JP3218781B2 - 光学ファインダ - Google Patents

光学ファインダ

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JP3218781B2
JP3218781B2 JP07427293A JP7427293A JP3218781B2 JP 3218781 B2 JP3218781 B2 JP 3218781B2 JP 07427293 A JP07427293 A JP 07427293A JP 7427293 A JP7427293 A JP 7427293A JP 3218781 B2 JP3218781 B2 JP 3218781B2
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一聖 玉田
博之 岩崎
喜昭 中山
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学ファインダに係り、
特に撮影レンズとは別個に設けられ、撮影レンズの撮影
倍率に対応してファインダ倍率を変更することができる
光学ファインダに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の光学ファインダとして
は、逆ガリレオ式ファインダが知られている。この逆ガ
リレオ式ファインダは、比較的小さな外径で大きな実視
野が得られ、また、構成が簡単なため安価に作れるとい
った特徴があり、コンパクトカメラ等に使用されてい
る。尚、逆ガリレオ式ファインダは、実像面がなく視野
絞りが置けないので、視野範囲は不鮮明であり、目の位
置により視野も変わる。そこで、視野枠を配置し、被写
体像に視野枠の像を重ね合わせる方法がとられている。
【0003】また、逆ガリレオ式ファインダは、撮影レ
ンズとして望遠(テレ)/広角(ワイド)の切り換えが
可能な2焦点レンズや、低倍ズームレンズを使用したカ
メラにも適用されている。尚、撮影レンズが変倍系の場
合には、撮影レンズの変倍に伴ってファインダ倍率も変
化する変倍ファインダにすることが撮影上望ましい。一
方、ビデオカメラでは小型CRTディスプレイや、液晶
表示器を用いた電子ファインダが一般的であるが、光学
ファインダをビデオカメラに適用したものもある。光学
ファインダは、電子ファインダと比較して被写体の色や
細部が見やすく、更に電源を入れなくても被写体を確認
することができるという利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光学ファイ
ンダを使用して撮影する場合には、テレとワイドの比率
が大きくなる程、ワイド時の被写体が小さくなり、見ず
らいという問題が生じる。また、ビデオカメラにおいて
は、録画中の表示、若しくはバッテリーダウン、テープ
エンドの警告や、結露や何らかのトラブルによる異常時
の警告を行う必要があるが、光学ファインダをビデオカ
メラに適用した場合には、光学ファインダ内における表
示には限界がある。そこで、光学ファインダ内の狭いス
ペースに如何に効率よく各種の表示を行うかが重要であ
る。
【0005】更に、光学ファインダは電子ファインダと
異なり、電源が入っていなくても被写体を確認すること
ができるため、ファインダにおける表示の有無によって
電源のON/OFFや、録画スタンバイ状態等を確認す
ることができないという問題がある。本発明はこのよう
な事情に鑑みてなされたもので、その目的はワイド時に
被写体が小さくなり過ぎないようにすることができる、
見やすい光学ファインダを提供することにある。
【0006】
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、段階的に撮影倍率が切り換えられる撮影レ
ンズの撮影倍率に対応して段階的にファインダ倍率が切
換可能なファインダ光学系と、前記撮影レンズの撮影倍
率に対応して大きさの異なる視野枠を有する複数の視野
