JP3221541B2 - 光導波路と光ファイバとの接続構造および接続方法 - Google Patents

光導波路と光ファイバとの接続構造および接続方法

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JP3221541B2 JP01071895A JP1071895A JP3221541B2 JP 3221541 B2 JP3221541 B2 JP 3221541B2 JP 01071895 A JP01071895 A JP 01071895A JP 1071895 A JP1071895 A JP 1071895A JP 3221541 B2 JP3221541 B2 JP 3221541B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光導波回路と光ファイ
バとの無調芯接続技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光導波回路の製作において、光導波路に
光ファイバを簡便に、かつ、低損失に接続することは極
めて重要である。このための手段として、従来から、光
導波回路基板上に設けたファイバガイド溝を用いて、無
調芯で接続することが検討されている。
【0003】図11および図12は、基板上の光導波路
端部近傍に設けたガイド溝を用いての光ファイバ接続の
一例を示すものであり、図11は斜視図、図12は断面
図である(山田他「ファイバガイド溝付光導波路および
その製造方法」特開平2−211406号公報参照)。
1は基板であり、その表面には凸部1A,凹部1Bが設
けてある。2は光導波路であり、2aはその下部クラッ
ド層、2bはコア、2cは上部クラッド層である。3は
ガイド溝であり、これは導波路端部の長手方向に隣接し
て設けられた基板凸部領域に深溝を掘って形成してあ
る。図12に示すように、このガイド溝3中に光ファイ
バ4が挿入されている。4aは光ファイバ4のコアであ
る。この際、ガイド溝の底面とコア中心間の距離緒O
B、およびガイド溝の側壁とコア中心間の距離OAは、
ともに光ファイバの半径に等しく設定してあるので、光
ファイバ4をガイド溝3に設置しただけで、無調芯で光
軸合わせが完了する。
【0004】しかしながら、このように基板上にガイド
溝を作り込む場合には、基板に深さ60μm以上の深い
溝を精度よく形成する必要があり、このために、光導波
回路の形成に要する時間が極めて長くなるという問題が
ある。また、この構造では、ガイド溝部を導波路本体に
隣接した長手方向に設ける必要があるので、チップ長が
長くなると言う問題がある。一般には、ガイド溝部に必
要な長さはファイバ1本あたり3〜5mm程度である。
従って、光導波路部が10mmの光回路であっても、ガ
イド溝部を両端に付ければチップ長は20mmになり、
ガイド部を設けることによりチップ長が2倍になってし
まう。光導波回路の製作においては、一般には、図13
(a)に示すように1枚のウェーハ上に複数の回路を形
成し、最後に必要な大きさのチップに切り出して使うこ
とになる。図13(b)は1チップを示す拡大図であ
る。したがって、ガイド溝が存在すると図13(c)に
示すように1チップあたりの大きさが大きくなり、1枚
のウェーハに形成できるチップの数が少なくなり、チッ
プの量産性の観点からの問題も生じる。図13(c)は
ウェーハ全体の平面図、図13(d)は1チップを示す
拡大図である。
【0005】このような、プロセス時間およびチップの
量産性の観点からの問題点を解決する方法として、図1
4,図15に示す方法も提案されている(姫野他「光導
波路・光ファイバ接続法」特開平1−4710号公報参
照)。図14は全体の構成を示し、図15は接続部の断
面構造を示している。すなわち、光導波路基板1には、
基板端部において光導波路コア2bの近傍のコア2bの
中心から所定だけ距離離れた位置に、ストッパ部6が設
けられている。一方光導波路に接続すべき光ファイバ4
は、光ファイバ保持板5に保持されている。この保持板
には、光ファイバ用ガイド溝5a、および、光導波路基
板上のストッパ部6との位置合わせ用のガイド壁7が形
成されている。このような構造とすることにより、光フ
ァイバ保持台5のガイド溝5a中に光ファイバ4を整列
したのち、これを光導波路基板のストッパ部6に接触さ
せるように搭載するだけで光導波路と光ファイバとの位
置合わせが実現する。この方法では、図11に示したよ
うな深いガイド溝を光導波路基板中に形成する必要がな
いので、加工時間の短縮、および、1枚のウェーハに形
成できるチップ数の増大が可能となる。
【0006】しかしながら、この方法は、コアを極薄い
上部クラッド層で覆った「リッジ型光導波路」には適用
できても、コアを十分に厚い上部クラッド層中に埋め込
んだ構造の「埋め込み型光導波路」に適用することは困
難である。これは、リッジ型光導波路では、コアをパタ
ン化して高さ基準面を設けるにあたり、膜厚が薄いため
に、高い精度で高さ基準面を形成することが可能となる
のに対して、埋め込み型光導波路では深い段差を形成す
る必要があるためである。例えば、コア厚6μm、上部
クラッド厚30μmの導波路では、深さ36μm以上の
