JP3217441B2 - フィルム折畳装置 - Google Patents

フィルム折畳装置

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JP3217441B2
JP3217441B2 JP10456092A JP10456092A JP3217441B2 JP 3217441 B2 JP3217441 B2 JP 3217441B2 JP 10456092 A JP10456092 A JP 10456092A JP 10456092 A JP10456092 A JP 10456092A JP 3217441 B2 JP3217441 B2 JP 3217441B2
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正一 石本
純三 辻本
實美 新本
瑞穂 向吉
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みかど化工株式会社
トミー機械工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は幅広フィルムのフィルム
折畳装置に係り、特に、農業において被覆施設栽培等に
用いられる幅広フィルムの製膜工程の終端におけるフィ
ルム折畳装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、幅広フィルムは連続工程におい
て製造されており、所望の原料をインフレーション成形
等により所望の厚みに製膜された後に、所定の幅、例え
ば、2〜4mの幅に成形(切断)され、その幅に対応さ
せたフィルム幅以上の長さを有する円筒形状の紙管等に
所定の長さを巻回することにより、長尺円筒柱状にされ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の幅広フィルムの長尺円筒柱状の形状において
は、物流時に一般的に用いられているパレット積みを採
用することができず、専用の搬送治具を必要とするとい
う問題点があった。また、倉庫等に保管する場合にも、
一般の製品と異なる保管形態を適用せざるを得ず、作業
性が劣り、管理上の手間を多く必要とするという問題点
があった。
【0004】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、前述した従来のものにおける問題点を克服し、
自動的に幅広フィルムを物流および保管に好適な形態に
成形することのできるフィルム折畳装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため本発明のフィルム折畳装置は、厚く経文折りされた
幅広フィルムを移送する移送機構と、前記移送機構によ
り移送された前記幅広フィルムの位置を検知する位置検
出手段と、前記幅広フィルムを収納容器内へ収納させる
とともに、少なくとも経文折りの折目に対して直交する
方向に折畳む折込ロールと押さえ板とを備えている折畳
機構とを有することを特徴としている。
【0006】
【作用】前述した構成からなる本発明のフィルム折畳装
置によれば、厚く経文折りを施された幅広フィルムは収
納容器内に収納させられるとともに、少なくとも経文折
りの折目に対して直交する方向に折畳まれるので、幅広
フィルムをより投影面積の小さな方形形態として折畳む
とともに収納させることができるので、箱形状の段ボー
ル等の収納容器による梱包が可能となり、物流および保
管において、特殊な取扱い形態をしなければならないと
いう不都合を除去することができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1から図3につい
て説明する。
【0008】図1から図3は本発明に係るフィルム折畳
装置の一実施例を示すものであり、図1は本実施例の要
部を示す平面図であり、図2は要部を示す側面図であ
り、図3は要部を示す正面図である。
【0009】図1から図3に示すように、本実施例のフ
ィルム折畳装置1は、図1に2点鎖線で示す供給コンベ
ア2に連接して配置されている。そして、このフィルム
折畳装置1の上面には、経文折りを施された幅広フィル