枠板と、前記撮影レンズの撮影倍率に対応して前記ファ
インダ光学系のファインダ倍率を切り換えるとともに前
記視野枠板を切り換える切換手段であって、前記撮影倍
率を高く切り換えた場合には、前記ファインダ光学系の
ファインダ倍率を切換前のファインダ倍率よりも高く且
つ撮影倍率よりも低い倍率のファインダ倍率に切り換え
るとともに、切換前の視野枠板の視野枠よりも小さな視
野枠を有する視野枠板に切り換える切換手段と、を備
え、前記ファインダ光学系のファインダ倍率と前記視野
枠の大きさとによって前記撮影レンズの撮影倍率に対応
する視野範囲を得るようにしたことを特徴としている。
【0008】
【0009】
【0010】
【作用】本発明によれば、段階的にファインダ倍率が切
換可能なファインダ光学系における光学倍率と、複数の
視野枠板から適宜選択される視野枠板における視野枠の
大きさとを組み合わせることにより、所望の視野範囲を
得るようにしている。即ち、ワイド時には大きな視野枠
を使用し、ファインダ倍率(被写体)が小さくなり過ぎ
ないようにしている。
【0011】
【0012】
【0013】
【実施例】以下添付図面に従って本発明に係る光学ファ
インダの好ましい実施例を詳述する。図1は本発明に係
る光学ファインダが適用されるビデオカメラの一実施例
を示す斜視図である。
【0014】同図に示すように、このビデオカメラ10
0はカメラ前後方向(図1上の矢印AB方向)に薄い、
偏平な略直方体の外観形状を有している。また、撮影レ
ンズ110及び光学ファインダ120はカメラ上方に併
設され、ステレオマイク130はカメラ頂部に配設され
ている。尚、140はVTRデッキ部、150はサイド
グリップ部、152は撮影ボタン、154はテレ/ワイ
ド切換ボタンである。
【0015】撮影レンズ110は、テレ/ワイド(約、
2倍ズーム)用の焦点距離のうちのいずれか一方に電動
で切り換えられる2焦点レンズであり、テレ/ワイド切
換ボタン154をワンプッシュする毎に2つの焦点距離
の間で交互に焦点距離が切り換えられるようになってい
る。尚、この撮影レンズ110は被写界深度が深く、い
ずれの焦点距離に切り換えられても、被写界深度によっ
て至近から無限遠まで合焦できるように設計されてい
る。また、撮影レンズ110のテレ/ワイド切換時間
は、0.3秒程度である。
【0016】光学ファインダ120は、撮影範囲と視野
範囲が一致するように撮影レンズ110の焦点距離の切
換えに応じて、即ち、テレ/ワイド切換ボタン154の
ボタン操作に応じて視野範囲が切り換わるように構成さ
れている。尚、この光学ファインダ120は、レンズに
よるファインダ倍率の切換えと、視野枠の大きさの切換
えを併用することによって上記視野範囲を切り換えるよ
うに構成されているが、その詳細については後述する。
【0017】VTRデッキ部140は、図示しない回転
ヘッドドラム、テープローディング機構、テープ給送機
構等を含み、前記撮影レンズ110によって撮影した被
写体を示すビデオ信号やステレオマイク130によって
検出したオーディオ信号を8ミリカセットのビデオテー
プに磁気記録再生する。尚、142はカセットの挿入及
び取出時に開閉されるカセット蓋であり、144はカセ
ットイジェクトボタンである。
【0018】サイドグリップ部150はふくらみをもっ
て形成されており、カメラ前面には指掛かり部151が
形成されている。撮影ボタン152はカメラ前面に配設
され、上記サイドグリップ部150を把持する右手の人
指し指によって操作される。また、前記テレ/ワイド切
換ボタン154も右手の人指し指によって操作できる位
置に配設されている。尚、156はグリップベルトであ
る。
【0019】次に、上記ビデオカメラ100の内部構成
について説明する。このビデオカメラ100はカメラブ
ロックと、VTRブロックと、システムコントロールブ
ロックとから構成されているが、図2は主としてカメラ
ブロックに関して示している。カメラブロックは、主に
