JP3227087B2 - スライドドア装置 - Google Patents

スライドドア装置

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JP3227087B2
JP3227087B2 JP03947196A JP3947196A JP3227087B2 JP 3227087 B2 JP3227087 B2 JP 3227087B2 JP 03947196 A JP03947196 A JP 03947196A JP 3947196 A JP3947196 A JP 3947196A JP 3227087 B2 JP3227087 B2 JP 3227087B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車載用のデ
ィスクチェンジャやその他の電子装置などに係り、特に
筐体に形成された開口部が2つのドアにより閉鎖される
スライドドア装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、車載用のディスクチェンジャの
内部構造を示す透視正面図、図6は図5に示すディスク
チェンジャの筐体の前面を示す正面図である。図5に示
すディスクチェンジャでは、複数枚のディスク(例えば
コンパクトディスク)Dが収納されたマガジンMが筐体
3内に装填される。筐体3内に収納されたマガジンM内
からは、選択されたディスクDがその半径よりもやや長
い距離だけ部分的に引き出され、その中心部がスピンド
ルモータMtの回転軸に設けられたクランプ部Cにクラ
ンプされる。そしてスピンドルモータMtにより駆動さ
れるディスクDの記録面に対向するピックアップPによ
り記録情報が読み取られる。また前記筐体3の前面に
は、図6に示すようにマガジンMが挿入される開口部1
が形成され、この開口部1を閉鎖するスライド式のドア
2が設けられている。
【0003】図5に示す構造のディスクチェンジャで
は、選択されたディスクDがマガジンM内から完全に引
き出されることがなく、その一部のみが引き出されてク
ランプ部Cにクランプされる。したがって、筐体3の全
体の幅寸法WaはマガジンMの幅寸法Wの2倍よりも小
さくなっており、全体の小型化が図られている。この場
合、図6に示す筐体3の開口部1の幅寸法Wbは前記マ
ガジンMの幅寸法よりも大きくなければならないため、
この開口部の幅寸法Wbも筐体3の全体の幅寸法Waの
1/2の寸法よりも大きくなる。
【0004】したがって、図6に示すように、前記開口
部1を閉鎖するドア2を1枚構造のものとすると、この
ドア2を図示右方向へスライドさせて開口部1を開放さ
せたときに、ドア2の右端部が、筐体3の外方へ突出し
てしまう。したがって、この種の筐体3の開口部1を開
閉するスライドドア装置として、2枚構造のドアを用
い、この2枚のドアにより開口部1を閉鎖するととも
に、開放時には2枚のドアを重ねて開口部1から外れる
位置に収納することが考えれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、2枚構造のス
ライドドア装置を用いた場合、開放時には、2枚のドア
が開口部1から外れた位置で互いに重ねられて収納され
る構造となり、またこの2枚のドアで開口部1を閉鎖し
ているときには、2つのドアの間に段差が現れることに
なる。前記2つのドアが筐体3の外面を摺動するもので
ある場合には、2つのドアの間で段差が形成されるのみ
ならず、ドアと筐体3の外面との間にも段差が形成され
るために段差の数が多くなり製品としての見栄えが非常
に悪くなる。また開放時に2つのドアが筐体の外側にお
いて重なって位置するものとなるため、重なった2つの
ドアが筐体の外面から大きく突出することになり、筐体
に隣接する部分に荷物などが置いてあると、ドアの開閉
動作に支障をきたす。
【0006】逆に2つのドアが筐体3の内側を摺動する
ものである場合には、閉鎖状態のときのドアの外面が筐
