JP3222630B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP3222630B2 JP15550893A JP15550893A JP3222630B2 JP 3222630 B2 JP3222630 B2 JP 3222630B2 JP 15550893 A JP15550893 A JP 15550893A JP 15550893 A JP15550893 A JP 15550893A JP 3222630 B2 JP3222630 B2 JP 3222630B2
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被記録媒体にインクを
吐出して記録を行なうインクジェット記録装置に関し、
詳しくは吐出タイミング制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェット記録装置の記録ヘ
ッドにおける吐出タイミング制御には、大きく分けて全
吐出口同時駆動およびいくつかの吐出口毎の時分割駆動
の2方式がある。
【0003】ここで、時分割駆動とは、例えば、64個
の吐出口を備える記録ヘッドの場合、これら吐出口を8
吐出口毎8ブロックに分割し各ブロックを20μ秒間隔
で順次駆動するものである。これにより、同時に全吐出
口の吐出ヒータを駆動した場合と比較して吐出のための
ピーク電流を小さくすることができる。
【0004】ところで、この記録ヘッドおよび駆動方式
をシリアルスキャン方式のプリンタ(記録装置)に使用
した場合、例えばスキャン速度を200mm/秒とする
と、
【0005】
【数1】0.2[m/秒]×20×10-6[秒]=4×
10-6[m]=4[μm] であるから各ブロックにより記録されるインクドット
は、4μmづつスキャン方向にずれることになる。この
場合、各ブロックからの吐出による記録結果(インクド
ット)を連ねると傾きをもつものとなるため、これを補
正する構成も従来より提案されている。その補正方法の
最も簡単なものとしては記録ヘッドを傾けるものがある
(図6,図7,図8参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年のプリ
ンタ出力画像の高画質化等の要請に対する方策の一つと
して、記録画像の階調性を高めるための様々の工夫がな
されている。その一つとして、単一の記録ヘッドに開口
面積の異なる吐出口を備え、これにより、吐出されるイ
ンク滴の大きさ(以下、吐出量という)を異ならせ、被
記録媒体上に形成されるインクドットの大きさを異なら
せて種々の濃度を表現可能としたものが提案されてい
る。
【0007】しかしながら、このような記録ヘッドを用
いた場合、吐出量の少ない(開口面積の小さい)吐出口
から吐出されたインクの吐出速度は、インク吐出量の多
い(開口面積の大きい)吐出口からの吐出速度に比べて
速く、記録用紙等の被記録媒体上に到達する時間に差が
生じる。この場合、記録ヘッドを移動させながら記録す
る方式(シリアルスキャン方式)では、インクの着弾位
置にずれを生じ、この結果、画質が劣化するという問題
点が有る(図9参照)。
【0008】本発明は上述の問題点を解消するためにな
されたものであり、その目的とするところは、開口面積
の異なる複数の吐出口を備えた記録ヘッドを用い、シリ
アルスキャン方式の記録を行う場合において、時分割駆
動を適切に行うことで吐出量の差に起因する着弾位置ず
れを補正し、画質の良好な記録を行うことが可能なイン
クジェット記録装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
開口面積の異なる複数の吐出口を有する記録ヘッドを用
い、該記録ヘッドから被記録媒体にインクを吐出して
調記録を行うインクジェット記録装置であって、前記被
記録媒体に対して相対的に前記記録ヘッドを走査させる
走査手段と、該走査手段による記録ヘッドの走査の間
に、前記記録ヘッドの前記複数の吐出口を複数のブロッ
クに分割し、ブロック毎に順次吐出させる時分割駆動手
段と、前記順次の吐出において、開口面積のより大きな
吐出口のブロックの吐出から開口面積のより小さな吐出
口のブロックの吐出までの吐出間隔を、前記開口面積の
より大きな吐出口の複数のブロック間の吐出間隔より長
くするとともに、前記開口面積が同一の吐出口のそれぞ
れ複数のブロック間の吐出間隔をそれぞれ等しくする駆
動タイミング制御手段とを具え、記録画像の濃部を記録
するときには前記開口面積のより大きな吐出口のブロッ
クを用いて記録を行ない、記録画像の前記濃部よりも濃
度の低い淡部を記録するときには前記開口面積のより小
さな吐出口のブロックを用いて記録を行なうことを特徴
とする。
【0010】本発明をより具体的に説明すれば、例えば
図10(a)に示すように、前述の時分割駆動による記
録結果の傾きを補正するため、吐出口列を傾けた場合で
も、大開口面積の吐出口からのインクほど着弾位置がず
れるため、図10(b)に示す結果となる。これに対し
て、本発明の吐出口の開口面積の違いに応じた着弾位置
