JP3224711B2 - 測距装置 - Google Patents

測距装置

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JP3224711B2
JP3224711B2 JP10227595A JP10227595A JP3224711B2 JP 3224711 B2 JP3224711 B2 JP 3224711B2 JP 10227595 A JP10227595 A JP 10227595A JP 10227595 A JP10227595 A JP 10227595A JP 3224711 B2 JP3224711 B2 JP 3224711B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、対物間距離を測定する
ための測距装置に関し、コンピュータが外部空間の状況
を認識するための視覚センサなどとして利用される。
【0002】パーソナルコンピュータにおいては、ユー
ザー層が拡がり日常生活にまで浸透するにつれて、使い
やすく親しみやすいことが重要な要素となってきた。視
覚センサは、コンピュータと人間とのコミュニケーショ
ンに欠かせないヒューマンインタフェースである。その
ため、パーソナルユースに適した安価な視覚センサの提
供が望まれている。
【0003】
【従来の技術】カメラの自動焦点調節用の測距手段とし
て、検出光の投光方向と受光方向とのズレを測る三角測
量式の測距器が広く用いられている。一般に、この種の
測距器は、赤外発光素子とPSD(位置検知形検出器)
とを備え、変調した赤外光の送受を行うことによって誤
検出を防ぐように構成されている。なお、測距精度を高
めるために、遠距離用の発光素子と近距離用の発光素子
とを設け、これらを受光量が適正範囲内となるように切
り換えて用いる技術が知られている(特開昭63−28
2611号)。
【0004】一方、産業用ロボットにおいても、カメラ
と同様に三角測量式の測距器が視覚センサとして用いら
れている。ただし、1つの測距器で測定可能な測距範囲
(視野)は狭い。そのため、特に移動ロボットなどで
は、測距範囲を拡げるために複数の測距器を投光方向
(測距方向)が互いに異なるように配置し、各測距器を
同時又は順に駆動することによって障害物や移動目標物
の検出が行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように複数の測
距器を適当に配置して測距範囲を拡げる手法は、測距器
自体又は測距ビームのスキャンによって測距範囲を拡げ
る手法と比べて、機械的可動部が無く信頼性や保守の面
などで有利である。
【0006】しかし、従来では、測距範囲をさらに拡
げ、又は測距範囲を細分化して分解能を高めようとする
と、測距器を構成する発光素子及び受光素子が同数ずつ
増えてしまい、部品点数が大幅に増大するという問題が
あった。特に検出光を変調する場合には、変調回路及び
変調された光を抽出する受光回路の数も同様に増大する
ことから、構成の複雑化とそれに伴うコストアップが顕
著になる。
【0007】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、2次元空間における対物間距離の測定を、で
きるだけ少ない部品点数で実現することを目的としてい
る。
【0008】請求項1の発明に係る測距装置は、仮想平
面に沿って放射状に拡がる2以上のM個の測距方向のそ
れぞれに対して1つずつ設けられ、前記各測距方向の前
方に向けて検出光を射出するM個の投光器と、前記仮想
平面から離れた位置に、それぞれが前記M個の投光器に
対する共通の光電変換手段として、それぞれの受光範囲
に前記M個の測距方向の全てが含まれるように配置さ
た2以上のN個の光検出器と、前記各測距方向におい
て、前記投光器の光軸上の互いに異なる位置で反射した
前記検出光をそれらの反射位置に応じて選択的に前記N
個の光検出器に入射させるための受光範囲制限手段と、
前記M個の投光器を1個ずつ順に選択的に発光させる測
距方向切換え手段と、を有してなる。
【0009】請求項2の発明に係る測距装置は、前記N
個の光検出器が、前記仮想平面と直交する面に沿って配
置されてなる。請求項3の発明に係る測距装置は、前記
受光範囲制限手段として、N段のスリットが設けられて
なる。
【0010】請求項4の発明に係る測距装置は、前記受
光範囲制限手段として、前記仮想平面と平行な平面上に
M個のレンズが配列されてなる。請求項5の発明に係る
測距装置は、仮想平面に沿って放射状に拡がる2以上の
M個の測距方向のそれぞれに対して1つずつ設けられ、
前記各測距方向の前方に向けて検出光を射出するM個の