エッチングが必要であり、これを精度1μm以上で実現
することは容易ではない。
【0007】さらにこの構造では、横方向位置合わせの
ための基準面として、光導波路上に設けたストッパ部6
と、光ファイバ保持板側壁7で形成したガイド壁を用い
ている。このために、光ファイバ保持板上にガイド溝を
設けると同時に光ファイバ保持板のガイド壁部の位置を
ガイド溝に対して高精度で制御することが必要となる。
一般に、平坦な基板上にガイド溝を精度良く形成するこ
とは比較的容易であるが、基板上のガイド溝(この場合
は保持板のガイド溝5a)に対しての基板側壁(この場
合には保持板の側壁7)の位置を高精度で決めることは
容易ではない。このため、光ファイバ保持板の形成が容
易ではないという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
無調芯光ファイバ接続技術はリッジ型光導波路への適用
は容易であっても、厚い光導波膜のエッチングを必要と
する埋め込み型光導波路へ適用する場合には、高さ基準
面を正確に決定することが困難であるという問題があっ
た。また、たとえ高さ基準面の決定精度が上がったとし
ても、深いエッチングが必要であり、そのために、長時
間の光導波路加工が必要となるという問題もあった。さ
らに、導波路端部の外側にガイド溝を形成することは、
光導波路チップの小型化を難しくするので、量産性の点
で問題があった。
【0009】本発明の目的は、これらの問題点を解決
し、埋め込み型光導波路に対しても、高い精度で位置決
めが実現できるとともに、光導波路チップの小型化を可
能とする光導波路と光ファイバとの接続構造および接続
方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による光導波路と
光ファイバの接続構造は、基板上に形成された下部クラ
ッド、コア、および上部クラッドからなる光導波路と、
光ファイバ支持台に保持された光ファイバとの接続構造
であって、前記基板は凹部および凸部を有し、前記光導
波路は、前記基板の凹部上に形成された下部クラッド、
コア、および上部クラッドを有し、該コア中心の高さは
前記基板の凸部の上面の高さより所定量高く設定されて
おり、前記光導波路端部では、該コアを中心とした所定
幅の上部クラッドを残し側方の上部クラッドを除去した
形態の上部クラッドパタンが形成されており、かつ、該
上部クラッドパタンの側方領域では前記基板凸部の上面
が露出しており、前記光ファイバ保持台は、その下面に
連続的に設けられた光ファイバ整列溝と上部クラッドパ
タン嵌合溝を有しており、該光ファイバ保持台は該下面
が前記基板凸部の上面に接触し、かつ、前記上部クラッ
ドパタン嵌合溝と前記上部クラッドパタンとが嵌合した
状態で、前記光導波路端部上に固定されており、該光フ
ァイバ保持台の該光ファイバ整列溝中に光ファイバが挿
入固定されていることを特徴とする。
【0011】ここで、上記光導波路基板端部の上部クラ
ッドパタンは、基板中央部に近い方のパタン幅が、基板
先端部近傍のパタン幅より太くなるようにテーパが設け
られてもよい。
【0012】さらに、上記光ファイバ保持台に形成した
光ファイバ整列溝と同一形状の上部クラッドパタン嵌合
溝は、その断面形状が、頂角2φ、最大幅wのV字型を
しており、上記光導波路基板において、基板凸部上面か
ら光導波路コア中心までの高さがg、光導波路コア中心
から上部クラッドパタン上面までの高さがh、上部クラ
ッドパタンの幅がdであり、かつ、使用すべき光ファイ
バの半径がrであるとき、これらのパラメータの間に
は、
【0013】
【数3】 W=2(g tanφ+r/cosφ) (1) h+g=(w−d)/2tanφ (2) なる関係が成立するようにしてもよい。
【0014】このとき、上記光導波路基板端部の上部ク
ラッドパタンは、基板中央部に近い方のパタン幅d1
が、上記(1)式および(2)式で決まる最適パタン幅
dと同一またはそれより狭い幅となり、かつ、該上部ク
ラッドパタンの根元での幅d2は最適パタン幅dより広
くなるようにテーパが設けてもよい。
【0015】さらに、本発明の接続構造は、基板上に形
成された下部クラッド、コア、および上部クラッドから
なる光導波路と、光ファイバ部品に保持された光ファイ
バとの接続構造であって、前記基板は凹部および凸部を
有し、前記光導波路は、前記基板凹部上に下部クラッ
ド、コア、および上部クラッドが形成されており、前記
コア中心の高さは前記基板凸部の上面の高さより所定量
高く設定されてあり、前記光導波路端部では、該コアを
中心とした所定幅の上部クラッドを残し側方の上部クラ
ッドを除去した形態の上部クラッドパタンが形成されて
あり、かつ、該上部クラッドパタンの側方領域では前記
基板凸部の上面が露出しており、光ファイバ保持台は、
その下面に連続的に設けた上部クラッドパタン嵌合溝お
よび該上部クラッドパタン嵌合溝から所望距離離して形
成されたガイドピン嵌合溝を有しており、該光ファイバ
保持台は該下面が前記基板凸部上面に接触し、かつ、前
記上部クラッドパタン嵌合溝と該上部クラッドパタンと
が嵌合した状態で、前記光導波路端部上に固定されてお
り、光ファイバを保持したガイドピンを有する前記光フ
ァイバ部品が、該ガイドピンが前記光ファイバ保持台の
