置関係
で光ディスクに照射し、それぞれの反射光をトラックと
平行な方向に2分割された光検出器S2’、S3’に各
々入射せしめ、遅延回路1で所定時間T(T=L/V、
V:線速度)だけ遅延させられた、光検出器S2’より
出力される、減算回路801を介した2つの信号の差分
信号(S2’a−S2’b)からバンドパスフィルタ8
04にて抽出した信号と、S3’より出力される、減算
回路802を介した2つの信号の差信号(S3’a−S
3’b)からバンドパスフィルタ805にて抽出した信
号とを加算回路803にて合成し、ウォブル信号を生成
していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記1
ビーム方式においては、光軸の傾きや光ビームのオフセ
ットの影響を受けてトラックサーボの乱れが発生し、そ
の結果、ウォブル信号の生成が困難になるという問題が
ある。
【0006】また、上記2ビーム方式においては、2つ
のビームの反射光をそれぞれ検出する2つの光検出器と
して2分割の光検出器を採用しているために、ウォブル
信号生成には複雑な回路を要することになる。
【0007】そこで、本発明は、光軸の傾きや光ビーム
のオフセットの影響を受けずに、正確なウォブル信号を
安定して生成することができ、かつ、ウォブル信号を生
成する回路構成をコンパクトにした光ディスク記録再生
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、光ディスクに形成され
たトラックを走査する主ビームと、前記主ビームが走査
しているトラックに隣接する2つの領域のうちの、一方
の領域を走査する先行ビームと、他方の領域を走査する
後行ビームとの3つの光ビームを光ディスクに照射する
手段を有する光ディスク記録再生装置において、前記先
行ビームの反射光を検出し、その反射光量に応じた電気
信号を出力する第1非分割光検出器と、前記後行ビーム
の反射光を検出し、その反射光量に応じた電気信号を出
力する第2非分割光検出器とを有し、光ディスクに形成
されたトラックの端面がそのトラックに沿って所定の振
幅と周期をもってなしているウォブル形状に対応するウ
ォブル信号を生成するウォブル信号生成手段として、前
記第1非分割光検出器から出力される信号を所定時間遅
延させる遅延回路と、前記遅延回路にて遅延させられた
第1非分割光検出器が出力する電気信号と第2非分割光
検出器が出力する電気信号との差分をとる減算回路とを
備えている。
【0009】このような構成によれば、3ビーム方式の
光ヘッドにより、光軸の傾きや光ビームのオフセットの
影響を受けて生じるトラックサーボの乱れを防ぎ、安定
して正確なウォブル信号を得られるとともに、ウォブル
信号の生成に3つの光ビームのうちの先行ビームと後行
ビームの2つの光ビームを用い、それらの反射光を検出
する光検出器として非分割のものを採用しているので、
ウォブル信号を生成する回路構成が非常にコンパクトな
ものとなる。
【0010】また、請求項2に記載の発明では、請求項
1に記載の光ディスク記録再生装置において、前記遅延
回路においては信号の遅延時間が可変であり、その遅延
時間を制御する手段を有している。
【0011】また、請求項3に記載の発明では、請求項
2に記載の光ディスク記録再生装置において、光ディス
クの回転駆動系がCLV制御であって、2種類以上の線
速度に切り換え可能な場合は、前記遅延回路における信
号の遅延時間を選択されている線速度に応じて設定す
る。
【0012】また、請求項4に記載の発明では、請求項
2に記載の光ディスク記録再生装置において、光ディス
クの回転駆動系がCAV制御であって、再生信号からア
ドレス情報を得るシステムを有する場合は、前記アドレ
ス情報に基づいて前記主ビームが走査しているトラック
の光ディスク半径方向位置を検出し、その位置から前記
主ビームが走査しているトラックの線速度を算出する手
段を有し、前記遅延回路における信号の遅延時間を前記
先行ビームと後行ビームとの間隔を算出したトラックの
線速度で除算したものとする。
【0013】また、請求項5に記載の発明では、請求項
2に記載の光ディスク記録再生装置において、光ディス
クの回転駆動系がCAV制御であって、前記ウォブル信
号からアドレス情報を得るシステムを有する場合は、前
