JP3217134U - シート止着具 - Google Patents

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Abstract

【課題】一対のシート部材の2つの止着部材を容易に着脱可能なシート止着具を提供する。【解決手段】シート止着具1は、第1止着部材10と第2止着部材20とを有する。第1止着部材10は、第1本体部11と、第1本体部11から曲がりながら延出する第1延出部12と、第1本体部11の第1面から突出する第1突起部13と、第2止着部材20の一部を収容する収容空間部と、収容空間部に連通する開口部とを有する。第2止着部材20は、第2本体部21と、第2本体部21から屈曲して延出する略T字状の第2係合部22とを有し、第2係合部22は、首部23と、首部23に対して交差方向に延出する係合頭部24と、首部23の基端部に配される当接部と、当接部と係合頭部24の間に凹設される挿入溝部26とを有する。【選択図】図1

Description

本考案は、一対のシート部材のシート辺縁部同士を止着するシート止着具に関する。
例えば、自動車や鉄道などの車両用の座席は、座面部や背面部、また、ヘッドレストやアームレストなどの部位を有する。これらの座席を形成する各部位は、合成樹脂の発泡体により形成されるクッション体(基材とも言う)と、クッション体の表面を被覆するカバー部材や表皮部材等のシート部材とにより形成されることが多い。
また、クッション体にシート部材を被せて取り付ける作業を行う場合、一対のシート部材の対向するシート辺縁部同士を重ね合せて止着することがある。この場合、一方のシート部材のシート辺縁部に、他方のシート部材のシート辺縁部を止着して繋ぎ合わせ、且つ、シート辺縁部同士の止着状態を維持するために、シート止着具が使用される。このようにシート止着具を用いることにより、シート辺縁部同士を止着する作業を比較的簡単に行うことができる。また、シート部材の繋ぎ合わせた部分を比較的綺麗に仕上げることができるため、製品の外観品質が高められる。
このようなシート止着具は、上述した車両用の座席の他、航空機や船舶の座席、学校やオフィスビルで使用される座席、運動用器具類のクッション、住居用のソファーやベッドなどの家具類といった表面にシート部材が被せられる製品にも多く使用されている。また、シート止着具は、クッション体等の表面を被覆するシート部材に限らず、テント等の架設物のシート辺縁部の止着、輸送用の梱包物カバーの辺縁部の止着などにも使用されることがある。
このようなシート部材に用いられるシート止着具の一例が、特許第5740480号公報(特許文献1)に記載されている。ここで、図8及び図9を参照しながら、特許文献1のシート止着具について簡単に説明する。
特許文献1のシート止着具70は、クッション体60の表面に被せられる第1シート部材61と第2シート部材62のシート辺縁部61a,62a同士を止着するものである。このシート止着具70は、第1シート部材61のシート辺縁部に固定される合成樹脂製の第1止着部材71と、第2シート部材62のシート辺縁部に固定される合成樹脂製の第2止着部材72とを有する。
第1止着部材71は、シート辺縁部に固定される第1固定部71aと、第1固定部71aの一端に連続するとともに断面がU字状又はC字状を呈する保持部71bと、保持部71bと第1固定部71aとの接続部分から突出する突起部71cとを有する。また、保持部71bは、第1固定部71aに連続する基端部と、その基端部とは反対側の先端部(支持部)71eと、保持部71b内に形成されるとともに第2止着部材72の一部が収容される第1凹部71dと、保持部71bの先端部と突起部71cの間に設けられる開口とを有する。
第2止着部材72は、シート辺縁部に固定される第2固定部72aと、第2固定部72aの一端に連続するとともに断面がU字状又はC字状を呈する被保持部72bとを有する。また、被保持部72bは、第2固定部72aに連続する基端部(当接部)72dと、その基端部72dとは反対側の先端部と、被保持部72b内に形成される第2凹部72cとを有する。
