JP3226505B2 - 魚介類処理用トレー - Google Patents

魚介類処理用トレー

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JP3226505B2 JP04409399A JP4409399A JP3226505B2 JP 3226505 B2 JP3226505 B2 JP 3226505B2 JP 04409399 A JP04409399 A JP 04409399A JP 4409399 A JP4409399 A JP 4409399A JP 3226505 B2 JP3226505 B2 JP 3226505B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数並列状態に
連結して魚介類を適宜分量に小分けした状態で茹で、所
要個数に分離収納を可能にした単位容器からなる魚介類
処理用トレーに関する。
【0002】
【従来の技術】イカナゴ、ジャコ、ホタルイカ、トリガ
イ等の魚介類は、茹で上げられた状態で市場に流通され
ている。従来、その多くは、木箱やポリプロピレン等の
容量の大きい容器に入れられた状態で熱湯に浸漬されて
茹で上げられ、小売り段階で発泡スチロール製のトレー
等に適宜分量に小分けされて店頭に出されていた。
【0003】ところが、上記のような小分け作業には、
大変な手間が掛かるだけでなく、商品の形くずれ等の問
題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、上記のような問
題点を改良するものとして、複数に区分されたプラスチ
ック容器を全周に亘りまたは部分的に一体成形したもの
が利用されている。これらは、各区分された部分に予め
生の魚介類を小分けして入れ、複数段積み重ねて茹で上
げたのち、前者では各区分毎に容器をナイフ等で切り離
し、後者では折り曲げにより切り離して、所要個数に分
離した状態に魚介類を小分け収納するものである。この
ような容器では、小分けをする手間が省け、形くずれも
しいないという利点はあるものの、刃物を使う場合はそ
れ自体手間がかかるばかりか危険でもあり、その上切り
離し部分が鋭利な状態で残り、ラップフィルム等による
包装がし難くなるという欠点があり、また折り曲げによ
り切り離す場合は、折り曲げ時の反動や衝撃で内容物が
こぼれ落ちるという欠点がある。
【0005】この発明者等は、先に、上記のような問題
を解決するために、複数並列状態に連結可能な単位容器
からなる魚介類処理用のトレーを、特願平4−3609
85号により提案した。これは、前記トレーを互いに連
結するために、一方の壁部に上方に開口する連結用嵌合
溝を設け、他方の壁部に下方に垂下する連結用嵌合縁を
設けるとともに、前記連結用嵌合溝に前記連結用嵌合縁
が嵌り合うとき、互いに当接する面に突条の掛止部と被
掛止部とを設けたものであり、前記連結用嵌合縁を前記
連結用嵌合溝に嵌合させ、複数個の前記トレーを左右、
前後両方向に並列状に連結させて、これに魚介類を小分
けして収納し、積み重ね、熱湯に浸漬して加工処理をす
るものであり、加工処理後は、単位容器としての個々の
前記トレー毎に分離するようにしたものである。この提
案によれば、各トレーの連結は簡単であり、分離も容易
であって、刃物を使って分離したり、折り曲げ分離をす
る必要も無く、安全であり、しかも内容物が分離の際に
こぼれ落ちるようなこともない。
【0006】しかしながら、上述の先の提案によるもの
は、連結された前記各トレーを分離するとき、連結部分
における連結用嵌合縁側のトレーを僅か上方に反らせる
