JP3222039U - 楊柳縮緬多重ガーゼ織物 - Google Patents

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一昌 仙波
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Abstract

【課題】綿素材の良さを保持し、ガーゼタオルの柔らかさ、通気性の良さ、吸水性の良さを損なうことなく、さらに構造的デザイン性かつ構造的ボリュームを同時に有する多重ガーゼ織物を提供する。【解決手段】表面層1、中間層2、裏面層3からなるガーゼ織物であり、各層は織物組織的に部分接結されており、中間層2の少なくとも全緯糸の20重量%以上がより係数5以上の強撚糸からなり、織物の表面およびまたは裏面に縦長の楊柳縮緬4が形成されている。【選択図】図1

Description

本考案は、ガーゼ織物、殊にタオル製品、寝具用品等に用いる楊柳縮緬多重ガーゼ織物に関するものである。
従来、ガーゼ組織で織成された織物は、通気性がよく、吸水性に優れ、且つ柔らかいので、ガーゼタオルやガーゼハンカチ、ウエアー等の布製生活必需品として広く用いられるようになってきている。
従来のガーゼ織物の例として例えば、特開2010−18920号公報、特開2010−270406号公報の例がある。特許文献1は、裏側層や中間層の色糸の影響をあまり受けず表側や裏側の模様をそれぞれ独立して表し得る3層構造ガーゼであり、嵩高糸と着色糸を組み合わせることで、表面や裏面の模様を独立して表現ができるガーゼ織物が示されている。特許文献2は、多重織物の中間層にポリウレタン弾性糸を用いて織物にふくらみを持たせることが示されている。
しかしながら、従来の多重ガーゼ織物は、織物の厚み方向に嵩高性を出そうとするためには、例えば、ポリウレタン弾性糸のようなストレッチ素材を用いると、前記特許文献2の様に織物にふくらみを持たせることができるが、ストレッチ素材を用いないで、このようなふくらみを付けることは極めて困難であった。さらには、赤ちゃんや子供の肌に触れる素材として、一般に綿素材が一番良いとされ、化合繊素材を使用する場合は、アレルギー反応を示す子供が増加している。また、多層構造織物にデザイン性を改良する試みは前記特許文献1で知られている。これらに対し、綿素材の良さを害することなく、デザイン性を有しかつ、構造的ボリューム感を有する多重ガーゼ織物の要求は高いが、いまだその達成は見られず、その実現が求められていた。
特開2010−18920号公報 特開2010−270406号公報
本考案は、上記従来技術の流れと要求に鑑み、綿素材の良さを保持し、ガーゼタオルの柔らかさ、通気性の良さ、吸水性の良さを損なうことなく、さらに構造的デザイン性かつ構造的ボリュームを同時に有する多重ガーゼ織物を提供することを課題とする。
上記課題を解決する手段、すなわち本考案の構成は、表面層(1)、中間層(2)、裏面層(3)からなる多重ガーゼ織物であり、前記各層は織物組織的に部分接結されており、前記中間層(2)の少なくとも全緯糸の20重量%以上が、より係数5以上の強撚糸からなり、織物の表面およびまたは裏面に縦長の楊柳縮緬(4)が形成されていることを特徴とする楊柳縮緬多重ガーゼ織物である。
本考案の多重ガーゼ織物は、織物全体が綿糸で構成されていることが望ましい。
本考案の多重ガーゼ織物の緯糸に用いられる強撚糸のより係数は、6以上であることが望ましい。
本考案の楊柳縮緬多重ガーゼ織物によれば、綿素材の良さを保持し、ガーゼタオルの柔らかさ、通気性の良さ、吸水性の良さを損なうことなく、さらに構造的デザイン性かつ構造的ボリュームを同時に有する多重ガーゼ織物を提供することができる。
本考案の実施形態を示す楊柳縮緬多重ガーゼ織物のヨコ断面方向からの斜視図である。 本考案の実施形態を示す楊柳縮緬多重ガーゼ織物のタテ断面を示す図である。 本考案の実施形態を示す組織図である。 本考案の実施形態でヨコ糸の動きを示す図である。 本考案の実施形態でタテ糸の動きを示す図である。 本考案の実施態様3重ガーゼ、経通し通し方の参考例を図6に示す。
本考案の多重ガーゼ織物は、表面層、中間層、裏面層から形成され、基本的には3重構造であるが、中間層がさらに2層以上の多層構造であってもよく、該中間層が2層であれば4重ガーゼ織物であり、3層であれば5重ガーゼ織物となる。
以下実施に基づいて、態様例を説明する。