ム3を図中矢印Aで示す進行方向に搬送可能なように搬
送機構としてコンベア機構4が設けられている。
【0010】このコンベア機構4を更に説明すると、前
記幅広フィルム3の走行方向に対して直交する方向に適
宜な間隔をもって平行に設けられた1対のコンベアロー
ル5a,5bが適宜なフレームに回転自在にして配設さ
れている。本実施例においては、前記供給コンベア2に
対して遠方側に配設されている一方のコンベアロール5
aは駆動側とされ、プーリ6,6…およびベルト6a,
6a…等の適宜な駆動力伝達手段により駆動軸7を経由
してモータ8等の所望の駆動装置に連結されており、図
示しない適宜な制御装置により制御されて駆動される。
そして、前記供給コンベア2の近傍に配設されている他
方のコンベアロール5bは従動側とされている。また、
前記両コンベアロール5a,5bの両端側には、それぞ
れ所望の幅のコンベアベルト9a,9bが巻回されて1
対の第1コンベア10a,10bが形成されている。そ
して、各第1コンベア10a,10bは、通常の使用状
態において、それぞれの上面の作業面11a,11bは
同一高さとされている。
【0011】また、前記第1コンベア10a,10bの
コンベアベルト9a,9bの間には、所望の間隔をおい
て1対の回転自在とされたガイドロール12a,12b
が、幅広フィルム3の進行方向と平行にして、各コンベ
アベルト9a,9bに近接されて配置されている。そし
て、この各ガイドロール12a,12bの上面は同一高
さとされているとともに、前記作業面11a,11bよ
り若干低くされている。
【0012】また、前記各ガイドロール12a,12b
の間には、下方に向かって観音開きするようにされた1
対の開閉ロール群13a,13bが、前記幅広フィルム
3の進行方向Aと直交させて設けられている。この開閉
ロール群13a,13bは、前記コンベアロール5a,
5bに近接して設けられた主ロール14a,14bと、
複数の、本実施例では3本の副ロール15とが、軸方向
両側の適宜なサイドフレーム16,16に所望の間隔を
おいて平行に、かつ、回転自在にして配設されて、一体
的に形成されている。そして、この主ロール14a,1
4bと各副ロール15とは、図示しないモータロール等
の適宜な駆動手段により、それぞれ独立的に回転駆動さ
れるとともに、図示しない適宜な制御手段により前記第
1コンベア10a,10bの走行と同期して駆動され
る。また、この主ロール14a,14bと各副ロール1
5とは、幅広フィルム3の搬送状態において、それぞれ
の上面は同一高さとされているとともに、前記第1コン
ベア10a,10bの作業面11a,11bと同一高さ
とされている。また、各サイドフレーム16は、それぞ
れ各主ロール14aおよび主ロール14bを軸心とし
て、図2に両矢印Bで示すように、各副ロール15と一
緒に回動可能とされているとともに、同図に示すよう
に、図示しない適宜なフレームに基端部を揺動自在に装
着された往復道シリンダ17およびそのロッド18をも
って回動されるように形成されている。
【0013】また、図2に示すように、前記コンベア機
構4の前記幅広フィルム3の進行方向の下流側の適宜な
位置には、前記供給コンベア2から供給された幅広フィ
ルム3の位置を検出する位置検出手段として適宜な停止
板19を介してリミットスイッチ20等の接触式のセン
サが図示しない適宜なフレームに配置されている。この
位置検出手段は前記幅広フィルム3の少なくとも進行方
向先端の位置を検出できるものであればよく、例えば、
各種の接触式センサおよび非接触式センサ(光スイッチ
等の各種の光センサ)等を用いてもよく、特に、本実施
例に限定されるものではない。また、この位置検出手段
を設置する位置は、仕様により変更することができ、特
に、本実施例に限定されるものではない。
【0014】また、前記第1コンベア10a,10bお
よび開閉ロール群13a,13bの下方には、図3に示
すように、図示しない適宜な駆動手段により駆動される
複数の、本実施例では3台の第2コンベア22が、前記
幅広フィルム3の進行方向と直交する方向に配設されて
おり、図中左方から順に、搬入コンベア22a、折込コ
