JP3218704B2 - 帯電防止性ハードコートフィルム - Google Patents

帯電防止性ハードコートフィルム

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JP3218704B2
JP3218704B2 JP19558992A JP19558992A JP3218704B2 JP 3218704 B2 JP3218704 B2 JP 3218704B2 JP 19558992 A JP19558992 A JP 19558992A JP 19558992 A JP19558992 A JP 19558992A JP 3218704 B2 JP3218704 B2 JP 3218704B2
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慶英 尾崎
潤 高橋
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三菱化学ポリエステルフィルム株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗膜密着性、耐擦傷
性、表面硬度、帯電防止性および作業性に優れた帯電防
止性ハードコートフィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、プラスチックの表面を硬度化する方法として活性エ
ネルギー線硬化層を設ける方法が知られているが、ポリ
エチレンテレフタレートフィルムなどのポリエステルフ
ィルムにこれらの層を直接設けても、硬化層とポリエス
テルフィルムの接着性が著しく悪く、硬化層が剥離し
て、短期間に耐擦傷性が低下するという問題点がある。
【0003】かかる欠点を改良する方法として、ポリエ
ステルフィルムに種々の下塗り層を設けることが提案さ
れている(特開昭62−263237号公報、特開昭6
3−158249号公報等)。しかし、これらの方法に
よってポリエステルフィルムと活性エネルギー線硬化層
との接着性は改良されるものの、プラスチックフィルム
および活性エネルギー線硬化層が帯電しやすく作業時に
ちりやほこりが付着するという問題があり、帯電性の改
良が強く要求されている。
【0004】かかる欠点を改良する方法として、活性エ
ネルギー線硬化層にカチオン、アニオン等のイオン型界
面活性剤やノニオン界面活性剤を添加したり、帯電防止
能を有するモノマーを含有させる方法等が種々検討され
ている。しかしながら、活性エネルギー線硬化層にカチ
オン、アニオン等のイオン型界面活性剤やノニオン界面
活性剤を添加する方法では、初期の帯電防止性は得られ
ても、水洗あるいは摩耗することにより表面の界面活性
剤が除去され、帯電防止性は著しく低下する。また、帯
電防止能を有するモノマーを含有させる方法があるが、
十分な帯電防止能を付与するには帯電防止能を有するモ
ノマーを多量に配合する必要があり、多量に配合すると
表面硬化性が悪くなり、表面硬度および耐擦傷性が著し
く低下する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
に鑑み、鋭意検討した結果、ある特定の構成からなるハ
ードコートフィルムが、塗膜密着性、耐擦傷性、表面硬
度、帯電防止性および作業性に優れることを見いだし、
本発明を完成するに至った。すなわち、本発明の要旨
は、ポリエステルフィルムの少なくとも片面に、(a)
水性樹脂、および(b)分子内にスルホ基またはスルホ
ナート基を有する帯電防止性の水性高分子化合物とを含
む塗布層および活性エネルギー線硬化層を順次積層させ
てなるハードコートフィルムであり、前記硬化層の露出
面の表面抵抗率が1013Ω/□以下であり、かつ表面硬
度が2H以上であることを特徴とする帯電防止性ハード
コートフィルムに存する。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で
いうポリエステルとはテレフタル酸、イソフタル酸、ナ
フタレンジカルボン酸のような芳香族ジカルボン酸また
はそのエステルとエチレングリコール、ジエチレングリ
コール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコ
ール、1,4−シクロヘキサンジメタノールのようなグ
リコールとを重縮合させて製造されるポリエステルであ
る。
【0007】これらの酸成分とグリコール成分とから成