投光器と、前記M個の投光器に対する共通の光電変換手
段として前記仮想平面から離れた位置に前記M個の測距
方向の全てが受光範囲に含まれるように配置され、前記
仮想平面と直交する面に沿った検知軸方向の入射光量分
布に応じた信号を出力する位置検知形の光検出器と、前
記各測距方向において、前記投光器の光軸上の互いに異
なる位置で反射した前記検出光を、前記光検出器の受光
面における前記検知軸方向の互いに異なる位置に入射さ
せるための受光範囲制限手段と、前記M個の投光器を
個ずつ順に選択的に発光させる測距方向切換え手段と、
を有してなる。
【0011】請求項6の発明に係る測距装置は、前記投
光器と前記光検出器との間にマイクロホンが配置されて
なる。
【0012】
【作用】N個の光検出器は、それぞれが全ての投光器の
射出した検出光の反射光を検出することができる。
【0013】測距方向切換え手段によってM個の投光器
が択一的に選択される。選択された投光器は、それに対
応した測距方向に向けて検出光を射出する。検出光の光
軸上、すなわち測距方向に物体(人体を含む)があれ
ば、その物体の表面で反射した検出光が、N個の光検出
器のいずれか1つに入射する。
【0014】光検出器が検出光を検出すれば、仮想平面
(測距対象の2次元空間)内に物体の存在することが判
り、そのときにどの投光器が選択されているかによって
物体の存在する方向が判る。そして、N個の内のいずれ
の光検出器が検出光を検出したかによって対物間距離が
判る。
【0015】検知軸方向の入射光量分布に応じた信号を
出力する位置検知形の光検出器を用いる場合は、1個の
光検出器で対物間距離を測定することができる。
【0016】
【実施例】図1は本発明に係る測距装置1の機能構成を
示すブロック図である。測距装置1は、検出光を発して
対物間距離に応じた光電変換信号を出力する光学系10
と、光学系10による投光の制御及び光電変換信号の処
理を担う制御系20とから構成されており、例えば物体
認識システムの視覚情報入力手段として利用される。
【0017】光学系10は、7つの投光器11、5つの
光検出器12、及び各光検出器12の受光範囲を制限す
るための光学手段であるスリット13を有している。各
投光器11は、赤外発光ダイオードと集光レンズとから
なる。また、各光検出器12は、結像レンズとフォトト
ランジスタとからなる。
【0018】制御系20は、測距方向切換え手段として
の機能をもつMPU(microprocessor
utit)21、検出光を40kHz程度の周波数で点
滅させる変調回路22、各投光器11に駆動電流を供給
するドライバ回路23、各光検出器12の出力(受光信
号)を増幅する増幅回路24、増幅された受光信号から
検出光に対応した変調成分を抽出するバンドパスフィル
タ25、抽出された変調成分を量子化するA/D変換部
26、及び、測距結果をパーソナルコンピュータなどの
外部の視覚情報処理手段(ホスト)へ送信するためのホ
ストインタフェース27を有している。
【0019】MPU21は、その構成の図示を省略した
が、プログラムを実行するCPU、予めプログラムや演
算用データが格納されたROM、プログラム実行のワー
クエリアとなるRAM、及びI/Oポートから構成され
ている。
【0020】図2は光学系10の外観図、図3は図2の
III矢視断面図、図4は図3のIV矢視断面図、図5
は光学系10による測距の原理を示す図である。なお、
図2(A)は光学系10の平面図であり、図2(B)は
光学系10の正面図である。
【0021】これらの図において、光学系10は、黒色
の樹脂からなるブロック15を基体として構成されてい
る。ブロック15は、5つのスリット13が形成された
球冠状の下部ブロック15aと、略半円柱状の上部ブロ
ック15bとを一体化した成形体である。
【0022】上部ブロック15bの上面に、7つの案内
溝51aを有した円弧状の壁部51が形成されており、
これら案内溝51aに1つずつ上述の投光器11が嵌め
込まれて位置決めされている。図2(A)及び図5に示
すように、各投光器11は、仮想の視点Pを中心に仮想
平面VSに沿って例えば15°間隔で放射状に拡がる計
7つの測距方向M1〜7に対して1つずつ設けられ、各
測距方向M1〜7の前方に向けて赤外光(検出光)を射
出するように配置されている。つまり、各投光器11の
光軸が測距方向M1〜7と一致するように、案内溝51
aが形成されている。
【0023】一方、下部ブロック15aにおいては、図
3に示すように、仮想の点Qを中心に例えば6°間隔で
放射状に拡がる計5つの直線に沿って、5段のスリット
13が形成されている。
【0024】各スリット13は、図4に示すように、ブ