ガイドピン嵌合溝に挿入された状態で保持固定されてい
ることを特徴とする。
【0016】上記光導波路基板端部の上部クラッドパタ
ンは、基板中央部に近い方のパタン幅が、基板先端部近
傍のパタン幅より太くなるようにテーパが設けられてい
てもよい。
【0017】また、上記光ファイバ保持台に形成した上
部クラッドパタン嵌合溝は、その断面形状が、頂角2
φ、最大幅wのV字型をしており、また、該ガイドピン
嵌合溝は幅L、頂角2φのV字型をしており、上記光導
波路基板において、基板凸部上面から光導波路コア中心
までの高さがg、光導波路コア中心から上部クラッドパ
タン上面までの高さがh、上部クラッドパタンの幅がd
であり、かつ、使用すべきガイドピンの半径がRである
とき、これらのパラメータの間には、
【0018】
【数4】 h+g=(w−d)/2tanφ (3) L=2(g tanφ+R/cosφ) (4) なる関係が成立してもよい。
【0019】さらに、上記光導波路基板端部の上部クラ
ッドパタンは、基板中央部に近い方のパタン幅d1 が、
上記(3)式で決まる最適パタン幅dと同一またはそれ
より狭い幅となり、かつ、該上部クラッドパタンの根元
での幅d2 は最適パタン幅dより広くなるようにテーパ
が設けられていてもよい。
【0020】また、本発明の光導波路と光ファイバとの
接続方法は、凹部および凸部が設けられた光導波路基板
であって、該基板の凹部上には下部クラッド、コア、上
部クラッドからなり、かつ、該コア中心の高さが前記基
板の凸部上面から所定量高く設定されている光導波路が
形成されており、該光導波路基板端部では前記上部クラ
ッドが前記コアを取り囲む所定幅の領域に凸状の上部ク
ラッドパタンとして設けられ、かつ、該上部クラッドパ
タンの側方領域には該基板の凸部上面が露出して設けら
れてある光導波路基板の端部上に、高さ基準面と、該高
さ基準面上に連続的に設けられた光ファイバ整列溝と上
部クラッドパタン嵌合溝とを有する光ファイバ保持台
を、該高さ基準面を該基板の凸部上面に接触させ、か
つ、該上部クラッドパタン嵌合溝と該上部クラッドパタ
ンとを嵌合させた状態で、搭載固定した後、該光ファイ
バ保持台の該光ファイバ整列溝中に光ファイバを挿入す
ることを特徴とする。
【0021】
【作用】本発明の光導波路と光ファイバとの結合構造の
第1の特徴によれば、埋め込み型光導波路を用いている
にも係わらず、基板凸部表面が高精度で高さ基準面とし
て機能する。さらに、上部クラッドを所望幅の凸状パタ
ンに形成することにより、この上部クラッドパタンを横
方向の位置決め基準面として使うことができる。このた
めに、本構造により光導波路と光ファイバとの高精度無
調芯接続が実現できる。また、光導波路基板上の高さ基
準面、すなわち基板凸部は光導波路コアの側方に配置で
きるとともに、その高さは、高々コア底面と同程度であ
るので、基板凸部を露出させるのに要する加工時間は、
光導波路基板に直接ガイド溝を形成する場合と比較して
大幅に短縮できる。さらに、ウェーハ上に複数の光導波
回路を配置するにあたり、ガイド溝領域を導波路の長手
方向に隣接する領域に設ける必要がなくなるので、チッ
プサイズの小型化が可能となる。このために、1ウェー
ハ上に多数の光導波回路を配置することが可能となり、
量産性が向上するという作用がある。
【0022】これに加えて、本発明の第1の特徴によれ
ば、上部クラッドパタンが横方向位置決めのガイド機能
を発揮することができるので、光ファイバ保持台には上
部クラッドパタン嵌合溝および光ファイバ整列溝のみを
高精度で形成するだけで、特に外形寸法を制御すること
が不要となる。このために、光ファイバ保持台の形成が
容易になるという作用もある。
【0023】この際、光ファイバ保持台に形成する上部
クラッド嵌合溝と光ファイバ整列溝とを同一寸法とし
て、上部クラッド嵌合溝に光ファイバ整列溝の機能を兼
ねさせれば、光ファイバ保持台へは単純な溝のみを形成
すればよいので、溝形成が一層容易となる。さらに、上
部クラッドパタン幅がその根元の方が先端部より広くな
るようなテーパ構造を持つように設定すれば、上部クラ
ッドパタンの寸法が最適値よりずれた場合であっても、
常に光ファイバの光軸と光導波路の光軸とを調芯するこ
とが容易となる。
【0024】また、前述した式(1)および(2)を満
たすように上部クラッド寸法を設定すれば、光ファイバ
保持台に設ける上部クラッド嵌合溝として断面がV字型
の溝を用いることが可能となる。このようなV溝は機械
加工、あるいは、シリコン基板の化学エッチングにより
容易に形成できるので、量産性が向上するという作用が
ある。
【0025】また、本発明の第2の特徴によれば、光導
波路基板に特別の深溝加工を施すことなく、ガイドピン
用の嵌合溝を設置することができるので、光導波路基板
に直接ガイドピン用嵌合溝を形成する場合と比較して大
幅に加工時間を短縮できる。さらに、光導波路基板にガ
イドピン嵌合溝形成領域を設ける必要が無くなるので、
1ウェーハ上に多数の光導波回路を配置することが可能
となり、量産性が向上するという作用がある。また、本
発明の光導波路と光ファイバとの接続方法の特徴によれ
ば、光導波路基板に光ファイバを事前には有しない光フ
ァイオバ整列溝を無調芯で搭載した後に、最後にこの光