ンベア22b、搬出コンベア22cとされている。この
第2コンベア22は、開閉ロール群13a,13bの下
方に折込コンベア22bが配置されていればよく、第2
コンベア22の設置順および設置方向並びに設置数等
は、仕様により変更することができ、特に、本実施例に
限定されるものではない。そして、この第2コンベア2
2は箱状の段ボールあるいはコンテナ等の所望の収納容
器23の開口部24を上方にして搬送させることができ
る。
【0015】また、図3に示すように、収納容器23の
上端位置より上方の第1コンベア10a,10bと第2
コンベア22との中間位置には、前記幅広フィルム3の
折畳機構の一部を形成する1対のフィルム折畳手段25
a,25bが相互に対向して配置されている。このフィ
ルム折畳手段25a,25bは、図示しない適宜なフレ
ームに固着されたモータ付きねじ機構推進機等の適宜な
アクチェータ26と、このアクチェータ26のロッド2
7に固着され、進退自在とされた折込手段28とから形
成されている。そして、折込手段28は適宜な駆動モー
タ29と折込ロール30とが所望の支持部材31に配置
されており、駆動モータ29と折込ロール30とにはそ
れぞれ所定のプーリ32が固着されている。さらに、各
プーリ32はベルト33等の適宜な駆動力伝達手段が巻
回されており、前記駆動モータ29による回転力を図示
しない所望の制御装置により制御可能として折込ロール
30に伝達するようにされている。
【0016】また、図3に示すように、前記開閉ロール
群13a,13bの上方には、前記幅広フィルム3の折
畳機構の一部を形成するフィルム押さえ手段34が配置
されている。このフィルム押さえ手段34は、第1フィ
ルム押さえ35と、この第1フィルム押さえ35の両側
の第2フィルム押さえ36,36とによって形成されて
いる。
【0017】前記第1フィルム押さえ35は、適宜な往
復動シリンダ37の下向きのロッド38の下端に平板状
の所望の大きさの押さえ板39を固着して形成されてお
り、図示しない適宜なフレームに配置されている。ま
た、この押さえ板39は通常の使用状態において、前記
開閉ロール群13a,13bの上方に位置しており、前
記幅広フィルム3の折畳動作時において、往復動シリン
ダ37により駆動されて、前記開閉ロール群13a,1
3bが下方に向けて開かれたときに生じる開口を通り、
前記第2コンベア22の折込コンベア22bの上面と接
離自在とされている。また、前記押さえ板39の大きさ
は、幅広フィルム3の折り畳まれた平面形状の大きさに
応じて変更するようにしてもよい。
【0018】前記第2フィルム押さえ36は、適宜な往
復動シリンダ40と、この往復動シリンダ40の下向き
のロッド41の下端に連結されたフィルムブレーキ手段
42とにより形成されている。このフィルムブレーキ手
段42は、適宜な支持部材43に回転自在とされたブレ
ーキロール44と、このブレーキロール44へ制動力を
付与させるパウダーブレーキ45とが配設されている。
そして、ブレーキロール44とパウダーブレーキ45と
は、それぞれに設けられた適宜なプーリ46にベルト4
7等の適宜な伝達手段を装着させて、制動力を伝達でき
るように形成されている。また、各ブレーキロール4
4,44は、前記各ガイドロール12a,12bの上方
にそれぞれ対向するようにして設けられているととも
に、各ガイドロール12a,12bの上面に対して各往
復動シリンダ40,40により駆動されて接離自在とさ
れている。
【0019】そして、前記フィルム折畳手段25a,2
5bとフィルム押さえ手段34とにより、全体として幅
広フィルム3の折畳機構48とされている。
【0020】また、このフィルム折畳装置1は図示しな
い適宜な制御装置により制御されて稼働するようになっ
ている。
【0021】ところで、本実施例のフィルム折畳装置1
に供給される経文折りを施された幅広フィルム3は、図
4に示すような経文折り機50により加工される。この
経文折り機50について図4により説明すると、シート
状の幅広フィルム3aは適宜な略長方形に形成されたフ
レーム51の上部の進行方向上流側に設けたダンサーロ
ール52によって展張されて、図4の左から右へ矢印D
