JP3224468B2 - データ受信装置 - Google Patents
データ受信装置Info
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Description
に用いるデータ受信装置に関し、特に、復号部の性能を
高めて、復号における誤り率を低下させたものである。
声に関しては実用的なレベルでの送受信が行なわれてい
る。しかし、データ伝送では、回線に対する品質の要求
が厳しく、送信側および受信側の品質向上を目指す一層
の工夫が求められている。
に、回線の符号間干渉をもたらす歪を補償する等化器2
と、パラメータ6を用いて等化器2のタップ係数4を設
定する適応アルゴリズム3とを備えている。このタップ
係数4は、等化器2の伝達関数を決める。
に既知のトレーニング信号8と音声データ9とを含む送
信信号が送信され、データ受信装置では、受信信号1を
入力した等化器2が復号結果5を出力し、適応アルゴリ
ズム3が、トレーニング信号の復号結果5に基づいて推
定したタップ係数4を等化器2に設定し、これを受けて
等化器2が回線による歪を除いた音声データ9を復号す
る。タップ係数4は、適応アルゴリズム3により、受信
状況の変化等に応じて逐次修正される。そのため、フェ
ージング等の時間的に変動する歪を有する回線の下でデ
ータを送受信する場合にも、等化器2は、その変動に追
随して歪を補償し、誤り率特性を良好な状態に維持する
ことができる。
利用してタップ係数が決定される判定帰還形等化器など
が用いられる。
誤差とは、パラメータ6によって変化する。例えば、適
応アルゴリズムとして、RLS(再帰最小二乗)アルゴ
リズムを用いる場合では、忘却係数(λ:0<λ≦1)
がそのパラメータである。RLSアルゴリズムでは、適
応の始めから現在までの入力データの全てを利用して更
新すべきタップ係数を推定するが、このときに利用する
入力データの各々には、忘却係数に基づく重み付けがさ
れる。λ=1のときは、全ての過去のデータに等しい重
みが付けられる。一方、λ<1のときは、過去のデータ
の重みが指数的に減衰するように重み付けがされ、その
結果、現在の状況を推定するときに、最近のデータの方
が過去のデータより大きな影響を持つことになる。従っ
て、λを1に近い値に設定した場合には、変化の少ない
状況の下において、現在の状態を少ない残留誤差で推定
することができるが、しかし、変化が大きいときの追随
性は悪い。一方、λを0に近く設定した場合は、変化の
少ない状況の下での残留誤差は大きくなるが、環境の変
化に対する追随性は向上する。
数の大小が復号における誤り率にどのように影響するか
を示している。(a)はデータ受信装置を搭載する移動
機の移動速度が遅い場合、(b)は移動機の移動速度が
速い場合、(c)は移動機がほぼ停止している場合を示
しており、また、(a)〜(c)において、実線Aは忘
却係数が小さい場合、点線Bは忘却係数がやや大きい場
合、そして、一点鎖線Cは忘却係数が1に近い場合を表
している。
度が遅く、そのため最大ドップラー周波数が小さい場合
(a)には、S/Nの大きい領域では、回線の変動に対
する追随性のみが効いてくるので、忘却係数が小さいA
の特性が一番良好な誤り率をもたらす。ところが、S/
Nの小さい領域では、追随性よりも残留誤差の影響が大
きいので、忘却係数が大きいCの特性が一番良好な誤り
率を与える。
ップラー周波数がさらに大きい場合(b)には、S/N
の大きい領域では、フロア(S/Nがいくら大きくなっ
ても低減できない誤り率)が上がり、(a)に比べて追
随性の比重が一段と増し、Aの特性が一層有利になる。
しかし、やはりS/Nの小さい領域では、忘却係数が大
きいCの方が有利となる。
大ドップラー周波数がほぼ0である場合(c)には、追
随性は問題とならず、残留誤差の小さいCの特性が、S
/Nに関わらず、最適の誤り率をもたらす。
うな状況下で使用される場合にも、ある程度の誤り率特
性を確保できるように、忘却係数を設定している。
受信装置は、適応アルゴリズムのパラメータが固定され
ているため、この受信装置の歪に対する補償性能を、移
動機の移動速度やS/Nの様々な状況の下で、最大限に
発揮することができないという問題点がある。
るものであり、移動機の移動速度やS/N等の状況に応
じて、最大限の歪補償性能を発揮して、常に誤り率を低
く抑えることができるデータ受信装置を提供することを
目的としている。
号部の設定を適応アルゴリズムによって変更するデータ
受信装置において、適応アルゴリズムのパラメータを選
択する選択手段を設け、前記選択手段が、この装置の移
動速度および入力データの入力レベルに応じて前記適応
アルゴリズムのパラメータを選択するように構成してい
る。
よって変更するデータ受信装置において、適応アルゴリ
ズムのパラメータを選択する選択手段を設け、前記復号
部が最尤復号形等化器から成り、選択手段が、この最尤
復号形等化器の行なう回線推定の結果に応じて前記適応
アルゴリズムのパラメータを選択するように構成してい
る。
は、状況に最も適合したものが選択され、その適応アル
ゴリズムに基づいて設定された復号部は、その性能を最
大限に発揮して、誤りの少ない復号を行なうことができ
る。
S/Nが高いときには、適応アルゴリズムのパラメータ
として、アルゴリズムに追随性を与えるパラメータが選
択され、受信信号のS/Nが低いとき、または、受信装
置が停止しているときには、アルゴリズムに残留誤差の
低減をもたらすパラメータが選択される。
ら得ることができ、また、移動速度は、車の速度計等か
ら直接求める他に、最大ドップラー周波数から求めるこ
とができ、この周波数は、等化器のタップ係数の変化や
最尤復号形等化器の回線推定の結果等から得ることがで
きる。
図1に示すように、受信信号1から復号結果5を得る等
化器2と、等化器2のタップ係数を設定する適応アルゴ
リズム3と、適応アルゴリズム3の使用するパラメータ
6を選択するパラメータ選択器7とを備えている。
り、回線の歪の補償された復号結果5が出力される。等
化器2の伝達関数を決めるタップ係数4は、適応アルゴ
リズム3によって与えられる。適応アルゴリズム3は、
受信信号に含まれるトレーニング信号の復号結果5に基