体3の外面よりも内方に位置することになり、開口部1
に大きな窪みが形成され、外観が低下するのみならず、
この窪みの部分にほこりなどが溜りやすくなる欠点があ
る。また、別の問題点としては、2枚構造のスライドド
ア装置では、2枚のドアのそれぞれが個別に摺動動作す
るものであるため、前記筐体にそれぞれのドアを案内す
る案内部を個別に設けることが必要になって、ドアの案
内部の構造が複雑になる。
【0007】さらに、筐体3の内側に2枚のドアを設
け、案内部として筐体内に案内溝を形成し、ドアに設け
られた突起がこの案内溝内を摺動する構造のものでは、
ドアが開口部1を閉鎖している状態で、外部からドアが
強い力で押されたときに、ドアに設けられた突起が前記
案内溝内から外れ、ドアの開閉摺動が不能になるという
問題が生じやすい。
【0008】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、開口部が2つのドアで閉じられたときに、2枚の
ドアの間の段差を小さくし、あるいは各ドアと筐体の外
面とをほぼ同一面にできるようにしたスライドドア装置
を提供することを目的としている。
【0009】また本発明は、2つのドアを摺動自在に案
内する案内部の構造を簡単にし、例えば筐体側に設けら
れる案内溝の数を最少にできるようにしたスライドドア
装置を提供することを目的としている。
【0010】さらに本発明は、各ドアに外力が作用した
場合でもドアに設けられた突起が案内溝から外れるのを
防止できるようにしたスライドドア装置を提供すること
を目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のスライドドア装
置は、筐体に形成された開口部の一部を閉鎖する位置と
筐体の壁面の内側へ収納される収納位置との間を移動す
る第1のドアと、前記開口部での第1のドアで閉鎖され
ない残りの領域を閉鎖する位置と前記収納位置との間を
移動する第2のドアと、前記収納位置から閉鎖方向へ向
かう前記第1のドアを壁面の内側に沿って移動させ閉鎖
位置に至ったときに筐体の外方へ向かって移動させる案
内部と、前記収納位置から閉鎖方向へ向かう前記第2の
ドアが閉鎖位置に至ったときにこの第2のドアを筐体の
外方へ向かって移動させる案内部と、が設けられている
ことを特徴とするものである。
【0012】上記において、好ましくは、第1のドアと
第2のドアとで開口部が閉鎖されたときに、第1のドア
の外面と、第2のドアの外面と、筐体の外面とが、ほぼ
同一面上に位置するものとなる。
【0013】上記本発明では、第1のドアと第2のドア
とが開口部内で展開することにより、両ドアにより開口
部が閉鎖され、開放時には第1のドアと第2のドアが筐
体内において開口部から外れる位置で重ねられて収納さ
れる。そして開口部を閉鎖した状態では、両ドアが共に
筐体の外方へ移動するように案内されるため、両ドアの
部分が開口部において窪みを生じることがなく、好まし
くは第1のドアと第2のドアと筐体の全ての外面がほぼ
同一面となる。したがって、筐体の外観が良好になり、
また開口部に大きな段差や窪みが生じないため、ほこり
が溜りにくい構造となる。
【0014】さらに、本発明では、閉鎖方向へ移動する
ときのドアの進行方向を先部、これと逆の方向を後部と
したときに、第2のドアの後部側の突起を案内する案内
溝が第1のドアに設けられており、この案内溝は第2の
ドアが閉鎖位置に至ったときにこの第2のドアを筐体の
外方に向かって移動させることができるように前記外方
に向かって曲がる屈曲部を有しており、第1のドアと第
2のドアが閉鎖状態のときを始点として第2のドアを開
放方向へ移動させる際の初期において前記突起が前記屈
曲部内から外れる方向へ前記第2のドアが移動するのを
規制する規制部が設けられているものとすることが可能
である。
【0015】この構造では、第1のドアと第2のドアと
で筐体の開口部が閉鎖されている状態において第2のド
アに対して開放方向への力を与えると、最初は第1のド
アと第2のドアとが相対位置を変えないままの状態で一
