JP3228376U - マスク - Google Patents

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Abstract

【課題】使用者のニーズに合わせて、多種多様な機能を有する機能体を、各機能に最も適した位置に設定することができるマスクを提供する。【解決手段】マスク本体が表布1と裏布とからなり、耳掛け部3を有する布マスクであって、表布1と裏布の上縁部4、下縁部5、上下縁部の中央部6、及び左右縁部の中央部7を縫い合わせることによって、マスク本体が、それぞれ左右側方に開口を有する上下二段の4つの袋状物に4分割されたマスクである。4つの袋状物のそれぞれには、快適性や嗜好性を満足させる機能体を、適宜な位置に側方の開口から装着することができる。【選択図】図1

Description

本考案は、ウイルスや雑菌、花粉、粉塵等が鼻や口から侵入したり、飛沫が飛散することを防止することを目的とするマスクに関する。
マスクは、通常、鼻、口及び頬を覆うマスク本体と耳掛け部とからなる。
マスク本体の素材としては、以前はガーゼが主流であったが、現在は不織布が席巻している。また、最近では、不織布やガーゼ不足に対応して、手作りや、アパレルメーカーの作成による織布マスク(以下、「布マスク」という。)も普及してきた。
布マスクは、繰り返し洗濯して使用することが可能であり、好みのデザインのものを選べる利点がある。
しかし、いずれの素材であっても、密着部分の体温が上昇して熱中症を発症したり、呼吸がしづらくなる危険を伴う。また、自らの呼気や口臭、皮脂、汗等の匂いが気になり、不快になることがある。
そこで、マスク本体に保冷や保湿、抗菌、防臭機能を付加したり、爽快感を与える香料を含浸したりすることが行われている。
特許文献1には、中間層22a、22bと最内層23の間のマスクの鼻孔の周辺を覆う部分に、香料を有する不織布層を設けたマスクが記載されている(段落[0014]、図2参照)。
特許文献2には、保温、加湿、保湿、保冷、急冷、芳香、抗菌、及び防塵機能等、又はこれらを複合した機能を付与する機能体を備えるマスクが記載されており、前記機能体120は、マスク100と予め一体になっていてもよく、使用者が使用時にマスク本体部101の形成された袋内に収納するものでもよく、具体的には、温熱蒸気発生体120が鼻の左右を覆う領域に備えられると記載されている(段落[0015]、[0041]、[0044]、図4参照)。
特許文献3には、最背面側に設けた上端が開放した袋状のポケットに保湿パッドを入れて着用するマスクが記載されている(背面側から見た使用方法を示す参考斜視図参照)。
特許文献4には、裏面上下中央部に左右連通ポケットを備えるマスクが記載されており、当該ポケット寸法に合わせた各種薬剤(錠剤、粉剤、液剤や、通気性袋詰め等)を用意すると記載されている(実新案登録請求の範囲、段落[0004]、図3参照)。
特許文献5には、内側本体102の周囲に沿って取り換え式布地106を着脱自在に取り付けるための係着部105を有するマスクにおいて、係着部105に沿って内側本体102に切り込みを設け、表側本体101と内側本体102との間に防塵用のフィルターやアロマ材等を挿入してよいことが記載されている(段落[0105]、[0109]、図10(B)参照)。
特許文献6には、芳香成分及び/又は抗菌成分が含有されていてよい保湿材をマスク本体部に貼付したり、マスク本体部に設けられたポケットに収容したりするマスクが記載されている(段落[0033]〜[0045])。
特開2018−172804号公報 特開2019−189988号公報 意匠登録第1396055号公報 実用新案登録第3199325号公報 特開2017−101374号公報 特許第6200601号公報
特許文献1〜6には、保冷や、保温、加湿、芳香等の機能を有する機能体をマスクに付与する手段として、予めマスクと一体化したり(特許文献1、2)、使用者が使用時に適宜な位置に装着したりする(特許文献2〜6)ことが記載されている。後者には、使用時に必要な機能を必要な場所に付加することができるという利点がある。