づいて、タップ係数4を求めて、等化器2に設定し、ま
た、その後の復号結果に応じて、タップ係数4を逐次修
正する。
して、そのスロット毎に、またはシンボル毎に、適応ア
ルゴリズム3の用いるパラメータ6の選択を繰返す。適
応アルゴリズム3がRLSアルゴリズムである場合に
は、忘却係数が、このパラメータ6となる。パラメータ
選択器7は、自動利得制御器(AGC)の利得情報や入
力データの振幅などから受信信号のS/Nの情報を入手
すると共に、この受信装置が車載機である場合には、自
動車の速度計の値から移動機の移動速度の情報を入手す
る。そして、パラメータ選択器7は、これらの情報を基
に、移動機の移動速度およびS/Nに応じて、図2の太
線で示すように忘却係数を選択する。
特性曲線と同じであり、(a)はデータ受信装置を搭載
する移動機の移動速度が遅い場合、(b)は移動機の移
動速度が速い場合、(c)は移動機がほぼ停止している
場合を示し、また、(a)〜(c)において、実線Aは
忘却係数が小さい場合、点線Bは忘却係数がやや大きい
場合、また、一点鎖線Cは忘却係数が1に近い場合を表
している。
いる場合(即ち、(a)および(b)の場合)には、S
/Nが大きいときに、小さい忘却係数(即ち、実線Aの
状態)を選択し、S/Nが小さいときに、大きい忘却係
数(即ち、一点鎖線Cの状態)を選択する。また、移動
機が停止に近い状態の場合(即ち、(c)の場合)に
は、S/Nの大小に拘わらず、大きい忘却係数(即ち、
一点鎖線Cの状態)を選択する。
7の選択したパラメータ6を用いてタップ係数4を求
め、等化器2に設定する。その結果、データ受信装置の
誤り率は、図2の太線に示すように、移動速度およびS
/Nが如何なる値を取るときでも、常に最低のレベルに
抑えられる。このように実施例のデータ受信装置は、移
動速度およびS/Nの如何に拘わらず、最大限の性能を
発揮して回線の歪の補償を行ない、復号における誤り率
を可能な限り小さくすることができる。
周波数からも求められる。この周波数は、等化器2をト
レーニングさせて、そのときのタップ係数4の変化から
推定することができる。
方の情報しか得られない場合でも、その情報に基づいて
パラメータを選択することにより、パラメータが固定さ
れた従来の装置に優る効果を上げることができる。
例えば最尤復号形等化器(MLSE)に適応制御を組合
わせたRLS−MLSEなどを用いることができる。こ
の場合、パラメータ選択器7は、移動速度の情報を、最
尤復号形等化器の回線推定の結果から得ることができ
る。また、等化器2の代わりに単なる同期検波器を用い
ても良い。この同期検波器は、1タップの等化器と考え
ることができる。また、パラメータ選択器7によるパラ
メータの選択は、例えば時分割多重(TDMA)の場合
には、バースト毎にパラメータを切替えても良いし、シ
ンボル毎に切替えても良い。
に、本発明のデータ受信装置は、等化器などの復号手段
の性能を、常時、最大限に発揮して、誤り率を常に低レ
ベルに抑えて復号を行なうことができる。
成を示すブロック図、
ドップラー周波数が小さい場合(a)、大きい場合
(b)、0に近い場合(c)の誤り率特性図、
図、
ップラー周波数が小さい場合(a)、大きい場合
(b)、0に近い場合(c)の誤り率特性図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 復号部の設定を適応アルゴリズムによっ
て変更するデータ受信装置において、前記適応アルゴリ
ズムのパラメータを選択する選択手段を備え、前記選択
手段が、この装置の移動速度および入力データの入力レ
ベルに応じて前記適応アルゴリズムのパラメータを選択
することを特徴とするデータ受信装置。 - 【請求項2】 復号部の設定を適応アルゴリズムによっ
て変更するデータ受信装置において、前記適応アルゴリ
ズムのパラメータを選択する選択手段を備え、前記復号
部が最尤復号形等化器から成り、前記選択手段が、前記
最尤復号形等化器の行なう回線推定の結果に応じて前記
適応アルゴリズムのパラメータを選択することを特徴と
するデータ受信装置。
Priority Applications (1)
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JP01497794A JP3224468B2 (ja) | 1994-01-14 | 1994-01-14 | データ受信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP01497794A JP3224468B2 (ja) | 1994-01-14 | 1994-01-14 | データ受信装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH07212299A JPH07212299A (ja) | 1995-08-11 |
JP3224468B2 true JP3224468B2 (ja) | 2001-10-29 |
Family
ID=11876044
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01497794A Expired - Fee Related JP3224468B2 (ja) | 1994-01-14 | 1994-01-14 | データ受信装置 |
Country Status (1)
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US9380519B2 (en) | 2013-03-13 | 2016-06-28 | Qualcomm Incorporated | Using motion to improve local wireless network connectivity |
-
1994
- 1994-01-14 JP JP01497794A patent/JP3224468B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH07212299A (ja) | 1995-08-11 |
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