JP3224632B2 - 室温硬化性組成物 - Google Patents
室温硬化性組成物Info
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Description
ゴム状に硬化する室温硬化性組成物に関し、特に各種の
被着材に対する接着性に優れ、シーリング材又は接着剤
として有用な室温硬化性組成物に関するものである。
る(メタ)アクリル酸エステル系重合体としては、例え
ば、特開昭54−36395号公報に記載されているよ
うに、アリル基を有するアクリル酸エステル重合体をV
III族遷移金属の存在下で、一般式X3-a SiRa Hで
表されるヒドロシリコン化合物と反応させることにより
得られる。(式中、Rは1価炭化水素基及びハロゲン化
1価炭化水素基から選択した基、aは0、1または2、
Xはハロゲン原子、アルコキシ基、アシルオキシ基及び
ケトキシメート基より選択した基または原子を示す。)
酸エステル系重合体は耐候性に優れ、接着剤、シーリン
グ材、コーティング材等のベース樹脂として有用である
が、一般に(メタ)アクリル酸エステル系重合体単独で
は接着性が低いという問題点があった。
えば、特公平2−42868号及び特開昭57−105
446号公報では、加水分解性シリル基を1分子中に1
個以上有するアミン化合物を添加することが開示されて
いる。しかしながら、上記(メタ)アクリル酸エステル
系重合体に上記アミン化合物を添加するだけでは、塩ビ
鋼板などの難被着物に対しては、十分な接着性が得られ
ないという問題点があった。
従来の問題点を解消し、塩ビ鋼板のような難被着物に対
しても十分な接着性を有する室温硬化性組成物を提供す
ることを目的としている。
成物は、主鎖が本質的に(メタ)アクリル酸エステル系
重合体であり、架橋可能な加水分解性のシリル基を有す
る重合体(A)100重量部と、加水分解性シリル基を
有する(メタ)アクリレート化合物(イ)への、第1ア
ミノ基及び第2アミノ基から選ばれたアミノ基を1分子
中に2個以上有する化合物(ロ)の付加反応物(B)
0.1〜40重量部を含有し、さらに可塑剤を含み、湿
気と反応してゴム状に硬化する組成物からなることを特
徴とする。
質的に(メタ)アクリル酸エステル系重合体であり、架
橋可能な加水分解性のシリル基を有する重合体(A)1
00重量部と、(メタ)アクリロイル基を1分子中に2
個以上有する化合物(ハ)への、加水分解性のシリル基
を有する第1アミン化合物及び第2アミン化合物から選
ばれたアミン化合物(ニ)の付加反応物(C)0.1〜
40重量部を含有し、さらに可塑剤を含み、湿気と反応
してゴム状に硬化する組成物からなることを特徴とす
る。
おいて用いられる重合体(A)は、主鎖が本質的に(メ
タ)アクリル酸エステル系重合体であり、分子中に架橋
可能な加水分解性シリル基を有するものである。
昭54−36395号公報に記載されている方法により
合成されるほか、特開昭57−179210号公報に記
載されているように、(メタ)アクリル酸アルキルエス
テルモノマーと、アルコキシシリル基を含有する(メ
タ)アクリル酸アルキルエテスルモノマーとを、メルカ
プト基を含有する連鎖移動剤の存在下で共重合させるこ
とによっても得られる。
記載されているように、(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステルモノマーを二官能ラジカル重合性化合物とを、連
鎖移動剤としてアルコキシシリル基を含有するメルカプ
タンの存在下で共重合させることによっても得られる。
ル酸のC2〜12アルキルエステルモノマー又はメタク
リル酸のC6〜14アルキルエステルモノマーから選ば
れたモノマーを主成分とする重合体が硬化物の柔軟性の
点から好ましく、就中アクリル酸のC2〜8アルキルエ
ステルモノマーを主成分とする重合体が更に好ましい。
上記加水分解性シリル基としては、貯蔵安定性の点から
アルコキシシリル基が特に好ましい。
くなると硬化物の伸びが十分でなく、大きくなると高粘
度になって配合物としたときの作業性が低下するので、
3,000〜100,000が好ましい。
加水分解性シリル基を有する(メタ)アクリレート化合
