JP3219307U - パイル織物および衣料 - Google Patents
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Abstract
【課題】軽さ・薄さという外観面と、ソフトな肌触りと言う機能面とを両立させることのできるパイル織物および衣料を提供する。
【解決手段】パイル織物1は、表面1aを平織構造とし、裏面1bをパイル織構造とし、パイル糸Pを40番手から120番手のニット用糸の双糸とし、ループ長Lを0.2mm〜2mmとする。衣料は、パイル織物を、衣料の内面側のすべてにパイル織り構造が現れるように縫製する。
【選択図】図1
【解決手段】パイル織物1は、表面1aを平織構造とし、裏面1bをパイル織構造とし、パイル糸Pを40番手から120番手のニット用糸の双糸とし、ループ長Lを0.2mm〜2mmとする。衣料は、パイル織物を、衣料の内面側のすべてにパイル織り構造が現れるように縫製する。
【選択図】図1
Description
本考案は、パイル織物および衣料に関するものである。より詳しくは、軽さ・薄さという外観面と、ソフトな肌触りと言う機能面とを両立させたパイル織物、およびこのパイル織物を用いたパジャマ、ホームウエアー、レディースアウター等の衣料に関するものである。
従来、タオルなどに見られるように、パイル状の織物または編み物等が知られている。
しかし、これらのものは、糸が太く、衣料としてはラフなガウン、パジャマ等、体を包み込むような素材としての使用方法しか考えられなかった。つまり、軽さ・薄さを感じさせるような外観性は有していなかった。
しかし、これらのものは、糸が太く、衣料としてはラフなガウン、パジャマ等、体を包み込むような素材としての使用方法しか考えられなかった。つまり、軽さ・薄さを感じさせるような外観性は有していなかった。
なお、従来、例えば特許文献1に見られるような片面パイル編地が知られている。
しかしこのものは、パイル面において淡く朧調をなす深みのある柄模様を現出させることを目的とするもので、軽さ・薄さを目的とはしていない。
この特許文献1のものは、タオルケットや肌ふとん、シーツ等の寝具類に適したものではあっても、衣類に適したものではない。
しかしこのものは、パイル面において淡く朧調をなす深みのある柄模様を現出させることを目的とするもので、軽さ・薄さを目的とはしていない。
この特許文献1のものは、タオルケットや肌ふとん、シーツ等の寝具類に適したものではあっても、衣類に適したものではない。
本考案が解決しようとする課題は、軽さ・薄さという外観面と、ソフトな肌触りと言う機能面とを両立させることのできるパイル織物および衣料を提供することである。
上記課題を解決するために、本考案のパイル織物は、
表面を平織構造とし、裏面をパイル織構造とし、パイル糸を40番手から120番手のニット用糸の双糸とし、ループ長を0.2mm〜2mmとしたことを特徴とする。
表面を平織構造とし、裏面をパイル織構造とし、パイル糸を40番手から120番手のニット用糸の双糸とし、ループ長を0.2mm〜2mmとしたことを特徴とする。
このパイル織物は、表面が平織構造となっており、裏面のみがパイル織構造となっており、しかもループ長が0.2mm〜2mmと短いので、軽く、かつ薄くすることができる。
また、パイル糸を40番手から120番手のニット用糸の双糸とし、ループ長を0.2mm〜2mmとしたので、強度を保ちながら細くて肌触りが良く、強いループを構成することができる。
すなわち、このパイル織物によれば、軽さ・薄さという外観面と、ソフトな肌触りと言う機能面とを両立させることのできる。
結果として、充分にファッション性を重視した軽くてさわやかな触感が得られる素材を提供することが可能となる。
また、パイル糸を40番手から120番手のニット用糸の双糸とし、ループ長を0.2mm〜2mmとしたので、強度を保ちながら細くて肌触りが良く、強いループを構成することができる。
すなわち、このパイル織物によれば、軽さ・薄さという外観面と、ソフトな肌触りと言う機能面とを両立させることのできる。
結果として、充分にファッション性を重視した軽くてさわやかな触感が得られる素材を提供することが可能となる。
また、上記課題を解決するために、本考案の衣料は、
請求項1記載のパイル織物を用いた衣料であって、