撮影レンズ110、光学ファインダ120、固体撮像素
子(CCD)200、ディジタル信号処理回路210、
カメラマイコン220等から構成されている。尚、シス
テムマイコン230及びキースイッチ232はシステム
コントロールブロックに属する。
【0020】さて、被写体像は撮影レンズ110を介し
てCCD200の受光面に結像される。CCD200は
CCD駆動信号を出力するCCDドライバ234により
駆動され、入射する被写体像を光電変換し、被写体像を
示す信号を相関二重サンプルホールド回路及びAGC回
路202に出力する。尚、タイミングパルス発生器23
6は、CCDドライバ234を所定のタイミングで駆動
するためのタイミングパルスを出力するとともに、カメ
ラマイコン220から加えられる電子シャッタ制御信号
に基づいて前記CCD200での電荷蓄積時間を制御す
るための信号を出力する。
【0021】相関二重サンプルホールド回路及びAGC
回路202は、CCD200からの信号をサンプルホー
ルドするとともに、サンプルホールドした信号の利得を
自動調整したのちA/Dコンバータ204に出力し、A
/Dコンバータ204は入力信号をディジタル信号に変
換してディジタル信号処理回路210及び積算回路23
8に出力する。尚、積算回路238は入力するディジタ
ル信号を1フィールド毎に積算するもので、この積算デ
ータは絞り制御やホワイトバランス制御のためにカメラ
マイコン220に出力される。
【0022】ディジタル信号処理回路210は、ホワイ
トバランス回路、γ補正回路、エンコーダ回路等を含
み、A/D変換回路16から入力するデジタル信号を処
理して輝度信号(Y信号)及びクロマ信号(C信号)を
生成し、これらのY信号及びC信号をそれぞれローパス
フィルタ242及びバンドパスフィルタ244を介して
磁気記録に適した記録信号を生成するための記録信号処
理回路等に出力する。尚、ディジタル信号処理回路21
0にはタイミングパルス発生器236及び同期信号発生
器240からそれぞれタイミングパルス及び同期信号が
加えられるとともに、カメラマイコン220から制御信
号が加えられている。
【0023】システムマイコン230は、撮影ボタン1
52、テレ/ワイド切換ボタン154、電源スイッチ等
を含むキースイッチ232から入力する制御信号に基づ
いてカメラの機能や仕様を制御するもので、カメラマイ
コン220等との間で信号の送受信を行うとともに、光
学ファインダ120内の発光ダイオード(LED)の点
灯制御を行う。尚、このLEDの点灯制御等については
後述する。
【0024】カメラマイコン220には、前記積算回路
238から積算データが加えられるとともに、アイリス
の開度を検出するホール素子(図示せず)からのホール
電圧がホールアンプ246を介して加えられており、カ
メラマイコン220はホワイトバランス等を制御するた
めの制御信号をディジタル信号処理回路210に出力
し、また、アイリスを制御するための信号を調整回路2
48及びアイリスドライバ250を介してアイリスに出
力し、更に、テレ/ワイド切換ボタン154等の操作に
応じてレンズ駆動信号をレンズドライバ252を介して
レンズ駆動用のモータに出力する。尚、調整回路248
及び254にはそれぞれ調整データが適宜書き込まれて
おり、これにより回路のバラツキ等が調整される。
【0025】次に、本発明に係る光学ファインダについ
て詳述する。図3は図1に示した撮影レンズ110及び
光学ファインダ120の斜視図であり、図4は図3の光
学ファインダ120を矢印A方向から見た分解斜視図で
ある。図3において、112は撮影レンズ110のレン
ズ駆動用のモータであり、114はモータ112から光
学ファインダ120に駆動力を伝達するためギアであ
る。即ち、このギア114は、光学ファインダ120の
円筒カム32(図4)に配設されたギア34と噛合す
る。
【0026】図4に示すように、この光学ファインダ1
20の光学系は、ファインダ枠10に固定された対物側