ロック15の背面側から正面側に向かって横方向に拡が
る平面視形状が扇形の偏平な空隙である。このようなス
リット13の背面側の端部(すなわち扇形の中心)に、
光検出器12が1つずつ配置されている。各スリット1
3における扇形の中心角は7つの測距方向M1〜7のそ
れぞれの前方で反射した検出光を受光可能な角度に設定
されている。
【0025】つまり、5つの光検出器12は、それぞれ
が7つの投光器11の共通の光電変換手段として設けら
れており、仮想平面VSと直交する面(例えば仮想平面
VSを水平面としたときの鉛直面)に沿って、仮想平面
VSから離して1列に配置されている。そして、仮想平
面VSに対する各スリット13の傾きを互いに異ならせ
ることによって、各測距方向M1〜7における前方側の
互いに異なる位置で反射した検出光がその反射位置に応
じて選択的に光検出器12に入射するように、各光検出
器12の受光範囲が制限されている。
【0026】次に、光学系10による測距の原理を制御
系20の動作と合わせて説明する。図5(A)におい
て、各投光器11は、上述したように仮想の視点Pを中
心に放射状に配置されている。図5(A)では3つの測
距方向M1〜3を示したが、光学系10における測距方
向M1〜7の数は7であって、各測距方向の間の角度は
15°であるので、測距の対象領域(視野)は中心角が
90°(15°×6)の扇形の2次元空間である。
【0027】制御系20のMPU21は、7つの投光器
11を1つずつ順に選択し、時分割で各測距方向M1〜
7に検出光を射出させる。測距方向M1〜7、すなわち
検出光の光軸上に物体があれば、検出光はその物体の表
面で乱反射して一部が光検出器12側へ戻る。
【0028】一方、各光検出器12は、図5(B)のよ
うに、仮想平面(投光器11の光軸を含む面)VSから
離して配置され、それらの受光範囲はスリット13によ
って制限されている。そのため、例えば投光器11の光
軸上の点P1を含む所定範囲w1内の位置で反射した検
出光は、1つの光検出器12に入射する。また、投光器
11からみて点P1より遠い点P2を含む所定範囲w2
内の位置で反射した検出光は、他の1つの光検出器12
に入射する。
【0029】したがって、5つの内のいずれの光検出器
12が検出光を検出したかによって対物間距離が判る。
そして、そのときにどの投光器12が選択発光状態であ
るかによって物体の存在する方向が判る。
【0030】MPU21は、A/D変換部26の出力す
る各光検出器12に対応した5つの検出データを取り込
んで対物間距離を算出し、その結果を測距方向を示すデ
ータとともに、ホストインタフェース27を介してホス
トへ送出する。この一連の処理は、例えば100msの
周期で繰り返し行われる。ホストでは、次々に入力され
るデータに基づいて、物体の移動状況が認識される。
【0031】なお、各スリット13の光学寸法条件が同
一であれば、各光検出器12の入射光軸と仮想平面VS
との交差角度θ1,θ2が投光器11から遠いほど小さ
いので、各光検出器12に対応した位置範囲w1,w2
は投光器11から遠いほど広い。また、実際には投光器
11から射出する検出光は完全な直線ビームではなく投
光器11から遠ざかるにつれて拡がるので、点P2での
反射光量は点P1での反射光量よりも少なく、各光検出
器12の入射光量に差異が生じる。ただし、スリット1
3の光学寸法条件、及び光電変換信号の増幅率などを適
切に設定することよって、位置に係わらず検出条件を容
易に均一化することができる。
【0032】図6は第2実施例の測距装置2の機能構成
を示すブロック図である。図6において、図1〜図5と
同一機能を有する構成要素には同一の符号を付してあ
る。以下の図においても同様である。
【0033】測距装置2は、光学系10B、制御系20
B、及び音声検出手段としてのマイクロホン30から構
成されており、例えば物体認識システムにおける視覚情
報及び聴覚情報の入力手段として利用される。マイクロ
ホン30は、測距装置2に接近した物体が人間のように
音声を発するか否かを判別することによって物体認識の
実用性を高めるために設けられている。
【0034】光学系10Bは、7つの投光器11、3つ
の光検出器12、及び各光検出器12の受光範囲を制限
するための光学手段であるレンズ14を有している。各
投光器11は、赤外発光ダイオードと集光レンズとから
なる。また、各光検出器12は、フォトトランジスタか
らなる。
【0035】制御系20Bは、測距方向切換え手段とし
ての機能をもつMPU21B、検出光を点滅させる変調
回路22、各投光器11に駆動電流を供給するドライバ
回路23、各光検出器12の受光信号を増幅する増幅回