ファイバ整列溝に光ファイバを挿入し、光導波路と光フ
ァイバとの位置合わせが実現できる。この際、接着剤等
で光ファイバを固定することはもちろん可能であるが、
それに加えて、光ファイバを必要に応じて着脱して用い
ることも可能となるという作用がある。
【0026】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0027】実施例1 図1は、本発明の第1の実施例の光ファイバと光導波路
の接続構造を示す分解斜視図である。光導波路2は、表
面に底面が平坦な凹部および上面が平坦な凸部を設けた
シリコン基板1の凹部領域1b上に設けてあり、コア2
bが十分な厚さを有する下部クラッド2aおよび上部ク
ラッド2cに埋め込まれた「埋め込み型光導波路」構造
をしている。基板端部近傍には、上部クラッドが所望の
形状にエッチングされており、シリコン基板の凸部表面
1aが露出している。また、この領域ではコア周囲の上
部クラッド層も、後述するような所望の寸法にパタン化
してある。
【0028】一方光ファイバ4は、光ファイバ保持台3
に保持されている。光ファイバ保持台の平坦な下面に
は、光ファイバ整列溝と上部クラッドパタン嵌合溝を兼
ねるV溝3aが形成されており、光ファイバ4をV溝3
a中に設置すると、光ファイバ保持台の高さ基準面(下
面の平坦部)3bから所望の高さに光ファイバのコア4
aの中心が配置されるようになっている。なお、このよ
うなV溝は、光ファイバ保持台としてシリコン基板を用
いて、それを異方性エッチングすることにより形成して
もよいし、また、機械加工によってもよい。なお、機械
加工を用いる場合には、光ファイバ保持台の材料はシリ
コンに限定されず、例えば石英ガラスやセラミックでも
よい。
【0029】図2に平面図を示すように、光ファイバ4
はV溝3aのうちの光ファイバ整列溝3a−2の領域
に、すなわちBB′で示した線上の位置に、先端部がく
るように設置されている。同図中の3a−1は、上部ク
ラッドパタン嵌合溝の領域である。したがって、図1に
おいて、光ファイバ保持台のBB′で示される位置と保
持台端部DD′を、それぞれ、光導波路基板端部AA′
とパタン化された上部クラッドの根元CC′と合致する
ように搭載すればよい。この時の光ファイバと光導波路
との位置関係を、図3に従って説明する。今、光ファイ
バの半径をr、シリコン基板の凸部表面1aから光導波
路のコア2bの中心までの高さをg、光ファイバ保持台
に設けたV溝3aの側壁の傾き角度をφとする。ここで
下部クラッドの上面が基板凸部の上面より低いのは後述
する固定材を設けるためであって、その必要がなければ
この段差は必要ない。この時、V溝の幅w、光導波路コ
ア中心から上部クラッド表面までの高さh、および、上
部クラッドパタンの幅dを、
【0030】
【数5】 W=2(g tanφ+r/cosφ) (1) h+g=(w−d)/2tanφ (2) の関係を満たすように設定する。このようにすれば、光
ファイバ保持台3の下面の平坦部である高さ基準面3b
とシリコン凸部表面1aとを接触させ、かつ、V溝側壁
とパタン化した上部クラッドとを接触させるだけで、無
調芯で光導波路と光ファイバとの位置合わせが実現でき
る。
【0031】例えば、通常のr=62.5μmの光ファ
イバを用い、また、シリコン凸部から光導波路のコア中
心までの距離g=3μmに設定し、かつ、光ファイバ保
持台に設けたV溝側壁の傾き角φ=54.7°に設定し
た場合、上式より、光ファイバ保持台のV溝幅w=22
5μm、h=30μmとし、d=137μmに設定すれ
ばよいことがわかる。なお、光導波路端部の寸法、hお
よびd、をこのような値に設定できるのは、光導波路と
して埋め込み型光導波路を用いて、かつ、上部クラッド
を所望形状にパタン化するようにしたことの効果である
ことを強調しておく。
【0032】このように、本発明の光導波路と光ファイ
バとの接続構造を採用すれば、上述の効果に加えて、さ
らにいくつかの効果が生ずる。図4は、その効果の一つ
の説明図である。同図(a)は、従来技術で説明したガ
イド溝付光導波路の例であるが、この場合には、光導波
路本体の外側にガイド溝41の領域を設ける必要があ
り、このために、光導波路基板が2Δlだけ大きくなっ
てしまうという問題があった。しかし、本発明によれ
ば、図4(b)に示したように、光導波路本体の外側に
ガイド溝領域を設ける必要がないので、光導波路基板の
小型化が図れる。このことは、1枚のウェーハからとる
ことのできる光導波路基板の数が増加することを意味し
ており、光導波路1基板当りのコストを低減することが
可能となる。
【0033】さらに本発明によれば、光導波路基板上に
設ける高さ基準面を精度よく形成できるので、低損失で
の無調芯ファイバ接続が可能となる。この効果を説明す
るために、図5に本実施例の光導波路の製作工程を示
す。はじめに、シリコン基板1に凹凸を形成した後、そ
の凹部に光導波路下部クラッド層2aを形成する(図5
(a))。光導波路として石英系光導波路を用いた場合
には、下部クラッド層厚は概ね30μmとなる。次に、
この上にコア層を形成した後に所望形状にパタン化して
コアパタン2bを製作し、その周囲を十分に厚い上部ク
ラッド層2cで埋め込む(図5(b))。石英系光導波