の凹レンズ12と、光軸方向に移動可能なレンズ枠14
に保持された2枚の凸レンズからなる凸レンズ群16
と、ファインダ枠10に固定された接眼側の凹レンズ1
8とから構成されている(図6参照)。尚、20はカバ
ーガラスである。また、凹レンズ18とカバーガラス2
0との間には、視野枠ホルダ22が略90°の範囲で回
動可能に収納されている。
【0027】視野枠ホルダ22には、テレ用の視野枠2
4Aを有する視野枠板24と、ワイド用の視野枠26A
を有する視野枠板26とが配設されている。尚、これら
の視野枠24A及び26Aの詳細については後述する。
前記レンズ枠14には駆動アーム30が一体形成されて
おり、この駆動アーム30には2つのカムピン30A、
30Bが形成されるとともに、アーム先端には視野枠ホ
ルダ22に設けられたピン22Aと係合する係合孔30
Cが形成されている。
【0028】一方、円筒カム32はカムホルダ36に回
転自在に配設され、このカムホルダ36はファインダ枠
10の側面にネジ38等によって固定される。尚、この
とき、駆動アーム30に設けらえた一対のカムピン30
A及び30Bが、円筒カム32に螺旋状に形成された凸
条部32Aを挟むように組み立てられる。図5はファイ
ンダ枠10の側面にカムホルダ36が取り付けられた状
態を示す図であり、同図に示すようにファインダ枠10
と視野枠ホルダ22のピン22Aとの間には捩りバネ4
0が配設されている。この捩りバネ40は、常に視野枠
ホルダ22のピン22Aを下方に付勢するように作用し
ている。視野枠ホルダ22のピン22Aは、ファインダ
枠10に形成された円弧状のガイド孔10Aに案内さ
れ、これにより視野枠ホルダ22の回動範囲が規制され
るが、前記捩りバネ40は、その回動範囲の両端におい
てピン22Aをバネ付勢している。
【0029】さて、撮影レンズ110のレンズ駆動用の
モータ112からギア114及び34を介して円筒カム
32に回転駆動力が伝達されると、円筒カム32の凸条
部32A及び駆動アーム30のカムピン30A、30B
を介して駆動アーム30に直進駆動力が伝達され、駆動
アーム30がファインダ光軸方向に移動させられる。こ
れにより、駆動アーム30と一体形成されているレンズ
枠14も光軸方向に移動し、且つ駆動アーム30の係合
孔30Cにピン22Aが係合している視野枠ホルダ22
は回動させられる。
【0030】図6(A)及び(B)は上記駆動アーム3
0の移動によってそれぞれテレ状態及びワイド状態に切
り換えられた光学ファインダ120の内部透視図であ
る。同図に示すように視野枠ホルダ22は、テレ/ワイ
ドの切換え時に略90°回動し、また、捩りバネ40
(図5参照)によって視野枠ホルダ22のピン22Aが
ガイド孔10Aの端部に当接するようにバネ付勢されて
いる。
【0031】また、凸レンズ群16は、テレ/ワイドの
切換え時に所定のテレ位置及びワイド位置に移動し、ま
た、その移動範囲の中間点を境にしてテレ方向及びワイ
ド方向にバネ付勢されるようになっている。即ち、図4
に示すようにレンズ枠14の上面にはピン14Aが植設
されており、このピン14Aは、図3に示すファインダ
カバー42に回転自在に配設されたレバー44の係合部
44Aと係合している。尚、係合部44Aはその内側に
前記ピン14Aと係合する凹部が形成されている。ま
た、ファインダカバー42とレバー44との間には、捩
りバネ46が配設されている。
【0032】図3は凸レンズ群16が前記略中間にある
場合に関して示しており、この状態からレンズ枠14の
移動に連動してレバー44が時計回り方向(CW方向)
に回動すると、捩りバネ46によってレバー44はCW
方向に付勢され、また、反時計回り方向(CCW)に回
動すると、捩りバネ46によってレバー44はCCW方
向に付勢される。即ち、レバー44がCW方向及びCC
W方向に付勢されることにより、レバー44の係合部4
4A、レンズ枠14のピン14Aを介してレンズ枠14
(凸レンズ群16)が、ワイド方向又はテレ方向に付勢