前記パイル織物を、衣料の内面側のすべてに前記パイル織り構造が現れるように縫製したことを特徴とする。
請求項1記載のパイル織物を用いた衣料であって、
前記パイル織物を、衣料の内面側のすべてに前記パイル織り構造が現れるように縫製したことを特徴とする。
この衣料によれば、充分にファッション性を重視した軽くてさわやかな触感が得られる衣料を提供することができる。
以下、本考案に係るパイル織物および衣料の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、各図において、同一部分ないし相当する部分には、同一の符号を付してある。
図1,図2に示すように、この実施の形態のパイル織物1は、表面(図では下面)1aを平織構造とし、裏面(図では上面)1bをパイル織構造とし、パイル糸Pを40番手から120番手のニット用糸の双糸とし、ループ長Lを0.2mm〜2mmとしたものである。
図1において、ループを符号LOで示す。
図1において、ループを符号LOで示す。
このパイル織物1は、表面1aが平織構造となっており、裏面1bのみがパイル織構造となっており、しかもループ長Lが0.2mm〜2mmと短いので、軽く、かつ薄くすることができる。
ループ長Lが0.2mm未満であると、ソフトな肌触りが得られなくおそれがある。
逆に、ループ長Lが2mmを超えると、織物が厚く、かつ重たくなるおそれがある。
これに対し、この実施の形態のパイル織物1は、ループ長Lが0.2mm〜2mmとなっているので、軽く、かつ薄くすることができ、ソフトな肌触りを得ることができる。
なお、表面1aもパイル織構造とした場合には、織物が厚く、かつ重たくなってしまう。
逆に、ループ長Lが2mmを超えると、織物が厚く、かつ重たくなるおそれがある。
これに対し、この実施の形態のパイル織物1は、ループ長Lが0.2mm〜2mmとなっているので、軽く、かつ薄くすることができ、ソフトな肌触りを得ることができる。
なお、表面1aもパイル織構造とした場合には、織物が厚く、かつ重たくなってしまう。
このパイル織物1は、パイル糸Pを40番手から120番手のニット用糸の双糸とし、ループ長Lを0.2mm〜2mmとしたので、強度を保ちながら細くて肌触りが良く、強いループLOを構成することができる。
パイル糸Pが40番手未満であると、衣料用のパイル織物としては、強度が弱くなるおそれがある。
逆に、パイル糸Pが120番手を超えると、ソフトな肌触りが得られなくおそれがある。
また、織物用の糸は糸そのものに柔軟剤を施していないため非常に切断されやすいのに対し、ニット用糸は切断されにくい。しかも、ニット用糸を双糸とすることで、強度が向上する。
逆に、パイル糸Pが120番手を超えると、ソフトな肌触りが得られなくおそれがある。
また、織物用の糸は糸そのものに柔軟剤を施していないため非常に切断されやすいのに対し、ニット用糸は切断されにくい。しかも、ニット用糸を双糸とすることで、強度が向上する。
すなわち、このパイル織物1によれば、パイル糸Pを40番手から120番手のニット用糸の双糸とし、ループ長Lを0.2mm〜2mmとすることで、強度を保ちながら細くて肌触りが良く、強いループLOを構成することが可能となる。
以上のように、このパイル織物1によれば、軽さ・薄さという外観面と、ソフトな肌触りと言う機能面とを両立させることのできる。
結果として、充分にファッション性を重視した軽くてさわやかな触感が得られる素材を提供することが可能となる。
結果として、充分にファッション性を重視した軽くてさわやかな触感が得られる素材を提供することが可能となる。
図1,図2において、X1,X2は横糸、Yは縦糸である。
横糸X1,X2、および縦糸Yは、表面1aにおいて必要な強度および柔軟性を有する平織構造を得ることができ、裏面1bにおいて、強度を保ちながら細くて肌触りが良く、強いループLOを構成できるパイル織構造を得ることができる適宜の糸を採用し得る。
横糸X1,X2、および縦糸Yは、表面1aにおいて必要な強度および柔軟性を有する平織構造を得ることができ、裏面1bにおいて、強度を保ちながら細くて肌触りが良く、強いループLOを構成できるパイル織構造を得ることができる適宜の糸を採用し得る。
この実施の形態では、次の通りの糸を採用した。
横糸X1は綿糸とし、60番手の双糸とした。
