JP3224106B2 - レーザ入力用光ファイバ - Google Patents

レーザ入力用光ファイバ

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JP3224106B2
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健一 牟田
裕一 森下
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、YAGレーザ等の高出
力レーザ発光装置の出力するレーザ光を効率よくガイド
するためのレーザ入力用光ファイバに関する。
【0002】
【従来の技術】YAGレーザ等の高出力レーザ発光装置
は、切削や機械加工あるいは医療等の分野に広く使用さ
れている。この種のレーザ発光装置の出力するレーザ光
は光ファイバによってカッターやメス等にガイドされ
る。図4に高出力レーザ発光装置を使用した機器の概略
図を示す。図の(a)は機器の概略構成図、(b)はレ
ーザ入力用光ファイバの縦断面図、(c)はレーザ入力
用光ファイバ製造方法を示す側面図である。
【0003】図において、高出力レーザ発光装置1から
出力されるレーザ光は、処理部2において切削その他の
作業に使用される。この高出力レーザ発光装置1から処
理部2にいたるまで、ガイド用光ファイバ3によりレー
ザ光がガイドされる。この時、高出力レーザ発光装置1
とガイド用光ファイバ3との結合部Aにおいては、レー
ザ光が効率よく光ファイバ中に集光されて案内されるよ
うに、(b)に示すようなレーザ入力用光ファイバ4が
使用される。このレーザ入力用光ファイバ4は、全体と
してテーパ状に形成されており、中心にコア部4Aを有
しその周囲にクラッド部4Bを備えている。レーザ光5
はこのレーザ入力用光ファイバ4の左側の大径部に入射
し、ここでしぼり込まれて右側の小径部からガイド用光
ファイバ3に入射する。このようなレーザ入力用光ファ
イバ4は、例えば(c)に示すように、コアとクラッド
を有する光ファイバ6をバーナー7等により加熱して軟
化させ、延伸加工することによって製造する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来のレーザ入力用光ファイバは、図4の(b)に示
したように、レーザ光の入力側と出力側とでその外径が
異なる。従って、レーザ入力用光ファイバの保護のため
の被覆を施したり固定をする作業が比較的複雑になると
いう難点がある。また、図4(c)に示すように光ファ
イバ6を延伸加工して製造する場合、比較的精密な外径
制御を必要とする。従ってそのために高度な加工技術が
要求されるという問題点もあった。本発明は以上の点に
着目してなされたもので、均一な外径を持ち効率よくレ
ーザ光を受け入れることのできるレーザ入力用光ファイ
バを提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、コア部を有す
る光ファイバのレーザ光の入射側の端面に、その光ファ
イバと同一外径でコア部と同一の屈折率N1を有し、か
つ開口数がsinθ1であって、下記式で表される長さ
Lを有する導光ロッドを接続し、光ファイバの実効的な
コア径を拡大したことを特徴とするレーザ入力用光ファ
イバ。 L=(√(1−X2)/X)・(R1−R2) R1:導光ロッドの半径 R2:コア部の半径 X:X=sinθ1/N1(スネルの法則より)
【0006】
【作用】導光ロッドの長さLを、上記式に基づいて設定
すると、光ファイバのコア部の実効的な半径が大きくな
るので、光ファイバの入射端面にその破壊を防止しなが
らレーザ光が効率的に入射し、かつ光ファイバのコア部
と導光ロッドの屈折率を同一にしているので、これらの
境界面での反射も阻止される。これにより、高出力レー
ザ発光装置の出力するレーザ光を効率よく光ファイバの
中に集めてガイドするためのレーザ入力用光ファイバが
得られる。
【0007】
【実施例】以下、本発明を図の実施例を用いて詳細に説
明する。図1は本発明のレーザ入力用光ファイバ実施例
を示す縦断面図である。図のレーザ入力用光ファイバ
は、コア部11Aとクラッド部11Bを有する通常の断
面構成の光ファイバ11の端面に、この光ファイバ11
と同一外径の導光ロッド12を接続して構成される。こ
こで、光ファイバ11は、例えばシリカガラスや多成分
ガラスを使用したステップインデックス型のファイバと
する。一方、導光ロッド12は、この光ファイバ11を
構成するコア部11Aの構成材料と同一のガラスを用
い、コア部11Aと同一の屈折率の材料により構成され
る。光ファイバ11と導光ロッド12は、従来からよく
知られた加熱融着による方法で、端面を接続し一体化さ
れる。従って、このような構成のレーザ入力用光ファイ
バの中心軸部分を通るレーザ光は、接続部分では反射損
失の極めて少ないものとなる。このように、導光ロッド
12と光ファイバ11のコア部11Aの屈折率を等しく
すると、界面での反射を防止して入射効率を高めること
ができる。
【0008】レーザ入力用光ファイバの場合、レーザ光
5はその矢印に示したような方向から導光ロッド12に
入射する。この場合、レーザ光は図中の破線に示した角
度で入力した場合に、最大の効率で光ファイバ11中に