この特許文献1では、第1止着部材71の第1凹部71dに、第2止着部材72の被保持部72bを内部に収容可能な大きさを有する収容空間部が形成されている。また、第1止着部材71の第1凹部71d内(収容空間部)に第2止着部材72の被保持部72bが収容されたときに、第1止着部材71における保持部71bの先端部(支持部)71eが第2止着部材72における第2固定部72aの表面に当接し、且つ、第2止着部材72における被保持部72bが、第1止着部材71における第1凹部71dの内面最奥部に当接する。これら2箇所で第1止着部材71と第2止着部材72とが当接することにより、第2止着部材72を第1止着部材71に係止できるとともに、その係止状態を維持することができる。
上述のような特許文献1のシート止着具70を用いて第1シート部材61を第2シート部材62に止着する場合、先ず図9に示すように、第2止着部材72を被保持部72b側から第1止着部材71に近づけ、第2止着部材72の第2凹部72cに第1止着部材71における保持部71bの先端部71eを挿入する。これにより、第2止着部材72における被保持部72bの基端部(当接部)72dが第1止着部材71における保持部71bに当接し、且つ、保持部71bの先端部71eが第2凹部72cの内面最奥部に当接する。これによって、第1止着部材71に対して第2止着部材72が一時的に係止された仮保持状態となる。
その後、第1止着部材71における保持部71bの先端部71eを中心にして、第2止着部材72をその第2固定部72aが第1止着部材71に近付くように回動させる。これにより、被保持部72bの先端縁が保持部71bの内面に押し当てられながら摺接し、更に、保持部71bの先端部71eが第2凹部72cから抜け出すとともに、被保持部72bが第1凹部71d内に挿入される。
その結果、第2止着部材72が第1止着部材71に上述したように係止(係合)された本保持状態となるとともに、その本保持状態が、第1シート部材61及び第2シート部材62に張力が加えられても維持される。このため、第1シート部材61のシート辺縁部に第2シート部材62のシート辺縁部を安定して止着することができる。
以上のような特許文献1のシート止着具70を用いることにより、第1シート部材61に第2シート部材62を止着する作業を円滑に、また効率的に行うことができる。また、第2止着部材72は、上述のような仮保持状態から第2シート部材62に張力を加えるように回動して、第1止着部材71に係止されるため、第1シート部材61及び第2シート部材62に皺等を生じ難くして、第1シート部材61及び第2シート部材62を綺麗に取り付けることができる。
特許第5740480号公報
特許文献1のシート止着具70を用いる場合、上述したように第1シート部材61に第2シート部材62を円滑にまた効率的に止着できるものの、第2止着部材72が第1止着部材71に一旦係止されると、その係止状態から第2止着部材72を取り外すためには、第2止着部材72の被保持部72bを第1止着部材71の第1凹部71dから抜脱させるように強引に引き抜くことしかできない。このため、例えば製品の修理やメンテナンスを行うとき等に、第1シート部材61に止着した第2シート部材62を取り外す作業が極めて煩雑となることや、場合によっては第2シート部材62を取り外すことができないことが考えられる。
また、第2止着部材72を第1止着部材71に係止するためには、第2止着部材72におけるU字状又はC字状の被保持部72bの全体を第1止着部材71の第1凹部71d内に収容しなければならない。このため、第1止着部材71の大型化を招き、また、第1止着部材71の長さ方向に直交する横断面の面積も大きくなる。その結果、シート止着具70の小型化及び軽量化を図ることが難しいという課題もあった。
本考案は上記従来の課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、第1シート部材が固定された第1止着部材に対し、第2シート部材が固定された第2止着部材を容易に係合及び抜脱させことが可能なシート止着具を提供することにある。
上記目的を達成するために、本考案により提供されるシート止着具は、第1シート部材のシート辺縁部に固定される長尺の第1止着部材と、第2シート部材のシート辺縁部に固定される長尺の第2止着部材とを有し、前記第1止着部材に前記第2止着部材が係合することにより前記第1シート部材に前記第2シート部材を止着可能なシート止着具であって、前記第1止着部材は、前記第1シート部材に固定される第1面及び前記第1面の反対側に配される第2面を備える第1本体部と、前記第1本体部の一端部から前記第1本体部の前記第1面側に曲がりながら延出する第1延出部と、前記第1本体部の前記第1面から突出する第1突起部とを有し、前記第2止着