で示す方向に走行させられる。そして、フレーム51の
上端の梁部の中央部に設けられた1対の中間ロール53
a,53bにより矢印Eで示す図中下方へ送られるよう
になっている。そして、前記中間ロール53a,53b
の図中左方の中間ロール53aには、適宜なプーリ55
が固着されている。
【0022】また、前記フレーム51の中間ロール53
a,53bの左方には、駆動モータ54が設けられてお
り、この駆動モータには、適宜なプーリ56を固着され
たパウダークラッチ57が装着されている。そして、こ
のパウダークラッチ57に設けられたプーリ56と、前
記中間ロール53aに設けられたプーリ55とには、所
望のベルト58が巻回されている。
【0023】また、前記中間ロール53a,53bが設
けられたフレーム51の上端梁部の下方には、シート状
の幅広フィルム3aのスイング機構59が設けられてい
る。このスイング機構59は、フレーム51の上端梁部
の下面に固着された適宜な支持架台60に吊下支持され
ている。この支持架台60には回動軸62が枢着されて
おり、この回動軸62には中間プーリ61が回動自在に
装着されているとともに、スイングフレーム63が固着
されている。そして、このスイングフレーム63の先端
に1対のピンチローラ64a,64bが一方のピンチロ
ーラ64aに図示しない所望のプーリを固着させて設け
られている。この1対のピンチローラ64a,64b
は、前記シート状の幅広フィルム3aを挟持できるよう
に所望の当接力をもって当接されている。また、前記ス
イングフレーム63の中間部の左右には適宜なテンショ
ナ65,65が設けられている。そして、この中間プー
リ61と前記パウダークラッチ57に設けられたプーリ
56とには、所望のベルト66が巻回されている。さら
に、この中間プーリ61とピンチローラ64aに固着さ
れた図示しないプーリとには、前記テンショナ65,6
5を介して所望のベルト67が巻回されている。また、
このスイングフレーム63の適宜な位置には、ギヤモー
タ68が、その回転軸69を下方に向けて配置されてい
る。前記回転軸69の外周には、おねじが形成されてい
る。
【0024】また、フレーム51の左方には、適宜な支
持部材71が固着されている。この支持部材71には支
軸72が枢着されており、この支軸72にはプーリ74
が回動自在に装着されているとともに、ピニオン73が
固着されている。そして、このピニオンの上方にはラッ
クが噛合状態で搭載されており、このラックは揺動自在
とされている。さらに、前記ラック70の一端には、め
ねじが設けられており、前記ギヤモータ68の回転軸6
9に設けられたおねじと螺合されている。
【0025】また、前記スイング機構59の下方には、
図示しない支持フレームに固着されたコンベア75が所
定の搬出方向に向けて、前記スイング機構59の下方に
適宜な間隔をおいて設けられている。そして、このコン
ベア75の両端には、適宜な形状のフィルム押さえアー
ム76,76が設けられている。このフィルム押さえア
ーム76,76は図示しない適宜なフレームに回動自在
に設けられた支軸77,77に固着されて回動自在とさ
れている。さらにこの支軸77,77には、ストッパカ
ム78,78が固着されている。そして、前記ストッパ
カム78,78には、適宜な形状の突部79,79が形
成されており、この突部79,79には、図示しない所
望のストッパ部材が掛かるようにされている。また、前
記フィルム押さえアーム76の適宜な位置にはコロ80
が設けられている。そして、このコロ80の下方の適宜
な位置には、偏心カム81が図示しない適宜なフレーム
に設けられた回動支軸82に固着されて配置されてい
る。さらに、この偏心カム81が固着されている回動支
軸82,82にはプーリ83が固着されている。そし
て、この回動支軸82,82に設けられたプーリ83,
83間には、適宜なベルト84が巻回されている。ま
た、図中左方のプーリ83は2段プーリとされており、
フレーム51の下端近傍に配置されている適宜な駆動モ
ータ85の出力を図中左下方に配置した中継プーリ86
を介して適宜なテンショナ87,87によって張力を付
与された所望のベルト88a,88bにより回転駆動力
を伝達されるようになっている。