物(イ)への、第1アミノ基及び第2アミノ基から選ば
れたアミノ基を1分子中に2個以上有する化合物(ロ)
の付加反応物である。即ち、化合物(ロ)のN−Hが化
合物(イ)のα,β−不飽和カルボニル基中のC=Cの
二重結合へ付加した付加反応物である。このような付加
反応が容易に起こることは既に公知である(例えば、M
orisson and Boyd Organic
Chemistory Sixth Edition
p977)。
応式(1)により合成されるものであり、1分子中に加
水分解性のシリル基及び窒素原子をそれぞれ2個以上有
するものである。 Z-(NR2 H) m +mCH2 =CR3-COOY →Z-(NR2-CH2-CHR3-COOY)m ・・・(1) 式(1)中、Zは第1アミノ基及び第2アミノ基から選
ばれたアミノ基の残基を示し、R2 は水素原子又は第2
アミノ基の残基を示し、R3 は水素原子又はメチル基を
示し、Yは加水分解性のシリル基を有する(メタ)アク
リレート残基を示す。また、mは2以上の整数を示す。
の化合物(ロ)の付加反応は、両方の化合物(イ)及び
(ロ)を、室温〜130℃の温度で数時間〜十数時間混
合攪拌することにより得られる。また、反応中の著しい
増粘又はゲル化を防止するために、両者の比は、化合物
(ロ)1モルに対して化合物(イ)2モル以上が好まし
い。
しては、加水分解性のシリル基としてアルコキシシリル
基を有する(メタ)アクリレート化合物が好ましく、例
えば、3─(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシ
シラン、3─(メタ)アクリロキシプロピルメチルジメ
トキシシラン、3─(メタ)アクリロキシプロピルトリ
エトキシシラン、(メタ)アクリロキシメチルトリメト
キシシラン等が挙げられる。
シラン、3─アミノプロピルトリメトキシシラン等のイ
ソシアナート基と反応し得る官能基を有するシラン類
と、ヘキサメチレンジイソシアナート、イソホロンジイ
ソシアナート、ジフェニルメタンジイソシアナート、ト
リレン─2,6─ジイソシアナート等のジイソシアナー
トとを、1:1の割合で反応させて得られる反応物や、
3─イソシアナートプロピルトリメトキシシラン等の加
水分解性のシリル基を有するイソシアナート化合物を、
ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリレート化合物と反
応させることにより得られる加水分解性のシリル基を有
するウレタン(メタ)アクリレート等が挙げられる。
キシプロピルトリメトキシシラン、3─(メタ)アクリ
ロキシプロピルメチルジメトキシシランが好適に用いら
れる。
たアミノ基を1分子中に2個以上有する化合物(ロ)と
しては、例えば、エチレンジアミン、ブチレンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミン、1,8─オクタンジアミ
ン、1,9─ノナンジアミン、1,10─デカンジアミ
ン、1,12─ドデカンジアミン等のアルキレンジアミ
ン類や、
ラミン、テトラエチレンペンタミン等のポリエチレンポ
リアミン類や、
ン、メタキシレンジアミン、イソホロンジアミン、1,
3─ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、4,4′─
ジアミノジシクロヘキシルメタン、ダイマー酸とポリエ
チレンポリアミンとを縮合することにより合成されるポ
リアミドポリアミン等が挙げられる。
類、ポリエチレンポリアミン類、ピペラジンが好適に用
いられる。
加反応物(B)の添加量は、重合体(A)100重量部
に対して、0.1〜40重量部であり、好適には0.5
〜35重量部である。添加量が0.1重量部未満の場合
には、硬化物の接着性向上の効果が小さく、40重量部
を超える場合には、これ以上硬化物の接着性向上の効果
を期待することができない。
明で用いられる重合体(A)は、第1発明で使用される
ものと同一の重合体である。
は、(メタ)アクリロイル基を1分子中に2個以上有す
る化合物(ハ)への、加水分解性シリル基を有する第1
アミン化合物及び加水分解性シリル基を有する第2アミ
ン化合物から選ばれたアミン化合物(ニ)の付加反応物
