JP3224445U - 配管支持具および配管支持部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】空調用配管を天井に吊り支持する場合に、施工作業を効率的に行えると共に、空調用配管の建物への取付け状態を確実にする配管支持具を提供する。【解決手段】断熱材で周面が被覆された空調用配管40を天井に吊り支持する配管支持具であって、空調用配管を吊り下げ支持する可撓性バンド30と、取付本体部12の可撓性バンドの装着側と反対の側に屈曲した形状の上部フック部14及び下部フック部16と、上部フック部及び下部フック部に各々設けられると共に、取付本体部の平面に沿う方向の開口部を有するボルト把持用上部開口部15及びボルト把持用下部開口部17と、取付本体部の可撓性バンドの装着側と反対の側に装着されるボルト押圧板バネ部28とを備え、ボルト把持用上部開口部及びボルト把持用下部開口部が天井吊りボルトと係合する状態で板バネ部28が天井吊りボルト50に対して反力を作用させる。【選択図】図1

Description

本考案は、建築物の天井内に配置するダクトや、断熱材で周面が被覆された空調用配管を天井に吊り支持する配管支持具に関し、特に多様なダクト形状や配管外径にも対処できる配管支持具に関する。
また、本考案は当該配管支持具に用いて好適な配管支持部材に関する。
従来から、建築物の天井内に配置するダクトや、断熱材で周面が被覆された空調用配管を天井に吊り支持する部材として、配管支持具が用いられている。このような配管支持具では、特許文献1のような金属製の部材が用いられている。しかし、このような金属製バンドを用いて空調用配管を吊り支持する構造の場合、複数の空調用配管を単一の金属製バンドを用いて吊り支持することはできず、各空調用配管に応じて金属製バンドを用いる必要があった。また、建設現場では十分な照明が得られない状況の場合も多く、明視できる状態であれば簡単なバンドの縮拡径作業も、現実の作業者にとっては大きな負担となっていた。
さらに、汎用されている金属製の配管支持具では、特許文献2で指摘されているように、吊り金具によって略水平方向に支持された配管(横引き配管)は、吊り金具のバンド部においてその自重により、配管被覆部の潰れや配管被覆部の破れ等の不具合を生じる場合があった。このような配管被覆部の潰れや破れは、配管の保温・断熱機能の低下を招き、結露・熱ロス等の発生という空気調和機器上の問題を生じ得るという課題があった。特に、空調用配管に起因する結露は、空調用配管が天井裏に設置されているため、天井に結露した水として浸み出す。この浸出水が乾燥すると天井板のシミとなり、室内の美観を害するという課題があった。
また、建設現場では、工場生産のような製造条件の均一性は確保されないのが通例であり、建設現場の実情に応じた臨機応変な施工作業が求められている。しかし、臨機応変な施工作業によって、施工作業に手間取ったり、空調用配管や配管支持具の施工工事後の建物への取付け状態が設計図通りとならない不都合を生じる蓋然性を高めている。
そこで、本考案者らは、特許文献3のような配管支持具を提案している。当該配管支持具によれば、建設現場の実情に応じた臨機応変な施工作業が可能になる利点がある。しかしながら、実際に施工してみると、更なる施工作業の効率化や空調用配管や配管支持具の建物への取付け状態を確実にする必要があることが判明した。
また、特許文献4のような配管支持具も提案されている。当該配管支持具によれば、横引き配管が、吊り金具とほぼ水平な位置に配置されているので、配管被覆部の潰れや配管被覆部の破れ等の不具合は生じない。しかしながら、実際に施工してみると、横引き配管は吊り金具のバンド部に支持されていないので、横引き配管の支持に吊り金具を完ぺきには利用していないので、横引き配管の建物躯体への取付を堅固にするために、横引き配管の建物躯体への取付機構が必要になるという課題が判明した。
なお、特許文献5、6のような配管支持具も提案されている。しかし、建築物の壁面や床下に配置するダクトの種類はガス、水道、排水用であって、空調用配管のように結露が問題視される類型ではない。そこで、空調用配管のように天井裏に設置されている場合、天井に結露した水として浸み出し、この浸出水が乾燥すると天井板のシミとなり、室内の美観を害するという課題に関しては考慮されていなかった。
実開昭61−154384号公報 特許第5371234号公報 特開2016−196932号公報 特開2010−223241号公報 独国特許出願公開第3026221号明細書 特開昭52−151455号公報
