JP3222536U - 密閉型イヤホン - Google Patents
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Abstract
Description
この密閉型イヤホン1では、音声信号を音波に変換するドライバユニット2を、以下のような2つのハウジング(12,13)で覆う2重構造にすることにより、遮音性を向上させている。
ドライバユニット2は、ダイアフラム正面Aとダイアフラム背面Bとの間において、ボイスコイル駆動力v2、ダイアフラム質量m2、ダイアフラムスティフネスs2、及びダイアフラム機械抵抗r2の直列回路により構成されている。ダイアフラム正面Aには、フロントスペースC0のスティフネスが分岐接続され、更に、ダイアフラム背面Bにも、リアスペースC1のスティフネスが接続されている。これらのドライバユニット2、フロントスペースC0及びリアスペースC1により、直列共振回路が構成されている。フロントスペースC0のスティフネスには、音導管3の質量m3、及び外耳道14の容量によるスティフネスからなる直列回路が、並列に接続されている。
図4中にも、図3と同様に、音波の流れが矢印(1)〜(5)で示されている。
図示しないケーブルからドライバユニット2へ音声信号が入力されると、そのドライバユニット2内のボイルコイルに音声信号が流れ、ダイアフラム2aが振動する。ダイアフラム2aの正面Aに発生した音波は、矢印(1)で示すように、大部分が音導管3及びイヤーピース4を通って、外耳道14へ放出される。ダイアフラム2aの正面Aに発生した音波の一部は、矢印(2)で示すように、連通孔5内の音響抵抗材R1を通って、インナースペースC2に至る。
(a) 先ず、フロントハウジング11に、イコライザ等を装着(セット)し、連通孔6及びダクト7が形成された専用のドライバユニット2をセットする。
(b) 図示しないケーブルの芯線をインナーハウジング12に通し、その芯線をドライバユニット2に半田接続する。
(c) 連通孔5に挿入した音響抵抗材R1により、低周波領域(例えば、20Hz付近)の感度を調整する。この状態では、インナースペースC2がないため、音響抵抗材R1を通った矢印(2)の音波は、そのまま外気へ流れる。
(d) フロントハウジング11の背面に、インナーハウジング12を嵌合する。図示しないケーブルの芯線出口を密閉する。そして、インナースペースC2からの音波の出口を、連通孔8だけにする。
(f) 最後に、リアハウジング13をインナーハウジング12の背面に嵌合すれば、密閉型イヤホンの製造(組立)が完了する。
そして、前記ドライバユニットの等価回路に対して、前記第2音響抵抗材の等価回路が直列に接続され、前記直列に接続されたドライバユニットの等価回路及び第2音響抵抗材の等価回路に対して、前記第1音響抵抗材の等価回路が並列に接続されている、ことを特徴とする。
図1は、本考案の実施例1における密閉型イヤホン(例えば、カナル型イヤホン)の縦断面を示す構成図である。
このカナル型イヤホン20は、ドライバユニット21が、2重構造のハウジング30内に収容されている。
ドライバユニット21は、ダイアフラム正面Aとダイアフラム背面Bとの間において、ボイスコイル駆動力v21、ダイアフラム質量m21、ダイアフラムスティフネスs21、及びダイアフラム機械抵抗r21の直列回路により構成されている。ダイアフラム正面Aには、フロントスペースC0のスティフネスが分岐接続され、更に、ダイアフラム背面Bにも、リアスペースC1のスティフネスが接続されている。これらのドライバユニット21、フロントスペースC0及びリアスペースC1により、直列共振回路が構成されている。フロントスペースC0のスティフネスには、音導管31aの質量m31a、及び外耳道38の容量によるスティフネスからなる直列回路が、並列に接続されている。
図2中にも、図1と同様に、音波の流れが矢印(1)〜(5)で示されている。
本実施例1のカナル型イヤホン20の製造(組立)と周波数の感度調整の手順(a)〜(d)について、説明する。
(a) 先ず、インナーフロントハウジング32の背面側から、ドライバユニット21を挿着し、そのインナーフロントハウジング32の背面側に、インナーリアハウジング33を嵌合する。インナーフロントハウジング32に形成された連通孔32aに、音響抵抗材R1を挿入する。挿入した音響抵抗材R1により、低周波領域(例えば、20Hz付近)の感度を調整する。
(b) フロントハウジング31の背面から、前記(a)のインナーフロントハウジング32を嵌入する。
(d) 内部にジャック36が収容されたリアハウジング34を、フロントハウジング31の背面に嵌合すれば、カナル型イヤホン20の製造(組立)が完了する。
図1及び図2のカナル型イヤホン20が動作する時の音波の流れを説明する。
ジャック36に挿着されたプラグ37から、ドライバユニット21へ音声信号が入力されると、そのドライバユニット21内のボイスコイル21cに音声信号が流れ、ダイアフラム21bが振動する。ダイアフラム21bの正面Aに発生した音波は、矢印(1)方向に、大部分が音導管31a及びイヤーピース35を通って、外耳道38へ放出される。
一方、ダイアフラム21bの背面Bに発生した音波は、矢印(3)方向に、ドライバユニット21の開口部21eを通って、インナースペースC2に至る。インナースペースC2に到達した音波は、矢印(4)方向に、連通孔33a内の音響抵抗材R2を通って、バックスペースC3に至る。バックスペースC3に到達した音波の一部は、矢印(5)方向に、音響抵抗r34a及び質量m34aで表されるリアハウジング34の通気孔34aを通って、外気へ漏れる。
本実施例1のカナル型イヤホン20によれば、次の(i)及び(ii)のような効果がある。