である。即ち、化合物(ニ)のN−Hが化合物(ハ)の
α,β−不飽和カルボニル基中のC=Cの二重結合へ付
加した付加反応物である。このような付加反応が容易に
起こることは前記同様既に公知である。
ば、下記反応式(2)又は(3)により合成され、1分
子中に加水分解性シリル基及び窒素原子をそれぞれ2個
以上有するものである。 n(X1 ─NH2 )+(CH2 =CR2 −COO─)n Z →(X1 ─NH─CH2 ─CHR2 −COO─)n Z・・・(2)
性のシリル基を有する第1アミン残基を示し、X2 は加
水分解性のシリル基を有する第2アミン残基を示し、Y
2 は第2アミン残基(加水分解性のシリル基を含んでい
ても含んでいなくてもどちらでもよい)を示し、R2 は
水素原子又はメチル基を示し、Zはn価の有機基を示
し、nは2以上の整数を示す。
は第2アミノ基を有するので、系中に過剰の(メタ)ア
クリロイル基を有する化合物が存在する場合は、更に付
加反応を起こし、ポリ付加反応を行う。
付加反応は、両方の化合物(ハ)及び(ニ)を、室温〜
130℃の温度にて数時間混合攪拌することにより行わ
れる。また、反応中の著しい増粘又はゲル化を防止する
ために、化合物(ハ)と化合物(ニ)の比は、化合物
(ハ)の(メタ)アクリロイル基1モルに対して、化合
物(ニ)のアミン由来の活性水素が1モル以上になるよ
うに反応させるのが好ましい。
アクリロイル基を2個以上有する化合物であって、例え
ば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,
4─ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6─
ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,3─ブ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチ
ルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,9─ノナン
ジオールジ(メタ)アクリレート、1,14─テトラデ
カンジオールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、グリセロールジ(メタ)アク
リレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリ
レート、エチレンオキサイド変成トリメチロールプロパ
ントリ(メタ)アクリレート、プロピレンオキサイド変
成トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、
ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスリトールモノヒドロキシペンタ(メ
タ)アクリレート、ジシクロペンタニルジ(メタ)アク
リレート、トリス〔(メタ)アクリロキシエチル〕イソ
シアヌレート、ビス〔(メタ)アクリロキシエチル〕ヒ
ドロキシエチルイソシアヌレート、ビスフェノールAジ
(メタ)アクリレート、ビスフェノールFジ(メタ)ア
クリレート、ビスフェノールSジ(メタ)アクリレー
ト、エチレンオキサイド変成ビスフェノールAジ(メ
タ)アクリレート、エチレンオキサイド変成ビスフェノ
ールFジ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変
成ビスフェノールSジ(メタ)アクリレート等や、
リル酸と反応して得られるエポキシ(メタ)アクリレー
ト類や、
せてイソシアネート基を導入した後、ヒドロキシル基を
有する(メタ)アクリル酸エステルを反応させる方法、
ヒドロキシル基を有する(メタ)アクリル酸エステルを
ポリイソシアネートと反応させる方法、ヒドロキシル基
を有する(メタ)アクリル酸エステルをポリイソシアネ
ートとイソシアネート基が残るように反応させ、そのイ
ソシアネート基にポリオールを反応させる方法等により
得られるウレタン(メタ)アクリレート類や、
ステルに残ったヒドロキシル基と、(メタ)アクリル酸
を縮合反応、もしくは、(メタ)アクリル酸エステルと