るポリエステルは、通常行われている方法を任意に採用
して製造することができる。例えば、芳香族ジカルボン
酸の低級アルキルエステルとグリコールとの間でエステ
ル交換反応を行わせるか、あるいは芳香族ジカルボン酸
とグリコールとを直接エステル化させて、実質的に芳香
族ジカルボン酸のビスグリコールエステル、またはその
低重合体を形成させ、次いでこれを減圧下240℃以上
の温度で重縮合させる方法が採用される。この際、通常
の触媒、安定剤、各種添加剤等は任意に使用することが
できる。
【0008】かかるポリエステルの代表例としてはポリ
(エチレンテレフタレート)やポリ(エチレンナフタレ
ート)あるいはポリ(1,4−シクロヘキシレンジメチ
レンテレフタレート)等が挙げられる。これらのポリエ
ステルはホモポリマーであっても第三成分を少量共重合
させたものでもよく、また、これらのポリエステルを混
合したものであってもよい。
【0009】本発明でいうポリエステルフィルムとはか
かるポリエステルを公知の方法を用いて溶融押出後延伸
されて成るフィルムであって、その厚みが10〜250
μmのものが好適に用いられる。また、ポリエステルフ
ィルムには、各種安定剤、紫外線吸収剤、滑剤、顔料、
酸化防止剤および可塑剤などが添加されていてもよい。
【0010】本発明で用いる水性樹脂とは、水溶性また
は水分散性の樹脂を指し、例えば、澱粉、メチルセルロ
ースやヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース誘
導体、アルギン酸、アラビアゴム、ゼラチン、ポリアク
リル酸ナトリウム、ポリアクリルアミド、ポリビニルア
ルコール、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルピロリ
ドン、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド樹
脂、エーテル系樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル系樹
脂などが挙げられる。本発明において、特に好ましいも
のは、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル
系樹脂である。
【0011】ウレタン系樹脂としては、主要な成分が、
ポリイソシアネート、ポリオール、鎖長延長剤、架橋剤
などからなる水性ウレタン樹脂を使用することができ
る。水性化するに当たっては、ポリイソシアネート、ポ
リオールおよび鎖長延長剤に親水性基を導入したものを
用いるのが一般的手法である。また、ポリウレタンの未
反応イソシアネート基と、親水性基を有する化合物とを
反応させるのも良く知られた方法である。
【0012】アクリル系樹脂としては、主要な成分がア
ルキルアクリレートまたはアルキルメタクリレートにカ
ルボキシル基またはその塩類、酸無水物基、スルホン酸
基またはその塩類、アミド基、アミノ基、水酸基、エポ
キシ基などの反応性の官能基を有するビニル系単量体を
共重合した水性アクリル系樹脂を使用することができ
る。
【0013】ポリエステル系樹脂のジカルボン酸成分と
しては、テレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタ
レンジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸、アジピン
酸、アゼライン酸、セバシン酸などの脂肪族ジカルボン
酸、オキシ安息香酸などのオキシカルボン酸およびそれ
らのエステル形成性誘導体などを用いることができる。
ポリエステル系樹脂のグリコール成分としては、エチレ
ングリコール、1,4−ブタンジオール、ジエチレング
リコール、トリエチレングリコールなどの脂肪族グリコ
ール、1,4−シクロヘキサンジメタノールなどの脂環
族グリコール、p−キシレンジオールなどの芳香族ジオ
ール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、ポリテトラメチレングリコールなどのポリ(オキ
シアルキレン)グリコールを用いることができる。
【0014】ポリエステル系樹脂としては、上述したエ
ステル形成性成分からなる飽和線状ポリエステルのみな
らず、3価以上のエステル形成性成分を有する化合物あ
るいは反応性の不飽和基を有する化合物をポリエステル
成分とするものでもよい。ポリエステル系樹脂は、水に
対する溶解性、分散性を向上させるために、スルホン