しかし、従来、マスクに付与される機能体は、単一機能であるか、複数機能であっても、予め組み合わせが定められた機能(例えば、特許文献2では加熱と保湿、特許文献6では保湿と芳香、抗菌)を備えたものであり、しかも、機能体の設置位置は、1又は2か所に限られていた。したがって、使用者のニーズに合わせて、多種多様な機能を有する機能体を、各機能に最も適した位置に設定するマスクを提供することが困難であるという課題があった。
本考案は、マスク本体を3つ以上の袋状物に分割することによって、使用者のニーズに合わせて、多種多様な機能を有する機能体を、各機能に最も適した位置に設定することができるマスクを提供することを目的とする。
本考案は、上記の課題を解決するための手段として、以下の構成を有する。
(1)マスク本体と、耳掛け部とを有するマスクであって、前記マスク本体が上方又は側方に開口した3つ以上の袋状物に分割されてなるマスク。
(2)前記マスク本体が、上方又は側方に開口した2つ以上の上段の袋状物と、それぞれ左右側方に開口した2つの下段の袋状物に分割されてなる、前記(1)のマスク。
(3)前記マスク本体が、上方又は側方に開口した2つ以上の上段の袋状物と、左右に連通する開口を有する下段の袋状物に分割されてなる前記(1)のマスク。
本考案によれば、マスク本体を3つ以上の袋状物に分割し、上方又は側方の開口から多種多様の機能体を、各機能に最も適した位置に挿入し装着することが可能になるので、使用者のニーズに合わせた多種多様な機能が、最適な位置に設定されたマスクを提供することができるという効果を奏する。
本考案の第一の実施形態に係るマスクの正面図 本考案の第二の実施形態に係るマスクの正面図 本考案に係るマスクへの機能体の挿入を示す側面図 本考案の実施例に係るマスクの寸法を示す図
以下、本考案を、マスク本体が表布1と裏布2とからなり、耳掛け部3を有する布マスクを例として、図1〜3を用いて説明する。
本考案に係る第一の実施形態は、図1に示すように、表布1と裏布2の上縁部4、下縁部5、上下縁部の中央部6、及び左右縁部の中央部7を縫い合わせることによって、マスク本体が、それぞれ左右側方に開口を有する上下二段の4つの袋状物に4分割されたマスクである。
4つの袋状物のそれぞれには、図3に示すように、快適性や嗜好性を満足させる機能体11を、適宜な位置に側方の開口から装着することができる。
例えば、下段の袋状物は、口を覆う部分に当たるから、レモンやミント系の香料を浸して湿らせたシートを装着することにより、爽快感やリラックス感を味わったり、薬剤シートや防臭シートを装着することにより、口臭の防止を図ったりことができる。また、上段の袋状物は、鼻を覆う部分に当たるから、冷却ジェルパッドを装着することにより、鼻部分の熱のこもりを解消したり、蒸気発散パッドを装着して保湿したり、ハッカ剤シート等を装着して鼻づまり解消を図ったりすることができる。
第一の実施形態によれば、機能体の装着可能な部位が4か所あるので、例えば、上下左右の袋状物に異なる香料を装着して、オリジナルな香りにブレンドして楽しむことができる。また、不要な部位には何も装着しない等、使用者の好みに応じて多種多様の使い方が可能となる。
第一の実施形態の変形例として、マスク本体の上段において、上縁部4を縫い合わせることなく、左右縁部8、9と左右縁部の中央部7を縫い合わせて上方に開口する2つの袋状物を設けてもよい。または、マスク本体の上段を、鼻を覆う部分に当たる中央の袋状物と頬を覆う部分に当たる左右両側の袋状物とに3分割してもよく、その場合、3つの袋状物全てが上方に開口していてもよく、中央の袋状物だけ上方に開口し、左右両側の袋状物が側方に開口していてもよい。3分割の場合、例えば、中央の袋状物には気分をリラックスさせる芳香シートを装着し、左右両側の袋状物には、環境に合わせて温度を調整できる保温又は保冷パッド等を装着することにより、より快適な使用感を得ることができる。
本考案に係る第二の実施形態は、図2に示すように、マスク本体の表布1と裏布2の上縁部4と下縁部5、上下縁部の中央部6、及び左右縁部の中央部7の上端から上下縁部の中央部6までを縫い合わせることによって、それぞれ左右側方に開口を有する上段の2つの袋状物、及び左右が連通した下段の袋状物にマスク本体が3分割されたマスクである。