をエステル交換反応させることにより得られるポリエス
テル(メタ)アクリレート類や、ポリエーテルポリオー
ルを(メタ)アクリル酸エステルとエステル交換反応す
ることにより得られるポリエーテル(メタ)アクリレー
ト類等が挙げられる。
ールジ(メタ)アクリレート、1,9─ノナンジオール
ジ(メタ)アクリレート、テトラデカンジオールジ(メ
タ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート
類、ポリエーテル(メタ)アクリレート類が好適に用い
られる。
シリル基を有する第1アミン化合物及び加水分解性のシ
リル基を有する第2アミン化合物から選ばれるアミン化
合物であって、加水分解性のシリル基としてアルコキシ
シリル基を有する第1アミン化合物及び第2アミン化合
物から選ばれるアミン化合物が好ましく、例えば、3─
アミノプロピルトリメトキシシラン、3─アミノプロピ
ルトリエトキシシラン、3─アミノプロピルメチルジメ
トキシシラン、N−(2─アミノエチル)─3─アミノ
プロピルトリエトキシシラン、N─(2─アミノエチ
ル)─3─アミノプロピルトリエトキシシラン、N−
(2─アミノエチル)─3─アミノプロピルメチルジメ
トキシシラン、N,N─ビス─〔3─(トリメトキシシ
リル)プロピル〕アミン、N,N─ビス─〔3─(トリ
エトキシシリル)プロピル〕アミン、N,N─ビス─
〔3─(メチルジメトキシシリル)プロピル〕アミン、
3─〔N─アリル─N─(2─アミノエチル)〕アミノ
プロピルトリメトキシシラン、p─〔N─(2─アミノ
エチル)アミノメチル〕フェネチルトリメトキシシラ
ン、N,N─ビス─〔3─(トリメトキシシリル)プロ
ピル〕エチレンジアミン、N,N─ビス─〔3─(メチ
ルジメトキシシリル)プロピル〕エチレンジアミン、N
−〔3─(トリメトキシシリル)プロピル〕ジエチレン
トリアミン、N─〔3─(メチルジメトキシシリル)プ
ロピル〕ジエチレントリアミン、N─〔3─(トリメト
キシシリル)プロピル〕エチレンジアミン、N−〔3−
(メチルジメトキシシリル)プロピル〕エチレンジアミ
ン等が挙げられる。
加反応物(C)の添加量は、重合体(A)100重量部
に対して、0.1〜40重量部であり、好適には0.5
〜35重量部である。添加量が0.1重量部未満の場合
には、硬化物の接着性向上の効果が小さく、40重量部
を超える場合には、それ以上の硬化物の接着性向上の効
果を期待することができない。
じて、各種の充填剤を添加してもよい。このような充填
剤としては、例えば、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、含水ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸カルシウム、シリ
カ、酸化チタン、クレー、タルク、カーボンブラック等
が挙げられ、これらの充填剤は単独で使用されてもよ
く、2種以上が併用されてもよい。
伸び性能を高めたり、低モジュラス化するために、可塑
剤を添加する。このような可塑剤としては、例えば、燐
酸トリブチル、燐酸トリクレジル等の燐酸エステル、フ
タル酸ジオクチル等のフタル酸エステル、グリセリンモ
ノオレイン酸エステル等の脂肪族一塩基酸エステル、ア
ジピン酸ジブチル、アジピン酸ジオクチル等の脂肪族二
塩基酸エステル等が挙げられ、これらの可塑剤は単独で
使用されてもよく、2種以上が併用されてもよい。
するために公知のシラノール縮合触媒を添加してもよ
い。シラノール縮合触媒としては、例えば、ジブチル錫
ジラウレート、ジブチル錫オキサイド、ジブチル錫ジア
セテート、ジブチル錫フタレート、ジブチル錫ビスアセ
チルアセトナート、ジブチル錫ビス(モノエステルマレ
エート)、オクチル錫酸、ジブチル錫ジオクトエート、
ジオクチル錫オキサイド等の錫化合物や、テトラ─n─
ブチルチタネート、テトライソプロピルチタネート等の
チタネート系化合物や、ジブチルアミン─2─エチルヘ
キソエート等のアミン塩類や、アミン化合物等が挙げら
れる。
水添ひまし油や、脂肪族ビスアマイド等のタレ防止剤を
添加してもよい。更に、上記組成物には、必要に応じ
て、顔料、紫外線吸収剤、酸化防止剤等を添加してもよ
い。