ようにするだけで、掛止部と被掛止部との掛合を解除で
きるので分離作業が容易となるのであるが、魚介類の加
工処理工程で不用意に扱うと、掛合が不本意に解除され
て連結した各トレーが分離したり、ときには落下して内
容物が飛散する危険性がなお完全に解決されていないこ
とがわかった。
【0007】この発明は、上記の問題を解決し、魚介類
の加工処理の際に、単位容器としての連結が容易であり
かつより一層確実となり、しかも分離がより容易に行え
る、改良したトレーを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、複数並列状態に連結して、魚介類を
適宜分量に小分けした状態で茹で、ついで所要個数に分
離して前記魚介類を小分けした状態に収納するための方
形の底部とその周囲を取り囲む壁部によって形成された
魚介類処理用トレーであり、対向する両壁部の一方には
上方に向かって開いた連結用嵌合溝を、また両壁部の他
方には前記連結用嵌合溝に嵌合する下方に向かって延び
た連結用嵌合縁を有し、前記連結用嵌合縁を前記連結用
嵌合溝に嵌合させ複数並列状態にかつ着脱自在に連結さ
せるように構成した魚介類処理用トレーにおいて、前記
連結用嵌合縁の下縁部に少なくとも1個の横L字状の鉤
部が突設され、前記連結用嵌合溝の底部には前記鉤部を
挿通できる鉤穴が穿設されており、前記鉤部を前記鉤穴
に挿通したのち鉤先方向にずらして前記鉤穴に対して相
対的に変位させることにより、前記鉤部の曲折部が前記
連結用嵌合溝の裏側に掛止されて各魚介類処理用トレー
が正規の並列状態に連結されるように構成されているこ
とを特徴とする魚介類処理用トレーを要旨とする。
【0009】この発明の魚介類処理用トレーの基本形状
は、方形の底部とその周囲を取り囲む壁部によって形成
された皿状容器の形態をなしており、多くの場合平面形
状が矩形形状のものである。当該トレーには、魚介類を
茹でるときに水切りを良くするために、前記底部には網
目が、また前記壁部には複数の穴が設けられたものが用
いられる。前記壁部は、単に立ち上がり面を有する形状
からなるもののほか、前記壁部の上縁全周に変形防止用
の鍔部が、外方向に向かう水平部分から形成されたも
の、または外方向に向かう水平部分とこれに連続して下
方向に向かうスカート状の垂下部分とから形成されたも
のであってもよい。
【0010】材質は、本発明の目的に叶うものであれ
ば、特に限定されることはなく、例えばポリプロピレン
樹脂等のように魚介類を茹でる際の加工処理温度に耐
え、衛生的に適しているものであれば、どのような材質
のものであってもよい。また、サイズの選択は自由であ
るが、通常100×200mm〜200×400mm程
度の範囲内であり、多くは100×180mm〜120
×220mm程度のものが選択される。
【0011】この発明の魚介類処理用トレーの連結用嵌
合縁と連結用嵌合溝は、当該トレーの対向する両壁部の
外側に設けられるが、周囲壁部が単に立ち上がり面形状
からなるものでは、方形各辺の前記壁部の上縁に連設さ
れるほか、前記壁部の外側面に設けられてもよく、また
前記壁部の上縁全周に変形防止用の鍔部が形成されたも
のでは、前記鍔部の縁部に連続して設けられる。いずれ
の場合においても、前記連結用嵌合縁を前記連結嵌合溝
に嵌合することにより、連結される当該トレーの並列高
さが互いに一致する位置に設けられる。また、壁部に設
けられる前記連結用嵌合縁と前記連結用嵌合溝との長さ
は、左右、前後各辺の長さに対して過度に短いと当該ト
レーの連結状態が不安定となるので、少なくとも各辺の
長さの約半分以上の長さであって、各辺の長さ方向中央
部に設けるのが望ましい。