この実施形態では、口を覆う部分に当たる下段の袋状物が左右に連通しているので、より面積の広い機能性シートを左右中央部が重心となるように装着することができる。したがって、より機能性の高い機能体をより安定して装着することができるから、例えば、脱臭シートや芳香シートを装填することにより、優れた口臭防止効果を上げることができる。
なお、第二の実施形態の変形例として、マスク本体の上段において、第一の実施形態の変形例と同様の構成を採ることができる。
本考案に係る第三の実施形態は、マスク本体を、鼻と口を覆う部分に当たる中央の袋状物と、頬を覆う部分に当たる左右両側の袋状物とに3分割されたマスクである。これらの袋状物は、全てが上方に開口するように表布1と裏布2とが縫い合わされていてもよいし、中央の袋状物だけ上方に開口し、左右両側の袋状物は、側方に開口するように縫い合わされていてもよい。
この実施形態では、例えば、鼻と口を覆う部分に当たる中央の袋状物には、気分をリラックスさせる芳香シートを装着し、頬を覆う部分に当たる左右両側の袋状物には、環境に合わせて温度を調整できる保温又は保冷パッド等を装着することにより、より快適な使用感を得ることができる。
第一、第二、及び第三のいずれの実施形態においても、表布1と裏布2とは、通気性が良く、季節に応じて体温を快適に維持できる素材を選ぶことが好ましい。同素材でもよいが、異素材でもよく、例えば、表布は抗ウイルス加工した綿又はポリエステル、裏布は肌触りを考慮した絹、ポリエステル、ナイロン等とすることもできる。
同素材の場合は、柄、色、織等が異なる布を用いてリバーシブルで使用することもできる。
耳掛け部3のマスク本体への固着態様は限定されないが、耳掛け部3の両端部が表布1及び裏布2の間に縫い込まれることにより、固着部10でマスク本体に固着されていることが好ましい。
図4は、図1又は図2のマスクを左右縁部の中央部7に沿って折りたたんだ状態で、本考案を平均的な日本人の成人男性が装着するマスクに適用した場合の寸法の一例を示す。マスク本体の表布、及び裏布は、それぞれ左右片2枚を縫い合わせて作成した例であるが、それぞれ1枚の布にダーツを取って、図4の寸法にしてもよい。
なお、本考案は、実施例に限られるものではなく、寸法を調整した女性用や子供用のマスクであってよいことはいうまでもない。
以上、本考案を布マスクに適用した場合について説明したが、不織布マスクに適用する場合であっても、例えば、マスク本体の表層と裏層との間で4つの袋状物、又は3つの袋状物を形成するように表層と裏層とを熱圧着等で接着することにより、本考案を実施することができる。
ウイルスや雑菌、花粉、粉塵等が鼻や口から侵入したり、飛沫が飛散することを防止する衛生マスクとしてはもちろん、爽快感や保冷、保湿、保温等の快適感を得るためのマスクとしても利用可能である。
1 表布
2 裏布
3 耳掛け部
4 上縁部
5 下縁部
6 上下縁部の中央部
7 左右縁部の中央部
8、9 左右縁部
10 固着部
11 機能体

Claims (3)

  1. マスク本体と、耳掛け部とを有するマスクであって、前記マスク本体が上方又は側方に開口した3つ以上の袋状物に分割されてなるマスク。
  2. 前記マスク本体が、上方又は側方に開口した2つ以上の上段の袋状物と、それぞれ左右側方に開口した2つの下段の袋状物に分割されてなる、請求項1に記載のマスク。
  3. 前記マスク本体が、上方又は側方に開口した2つ以上の上段の袋状物と、左右に連通する開口を有する下段の袋状物に分割されてなる請求項1に記載のマスク。
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JP6975488B1 (ja) * 2020-10-26 2021-12-01 株式会社タムラ マスク装着用ストラップ、及びマスクとストラップとのセット
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