路24、増幅された受光信号から検出光に対応した変調
成分を抽出するバンドパスフィルタ25、抽出された変
調成分を量子化するA/D変換部26、マイクロホン3
0の出力(音声信号)を増幅する増幅回路31、増幅さ
れた音声信号を量子化するA/D変換部32、及び、測
定結果をパーソナルコンピュータなどの外部の情報処理
手段(ホスト)へ送信するためのホストインタフェース
27を有している。
【0036】図7は図6の光学系10Bの外観図、図8
は図7のVIII矢視断面図、図9は図8のIX矢視断面図
である。なお、図7(A)は光学系10Bの平面図であ
り、図7(B)は光学系10Bの正面図である。
【0037】光学系10Bは、正面側の下部が張り出し
た略半円柱状のブロック15Bを基体として構成されて
いる。ブロック15Bの上面に7つの案内溝51aを有
した円弧状の壁部51が形成されており、これら案内溝
51aに1つずつ上述の投光器11が嵌め込まれて位置
決めされている。図7(A)のように、各投光器11
は、仮想の視点Pを中心に同一平面に沿って例えば15
°間隔で放射状に拡がる計7つの測距方向M1〜7に対
して1つずつ設けられ、各測距方向M1〜7の前方に向
けて赤外光(検出光)を射出するように配置されてい
る。
【0038】ブロック15Bの下方の内部には、図9に
示すように、ブロック15Bの背面側から正面側に向か
って横方向に拡がる平面視形状が扇形の空隙55が形成
されている。この空隙55の背面側の端部(すなわち扇
形の中心)に、3つの光検出器12が上下方向に一列に
配置されている。空隙55における扇形の中心角は7つ
の測距方向M1〜7のそれぞれの前方で反射した検出光
を受光可能な角度に設定されている。つまり、3つの光
検出器12は、仮想平面VSと直交し且つ測距方向M4
の線分を含む面に沿って仮想平面VSから離して配置さ
れており、それぞれが7つの投光器11の共通の光電変
換手段となる。
【0039】そして、空隙55の正面側の上部に、7つ
のレンズ14が仮想平面VSと平行な平面上において放
射状に配置されている。これらのレンズ14によって、
各測距方向M1〜7における前方側の互いに異なる位置
で反射した検出光がその反射位置に応じて選択的に光検
出器12に入射し、各光検出器12の受光範囲が制限さ
れる。
【0040】測距装置2においても上述の測距装置1と
同様に、制御系20BのMPU21Bは、7つの投光器
11を1つずつ順に選択し、時分割で各測距方向M1〜
7に検出光を射出させる。測距方向M1〜7、すなわち
検出光の光軸上に物体があれば、検出光はその物体の表
面で乱反射して一部が光検出器12側へ戻る。
【0041】一方、各光検出器12は仮想平面VSから
離して配置され、それらの受光範囲はレンズ14によっ
て制限されている。そのため、例えば投光器11の光軸
上の比較的に投光器11に近い点P4で反射した検出光
は、最下段の光検出器12に入射する。点P4より遠い
位置で反射した検出光は中段の光検出器12に入射し、
さらに遠い位置で反射した検出光は最上段の光検出器1
2に入射する。
【0042】したがって、3つの内のいずれの光検出器
12が検出光を検出したかによって対物間距離が判る。
そして、そのときにどの投光器12が選択発光状態であ
るかによって物体の存在する方向が判る。
【0043】図10は第3実施例の測距装置3の機能構
成を示すブロック図、図11は図10の光学系10Cの
構成を示す断面図である。測距装置3は、光学系10C
と制御系20Cとから構成されている。
【0044】光学系10Cは、仮想平面VSに沿って放
射状に拡がる7つの測距方向M1〜7のそれぞれに対し
て1つずつ設けられた計7個の投光器11、7個の投光
器11に対する共通の光電変換手段として設けられた位
置検知形の1個の光検出器(以下、PSDという)12
0、及び、受光範囲制限手段として測距方向M1〜7毎
に設けられた計7つのレンズ14を有している。レンズ
14の配置位置は上述の測距装置2と同一である。
【0045】PSD120は、受光面120aの検知軸
方向の長さが6mm程度の比較的に大型の検出器であ
り、図11のように、空隙55の背面側の端部に配置さ
れている。PSD120の検知軸方向はブロック15B
の上下方向である。つまり、PSD120は、仮想平面
VSと直交する面に沿った方向の入射光量分布に応じた
信号を出力する。
【0046】制御系20Cは、測距方向切換え手段とし
ての機能をもつMPU21C、検出光を点滅させる変調
回路22、各投光器11に駆動電流を供給するドライバ
回路23、PSD120からの2つの受光信号を増幅す
る増幅回路24C、増幅された2つの受光信号の相対比
を受光位置情報として出力する演算回路25C、受光位