【0012】連結用嵌合縁と連結用嵌合溝とは、互いに
嵌合状態にあるときに、当該トレーが簡単に分離するこ
となく連結状態が安定して、前記連結用嵌合縁が前記連
結用嵌合溝に挟着された状態となるように前記連結用嵌
合縁の厚さと前記連結用嵌合溝の幅を設定することが望
ましく、例えば前記連結用嵌合縁の厚さを1mm、前記
連結用嵌合溝の幅を1mmとする。この場合、連結用嵌
合溝の幅は、開口付近では1mmとするが底の部分では
1.5mmとして、該溝の断面形状を縦長の台形状にし
てもよい。なお、前記変形防止用の鍔部がスカート状に
形成された魚介類処理用トレーの場合は、前記鍔部の下
方に垂下した部分が連結用嵌合縁として併用されるもの
とする。
【0013】つぎに、この発明の要点である前記連結用
嵌合縁と前記連結用嵌合溝の構造を詳細に述べる。
【0014】まず、前記連結用嵌合縁の下縁部には、下
方に向かって少なくとも1個の横L字状の鉤部が突設さ
れており、該鉤部の曲折部はその先端が前記下縁部に沿
って延びている。
【0015】また、前記連結用嵌合溝の底の部分には、
前記鉤部の曲折部と略対応する位置に、該曲折部が挿通
できる鉤穴が穿設されており、連結される隣接トレーの
前記鉤部を当該鉤穴に挿通したのち鉤先方向にずらして
当該鉤穴に対して相対的に変位させることにより、前記
鉤部の曲折部が前記連結用嵌合溝の当該鉤穴の一方の端
に掛止されさらに連結用嵌合縁と鉤部との間隙に連結用
嵌合溝の当該鉤穴の一方の端が完全に嵌入された状態に
おいて、互いに隣接する各魚介類処理用トレーが正規の
並列状態となるように連結されるものである。
【0016】さらに、魚介類を加工処理したのち、連結
されている各魚介類処理用トレーを各個別に分離するに
は、各隣接する一方の当該トレーを、その連結された鉤
部の鉤先方向とは逆の方向にずらし、他方の当該トレー
の鉤穴から当該鉤部を上方へ抜き取れば、当該各トレー
は容易に分離することができる。
【0017】前記鉤部の曲折部と前記鉤穴の長さは、当
該各魚介類処理用トレーの連結及び分離の操作が容易で
あって、しかも当該トレーの大きさに応じて魚介類の処
理工程における連結状態が確実に維持される長さであれ
ば特に限定されないが、概ね4〜10mm程度の範囲と
され、また前記鉤穴は前記鉤部が容易に挿通できるよう
に前記鉤部の長さよりやや長めに設定される。さらに、
前記鉤部の曲折部内側の掛り合い部分の長さは、当該各
トレーの連結状態が安定する長さとされ、通常2〜5m
m程度の範囲内に設定される。
【0018】また、前記連結用嵌合縁と前記鉤部との間
の間隙は、その幅を、前記連結用嵌合溝の底の部分が前
記鉤穴の端から嵌入され密に挟着されて、当該各トレー
が確実に連結された状態に維持されるように、前記連結
用嵌合溝の底の部分の厚さと略同じとなるように設定す
るのが望ましい。例えば、前記連結用嵌合溝の底の部分
の厚さが1mmであるときは、前記間隙幅は1〜1.2
mm程度の範囲内に設定される。
【0019】また、互いに対応する鉤部と鉤穴との個数
は、魚介類処理用トレーの大きさによって決めれられ
る。例えば、互いに連結する壁部の長さが長い魚介類処
理用トレーの場合は、連結した際の連結状態を確実にす
るために、前記鉤部と前記鉤穴を2対以上設けるのが望
ましい。例えば、壁部の長さが100mm以上の場合
は、当該壁部の中程に設けられた少なくとも50mm以
上の長さの連結用嵌合縁と連結用嵌合溝の両端付近に、
互いに対応して対となる前記鉤部と前記鉤穴を計2対設
けるものとする。
【0020】なお、当該魚介類処理用トレーの連結用嵌
合縁と連結用嵌合溝は、対向する左右両壁部のみならず
対向する前後両壁部にも有するものとされ、左右方向及