【0026】また、前記駆動モータ85の出力は中継プ
ーリ86を介して、前述したラック70を駆動させるプ
ーリ74へもベルト89により伝達されるようになって
いる。また、シート状の幅広フィルム3aの走行方向の
適宜な位置には、図示しない公知のフィルム切断機構が
設けられており、シート状の幅広フィルム3aを所望の
長さで切断するようにされている。
【0027】また、前記コンベア75の図中右方には、
適宜な搬出コンベア90が配置されており、経文折りさ
れた幅広フィルム3を図中矢印Eで示す方向に搬送でき
るようにされている。さらに、この経文折り機50は図
示しない適宜な制御装置により制御されて稼働するよう
になっている。
【0028】なお、経文折り機50とフィルム折畳装置
1とは、適宜な移送手段により接続させて、シート状の
幅広フィルム3aの経文折りと折畳みを連続的に行うこ
とが中間在庫を減少させる意味で望ましいが、このシー
ト状の幅広フィルム3aの経文折りと折畳みを別々に行
うこともできる。そして、経文折り機50とフィルム折
畳装置1との接続関係は、設置スペース、経済性、設計
コンセプト等により決定すればよい。
【0029】つぎに、前述した構成からなる本実施例の
作用について説明する。
【0030】まず、本実施例の経文折り機50の作用に
ついて説明する。
【0031】本実施例においては、シート状の幅広フィ
ルム3aをダンサーロール52と中間ロール53a,5
3bとを介してピンチローラ64a,64bに挟持させ
る。この状態において図示しない制御装置を稼働させる
と、前記制御装置から所望の機器へ制御指令が発せら
れ、経文折り機50が駆動される。そして、フレーム5
1の下端近傍に設けた駆動モータ85を稼働させると、
中継プーリ86を介してピニオン73が回転しラック7
0が移動する。このラック70は前記駆動モータ85を
正逆回転させることにより左右に移動する。そして、こ
のラック70の左右方向への移動によって、ラック70
の一端に螺合されているギヤモータ68が固着されてい
るスイングフレーム63を回動軸62を支点として図中
一点鎖線の矢印Gのようにスイングさせて、スイング機
構59全体を所望の幅で綾振り運動させることとなる。
【0032】また、スイングフレーム63に固着されて
いるギヤモータ68を駆動させることにより、ギヤモー
タ68の回転軸69と螺合されている前記ラック70の
先端を上下させることができる。これにより、ラック7
0の移動距離を固定した状態においてラック70とギヤ
モータ68の回転軸69との接続点を可変とすることに
より、スイング機構59のスイング幅を可変とすること
ができる。そして、スイング機構59のスイング幅を可
変とすることにより、シート状の幅広フィルム3aの図
中左右の折り返し位置を、常に同一位置とさせることが
できる。
【0033】前記スイング機構59が綾振り運動を開始
した状態において、フレーム51の上部に設けた駆動モ
ータ54を稼働させると、スイング機構59の下端に設
けられたピンチローラ64a,64bが稼働し、前述し
たスイング機構59の綾振り運動とともに、シート状の
幅広フィルム3aを下方に繰り出すことができる。そし
て、ピンチローラ64a,64bから繰り出されたシー
ト状の幅広フィルム3aはコンベア75上を図中左右方
向に所望の位置において折り返しながら積み重なる。
【0034】また、シート状の幅広フィルム3aがコン
ベア75上の所望の位置において折り返す場合に、図中
右方に示すフィルム押さえアーム76のように、一方の
フィルム押さえアーム76の先端がコンベア75上に降
下して、フィルム押さえアーム76とコンベア75とに
よりシート状の幅広フィルム3aを挟持させて、折り返
し後の方向へシート状の幅広フィルム3aが引きずられ
るのを防止するようになっている。そして、シート状の
幅広フィルム3aが図中左方の折り返し位置に到達する
と、図中左方に示す他方のフィルム押さえアーム76の
先端がコンベア75上に降下するとともに、前記図中右
方のフィルム押さえアーム76が跳ね上がるようにされ
ている。このフィルム押さえアーム76の上下運動は、
フレーム51の下方に設けられた駆動モータ85を介し