路の場合には、コア寸法は概ね6μm×6μm〜8μm
×8μm、上部クラッド厚は約30μmである。最後に
導波路端部近傍の上部クラッドをエッチングして所望の
形状とすると共に、シリコン凸部を露出させることによ
り図1に示した光導波路端部の加工を完了する。この
際、石英系光導波路では、エッチング深さは30μm以
上必要である。このような深いエッチングの場合には、
エッチング深さを基板全面にわたり1μm以内の精度で
決定することは難しい。しかし本発明の光導波路構造で
は、光導波路上部クラッド層のエッチングに際してシリ
コン基板の凸部が良好なエッチングストップ層として機
能する。このために、シリコン基板の凸部表面と光導波
路コア中心間の高さを極め高い精度で決定できるので、
シリコン基板の凸部表面を良好な高さ基準面として用い
ることができるのである。なお、このような効果を得る
ための光導波路材料は、石英系光導波路に限定されるも
のではなく、光導波路の上部クラッド層のエッチング工
程において、基板をエッチングストップ層として機能さ
せることのできる材料であればよい。例えば、高分子光
導波路を用いた場合であっても、上部クラッド層のエッ
チングに対してシリコン基板をエッチングストップ層と
して機能させることが可能である。さらに、基板として
も、シリコン以外にもアルミナ等のセラミック基板を用
いてもよい。
【0034】以上説明したように、本実施例の光導波路
と光ファイバの接続構造を用いれば、無調芯で低損失な
光接続が実現できる。それとともに、光導波路基板自体
にファイバ位置決め用のガイド溝を設ける必要が無いの
で、光導波路基板の大きさを小さくできるという特徴も
生まれる。
【0035】なお、上記実施例では光ファイバ保持台に
設ける光ファイバ整列溝および上部クラッド嵌合溝とし
てV溝を用いているが、コの字型の溝を用いることも可
能である。さらに、光ファイバ整列溝と上部クラッド嵌
合溝とを、それぞれ異なる寸法および形状で作ることも
可能である。しかし、本実施例のように、上記2つの溝
を同一寸法かつ同一形状にすることは、V溝の使用が可
能となるために、その製作工程の簡略化の点で大きな効
果がある。特に、機械加工によるV溝形成は、本実施例
のように、両者の溝を同一寸法としたことで初めて可能
となったことを強調しておく。
【0036】実施例2 図6は、本発明の第2の実施例の説明図であり、図6
(a)は光導波路の斜視図、図6(b)は保持台3を結
合した後の断面図である。実施例1との違いは、光導波
路のシリコン基板の凸部領域を、図6(a)のように分
割して固定剤塗布領域10を設けたことにあり、他の構
成は実施例1と同様である。シリコン凸部領域を分割し
て、その間のシリコン基板の凹部上に下部クラッド2a
を形成する。そして、その下部クラッド表面の高さを、
シリコン凸部表面1aよりδだけ低くなるように設定し
た。
【0037】このような構造とすることにより、図6
(b)に示すように、固定剤塗布領域10に接着樹脂な
どの固定剤8を形成し、これを用いて光導波路基板上に
光ファイバ保持台を固定することができる。このとき、
固定剤塗布領域10以外の部分では、光導波路基板上の
高さ基準面と光ファイバ保持台上の高さ基準面とを直接
接触できるので、極めて高い精度での光ファイバが可能
となる。なお、固定剤塗布領域10の形状は、この図の
ような溝状の他にも、例えば格子状に形成してもよい。
【0038】このような構造は、また、その製作容易さ
の観点からも優れている。すなわち、製作工程を説明し
た図5(b)から図1への加工段階で、光導波路のエッ
チング時間を長めに設定するだけでよい。このようにす
ると、シリコン基板の凸部のエッチングが止まったまま
で、光導波路の高さのみを減少させることができ、この
結果、固定剤塗布領域が形成できるのである。
【0039】実施例3 図7は、本発明の第3の実施例の光導波路端部の構造を
示す平面図である。実施例1との違いは、図7(a)に
示したように、パタン化された上部クラッド2cの幅が
一定ではなく根元近傍にテーパを設けたことである。す
なわち、根元部分の幅d2 を先端部分の幅d1 より広く
設定してある。例えば、先端部分の幅d1 を、実施例1
で示した式(1)および(2)により規定される幅に設
定し、d2 をこれより広く設定する。このように設定す
れば、光導波路上部クラッド2cの加工後のパタン幅
が、その先端部近傍で設計値より小さめに変動した場合
であっても、図7(b)に示すように、上部クラッドパ
タンは根元近傍のテーパ部でファイバ保持台3に設けた
V溝部と接触することになる。この結果、光導波路コア
2bの光軸と、光ファイバ4のコア4aの光軸とを一致
させることができる。なお、この際光導波路コアの先端
部(AA′線で示す)と光ファイバ線端部(BB′線で
示す)とは、距離sだけのギャップが生じる。しかしな
がら、光軸方向のギャップは、損失増加をほとんどもた
らさない。
【0040】また、d1 を式(1)および(2)で設定
される最適値より若干小さく設定し、d2 を最適値より
若干大きく設定してもよい。このようにすれば、加工後
の上部クラッドパタン幅が、設定値より小さくなった場
合のみならず、大きくなった場合であっても対応するこ
とが可能となる。