記アドレス情報に基づいて前記主ビームが走査している
トラックの光ディスク半径方向位置を検出し、その位置
から前記主ビームが走査しているトラックの線速度を算
出する手段を有し、前記遅延回路における信号の遅延時
間を前記先行ビームと後行ビームとの間隔を算出したト
ラックの線速度で除算したものとする。
【0014】また、請求項6に記載の発明では、請求項
5に記載の光ディスク記録再生装置において、さらに、
前記主ビーム、先行ビーム、後行ビームの各光ビームが
シーク動作によって横切ったトラック本数を検出し、そ
のトラック本数とシーク動作直前のアドレス情報とを併
用して前記主ビームが走査しているトラックの光ディス
ク半径方向位置を検出する手段を有している。
【0015】また、請求項7に記載の発明では、請求項
6に記載の光ディスク記録再生装置において、シーク動
作直後は、前記主ビーム、先行ビーム、後行ビームの各
光ビームがシーク動作によって横切ったトラック本数を
検出し、そのトラック本数とシーク動作直前のアドレス
情報とを併用して前記主ビームが走査しているトラック
の光ディスク半径方向位置を検出し、シーク動作直後以
外は、前記アドレス情報に基づいて前記主ビームが走査
しているトラックの光ディスク半径方向位置を検出す
る。
【0016】以上のような構成によれば、遅延回路での
信号の遅延時間をトラック線速度の変化に追従して動的
に設定するので、光ディスク回転制御が、2種類以上の
線速度に切り換えるCLV制御であっても、あるいは、
トラック線速度が連続的に変化し、シーク動作前後では
大きく変化するCAV制御であっても安定して正確なウ
ォブル信号を得ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を図面
を参照しながら説明する。図1は本発明の光ディスク記
録再生装置におけるウォブル信号生成回路を主ビームL
1、先行ビームL2、後行ビームL3の3つの光ビーム
の走査位置と関連づけて示した図である。同図におい
て、主ビームL1がトラックを走査し、そのトラックに
隣接する外周側の領域を先行ビームL2が走査し、同じ
く内周側の領域を後行ビームL3が走査するようになっ
ている。
【0018】そして、各ビームの照射位置については、
先行ビームL2と後行ビームL3が主ビームL1を挟ん
で距離Lだけ離れており、先行ビームL2が後行ビーム
L3よりも距離Lだけ先行している関係にある。
【0019】各ビームの光ディスクからの反射光を検出
して、その光量に応じた電気信号を出力する光検出器が
各ビーム毎に設けられており、主ビームL1に対しては
光検出器S1が、先行ビームL2に対しては非分割光検
出器S2が、後行ビームL3に対しては非分割光検出器
S3が設けられている。
【0020】非分割光検出器S2が出力する信号Aは遅
延回路1で所定時間Tだけ遅延されて信号Cとして減算
回路2に入力される。一方、非分割光検出器S3が出力
する信号Bは遅延されることなくそのまま減算回路2に
入力される。減算回路2は入力した2つの信号の差分を
とり信号PPとして出力する。遅延回路1における信号
の遅延時間Tを、先行ビームL2と後行ビームL3との
間隔Lをトラック線速度Vで除算したもの(T=L/
V)としてあるので、減算回路2が入力する2つの信号
CとBはともにトラックのある1箇所からの情報であ
り、減算回路2が出力する信号PPをウォブル周波数成
分を中心周波数とするバンドパスフィルタ3を通すこと
により、ウォブル信号Wが得られる。
【0021】上記の内容をより具体的に説明する。図2
は各光ビームとトラックとの位置関係を時刻T0、T1
…、T8毎に示しており、図3(イ)(ロ)(ハ)
(ニ)はそれぞれ信号A、B、C、PPを時間軸上に示
したものである。尚、図2においては説明上、トラック
の形状を部分的にウォブル形状としている。まず、信号
Aについて見てみると、時刻T0では先行ビームL2は
トラックから最も遠い位置にあり、トラックによる光の
散乱を受けにくい位置である。すなわち、時刻T0で信
号Aは最大となる。その後、時刻T1、T2と進むにつれ
て先行ビームL2はトラックに入り込み、トラックによ
る光の散乱を受けるようになる。したがって、時刻T0
から時刻T1、T2と進むにつれて信号Aは減少する。時
刻T3以降は先行ビームL2がウォブル形状を有さない