本考案は上記課題を解決するもので、建築物の天井内に配置するダクトや、断熱材で周面が被覆された空調用配管を天井に吊り支持する場合に、施工作業を効率的に行えると共に、空調用配管や配管支持具の建物への取付け状態を確実にする配管支持具を提供することを目的とする。さらに、本考案は断熱材で周面が被覆された空調用配管であっても、断熱材の圧潰を防止して結露による天井板のシミ発生を防止し、室内の美観を恒久的に維持できる配管支持具を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本考案の配管支持具は、例えば図1、図2、図3に示すように、断熱材で周面が被覆された空調用配管40を天井に吊り支持する配管支持具であって、空調用配管40を吊り下げ支持する可撓性バンド30と、可撓性バンド30の幅と大略同じ幅を有する取付本体部12と、取付本体部12の可撓性バンド30の装着側と反対の側に屈曲した形状の上部フック部14及び下部フック部16と、上部フック部14及び下部フック部16に各々設けられた、コの字状又はU字状の開口部(15、17)であって、取付本体部12の平面に沿う方向の前記開口部を有するボルト把持用上部開口部15及びボルト把持用下部開口部17と、取付本体部12の可撓性バンド30の装着側と反対の側に装着されるバネ部28と、取付本体部12の可撓性バンド30の挿通側に位置し、可撓性バンド30を収容する間隔を有するバンド案内部18と、バンド案内部18に挿通された可撓性バンド30を、取付本体部12に固定するバンド固定部20とを備えると共に、可撓性バンド30は、プラスチック材料、当該プラスチック材料とガラス繊維又は金属繊維からなる繊維強化プラスチック材料、当該プラスチック材料を表面にコートした金属製複合材料の何れか一種類よりなると共に、前記断熱材が圧縮変形して断熱性能に影響がでないような幅を有し、バネ部28は上部フック部14及び下部フック部16の中間に位置し、ボルト把持用上部開口部15及びボルト把持用下部開口部17が天井吊りボルト50と係合する状態で、バネ部28が天井吊りボルト50に対して反力を作用させることを特徴とする。
本考案の配管支持具によれば、可撓性バンド30によって、空調用配管40を吊り下げ支持する。可撓性バンド30はバンド案内部18に挿通され、バンド固定部20によって取付本体部12に固定されるので、空調用配管40を天井に対して所定の姿勢、例えば水平に保持することができる。取付本体部12は、ボルト把持用上部開口部15とボルト把持用下部開口部17に天井吊りボルト50を挿通させることで、天井に吊り支持状態で係合される。上部フック部14及び下部フック部16は、取付本体部12の可撓性バンド30の装着側と反対の側に屈曲した形状であるため、天井吊りボルト50と空調用配管40が干渉しない位置に取付本体部12を保持できる。ボルト把持用上部開口部15及びボルト把持用下部開口部17を用いて、上部フック部14及び下部フック部16が天井吊りボルト50に係止される。天井吊りボルト50に上部フック部14及び下部フック部16に係止させることで、配管支持具10が天井吊りボルト50に装着できるため、空調用配管40の取付作業性が著しく向上する。
好ましくは、バンド案内部18は、可撓性バンド30が2枚重なった状態を収容する間隔を有するとよい。
本考案の配管支持具において、好ましくは、上部フック部14及び下部フック部16は、天井吊りボルト50に形成されたネジ山のピッチよりも薄い厚さを有し、上部フック部14及び下部フック部16に設けられたボルト把持用上部開口部15及びボルト把持用下部開口部17が天井吊りボルト50に形成されたネジ谷に嵌合して、配管支持具が天井吊りボルト50に係止されるとよい。
本考案の配管支持具において、好ましくは、例えば図1、図3、図5、図6に示すように、バネ部28は大略U字状の板バネ材であって、前記板バネ材の一方の伸長部が取付本体部12に固定され、他方の伸長部が天井吊りボルト50側に位置する形状であるとよい。
本考案の配管支持具において、好ましくは、例えば図5、図6、図7に示すように、バンド固定部20は、バンド案内部60に装着された可撓性バンド30に係止される突状固定部材80を有し、突状固定部材80は、可撓性バンド30と対向する可撓性バンド対向部82と、可撓性バンド30と係合する突起部86を有するとよい。
本考案の配管支持具において、好ましくは、例えば図4、図5、図6、図7に示すように、可撓性バンド30部は、一定間隔で設けられた挿通用開口部32を有し、突起部86の先端は可撓性バンド30部の挿通用開口部32に貫入する形状であるとよい。
本考案の配管支持具において、好ましくは、例えば図5、図6、図7に示すように、突起部86は、先端が細くなっていると共に、当該先端の基部は突起部86の軸部よりも幅広に形成されており、当該先端の基部の幅広形状は挿通用開口部32よりも僅かに大きくなっているとよい。このような構成によると、突起部86を可撓性バンド30に円滑に係合させることができる。
本考案の配管支持具において、好ましくは、例えば図5、図6、図7に示すように、突状固定部材80は、可撓性バンド対向部82の突起部86の形成面と反対側の面に位置するU字状屈曲部84を有し、U字状屈曲部84の開口部が天井吊りボルト50の天井側に位置するように係止されるとよい。
本考案の配管支持具において、好ましくは、例えば図1、図2に示すように、さらに、一端が取付本体部12に固定され、他端が天井吊りボルト50と当接して、ボルト把持用上部開口部15及びボルト把持用下部開口部17が天井吊りボルト50と係合する状態で、バネ部28が天井吊りボルト50に対して作用する反力を増加させる緊結部材29を有するとよい。