される。
【0033】次に、テレ状態及びワイド状態に切り換え
られて場合の光学ファインダ120の視野範囲等につい
て説明する。図7及び図8はそれぞれテレ状態及びワイ
ド状態に切り換えられた光学ファインダ120の光学系
を示している。これらの図面に示すように、視野枠ホル
ダ22の回動により、テレ時にはテレ用の視野枠板24
が光軸上に挿入され、ワイド時にはワイド用の視野枠板
26が光軸上に挿入される。これらの視野枠板24、2
6にはそれぞれ視野枠24A、26Aが蒸着されてお
り、凹レンズ18の接眼側の面には半透明な凹面鏡とな
るように反射膜19が蒸着されている。
【0034】即ち、この光学ファインダ120はアルバ
ダ式ファインダであり、凹レンズ18から入った光で視
野枠24A又は26Aが照明され、凹レンズ18に蒸着
された反射膜19で反射されて視野枠24A又は26A
の虚像が遠方で結ばれる。そして、この視野枠24A又
は26Aの虚像と被写体の像とを同時に観察することに
なる。尚、図15(B)には、この光学ファインダ12
0によって観察される視野枠24Aの虚像24A′が示
され、図15(A)には視野枠26Aの虚像26A′が
示されている。図15に示すようにテレ用の視野枠24
Aと、ワイド用の視野枠26Aとは大きさが異なり、そ
の大きさの比は、1:√2になっている。
【0035】一方、凸レンズ群16の光軸方向の移動に
より、ワイド時のファインダ倍率とテレ時のファインダ
倍率との比は、1:√2となるように設計されている。
従って、光学ファインダ120がテレからワイドに切り
換えられると、視野枠の大きさが、その視野枠の切換え
によって√2倍となり、また、テレ時のファインダ像の
大きさが、そのファインダ倍率の切換えによって1/√
2倍となり、その結果、テレ時の視野範囲に比べてワイ
ド時の視野範囲は2倍になる。即ち、前述したようにズ
ーム比が2の撮影レンズ110に対応した視野範囲を観
察することができる。
【0036】次に、光学ファインダ120内にビデオカ
メラ100の動作状態等を表示する表示器ついて説明す
る。この表示器は、図3及び図9に示すように主として
プリズム50が一体形成されたプリズム枠52と、マス
ク54と、LED56、58が搭載されたLED基板6
0とから構成されている。そして、光学ファインダ12
0の側部に、プリズム50が一体形成されたプリズム枠
52、マスク54、及びLED基板60が順次挿入さ
れ、ネジ62によってLED基板60がファインダ枠1
0に固定される。尚、64は遮光板であり、プリズム5
0に外光が入射しないようにプリズム枠52の背面に挿
入される。
【0037】さて、図10(A)及び(B)に示すよう
に、LED基板60上には、緑色発光するLED56
と、赤色発光するLED58とが搭載されている。尚、
LED56、58はLED基板60上に半田付けされる
が、隣接するLED56、58の半田同士が接触しない
ように一定の間隔をもって配置される。また、LED5
6、58の大きさは1mm2 程度である。
【0038】一方、マスク54は、拡散板54Aと、円
形の窓部55Aを有する遮光材55Bとからなり、拡散
板54Aの表面に遮光材55Bが設けられている。この
マスク54は、LED56、58の発光面側に微小間隔
をもって配設され、前記窓部55Aには、LED56、
58の発光面の一部がそれぞれ臨むようになっている。
【0039】上記構成により、LED56及び58のい
ずれか一方が点灯されると、その光は、マスク54の窓
部55Aを通過するとともに拡散板54Aによって拡散
され、LED56及び58が窓部55Aに対して偏倚し
た位置にあっても、光強度の分布が均一化されて出射さ
れる。この光は、図9に示すようにプリズム50で反射
されるととももに拡大されてファインダ内に導かれる。
そして、図15に示すようにファインダ内の所定の位置
65に表示される。
【0040】ところで、この表示器のLED56、58
の点灯制御は、図2に示したようにシステムマイコン2