部材は、前記第1止着部材に対向する第1面及び前記第1面の反対側に配される第2面を備える第2本体部と、前記第2本体部の一端部から前記第2本体部の前記第1面側に屈曲して延出するとともに横断面が略T字状を呈する第2係合部とを有し、前記第1止着部材は、少なくとも前記第1延出部及び前記第1突起部により囲まれるとともに前記第2止着部材の前記第2係合部の一部を収容する収容空間部と、前記第1延出部の先端部と前記第1突起部との間に形成されるとともに前記収容空間部に連通する開口部とを有し、前記第2止着部材の前記第2係合部は、前記第2本体部に連結するとともに前記第2本体部に対して傾斜した方向に延びる首部と、前記首部の先端部に配されるとともに前記首部に対して交差方向に延びる係合頭部と、前記首部の基端部に配されるとともに前記第1延出部を当接させる当接部と、前記当接部と前記係合頭部の間に凹設される挿入溝部とを有し、前記第1延出部の先端部は、前記第2止着部材を前記第1止着部材に対して前記開口部を介して係脱させるときに、前記第2止着部材の前記挿入溝部に挿入可能に形成されてなることを最も主要な特徴とするものである。
本考案のシート止着具では、前記シート止着具の横断面において、前記挿入溝部の溝幅寸法は、前記第1延出部の先端部の厚さ寸法の105%以上130%以下に設定され、前記挿入溝部の溝深さ寸法は、前記首部の厚さ寸法の10%以上40%以下に設定されていることが好ましい。
また、前記第1止着部材の横断面において、前記第1本体部の前記第1面と、前記第1突起部の前記収容空間部側に配される内壁面との間の角度が90°未満であることが好ましい。
更に、前記第2止着部材は、前記第2本体部及び前記第2係合部の少なくとも一方から突出し、且つ、前記当接部とともに前記第1延出部を当接させる突片部を有することが好ましい。
上述のような本考案のシート止着具では、第2止着部材を第1止着部材に係合(嵌合)させるために、第2止着部材の係合頭部を第1止着部材の収容空間部内に挿入する。このとき本考案では、先ず、第1延出部の先端部を第2止着部材の挿入溝部に挿入するとともに、第2止着部材の係合頭部を第1止着部材の第1突起部に当接させることによって、第2止着部材を第1止着部材に一時的に係止する仮係合状態で保持することができる。
更にこの仮係合状態の後、第2止着部材を第1止着部材に対して押し込むように回動させることにより、第1延出部の先端部を第2止着部材の挿入溝部から抜出させるとともに第2止着部材の当接部に移動させ、且つ、第2止着部材の係合頭部を第1止着部材の収容空間部内に円滑に挿入できる。
これにより、第2止着部材を、第2係合部に設けた当接部と係合頭部の2点で第1止着部材に当接させることができ、それによって、第2止着部材を第1止着部材に容易に且つ円滑に係合(嵌合)させることができる。このように第2止着部材が、係合頭部を第1止着部材の収容空間部に完全に挿入させて第1止着部材に係合した状態を、本考案では本係合状態と規定する。また本考案では、シート止着具の本係合状態を、第1止着部材及び第2止着部材が第1シート部材及び第2シート部材から受ける張力を利用することにより、安定して維持することができる。
一方、第1止着部材に係合(嵌合)した第2止着部材を第1止着部材から取り外す場合には、第2止着部材を、第1止着部材に対し、第1延出部の先端部が第2止着部材の挿入溝部に挿入される位置に移動させ、その後、第1延出部の先端部が挿入溝部に挿入された状態で、第2止着部材の第2本体部が第1止着部材から離れるように第2止着部材を回動させる。これにより、第2止着部材を第1止着部材から容易に且つ安定して取り外すことができる。
このように本考案のシート止着具では、第2止着部材の第2係合部が、略T字状に形成されるとともに挿入溝部を所定の位置に有することにより、第1止着部材に第2止着部材を容易に且つ円滑に係合でき、且つ、第1止着部材に係合した第2止着部材を容易に且つ安定して取り外すことができる。更に、第2係合部が略T字状に形成されることにより、第1止着部材に設ける収容空間部の大きさを、例えば前記特許文献1のシート止着具70に比べて、小さくすることが可能となる。その結果、第1止着部材及び第2止着部材の大きさを小さくし、各部材の横断面積を小さくすることができるため、シート止着具の小型化、軽量化、及び材料コストの削減を実現することができる。