酸、カルボン酸、リン酸またはその塩類等の官能基を有
するものであることが好ましい。
【0015】本発明においては、上記水性樹脂を適宜組
み合わせて使用してもよい。また、水性樹脂の配合割合
は、塗布層を構成する成分に対して10〜90wt%の
範囲が好ましく、さらに好ましくは20〜80wt%の
範囲である。本発明における分子内にスルホ基またはス
ルホナート基を有する帯電防止性の水性高分子化合物
は、後述の活性エネルギー線硬化層の密着性を低下させ
ずに、塗布層に帯電防止性を付与させるという機能を有
する。さらに、かかる塗布層上に活性エネルギー線硬化
層を積層した後も帯電防止性を維持させるという機能も
有する。ここでいう水性高分子化合物とは、水溶性また
は水分散性の高分子化合物を指す。
【0016】かかる化合物としては、分子量が500以
上のものが好ましく、さらに好ましくは1000以上の
ものである。一般に帯電防止性を付与するために、アル
キルスルホン酸ナトリウムのような低分子タイプの化合
物が塗布層中に含有されるが、十分な帯電防止能を得る
ために配合量を多くすると塗布層の易接着性能が低下
し、活性エネルギー線硬化層の密着性が劣るようになる
ことがある。
【0017】本発明で用いる、分子内にスルホ基または
スルホナート基を有する帯電防止性の水性高分子化合物
としては、次のものが例示できる。例えばビニルスルホ
ン酸、ビニルスルホン酸ナトリウム、ビニルスルホン酸
カリウム、ビニルスルホン酸リチウム、ビニルスルホン
酸アンモニウム、アリルスルホン酸、アリルスルホン酸
ナトリウム、アリルスルホン酸カリウム、アリルスルホ
ン酸リチウム、アリルスルホン酸アンモニウム、メタリ
ルスルホン酸、メタリルスルホン酸ナトリウム、メタリ
ルスルホン酸カリウム、メタリルスルホン酸リチウム、
メタリルスルホン酸アンモニウム、アクリル酸スルホプ
ロピルエステルまたはその塩等の単量体の少なくとも1
種と共重合可能な単量体の少なくとも1種とを無乳化剤
乳化重合法や溶液重合法等の方法で共重合し得られるも
のが挙げられる。
【0018】かかる共重合可能な単量体としては、例え
ば、アクリル酸またはメタクリル酸とメチル、エチル、
プロピル、ブチル、アミル、ヘキシル、ヘプチル、オク
チル、2−エチルヘキシル等の低級アルコールとからな
るエステルやアクリル酸またはメタクリル酸のヒドロキ
シアルキルエステル、アルコキシアルキルエステル、ア
ルキルアルキシレングリコールエステル、グリシジルエ
ステル等、スチレンおよびモノアルキルスチレン、ジア
ルキルスチレン、トリアルキルスチレン等のスチレン誘
導体が挙げられる。上記化合物中、本発明において特に
好ましいものは、ビニルスルホン酸またはビニルスルホ
ン酸塩のうち少なくとも1種を共重合体の成分として1
0〜70モル%、好ましくは15〜50モル%の範囲で
含むものである。かかる含有率が10モル%未満では、
共重合体自体に十分な帯電防止能を有しないことが多
く、70モル%を越えると重合性が悪くなることがあ
る。
【0019】本発明において、分子内にスルホ基等を有
する帯電防止性の水性高分子化合物の配合割合は、塗布
層を構成する成分に対して10〜90wt%の範囲が好
ましく、さらに好ましくは20〜80wt%の範囲であ
る。配合割合が10wt%未満であると帯電防止効果が
十分に発揮されないことがあり、また、90wt%を越
えると塗布層自体がもろくなり、後述の活性エネルギー
線硬化層の密着性が低下することがある。
【0020】また、塗布層には、塗布層の固着性(ブロ
ッキング性)、耐水性、耐溶剤性、機械的強度の改良の
ために架橋剤としてメチロール化あるいはアルキロール
化した尿素系、メラミン系、グアナミン系、アクリルア
ミド系、ポリアミド系などの化合物、エポキシ化合物、
アジリジン化合物、ブロックポリイソシアネート、シラ
ンカップリング剤、チタンカップリング剤、ジルコーア
ルミネート系カップリング剤、過酸化物、熱および光り
反応性のビニル化合物や感光性樹脂などを含有していて
もよい。また、固着性や滑り性の改良のために無機系微
粒子としてシリカ、シリカゾル、アルミナ、アルミナゾ
ル、ジルコニウムゾル、カオリン、タルク、炭酸カルシ
ウム、リン酸カルシウム、酸化チタン、硫酸バリウム、
カーボンブラック、硫化モリブデン、酸化アンチモンゾ
ルなどを含有していてもよい。
【0021】さらに、必要に応じて、消泡剤、塗布性改
良剤、増粘剤、界面活性剤、有機系潤滑剤、有機系高分
子粒子、酸化防止剤、紫外線吸収剤、発泡剤、染料、顔