トラックに突入し、先行ビームとトラックの位置関係が
変化しないので、信号Aは一定となる。
【0022】次に、信号Bについて見てみると、時刻T
0では後行ビームL3はトラックから最も遠い位置にあ
り、トラックによる光の散乱を受けにくい位置である。
すなわち、時刻T0で信号Bは最大となる。その後、時
刻T1、T2、T3と進むにつれて先行ビームL2はトラ
ックに入り込み、トラックによる光の散乱を受けるよう
になる。したがって、時刻T0から時刻T1、T2、T3
進むにつれて信号Bは減少し、時刻T4で最小となる。
そして、時刻T5、T6と進むにつれて後行ビームL3は
トラックから遠ざかり、トラックによる光の散乱を受け
にくくなる。したがって、時刻T4から時刻T5、T6
進むにつれて信号Bは増加する。時刻T7以降は後行ビ
ームL3がウォブル形状を有さないトラックに突入し、
後行ビームとトラックの位置関係が変化しないので、信
号Bは一定となる。
【0023】そして、信号Cは信号AをL/Vだけ遅延
させたものであるので、図3の(ハ)に示すようにな
り、減算回路2が出力する信号PP(C−B)は図3の
(ニ)に示すようになる。図3には示していないが、実
際は、各信号にはトラックに形成されたピットの再生に
伴うRF成分(高周波成分)が含まれているので、ウォ
ブル周波数成分を中心周波数とするバンドパスフィルタ
3を通すことによって、ウォブル信号Wが得られる。
【0024】以上のようにして得られるウォブル信号W
は、3ビーム方式の光ヘッドにより、光軸の傾きや光ビ
ームのオフセットの影響を受けて生じるトラックサーボ
の乱れを防いでいるので、正確なものである。また、ウ
ォブル信号の生成に3つの光ビームのうちの先行ビーム
と後行ビームの2つの光ビームを用い、それらの反射光
を検出する光検出器として非分割のものを採用している
ので、ウォブル信号を生成する回路構成が非常にコンパ
クトなものとなっている。
【0025】次に、光ディスクの回転駆動系がCLV制
御であって、2種類以上の線速度に切り換え可能な光デ
ィスク記録再生装置において上記ウォブル信号生成回路
を適用した実施形態を説明する。図4はその光ディスク
記録再生装置の本発明に関わる部分を示す図であって、
前述した処理の流れで得たウォブル信号Wに基づいて以
下のようにCLV制御が行われる。
【0026】現在線速度算出器41はウォブル信号Wを
入力し、その周波数から現在のトラック線速度を検出
し、それを現在トラック線速度信号4aとして出力す
る。目標線速度出力器42は、システムコントローラ4
7から入力する目標線速度を目標線速度信号4bとして
出力する。減算回路43は目標線速度信号4bと現在線
速度信号4aとを入力し、その差分(4b−4a)をと
り、線速度誤差信号4cとして出力する。スピンドルモ
ータサーボ回路44は線速度誤差信号4cを入力し、そ
れに応じてスピンドルモータ駆動回路45へサーボ信号
4dを出力し、スピンドルモータ駆動回路45がスピン
ドルモータ46に供給する駆動電流4eを変化させ、光
ディスクの回転速度が変化する。
【0027】このようにすることによって、先行ビーム
L2、後行ビームL3を介して1つの負帰還サーボルー
プを形成しており、CLV制御の制御量であるトラック
線速度を目標線速度になるように制御することが可能で
ある。尚、システムコントローラ47はトラック線速度
の決定権をもち、目標線速度出力器41へ出力する目標
線速度の設定を行うとともに、サーボループの1要素で
ある遅延回路1に適切な遅延時間を設定することができ
るようになっている。
【0028】次に、光ディスクの回転制御にCAV制御
を採用し、アドレス情報を再生信号から得るシステムを
有する光ディスク記録再生装置において上記ウォブル信
号生成回路を適用した実施形態を説明する。図5はその
光ディスク記録再生装置の本発明に関わる部分を示す図
であって、ウォブル信号Wは前述した流れで得られる。
【0029】ところで、ディスク回転制御がCAV制御
であるので、トラック線速度はトラックのディスク半径
方向位置により異なり、外周側へ行くほど大きくなる。
したがって、主ビームL1が走査しているトラックの線
速度を算出して、それに応じて遅延回路1における信号
の遅延時間を変える必要がある。以下にその処理の流れ
を説明する。