このような本考案のシート止着具の横断面において、挿入溝部の溝幅寸法は、第1延出部の先端部の厚さ寸法の105%以上130%以下に、好ましくは第1延出部の先端部の厚さ寸法の110%以上125%以下に設定されている。これにより、第2止着部材を第1止着部材に対して係脱させる際に、第2止着部材の挿入溝部内に、第1止着部材の第1延出部の先端部を容易に挿入できるとともに、第1延出部の先端部が第2止着部材の挿入溝部内でがたつくことも抑制できる。更に、挿入溝部の溝幅寸法が上述のように設定されるとともに、挿入溝部の溝深さ寸法が、第2係合部の首部の厚さ寸法の10%以上、好ましくは20%以上であることにより、第2止着部材の挿入溝部内に第1延出部の先端部を挿入させたまま、第2止着部材を第1止着部材に対して回動させることが可能となる。また、挿入溝部の溝深さ寸法が、首部の厚さ寸法の40%以下、好ましくは30%以下であることにより、第2係合部の首部に挿入溝部が設けられていても、首部の強度を安定して確保できる。
また本考案において、第1止着部材の横断面において、第1本体部の第1面と、第1突起部の収容空間部側に配される内壁面との間の角度は、90°未満に設定される。これにより、第1止着部材及び第2止着部材が第1シート部材及び第2シート部材から張力を受けても、第1突起部の内壁面に第2止着部材の係合頭部が当接した状態を安定して保持できるため、第1止着部材と第2止着部材の本係合状態をより安定して維持することができる。
更に本考案において、第2止着部材は、第2本体部及び第2係合部の少なくとも一方から突出し、且つ、当接部とともに第1延出部を当接させる突片部を有する。これにより、第2止着部材を第1止着部材に本係合状態で係合させたときに、第2止着部材の突片部も第1止着部材に当接さることができるため、本係合状態を更に安定して維持することができる。
本考案に係るシート止着具を用いてシート部材を止着した状態を模式的に示す模式図である。 シート止着具の第1止着部材を模式的に示す断面図である。 シート止着具の第2止着部材を模式的に示す断面図である。 シート止着具の仮係合状態を模式的に示す断面図である。 シート止着具の本係合状態を模式的に示す断面図である。 第2止着部材の取り外しを模式的に説明する断面図である。 変形例に係るシート止着具を模式的に示す断面図である。 従来のシート止着具を用いてシート部材を止着した状態を模式的に示す模式図である。 従来のシート止着具の仮係合状態を模式的に示す断面図である。
以下、本考案の好適な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係るシート止着具を用いてシート部材を止着した状態を模式的に示す模式図である。図2及び図3は、シート止着具の第1止着部材及び第2止着部材をそれぞれ模式的に示す断面図である。
本実施形態のシート止着具1は、図1に示すように、クッション体5の表面に、表皮部材となる第1シート部材6及び第2シート部材7を被せて取り付ける際に、第1シート部材6と第2シート部材7の境界部において第1シート部材6のシート辺縁部6aに、第2シート部材7のシート辺縁部7aを連続的に止着するために用いられる。
このような本実施形態のシート止着具1は、自動車等の車両用の座席に主に用いられるが、例えば航空機や船舶の座席、学校やオフィスビルで使用される座席、運動用器具類のクッション、住居用のソファーやベッドなどの家具類といった製品にも同様に使用することが可能である。
本実施形態のシート止着具1は、第1シート部材6のシート辺縁部6aに固定される第1止着部材10と、第2シート部材7のシート辺縁部7aに固定されるとともに第1止着部材10内に係合させる第2止着部材20とを有する。この場合、第1止着部材10及び第2止着部材20は、それぞれアウター部材及びインナー部材と言われることもある。
本実施形態において、第1止着部材10と第2止着部材20とは、それぞれ合成樹脂材料の押出成形や射出成形等により製造される連続した長尺の成形体である。また、第1止着部材10及び第2止着部材20は、長手方向に直交する横断面が、長さ方向の全体に亘って一定の形状を呈するようにそれぞれ形成されており、また、弾性を備えている。
本実施形態の第1止着部材10は、第1シート部材6のシート辺縁部6aに固定される平板状の第1本体部11と、第1本体部11の一端部から曲がりながら延出する第1延出部12と、第1本体部11から突出する第1突起部13と、第1延出部12の内周側に設けられるとともに第2止着部材20の一部を収容する収容空間部14と、第1延出部12の先端部と第1突起部13の間に設けられるとともに収容空間部14に連通する開口部15とを有する。