置情報を量子化するA/D変換部26C、及び、ホスト
インタフェース27を有している。
【0047】MPU21Cは、7つの投光器11を1つ
ずつ順に選択し、時分割で各測距方向M1〜7に検出光
を射出させる。測距方向M1〜7に物体があれば、検出
光はその物体の表面で乱反射して一部がPSD120側
へ戻る。
【0048】一方、PSD120は仮想平面VSから離
して配置され、それらの受光範囲はレンズ14によって
制限されているので、投光器11の光軸上の比較的に投
光器11に近い点P4で反射した検出光は、PSD12
0の受光面120aの下端付近に入射する。点P4より
遠い位置で反射した検出光は受光面120aの上下方向
の中央部に入射し、さらに遠い位置で反射した検出光は
受光面120aの上端付近に入射する。
【0049】したがって、受光面内のどの位置に検出光
が入射したかによって対物間距離が判る。そして、その
ときにどの投光器12が選択発光状態であるかによって
物体の存在する方向が判る。PSD120によれば、所
定範囲内で実質的に無段階で且つ高精度の測距を行うこ
とができる。
【0050】上述の実施例によれば、7方向の測距を7
つの投光器11と5つの光検出器12とによって実現す
ることができ、従来例のように7つの測距器(投光器+
光検出器)を互いに異なる方向に向けて配置する場合と
比べて、光検出器11の個数を低減することができる。
光検出器12を仮想平面VSと直交する面に沿って配列
したので、光学系10,10Bのコンパクト化を図るこ
とができる。
【0051】また、投光器11に代えて7つの光検出器
12を設け、光検出器12に代えて5つの投光器11を
設けた場合も、上述の実施例と同様の分解能の測距が可
能であるが、上述の実施例によれば、信号処理の複雑な
受光側の部品個数が投光側より少ないので、制御系20
の回路構成をより簡単化することができる。
【0052】図2の実施例によれば、また、ブロック1
5に設けたスリット13によって受光範囲を制限するよ
うにしたので、特別の光学部品を用いる場合に比べて光
学系10の部品点数が少なく構造が簡単であり、測距装
置1の低価格化を図ることができる。
【0053】図7及び図11の実施例によれば、また、
ブロック15Bに設けたレンズ14によって受光範囲を
制限するようにしたので、レンズ14の設計によって比
較的に自由に光路を設定することができることから、ス
リット13による場合と比べてブロック15Bのコンパ
クト化を図ることが容易になる。
【0054】図7の実施例によれば、光検出器12,1
20を仮想平面VSから離すために必然的に生じる投光
器11と光検出器12,120との間隙にマイクロホン
30を配置したので、マイクロホン30の取り付けによ
るブロック15Bの大型化を避けることができ、コンパ
クト性に優れ且つ音声検出機能を有する多機能の測距装
置2を得ることができる。
【0055】上述の図1乃至図9の実施例においては、
光検出器12としてフォトトランジスタに代表されるデ
ィスクリート部品を用いるものとして説明したが、多数
の受光部を集積化したCCDアレイなどの撮像デバイス
を、全ての投光器11に対する共通の光電変換手段とし
て設け、それによって測距の分解能を高めるようにして
もよい。その場合には、個々の受光部が本発明の光検出
器に対応することになる。
【0056】上述の実施例において、7つの投光器11
のそれぞれの光量を、光電変換出力に測距方向M1〜7
による差異が生じないように、光検出器12の入射角感
度特性(指向性)に応じて適当に設定することによっ
て、より高精度の測距を容易に実現することができる。
【0057】上述の実施例において、測距方向M1〜7
は、水平方向、仰角方向、又は俯角方向であってもよ
く、光学系10,10B,10Cと対象物との位置関係
に合わせて最適化すればよい。
【0058】上述の実施例において、測距方向M1〜7
の数(分解能)、光検出器12の数、投光器11及び光
検出器12の構成、ブロック15,15Bの材質及び形
状など、光学系10,10B,10Cの構成、並びに制
御系20,20B,20Cの回路構成は種々変更するこ
とができる。例えば、円弧状などの所定形状のレンズを
用いて受光範囲を制限してもよい。また、M個の投光器
11を互いに向きを異ならせて直線状に配列することが
でき、N個の光検出器12を仮想平面VSとほぼ平行に
配列することができる。
【0059】
【発明の効果】請求項1乃至請求項3の発明によれば、
2次元空間における対物間距離の測定を、できるだけ少
ない部品点数で実現することができる。
【0060】請求項2の発明によれば、装置のコンパク
ト化を図ることができる。請求項3の発明によれば、構