【0030】主ビームL1はトラック上に位置している
ので、光検出器S1の出力信号5aはトラックに記録さ
れた情報の再生信号であり、出力信号Iからアドレス復
調器51を用いてアドレス情報を得ることができる。ア
ドレス情報はシステムコントローラ55内の現在位置検
出器52にデジタルデータ5bとして入力される。
【0031】現在位置検出器52はデジタルデータ5b
から主ビームが現在走査しているトラックの光ディスク
半径方向位置を検出し、それをデジタルデータ5cとし
て現在線速度算出器53に出力する。現在線速度算出器
53はデジタルデータ5cから現在のトラック線速度を
算出し、それをデジタルデータ5dとして遅延時間算出
器54に出力する。遅延時間算出器54は、遅延回路1
での信号の遅延時間が、先行ビームL2と後行ビームL
3との間隔Lを入力したデジタルデータ5d(現在のト
ラック線速度)で除算し、それをデジタルデータ5eと
して遅延回路1に出力する。その結果、遅延回路1での
信号の遅延時間はデジタルデータ5e(L/現在のトラ
ック線速度)となる。
【0032】このようにして、トラック線速度がディス
ク半径方向位置により異なるCAV制御であっても、ト
ラック線速度に応じて遅延回路1における信号の遅延時
間を動的に制御するので、安定して正確なウォブル信号
を得ることができる。
【0033】次に、光ディスクの回転制御にCAV制御
を採用し、アドレス情報をウォブル信号から得るシステ
ムを有する光ディスク記録再生装置において上記ウォブ
ル信号生成回路を適用した実施形態を説明する。図6は
その光ディスク記録再生装置の本発明に関わる部分を示
す図であって、ウォブル信号Wは前述した処理の流れで
得られる。
【0034】ところで、ディスク回転制御がCAV制御
であるので、トラック線速度はトラックのディスク半径
方向位置により異なり、外周側へ行くほど大きくなる。
したがって、主ビームL1が走査しているトラックの線
速度を算出して、それに応じて遅延回路1における信号
の遅延時間を変える必要がある。また、主ビームL1が
走査しているトラックの光ディスク半径方向位置が遷移
するシーク動作直後でも安定してウォブル信号Wを得る
ことができるように考慮する必要がある。以下にこれら
の内容を踏まえて行われる処理の流れを説明する。
【0035】まず、シーク動作直後以外のときは、主ビ
ームL1が走査するトラックの光ディスク半径方向位置
は連続的に変化する、つまり、トラック線速度が連続的
に変化する。このとき、遅延回路1における遅延時間の
設定はウォブル信号Wを用いて次のように行われる。
【0036】アドレス復調器61はウォブル信号Wから
アドレス情報を復調し、それをデジタルデータ6aとし
て現在位置検出器62に出力する。現在位置検出器62
はデジタルデータ6aから主ビームL1が現在走査して
いるトラックの光ディスク半径方向位置を検出し、それ
をデジタルデータ6bとして出力する。現在線速度算出
器63はデジタルデータ6bから主ビームL1が現在走
査しているトラックの線速度を算出し、それをデジタル
データ6cとして遅延時間算出器64に出力する。遅延
時間算出器64は先行ビームL2と後行ビームL3との
間隔Lを入力したデジタルデータ6c(現在のトラック
線速度)で除算し、それをデジタルデータ6dとして遅
延回路1に出力する。その結果、遅延回路1での信号の
遅延時間は先行ビームL2と後行ビームL3との間隔L
を現在線速度算出器63が算出した現在のトラック線速
度で除算したものとなる。
【0037】シーク動作直後以外のときには、上記の処
理を繰り返し行うことによって、遅延回路1での信号の
遅延時間をトラック線速度に応じた適切なものとするこ
とができるので、安定して正確なウォブル信号を得るこ
とができる。
【0038】次に、シーク動作直後の遅延回路1におけ
る信号の遅延時間の設定を説明するが、その前に、光ヘ
ッドの光ディスク半径方向位置決めサーボ、いわゆるシ
ークサーボ系について触れておく。この実施形態でのシ
ークサーボ系は、光ビームの光ディスク半径方向位置の
検出にトラックカウント方式を採用したシーク速度制御
である。したがって、直接的な制御量は光ヘッドの送り
速度となる。
【0039】シーク動作によって、光ヘッドを光ディス
クの半径方向に移動させると、先行ビームL2、後行ビ