び前後方向に複数並列状態に連結可能なものとされる。
連結個数は、通常、左右、前後各方向に3〜4個とされ
るが、特に限定されず、当該トレーのサイズ、収納する
魚介類の重量、加工処理設備の規模、取り扱いの利便性
等によって自由に決めることができる。
【0021】この発明による魚介類処理用トレーを用い
て、これを複数並列状態に連結すると、連結に緩みを生
じることがなく連結状態が確実となり、魚介類を収納し
たときの荷重の偏りや、処理加工中の不用意な取り扱い
によっても簡単に連結が解除されて分離するようなこと
がない。また、加工処理が完了し個々に分離する作業
も、連結作業時の操作と逆の操作をすれば容易に分離す
ることができ、しかも分離の際に収納物に反動や衝撃が
加わらないから、収納物が飛散するような危険性がな
い。さらに、当該トレーは単位容器として製作時点か
ら、個々の分離状態で製作されるから、良好な仕上げ状
態のものとすることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明を、実施例を示す
図面に従って説明する。なお、実施例の魚介類処理用ト
レーはポリプロピレン樹脂からなり、射出成形により以
下に述べる所定の形状に成形されたものである。
【0023】図1は、この発明の魚介類処理用トレー
(1)の代表的な実施例を示すものであり、その基本形
状は底部(2)とその周囲を取り囲む壁部(3)によっ
て形成された、左右長辺185mm、前後短辺111m
m、コーナーの曲率半径10mmの略矩形平面を有し、
壁部(3)の下方側がやや内側に傾斜した高さ25mm
の箱状をなすものであって、やや上げ底に形成されたも
のである。また、壁部(3)の上縁全周には、水平部分
(4a)と垂下部分(4b)とからなる変形防止用の鍔
部(4)が形成されていて、前記水平部分(4a)の幅
は4mm、前記垂下部分(4b)の幅は8mm、同垂下
部分(4b)の厚さは1mmに設定されてる。
【0024】(5)は連結用嵌合縁であり、左右長辺の
一方の側の鍔部(4)に設けられるものであって、この
実施例では前記垂下部分(4b)を当該連結用嵌合縁
(5)として併用されるものとした。
【0025】(6)は連結用嵌合溝であり、左右長辺の
他方の側の鍔部(4)に設けられるものであって、この
実施例では前記垂下部分(4b)を内側の壁面とする断
面が縦長の略台形状の溝とされ、前記垂下部分(4b)
の下縁部に連続して形成されているものとした。当該連
結用嵌合溝(6)は、長さ145mm、溝底面からの外
側の壁面の高さ7mm、溝開口部の幅1mm、溝底面の
幅1.5mmの各寸法に設定されており、また外側の壁
面は上方に向かってやや内側に傾斜した形状とされてい
る。
【0026】なお、当該トレー(1)の、前後短辺側の
鍔部(4)にも、連結用嵌合溝(6)の長さが74mm
であるほかは、上記左右長辺と同様の連結用嵌合縁
(5)と連結用嵌合溝(6)が形成されている。
【0027】さらに、長辺側の前記連結用嵌合縁(5)
の下縁部には、長辺両端から約40mmの位置に相当す
る2箇所に、下方に向かって横L字状の2個の鉤部
(7)(7)が、それらの曲折部(7a)(7a)の先
端を同方向に向け前記下縁部に沿って延びる状態に突設
されている。また、長辺側の前記連結用嵌合溝(6)の
底の部分であって、前記鉤部(7)の曲折部(7a)と
略対応する位置に、鉤穴(8)(8)が穿設されてい
る。
【0028】この場合、前記鉤部(7)の曲折部(7
a)の長さは9mmに、前記鉤部(7)が挿通される前
記鉤穴(8)の長さは11mmに設定されている。ま
た、鉤部(7)の厚さは1mm、鉤穴(8)の幅は1.