緒に開放方向へ移動し、そして第2のドアに対する規制
部の規制が解除された後は、第2のドアが第1のドアと
重なることが可能になる。このように最初に必ず第1の
ドアと第2のドアとが一緒に開放方向へ移動する構造に
すると、商品の購入時と時間経過時とで常に同じドアの
動きとなり使用者に商品性能の安定感を与えることがで
きる。すなわち、2つのドアを使用したものでは、ドア
相互の摩擦係数の変化などにより、1つのドアが最初に
動き始める場合もあれば2つのドアが一緒に動き始める
場合もあるというふうに動作がつねに異なる場合があり
商品の動作に不安定感を与えることがあるが、本発明で
は最初は必ず2つのドアが一緒に動くことになって、動
作の安定感を与えることができるようになる。
【0016】さらに本発明では、閉鎖方向へ移動すると
きのドアの進行方向を先部、これと逆の方向を後部とし
たときに、前記案内部は、筐体内に設けられ且つ第1の
ドアの先部側の突起と第2のドアの先部側の突起とを共
通に案内する第1の案内溝と、筐体内に設けられ且つ第
1のドアの後部側の突起を案内する第2の案内溝と、第
1のドアに設けられ且つ第2のドアの後部側の突起を案
内する第3の案内溝と、から成るものにできる。
【0017】上記において、第2の案内溝と第3の案内
溝の開口部側に向かう端部には、閉鎖位置に至った第1
のドアおよび第2のドアを筐体の外方へ移動させること
ができるように前記外方へ向かって曲がる屈曲部が設け
られている構造とすることにより、閉鎖時に第1のドア
と第2のドアの双方を筐体の外方に向かって移動させる
ことが可能である。
【0018】上記本発明では、筐体側に設けられた第1
の案内溝により2個のドアの突起を案内し、また第2の
ドアの後部側の突起を第1のドアの案内溝により案内し
ているため、筐体側には2つの案内溝を形成するだけで
よくなり、案内溝の数を最少にでき、筐体の構造を簡単
にできる。
【0019】また本発明は、前記案内部は、各ドアに設
けられた突起が摺動する案内溝であり、第1のドアと第
2のドアとが閉鎖位置に至ったときに、前記突起が案内
溝から外れないように各ドアに対し筐体内方に対向する
規制部が設けられているものである。
【0020】このような規制部を設けると、筐体の内側
に設けられた第1のドアと第2のドアとで開口部が閉鎖
されているときに、いずれかのドアが外部から強い力で
押されても、ドアが案内溝から外れることがなく、ドア
の開閉動作が不能になるなどの故障の発生を防止でき
る。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態とし
て車載用のディスクチェンジャの筐体を前面側から示す
正面図、図2は、図1に示す筐体のドアを設けない状態
を示したII−II線の断面図、図3(A)(B)
(C)は2つのドアが開口部を閉鎖する状態から開放方
向へ移動する状態を段階別に示すII−II線の拡大断
面図、図4は2つのドアが収納された状態を示すII−
II線の拡大断面図である。図中の符号10は車載用の
ディスクチェンジャの筐体であり、一般的には合成樹脂
製である。図1では、この筐体10の前面11が示さ
れ、この前面11に矩形状の開口部12が開口してい
る。
【0022】筐体10内には機構ユニットが収納されて
おり、この機構ユニットには、複数枚のディスクを収納
したマガジンの設置部および、このマガジンを設置部に
てロックするロック機構、マガジンを開口部12から排
出させる排出機構などが設けられている。さらに機構ユ
ニット内には、装填されたマガジン内から所定のディス
クを選択して図5に示したように部分的に引き出す選択
機構、マガジンから引き出されたディスクをクランプし
て回転駆動する回転駆動機構およびディスクに記録され
た信号を読み出すピックアップなどが搭載されている。
【0023】図1以下に示すディスクチェンジャでは、
図5に示したようにマガジン内からディスクが部分的に
引き出される構造であるため、マガジンの幅寸法は、筐