上記課題を解決する本考案の配管支持部材は、例えば図1に示すように、断熱材で周面が被覆された空調用配管40を天井に吊り支持する配管支持具に用いられると共に、空調用配管40を吊り下げ支持する可撓性バンドを保持する配管支持部材10であって、可撓性バンド30の幅と大略同じ幅を有する取付本体部12と、取付本体部12の可撓性バンド30の装着側と反対の側に屈曲した形状の上部フック部14及び下部フック部16と、上部フック部14及び下部フック部16に各々設けられた、コの字状又はU字状の開口部(15、17)であって、取付本体部12の平面に沿う方向の前記開口部を有するボルト把持用上部開口部15及びボルト把持用下部開口部17と、取付本体部12の可撓性バンド30の装着側と反対の側に装着されるバネ部28と、取付本体部12の可撓性バンド30の挿通側に位置し、可撓性バンド30が2枚重なった状態を収容する間隔を有するバンド案内部18と、バンド案内部18に挿通された可撓性バンド30を、取付本体部12に固定するバンド固定部20とを備えると共に、可撓性バンド30は、プラスチック材料、当該プラスチック材料とガラス繊維又は金属繊維からなる繊維強化プラスチック材料、当該プラスチック材料を表面にコートした金属製複合材料の何れか一種類よりなると共に、前記断熱材が圧縮変形して断熱性能に影響がでないような幅を有し、バネ部28は上部フック部14及び下部フック部16の中間に位置し、ボルト把持用上部開口部15及びボルト把持用下部開口部17に天井吊りボルト50が挿通され、ボルト把持用上部開口部15及びボルト把持用下部開口部17が天井吊りボルト50と係合する状態で、バネ部28が天井吊りボルト50に対して反力を作用させることを特徴とする。
本考案の配管支持具および配管支持部材によれば、可撓性バンドはバンド案内部に挿通され、バンド固定部によって取付本体部に固定されるので、空調用配管を天井に対して所定の姿勢、例えば水平に保持することができる。取付本体部は、ボルト把持用上部開口部及びボルト把持用下部開口部に天井吊りボルトを係止することによって、上部フック部及び下部フック部が天井吊りボルトと密着する状態で、バネ部が天井吊りボルトに対して反力を作用させる状態で、天井に吊り支持状態で固定される。上部フック部及び下部フック部は、取付本体部の可撓性バンドの装着側と反対の側に屈曲した形状であるため、天井吊りボルトと空調用配管が干渉しない位置に取付本体部を保持できる。
さらに、ボルト把持用上部開口部及びボルト把持用下部開口部が取付本体部の平面に沿う方向の当該開口部を有するので、ボルト把持用上部開口部及びボルト把持用下部開口部を用いて上部フック部及び下部フック部が天井吊りボルトと係合することによって、前記配管支持具が天井吊りボルトに係止される構成とすることで、空調用配管の取付作業性が著しく向上する。
また、本考案の配管支持具および配管支持部材によれば、断熱材で周面が被覆された空調用配管であっても、断熱材の圧潰を防止して結露による天井板のシミ発生を防止し、室内の美観を恒久的に維持できる。
本考案の一実施例を示す配管支持具にて、空調用配管を天井吊りボルトに対して固定する状態を示す構成斜視図で、部品を展開した状態で示してある。 本考案の一実施例を示す配管支持具にて、空調用配管を天井吊りボルトに対して固定する状態を示す構成側面図である。 本考案の一実施例を示す配管支持部材の詳細構成図である。 本考案の一実施例を示す可撓性バンドの平面図である。 本考案の第2の実施例を示す配管支持部材の構成斜視図である。 本考案の第2の実施例を示す配管支持部材の構成斜視図で、図5と反対方向を示している。 本考案の第2の実施例を示す配管支持部材に用いられる突状固定部材(バンド固定部材)の構成斜視図である。
以下、図面によって本考案の一実施形態について説明する。
図1は、本考案の一実施例を示す配管支持具にて、空調用配管を天井吊りボルトに対して固定する状態を示す構成斜視図で、部品を展開した状態で示してある。図2は、本考案の一実施例を示す配管支持具にて、空調用配管を天井吊りボルトに対して固定する状態を示す構成側面図である。図3は、本考案の一実施例を示す配管支持部材の詳細構成図である。図4は、本考案の一実施例を示す可撓性バンドの平面図である。尚、各図において同一部材については、同一符号を付して重複する説明は省略する。
本考案の配管支持具は、例えば空調用配管40を天井に吊り支持するために使用されるものであり、配管支持部材10と可撓性バンド30の2部品から主に構成されている。天井には、吊り支持用に天井吊りボルト50が予め一定間隔で設けられている。
配管支持部材10は、取付本体部12、上部フック部14、ボルト把持用上部開口部15、下部フック部16、ボルト把持用下部開口部17、バンド案内部18、バンド固定部20としての突状部材22、ボルト押圧板バネ部28、緊結部材としての緊結用ボルト29を有している。
取付本体部12は、可撓性バンド30の幅と大略同じ幅を有するもので、例えば鋼、アルミニューム合金、真鍮、銅合金等の剛性が大きく塑性加工の容易な金属材料を用いるとよいが、樹脂製として量産性を高めてもよい。樹脂としては、汎用のプラスチック材料であればよく、例えば塩化ビニル樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等や、これらのプラスチック材料とガラス繊維や金属繊維等の繊維強化プラスチック材料などがある。