5mmに、さらに鉤部(7)の曲折部(7a)内側の掛
り合い部分(w)の長さは4mm、連結用嵌合縁(5)
と鉤部(7)との間の間隙(s)の幅は連結用嵌合溝
(6)の底の部分の厚さより僅かに大きく1.1mmに
設定されている。
【0029】なお、前後短辺側の鍔部(4)について
も、1個の鉤部(7)が連結用嵌合縁(5)の略中央に
突設され、これに対応する鉤穴(8)が連結用嵌合溝
(6)に設けられているほかは、上記左右長辺と全く同
様の鉤部(7)と鉤穴(8)が形成されている。
【0030】つぎに、単位容器としての当該魚介類処理
用トレー(1)を、複数個互いに連結するには、図2
(イ)(ロ)に示すように、一方の当該トレー(1)の
連結用嵌合縁(5)を他方の当該トレー(1)の連結用
嵌合溝(6)に上方から嵌合させて、鉤部(7)を鉤穴
(8)に挿通させ、ついで一方の当該トレー(1)を前
記鉤部(7)の先端方向にずらして、前記鉤穴(8)の
一方の端から連結用嵌合溝(6)の底の部分を、前記連
結用嵌合縁(5)と前記鉤部(7)との間隙(s)に完
全に嵌入させることにより、前記鉤部(7)の曲折部
(7a)が連結用嵌合溝(6)の前記鉤穴(8)に掛止
された状態とされる。
【0031】この場合、連結用嵌合縁(5)の厚さと連
結用嵌合溝(6)の幅とを略同じにして、両者を程良く
嵌合せしめるようにし、また前記連結用嵌合縁(5)と
前記鉤部(7)との間隙(s)の幅と、連結用嵌合溝
(6)の底の部分の厚さとを略同じにして、前記間隙
(s)に嵌入される連結用嵌合溝(6)の底の部分が挟
着状態とされるように形成されているから、当該各魚介
類処理用トレー(1)(1)の連結を緩みなく確実な状
態にすることができる。
【0032】実際に、魚介類を複数の当該トレー(1)
に小分け収納して加工処理に移るときは、互いに連結す
る複数の当該トレー(1)を、図3(イ)に示すよう
に、一方のトレーの連結用嵌合溝(6)に他方の当該ト
レー(1)の連結用嵌合縁(5)を上方から矢印方向に
押し下げて嵌合し、ついで図3(ロ)に示すように、一
方の当該トレー(1)に対して他方の当該トレー(1)
の相対位置を矢印方向にずらすことにより、連結を完了
する。以後、同様にして必要数の当該魚介類処理用トレ
ー(1)を並列状態に連結する。なお、左右方向に連結
したのち、さらに前後方向にも連結するには、一方の当
該トレー(1)の連結用嵌合溝溝(6)に他方の当該ト
レー(1)の連結用嵌合縁(5)を、上記左右方向に連
結するのとと同様の操作により連結する。
【0033】図4は、この発明の魚介類処理用トレーの
上記実施例における変形例の連結状態の要部を示すもの
であり、当該トレー(1)の周囲壁部(3)が単に立ち
上がり面のみを有するものであって、構成上は前記鍔部
(4)を有せず、連結用嵌合縁(5)と連結用嵌合溝
(6)とが前記壁部(3)の外側面に設けられている点
では、前記図1〜図3に示す実施例とは異なるが、変形
例における連結の方式は実施例と全く同様である。この
変形例においては、前記実施例における鍔部(4)を有
しないから、各トレーを連結した際に、隣接間隔を狭め
ることができるので、加工処理や取り扱い時に嵩張らず
有利となる。
【0034】なお、この発明の魚介類処理用トレー
(1)は、魚介類を茹でるときの水切り用として、底部
(2)には網目(9)が、また壁部(3)には複数の穴
(10)が設けられ、さらに重ね積み用の段部(11)
がコーナー部の内側に設けられたり、壁部(3)の内外
面に補強用のリブ(12)が任意個数設けられるが、こ
れらは従来のこの種魚介類処理用トレーと同様である。
【0035】
【発明の効果】以上のように、この発明の魚介類処理用
トレーは、複数並列状態に連結して、魚介類を適宜分量
に小分けした状態で茹で、ついで所要個数に分離して前
記魚介類を小分けした状態に収納するための方形の底部
とその周囲を取り囲む壁部によって形成された魚介類処
理用トレーであり、対向する両壁部の一方には上方に向
かって開いた連結用嵌合溝を、また両壁部の他方には前
記連結用嵌合溝に嵌合する下方に向かって延びた連結用
嵌合縁を有し、前記連結用嵌合縁を前記連結用嵌合溝に
嵌合させ複数並列状態にかつ着脱自在に連結させるよう
に構成した魚介類処理用トレーにおいて、前記連結用嵌
合縁の下縁部に少なくとも1個の横L字状の鉤部が突設
され、前記連結用嵌合溝の底部には前記鉤部を挿通でき
る鉤穴が穿設されており、前記鉤部を前記鉤穴に挿通し
たのち鉤先方向にずらして前記鉤穴に対して相対的に変
位させることにより、前記鉤部の曲折部が前記連結用嵌
合溝の裏側に掛止されて各魚介類処理用トレーが正規の
並列状態に連結されるように構成されているものである
から、連結に際し緩みを生じることがなく連結状態が確
実となり、魚介類を収納したときの荷重の偏りや、処理
加工中の不用意な取り扱いによっても簡単に連結が解除
されて分離するようなことがないので、処理加工を安全
におこなうことができるという優れた効果を奏する。
【0036】また、加工処理が完了し、魚介類処理用ト
レーを個々の単位容器として分離する作業も、連結作業
時の操作と逆の操作をすれば容易に分離することができ
るので、処理加工の能率を一層高める効果がある。しか
も、従来のように刃物を使ったり、折り曲げ分離を要し
ないから収納物に反動や衝撃が加わらず、収納物が飛散
するような危険性がないという利点がある。
【0037】さらに、単位容器として製作時点から、個
々の分離状態で製作されるものであるから、良好な仕上
げ状態とすることができ、従来のように刃物や折り曲げ
分離による鋭利な状態の部分が存在しないから、ラップ
フィルム等による包装がスムーズに行えるという利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の魚介類処理用トレーの実施例を示
す一部切欠斜視図である。
【図2】 この発明の魚介類処理用トレーの連結の要領
を説明する部分図であり、図(イ)は分離状態を示し、
図2(ロ)は連結状態を示す。
【図3】 この発明の魚介類処理用トレーの連結の要領
を概念的に説明する全体図であり、図3(イ)は、平面
図である図3(ロ)のA−A線断面図である。
【図4】 この発明の魚介類処理用トレーの変形例にお
ける連結部分を示す部分断面図であり、図4(イ)は横
断面図、図4(ロ)は縦断面図である。
【符号の説明】
1…トレー 2…底部 3…壁部 4…鍔部 4a…水平部分 4b…垂下部分 5…連結用嵌合縁 6…連結用嵌合溝 7…鉤部 7a…曲折部 8…鉤穴 9…網目 10…穴 11…段部 12…リブ s…間隙 w…掛り合い部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−199335(JP,A) 実開 平6−69135(JP,U) 実開 昭52−30334(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 21/02 B65D 21/024

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数並列状態に連結して、魚介類を適宜
    分量に小分けした状態で茹で、ついで所要個数に分離し
    て前記魚介類を小分けした状態に収納するための方形の
    底部とその周囲を取り囲む壁部によって形成された魚介
    類処理用トレーであり、対向する両壁部の一方には上方
    に向かって開いた連結用嵌合溝を、また両壁部の他方に
    は前記連結用嵌合溝に嵌合する下方に向かって延びた連
    結用嵌合縁を有し、前記連結用嵌合縁を前記連結用嵌合
    溝に嵌合させ複数並列状態にかつ着脱自在に連結させる
    ように構成した魚介類処理用トレーにおいて、 前記連結用嵌合縁の下縁部に少なくとも1個の横L字状
    の鉤部が突設され、前記連結用嵌合溝の底部には前記鉤
    部を挿通できる鉤穴が穿設されており、前記鉤部を前記
    鉤穴に挿通したのち鉤先方向にずらして前記鉤穴に対し
    て相対的に変位させることにより、前記鉤部の曲折部が
    前記連結用嵌合溝の裏側に掛止されて各魚介類処理用ト
    レーが正規の並列状態に連結されるように構成されてい
    ることを特徴とする魚介類処理用トレー。
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