ームL3がトラックを横断するので、減算回路2の出力
信号PPは正弦波状の信号となる。これを2値化回路6
5で上下半波毎に2値化したパルス信号6eをインター
バルカウンタ66とトラックカウンタ67とに出力す
る。
【0040】インターバルカウンタ66ではパルス信号
6eのパルスの発生間隔時間、すなわち光ビームが1つ
のトラックを横断してから次のトラックを横断するまで
の時間を検出し、それをデジタルデータ6fとして現在
シーク速度算出器68に出力する。現在シーク速度算出
器68は予めデータとしてもっているトラック間隔を時
間情報であるデジタルデータ6fで除算することによっ
て現在のシーク速度を算出し、それをデジタルデータ6
gとしてデジタル減算回路72に出力する。
【0041】トラックカウンタ67ではパルス信号6e
のパルス数、すなわちシーク動作を開始してから光ビー
ムが横断したトラック本数を検出し、それをデジタルデ
ータ6hとしてデジタル減算回路70及び現在位置検出
器62に出力する。尚、トラックカウンタ67はシステ
ムコントローラ77からシーク動作終了後に送られてく
るリセット信号6pにより検出したトラック本数をリセ
ットする。
【0042】デジタル減算回路70にはデジタルデータ
6hの他に、目標トラック設定回路69にてシーク動作
開始時に設定される目標トラックまでのトラック本数が
デジタルデータ6iとして入力される。デジタル減算回
路70では、デジタルデータ6iと6hの差分をとるこ
とにより、目標トラックまでの残りのトラック本数が算
出され、それをデジタルデータ6jとして、目標シーク
速度算出回路71に出力する。目標シーク速度算出回路
71はデジタルデータ6jから現在あるべきシーク速度
(目標シーク速度)を算出し、それをデジタルデータ6
kとしてデジタル減算回路72に出力する。
【0043】デジタル減算回路72はデジタルデータ6
kと6gの差分をとることにより、目標シーク速度と現
在のシーク速度との誤差を算出し、それをデジタルデー
タ6lとして出力する。デジタルデータ6lはD/A変
換回路73によりアナログ信号6mに変換され、光ヘッ
ド送りモータサーボ回路74に出力される。光ヘッド送
りモータサーボ回路74はアナログ信号6mに応じてサ
ーボ信号6nを光ヘッド送りモータ駆動回路75に出力
する。光ヘッド送り駆動回路75はサーボ信号6nに従
った駆動電流6oを光ヘッド送りモータ76に供給す
る。
【0044】その結果、目標のシーク速度になるように
加減速を繰り返しながら目標トラックに到達し、シーク
動作は終了する。
【0045】シーク動作直後の遅延回路1における信号
の遅延時間の設定は上記シークサーボ系の信号の一部を
利用して行われる。まず、ウォブルWからアドレス復調
器61にて復調したアドレス情報のデジタルデータ6a
をシーク動作直前にアドレス記憶レジスタ78に記憶さ
せておく。
【0046】現在位置検出器62はアドレス記憶レジス
タ78に記憶されたデジタルデータ6a(シーク動作直
前のアドレス情報)とトラックカウンタ67からデジタ
ルデータ6h(シーク動作により光ビームが横断したト
ラック本数)を入力し、これら2つのデータから主ビー
ムが現在走査しているトラックの光ディスク半径方向位
置を検出し、それをデジタルデータ6bとして現在線速
度算出器3に出力する。以下、遅延回路1での信号の遅
延時間が設定されるまでの流れは、シーク動作直後以外
のときと同じであるので説明を省略する。
【0047】シーク動作直後には、上記の処理を行うこ
とによって、遅延回路1での信号の遅延時間をトラック
線速度に応じた適切なものとすることができるので、安
定して正確なウォブル信号を得ることができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
3ビーム方式の光ヘッドにより、光軸の傾きや光ビーム
のオフセットの影響を受けて生じるトラックサーボの乱
れを防ぎ、安定して正確なウォブル信号を得られるとと
もに、ウォブル信号の生成に3つの光ビームのうちの先
行ビームと後行ビームの2つの光ビームを用い、それら
の反射光を検出する光検出器として非分割のものを採用
しているので、ウォブル信号を生成する回路構成が非常
にコンパクトなものとなる。
【0049】さらに、遅延回路での信号の遅延時間をト