30によって制御される。尚、表示の種類とその内容の
一例を、次表に示す。 以上説明したように、この表示器によれば、ファインダ
内の一箇所に種々の色による表示ができ、ファインダ内
の狭いスペースに適した表示が可能になる。尚、図11
はマスクの他の実施例を示しており、このマスク66に
は長孔の窓部66Aが設けられている。また、図12は
LEDの個数及び配置の他の実施例を示しており、3つ
のLED67、68、69が設けられ、各LED67、
68、69の発光面の一部が円形の窓部55Aに臨むよ
うに配置されている。
【0041】次に、光学ファインダ120内に録画可能
状態か否かを表示する表示機構について説明する。図1
3は図4に示した円筒カム32等が設けられた駆動部分
の要部斜視図である。同図に示すように、この表示機構
は、主に録画禁止バー70と、捩りバネ72、板カム7
2とから構成されている。録画禁止バー70は、赤色の
透明な部材によって形成されており、支軸71によって
カムホルダ36に回動自在に配設されている。この録画
禁止バー70の後端部70Aには捩りバネ72の一端が
係合し、録画禁止バー70は、この捩りバネ72によっ
て常時CCW方向に付勢されている。
【0042】また、板カム74は円筒カム32の軸上に
固定され、円筒カム32ととも回転する。そして、後述
する所定の回転位置を越えてCCW方向に回転すると、
板カム74は録画禁止バー70の後端部70Aに駆動力
を伝達し、捩りバネ72の付勢力に抗して録画禁止バー
70をCW方向に回動させる。尚、76は、板カム74
のストッパである。
【0043】上記録画禁止バー70の先端部は、図4に
示すようにファインダ枠10の側部に形成された孔10
Bから挿入される。そして、録画禁止バー70は、板カ
ム74によってCW方向に回動させられると、図15
(C)に示すようにファインダ視野内に進入し、一方、
捩りバネ72によってCCW方向に戻されると、ファイ
ンダ視野から退避する。
【0044】次に、上記録画禁止バー70の進退制御に
ついて、図14に示すタイミングチャートを参照しなが
ら詳述する。ビデオカメラ100の電源がOFFの場合
には、図14に示すように撮影レンズ110の図示しな
いバリアが閉じており、また録画禁止バー70はファイ
ンダ視野内に挿入されている(図15(C)参照)。光
学ファインダ120は電源がOFFの場合でも被写体を
見ることができるが、撮影者は録画禁止バー70の有無
によって録画可能か否かを容易に認識することができ
る。
【0045】さて、電源がONされると(図14
(A))、カメラマイコン220(図2)は、撮影レン
ズ110のレンズ駆動用のモータ112を正転させる
(同図(B))。そして、モータ112の回転位置に応
じてバリア開閉位置、テレ位置、ワイド位置を検出する
フォトインタラプタ(図示せず)によってバリア開閉位
置が検出されると、モータ112にブレーキをかけ、停
止させる(同図(B)、(C))。
【0046】これにより、バリアは開放されるとともに
録画禁止バー70は下げられ(同図(C)、(D))、
またビデオカメラ100は録画スタンバイ状態となる。
尚、ファインダは、図15(B)に示すようにテレ状態
である。ここで、テレ/ワイド切換ボタン154をワン
プッシュすると、カメラマイコン220は、モータ11
2を正転させ、フォトインタラプタによってワイド位置
(W)が検出されると、モータ112にブレーキをか
け、停止させる。また、テレ/ワイド切換ボタン154
を再びワンプッシュすると、カメラマイコン220は、
モータ112を逆転させ、フォトインタラプタによって
テレ位置(T)が検出されると、モータ112にブレー
キをかけ、停止させる。
【0047】一方、電源がOFFされると、カメラマイ
コン220は、モータ112をテレ状態から更に逆転さ
せ、フォトインタラプタによってバリア開閉位置が検出
されると、モータ112にブレーキをかけ、停止させ
る。これにより、バリアは閉じられるとともに録画禁止