【0041】このように、本実施例によれば、上部クラ
ッドパタンの寸法が設計値から変動した場合であって
も、無調芯での光導波路−光ファイバ間の位置合わせを
実現することができる。
【0042】実施例4 図8は本発明の第4の実施例を示し、図8(a)および
(b)はそれぞれ光導波路の側面図および光ファイバ保
持台の光軸方向に沿った断面図である。他の実施例との
差は、光導波路2と光ファイバ4との接続部での反射戻
り光を抑制するために、光導波路端面を図8(a)に示
したように角度θだけ傾けるとともに、光ファイバ保持
台3の途中に、光ファイバ端部を含むように角度θ傾い
た溝30を形成したことにある。このような構成で例え
ばθ=8°に設定すれば、接続部での反射減衰量を50
dB以上とることが可能となる。
【0043】実施例5 図9は、本発明の第5の実施例を示す斜視図である。こ
の実施例において、光導波路の構造はすでに述べた実施
例と同様の構造をしているが、光ファイバ保持台の構造
が他の実施例と異なっている。すなわち、光ファイバ保
持台3には他の実施例と同様の上部クラッドパタン嵌合
溝3a−1と光ファイバ整列溝3a−2を兼ねるV溝3
cが形成されているが、光ファイバは設けられていな
い。この光ファイバ保持台が光導波路端部のシリコン基
板の凸部1a上に固定され、かつ、同様なV溝が形成さ
れた押さえ板31がV溝の中心軸を一致させて張り付け
られ、光ファイバ保持ブロック32を形成する。光ファ
イバ保持台3上のV溝と押さえ板31上のV溝とは位置
が合致しており、この結果、2つのV溝で囲まれたガイ
ドホール40が形成される。このガイドホール40の大
きさは光ファイバがV溝の各側面に内接するように設定
してある。
【0044】このような構造であるので、本実施例では
光導波路に光ファイバ保持ブロックを事前に固定してお
けば、光ファイバをガイドホール40中に挿入するだけ
で光導波路との無調芯接続が実現できる。さらにこの構
造においては、必要に応じて光ファイバを着脱すること
が可能である。
【0045】また、実施例4で示したように上部クラッ
ドパタンにテーパ構造を持たせた場合には、事前に光フ
ァイバをファイバ整列溝に配置する構成においては、実
施例3で説明したように光導波路と光ファイバ端部との
間には間隙が生ずることになる。これに対して本実施例
では、光ファイバを最後にガイドホール中に挿入するよ
うにしたこと、および、上部クラッドパタン嵌合溝と光
ファイバ整列溝とを同一寸法で形成したことの効果によ
り、光ファイバは光導波路端面に突き当たるまで挿入で
きるので両者の間の間隙を発生することがないという効
果も生まれる。
【0046】実施例6 図10は、本発明の第6の実施例である。同図(a)は
光導波路端部に設けた光ファイバ保持台3の構造を示
し、(b)は光ファイバ保持台光ファイバ4bを保
持する光ファイバ部品35との接続を説明する図であ
る。光ファイバ保持台3は、V溝3aと光導波路の上部
クラッドパタン2cとが接触すると共に、シリコン基板
の凸部表面1aと接触しつつ固定されている。V溝3a
の外側の所望位置には、図10(b)に示す光ファイバ
部品35に設けたガイドピン45の直径に合わせた大き
さの第2のV溝41aが形成されている。また、第2の
V溝(ガイドピン用V溝)41aの位置に合わせてV溝
を有する押さえ板3dが設けられており、この結果、ガ
イドホール41が形成されている。
【0047】このとき、上部クラッドパタン嵌合溝3a
は側壁の頂角2φ、最大幅wのV字型をしており、ま
た、ガイドピン嵌合溝41aは幅L、頂角2φのV字型
をしているとき、光導波路基板凸部上面から光導波路コ
ア中心までの高さg、光導波路コア中心から上部クラッ
ドパタン上面までの高さh、上部クラッドパタンの幅d
であり、かつ、使用すべきガイドピンの半径がRである
とき、これらのパラメータの間に
【0048】
【数6】 h+g=(w−d)/2tanφ (3) L=2(g tanφ+R/cosφ) (4) なる関係が成立するように設定すれば、このガイドホー
ル41にガイドピン45を挿入したとき、ガイドホール
の中心を光導波路コア2bの中心の高さと一致させるこ
とができる。
【0049】このような構造となっているので、同図
(b)に示すようにガイドピン45を有し、かつ、ガイ
ドピン45の中心と光ファイバ束4bのそれぞれの光フ
ァイバのコアとが合致するように製作してある光ファイ
バ部品35を用いれば、ガイドピン45を光導波路部に
設定したガイドホール41中に挿入するだけで、光導波
路と光ファイバとの無調芯位置合わせが完了する。しか
もこの構造は、ファイバの着脱が容易にできるという特
徴がある。
【0050】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の光導波路と
光ファイバとの接続構造においては、第1に光導波路基
板として凹凸を有する基板を用いて、コアを十分な厚さ
の上部クラッド層で埋め込んだ構造の「埋め込み型光導
波路」をこの凹部に形成し、基板凸部を光ファイバ保持
台用の高さ基準面として用い、しかも、基板凸部が光導
波路の長手方向ではなく、側方領域に配置するようにし
た。第2に、上部クラッドをパタン化して、その側壁ま