ラック線速度の変化に追従して動的に設定するので、光
ディスク回転制御が、2種類以上の線速度に切り換える
CLV制御であっても、あるいは、トラック線速度が連
続的に変化し、シーク動作前後では大きく変化するCA
V制御であっても安定したウォブル信号を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光ディスク記録再生装置におけるウ
ォブル信号生成回路を主ビームL1、先行ビームL2、
後行ビームL3の3つの光ビームの走査位置と関連づけ
て示す図。
【図2】 主ビームL1、先行ビームL2、後行ビーム
L3とトラックの位置関係を各時刻毎に示す図。
【図3】 主ビームL1、先行ビームL2、後行ビーム
L3とトラックの位置関係が図2示すものとなるときの
信号A、B、C、PPを示す図。
【図4】 本発明による光ディスク装置においてウォブ
ル信号に関連する部分を示す図。
【図5】 本発明による光ディスク装置においてウォブ
ル信号に関連する部分を示す図。
【図6】 本発明による光ディスク装置においてウォブ
ル信号に関連する部分を示す図。
【図7】 従来の光ディスク記録再生装置におけるウォ
ブル信号生成方法を説明する図。
【図8】 従来の光ディスク記録再生装置におけるウォ
ブル信号生成方法を説明する図。
【図9】 光ディスクに形成されたトラックがなしてい
るウォブル形状を示す図。
【符号の説明】
1 遅延回路 2 減算回路 3 バンドパスフィルタ 41 現在線速度算出器 42 目標線速度出力器 43 減算回路 44 スピンドルモータサーボ回路 45 スピンドルモータ駆動回路 46 スピンドルモータ 47 システムコントローラ 51 アドレス復調器 52 現在位置検出器 53 現在線速度算出器 54 遅延時間算出器 55 システムコントローラ 61 アドレス復調器 62 現在位置検出器 63 現在線速度算出器 64 遅延時間算出器 65 2値化回路 66 インターバルカウンタ 67 トラックカウンタ 68 現在シーク速度算出器 69 目標トラック設定回路 70 デジタル減算器 71 目標シーク速度算出器 72 デジタル減算器 73 D/A変換回路 74 光ヘッド送りモータサーボ回路 75 光ヘッド送りモータ駆動回路 76 光ヘッド送りモータ 77 システムコントローラ 78 アドレス記憶レジスタ L1 主ビーム L2 先行ビーム L3 後行ビーム S1 光検出器 S2 非分割光検出器 S3 非分割光検出器 S1’ 4分割光検出器 S2’ 2分割光検出器 S3’ 2分割光検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/00 - 7/013 G11B 7/09 - 7/095

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクに形成されたトラックを走査
    する主ビームと、前記主ビームが走査しているトラック
    に隣接する2つの領域のうちの、一方の領域を走査する
    先行ビームと、他方の領域を走査する後行ビームとの3
    つの光ビームを光ディスクに照射する手段を有する光デ
    ィスク記録再生装置において、前記先行ビームの反射光
    を検出し、その反射光量に応じた電気信号を出力する第
    1非分割光検出器と、前記後行ビームの反射光を検出
    し、その反射光量に応じた電気信号を出力する第2非分
    割光検出器とを有し、光ディスクに形成されたトラック
    の端面がそのトラックに沿って所定の振幅と周期をもっ
    てなしているウォブル形状に対応するウォブル信号を生
    成するウォブル信号生成手段として、前記第1非分割光
    検出器から出力される信号を所定時間遅延させる遅延回
    路と、前記遅延回路にて遅延させられた第1非分割光検
    出器が出力する電気信号と第2非分割光検出器が出力す
    る電気信号との差分をとる減算回路とを備えたことを特
    徴とする光ディスク記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記遅延回路においては信号の遅延時間
    が可変であり、その遅延時間を制御する手段を有するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の光ディスク記録再生装