上部フック部14は、取付本体部12の可撓性バンド30の装着側と反対の側に屈曲した形状をしている。
ボルト把持用上部開口部15は、上部フック部14に設けられると共に、天井吊りボルト50と係合する形状を有する。ボルト把持用上部開口部15の形状は、上部フック部14の天井吊りボルト50側に位置する縁側に対して、この縁部と並んだ方向のコの字状又はU字状に設けられた切り欠き部であるとよい。切り欠き部は、天井吊りボルト50が挿通しやすいように、天井吊りボルト50の外径に対してある程度余裕のある大きさを有し、取付本体部12の平面に沿う方向の開口部とすることで、天井吊りボルト50への装着作業を容易にしている。
下部フック部16は、取付本体部12の可撓性バンド30の装着側と反対の側に屈曲した形状をしている。
ボルト把持用下部開口部17は、下部フック部16に設けられると共に、天井吊りボルト50と係合する形状を有する。ボルト把持用下部開口部17の形状は、下部フック部16の天井吊りボルト50側に位置する縁側に対して、この縁部と並んだ方向のコの字状又はU字状に設けられた切り欠き部であるとよい。切り欠き部は、天井吊りボルト50が挿通しやすいように、天井吊りボルト50の外径に対してある程度余裕のある大きさを有し、取付本体部12の平面に沿う方向の開口部とすることで、天井吊りボルト50への装着作業を容易にしている。
上部フック部14及び下部フック部16は、天井吊りボルト50に形成されたネジ山のピッチよりも薄い厚さを有し、ボルト把持用上部開口部15及びボルト把持用下部開口部17が天井吊りボルト50に形成されたネジ谷に嵌合して、配管支持部材10が天井吊りボルト50に係止される。なお、天井吊りボルト50に対して固定した状態での剛性をさらに高めるため、上部フック部14及び下部フック部16には、天井吊りボルト50の装着側と大略直角に折り曲げた補強部(リブ、図示せず)を設けてもよい。
ボルト把持用上部開口部15及びボルト把持用下部開口部17の形状については、コの字状又はU字状の開口部とすると共に、入口の開口が奥の空隙よりも狭くなっている構造として、天井吊りボルト50が当該開口部に位置すると、天井吊りボルト50が上部フック部14及び下部フック部16から離脱しにくい形状とするとよい。
バンド案内部18は、取付本体部12の可撓性バンド30の挿通側に位置し、可撓性バンド30の厚さtよりも2倍よりも大きな間隔dに位置して、可撓性バンド30が2枚重なった状態でも収容できる構造となっている。バンド案内部18は、可撓性バンド30の挿通側の左右両端に位置する左フック部182及び右フック部184を有すると共に、当該フック部の間には突状部材22の幅wよりも大きな間隙部186を有する。間隙部186の窓部24側の幅は、例えばdとし、また下部フック部16の折り曲げ加工を容易にするため、下部フック部16の幅よりも大きなdとする。
バンド固定部20は、バンド案内部18に挿通された可撓性バンド30を、取付本体部12に固定するものである。バンド固定部20は、上部フック部14及び下部フック部16とバンド案内部18との間に位置する折り曲げ可能な突状部材22を有する。突状部材22は可撓性バンド30の挿通側に傾斜していると共に、突状部材22の先端222は可撓性バンド30の挿通用開口部32に貫入することが可能な位置にある。バンド固定部20は、突状部材22を可撓性バンド30の挿通用開口部32と係合させて、突状部材22をバンド案内部18の間隙部186の位置する方向に折り曲げて、可撓性バンド30を取付本体部12に固定することが可能な構造となっている。
突状部材22は、先端222が細くなっていると共に、先端222の基部224は突状部材22の軸部226よりも幅広に形成されている。先端222の開き角度θは、例えば45度から120度の角度とするのがよく、好ましくは90度とする。軸部226の幅wに対して、基部224の幅wは幅広になっている。基部224の幅wは、可撓性バンド30の挿通用開口部32よりも僅かに大きくして、突状部材22を挿通用開口部32に貫入されると共に、可撓性バンド30に生じる弾性変形によって、突状部材22が挿通用開口部32から抜けることを防止するとよい。
窓部24は、矩形の板金材料から突状部材22を打ち抜き加工するために設けられたもので、取付本体部12を窓状に除去したものである。窓部24を設けることで、取付本体部12に突状部材22を打ち抜き加工する際に生じる、矩形の板金材料の塑性変形が取付本体部12や突状部材22の加工形状に影響を及ぼさなくなる。例えば板金の厚さが1mm程度のときは、窓部24と基部224とのクリアランスは、板金の厚さの2倍から5倍程度の隙間を確保するような形状に定める。
バンド固定用予備穴262、264は、バンド案内部18に挿通された可撓性バンド30を突状部材22を用いることなく取付本体部12に固定する場合に用いる予備的な穴で、左フック部182及び右フック部184に各一か所設けられている。また、取付本体部12のバンド固定用予備穴262、264に対応する位置にも、バンド固定用予備穴(図示せず)が設けられている。
緊結用ボルト挿入ネジ穴27は、取付本体部12の上部フック部14側に設けられるもので、突状部材22側から緊結用ボルト29を挿入して、先端が天井吊りボルト50に当接するように螺着する。