第1止着部材10において、第1本体部11は、長さ方向に細長い板状に形成されている。この第1本体部11は、第1シート部材6に固定される平面状の第1面(固定面)11aと、第1面11aの反対側に配される平面状の第2面11bとを有する。
この場合、第1本体部11の第1面11aは、クッション体5に対して外側を向く外側表面となり、第1本体部11の第2面11bは、クッション体5に対向する内側表面となる。また、第1本体部11の厚さ(第1本体部11の第1面11aと第2面11b間の寸法)は、第1本体部11における第1延出部12から最も離れた端部(先端部)を除いて一定の大きさに設定されている。なお本実施形態において、横断面視における第1本体部11の厚さ寸法及び長さ寸法は、第1シート部材6の材質や厚さ等に応じて任意に変更することができる。
第1延出部12は、第1止着部材10の横断面視において、第1本体部11から、第1本体部11の第1面11a側に、略C字状に折り返すように曲がりながら延出している。この場合、第1延出部12が第1本体部11に対して曲がり始める部位が第1本体部11と第1延出部12との境界部であり、この境界部から、開口部15に隣接する先端部までの部分が第1延出部12となる。また、第1延出部12は、第1延出部12の先端部を除いて、第1本体部11と同じ厚さで形成されており、また、第1延出部12の先端部は、第1本体部11よりも薄く形成されている。
第1突起部13は、第1本体部11の第1面11aに突設されており、当該第1面11aから第1延出部12の先端部に向けて突出している。図2に示す第1止着部材10の横断面視において、第1突起部13は、第1本体部11の先端部側に配される外壁面13aと、収容空間部14側に配される内壁面13bと、第1本体部11の第1面11aから離れるとともに外壁面13aの上端部と内壁面13bの上端部間に配される頂端面13cとを有する。
この場合、第1突起部13の外壁面13aは、第1本体部11の第1面11aに対し、直交して配されている。第1突起部13の内壁面13bは、図2に示すように、当該内壁面13bと第1本体部11の第1面11aとの間の角度θが90°未満となるように配されている。特に本実施形態の場合、第1突起部13の内壁面13bと第1本体部11の第1面11aとの間の角度θは40°以上70°以下に設定されている。
第1止着部材10に形成される収容空間部14は、第1本体部11における第1突起部13よりも第1延出部12側の部分と、第1延出部12と、第1突起部13とに囲まれて形成されている。この収容空間部14は、第2止着部材20の後述する第2係合部22(特に係合頭部24)の大きさに対応して設けられている。なお本発明における第1止着部材では、第1突起部の形成位置や突出方向を変更すること等によって、収容空間部を第1延出部と第1突起部とのみによって囲まれるように形成することも可能である。
収容空間部14に連通する開口部15は、第1延出部12の先端部と第1突起部13の間に設けられている。開口部15の大きさ15aを、図2に示すように、第1延出部12の先端部と第1突起部13との間の最短距離と規定した場合、開口部15の大きさ15aは、第2止着部材20の第2係合部22に配される挿入溝部26から係合頭部24の第2本体部21側の端部までの最少長さL(図3を参照)よりも僅かに小さく設定されている。
また、この開口部15は、第1延出部12の先端部と第1突起部13との間の最短距離を結ぶ仮想上の直線が、第1本体部11の第1面11aに対して90°未満の傾斜した角度で、好ましくは70°以下の傾斜した角度で配されるように形成されている。このように開口部15を第1本体部11の第1面11aに対して傾斜させるように設けることにより、第1延出部12の第1本体部11から曲がりながら延出する延出長さを短くすることが可能となり、その結果、第1延出部12を比較的小さなサイズで、また、小さな横断面積を有するように形成することが可能となる。
本実施形態の第2止着部材20は、図3及び図4に示すように、第2シート部材7のシート辺縁部7aに固定される第2本体部21と、第2本体部21の一端部から屈曲して延出する第2係合部22と、第2係合部22から突出する突片部27とを有する。第2本体部21は、長さ方向に細長い板状に形成されている。