横糸X2は綿糸とし、60番手の単糸とした。
縦糸Yは綿糸とし、120番手の双糸とした。
なお、パイル糸Pは、上述した通り、40番手から120番手のニット用糸の双糸を採用できる。
この実施の形態では、パイル糸Pは綿糸とし、60番手の双糸とした。
横糸X1は綿糸とし、60番手の双糸とした。
横糸X2は綿糸とし、60番手の単糸とした。
縦糸Yは綿糸とし、120番手の双糸とした。
なお、パイル糸Pは、上述した通り、40番手から120番手のニット用糸の双糸を採用できる。
この実施の形態では、パイル糸Pは綿糸とし、60番手の双糸とした。
衣料用の生地は縦糸と横糸の密度をある程度多くして破裂強度を保つことが望ましい。図1から明らかなように、1つのループLOに対し、横糸X2はループLOの両端を押さえるように配置され、横糸X1は横糸X2,X2の間において2本配置される。このような構造は、縦糸と横糸の密度をある程度多くして破裂強度を保つ上で、望ましい。
また、パイル糸Pは強撚糸とすることが強度上望ましい。
また、パイル糸Pは強撚糸とすることが強度上望ましい。
この実施の形態の衣料は、図示はしないが、上記のパイル織物1を用いた衣料であって、そのパイル織物1を、衣料の内面側のすべてにパイル織り構造1bが現れるように縫製したものである。
この衣料によれば、充分にファッション性を重視した軽くてさわやかな触感が得られる衣料を提供することができる。
別言すれば、お洒落で且つ機能面でのパイル素材の持つ優しいフィット感と心地よい吸水性のある素材の衣料を提供することができる。
例えば、 ワイシャツ、パジャマ、ホームウエアー、レディースウエアーとして提供することができる。
別言すれば、お洒落で且つ機能面でのパイル素材の持つ優しいフィット感と心地よい吸水性のある素材の衣料を提供することができる。
例えば、 ワイシャツ、パジャマ、ホームウエアー、レディースウエアーとして提供することができる。
以上、本考案の実施の形態について説明したが、本考案は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本考案の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。
1 パイル織物
1a 表面
1b 裏面
P パイル糸
L ループ長
1a 表面
1b 裏面
P パイル糸
L ループ長
Claims (2)
- 表面(1a)を平織構造とし、裏面(1b)をパイル織構造とし、パイル糸(P)を40番手から120番手のニット用糸の双糸とし、ループ長(L)を0.2mm〜2mmとしたことを特徴とするパイル織物。
- 請求項1記載のパイル織物を用いた衣料であって、
前記パイル織物を、衣料の内面側のすべてに前記パイル織り構造が現れるように縫製したことを特徴とする衣料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018003810U JP3219307U (ja) | 2018-10-02 | 2018-10-02 | パイル織物および衣料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018003810U JP3219307U (ja) | 2018-10-02 | 2018-10-02 | パイル織物および衣料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3219307U true JP3219307U (ja) | 2018-12-13 |
Family
ID=64655744
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018003810U Active JP3219307U (ja) | 2018-10-02 | 2018-10-02 | パイル織物および衣料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3219307U (ja) |
-
2018
- 2018-10-02 JP JP2018003810U patent/JP3219307U/ja active Active
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