(A)の合成〕温度計、冷却管付きの5リットルのセパ
ラブルフラスコに、アクリル酸−n−ブチル820g、
アクリル酸エチル160g、3−メタクリロキシプロピ
ルトリメトキシシラン15.2g、3−メルカプトプロ
ピルトリメトキシシラン11.8g及び酢酸エチル90
0gを仕込み、攪拌、窒素パージしながら、オイルバス
で80℃まで昇温し、アゾビスシクロヘキサンカルボニ
トリル0.6gを酢酸エチル20gに溶解した溶液を添
加し重合反応を開始した。
ンカルボニトリル0.6gを酢酸エチル20gに溶解し
た溶液を追添加し、さらに3時間後にアゾビスイソブチ
ロニトリル0.6gを酢酸エチル20gに溶解した溶液
を添加して2時間加熱攪拌を続け、重合反応を終了し
た。得られた反応溶液は固形分50.2重量%であり、
重合体(A)のGPCによるスチレン換算分子量は、数
平均分子量14,100、重量平均分子量39,500
であった。
フラスコに、ヘキサメチレンジアミン11.6g及び3
−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン49.7
gを仕込み、窒素気流下で攪拌しながら反応器を120
℃に加熱し10時間反応させた。得られた反応物は黄色
の液体であり、IRスペクトルで3−メタクリロキシプ
ロピルトリメトキシシランのイソプロペニル基に由来す
る1638cm-1のピークが消失し、カルボニル基に由
来する1720cm-1のピークが高波数側の1729c
m-1へシフトしており、カルボニル基と炭素炭素二重結
合との共役の消失が推定されることから、両者の付加反
応物(B)の生成が確認できた。
表1に示した所定量の、第1アミノ基及び第2アミノ基
から選ばれたアミノ基を1分子中に2個以上有する化合
物(ロ)、第2アミノ基を1個有するジブチルアミン、
加水分解性シリル基を有する(メタ)アクリレート化合
物(イ)及び加水分解性シリル基のないアクリレートで
あるn−ブチルアクリレートを反応器に仕込み、反応器
を表1に示した所定の温度に加熱し10時間反応させ、
化合物(ロ)と化合物(イ)との付加反応物(B)を得
た。
体(A)100重量部(固形分換算)に対して、ジオク
チルフタレート20重量部を添加混合した後、120℃
に加熱減圧し酢酸エチル及び残存モノマーを溜去した。
上記重合体(A)とジオクチルフタレートの混合物12
0重量部に、120℃で2時間予備乾燥した炭酸カルシ
ウム100重量部及び酸化チタン20重量部を加えて、
密封した混合攪拌機で均一に混練後、さらに湿気硬化触
媒ジブチル錫ジラウレート3重量部、表2に示す所定量
の付加反応物(B)及び他の添加剤を均一に混合攪拌し
て、室温硬化性組成物を調製した。
れた室温硬化性組成物につき、引張接着性を測定し、そ
の結果を表2に示した。 (引張接着性)得られた室温硬化性組成物について、J
IS A5758に基づきH型試験片を作製し、23℃
60%RHで2週間、30℃で2週間養生後、50mm
/分の速度で引張試験を行い引張強度及び伸びを測定し
た。また、試験片の破壊形態を肉眼で観察した。尚、被
着体として塩ビ鋼板を用いた。
トルの三つ口フラスコに、3−[N−(2−アミノエチ
ル)アミノ]プロピルメチルジメトキシシラン200g
を仕込み、氷冷攪拌しながら窒素気流下で、1,6−ヘ
キサンジオールジアクリレート110gを徐々に滴下し
た。滴下に伴い反応温度の上昇及び系の増粘がみられ、
反応の進行が確認できた。滴下終了後反応器を70℃に
加熱しさらに8時間反応させた。得られた反応物は淡黄
色の粘稠な液体であり、IRスペクトルで1,6−ヘキ
サンジオールジアクリレートのビニル基に由来する16
37cm-1、1618cm-1及び1409cm-1が消失
し、カルボニル基に由来する1724cm-1のピークが
高波数側の1732cm-1へシフトしており、カルボニ
ル基と炭素炭素二重結合との共役の消失が推定されるこ
とから、両者の付加反応物(C)の生成が確認できた。
表3及び表4に示した所定量の加水分解性シリル基を有
する第1アミン化合物及び加水分解性シリル基を有する
第2アミン化合物から選ばれたアミン化合物(ニ)また
は加水分解性シリル基を持たないアミンであるモリホリ
ンを反応器に仕込み、表3及び表4に示した所定量の