て回動支軸82を回動させることにより、回動支軸82
に固着された偏心カム81を回転させることによって行
われる。さらに説明すると、前記偏心カム81を回動支
軸82を中心として回動させると、この偏心カム81の
外周と接しているフィルム押さえアーム76の下方に設
けたコロ80は偏心カム81の回転に伴って上下動し、
フィルム押さえアーム76も支軸77を中心として上下
動させることができる。
【0035】なお、本実施例においてはフィルム押さえ
アーム76の下降は自然落下を利用している。また、図
中左右に設けた偏心カム81,81は互いに上下対称位
置に配置されている。
【0036】このように、図中左右に設けた偏心カム8
1,81を上下対称位置に配置させることにより、図中
左右のフィルム押さえアーム76,76は交互に上下運
動して、シート状の幅広フィルム3aの折り返し部を挟
持するように形成されている。そして、図示しない適宜
なセンサにより所望の長さのシート状の幅広フィルム3
aがピンチローラ64a,64bから繰り出された後
に、シート状の幅広フィルム3aは適宜な位置で切断さ
れ、経文折りが施される。そして、前記フィルム押さえ
アーム76,76を経文折りを施された幅広フィルム3
から離間させた状態とし、コンベア75と搬出コンベア
90とを同期させて稼働することにより、経文折りを施
された幅広フィルム3を搬出コンベア79上に移送する
ことができる。
【0037】したがって、本実施例の経文折り機50に
よれば、ピンチローラ64a,64bから繰り出された
シート状の幅広フィルム3aは、綾振り運動を伴いなが
らコンベア75上を所望の幅で図中左右に移動しながら
徐々に下降するとともに、折り返し部は確実にフィルム
押さえアーム76,76によって保持することができる
ので、確実に経文折りが施されることとなる。
【0038】つぎに、本実施例のフィルム折畳装置1の
作用について図1から図3、および図5から図8により
説明する。
【0039】図5から図8は経文折りを施された幅広フ
ィルムの折畳機構の動作を説明する説明図である。
【0040】まず、幅広フィルム3を収納させる段ボー
ルおよびコンテナ等の所望の収納容器23を第2コンベ
ア22の搬入コンベア22aに開口部24を上方にして
搭載する。そして、第2コンベア22を稼働させ、図3
に示すように、収納容器23を折込コンベア22bの開
閉ロール群13a,13bの下方の所定の位置へ移送
し、収納容器23が所定の位置にあることを図示しない
適宜なセンサにより検出させた後、第2コンベア22を
停止させる。
【0041】つぎに、供給コンベア2により経文折りを
施された幅広フィルム3が図1に矢印Aで示す進行方向
に沿って第1コンベア10a,10bおよび開閉ロール
群13a,13b上に移送されると、前記幅広フィルム
3の進行方向先端部は図2に示す停止板19と当接す
る。そして、この停止板19を介してリミットスイッチ
20により、幅広フィルム3の進行方向先端位置を検出
し、図示しない制御部からの制御指令により、第1コン
ベア10a,10bおよび開閉ロール群13a,13b
の回転が停止される。そして、前記幅広フィルム3の進
行方向先端と後端とは開閉ロール群13a,13bの各
主ロール14a,14b間の所定位置に搭載された状態
とされる。
【0042】つぎに、初期位置にある各第2フィルム押
さえ36の往復動シリンダ40を稼働し、各ブレーキロ
ール44,44をガイドロール12a,12bに向けて
下降させて、幅広フィルム3をガイドロール12a,1
2bとブレーキロール44,44との間に所望の当接力
により挟持させる。このとき、図3の上方の左右に配置
させた各第2フィルム押さえ36,36は連動させて
も、連動させなくても、どちらでもよく、設計コンセプ
トにより決定すればよい。
【0043】つぎに、初期位置にある第1フィルム押さ
え35の往復動シリンダ37を稼働し、押さえ板39を
開閉ロール群13a,13bに向けて下降させて、幅広
フィルム3を押さえ板39と開閉ロール群13a,13
bとの間に所望の当接力により挟持させて一旦停止させ
る。
【0044】なお、前記第1フィルム押さえ35と第2
フィルム押さえ36との動作順序は同時に稼働させても