    置。
  3. 【請求項3】 光ディスクの回転駆動系がCLV制御で
    あって、2種類以上の線速度に切り換え可能な光ディス
    ク記録再生装置において、前記遅延回路における信号の
    遅延時間を選択されている線速度に応じて設定すること
    を特徴とする請求項2に記載の光ディスク記録再生装
    置。
  4. 【請求項4】 光ディスクの回転駆動系がCAV制御で
    あって、再生信号からアドレス情報を得るシステムを有
    する光ディスク記録再生装置において、前記アドレス情
    報に基づいて前記主ビームが走査しているトラックの光
    ディスク半径方向位置を検出し、その位置から前記主ビ
    ームが走査しているトラックの線速度を算出する手段を
    有し、前記遅延回路における信号の遅延時間を前記先行
    ビームと後行ビームとの間隔を算出したトラックの線速
    度で除算したものとすることを特徴とする請求項2に記
    載の光ディスク記録再生装置。
  5. 【請求項5】 光ディスクの回転駆動系がCAV制御で
    あって、前記ウォブル信号からアドレス情報を得るシス
    テムを有する光ディスク記録再生装置において、前記ア
    ドレス情報に基づいて前記主ビームが走査しているトラ
    ックの光ディスク半径方向位置を検出し、その位置から
    前記主ビームが走査しているトラックの線速度を算出す
    る手段を有し、前記遅延回路における信号の遅延時間を
    前記先行ビームと後行ビームとの間隔を算出したトラッ
    クの線速度で除算したものとすることを特徴とする請求
    項2に記載の光ディスク記録再生装置。
  6. 【請求項6】 さらに、前記主ビーム、先行ビーム、後
    行ビームの各光ビームがシーク動作によって横切ったト
    ラック本数を検出し、そのトラック本数とシーク動作直
    前のアドレス情報とを併用して前記主ビームが走査して
    いるトラックの光ディスク半径方向位置を検出する手段
    を有することを特徴とする請求項5に記載の光ディスク
    記録再生装置。
  7. 【請求項7】 シーク動作直後は、前記主ビーム、先行
    ビーム、後行ビームの各光ビームがシーク動作によって
    横切ったトラック本数を検出し、そのトラック本数とシ
    ーク動作直前のアドレス情報とを併用して前記主ビーム
    が走査しているトラックの光ディスク半径方向位置を検
    出し、シーク動作直後以外は、前記アドレス情報に基づ
    いて前記主ビームが走査しているトラックの光ディスク
    半径方向位置を検出することを特徴とする請求項6に記
    載の光ディスク記録再生装置。
JP11997896A 1996-05-15 1996-05-15 光ディスク記録再生装置 Expired - Fee Related JP3228403B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11997896A JP3228403B2 (ja) 1996-05-15 1996-05-15 光ディスク記録再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11997896A JP3228403B2 (ja) 1996-05-15 1996-05-15 光ディスク記録再生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09305976A JPH09305976A (ja) 1997-11-28
JP3228403B2 true JP3228403B2 (ja) 2001-11-12

Family

ID=14774895

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11997896A Expired - Fee Related JP3228403B2 (ja) 1996-05-15 1996-05-15 光ディスク記録再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3228403B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100373527B1 (ko) * 2000-08-14 2003-02-25 엘지전자 주식회사 광 기록매체의 정보 재생 방법 및 장치