造をより簡単化することができる。請求項4の発明によ
れば、装置をよりコンパクト化することができる。
【0061】請求項5の発明によれば、部品点数を増大
することなく測距の分解能を高めることができる。請求
項6の発明によれば、大型化を避けつつ音声検出機能の
付加を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る測距装置の機能構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】測距装置の光学系の外観図である。
【図3】図2のIII矢視断面図である。
【図4】図3のIV矢視断面図である。
【図5】光学系による測距の原理を示す図である。
【図6】第2実施例の測距装置の機能構成を示すブロッ
ク図である。
【図7】図6の光学系の外観図である。
【図8】図7のVIII矢視断面図である。
【図9】図8のIX矢視断面図である。
【図10】第3実施例の測距装置の機能構成を示すブロ
ック図である。
【図11】図10の光学系の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1,2,3 測距装置 11 投光器 12 光検出器 13 スリット(受光範囲制限手段) 14 レンズ(受光範囲制限手段) 21,21B,21C MPU(測距方向切換え手段) 30 マイクロホン M1〜7 測距方向 VS 仮想平面 120 PSD(位置検知形の光検出器)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安部 文隆 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−272725(JP,A) 特開 昭60−233610(JP,A) 特開 平6−297365(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01C 3/00 G02B 7/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】仮想平面に沿って放射状に拡がる2以上の
    M個の測距方向のそれぞれに対して1つずつ設けられ、
    前記各測距方向の前方に向けて検出光を射出するM個の
    投光器と、 前記仮想平面から離れた位置に、それぞれが前記M個の
    投光器に対する共通の光電変換手段として、それぞれの
    受光範囲に前記M個の測距方向の全てが含まれるように
    配置された2以上のN個の光検出器と、 前記各測距方向において、前記投光器の光軸上の互いに
    異なる位置で反射した前記検出光をそれらの反射位置に
    応じて選択的に前記N個の光検出器に入射させるための
    受光範囲制限手段と、 前記M個の投光器を1個ずつ順に選択的に発光させる測
    距方向切換え手段と、 を有してなることを特徴とする測距装置。
  2. 【請求項2】前記N個の光検出器は、前記仮想平面と直
    交する面に沿って配置されてなる請求項1記載の測距装
    置。
  3. 【請求項3】前記受光範囲制限手段として、N段のスリ
    ットが設けられてなる請求項1又は請求項2記載の測距
    装置。
  4. 【請求項4】前記受光範囲制限手段として、前記仮想平
    面と平行な平面上にM個のレンズが配列されてなる請求
    項1又は請求項2記載の測距装置。
  5. 【請求項5】仮想平面に沿って放射状に拡がる2以上の
    M個の測距方向のそれぞれに対して1つずつ設けられ、
    前記各測距方向の前方に向けて検出光を射出するM個の
    投光器と、 前記M個の投光器に対する共通の光電変換手段として前
    記仮想平面から離れた位置に前記M個の測距方向の全て
    が受光範囲に含まれるように配置され、前記仮想平面と
    直交する面に沿った検知軸方向の入射光量分布に応じた
    信号を出力する位置検知形の光検出器と、 前記各測距方向において、前記投光器の光軸上の互いに
    異なる位置で反射した前記検出光を、前記光検出器の受
    光面における前記検知軸方向の互いに異なる位置に入射
    させるための受光範囲制限手段と、 前記M個の投光器を1個ずつ順に選択的に発光させる測
    距方向切換え手段と、 を有してなることを特徴とする測距装置。
  6. 【請求項6】前記投光器と前記光検出器との間にマイク
    ロホンが配置されてなる請求項1乃至請求項5のいずれ
    かに記載の測距装置。
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