ずれの補正により図10(c)のような記録結果を得る
ことができる。
【0011】そのための構成としては、図11に示すよ
うに、大径吐出口ブロックの吐出と小径吐出口ブロック
の吐出との間に、所定の遅延時間(例えば、41.7μ
秒)をおくものとすることができる。
【0012】ただし、記録ヘッドの吐出口径の小さい方
から先に吐出させる時分割駆動に本発明を適用した場
合、図12で示すようなタイミング補正が必要となる。
この場合第3および第4ブロックの駆動パルスが第5お
よび第6ブロックの駆動パルスと重なり時分割駆動の意
味をなさなくなるので駆動順は大きな径の吐出口から行
うことが好ましい。
【0013】
【作用】以上の構成によれば、開口面積のより大きな吐
出口のブロックの吐出から開口面積のより小さな吐出口
のブロックの吐出までの吐出間隔を、前記開口面積のよ
り大きな吐出口の複数のブロック間の吐出間隔より長く
するとともに、前記開口面積が同一の吐出口のそれぞれ
複数のブロック間の吐出間隔をそれぞれ等しくするの
で、開口面積のより大きな吐出口から吐出されるインク
の吐出スピードと開口面積のより小さな吐出口から吐出
されるインクの吐出スピードとの差に応じてそれら吐出
口のブロック間の吐出間隔を調節でき、これにより、時
分割駆動における、吐出スピード差による着弾位置のず
れを防ぐことができ、また、同一の吐出口面積のそれぞ
れの複数のブロック間はそれぞれ等しい吐出間隔で吐出
が行なわれ、それぞれ濃部および淡部の記録を着弾位置
のずれがない状態で行なうことができる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0015】(実施例1)図3は、本発明の一実施例に
かかる記録ヘッドの概略斜視図である。
【0016】この記録ヘッドは開口面積の大きな(直径
30μm程度)濃部記録用吐出口32個を上部に、開口
面積の小さな(直径15μm程度)淡部記録用吐出口3
2個を下部に、直線上に配設し、これら64個の吐出口
は、連続した8個の吐出口からなる1ブロックが同時に
吐出され、1ブロック毎に8ブロックが所定間隔をおい
て順次吐出される。図4は、各吐出口内の吐出ヒータの
接続図を示し、これら吐出ヒータが上記ブロック毎に駆
動されることによりそれぞれの吐出口から吐出がなされ
る。
【0017】図3に示す記録ヘッドを用いシリアルスキ
ャン方式の記録を行うインクジェット記録装置は、後述
する吐出タイミング制御を除いて公知のものと同様であ
り、ここではその説明を省略する。このようなインクジ
ェット記録装置において、図5に示すように、記録ヘッ
ドを記録用紙の紙送り方向と直角の方向に移動(スキャ
ン)させ、この移動に伴なって記録ヘッドからインク吐
出を行ない記録を行う。ここにおいて、まず第1スキャ
ンで記録ヘッドの下部の32個の淡部記録用吐出口か
ら、記録データに基づいた吐出がなされ、その後、記録
用紙を吐出口32個分の距離だけ搬送し、第2スキャン
で記録ヘッドの上部の32個の濃部記録用吐出口から吐
出がなされ、2度のスキャンで吐出口32個分の幅の画
像を記録する。
【0018】もちろん、上記説明で、濃部記録用吐出口
から吐出がなされている際に、下部の淡部記録用吐出口
は次の行に対する吐出を行なう。
【0019】図1および図2は本発明の第1の実施例に
かかる吐出タイミング制御を説明するものであり、図1
は、上記制御の構成を示すブロック図であり、図2は図
1に示す各部信号のタイミングチャートである。
【0020】図1において、符号1は制御用のマイクロ
コンピュータ(以下CPUと略す。不図示)からの記録
スタートトリガ信号を受けて4KHzの発振を行うパル
ス信号発生回路を示し、図2に示す信号Aを出力する。
符号2は発生回路1から出力されたパルス信号AをCP
Uが設定した時間分(図2のタイミングチャートでは1
21.7μ秒)だけ遅らせるパルス信号遅延回路を示
し、この回路は図2に示す信号Bを出力する。さらに、
符号3は発生回路1、遅延回路2および以下で説明する
各ブロックにおける設定時間の基準となるクロックを出
力する10MHzのクロック発振回路を示す。符号4お
よび5は発生回路1及び遅延回路2からの1個のパルス
信号を受けてパルス幅1μ秒のパルスを4個、20μ秒
間隔で出力するそれぞれトリガパルス信号発生回路を示
し、これら回路は、図2に示す信号CおよびDをそれぞ
れ出力する。この信号CおよびDに基づき、記録ヘッド
の8個のブロックのうち1個を選択駆動するための信号
(セグメント信号)Seg0〜Seg7がセグメント信
号発生回路6および7からそれぞれ出力される。セグメ
ント信号Seg0〜Seg3は信号Cに対応し記録ヘッ
ドの濃部の吐出ヒータを駆動する信号として、Seg4
〜Seg7は信号Dに対応し記録ヘッドの淡部の吐出ヒ
ータを駆動する信号として記録ヘッド部において接続さ
れる。
【0021】以上示したように、大径吐出口のブロック
と小径吐出口のブロックとの間における、図9に示すよ
うな、吐出インクが被記録媒体に到達する時間の差4
1.7μ秒は、信号Cの一群のパルスの最後と信号Dの