第2本体部21は、第2止着部材20が第1止着部材10に本係合状態で保持されたときに第1止着部材10に対向する第1面(対向面)21aと、第1面21aの反対側に配される平面状の第2面21bとを有する。この場合、第2本体部21の第1面21aは、クッション体5に向くように配される内側表面となり、第2本体部21の第2面21bは、クッション体5に対して外側を向く外側表面となる。本実施形態において、横断面視における第2本体部21の厚さ寸法及び長さ寸法は、第2シート部材7の材質や厚さ等に応じて任意に変更することができる。
また、第2本体部21の第1面21aには、第2シート部材7のシート辺縁部7aに対する第2止着部材20の位置決めを行うための位置決め用突起部28が設けられている。なお本考案では、この位置決め用突起部28を設けずに第2止着部材を形成することも可能である。
第2止着部材20の第2係合部22は、第2本体部21に対し、第2本体部21の第1面21a側に屈曲して形成されるとともに、長手方向(長さ方向)に直交する横断面が略T字状を呈する形状を有する。この第2係合部22は、第2本体部21に対して傾斜した方向に延出する首部23と、首部23の先端部に配される係合頭部24と、首部23の基端部に配される当接部25と、当接部25と係合頭部24の間に凹設される挿入溝部26とを有する。この場合、第2本体部21と第2係合部22の境界部は、第2止着部材20の横断面を見たときに(図3を参照)、首部23の第2本体部21側に向く表面の平面部分を係合頭部24側とは反対の側に向けて延ばして得られる仮想上の直線部分又はその近傍部分となる。
第2係合部22における首部23は、第2本体部21に連結するとともに、第2本体部21に対して所定の角度で傾斜して延びるように配されている。係合頭部24は、首部23とともに略T字状の横断面を呈するように、首部23の先端部から、首部23に対して交差する方向(特に直交する方向)に直線状に延出している。
この場合、係合頭部24は、首部23に対して第2本体部21側に延出する第1頭部24aと、第1頭部24aとは反対側に延出する第2頭部24bとを有する。また本実施形態において、第1頭部24aと第2頭部24bとは、首部23の中心位置を基準にして互いに略同じ長さで延出している。
第2係合部22の当接部25は、第2止着部材20が第1止着部材10に本係合状態で保持されたときに第1止着部材10における第1延出部12の先端部(特に先端面)を当接させる部分である。この当接部25は、突片部27に隣接して配されている。
第2係合部22の挿入溝部26は、当接部25と係合頭部24の第2頭部24bとの間に、第2止着部材20の長さ方向に沿って設けられている。挿入溝部26は、挿入溝部26の底面となる溝底部と、一対の溝側壁部とを有する。また、一対の溝側壁部の間隔となる挿入溝部26の溝幅寸法Wは、第1止着部材10の第1延出部12を挿入可能な大きさに、すなわち、第1延出部12の先端部の厚さよりも少し大きく設定されている。特に、挿入溝部26は、挿入溝部26内で第1延出部12の僅かな移動を許容できると同時に、挿入溝部26内で第1延出部12ががたつかない程度の大きさで形成されていることが好ましい。
具体的に説明すると、第1止着部材10及び第2止着部材20の横断面(図2及び図3を参照)において、上述した挿入溝部26の溝幅寸法Wは、第1止着部材10における第1延出部12の先端部の厚さ寸法T1の105%以上130%以下に、好ましくは110%以上125%以下に設定されている。この場合、第1延出部12の先端部の厚さ寸法T1は、第1延出部12の先端部における内周面と外周面との間の間隔を言う。
上述の溝幅寸法Wが第1延出部12の先端部の厚さ寸法T1の105%以上であることにより、第2止着部材20を第1止着部材10に対して後述するように係脱させる際に、第2止着部材20の挿入溝部26内に、第1延出部12の先端部を容易に挿入できる。また、挿入溝部26内に第1延出部12の先端部を挿入させたまま、第2止着部材20を第1止着部材10に対して円滑に回動させることができる。また、上記溝幅寸法Wが第1延出部12の先端部の厚さ寸法T1の130%以下であることにより、挿入溝部26内に第1延出部12の先端部を挿入させたときに、挿入溝部26内で第1延出部12の先端部をがたつき難くすることができる。例えば本実施形態のシート止着具1の場合、挿入溝部26の溝幅寸法Wは1.2mmに設定され、第1延出部12の先端部の厚さ寸法T1は1.0mmに設定されている。