料などを含有していてもよい。上述した塗布液をポリエ
ステルフィルムに塗布する方法としては、原崎勇次著、
槇書店、1979年発行、「コーティング方式」に示さ
れるリバースロールコーター、グラビアコーター、ロッ
ドコーター、エアドクターコーターあるいはこれら以外
の塗布装置を用いて、二軸延伸ポリエステルフィルム製
造工程外が塗布液を塗布する方法、さらに好ましくは、
フィルム製造工程内で塗布する方法が挙げられる。フィ
ルム製造工程内で塗布する方法としては、ポリエステル
未延伸フィルムに塗布液を塗布し、逐次あるいは、同時
に二軸延伸する方法、一軸延伸されたポリエステルフィ
ルムに塗布し、さらに先の一軸延伸方向と直角の方向に
延伸する方法、あるいは二軸延伸ポリエステルフィルム
に塗布し、さらに横および/または縦方向に延伸する方
法などがある。
【0022】上述の延伸工程は、好ましくは60〜13
0℃で行われ、延伸倍率は、面積倍率で少なくとも4倍
以上、好ましくは6〜20倍である。延伸されたフィル
ムは150〜250℃で熱処理される。さらに、熱処理
の最高温度ゾーンおよび/または熱処理出口のクーリン
グゾーンにて縦方向および横方向に0.2〜20%弛緩
することが好ましい。
【0023】特に、60〜130℃でロール延伸法によ
り2〜6倍延伸された一軸延伸ポリエステルフィルムに
塗布液を塗布し、必要に応じ乾燥を施し、ポリエステル
一軸延伸フィルムを直ちに先の延伸方向とは直角方向に
80〜130℃で2〜6倍に延伸し、150〜250℃
で1〜600秒間熱処理を行う方法が好ましい。本方法
によるならば、延伸と同時に塗布層の乾燥が可能になる
と共に塗布層の厚さを延伸倍率に応じて薄くすることが
でき、ポリエステルフィルム基材として好適なフィルム
を比較的安価に製造できる。
【0024】本発明における塗布液は、ポリエステルフ
ィルムの片面だけに塗布してもよいし、両面に塗布して
もよい。片面にのみ塗布した場合、その反対面には本発
明における塗布液以外の塗布層を必要に応じて形成し、
本発明のポリエステルフィルムに他の特性を付与するこ
ともできる。なお、塗布剤のフィルムへの塗布性、接着
性を改良するため、塗布前にフィルムに化学処理や放電
処理を施してもよい。
【0025】塗布層の厚さは、0.01〜3μmの範囲
が好ましく、さらに好ましくは0.02〜1μmの範囲
である。塗布層の厚さが0.01μm未満の場合には、
塗布むらが発生しやすくなる傾向があり、3μmより厚
くすると塗布層の滑り性が低下する場合がある。本発明
において前述の塗布層上に活性エネルギー線硬化層を設
けるが、かかる硬化層露出面の表面抵抗率は1013Ω/
□以下であり、好ましくは5×1012Ω/□以下であ
る。上記表面抵抗率が1013Ω/□を超えると、ハード
コートフィルムの加工時あるいは使用時にちりやほこり
が付着する。
【0026】本発明の特徴の一つは、活性エネルギー線
硬化層自体の表面抵抗率が1013Ω/□を超えるもので
あっても、上述の塗布層上に積層した場合には、かかる
硬化層露出面の表面抵抗率を1013Ω/□以下にするこ
とができる点にある。本発明における活性エネルギー線
硬化層としては、不飽和ポリエステル樹脂系アクリル
系、付加重合系、チオール・アクリルのハイブリッド
系、カチオン重合系およびカチオン重合とラジカル重合
のハイブリッド系の硬化成分を用いることができるが、
硬化性、耐擦傷性、表面硬度、可とう性および耐久性な
どの点でアクリル系のものを用いることが好ましい。
【0027】活性エネルギー線硬化層を形成するアクリ
ル系硬化成分とは、活性エネルギー線重合成分としてア
クリルオリゴマーと反応性希釈剤を含むものであって、
そのほかに必要に応じて光重合開始剤、光増感剤、改質
剤を含有するものであってもよい。アクリルオリゴマー
とは、アクリル系樹脂骨格に反応性のアクリロイル基あ
るいはメタアクリロイル基が結合されたものを始めとし
て、ポリエステル(メタ)アクリレート、エポキシ(メ
タ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、ポ
リエーテル(メタ)アクリレート、シリコーン(メタ)
アクリレート、ポリブタジエン(メタ)アクリレートな
どがあり、またメラミン、イソシアヌール酸、環状ホス
ファゼンなどの剛直な骨格にアクリロイル基あるいはメ
タアクリロイル基が結合されたものなどが挙げられる
が、これらに限定されるものではない。反応性希釈剤と