バネ部28は、可撓性バンド30の装着側と反対の側である、天井吊りボルト50側の取付本体部12に装着される。バネ部28は大略U字状の板バネ材であって、板バネ材の一方の伸長部282が取付本体部12に固定され、他方の伸長部286が天井吊りボルト50側に位置する形状である。バネ部28の伸長部282の長さは、取付本体部12に設けられた窓部24よりも長くすることで、窓部24の一部を覆うように取付本体部12に固定することができ、取付本体部12におけるバネ部28の装着位置の自由度が高まる。バネ部取付穴288は、バンド案内部18の左フック部182と対向する取付本体部12の部位に適合するように、伸長部282に形成されている。リブ部287は、伸長部286の先端付近に設けられるもので、天井吊りボルト50の螺合用溝との係合を容易にする。
バネ部28は上部フック部14及び下部フック部16の中間に位置し、上部フック部14及び下部フック部16に其々設けられたボルト把持用上部開口部15及びボルト把持用下部開口部17に天井吊りボルト50が挿通され、上部フック部14及び下部フック部16が天井吊りボルト50と密着する状態で、バネ部28が天井吊りボルト50に対して反力を作用させる。このようにして、バネ部28はボルト押圧板バネ部として作用する。
なお、バネ部取付穴122は、バネ部取付穴288に対応するプレス成型穴であり、このバネ部取付穴122の周面で伸長部282と取付本体部12が一体に固着される。
緊結用ボルト29は緊結用ボルト挿入ネジ穴27に螺着されることで、バネ部28と協働して、取付本体部12を天井吊りボルト50に強固に固着する。なお、緊結用ボルト29は緊結部材に相当するもので、一端が取付本体部12に固定され、他端が天井吊りボルト50と当接して、ボルト把持用上部開口部15及びボルト把持用下部開口部17が天井吊りボルト50と係合する状態で、バネ部28が天井吊りボルト50に対して作用する反力を増加させる。
可撓性バンド30は、空調用配管40を吊り下げ支持するもので、その幅は空調用配管40が断熱材で周面が被覆されている場合でも、断熱材が圧縮変形して断熱性能に影響がでないように、充分な幅を有するとよく、例えば50mmから100mm程度の幅とするのがよい。可撓性バンド30の厚さは、空調用配管40を吊り下げ支持するのに必要な強度を有するように定めるとよく、例えば0.5mmから5mm程度の厚さとするのがよい。可撓性バンド30はバンド案内部18に挿通され、バンド固定部20によって取付本体部12に固定されるので、空調用配管40を天井に対して所定の姿勢、例えば水平に保持することができる。
可撓性バンド30は、結露のしにくい材料よりなるとよい。結露のしにくい材料としては、塩化ビニル樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等のプラスチック材料や、これらのプラスチック材料とガラス繊維や金属繊維等の繊維強化プラスチック材料、これらのプラスチック材料を表面にコートした金属製複合材料などがある。
また、可撓性バンド30は、一定間隔で設けられた挿通用開口部32を有するとよい。挿通用開口部32は、各種の開口部形状を用いることができ、例えば突状部材22の先端形状に適合するように、五角形や七角形のような多角形や丸穴、平穴、小判穴等を用いることができる。丸穴は、突状部材22が丸棒状の棒材である場合に適合する。五角形や七角形のような多角形は、突状部材22が平板状の突状板材で、先端が突端形状を有する場合に適合する。挿通用開口部32の形状としては、三角形や四角形等の多角形や、星型のような凹部を有するものでもよい。挿通用開口部32は、可撓性バンド30が空調用配管40を吊り下げ支持する場合に、強度不足によって隣接する挿通用開口部32にまで開口部が拡大しないように、適切な間隔で設けると良い。図4に示す一実施例では、挿通用開口部32として五角形開口部322、丸穴開口部324、小五角形開口部326、丸穴開口部328がこの順で繰り返して設けられている。
天井吊りボルト50は、例えばステンレス鋼製であり、ネジ山とネジ谷が所定のピッチで設けられている。天井吊りボルト50には、上部フック部14のボルト把持用上部開口部15と、下部フック部16のボルト把持用下部開口部17とを用いて、配管支持部材10が取り付けられる。ボルト押圧板バネ部28は、上部フック部14及び下部フック部16と天井吊りボルト50との係合を堅固にする。緊結部材としての緊結用ボルト29を、ボルト押圧板バネ部28に追加して設けると、上部フック部14及び下部フック部16と天井吊りボルト50との係合状態が更に堅固になる。
以上の構成を有する本考案の配管支持具により空調用配管40を天井に取り付ける手順を説明する。天井には、吊り支持用に天井吊りボルト50が予め一定間隔で設けられている。空調用配管40は、典型的には周面が断熱材で被覆されているもので、単一の配管支持具により単一の空調用配管40を取り付ける場合でもよく、また複数の空調用配管40を取り付けてもよい。複数の空調用配管40を取り付ける場合は、可撓性バンド30の長さがそれに応じた長さとなる。可撓性バンド30は複数の空調用配管40が平行に当接した状態で、配管支持部材10に取り付けられる。