また、第2係合部22における挿入溝部26の溝深さ寸法Dを、図3に示したように、第2係合部22の当接部25の位置と挿入溝部26の溝底部の位置との間の間隔と規定した場合、この溝深さ寸法Dは、首部23の厚さ寸法T2の10%以上40%以下、好ましくは20%以上30%以下に設定される。この場合、首部23の厚さ寸法T2は、首部23における第2本体部21側に向く表面の位置と当接部25の表面の位置との間の間隔を言う。
上述の溝深さ寸法Dが首部23の厚さ寸法T2の10%以上であることにより、挿入溝部26内に第1延出部12の先端部を挿入させた状態で、第2止着部材20を第1止着部材10に対して円滑に回動させることができる。また、上述の溝深さ寸法Dが首部23の厚さ寸法T2の40%以下であることにより、首部23に挿入溝部26が設けられていても、首部23を適切な強度で形成することができる。例えば本実施形態のシート止着具1の場合、挿入溝部26の溝深さ寸法Dは0.5mmに設定されている。
第2止着部材20の突片部27は、第2係合部22から、首部23に対して直交する方向に突出している。なお本考案では、第2止着部材20の大きさや形状に応じて、突片部27が、第2係合部22ではなく、第2本体部21から突出するように形成されていても良い。また、後述する変形例で示すように、突片部27を設けずに第2止着部材20aを形成することも可能である。
上述のような本実施形態のシート止着具1において、第1止着部材10は、第1本体部11の第1面11a上に第1シート部材6のシート辺縁部6aを重ね合わせた状態で、第1本体部11を第1シート部材6のシート辺縁部6aに縫製加工により縫着することにより、第1シート部材6に固定されている。
第2止着部材20は、第2本体部21の第1面21a上に第2シート部材7のシート辺縁部7aを重ね合わせた状態で、第2本体部21を第2シート部材7のシート辺縁部7aに縫製加工により縫着することにより、第2シート部材7に固定されている。この場合、第2本体部21の第2面21bは第2シート部材7に直接固定されていない。
なお本考案において、第1止着部材10及び第2止着部材20を第1シート部材6及び第2シート部材7に固定する手段は特に限定されるものではなく、例えば接着や溶着等の従来から知られているその他の固定手段を用いることができる。
次に、第1シート部材6に固定された第1止着部材10に、第2シート部材7に固定された第2止着部材20を係合させることによって、第2シート部材7を第1シート部材6に止着する方法について説明する。この場合、第1シート部材6と第2シート部材7は、クッション体5の表面に被せられている。
先ず、作業者は、第2止着部材20を把持して、第2止着部材20の第2係合部22を第1止着部材10に近づける。更に、第2係合部22の係合頭部24の一部(第2頭部24b)を、図4に示すように、第1止着部材10の開口部15から収容空間部14に挿入し、且つ、第2係合部22の挿入溝部26内に第1止着部材10の第1延出部12の先端部を挿入する。それとともに、第2係合部22の係合頭部24を第1止着部材10の第1突起部13の頂端面13cに当接させる。
これにより、第2止着部材20の第2係合部22が、第1止着部材10の第1延出部12と第1突起部13に同時に当接し、それによって、第2止着部材20は、第1止着部材10に対して、第1止着部材10の第1延出部12が第2係合部22の挿入溝部26に挿入された状態で一時的に係止される仮係合状態で保持される。また、この仮係合状態のときに、作業者は、第1シート部材6及び第2シート部材7の位置などを調整することにより、第1シート部材6及び第2シート部材7に生じる皺や弛み等を取り除くことができる。
続いて、作業者は、仮係合状態で係止されている第2止着部材20を、図4に第1矢印51で示すように、その第2本体部21が第1止着部材10に近付くように押圧することにより、第2止着部材20を回動させる。このとき、第2止着部材20は、その係合頭部24が第1止着部材10の第1延出部12に当接している部分又は引っ掛かっている部分を支点として、当該支点部分を中心に回動する。
これにより、第2止着部材20が第2シート部材7のシート辺縁部7aを巻き込み、また、第1延出部12の先端部を第2止着部材20の挿入溝部26から抜出させて、第2係合部22の当接部25に向けて移動させることができる。それとともに、係合頭部24の一部(第1頭部24a)を第1突起部13の頂端面13cに摺接させながら、第1止着部材10の開口部15に近付けることができる。