は、塗布剤の媒体として塗布工程での溶剤の機能を担う
とともに、それ自体が多官能性あるいは一官能性のアク
リルオリゴマーと反応する基を有し、塗膜の共重合成分
となるものである。例えば、ペンタエリスリトールトリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ
(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、エチレングリコール(メタ)ア
クリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリエトキ
シシラン、(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリメ
トキシシランなどが挙げられる。
【0028】光重合開始剤としては、例えば2,2−エ
トキシアセトフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシル
フェニルケトン、ジベンゾイル、ベンゾイン、ベンゾイ
ンメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾ
インイソプロピルエーテル、p−クロロベンゾフェノ
ン、p−メトキシベンゾフェノン、ミヒラーケトン、ア
セトフェノン、2−クロロチオキサントン、アントラキ
ノン、フェニルジスルフィド、2−メチル−[4−(メ
チルチオ)フェニル]−2−モルフォリノ−1−プロパ
ノンなどを挙げることができ、これらを単独であるいは
組み合わせて使用することができる。
【0029】また、光増感剤の例としては、トリエチル
アミン、トリエタノールアミン、2−ジメチルアミノエ
タノール等の3級アミン系、トリフェニルホスフィン等
のアルキルホスフィン系、β−チオジグリコール等のチ
オエーテル系等が挙げられる。これら光増感剤は、1種
あるいは2種以上を混合して使用できる。改質剤とし
て、塗布性改良剤、消泡剤、増粘剤、無機系粒子、有機
系粒子、潤滑剤、有機高分子、染料、顔料、安定剤など
が挙げられ、これらは活性エネルギー線による反応を阻
害しない範囲で活性エネルギー線硬化層の組成物として
配合され、用途に応じて活性エネルギー線硬化層の特性
を改良することができる。
【0030】また、本発明に用いられる活性エネルギー
硬化層の組成物には、塗工時の作業性向上、塗工厚みの
コントロールを目的として、有機溶剤を配合することが
できる。本発明においては、上述した化合物よりなる組
成物を適当な手段によってフィルムに塗布し、活性エネ
ルギー線を照射して架橋硬化させ、活性エネルギー線硬
化層を形成する。
【0031】かかる活性エネルギー線としては紫外線、
可視光線、電子線、X線、α線、β線、γ線を用いるこ
とができる。活性エネルギー線は、通常、塗布層から照
射するが、フィルムとの密着性を高めるため、フィルム
面側に活性エネルギー線を反射しうる反射板を設けた
り、フィルム面側から活性エネルギー線を照射したりし
ても構わない。
【0032】活性エネルギー線硬化層の厚さとしては、
0.5〜10μmの範囲がよく、好ましくは1〜5μm
の範囲である。硬化層の厚さが0.5μm未満では、表
面硬度が不十分となることがあり、10μmより厚くな
ると硬化層の硬化収縮が大きくなり、フィルムが硬化層
側にカールするようになることがある。本発明において
硬化層側の表面硬度は2H以上である必要がある。2H
未満では耐擦傷性が不十分である。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。なお、実施例および比
較例中「部」とあるのは「重量部(固形部)」を示す。
実施例および比較例での評価は以下のとおり行った。
【0034】(1)帯電防止性 フィルムの活性エネルギー線硬化層の表面抵抗率を横河
・ヒューレット・パッカード社製の内側電極50mm
径、外側電極70mm径の同心円電極である16008
A(商品名)と同社の高抵抗計である4329A(商品
名)を使用し、23℃、50%RHの雰囲気下で、10
0Vの電圧を印加し測定した。
【0035】(2)塗膜密着性 活性エネルギー線硬化層に基盤目状のクロスカットを行
い、その上にニチバン製セロハンテープ(24mm幅)
を貼りつけ、180°の剥離角度で急速に剥離させた後
の剥離面積から下記のように判定した。 ○ … 全く剥離しない △ … 剥離面積15%未満 × … 剥離面積15%以上
【0036】(3)耐擦傷性 スチールウール#0000で硬化層表面を摩擦し、傷の