ここでは、単一の配管支持具により単一の空調用配管40を取り付ける場合を例に説明する。まず、作業者は配管支持部材10のボルト把持用上部開口部15とボルト把持用下部開口部17を天井吊りボルト50に挿入し、ボルト押圧板バネ部28を用いて、配管支持部材10を天井吊りボルト50に仮止めする。
次に、可撓性バンド30の一端をバンド案内部18を介して、バンド固定部20に固定する。具体的には、可撓性バンド30の挿通用開口部32を突状部材22に貫入させて、可撓性バンド30を配管支持部材10に係合させる。そして、可撓性バンド30がロール状に巻かれている場合には、可撓性バンド30を空調用配管40の取付用に適した長さに切断する。なお、可撓性バンド30は予め一定長さに切断されていてもよい。
次に、可撓性バンド30をU字形に屈曲させて空調用配管40の周囲に当接させる。この場合、可撓性バンド30を空調用配管40の周囲に捲回してもよい。そして、可撓性バンド30の他端を、バンド案内部18を介して、バンド固定部20に固定する。具体的には、可撓性バンド30の挿通用開口部32を突状部材22に貫入させて、可撓性バンド30を配管支持部材10に係合させる。このようにして、可撓性バンド30の一端側と他端側が重なった状態で、バンド案内部18に係止される。
次に、バンド固定部20の突状部材22を、バンド案内部18の間隙部186の位置する方向に折り曲げて、可撓性バンド30を取付本体部12に固定する。このようにして、可撓性バンド30は、U字形に屈曲させられた状態で、空調用配管40を支持する。最後に、緊結用ボルト挿入ネジ穴27に対して、突状部材22側から緊結用ボルト29を挿入して、先端が天井吊りボルト50に当接するように螺着して、配管支持部材10を天井吊りボルト50に本止めする。
このように、本考案では配管支持部材10を天井吊りボルト50に仮止めした状態で、可撓性バンド30の空調用配管40を支持する作業が行えるので、作業者の両手が自由となり、配管支持部材10の天井吊りボルト50への挿通から螺合に至る一連の作業を両手を使って行うことができる。また、上部フック部14及び下部フック部16が取付本体部12の可撓性バンド30の装着側と反対の側に屈曲した形状であるため、配管支持部材10の天井吊りボルト50への取付作業と、可撓性バンド30の空調用配管支持作業が干渉せず行え、建設現場での天井取付作業が円滑に行える。
また緊結用ボルト29をバネ部28と協働させると、上部フック部14及び下部フック部16と天井吊りボルト50との固定状態が、さらに強固になる。本出願人による試作品の引張強度試験の評価データによると、緊結用ボルト29のない場合(比較例)では342Nであるのに対して、緊結用ボルト29を設ける場合(実施例)では1117Nと、引張強度が3倍程度大きくなった。引張強度の評価は、ボルト把持用上部開口部15及びボルト把持用下部開口部17が天井吊りボルト50と係合する状態での、天井吊りボルト50に形成された螺合用溝の変形状態を基準に定めている。
図5、図6は、本考案の第2の実施例を示す配管支持部材の構成斜視図である。図7は、本考案の第2の実施例を示す配管支持部材に用いられる突状固定部材(バンド固定部材)の構成斜視図である。尚、図5、図6において前出した図面に表記した同一部材については、同一符号を付して重複する説明は省略する。
本考案の第2の実施例の配管支持具では、例えば空調用配管40を天井に吊り支持するために使用されるものであり、配管支持部材60と可撓性バンド30の2部品から主に構成されている。天井には、吊り支持用に天井吊りボルト50が予め一定間隔で設けられている。
配管支持部材60は、取付本体部12、バンド案内部18、バンド固定部20としての突状部材22、窓部24、上部フック部14及び下部フック部16、バネ部28、突状固定部材(バンド固定部材)80を有している。なお、取付本体部12、バンド案内部18、バンド固定部20としての突状部材22、窓部24、バネ部28に関しては、其々、第1の実施例で説明した取付本体部12、バンド案内部18、バンド固定部20としての突状部材22、窓部24、バネ部28と同様の作用をするので、説明を省略する。
バンド固定部20は、さらに、バンド案内部60に装着された可撓性バンド30に係止される突状固定部材80を有する。可撓性バンド30が、空調用配管40を支持する状態で、バンド案内部60に取り付けられた後で、この可撓性バンド30の姿勢を維持するように、突状固定部材80が可撓性バンド30に係止される。なお、可撓性バンド30は、一定間隔で設けられた挿通用開口部32を有するとよいが、この挿通用開口部32の間隔は窓部24に少なくとも一個の挿通用開口部32が存在するように定めると、突状固定部材80の可撓性バンド30への係止作業が効率よく行える。
突状固定部材80は、可撓性バンド対向部82、U字状屈曲部84、突起部86を有するもので、例えば樹脂成型により製造される。
可撓性バンド対向部82は、可撓性バンド30と対向する板状の部材で、その両端には可撓性バンド30と接触するハの字状に開脚した支持脚部83a、83bを有する。