バー70は上げられ(同図(C)、(D))、ファイン
ダ内には、図15(C)に示すように録画禁止バー70
が視認できるようになる。
【0048】尚、ビデオカメラ100には、カメラモー
ドとVTRモードとを切り換えるモード切換ボタンが設
けられており、電源がONの状態であっても、モード切
換ボタンによってVTRモードに切り換えられると、カ
メラマイコン220はバリアを閉じるとともに録画禁止
バー70を上げるようにモータ112を制御する。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る光学フ
ァインダによれば、段階的にファインダ倍率が切換可能
なファインダ光学系における光学倍率と、複数の視野枠
板から適宜選択される視野枠板における視野枠の大きさ
とを組み合わせることにより、所望の視野範囲を得るよ
うにしたため、ワイド時に被写体が小さくなり過ぎない
ようにすることができ、被写体が見やすくなる。また、
テレ/ワイド時のファインダ倍率の比を小さくすること
ができ、これにより変倍レンズの移動量を小さくするこ
とができるとともに、ファインダ光学系の設計も容易に
なる。
【0050】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る光学ファインダが適用され
るビデオカメラの一実施例を示す斜視図である。
【図2】図2は図1に示したビデオカメラの内部構成を
示す要部ブロック図である。
【図3】図3は図1に示した撮影レンズ及び光学ファイ
ンダの斜視図である。
【図4】図4は図3の光学ファインダを矢印A方向から
見た分解斜視図である。
【図5】図5は本発明に係る光学ファインダの側面図で
ある。
【図6】図6(A)及び(B)はそれぞれテレ状態及び
ワイド状態に切り換えられた光学ファインダの内部透視
図である。
【図7】図7はテレ状態に切り換えられた光学ファイン
ダの光学系を示す概略図である。
【図8】図8はワイド状態に切り換えられた光学ファイ
ンダの光学系を示す概略図である。
【図9】図9は光学ファインダ内にビデオカメラの動作
状態等を表示する表示器の位置関係を示す図である。
【図10】図10(A)は図9に示した表示器のLED
とマスクとの関係を示す側面図であり、同図(B)は平
面図である。
【図11】図11はマスクの他の実施例を示した平面図
である。
【図12】図12はLEDの個数及び配置の他の実施例
を示した平面図である。
【図13】図13は図4に示した円筒カム等が設けられ
た駆動部分の要部斜視図である。
【図14】図14は録画禁止バーの進退を説明するため
に用いたタイミングチャートである。
【図15】図15(A)、(B)及び(C)はそれぞれ
本発明に係る光学ファインダの各動作状態における表示
を示す図である。
【符号の説明】
12、18…凹レンズ 14…レンズ枠 16…凸レンズ群 22…視野枠ホルダ 24、26…視野枠 30…駆動アーム 30A、30B…カムピン 30C…係合孔 32…円筒カム 40、46、71…捩りバネ 44…レバー 50…プリズム 54、66…マスク 56、58、67、68、69…LED 54A…拡散板 55A、66A…窓部 55B…遮光材 60…LED基板 70…録画禁止バー 74…板カム 100…ビデオカメラ 110…撮影レンズ 120…光学ファインダ 220…カメラマイコン 230…システムマイコン
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−113341(JP,A) 特開 平3−287217(JP,A) 特開 平2−193132(JP,A) 特開 平2−158707(JP,A) 特開 平5−2209(JP,A) 特開 平5−45700(JP,A) 特開 平4−163536(JP,A) 特開 平7−253611(JP,A) 特開 平7−175122(JP,A) 特開 平5−88238(JP,A) 実開 平6−73747(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 13/00 - 13/16