(メタ)アクリロイル基を1分子中に2個以上有する化
合物(ハ)又はモノアクリレートである2−エチルヘキ
シルアクリレートを徐々に滴下した。滴下終了後、反応
器を表3及び表4に示した温度に設定し、さらに8時間
反応させアミン化合物(ニ)と化合物(ハ)との付加反
応物(C)を得た。
体(A)100重量部(固形分換算)に対して、ジオク
チルフタレート20重量部を添加混合した後、120℃
に加熱減圧し酢酸エチル及び残存モノマーを溜去した。
上記重合体(A)とジオクチルフタレートの混合物12
0重量部に、120℃で2時間予備乾燥した炭酸カルシ
ウム100重量部及び酸化チタン20重量部を加えて、
密封した混合攪拌機で均一に混練後、さらに湿気硬化触
媒ジブチル錫ジラウレート3重量部、表5に示す所定量
の付加反応物(C)及び他の添加剤を均一に混合攪拌し
て、室温硬化性組成物を調製した。
性組成物につき、実施例1と同様にして引張接着性を測
定し、その結果を表5に示した。
次の通りである。 ・アミノシラン(1):N−(2−アミノエチル)−3
−アミノプロピルメチルジメトキシシラン ・アミノシラン(2):3−〔N−(2−アミノエチ
ル)アミノ〕プロピルトリメトキシシラン ・1,6─ヘキサンジオールジアクリレート:新中村化
学社製「NKエステルA−HD」 ・1,6─ヘキサンジオールジメタクリレート:共栄社
油脂化学社製「ライトエステル1・6HX」 ・トリメチロールプロパントリアクリレート:共栄社油
脂化学社製「ライトアクリレートTMP−A」 ・テトラデカンジオールジアクリレート:サートマー社
製「Chemlink2000」 ・ポリエステルアクリレート:東亜合成社製「アロニッ
クスM─6200」(1分子中に平均2個のアクリロイ
ル基を有する) ・ポリエーテルアクリレート:新中村化学社製「NKエ
ステルAPG−400」(ポリプロピレングリコールジ
アクリレート) ・アミノシラン(3):3−アミノプロピルトリメトキ
シシラン ・アミノシラン(4):N,N−ビス−〔3−(トリメ
トキシシリル)プロピル〕アミン
本質的に(メタ)アクリル酸エステル系重合体であり、
架橋可能な加水分解性のシリル基を有する重合体(A)
と、加水分解性シリル基を有する(メタ)アクリレート
化合物(イ)への、第1アミノ基及び第2アミノ基から
選ばれたアミノ基を1分子中に2個以上有する化合物
(ロ)の付加反応物(B)とを配合し、さらに可塑剤を
含有させ、湿気と反応してゴム状に硬化する組成物とす
ることにより、各種の被着体に対する接着性が優れるの
で、特にシーリング材又は接着剤として好適に用いるこ
とができる。第2発明の室温硬化性組成物は、主鎖が本
質的に(メタ)アクリル酸エステル系重合体であり、架
橋可能な加水分解性のシリル基を有する重合体(A)
と、(メタ)アクリロイル基を1分子中に2個以上有す
る化合物(ハ)への、加水分解性のシリル基を有する第
1アミン化合物及び第2アミン化合物から選ばれたアミ
ン化合物(ニ)の付加反応物(C)とを配合し、さらに
可塑剤を含有させ、湿気と反応してゴム状に硬化する組
成物とすることにより、各種の被着体に対する接着性が
優れるので、特にシーリング材又は接着剤として好適に
用いることができる。
質的にアクリル酸エステル系重合体であり、架橋可能な
加水分解性のシリル基を有する重合体(A)と、(メ
タ)アクリロイル基を1分子中に2個以上有する化合物
(ハ)への、加水分解性シリル基を有する第1アミン化
合物及び加水分解性シリル基を有する第2アミン化合物
から選ばれたアミノ化合物(ニ)の付加反応物(C)と
を配合することにより、各種の被着材に対する接着性が
優れるので、特にシーリング材又は接着剤として好適に
用いることができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 (A)主鎖が本質的に(メタ)アクリル
酸エステル系重合体であり、架橋可能な加水分解性のシ
リル基を有する重合体100重量部と、(B)加水分解
性シリル基を有する(メタ)アクリレート化合物(イ)
への、第1アミノ基及び第2アミノ基から選ばれたアミ
ノ基を1分子中に2個以上有する化合物(ロ)の付加反
応物0.1〜40重量部を含有し、さらに可塑剤を含