体10の幅寸法の1/2よりも大きく、よって開口部1
2の開口幅寸法Wbは、筐体10の幅寸法Waの1/2
よりも大きくなっている。
【0024】図2では、Y1−Y2方向が、筐体10の
前面11の外面と平行な方向であり、Y1方向が各ドア
の閉鎖方向、Y2方向が各ドアの開放方向または収納方
向である。X1−X2は前記Y1−Y2に対して直交す
る方向であり、X1方向が開口部12からのマガジンの
挿入方向、X2方向がマガジンの排出方向または筐体1
0の外方である。後述する各ドア20および30は、Y
1−Y2方向へ移動するが、各ドア20と30では、そ
の閉鎖方向(Y1方向)側を先部とし、開放方向(Y2
方向)側を後部とする。
【0025】筐体10の底板13の内面および天井板1
4の内面では、前面11の内側部分に案内溝15,16
および規制突起17が設けられている。底板13の内面
と天井板14の内面とで、前記案内溝と規制突起の形状
は上下対称形状となっている。したがって、図2におい
て底板13側の構造のみを示す。図2に示すように、筐
体10の底板13の内面には、第1の案内溝15と第2
の案内溝16が凹状に形成されている。
【0026】第1の案内溝15は、開放側から閉鎖側に
向けて(Y1方向へ向けて)、案内部、案内部、案
内部、案内部とが連続して形成されたものとなって
いる。前述のように、筐体の前面11に平行な軸をY1
−Y2としたとき、案内部と案内部はY1−Y2と
平行である。案内部は、閉鎖方向(Y1方向)に進む
に従って外方(X2方向)へ向かう傾斜溝であり、その
傾斜角度はβである。案内部も、閉鎖方向(Y1方
向)に進むに従って外方(X2方向)へ向かう傾斜溝で
あり、その傾斜角度はきわめて浅い角度αである。
【0027】第2の案内溝16は、開放側から閉鎖側に
向けて(Y1方向に向けて)、案内部と案内部が連
続して形成されたものとなっている。案内部は、筐体
10の前面11すなわちY1−Y2方向と平行な溝であ
り、案内部は、閉鎖方向(Y1方向)に進むに従って
外方(X2方向)へ大きく傾く傾斜溝であり、この案内
部が屈曲部となっている。この屈曲部である案内部
のY1−Y2軸に対する傾斜角度はかなり大きい角度γ
である。
【0028】図2に示す規制突起17は、前記第1の案
内溝15よりも筐体10の内方側に位置し、筐体10の
底板13の内面からわずかな高さに***して形成され、
後述する第1のドア20の背面および第2のドア30の
背面に対向する。規制突起17の外方(X2方向)の面
は、規制部17a、規制部17bおよび傾斜部17cと
なっている。規制部17aは、前記第1の案内溝15の
案内部と平行で同じ傾斜角度αを有して形成されてい
る。規制部17bは、第1の案内溝15の案内部と平
行であり、したがってY1−Y2と平行である。また傾
斜部17cは、第1の案内溝15の案内部と平行であ
り、傾斜角度がβである。
【0029】図1は、開口部12が第1のドア20と第
2のドア30とで閉鎖された状態を示しているが、図2
ではドア20と30を省略して示している。そして、図
3(A)は図1の閉鎖状態にあるドア20と30をII
−II線の拡大断面で示している。
【0030】第1のドア20は合成樹脂製であり、図3
の紙面に直交する面での断面形状は、コの字形状または
曲面形状である。その結果、内部(イ)は凹状の空間と
なっている。図3(A)に示す平面形状では、第1のド
ア20の外面21は、筐体10の前面11の外面11b
と平行である。またこの外面21のY2側の部分は、筐
体10の内方(X1方向)に向かう傾斜面22である。
第1のドア20の先部(Y1側の部分)には突起23が
設けられており、この突起23は前記第1の案内溝15
内に摺動自在に挿入されている。第1のドア20の後部
(Y2側の部分)には突起24が設けられており、この
突起24は前記第2の案内溝16内に摺動自在に挿入さ
れている。
【0031】また、第1のドア20の内面には第3の案
内溝25が凹状または貫通する長穴形状に形成されてい
る。この案内溝25は、閉鎖方向に向かって(Y1方向