たは稜線を光ファイバ保持台に対する横方向の位置決め
基準面または基準線として用いることとした。第3に高
さ基準面と光ファイバ整列溝と上部クラッドパタン嵌合
溝を設けた光ファイバ保持台を用意した。この結果、埋
め込み型光導波路を用いた場合であっても、精度のよい
光ファイバと光導波路との無調芯接続が実現できる。し
かも、従来から提案されている光導波路基板上に光ファ
イバ整列溝を形成する「ガイド溝法」と比較すると、ガ
イド溝法においては光導波路本体部分の外側に光ファイ
バ整列溝を設けるために1チップ当りの大きさが大きく
なり、1ウェーハから取り出せチップ数が少なくなると
いう問題があったが、本発明の構造によればチップの大
きさは光導波路本体部以上に大きくする必要がなくなる
ので1ウェーハからとれるチップ数が増加し量産性が向
上するという効果がある。
【0051】さらに、光導波路基板に光ファイバ整列溝
を設けた光ファイバ保持台を搭載固定し、しかる後に光
ファイバを挿入することにより着脱可能な光ファイバ接
続が実現する。
【0052】また、光ファイバ保持台に上部クラッド嵌
合溝とともに、ガイドピン嵌合溝を設ける構造としても
着脱可能な光ファイバ接続が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す分解斜視図であ
る。
【図2】図1の光ファイバ保持台の構造の説明図であ
る。
【図3】図1の実施例における接続後のAA′面での断
面図である。
【図4】本発明の効果を説明する図である。
【図5】実施例1の光導波路基板の製作工程を説明する
斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施例を説明する図であり、
(a)は光導波路基板の斜視図、(b)は接続後の断面
図である。
【図7】本発明の第3の実施例を説明する図である。
【図8】本発明の第4の実施例を説明する図で、(a)
は光導波路の側面図、(b)は光ファイバ保持台の断面
図である。
【図9】本発明の第5の実施例の斜視図である。
【図10】本発明の第6の実施例を説明する斜視図であ
る。
【図11】従来技術を説明する斜視図である。
【図12】図11の従来例の接続部の断面図である。
【図13】従来技術を説明するためのウェーハの模式的
平面図である。
【図14】従来技術を説明する分解斜視図である。
【図15】図14の従来技術の接続部の断面図である。
【符号の説明】
1 基板 1a 基板凸部 2 光導波路 3 光ファイバ保持台 3a V溝 3a−1 上部クラッドパタン嵌合溝領域 3a−2 光ファイバ整列溝領域 3b 高さ基準面 4 光ファイバ 5 固定剤 10 固定材塗布領域
フロントページの続き (72)発明者 柳沢 雅弘 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−11305(JP,A) 特開 平2−125209(JP,A) 特開 平2−125208(JP,A) 実開 昭61−99807(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/30 - 6/35 G02B 6/26 - 6/27 G02B 6/42 - 6/43 G02B 6/12 - 6/14

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成された下部クラッド、コ
    ア、および上部クラッドからなる光導波路と、光ファイ
    バ支持台に保持された光ファイバとの接続構造であっ
    て、 前記基板は凹部および凸部を有し、 前記光導波路は、前記基板の凹部上に形成された下部ク
    ラッド、コア、および上部クラッドを有し、 該コア中心の高さは前記基板の凸部の上面の高さより所
    定量高く設定されており、 前記光導波路端部では、該コアを中心とした所定幅の上
    部クラッドを残し側方の上部クラッドを除去した形態の
    上部クラッドパタンが形成されており、かつ、該上部ク
    ラッドパタンの側方領域では前記基板凸部の上面が露出
    しており、 前記光ファイバ保持台は、その下面に連続的に設けられ
    た光ファイバ整列溝と上部クラッドパタン嵌合溝を有し
    ており、 該光ファイバ保持台は該下面が前記基板凸部の上面に接
    触し、かつ、前記上部クラッドパタン嵌合溝と前記上部
    クラッドパタンとが嵌合した状態で、前記光導波路端部
    上に固定されており、 該光ファイバ保持台の該光ファイバ整列溝中に光ファイ
    バが挿入固定されていることを特徴とする光導波路と光
    ファイバとの接続構造。
  2. 【請求項2】 前記光ファイバ整列溝と前記基板端部で
    の前記上部クラッドパタン嵌合溝とは同一形状であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の光導波路と光ファイバ
    との接続構造。
  3. 【請求項3】 前記上部クラッドパタンは、基板端部に
    向かってパタン幅が細くなるようにテーパが設けられて
    いることを特徴とする請求項1または2に記載の光導波
    路と光ファイバとの接続構造。
  4. 【請求項4】 前記光ファイバ整列溝と前記上部クラッ