U字状屈曲部84は、可撓性バンド対向部82の突起部86の形成面と反対側の面に位置し、U字状屈曲部84の開口部が天井吊りボルト50の天井側に位置するように係止される。U字状屈曲部先端部85は、U字状屈曲部84の先端に位置するもので、可撓性バンド対向部82との間に開口部を形成する。そこで、例えば電線ケーブルを空調用配管40に沿って配置する場合には、当該電線ケーブルをU字状屈曲部先端部85と可撓性バンド対向部82の間にある開口部からU字状屈曲部84に挿入して、当該電線ケーブルを突状固定部材80の可撓性バンド対向部82に収容することができる。また、作業者が工具を一時仮置きする場合にも、当該工具をU字状屈曲部84に仮置きすることもできる。
突起部86は、可撓性バンド30に突状固定部材80を固定するのに用いられる。突起部86は、可撓性バンド30の挿通側に先端が細くなっている形状を有していると共に、突起部86の先端は可撓性バンド30部の挿通用開口部32に貫入する形状である。突起部86は、当該先端の基部は突起部86の軸部88よりも幅広に形成されており、当該先端の基部の幅広形状は挿通用開口部32よりも僅かに大きくなっている形状とすることで、一旦、突状固定部材80が可撓性バンド30の挿通用開口部32と係合すると、突状固定部材80は可撓性バンド30から離脱するのが困難になる。この離脱には、突起部86を閉じさせて挿通用開口部32から引き抜くための専用工具を用いるとよい。
以上の構成を有する本実施例の配管支持具により空調用配管40を天井に取り付ける手順を説明する。
ここでは、単一の配管支持具により単一の空調用配管40を取り付ける場合を例に説明する。まず、作業者は配管支持部材60の上部フック部14及び下部フック部16に設けられた開口部を天井吊りボルト50に挿入して、バネ部28の弾性力の作用により、配管支持部材60を天井吊りボルト50に装着する。次に、可撓性バンド30の一端を、バンド案内部18を介して、バンド固定部20に固定する。
次に、可撓性バンド30をU字形に屈曲させて空調用配管40の周囲に当接させる。この場合、可撓性バンド30を空調用配管40の周囲に捲回してもよい。そして、可撓性バンド30の他端を、バンド案内部18を介して、バンド固定部20に固定する。
次に、バンド固定部20の突状部材22を、バンド案内部18の間隙部の位置する方向に折り曲げて、可撓性バンド30を取付本体部12に固定する。このようにして、可撓性バンド30は、U字形に屈曲させられた状態で、空調用配管40を支持する。最後に、突状固定部材80を用いて、可撓性バンド30を配管支持部材60に本止めする。可撓性バンド30に対する突状固定部材80の装着位置は、取付本体部12の窓部24に対向する位置であるとよい。
このように、本考案では配管支持部材60を天井吊りボルト50に装着した状態で、可撓性バンド30の空調用配管40を支持する作業が行えるので、作業者の両手が自由となり、配管支持部材60の天井吊りボルト50への挿通から螺合に至る一連の作業を両手を使って行うことができる。
また、配管支持部材60は、上部フック部14及び下部フック部16で天井吊りボルト50と係合すると共に、バネ部28の作用により、配管支持部材60を天井吊りボルト50に装着しているだけなので、作業者は配管支持部材60を天井吊りボルト50から引き抜いて装着位置の調整をすることも可能であり、作業性が向上する。
さらに、突状固定部材80が可撓性バンド30に係止されることで、空調用配管40を支持する状態の可撓性バンド30を、バンド案内部60に取り付けられた状態を保持できる。また、突状固定部材80は、専用の工具を用いることで、可撓性バンド30から離脱させることもでき、空調用配管40の改修作業にも対応できる。
なお、上記の本考案の実施の形態においては、具体的な実施例を用いて本考案を説明したが、本考案は上記の実施の形態に限定されるものではなく、当業者にとって自明事項の範囲内で設計された態様も含むものである。
本考案の配管支持具によれば、建築物の天井内に配置するダクトや断熱材で周面が被覆された空調用配管を天井に吊り支持するのに好適であり、可撓性バンドを適宜の長さとすることで多様なダクト形状や配管外径にも対処できる。
10、60 配管支持部材
12 取付本体部
14 上部フック部
15 ボルト把持用上部開口部
16 下部フック部
17 ボルト把持用下部開口部
18 バンド案内部
20 バンド固定部
22 突状部材
24 窓部
28 バネ部(ボルト押圧板バネ部)
29 緊結部材(緊結用ボルト)
30 可撓性バンド
32 挿通用開口部
40 空調用配管
50 天井吊りボルト
80 突状固定部材(バンド固定部材)
82 可撓性バンド対向部
84 U字状屈曲部
86 突起部
88 突起部支持軸部

Claims (10)

  1. 断熱材で周面が被覆された空調用配管を天井に吊り支持する配管支持具であって、
    前記空調用配管を吊り下げ支持する可撓性バンドと、
    前記可撓性バンドの幅と大略同じ幅を有する取付本体部と、
    当該取付本体部の前記可撓性バンドの装着側と反対の側に屈曲した形状の上部フック部及び下部フック部と、
    当該上部フック部及び下部フック部に其々設けられた、コの字状又はU字状の開口部であって、前記取付本体部の平面に沿う方向の前記開口部を有するボルト把持用上部開口部及びボルト把持用下部開口部と、