に向かって)案内部と案内部とが連続して形成され
たものとなっている。案内部は、第1のドア20の外
面21と平行であり、図3(A)に示す閉鎖状態では、
案内部はY1−Y2と平行である。案内部は閉鎖方
向(Y1方向)に進むに従って外方(X2方向)へ向か
う傾斜溝であり、その傾斜角度は前記βよりも大きく、
この案内部が屈曲部となっている。
【0032】第2のドア30は同じく合成樹脂製であ
り、図4に示す収納状態で、筐体10の前面11の内壁
面11aの内側に収納され且つ前記第1のドア20の内
側に収納される形状である。第2のドア30の外面31
は、図3(A)に示す閉鎖状態において前記第1のドア
20の外面21と同一面であり、且つ筐体10の外面1
1bと同一面であり、よってY1−Y2と平行な面であ
る。
【0033】第2のドア30の外面31の後部(Y2側
の部分)は、前記第1のドア20の内部(イ)に入り込
んだ湾曲面32である。また外面31の先部(Y1側の
部分)には、取っ手33が凸状に形成されている。第2
のドア30の先部には突起34が一体に形成されてお
り、この突起34は、前記第1の案内溝15内に摺動自
在に挿入されている。すなわち、第1の案内溝15に
は、前記第1のドア20の先部に設けられた突起23
と、第2のドア30の先部に設けられた突起34の双方
が共通に摺動自在に挿入されている。また第2のドア3
0の後部には突起35が設けられており、この突起35
は、前記第1のドア20に形成されている第3の案内溝
25内に摺動自在に挿入されている。
【0034】次に、上記のディスクチェンジャに設けら
れたスライドドア装置の動作について説明する。図4
は、第1のドア20と第2のドア30とがY2方向へ摺
動して、開口部12から外れる開放位置に移動した状態
を示している。この開放位置では、第1のドア20の後
部の突起24が、筐体10に設けられた第2の案内溝1
6の案内部のY2側の端部に位置し、また第1のドア
20の先部の突起23が、筐体10に設けられた第1の
案内溝15の案内部のY2側の端部に位置し、よって
第1のドア20は、開口部12から外れた位置におい
て、筐体10の前面11の内壁面11aの内側に位置し
ている。また、第2のドア30の後部に設けられた突起
35は、第1のドア20に形成された第3の案内溝25
の案内部のY2側の端部に移動し、第2のドア30の
先部に設けられた突起34は、第1の案内溝15の案内
部に位置している。よって、第2のドア30は、筐体
10の開口部12から外れて内壁面11aの内側で且つ
第1のドア20の内側に位置するように収納されてい
る。
【0035】図4に示す収納位置では、第2のドア30
の外面31のY1側の端部に位置する取っ手33が、第
1のドア20よりもY1側に露出し、外部から操作可能
な位置にある。この取っ手33を閉鎖方向(Y1方向)
へ引くと、第2のドア30がY1方向へ移動し、これに
追従して第1のドア20もY1方向へ摺動する。
【0036】第2のドア30が図3(A)に示す閉鎖位
置に至る間、第2のドア30の先部の突起34は、第1
の案内溝15のX2方向へ傾斜している案内部から同
じくX2方向へ傾斜している案内部を移動する。そし
て、図3(A)に示す閉鎖状態では、突起34が案内部
のY1側の端部に移動し、第2のドア30の先部は外
方(X2方向)へ移動する。また、第2のドア30の後
部に設けられた突起35は、第1のドア20の第3の案
内溝25の案内部(屈曲部)の先部まで移動し、第2
のドア30の後部は外方(X2方向)へ移動する。その
結果、閉鎖位置にある第2のドア30は、第1のドア2
0の内側から出て外方(X2方向)へ移動し、第2のド
ア30の外面31は、筐体10の前面11の外面11b
と同一面またはほぼ同一面となる。
【0037】また、閉鎖位置へ移動するときに第1のド
ア20は、先部に設けれた突起23が、筐体10に形成
された第1の案内溝15を移動し、図3(A)に示す閉
鎖位置では、突起23が第1の案内溝15の案内部に
移動している。突起23が傾斜している案内部内を移