送り込まれる。導光ロッド12のレーザ発光装置に対向
する部分の断面積をS1とし、光ファイバ11のコア部
11Aの断面積をS2とした場合、光ファイバ11に導
光ロッド12を接続していない状態では、レーザ光5を
受け入れることのできる実効断面積はS2となり、導光
ロッド12を接続した場合のレーザ光を受け入れること
のできる実効断面積はS1となる。導光ロッド12と光
ファイバ11のコア部11Aの屈折率が同一であるか
ら、導光ロッド12から光ファイバ11のコア部11A
に入射するレーザ光5はその接続面で屈折しない。従っ
て、両者の断面積比S1/S2倍に実効的なコア径が拡
大したことになる。なお、上記のような導光ロッド12
の長さLは次のような基準で選定することが好ましい。
【0009】図2に、導光ロッド12の長さLを選定す
るための参考図を示し、図3にその長さL選定のための
手順説明図を示す。まず、図2において、光ファイバ1
1のコア部11Aの屈折率をN1、クラッド部11Bの
屈折率をN2とする。この場合、導光ロッド12の屈折
率はN1である。ここで、コア部11Aに対するレーザ
光の中心軸13を基準とした入射角をθ2 とする。ま
た、この角度でレーザ光が入射した場合の導光ロッド1
2の実効的なコア半径をR1、光ファイバ11のコア
をR2、導光ロッド12の断面積をS1、光ファイバ
11のコア部11Aの断面積をS2、導光ロッド12へ
入射するレーザ光の中心軸13に対する入射角度をθ1
とする。
【0010】ここで、図3の(1)に示すように、導光
ロッド12がある場合と無い場合の入力パワーの比を、
先に説明したとおりS1/S2倍になるように設定す
る。この時、図2の三角形ABCと三角形AEGを比較
すると、光ファイバ11と導光ロッド12の接続部でレ
ーザ光の屈折が無いため、これらの三角形は互いに相似
となる[図3(2)]。また、図3(1)に示した入力
パワーの式は(3)に示したように半径R1とR2の2
乗の比で表すことができる。さらに、図3(4)に示す
ように、導光ロッド12の長さLは図2に示すAFから
ADを差し引いたものとなる。
【0011】また、図3(5)に示すように、θ1 とθ
2 及び屈折率N1の関係はスネルの法則によって三角函
数で表すことができる。この場合、空気中のレーザ光の
屈折率は“1”とした。次に、図3(6)に示すよう
に、R2、AD、R1、AFの関係をそれぞれθ2 を用
いて表し、図3(7)、(8)、(9)の関係を用いれ
ば、図3(10)に示すように、LをXとR1、R2の
関係で表すことができる。なお、このXは、図3(8)
に示したsinθ2 に該当し、これは図3(11)に示
すように屈折率N1、N2によって上限が定められる。
【0012】以上のようにして、導光ロッド12の長さ
Lを選定すれば光ファイバ11の実効的な半径をR2か
らR1に拡大することができる。本発明は以上の実施例
に限定されない。上記実施例ではステップインデックス
の光ファイバを使用した例を示したが、グレードインデ
ックス型の光ファイバを使用した場合についても同様の
ことがいえる。また、導光ロッド12に使用するガラス
材料は光ファイバのコア部と同一屈折率を有するもので
あればよく、必ずしも同一材料である必要はない。
【0013】
【発明の効果】以上説明した本発明のレーザ入力用光フ
ァイバは、コア部を有する光ファイバの端面に、この光
ファイバと同一外径でコア部と同一屈折率を有する所定
寸法の導光ロッドを接続するようにしたので、光ファイ
バの外径を一定にしたままその実効的なコア径を拡大す
ることができる。これによって、被覆や端末処理が容易
で、しかもレーザ光入力効率が高く比較的製造の容易な
レーザ入力用光ファイバを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレーザ入力用光ファイバ実施例を示す
縦断面図である。
【図2】導光ロッドの長さLを選定するための参考図で
ある。
【図3】導光ロッドの長さL選定のための手順説明図で
ある。
【図4】従来一般のレーザ入力用光ファイバを説明する
説明図で、(a)は高出力レーザ発光装置を使用した機
器の構成図、(b)はレーザ入力用光ファイバの縦断面
図、(c)はその製造方法を示す側面図である。
【符号の説明】
5 レーザ光 11 光ファイバ 11A コア部 11B クラッド部 12 導光ロッド L ロッド長
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/24 - 6/42 G02B 6/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コア部を有する光ファイバのレーザ光の
    入射側の端面に、その光ファイバと同一外径で前記コア
    部と同一の屈折率N1を有し、かつ開口数がsinθ1
    であって、下記式で表される長さLを有する導光ロッド
    を接続し、前記光ファイバの実効的なコア径を拡大した
    ことを特徴とするレーザ入力用光ファイバ。 L=(√(1−X2)/X)・(R1−R2) R1:前記導光ロッドの半径 R2:前記コア部の半径 X:X=sinθ1/N1(スネルの法則より)
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