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 段階的に撮影倍率が切り換えられる撮影
    レンズの撮影倍率に対応して段階的にファインダ倍率が
    切換可能なファインダ光学系と、 前記撮影レンズの撮影倍率に対応して大きさの異なる視
    野枠を有する複数の視野枠板と、 前記撮影レンズの撮影倍率に対応して前記ファインダ光
    学系のファインダ倍率を切り換えるとともに前記視野枠
    板を切り換える切換手段であって、前記撮影倍率を高く
    切り換えた場合には、前記ファインダ光学系のファイン
    ダ倍率を切換前のファインダ倍率よりも高く且つ撮影倍
    率よりも低い倍率のファインダ倍率に切り換えるととも
    に、切換前の視野枠板の視野枠よりも小さな視野枠を有
    する視野枠板に切り換える切換手段と、 を備え、前記ファインダ光学系のファインダ倍率と前記
    視野枠の大きさとによって前記撮影レンズの撮影倍率に
    対応する視野範囲を得るようにしたことを特徴とする光
    学ファインダ。
  2. 【請求項2】 前記光学ファインダは、逆ガリレオ式フ
    ァインダである請求項1の光学ファインダ。
  3. 【請求項3】 前記光学ファインダは、アルバダ式ファ
    インダである請求項1又は2の光学ファインダ。
  4. 【請求項4】 テレ/ワイドの撮影倍率のうちのいずれ
    か一方に切り換えられる撮影レンズに対応してテレ/ワ
    イドにファインダ倍率が切換可能なファインダ光学系で
    あって、変倍レンズ群と該変倍レンズ群を保持して光軸
    方向のワイド位置及び該ワイド位置のファインダ倍率よ
    りも高く且つテレの撮影倍率よりも低いファインダ倍率
    になるテレ位置に移動するレンズ枠とを有するファイン
    ダ光学系と、 前記撮影レンズの撮影倍率に対応して大きさの異なる
    レ用及びワイド用の視野枠を有する2つの視野枠板であ
    って、テレ用の視野枠はワイド用の視野枠よりも小さい
    2つの視野枠板と、 前記2つの視野枠板が配設され、所定の角度回動するこ
    とによりいずれか一方の視野枠板をファインダ光軸上に
    位置させる視野枠ホルダと、 前記ファインダ光学系のレンズ枠に連結するとともに前
    記視野枠ホルダに係合し、光軸方向に移動することによ
    り前記変倍レンズ群を前記ワイド位置に移動させるとと
    もに前記ワイド用の視野枠がファインダ光軸上に位置す
    るように前記視野枠ホルダを前記所定の角度回動させ、
    又は前記変倍レンズ群を前記テレ位置に移動させるとと
    もに前記テレ用の視野枠がファインダ光軸上に位置する
    ように前記視野枠ホルダを前記所定の角度回動させる駆
    動部材と、 前記駆動部材を前記撮影レンズの撮影倍率に対応して移
    動させる駆動手段と、 を備え、前記ファインダ光学系のファインダ倍率と前記
    視野枠の大きさとによって前記撮影レンズの撮影倍率に
    対応する視野範囲を得るようにしたことを特徴とする光
    学ファインダ。
  5. 【請求項5】 前記光学ファインダは、逆ガリレオ式フ
    ァインダである請求項4の光学ファインダ。
  6. 【請求項6】 前記光学ファインダは、アルバダ式ファ
    インダである請求項4又は5の光学ファインダ。
  7. 【請求項7】 前記ファインダ光学系は、対物側の第1
    の凹レンズ群と、接眼側の第2の凹レンズ群と、前記第
    1及び第2の凹レンズ群の間の凸レンズ群からなる前記
    変倍レンズ群とから成る請求項4、5又は6の光学ファ
    インダ。
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