よく、設計コンセプトにより決定すればよい。
【0045】つぎに、図2に示すように、往復動シリン
ダ17,17を稼働させ、ロッド18,18を図中矢印
C方向に割込むように動作させることにより、開閉ロー
ル群13a,13bを、各主ロール14a,14bの回
転軸を中心として図中矢印B方向に回動させ、図2に2
点鎖線で示すように下方に観音開きさせる。そして、こ
の状態において、幅広フィルム3は、前述したようにガ
イドロール12a,12bとブレーキロール44,44
との間に挟持されるとともに、ブレーキロール44,4
4によって所望の制動力を付与されている。したがっ
て、幅広フィルム3は開閉ロール群13a,13bを観
音開きさせても、その自重により落下しない。
【0046】つぎに、前記第1フィルム押さえ35の往
復動シリンダ37を再稼働させて、押さえ板39をさら
に下降させると、幅広フィルム3は押さえ板39の下降
量と同一量だけ下降して、収納容器23の中に押し込ま
れる。そして、図3に2点鎖線で示すように、押さえ板
23が幅広フィルム3を介して収納容器23の底部23
aと所定の当接力で接した状態で停止させる。
【0047】つぎに、前記押さえ板39を往復動シリン
ダ37により上昇させて、初期位置へ復帰させる。
【0048】以上の動作により、幅広フィルム3の経文
折りの折り目と平行な長手方向の両端部を除いた中央部
のみが収納容器23に収納されることとなる。
【0049】つぎに、幅広フィルム3の経文折りの折り
目と平行な長手方向の両端部を収納容器23内に折り畳
む動作について説明する。この動作は、図3に示すよう
に、収納容器23の上端位置より上方の第1コンベア1
0a,10bと第2コンベア22との中間位置に相互に
対向して配置された、1対のフィルム折畳手段25a,
25bによりなされる。
【0050】前述した動作に引き続き、図3の右方に示
すフィルム折畳手段25aのアクチェータ26を稼働さ
せ、ロッド27の前進(図3の左方への進行)を開始さ
せるとともに、ロッド27の先端に装着させた折込ロー
ル30を駆動モータ29により反時計方向に適宜な回転
速度で回転させると、図5に示すように、フィルム折畳
手段25aの折込ロール30は反時計方向に回転しなが
ら幅広フィルム3を折畳むことになる。また、前記折込
ロール30は反時計方向に回転しながら幅広フィルム3
を折畳むので、幅広フィルム3の経文折りの折目と直交
する折目91が、折込ロールの30の進行とともに図中
左方に移動することを確実に防止することができる。そ
して、折込ロール30の回転速度は適宜な制御装置によ
り制御することが望ましい。さらに、折込ロール30
を、図6に示すように、所定の位置まで前進させること
により、幅広フィルム3の長手方向右端側を折畳むこと
ができる。そして、折込ロール30を所定の位置まで進
行させた後、ロッド27を後退させて初期位置に復帰さ
せる。
【0051】つぎに、前記押さえ板39を降下させて、
図7に示すように、折畳んだ幅広フィルム3を所定の当
接力により押さえつけた後、押さえ板39を上昇させて
初期位置へ復帰させる。
【0052】つぎに、他方のフィルム折畳手段25bを
稼働させると、前述したのと同様にして、幅広フィルム
3の長手方向反対側、図3の左方を折畳むことができ
る。そして、前記押さえ板39を再び降下させて、図8
に示すように、折畳んだ幅広フィルム3を所定の当接力
により押さえつけた後、押さえ板39を上昇させて初期
位置へ復帰させる。さらに、図2に示す前記往復動シリ
ンダ17,17を稼働させ、ロッド18,18を図中矢
印C方向と反対方向に動作させることにより、開閉ロー
ル群13a,13bは各主ロール14a,14bの回転
軸を中心として図中矢印B方向と反対方向に回動して、
初期位置に復帰させられる。
【0053】つぎに、第2コンベア22の搬入コンベア
22aの所定の位置に収納容器23を前述した状態で載
せた後に、第2コンベア22を稼働さると、空の収納容
器23が折込コンベア22bの所定位置へ移送されると
ともに、折畳まれた幅広フィルム3を収納した収納容器
23が搬出コンベア22cにより所望の位置へ移送され
る。
【0054】したがって、本実施例のフィルム折畳装置