一群のパルスの最初との間に41.7μ秒だけ遅延時間
をおくことにより解消でき、吐出インクの到達時間差に
よる着弾位置のずれを解消することができる。
【0022】各セグメント信号は信号CおよびDの立ち
下がりエッジから約15μ秒間の1パルスを出力する。
この時記録ヘッドのデータラインには、上記信号Cおよ
びDの立ち上がりエッジ信号(図2の信号E)によりデ
ータラッチ回路9からラッチした画像メモリー8(以下
RAMと略す)からのデータが出力される。ラッチが終
了した後に次のブロックのデータを用意するため、信号
CおよびDの立ち下がりエッジ信号(図2の信号F)で
RAM8の読み出しアドレスカウンタ回路10の出力が
1だけカウントアップする(図2のA15〜A0)。R
AM8のアドレスは1ライン分(1スキャン分)の記録
中に0000Hから5CFFH番地までカウントアップ
し(スキャン方向に2976ドット記録する場合:29
76*8=23808=5D00H)、アドレスが5D
00H番地(レジスタ11の設定値)になった瞬間、比
較器12の出力が4KHzパルス信号発生回路の動作を
停止する。
【0023】以上が1ライン分のデータを記録する時の
図1に示す回路の動作説明であるが、次のラインの記録
の開始前にはRAMの読み出しアドレスを0000Hに
するためCPUがクリア信号を出力しその後上記シーケ
ンスが再び開始される。
【0024】1ラインの記録の始まりでCPUはスター
ト信号を出力するが、その信号を受ける度にトグルする
Tフリップフロップ回路13の出力は、RAM8の最上
位アドレスA15に接続する。これにより、奇数番目の
ラインの記録の際にはA15が“1”となるのでRAM
8のアドレスとしては8000HからDCFFHとな
り、また偶数番目のラインの記録の際にはA15が
“0”となるのでRAM8のアドレスとしては0000
Hから5CFFHとなる。RAMの中の画像データは、
図16に示すように、CPUがインターフェースを介し
て送られてきたデータを並べ換えて書き込む。
【0025】(実施例2)上記実施例1では、吐出口径
の異なるブロック間の駆動タイミングを制御することに
より着弾位置ずれを補正しようとしたが、本例では図1
3に示すように、各吐出口全てにタイミング制御回路を
挿入することもできる。
【0026】即ち、図13において、符号201はこの
回路の基本クロックであるところの10MHzの発振回
路を示し、また、符号202はCPUからの記録スター
トトリガ信号を受けて4KHzで発振を開始するパルス
信号発生回路を示し、この回路202は図14に示す信
号Aを出力する。符号203は発振回路201、発生回
路202からの信号をうけて図14に示す短いパルスB
を8個出力するデータトリガパルス信号発生回路を示
し、符号204はこのパルスの立ち上がりエッジを受け
て図14に示すデータラッチ信号C0〜C7を次々に発
生するデータラッチ信号発生回路を示す。さらに、符号
205は発生回路203からのパルスの立ち下がりエッ
ジを受けてカウントアップする、RAM206の読み出
しアドレス用カウンタを示し、上記信号C0〜C7が出
力する前に、RAM206のアドレスが書き換わりデー
タバス上にデータを順次出力するためのものである。こ
れら出力されたデータはデータラッチ回路207〜21
4によりそれぞれ記録ヘッドの吐出口に対応してラッチ
される。また、発生回路202、発生回路203からの
信号を受け、イネーブル信号発生回路215は、64個
の吐出口から吐出するタイミング(あらかじめCPUが
設定し、それぞれの吐出口の吐出ヒータ駆動の信号Aか
らの遅延時間と、吐出ヒータに電圧を印加する時間)で
図14に示す信号E0からE63の信号を出力する。
【0027】この構成の回路に対応した記録ヘッドの吐
出ヒータは、図15に示すように、1個の電圧印加端子
と64個のデータ端子が必要となり、前述の第1の実施
例のヒータ構成(図4参照)に比較して信号線が多く、
回路規模としても大きくなるが、その反面、各吐出口間
で微妙なタイミング補正やヒータ印加時間の調整も可能
であるため、より高品位の出力を得ることが可能とな
る。
【0028】本例においても、イネーブル信号発生回路
215の出力によって、大径吐出口のブロックと小径吐
出口のブロックとの間に所定の遅延時間をおくことによ
り、着弾位置ずれを補正することができる。
【0029】なお、本発明が適用される時分割駆動は、
連続する複数の吐出口を1ブロックとするものに限られ
ず、吐出口がそれぞれ分散して1ブロックが形成される
構成の時分割駆動にも適用し得るものである。