(i) 開口部21e、連通孔32a,33a、及び通気孔34aを設けているので、放音空間における音の「こもり」の発生を防止できる。更に、ドライバユニット21の背面側を、インナーリアハウジング33及びリアハウジング34の2重構造によって覆っているので、音漏れが少ないカナル型イヤホン20を実現できる。
(ii) カナル型イヤホン20では、連通孔32a及び連通孔33aを備え、ドライバユニット21の等価回路に対して、音響抵抗材R2の等価回路が直列に接続され、その直列に接続されたドライバユニット21の等価回路及び音響抵抗材R2の等価回路に対して、音響抵抗材R1の等価回路が並列に接続されている。そのため、音響抵抗材R1を用いた低周波領域の感度を容易に再調整でき、音響感度のばらつきの少ない製品を提供できる。しかも、汎用のドライバユニット21を用いて製造(組立)できるので、製造コストを低減できる。
本考案は、上記実施例1に限定されず、種々の利用形態や変形が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次の(a)〜(c)のようなものがある。
(a) 図1中のジャック35に代えて、リアハウジング34の一部にケーブル引出口を設け、このケーブル引出口から引き込んだケーブルを、ドライバユニット21に接続する構成に変形しても良い。
(b) 図1の構造や形状を、他の形態に変更しても良い。例えば、フロントハウジング31とインナーフロントハウジング32とは、分離せずに、一体構造に変更しても良い。又、図2の等価回路に他の回路素子を付加する等の変更を加えても良い。
(c) 本考案は、カナル型イヤホン20以外の他の構造の密閉型イヤホンにも適用できる。
21 ドライバユニット(電気音響変換器)
21a マグネット
21b ダイアフラム(振動板)
21c ボイスコイル
21d フレーム
21e 開口部
30 ハウジング
31 フロントハウジング
31a 音導管
32 インナーフロントハウジング
32a,33a 第1、第2連通孔
33 インナーリアハウジング
34 リアハウジング
35 イヤーピース
36 ジャック
37 プラグ
C0 フロントスペース
C1 リアスペース
C2 インナースペース
C3 バックスペース
R1,R2 第1、第2音響抵抗材
Claims (6)
- 音声信号を音波に変換する電気音響変換器と、
正面側に放音部が突設され、内部に前記電気音響変換器が収容され、前記放音部と前記電気音響変換器の正面側との間に形成されるフロントスペースを有する第1ハウジングと、
前記第1ハウジングの背面側に装着され、前記電気音響変換器の背面側に形成されるインナースペースを覆う第2ハウジングと、
前記第2ハウジングの背面側に装着され、前記第2ハウジングの背面側に形成されるバックスペースを覆う第3ハウジングと、
前記第フロントスペースと前記バックスペースとを連通し、内部に第1音響抵抗材が挿入された第1連通孔と、
前記インナースペースと前記バックスペースとを連通し、内部に第2音響抵抗材が挿入された第2連通孔と、
を備え、
前記電気音響変換器の等価回路に対して、前記第2音響抵抗材の等価回路が直列に接続され、
前記直列に接続された電気音響変換器の等価回路及び第2音響抵抗材の等価回路に対して、前記第1音響抵抗材の等価回路が並列に接続されている、
ことを特徴とする密閉型イヤホン。 - 前記第1ハウジングは、
前記正面側に放音部が突設されたフロントハウジングと、
前記フロントハウジングの背面側に装着され、内部に、前記電気音響変換器が収容され、前記放音部と前記電気音響変換器の正面側との間に形成される前記フロントスペースを有するインナーフロントハウジングと、
を備えることを特徴とする請求項1記載の密閉型イヤホン。 - 前記電気音響変換器は、
正面側が、前記フロントスペースに対向する音波発生用の振動板を有し、
前記振動板の背面側のリアスペースと前記インナースペースとの間は、
開口部により連通している、
ことを特徴とする請求項2記載の密閉型イヤホン。 - 前記放音部は、
前記フロントハウジングの正面側に突設された音導管と、
前記音導管に着脱自在に装着された外耳道挿入用のイヤーピースと、
を有することを特徴とする請求項2記載の密閉型イヤホン。 - 前記第3ハウジングには、外気と連通する通気孔が形成されている、
ことを特徴とする請求項2記載の密閉型イヤホン。 - 前記第3ハウジングには、前記電気音響変換器に接続され、ケーブル付きプラグを挿脱自在に挿入するためのジャックが設けられている、
ことを特徴とする請求項2記載の密閉型イヤホン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019001851U JP3222536U (ja) | 2019-05-24 | 2019-05-24 | 密閉型イヤホン |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2022549868A (ja) * | 2019-09-27 | 2022-11-29 | 華為技術有限公司 | ヘッドセット |
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- 2019-05-24 JP JP2019001851U patent/JP3222536U/ja active Active
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JP2022549868A (ja) * | 2019-09-27 | 2022-11-29 | 華為技術有限公司 | ヘッドセット |
JP7285371B2 (ja) | 2019-09-27 | 2023-06-01 | 華為技術有限公司 | ヘッドセット |
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