発生状況を以下の基準で判定した。 A … 強く摩擦してもほとんど傷が付かない B … 強く摩擦すると少し傷が付く C … 弱い摩擦でも傷が付く
【0037】(4)表面硬度 JIS K5400(1990)に従い、各種硬度の鉛
筆を45°の角度で硬化層表面に当て、荷重1kgの下
で引掻きを与えて傷が発生したときの鉛筆の硬度で表示
した。
【0038】実施例1 固有粘度0.65、添加粒子を含有するポリエチレンテ
レフタレート(詳細は下記のとおり)を280〜300
℃で溶融押出しし、約60℃の冷却ドラム上に静電印加
を行いながら押し出しし、シート化した。次いで、83
℃で縦方向に3.5倍延伸した後、この縦延伸フィルム
の片面に、下記の組成からなる塗布液を塗布し、110
℃で横方向に3.2倍延伸、220℃で熱処理を行い、
0.05μm厚の塗布層を有する、厚さ50μmのフィ
ルムを得た。・ポリエチレンテレフタレート テレフタル酸ジメチル100部、エチレングリコール6
0部および酢酸マグネシウム・4水塩0.09部を反応
器にとり、加熱昇温すると共にメタノールを留去し、エ
ステル交換反応を行い、反応開始から4時間を要して2
30℃に昇温し、実質的にエステル交換反応を終了し
た。次いで、平均粒径1.4μmのシリカ粒子を0.2
部含有するエチレングリコールスラリーを反応系に添加
し、さらにエチルアシッドフォスフェート0.04部、
三酸化アンチモン0.04部を添加した後、100分で
温度280℃、圧力を15mmHgとし、以後も徐々に圧
力を減じ、最終的に0.3mmHgとした。4時間後系内
を常圧に戻しポリエチレンテレフタレートを得た。得ら
れたポリエチレンテレフタレートのシリカ粒子含有量
は、0.1重量%であった。
【0039】(塗布液組成)ポリエステル水分散体A
(テレフタル酸56モル%、イソフタル酸40モル%、
5−ソジウムスルホイソフタル酸4モル%、エチレング
リコール70モル%、ジエチレングリコール13モル
%、1,4−ブタンジオール17モル%からなるポリエ
ステルの水分散体) 70部:SVS−EA−MA−H
EMA共重合体(共重合体組成SVS30モル%、EA
25モル%、MA25モル%、HEMA20モル%)か
らなる水分散体B 30部。 (ただし、括弧中の記号は、SVS:ビニルスルホン酸
ナトリウム、HEMA:メタクリル酸ヒドロキシメチ
ル、EA:アクリル酸エチル、MA:アクリル酸メチル
である)
【0040】得られたフィルムの塗布層上にジペンタエ
リスリトールヘキサアクリレート30部、4官能ウレタ
ンアクリレート40部、ビスフェノールAタイプエポキ
シアクリレート27部および1−ヒドロキシシクロヘキ
シルフェニルケトン3部よりなる組成物を硬化後の厚み
が3μmになるように塗布し120W/cmのエネルギ
ーの高圧水銀灯を用いて照射距離150mmにて約15
秒間照射し、硬化層を設けた。
【0041】実施例2 実施例1において塗布液を下記のように変えた以外は、
実施例1と同様にしてハードコートフィルムを得た。
(塗布液組成)ポリエステル水分散体A 62部;SV
S−EA−MA−HEMA共重合体からなる水分散体B
30部;平均粒径0.07μmのシリカゾル(日産化
学工業(株)製スノーテックス) 5部;ポリエチレン
水分散体C(東邦化学工業(株)製ハイテックE4B)
3部。
【0042】実施例3 実施例1において活性エネルギー線硬化性組成物の組成
をペンタエリスリトールトリアクリレート50部、6官
能ウレタンアクリレート20部、ビスフェノールAタイ
プエポキシアクリレート27部、2−メチル−〔4−
(メチルチオ)フェニル〕−2−モルフォリノ−1−プ
ロパノン3部に変更し、硬化後の厚みを2μmとした以
外は実施例1と同様にしてハードコートフィルムを得
た。
【0043】実施例4 実施例1において塗布液を下記のように変えた以外は、
実施例1と同様にしてハードコートフィルムを得た。
(塗布液組成)ポリエステル水分散体D(テレフタル酸
92モル%、5−ソジウムスルホイソフタル酸8モル
%、エチレングリコール75モル%、ジエチレングリコ
ール25モル%とからなるポリエステルの水分散体)5
2部;SVS−MA−EA共重合体(共重合体組成SV
S30モル%、MA35モル%、EA35モル%)から
なる水分散体E 40部;平均粒径0.07μmのシリ
ゾル(日産化学工業(株)製スノーテックス)
部;ポリエチレン水分散体C 3部。
【0044】比較例1 実施例1において塗布層を設けず、活性エネルギー線硬