JP3690289B2 (ja) 2001-02-19 2005-08-31 ティアック株式会社 光ディスク装置
JP3812348B2 (ja) * 2001-02-26 2006-08-23 ティアック株式会社 光ディスク装置
WO2003046895A2 (en) * 2001-11-30 2003-06-05 Koninklijke Philips Electronics N.V. Device for scanning optical record carrier

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09305976A (ja) 1997-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4751695A (en) Method and apparatus for tracking servo system
US5268883A (en) Track access device and tracking control device
JPS6343815B2 (ja)
US4520469A (en) Tracking servo system for optical-disc information reproducing apparatus
JP3455298B2 (ja) 光ビームの移動検出方法および光ディスク再生装置
US4512004A (en) Apparatus for optically reproducing an information signal recorded on a record disc
JP3228403B2 (ja) 光ディスク記録再生装置
JPS59157854A (ja) 光学式デイスク・プレ−ヤ−の制御装置
JP3186221B2 (ja) 光学式記録情報再生装置
JP2002150574A (ja) 光ディスク装置
JP2000187860A (ja) 光ディスク装置
JPH05128546A (ja) 光デイスクプレーヤのトラツク横切り検出回路
JPH073691B2 (ja) 円板状記録担体読取装置
JPH0684172A (ja) 光ディスク装置
JP2693608B2 (ja) 情報記録ディスク演奏装置
JP2001176089A (ja) ディスク装置
JP3530429B2 (ja) ディスク装置
JP3698891B2 (ja) 光ディスク装置
JP2007102831A (ja) 光ピックアップ及びこれを用いた光ディスク装置
JP3915212B2 (ja) レンズ位置検出装置
JP2001202635A (ja) トラッキング制御装置及び方法
JPH09320070A (ja) 光ディスク装置のフォーカス制御装置
JPH08263855A (ja) 光学ヘッド用移送制御装置
JPH0743899B2 (ja) トラックジャンプ装置
JPH02118919A (ja) 光ディスク装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080907

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080907

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090907

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090907

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100907

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110907

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120907

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees