JP3226084B2 - 電力用トランジスタの過電流制限回路 - Google Patents
電力用トランジスタの過電流制限回路Info
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Description
る過電流から電力用トランジスタを保護するためそれに
流れる電流を制限する回路,より正確にはブリッジ回路
の各アームに接続される電力用トランジスタを保護する
ため各電力用トランジスタに付随して設けられる過電流
制限回路に関する。
動するためには電力用トランジスタを二相や三相のブリ
ッジ回路に接続して例えばインバータ装置を構成し、各
電力用トランジスタの入力側に駆動回路を設け、さらに
負荷の短絡時等に流れる大きな過電流により損傷や特性
劣化を受けないように過電流保護回路を各電力用トラン
ジスタに付随して設けるのが通例である。よく知られて
いることであるが、以下図5を参照してブリッジ回路の
構成例をまず説明し、図6を参照して過電流保護回路を
組み込んだ従来例を説明する。
に電力用トランジスタ1をそれぞれ含む図の上側のアー
ム11と下側のアーム12の直列回路を3個並列に接続した
三相インバータ装置としてのブリッジ回路10を示し、上
下アームの各相互接続点から導出した3個の出力端子u,
v,w に例えば三相モータである負荷3が接続される。電
力用トランジスタ1は図の例では絶縁ゲートバイポーラ
トランジスタ(IGBT)であり、通例のフリーホイーリング
ダイオード2がそれぞれに逆並列に接続され、ゲートで
ある各入力側に駆動回路30が設けられる。駆動回路30は
図6に示すインバータ装置の指令回路50から与えられる
制御指令に応じて対応する電力用トランジスタ1をオン
オフ駆動する。
みを示す。各アーム11や12の電力用トランジスタ1とし
てのIGBTは電流検出用の補助エミッタ1aを備え、それに
電流検出用抵抗1bが接続されている。保護トランジスタ
21は補助エミッタ1aの電流による抵抗1bの電圧降下をベ
ースに受け、過電流発生時に電圧降下がそのベース・エ
ミッタ間電圧を越えるとオンして電力用トランジスタ1
のゲートをエミッタと短絡することによりそのオフ動作
によって過電流を遮断させる。
動回路30は、図の下側部分に簡略に示されたインバータ
装置の指令回路50から受ける制御指令Lsに応じ電力用ト
ランジスタ1のゲートをふつうはPWM制御するもので
あり、その動作用の操作電源電圧Vsを電源電位点V側の
アーム11では個別に, 基準電位点E側のアーム12では共
通にそれぞれ受ける。ブリッジ回路10は高電圧下で動作
し, かつ指令回路50が動作する基準電位は電源電位点V
や基準電位点Eとは異なるのがふつうなので、各駆動回
路30への制御指令Lsの伝達はフォトカプラを利用して図
では細線で示す光信号の形で行なうのがふつうである。
て対応する電力用トランジスタ1がオフ動作すると過電
流が遮断されて抵抗1bの電圧降下が下がるので、保護ト
ランジスタ21がオフして電力用トランジスタ1がオン動
作することになり、このオンオフ動作を繰り返している
と電力用トランジスタ1が損傷を受けるおそれがあるの
で、保護トランジスタ21が一旦オン動作するとそれを駆
動回路30に検出させて過電流信号Loを指令回路50に送
り、それに応じて制御指令Lsを消失させるようにするの
が通例である。この過電流信号Loもフォトカプラを利用
して光信号の形で各駆動回路30から指令回路50に伝達さ
れる。
リッジ回路10では、保護トランジスタ21により各電力用
トランジスタ1に所定値以上の過電流が流れるのを防止
するとともに、そのオン動作に応じ過電流信号Loを対応
する駆動回路30から指令回路50に伝達することにより電
力用トランジスタ1のオンオフ動作の有害な反復を回避
できるが、各駆動回路30と指令回路50の相互間に制御指
令Lsおよび過電流信号Loの伝達用にフォトカプラを2個
ずつ設けるので、インバータ装置等の全体回路構成が複
雑になって高価につく問題がある。
価につくわけではないが、発光側と受光側にそれぞれ付
属回路が必要になり、発光側回路の消費電流がかなり大
きくなるので駆動回路30や指令回路50を集積化する際に
不利になる。さらに、フォトカプラが動作信頼性の点で
全体回路中の弱点となりやすく、寿命の点でも通常の電
子回路ほどは長期間を補償できない問題がある。
してブリッジ回路の各電力用トランジスタに流れる過電
流を所定の設定値以下に制限しながら、駆動回路および
指令回路の相互間の指令や信号の伝達経路をフォトカプ
ラ等を介して絶縁する必要をできるだけ減少させること
にある。
によれば上記の目的は、ブリッジ接続の電力用トランジ
スタを過電流から保護するに際し、ブリッジ回路の一方
側アームである基準電位点側アームと他方側アームであ
る電源電位点側アームの一方側アームに属する電力用ト
ランジスタの過電流制限値を他方側アームに属する電力
用トランジスタに対するより低く設定し、ブリッジ回路
内の各電力用トランジスタに制御指令を与える指令回路
を一方側アームに属する電力用トランジスタとほぼ共通
な電位上で動作させることにより達成される。
の過電流制限値は、他方側アームに属する電力用トラン
ジスタに対する過電流制限値の50〜80%に,より望まし
くは60〜70%に設定するのがよい。一方側と他方側のア
ームの電力用トランジスタについて過電流制限値をこの
ように異ならせるには、最も簡単にはそれらの過電流検
出値に差を付けることでよいが、電力用トランジスタが
IGBT等のゲート制御形トランジスタの場合はそれに接続
するゲート抵抗の抵抗値により過電流制限値を異ならせ
るのが有利である。本発明の過電流制限回路には電力用
トランジスタに流れる電流やその主端子間の電圧降下が
所定の限界値を越えたことから過電流を検出させてその
制限動作や遮断動作を行なわせることでよい。
指令はそれとほぼ同じ電位上で動作する一方側アームの
電力用トランジスタには直接に与え、他方側アームの電
力用トランジスタにはフォトカプラ等を利用して絶縁経
路を介して与えるのが有利であり、もちろんこのために
は一方側アームを基準電位点側アームとするのが最も合
理的である。さらに、この一方側アームに属する電力用
トランジスタに対する電流制限回路ないし駆動回路に付
随して過電流検出回路を設け、電流制限回路が動作した
ときそれから過電流信号を指令回路に与えさせ、かつ指
令回路にそれに基づいて対応する電力用トランジスタに
制御指令によってオフ動作を指定させ、ないしはオン指
令を消失させるのがよい。
電流がそれと直列に接続されていない他方側アームのど
れかに負荷を介して必ず流れるように各アームの電力用
トランジスタが制御され,従って両側アームに実質的に
同じ電流がタイミングや位相上の差は若干あっても流れ
る点に着目して、前項の構成にいうように一方側アーム
である基準電位点側アームの電力用トランジスタの過電
流制限値を他方側アームである電源電位点側アームに対
するよりも低く設定して過電流制限の役目を主にはこの
一方側アームに負わせ、かつブリッジの各電力用トラン
ジスタに対し制御指令を与える指令回路を一方側アーム
の電力用トランジスタと共通な電位上で動作させること
により、過電流を所望値に確実に制限しながら指令回路
と各電力用トランジスタの相互間で指令ないし信号を絶
縁経路を介して伝達する必要を従来の半分以下に減少さ
せるものである。
する。図1は本発明の過電流制限回路を組み込んだブリ
ッジ回路例を示すその要部回路図、図2は一方側アーム
と他方側アームの電流制限値を電力用トランジスタのゲ
ート抵抗により異ならせる場合の過電流制限値のゲート
抵抗への依存性を示す特性線図、図3は電源電位点側ア
ーム用の過電流制限回路と駆動回路の例を示す回路図、
図4は基準電位点側アーム用の過電流制限回路と駆動回
路の例を示す回路図である。なお、実施例は前に説明し
た図5の三相ブリッジ回路に対するものとし、かつその
各アーム用の電力用トランジスタはIGBTとするが、本発
明はもちろんかかる特定態様に限らずより広範囲に適
用,ないし種々の態様で実施することができる。
ブリッジ回路10中の2相分を示し、かつ対応部分には同
じ符号が付けられているので重複部分の説明は適宜省略
することとする。IGBTである各電力用トランジスタ1に
補助エミッタ1aを設けて電流検出用抵抗1bを接続するの
は従来の図6と同じであるが、そのゲートに電流制限回
路20を介して駆動回路30を接続する。電流制限回路20は
この実施例では従来と同じく抵抗1bの電圧降下をベース
・エミッタ間に受けてコレクタが電力用トランジスタ1
のゲートと接続された保護トランジスタ21と,それと駆
動回路30の間に挿入接続されたゲート抵抗22とからな
る。
電位点V側のアーム11ではブリッジ回路10の出力端子u
やvの電位上で個別に動作するが、下側の基準電位点E
側のアーム12ではすべて共通の電位上で動作するので、
この実施例では指令回路50をアーム12の電力用トランジ
スタ1と同じ電位上で動作させる。これに応じて指令回
路50から電源電位点V側のアーム11の電力用トランジス
タ1には制御指令Lsを従来と同様に光信号の形で伝達す
るが、基準電位点E側アーム12の電力用トランジスタ1
には制御信号Ssを通常の電気信号の形で伝達する。さら
に、アーム12の各駆動回路30に電力用トランジスタ1の
ゲート電圧の変化から電流制限回路20が動作したことを
検出する回路を組み込んで過電流信号Soを通常の電気信
号の形で指令回路50に与えるようにする。
のゲート抵抗22の抵抗値Rgに対する縦軸の過電流制限値
Isの依存性により示す。図示のように抵抗値Rgを大きく
するほど過電流制限値Isが低くなるので、この実施例で
は電力用トランジスタ1用の抵抗値Rgを電源電位点V側
のアーム11では10Ω, 基準電位点E側のアーム12では20
Ωにそれぞれ設定することにより、アーム12側の電流制
限回路20による過電流制限値Isをアーム11側の150Aより
かなり低い100Aに設定する。
限値Isが設定された図1のブリッジ回路10では、アーム
12側の電力用トランジスタ1に流れる過電流がもちろん
低い方の100Aの過電流制限値Isに制限され, アーム11側
でも過電流がこれに相応する値に制限されるので、ブリ
ッジ回路10内の電力用トランジスタ1をすべて過電流か
ら安全に保護しながら指令回路50から各駆動回路30に光
信号により伝達すべき制御指令Lsの個数を減少させ、さ
らには逆方向に過電流信号Soを光信号を介して伝達する
必要をなくすことができる。
は上述のように主には制限値の低い基準電位点E側アー
ム12の方で設定されることになるが、負荷側の不測の事
故や電力用トランジスタ1のアーム間動作シーケンスの
乱れによって電源電位点V側アーム11にアーム12と同等
以上の電流が流れるおそれがあり、アーム11側の電流制
限回路20はかかる予測できない事故やブリッジ回路の動
作の乱れが生じた際に電力用トランジスタ1を安全に保
護する役目を果たす。
いる電流制限回路20と駆動回路30の構成例を示す。この
電流制限回路20の例ではIGBTである電力用トランジスタ
1の過電流がそのコレクタ・エミッタ間電圧から検出さ
れる。また、図1の操作電源電圧Vsが電力用トランジス
タ1に対するオン操作電圧Vs1とオフ操作電圧Vs2に分
けられ、かつ両電圧の中間点が電力用トランジスタ1の
エミッタと接続されている。電流制限回路20内の保護ト
ランジスタ21はコレクタ・エミッタ間が電力用トランジ
スタ1のゲートとオフ操作電圧Vs2の負側端子との間に
接続され、そのベースがダイオード23とツェナーダイオ
ード24を介して電力用トランジスタ1のコレクタと接続
され、かつそのベース・エミッタ間に抵抗25が接続され
ている。さらにキャパシタ26が両ダイオード23と24の相
互接続点と保護トランジスタ21のエミッタの間に接続さ
れる。
受ける相補なトランジスタ31と32であり、両者の相互接
続点がゲート抵抗22を介し電力用トランジスタ1のゲー
トと接続される。前述のように光信号である制御指令Ls
はフォトカプラを介してこの保護回路30側のフォトトラ
ンジスタ33に伝達され、そのコレクタ電位が付随するト
ランジスタ34のベースに与えられ、さらにそのコレクタ
電位が出力部のトランジスタ31と32の共通接続ベース
と, 電圧制限回路20の上述のダイオード23と24の相互接
続点とに与えられる。
オフが指定されると、フォトトランジスタ33はオフ, 次
のトランジスタ34はオンして駆動出力部のトランジスタ
31がオフ, トランジスタ32がオン状態になるから、オフ
操作電圧Vs2が電力用トランジスタ1のゲート・エミッ
タ間に逆バイアス方向に掛かってそれを確実にオフの状
態に保つ。なお、この状態では電圧制限回路20内のキャ
パシタ26は放電され、保護トランジスタ21のベースは抵
抗25によりエミッタと同電位に置かれる。逆に制御指令
Lsがオン指定状態になると、フォトトランジスタ33はオ
ン, 次のトランジスタ34はオフして、駆動出力部のトラ
ンジスタ31がオンの, トランジスタ32がオフの状態にな
るから、電力用トランジスタ1はゲート・エミッタ間に
オン操作電圧Vs1の方を今度は正バイアス方向に受けて
オン動作し、これによりブリッジ回路10の負荷に電流が
流れる。
る電圧はオフ操作電圧Vs2と電力用トランジスタ1の低
いコレクタ・エミッタ間電圧とダイオード23の順方向電
圧の和になるが、ツェナーダイオード24のツェナー降伏
電圧より低いので保護トランジスタ21は動作しない。し
かし、ブリッジ回路10の負荷側の短絡等により電力用ト
ランジスタ1に過電流が流れるとそのコレクタ・エミッ
タ間電圧が著しく高くなり、これに応じてキャパシタ26
の電圧がツェナーダイオード24のツェナー降伏電圧を越
え、保護ダイオード21がオン動作して電力用トランジス
タ1に流れる過電流を所定値に制限させる。この際には
駆動回路30から電力用トランジスタ1に与えるゲート駆
動電圧をゲート抵抗22と保護トランジスタ21のオン抵抗
により分圧して低めるから、電流制限値はゲート抵抗22
により容易に設定できる。
する電流制限回路20と駆動回路30の図3と異なる構成例
を示す。この図4の例では、電流制限回路20に電力用ト
ランジスタ1の過電流を図1と同様にその補助エミッタ
1aの電流から検出させ、駆動回路30に図1の指令回路50
から制御指令Ssを電気信号の形で受けさせるとともに、
過電流信号回路40をそれらに関連させて組み込んで, 過
電流信号Soを電気信号の形で指令回路50に対して出力さ
せるように構成される。
とゲート抵抗22を用いる点は図3と同様であるが、コン
パレータ27により電流検出抵抗1bの電圧降下をしきい値
Vtと比較した結果の出力で保護トランジスタ21を動作さ
せることにより、過電流検出精度を図3の場合より向上
させる点が異なっている。また、駆動回路30は一対の相
補なトランジスタ31と32からなる図3の出力部に相当す
るだけの簡単な構成のものであり、指令回路50から制御
指令Ssを両トランジスタ31と32の共通ベースに直接に受
けるようになっている。
41とアンドゲート42から構成され、過電流が発生して電
流制限回路20が動作したことをコンパレータ41により電
力用トランジスタ1のゲート電圧が所定の基準値Vrを下
回ったことから検出した後、そのハイの出力をアンドゲ
ート42により制御指令Ssがハイの状態のとき, つまり電
力用トランジスタがオン状態のときに限って過電流信号
Soとして指令回路50に出力するようになっている。
力用トランジスタ1の過電流状態をコレクタ・エミッタ
間電圧や補助エミッタ1aの電流から検出する方式とした
が、もちろん実際には両アーム11と12側の過電流検出方
式を統一するのが望ましい。また、図2で説明したよう
に本発明では過電流制限値を図1の電源電位点V側のア
ーム11と基準電位点E側のアーム12とで互いに異ならせ
るが、低い方の過電流制限値は高い方の過電流制限値の
50〜80%の範囲内に設定するのがよく、さらに60〜70%
の範囲に設定するのが望ましい。
動作により電力用トランジスタ1の過電流を制限し, か
つこの制限値をゲート抵抗22の抵抗値により設定するよ
うにしたが、電流制限値はもちろんゲート抵抗以外の手
段によっても適宜設定でき、場合によっては電流制限回
路20による過電流検出のレベルの設定, 例えば図4のコ
ンパレータ27に設定するしきい値Vtによっても電力用ト
ランジスタ1の過電流制限値をアーム11や12ごとに設定
することができる。
ではその一方側アームに流れる電流が負荷を介し他方側
アームのどれかに流れるよう電力用トランジスタが制御
され,若干のタイミングや位相の差はあっても両側アー
ムに実質的に同じ電流が流れる点に着目して、ブリッジ
の一方側アームである基準電位点側アーム内の電力用ト
ランジスタに対する過電流制限値を他方側アームである
電源電位点側アームに対するより低く設定し、ブリッジ
回路の各電力用トランジスタに制御指令を与える指令回
路を一方側アームの電力用トランジスタとほぼ共通の電
位上で動作させることによって、次の効果が得られる。
ーム内の電力用トランジスタと同じ電位上で指令回路を
動作させることにより、過電流を制限する役目を主に一
方側アームに負わせながら, 指令回路と電力用トランジ
スタの相互間で指令や信号を伝達する絶縁経路を従来の
半分以下に減少させることができる。 (b) 他方側アームは一方側アームより制限値は高いが過
電流制限機能を備えるので、負荷側の不測の事故や電力
用トランジスタのアーム間の動作シーケンスの乱れによ
って予測外の過電流が流れた場合にもブリッジ回路内の
すべての電力用トランジスタを安全に保護することがで
きる。
基準電位点側アームとする本発明の実施態様はブリッジ
回路の全体的な構成を簡易化できる点で有利であり、一
方側アームの過電流制限値を他方側アームの過電流制限
値の50〜80%に設定する実施態様は両側アームの過電流
制限値の分担を最適化して上述の(a) と(b) の利点を充
分に発揮させる上で有利である。電力用トランジスタが
IGBT等のゲート制御形トランジスタの場合その過電流制
限値をゲート抵抗で設定する実施態様は設定を容易に
し, かつ過電流制限動作を確実にする利点を有する。
の電力用トランジスタに対し直接に与え, 他方側アーム
の電力用トランジスタにはフォトカプラを介して与える
実施態様は指令の伝達に要するフォトカプラの個数が最
も少なくできる利点がある。さらに、一方側アーム内の
電力用トランジスタに対する電流制限回路に付随して過
電流信号回路を設けて指令回路に過電流信号を与えさせ
る実施態様は、それに応じ対応する電力用トランジスタ
に対し指令回路からオフ動作を指令することにより、ブ
リッジ回路内のすべての電力用トランジスタを非常に確
実に保護できる効果を有する。
リッジ回路の例を示すその要部回路図である。
側アームの電流制限値を電力用トランジスタのゲート抵
抗により異ならせる場合の過電流制限値のゲート抵抗に
対する依存性を示す特性線図である。
路の具体構成例を示す回路図である。
路の具体構成例を示す回路図である。
例としての三相ブリッジ回路の構成回路図である。
回路の要部回路図である。
Claims (5)
- 【請求項1】ブリッジ回路の各アーム内に接続される電
力用トランジスタを過電流から保護するために各電力用
トランジスタに付随して設けられる電流制限回路であっ
て、ブリッジの一方側アームである基準電位点側アーム
と他方側アームである電源電位点側アームの一方側アー
ムに属する電力用トランジスタに対する過電流制限値を
他方側アームに属する電力用トランジスタに対するより
低く設定し、ブリッジ回路内の各電力用トランジスタに
制御指令を与える指令回路を一方側アームに属する電力
用トランジスタとほぼ共通の動作基準電位上で動作させ
るようにしたことを特徴とする電力用トランジスタの過
電流制限回路。 - 【請求項2】請求項1に記載の回路において、一方側ア
ームに属する電力用トランジスタに対する過電流制限値
を他方側アームに属する電力用トランジスタに対する過
電流制限値の50〜80%に設定するようにしたことを特徴
とする電力用トランジスタの過電流制限回路。 - 【請求項3】請求項1に記載の回路において、電力用ト
ランジスタがゲート制御形トランジスタであり、それに
対する過電流制限値がゲート抵抗の値により設定される
ことを特徴とする電力用トランジスタの過電流制限回
路。 - 【請求項4】請求項1に記載の回路において、指令回路
の制御指令を一方側アームに属する電力用トランジスタ
に直接に与え、他方側アームに属する電力用トランジス
タにフォトカプラを介して与えるようにしたことを特徴
とする電力用トランジスタの過電流制限回路。 - 【請求項5】請求項1に記載の回路において、一方側ア
ームに属する電力用トランジスタに対する電流制限回路
に付随して過電流検出回路を設けてそれから指令回路に
過電流信号を与え、指令回路にそれに基づいて対応する
電力用トランジスタに対し制御指令によりオフ動作を指
定させるようにしたことを特徴とする電力用トランジス
タの過電流制限回路。
Priority Applications (1)
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JP06326595A JP3226084B2 (ja) | 1995-03-23 | 1995-03-23 | 電力用トランジスタの過電流制限回路 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP06326595A JP3226084B2 (ja) | 1995-03-23 | 1995-03-23 | 電力用トランジスタの過電流制限回路 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH08265121A JPH08265121A (ja) | 1996-10-11 |
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JP06326595A Expired - Lifetime JP3226084B2 (ja) | 1995-03-23 | 1995-03-23 | 電力用トランジスタの過電流制限回路 |
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1995
- 1995-03-23 JP JP06326595A patent/JP3226084B2/ja not_active Expired - Lifetime
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