    当該取付本体部の前記可撓性バンドの装着側と反対の側に装着されるバネ部と、
    当該取付本体部の前記可撓性バンドの挿通側に位置し、前記可撓性バンドを収容する間隔を有するバンド案内部と、
    前記バンド案内部に挿通された前記可撓性バンド部を、前記取付本体部に固定するバンド固定部と、
    を備える配管支持具であって、
    前記可撓性バンドは、プラスチック材料、当該プラスチック材料とガラス繊維又は金属繊維からなる繊維強化プラスチック材料、当該プラスチック材料を表面にコートした金属製複合材料の何れか一種類よりなると共に、前記断熱材が圧縮変形して断熱性能に影響がでないような幅を有し、
    前記バネ部は前記上部フック部及び下部フック部の中間に位置し、
    前記ボルト把持用上部開口部及びボルト把持用下部開口部が前記天井吊りボルトと係合する状態で、前記バネ部が前記天井吊りボルトに対して反力を作用させることを特徴とする配管支持具。
  2. 前記上部フック部及び下部フック部は、前記天井吊りボルトに形成されたネジ山のピッチよりも薄い厚さを有し、前記上部フック部及び下部フック部が前記天井吊りボルトに形成されたネジ谷に嵌合して、前記配管支持具が前記天井吊りボルトに係止されることを特徴とする請求項1に記載の配管支持具。
  3. 前記バネ部は大略U字状の板バネ材であって、前記板バネ材の一方の伸長部が前記取付本体部に固定され、他方の伸長部が前記天井吊りボルト側に位置する形状であることを特徴とする請求項1又は2に記載の配管支持具。
  4. 前記バンド固定部は、前記バンド案内部に装着された可撓性バンドに係止される突状固定部材を有し、
    前記突状固定部材は、前記可撓性バンドと対向する可撓性バンド対向部と、可撓性バンドと係合する突起部を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の配管支持具。
  5. 前記可撓性バンド部は、一定間隔で設けられた挿通用開口部を有し、
    前記突起部の先端が前記可撓性バンド部の前記挿通用開口部に貫入する形状であることを特徴とする請求項4に記載の配管支持具。
  6. 前記突起部は、先端が細くなっていると共に、当該先端の基部は前記突起部の軸部よりも幅広に形成されており、当該先端の基部の幅広形状は前記挿通用開口部よりも僅かに大きくなっていることを特徴とする請求項5に記載の配管支持具。
  7. 前記突状固定部材は、前記可撓性バンド対向部の前記突起部の形成面と反対側の面に位置するU字状屈曲部を有し、前記U字状屈曲部の開口部は前記天井吊りボルトの天井側に位置するように係止されることを特徴とする請求項4乃至6の何れか1項に記載の配管支持具。
  8. さらに、一端が前記取付本体部に固定され、他端が前記天井吊りボルトと当接して、前記ボルト把持用上部開口部及びボルト把持用下部開口部が前記天井吊りボルトと係合する状態で、前記バネ部が前記天井吊りボルトに対して作用する反力を増加させる緊結部材を有することを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の配管支持具。
  9. 断熱材で周面が被覆された空調用配管を天井に吊り支持する配管支持具に用いられると共に、空調用配管を吊り下げ支持する可撓性バンドを保持する配管支持部材において、
    前記可撓性バンドの幅と大略同じ幅を有する取付本体部と、
    当該取付本体部の前記可撓性バンドの装着側と反対の側に屈曲した形状の上部フック部及び下部フック部と、
    当該上部フック部及び下部フック部に其々設けられた、コの字状又はU字状の開口部であって、前記取付本体部の平面に沿う方向の前記開口部を有するボルト把持用上部開口部及びボルト把持用下部開口部と、
    当該取付本体部の前記可撓性バンドの装着側と反対の側に装着されるバネ部と、
    当該取付本体部の前記可撓性バンドの挿通側に位置し、前記可撓性バンドを収容する間隔を有するバンド案内部と、
    前記バンド案内部に挿通された前記可撓性バンド部を、前記取付本体部に固定するバンド固定部と、
    を備える配管支持部材であって、
    前記可撓性バンドは、プラスチック材料、当該プラスチック材料とガラス繊維又は金属繊維からなる繊維強化プラスチック材料、当該プラスチック材料を表面にコートした金属製複合材料の何れか一種類よりなると共に、前記断熱材が圧縮変形して断熱性能に影響がでないような幅を有し、
    前記バネ部は前記上部フック部及び下部フック部の中間に位置し、
    前記ボルト把持用上部開口部及びボルト把持用下部開口部が前記天井吊りボルトと係合する状態で、前記バネ部が前記天井吊りボルトに対して反力を作用させることを特徴とする配管支持部材。
  10. さらに、一端が前記取付本体部に固定され、他端が前記天井吊りボルトと当接して、前記ボルト把持用上部開口部及びボルト把持用下部開口部が前記天井吊りボルトと係合する状態で、前記バネ部が前記天井吊りボルトに対して作用する反力を増加させる緊結部材を有することを特徴とする請求項9に記載の配管支持部材。


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