み、湿気と反応してゴム状に硬化する組成物からなるこ
とを特徴とする室温硬化性組成物。 - 【請求項2】 (A)主鎖が本質的に(メタ)アクリル
酸エステル系重合体であり、架橋可能な加水分解性のシ
リル基を有する重合体100重量部と、(C)(メタ)
アクリロイル基を1分子中に2個以上有する化合物
(ハ)への、加水分解性のシリル基を有する第1アミン
化合物及び第2アミン化合物から選ばれたアミン化合物
(ニ)の付加反応物0.1〜40重量部を含有し、さら
に可塑剤を含み、湿気と反応してゴム状に硬化する組成
物からなることを特徴とする室温硬化性組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11052593A JP3224632B2 (ja) | 1993-05-12 | 1993-05-12 | 室温硬化性組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11052593A JP3224632B2 (ja) | 1993-05-12 | 1993-05-12 | 室温硬化性組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06322220A JPH06322220A (ja) | 1994-11-22 |
JP3224632B2 true JP3224632B2 (ja) | 2001-11-05 |
Family
ID=14538020
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11052593A Expired - Lifetime JP3224632B2 (ja) | 1993-05-12 | 1993-05-12 | 室温硬化性組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3224632B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6432858B1 (en) | 1996-01-26 | 2002-08-13 | Mitsubishi Chemical Corporation | Process for the regeneration of hydration catalyst for cyclic olefins |
CN101743373B (zh) * | 2007-07-23 | 2013-09-04 | 陶氏康宁公司 | 用于绝缘玻璃单元的密封剂 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2008121020A (ja) * | 2007-12-19 | 2008-05-29 | Sika Technology Ag | 防汚性に優れた外壁部材用シ−リング材組成物 |
JP2012167210A (ja) * | 2011-02-15 | 2012-09-06 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 湿気硬化型樹脂組成物 |
-
1993
- 1993-05-12 JP JP11052593A patent/JP3224632B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US6432858B1 (en) | 1996-01-26 | 2002-08-13 | Mitsubishi Chemical Corporation | Process for the regeneration of hydration catalyst for cyclic olefins |
CN101743373B (zh) * | 2007-07-23 | 2013-09-04 | 陶氏康宁公司 | 用于绝缘玻璃单元的密封剂 |
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JPH06322220A (ja) | 1994-11-22 |
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