動することにより、第1のドア20の先部は外方(X2
方向)へ突出するように移動する。また第1のドア20
の後部の突起24は、第2の案内溝16の案内部から
案内部(屈曲部)に移行している。よって、第1の案
内溝15の案内部の傾斜と、第2の案内溝16の案内
部の傾斜により、図3(A)に示す閉鎖位置にある第
1のドア20は外方(X2方向)へ移動しており、その
結果、第1のドア20の外面21は、第2のドア30の
外面31および筐体10の前面11の外面11bの双方
と同一面またはほぼ同一面となっている。
【0038】図3(A)に示す閉鎖状態では、前記のよ
うに、第1のドア20の外面21と、第2のドア30の
外面31と、筐体10の外面11bが、全て同一面また
はほぼ同一面となっているため、筐体10の前面11に
は大きな凹凸面が現れず、また開口部12内に窪みが形
成されないことになり、製品の外観が良好になる。また
窪みが形成されないため、閉鎖状態の開口部12内にほ
こりなどが溜りにくくなる。
【0039】また、図3(A)の閉鎖状態では、第2の
ドア30の先部側の突起34の近傍の(ロ)の部分にお
いて、ドア30の背部に規制突起17の規制部17aが
対向している。よって、筐体10の外方から第2のドア
30が、X1方向へ強く押されても、第2のドア30が
(ロ)の部分で規制部17aに規制され、突起34が第
1の案内溝15から外れることがない。同様に、第1の
ドア20の先部側の突起23が設けられている(ハ)の
部分において、第1のドア20の背面に、規制突起17
の規制部17bが対向している。よって、第1のドア2
0がX1方向へ強く押されても、突起23が第1の案内
溝15から外れることがない。このように閉鎖状態のド
ア20と30の突起が、案内溝15から外れないように
なっているため、外力が作用してもドアが開放不能とな
ることはない。
【0040】次に、ドアを開放するときには、図3
(A)の閉鎖状態にある第2のドア30の取っ手33を
指で開放方向(Y2方向)へ引く。第2のドア30がY
2方向へ移動する間、第2のドア30の後部に設けられ
た突起35は、第1のドア20に形成された第3の案内
溝25の案内部(屈曲部)から抜け出ようとする。し
かし、第2のドア30の先部に設けられた突起34は第
1の案内溝15の案内部のY1側の端部に位置してい
るため、第2のドア30は全体がX2方向へ移動してい
る。さらに、第2のドア30の背面では、図3(A)の
状態で辺30aがY1−Y2と平行で、それよりも先の
辺30bがY1方向へ向かってX2方向へ浅く傾斜し、
(ロ)の部分がその境界部(角部)となっている。よっ
て、図3(A)の状態では、突起34を支点として第2
のドア30がφ方向へ回動しようとしたときに、(ロ)
の部分が規制部17aに規制されその回動角度はわずか
である。したがって、Y2方向へ移動する第2のドア3
0が第1のドア20の内部(イ)内に十分に入り込め
ず、突起35は案内部から抜け出ることがなく、第2
のドア30がY2方向へ移動を開始するとき、第1のド
ア20も一緒にY2方向へ移動し始める。
【0041】図3(B)は、第2のドア30がY2方向
へ少し移動した状態を示しているが、この時点でも、第
2のドア30はX1方向へ大きく移動しておらず、この
ときも突起35が案内部から外れない。よって図3
(B)の時点でも、第1のドア20は第2のドア30と
一緒にY2方向へ移動する。
【0042】前記第1の案内溝15の案内部はY2方
向へ進むに従ってX1方向へ向かうように傾斜している
ため、第2のドア30はY2方向へ移動するにしたがっ
て全体がX1方向へ移動する。この第2のドア30の全
体のX1方向への移動と、突起34を支点としたφ方向
へのわずかな回動により、第2のドア30がさらにY2
方向へ移動すると、第2のドア30の後部が第1のドア
20の内部(イ)内に入り込めるようになり、突起35
が案内部から抜け出ることができるようになる。第1
のドア20が図3(C)に示す位置へ至ったときに、突