1によれば、経文折りを施された幅広フィルム3は、収
納容器23内において、前記幅広フィルム3の長手方向
を折込ロール30,30により確実に折畳むことがで
き、折畳み作業中に幅広フィルム3が変形して、折目が
斜行するという不都合を防止することができる。また、
収納容器23の底部23a上にある折畳み後の幅広フィ
ルム3を、押さえ板39により押しつけることができる
ので、折重なり部に介在する空気を脱気させて厚みを薄
くさせることができる。
【0055】また、従来と異なり、投影面積の小さな方
形形態とすることができるので、箱形状の段ボールある
いはコンテナ等の収納容器23による収納が可能とな
り、一般的な製品と同様に取り扱うことができるととも
に、物流および保管において、特殊な取扱い形態をしな
ければならないという不都合を確実に除去することがで
きる。
【0056】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、必要に応じて変更することができる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明のフィルム折
畳装置によれば、経文折りを施された幅広フィルムは、
収納容器内において、より投影面積の小さな方形形態と
されるので、箱形状の段ボール等の収納容器による収納
が可能となり、物流および保管において、特殊な取扱い
形態をしなければならないという不都合を除去すること
ができるという極めて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフィルム折り畳み装置の一実施例の要
部を示す平面図
【図2】本発明のフィルム折り畳み装置の要部を示す側
面図
【図3】本発明のフィルム折り畳み装置の要部を示す正
面図
【図4】本発明のフィルム折畳装置に適用する経文折り
を施された幅広フィルムの経文折り機の要部を示す図
【図5】本発明のフィルム折畳装置の折畳みの動作を説
明する図
【図6】図5と同様の図
【図7】図5と同様の図
【図8】図5と同様の図
【符号の説明】
1 フィルム折畳装置 3 経文折りを施された幅広フィルム 4 コンベア機構 10a,10b 第1コンベア 12a,12b ガイドロール 13a,13b 開閉ロール群 17 往復動シリンダ 20 リミットスイッチ 22 第2コンベア 22a 搬入コンベア 22b 折込コンベア 22c 搬出コンベア 23 収納容器 23a 底部 25 フィルム折畳手段 26 アクチェータ 28 折込手段 29 駆動モータ 30 折込ロール 35 第1フィルム押さえ 36 第2フィルム押さえ 37 往復動シリンダ 39 押さえ板 40 往復動シリンダ 42 フィルムブレーキ手段 44 ブレーキロール 45 パウダーブレーキ 48 折畳機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新本 實美 神奈川県横浜市港北区綱島東6−10−29 トミー機械工業株式会社内 (72)発明者 向吉 瑞穂 神奈川県横浜市港北区綱島東6−10−29 トミー機械工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭50−6477(JP,A) 特開 昭62−222972(JP,A) 実開 昭57−155148(JP,U) 実開 昭51−144596(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 45/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚く経文折りされた幅広フィルムを移送
    する移送機構と、前記移送機構により移送された前記幅
    広フィルムの位置を検知する位置検出手段と、前記幅広
    フィルムを収納容器内へ収納させるとともに、少なくと
    も経文折りの折目に対して直交する方向に折畳む折込ロ
    ールと押さえ板とを備えている折畳機構とを有すること
    を特徴とするフィルム折畳装置。
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