    ドパタン嵌合溝は、その断面形状が、頂角2φ、最大幅
    wのV字型をしており、 前記光導波路基板において、基板凸部上面から光導波路
    コア中心までの高さがg、光導波路コア中心から上部ク
    ラッドパタン上面までの高さがh、上部クラッドパタン
    の幅がdであり、かつ、使用すべき光ファイバの半径が
    rであるとき、これらのパラメータの間には、 【数1】 W=2(g tanφ+r/cosφ) (1) h+g=(w−d)/2tanφ (2) なる関係が成立することを特徴とする請求項2に記載の
    光導波路と光ファイバとの接続構造。
  5. 【請求項5】 前記光導波路基板端部の上部クラッドパ
    タンは、基板中央部に近い方のパタン幅d1 が、前記
    (1)式および(2)式で決まる最適パタン幅dと同一
    またはそれより狭い幅となり、かつ、前記上部クラッド
    パタンの根元での幅d2 は最適パタン幅dより広くなる
    ようにテーパが設けられていることを特徴とする請求項
    4に記載の光導波路と光ファイバとの接続構造。
  6. 【請求項6】 基板上に形成された下部クラッド、コ
    ア、および上部クラッドからなる光導波路と、光ファイ
    部品に保持された光ファイバとの接続構造であって、 前記基板は凹部および凸部を有し、 前記光導波路は、前記基板凹部上に下部クラッド、コ
    ア、および上部クラッドが形成されており、 前記コア中心の高さは前記基板凸部の上面の高さより所
    定量高く設定されてあり、 前記光導波路端部では、該コアを中心とした所定幅の上
    部クラッドを残し側方の上部クラッドを除去した形態の
    上部クラッドパタンが形成されており、かつ、該上部ク
    ラッドパタンの側方領域では前記基板凸部の上面が露出
    しており、光ファイバ保持台 は、その下面に連続的に設けた上部ク
    ラッドパタン嵌合溝および該上部クラッドパタン嵌合溝
    から所望距離離して形成されたガイドピン嵌合溝を有し
    ており、 該光ファイバ保持台は該下面が前記基板凸部上面に接触
    し、かつ、前記上部クラッドパタン嵌合溝と該上部クラ
    ッドパタンとが嵌合した状態で、前記光導波路端部上に
    固定されており、 光ファイバを保持したガイドピンを有する前記光ファイ
    バ部品が、該ガイドピンが前記光ファイバ保持台のガイ
    ドピン嵌合溝に挿入された状態で保持固定されているこ
    とを特徴とする光導波路と光ファイバとの接続構造。
  7. 【請求項7】 前記上部クラッドパタンは、基板端部に
    向かってパタン幅が細くなるようにテーパが設けられて
    いることを特徴とする請求項6に記載の光導波路と光フ
    ァイバとの接続構造。
  8. 【請求項8】 前記上部クラッドパタン嵌合溝は、その
    断面形状が、側壁の頂角2φ、最大幅wのV字型をして
    おり、また、該ガイドピン嵌合溝は幅L、側壁の頂角2
    φのV字型をしており、 前記光導波路基板において、基板凸部上面から光導波路
    コア中心までの高さがg、光導波路コア中心から上部ク
    ラッドパタン上面までの高さがh、上部クラッドパタン
    の幅がdであり、かつ、使用すべきガイドピンの半径が
    Rであるとき、これらのパラメータの間には、 【数2】 h+g=(w−d)/2tanφ (3) L=2(g tanφ+R/cosφ) (4) なる関係が成立することを特徴とする請求項7に記載の
    光導波路と光ファイバとの接続構造。
  9. 【請求項9】 前記上部クラッドパタンは、基板中央部
    に近い方のパタン幅d1 が、前記(3)式で決まる最適
    パタン幅dと同一またはそれより狭い幅となり、かつ、
    前記上部クラッドパタンの根元での幅d2 は最適パタン
    幅dより広くなるようにテーパが設けられていることを
    特徴とする請求項8に記載の光導波路と光ファイバとの
    接続構造。
  10. 【請求項10】 凹部および凸部が設けられた光導波路
    基板であって、該基板の凹部上には下部クラッド、コ
    ア、上部クラッドからなり、かつ、該コア中心の高さが
    前記基板の凸部上面から所定量高く設定されている光導
    波路が形成されており、該光導波路基板端部では前記上
    部クラッドが前記コアを取り囲む所定幅の領域に凸状の
    上部クラッドパタンとして設けられ、かつ、該上部クラ
    ッドパタンの側方領域には該基板の凸部上面が露出して
    設けられている光導波路基板の端部上に、 高さ基準面と、該高さ基準面上に連続的に設けられた光
    ファイバ整列溝と上部クラッドパタン嵌合溝とを有する
    光ファイバ保持台を、該高さ基準面を該基板の凸部上面
    に接触させ、かつ、該上部クラッドパタン嵌合溝と該上
    部クラッドパタンとを嵌合させた状態で、搭載固定した
    後、 該光ファイバ保持台の該光ファイバ整列溝中に光ファイ
    バを挿入することを特徴とする光導波路と光ファイバと
    の接続方法。
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