起35が案内部から抜け出ることがあるが、実際には
第1のドア20と第2のドア30が一緒に図3(C)よ
りもさらにY2方向へ移動すると、前記(ロ)の部分が
規制部17aから外れるために、第2のドア30がφ方
向へ大きく回動できるようになり、第2のドア30が第
1のドア20の内部(イ)内に入り込みやすくなる。
【0043】突起35が案内部から外れた後は、先に
第2のドア30が第1のドア20の内部(イ)に入り込
み、その後に両ドア20と30が一緒にY2方向へ移動
し、あるいは、突起35が案内部から外れた後に、第
1のドア20と第2のドア30が、その相対位置を変え
ることなく、一緒にY2方向へ移動する。いずれにせ
よ、第1のドア20がY2方向へ移動する際に、突起2
4が第2の案内溝16の案内部から外れて案内部に
至るため、図4に示すように、第1のドア20は筐体1
0の前面11の内壁面11bの内側に収納され、さらに
第2のドア30が、第1のドア20の内部に重ねられる
ように収納される。その結果、開口部12が大きく開か
れ、マガジンを装填できるようになる。
【0044】上記構成例では、図3(A)の閉鎖状態の
ときから、取っ手33を掴んで第2のドア30をY2方
向へ引いたときに、最初は第1のドア20と第2のドア
30とがその相対位置を変えることなく移動するため、
常に動作感が安定し、操作感触が良くなる。すなわち、
取っ手33をY2方向へ引いたときに、第2のドア30
のみが単独でY2方向へ移動することもあったり、両ド
ア20と30とが一緒にY2方向へ移動することがあっ
たりというふうに場合によって異なる動作となると、操
作者にとって装置の操作が安定していない感触を感じさ
せるが、前記構成例では、最初は必ず両ドア20と30
が一緒に動きだすため、このような違和感を感じさせな
いものとなる。
【0045】なお、前記構成例では、車載用のディスク
チェンジャを例として説明したが、装填するディスクは
コンパクトディスク(CD)を収納したマガジンでも、
あるいは複数のミニディスク(MD)を収納したマガジ
ンでもよく、あるいはMDなどを個別に複数枚挿入する
ものであってもよい。また車載用ディスクチェンジャに
限られず、各種車載用の装備品、家庭用電子機器、事務
用電子機器などに実施が可能である。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明では、2つのドアに
より開口部を閉鎖するスライドドア装置において、開放
状態では2つのドアが筐体の壁面の内部に収納されるた
め、収納状態の2つのドアが筐体の外部に段差を有して
突出することがなく、筐体に隣接して荷物などが置いて
あっても開閉操作に支障をきたさない。また開口部の内
部から2つのドアで閉鎖する場合、各ドアは閉鎖時に筐
体の外方へ向かって移動し、好ましくは両ドアと筐体の
外面とがほぼ同一面となるため、開口部内に段差や窪み
が現れず、外観が良好になるとともに、窪みにほこりが
溜まるなどの問題がなくなる。
【0047】また、第2のドアを開放させるときに、最
初は必ず第1のドアと第2のドアが一緒にスライドする
ように構成すると、ドア開放時の操作感触が良好にな
る。
【0048】また、第1のドアと第2のドアの突起が共
通に摺動する案内溝を形成し、また第1のドア内に第2
のドアの案内溝を形成すると、例えば図示した構成例の
ように、筐体側の案内溝を第1と第2の2本のみにで
き、筐体の構造を簡単にできる。
【0049】また、第1のドアと第2のドアとが閉鎖状
態のときに、各ドアの内側に対向する規制部を設けるこ
とにより、外力が作用したときに、ドアの突起が案内溝
から外れなくなり、ドアが開放できないなどの故障を防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスライドドア装置を備えた車載用のデ
ィスクチェンジャの筐体の前面を示す正面図、
【図2】図1に示す筐体をドアを外した状態で示すII
−II線の断面図、
【図3】(A)(B)(C)は、閉鎖状態のドアを開く