【0030】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0031】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0032】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0033】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0034】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0035】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0036】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0037】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
開口面積のより大きな吐出口のブロックの吐出から開口
面積のより小さな吐出口のブロックの吐出までの吐出間
隔を、前記開口面積のより大きな吐出口の複数のブロッ
ク間の吐出間隔より長くするとともに、前記開口面積が
同一の吐出口のそれぞれ複数のブロック間の吐出間隔を
それぞれ等しくするので、開口面積のより大きな吐出口
から吐出されるインクの吐出スピードと開口面積のより
小さな吐出口から吐出されるインクの吐出スピードとの
差に応じてそれら吐出口のブロック間の吐出間隔を調節
でき、これにより、時分割駆動における、吐出スピード
差による着弾位置のずれを防ぐことができ、また、同一
の吐出口面積のそれぞれの複数のブロック間はそれぞれ
等しい吐出間隔で吐出が行なわれ、それぞれ濃部および
淡部の記録を着弾位置のずれがない状態で行なうことが
できる。
【0039】この結果、高品位の画像出力が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例にかかる記録ヘッド駆動
回路のブロック図である。
【図2】上記回路における各信号のタイミングチャート
である。
【図3】本実施例にかかる記録ヘッドの吐出口配列を示
す模式的斜視図である。
【図4】上記記録ヘッドの吐出ヒータの接続を示す模式
図である。
【図5】上記記録ヘッドを用いた記録を説明するための
説明図である。
【図6】従来の記録ヘッドの吐出口配列と記録結果を示
す説明図である。
【図7】従来の吐出タイミングを示すタイミングチャー
トである。
【図8】時分割駆動による記録結果の傾きの補正を説明
するための説明図である。
【図9】大径吐出口および小径吐出口それぞれからの吐
出インクの着弾位置ずれの発生を説明する説明図であ
る。
【図10】(a)〜(c)は本発明による上記着弾位置
ずれの補正を説明する説明図である。
【図11】上記位置ずれ補正のための吐出制御のタイミ
ングチャートである。
【図12】小径吐出口から吐出した場合の本発明による
補正を示すタイミングチャートである。
【図13】本発明の第2の実施例にかかる記録ヘッド駆
動回路のブロック図である。
【図14】図13に示す各信号のタイミングチャートで
ある。
【図15】上記第2の実施例で用いる記録ヘッドの吐出
ヒータの接続を示す模式図である。
【図16】上記第1実施例における画像メモリに蓄えら
れた画像データのメモリマップを示す模式図である。
【符号の説明】
1,202 4KHzパルス信号発生回路 2 パルス信号遅延回路 3,201 10KHz発振回路 4,5 トリガパルス信号発生回路 6,7 セグメント信号発生回路 8,206 RAM 9,207〜214 データラッチ回路 10,205 読出しアドレスカウンタ 13 フリップフロップ 203 データトリガ信号発生回路 204 データラッチ信号発生回路 215 イネーブル信号発生回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口面積の異なる複数の吐出口を有する
    記録ヘッドを用い、該記録ヘッドから被記録媒体にイン
    クを吐出して階調記録を行うインクジェット記録装置
    あって前記被記録媒体に対して相対的に 前記記録ヘッドを走査
    させる走査手段と、該走査手段による記録ヘッドの走査の間に、前記記録ヘ
    ッドの 前記複数の吐出口を複数のブロックに分割し、ブ
    ロック毎に順次吐出させる時分割駆動手段と、 前記順次の吐出において、開口面積のより大きな吐出口
    のブロックの吐出から開口面積のより小さな吐出口のブ
    ロックの吐出までの吐出間隔を、前記開口面積のより大
    きな吐出口の複数のブロック間の吐出間隔より長くする
    とともに、前記開口面積が同一の吐出口のそれぞれ複数
    のブロック間の吐出間隔をそれぞれ等しくする駆動タイ
    ミング制御手段とを具え記録画像の濃部を記録するときには前記開口面積のより
    大きな吐出口のブロックを用いて記録を行ない、記録画
    像の前記濃部よりも濃度の低い淡部を記録するときには
    前記開口面積のより小さな吐出口のブロックを用いて記
    録を行なう ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
    してインクに気泡を生じさせ、該気泡の生成に伴なって
    インクを吐出することを特徴とする請求項に記載のイ
    ンクジェット記録装置。
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