本考案の中間層の緯糸に強撚糸を用いることが重要である。一般には、より係数が4を越えると通常の織物の撚となり、5を越えるあたりから強撚と呼ばれており、一方3.5より低くなると甘撚と呼ばれ、3以下だと超甘撚と表現されている。本考案では、より係数5以上を用いるのがよく、好ましくは6以上、特に7以上のものを用いるのが良い。ここでより係数が5を下回る場合にあっては、最終的に目的とする楊柳縮緬が形成されなくなるので好ましくない。より係数が大きくなる程、楊柳発現形成に寄与するがあまり大きくなりすぎると織物の柔軟性に問題がでてくるので好ましくない。
本考案に言う楊柳縮緬とは、布の表面に縦しぼを表した縮であって、しぼの形が柳の枝が下がっているように見えるところから出た名前で、これを楊柳縮緬と定義する。
本考案に言うより係数は、番手の平方根でより数を除した値を「より係数」と定義する。具体的に例えば、50番の糸に29回/インチ、50番の糸に48回/インチの撚りが入った時、それぞれより係数は29/√50=4.1、48/√50=6.79となる。
本考案の中間層は経糸及び緯糸からなるガーゼ織物を構成しているが、この中間層の全緯糸の20重量%以上が、より係数5以上の強撚糸からなることが重要である。なお、より係数5以上の強撚糸からなる緯糸の重量%は、次のようにして求められる。
強撚糸からなる緯糸の重量%=(より係数5以上の強撚糸の重量/全緯糸の重量)×100
本考案の経糸、緯糸は細番手単糸、殊に40番単糸が好ましい。30番単糸では織物が重くなる傾向にあり、薄さ、軽量感が出なくなり、50番単糸だと織布の形成が難しくなり、経済性にデメリットがでてくる。40番強撚糸のより数はインチ50回前後が特に良い。
本考案の中間層の緯糸に強撚糸を使用することにより、洗濯、乾燥した場合、織物の表面に凹凸、すなわち楊柳縮緬が形成される。
緯糸強撚糸の撚り回数はインチ間40回以上が必要であり、より回数が多ければ多いほど収縮が大きくなるが、目的達成のためには50回ぐらいが特に好ましい。
この時の表面層、裏面層の緯糸の太さ(綿番手)は30番(単糸)以上の細番手が良く、細ければ細いほど薄くてしなやかで軽く手触りがよく柔らかい感触が得られ、特に40番単糸が望ましい。
つぎに本考案の楊柳縮緬多重ガーゼ織物の構造について説明する。本考案において織布時、多重ガーゼ織物の中間層の緯糸に強撚糸を使用し、織布後乾燥させることにより、中間層の緯糸のみが横方向に収縮(中間層のガーゼ織物部分)し、表面層、裏面層のガーゼ織物部分は収縮しないためいずれの面も波を打つように縦長方向に楊柳縮緬が形成される。形成された楊柳縮緬に隙間ができ、そのため空気の層ができる。そのため吸水性、速乾性、柔軟性ボリューム感が大幅にアップする。
従来は、織物から縫製品までの加工工程は、製織・糊抜き・染色・乾燥・縫製・仕上げの順で行うが本考案の場合は、楊柳縮緬を形成させることが必要であり、従来工程のように糊抜き・染色・乾燥工程を進めると、この時点で楊柳縮緬が形成され、その後の縫製やプリント染色工程に支障が生じる。
したがって、本考案では多重ガーゼ織物生地を製織した段階で、生地のまま縫製を行う。このように通常の完成仕上げ品にして、糊抜き・染色・ピースタンプラー乾燥(一枚ずつのタンプラー乾燥)をする事により、中間層の緯糸(強撚糸)のみが大きく縮み、楊柳縮緬が形成される。
プリントも同様で、織生地そのままでプリント染色し通常完成品に縫製をしてから、糊抜き(洗濯)加工し、ピースタンプラー乾燥(一枚ずつのタンプラー乾燥)をする事により、楊柳縮緬が形成される。
楊柳縮緬形成により、吸水性、速乾性、柔軟性、ボリューム感を強調し、しかも綿100%使いのガーゼ織物であるので、乳幼児、アトピー症、アレルギー症および肌荒れ過敏症の人にも安心して用いられ、今までにない肌触りの良い多重織物商品が提供できる。
本考案の実施態様の一例として3重ガーゼ織物経通しに関し、通し方について示す。尚、通し方参考事例を表1および図6に示す。
Figure 0003222039
1:表面層
2:中間層
3:裏面層
4:楊柳縮緬
5:強撚糸緯糸
6:緯糸
7:経糸(グランド)
8:経糸(パイル)

Claims (3)

  1. 表面層(1)、中間層(2)、裏面層(3)からなるガーゼ織物であり、前記各層は織物組織的に部分接結されており、前記中間層(2)の少なくとも全緯糸の20重量%以上がより係数5以上の強撚糸からなり、織物の表面およびまたは裏面に縦長の楊柳縮緬(4)が形成されていることを特徴とする楊柳縮緬多重ガーゼ織物。
  2. ガーゼ織物が綿糸からなる請求項1記載の楊柳縮緬多重ガーゼ織物。
  3. 強撚糸のより係数が6以上である請求項1記載の楊柳縮緬多重ガーゼ織物。
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