ときの動作を順に示すII−II線の断面図、
【図4】2つのドアが筐体の壁面内に収納された状態を
示すII−II線の断面図、
【図5】ディスクチェンジャの内部構造を示す透視正面
図、
【図6】ディスクチェンジャに備えられた従来のスライ
ドドア装置の問題点を説明する正面図、
【符号の説明】
10 筐体 11 筐体の前面 11a 筐体の内壁面 11b 筐体の外面 12 開口部 15 第1の案内溝 16 第2の案内溝 第2の案内溝の案内部(屈曲部) 17 規制突起 20 第1のドア 21 第1のドアの外面 23 第1のドアの先部の突起 24 第1のドアの後部の突起 25 第3の案内溝 第3の案内溝の案内部(屈曲部) 30 第2のドア 31 第2のドアの外面 34 第2のドアの先部の突起 35 第2のドアの後部の突起 33 取っ手

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体に形成された開口部の一部を閉鎖す
    る位置と筐体の壁面の内側へ収納される収納位置との間
    を移動する第1のドアと、前記開口部での第1のドアで
    閉鎖されない残りの領域を閉鎖する位置と前記収納位置
    との間を移動する第2のドアと、前記収納位置から閉鎖
    方向へ向かう前記第1のドアを壁面の内側に沿って移動
    させ閉鎖位置に至ったときに筐体の外方へ向かって移動
    させる案内部と、前記収納位置から閉鎖方向へ向かう前
    記第2のドアが閉鎖位置に至ったときにこの第2のドア
    を筐体の外方へ向かって移動させる案内部と、が設けら
    れていることを特徴とするスライドドア装置。
  2. 【請求項2】 第1のドアと第2のドアとで開口部が閉
    鎖されたときに、第1のドアの外面と、第2のドアの外
    面と、筐体の外面とが、ほぼ同一面上に位置する請求項
    1記載のスライドドア装置。
  3. 【請求項3】 閉鎖方向へ移動するときのドアの進行方
    向を先部、これと逆の方向を後部としたときに、第2の
    ドアの後部側の突起を案内する案内溝が第1のドアに設
    けられており、この案内溝は第2のドアが閉鎖位置に至
    ったときにこの第2のドアを筐体の外方に向かって移動
    させることができるように前記外方に向かって曲がる屈
    曲部を有しており、第1のドアと第2のドアが閉鎖状態
    のときを始点として第2のドアを開放方向へ移動させる
    際の初期において前記突起が前記屈曲部内から外れる方
    向へ前記第2のドアが移動するのを規制する規制部が設
    けられている請求項1または2記載のスライドドア装
    置。
  4. 【請求項4】 閉鎖方向へ移動するときのドアの進行方
    向を先部、これと逆の方向を後部としたときに、前記案
    内部は、筐体内に設けられ且つ第1のドアの先部側の突
    起と第2のドアの先部側の突起とを共通に案内する第1
    の案内溝と、筐体内に設けられ且つ第1のドアの後部側
    の突起を案内する第2の案内溝と、第1のドアに設けら
    れ且つ第2のドアの後部側の突起を案内する第3の案内
    溝と、から成る請求項1または2記載のスライドドア装
    置。
  5. 【請求項5】 第2の案内溝と第3の案内溝の開口部側
    に向かう端部には、閉鎖位置に至った第1のドアおよび
    第2のドアを筐体の外方へ移動させることができるよう
    に前記外方へ向かって曲がる屈曲部が設けられている請
    求項4記載のスライドドア装置。
  6. 【請求項6】 前記案内部は、各ドアに設けられた突起
    が摺動する案内溝であり、第1のドアと第2のドアとが
    閉鎖位置に至ったときに、前記突起が案内溝から外れな
    いように各ドアに対し筐体内方に対向する規制部が設け
    られている請求項1または2記載のスライドドア装置。
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