化硬化層を設けた以外は、実施例1と同様にしてハード
コートフィルムを得た。
【0045】比較例2 実施例1において塗布液を下記のように変えた以外は、
実施例1と同様にしてハードコートフィルムを得た。 (塗布液組成) ポリエステル水分散体A 100部
【0046】比較例3 実施例1において塗布液を下記のように変えた以外は、
実施例1と同様にしてハードコートフィルムを得た。 (塗布液組成) SVS−EA−MA−HEMA 共重合体からなる水分
散体B 100部
【0047】比較例4 実施例1において塗布液を下記のように変え、活性エネ
ルギー硬化性組成物の組成をジペンタエリスリトールヘ
キサアクリレート20部4官能ウレタンアクリレート3
0部、ビスフェノールAタイプエポキシアクリレート1
7部、第4級アンモニウム塩基含有アクリレート50部
および1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン3
部に変えた以外は実施例1と同様にしてハードコートフ
ィルムを得た。
【0048】(塗布液組成) ポリウレタン水分散体F(大日本インキ化学工業(株)
製ハイドランAP−40) 80部 ポリエステル水分散体G(大日本インキ化学工業(株)
製ファインテックスES−670) 20部なお、塗布剤として用いた上記の水分散体A,B,Dお
よびEの詳細は、以下のとおりである。 ・ポリエステル水分散体A テレフタル酸ジメチル45部、イソフタル酸ジメチル3
5部、5−ソジウムスルホイソフタル酸ジメチル5部、
エチレングリコール45部、ジエチレングリコール5
部、1,4−ブタンジオール10部及び酢酸カルシウム
0.1部、酢酸リチウム0.3部、三酸化アンチモン
0.03部を加え、定法に従いエステル交換反応した
後、リン酸トリメチル0.05部を添加した。ついで徐
々に昇温、減圧にし、最終的に280℃1mmHg以下
で重縮合反応を行い、水分散性ポリエステルを得た。得
られたポリエステルの組成をH−NMRにより測定した
結果、酸成分として、テレフタル酸56モル%、イソフ
タル酸40モル%、5−ソジウムスルホイソフタル酸4
モル%、エチレングリコール70モル%、ジエチレング
リコール13モル%、1,4−ブタンジオール17モル
%であった。該水分散性ポリエステルを所定比率にて水
に分散させ、ポリエステル水分散体Aを得た。 ・SVS−EA−MA−HEMA共重合体からなる水分
散体B 共重合させる単量体100部(SVS30モル%、EA
25モル%、MA25モル%、HEMA20モル%)を
蒸留水400部に入れ、、約60℃に加熱攪拌しながら
重合開始剤として加硫酸カリウムを添加することで乳化
重合し、SVS−EA−MA−HEMA共重合体からな
る水分散体Bを得た。 ・ポリエステル水分散体D 上記ポリエステル水分散体Aと同様な方法で、酸成分及
びグリコール成分の各量を調整し、ポリエステル水分散
体Dを得た。 ・SVS−MA−EA共重合体からなる水分散体E 上記SVS−EA−MA−HEMA共重合体からなる水
分散体Bと同様な方法で、共重合させる単量体の各量を
調整し、SVS−MA−EA共重合体からなる水分散体
Eを得た。 以上得られた結果をまとめて下記表1に示
す。
【0049】
【表1】
【0050】
【発明の効果】本発明の帯電防止性ハードコートフィル
ムは、塗膜密着性耐擦傷性表面硬度、帯電防止性および
作業性に優れるものであり、メンブレンスイッチ、透明
タッチパネル等の電子材料用、化粧板、飛散防止フィル
ム等の建材用およびホワイトボード用等に有用であり、
その工業的価値は高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 27/00 - 27/42 C08J 7/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルフィルムの少なくとも片面
    に、(a)水性樹脂、および(b)分子内にスルホ基ま
    たはスルホナート基を有する帯電防止性の水性高分子化
    合物とを含む塗布層および活性エネルギー線硬化層を順
    次積層させてなるハードコートフィルムであり、前記硬
    化層の露出面の表面抵抗率が1013Ω/□以下であり、
    かつ表面硬度が2H以上であることを特徴とする帯電防
    止性ハードコートフィルム。
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