更に第2止着部材20を第1止着部材10に向けて回動させることにより、第1止着部材10及び第2止着部材20の少なくとも一方を弾性変形させながら、係合頭部24を、第1突起部13を越えて収容空間部14内に移動させることができ、それによって、係合頭部24の全体を第1止着部材10の収容空間部14に容易に且つ円滑に挿入して嵌め込むことができる。
この場合、係合頭部24が第1突起部13を越えた時点で、弾性変形した第1止着部材10及び第2止着部材20の少なくとも一方が弾性復帰するため、第2止着部材20の係合頭部24を第1突起部13の内壁面13bに引っ掛けることができる。
また、係合頭部24が上述のように第1突起部13を越えたときに上記弾性復帰が生じることにより、第1止着部材10と第2止着部材20が部分的に衝突し、その衝突により小さな衝突音や触感を生じさせることができる。このため、図4に示すように、第1止着部材10及び第2止着部材20が第1シート部材6及び第2シート部材7によって覆い隠されて、外側(図面の右側)から見えない場合であっても、作業者は、小さな衝突音や触感を感知することによって、係合頭部24の全体が第1止着部材10の収容空間部14に挿入されたことを確認できる。
そして、上述のように係合頭部24の全体が第1止着部材10の収容空間部14に挿入されて保持されることにより、図1及び図5に示すように、第1止着部材10の第1延出部12の先端縁と第2止着部材20の当接部25とが当接し、また、第1止着部材10の第1突起部13の内壁面13bと第2止着部材20の係合頭部24とが当接する。更に本実施形態の場合、第1止着部材10の第1延出部12の先端部と第2止着部材20の突片部27とを互いに広く当接させることができる。
このように第2止着部材20が、第1止着部材10に対して2箇所以上の部分で当接することにより、第2止着部材20を適切な係合力で第1止着部材10に本係合状態で安定して係合(嵌合)させることができる。これによって、第1止着部材10と第2止着部材20とが接続されるため、第2シート部材7のシート辺縁部7aを、第1止着部材10及び第2止着部材20の長さ方向に沿って、第1シート部材6のシート辺縁部6aに連続的に止着することができる。
更に、上述のように第2止着部材20を本係合状態で係合させた場合、互いに係合した第1止着部材10及び第2止着部材20は、第1シート部材6及び第2シート部材7からそれぞれ引っ張られるような張力を受ける。このとき、第2止着部材20は、第2本体部21の第1面21a上に第2シート部材7が固定されているため、シート止着具1には、第2止着部材20の第2本体部21が第1止着部材10から離間するように第2止着部材20を回動させる方向の応力(図5に第2矢印52で示される力)が加えられる。
この場合、第1止着部材10は、第1延出部12の先端縁と、第1突起部13の内壁面13bと、第1延出部12の先端部の外周面とにおいて、図5に第3矢印53で示すような第2止着部材20から加えられる力を受け止めて、第2止着部材20を支持することができる。これにより、第2止着部材20が第1止着部材10から外れることを効果的に防いで、本係合状態を安定して維持することができる。
特に本実施形態の場合、第1突起部13の内壁面13bが第1本体部11の第1面11aに対し、上述のように鋭角の傾斜角度で配されているため、例えばこの傾斜角度が90°又は鈍角となる場合に比べて、当該第1突起部13の内壁面13bで第2止着部材20の係合頭部24をより安定して支持することがきる。
一方、図1及び図5に示したように第2止着部材20が第1止着部材10に本係合状態で係止されている状態から、第2止着部材20を第1止着部材10から取り外して分離する場合、作業者は、第2止着部材20を把持し、図6に示すように第1止着部材10の第1延出部12が、第2止着部材20の当接部25及び突片部27から離間して挿入溝部26に挿入されるように、第2止着部材20を第1シート部材6及び第2シート部材7からの張力に抗して移動させる。これにより、第2止着部材20の位置が本係合状態からずらされる。
続いて、第2止着部材20を、第1止着部材10の第1延出部12が挿入溝部26に挿入された状態のまま、係合頭部24が第1止着部材10の第1延出部12に当接している部分を中心にして、図6に第4矢印54で示すように回動させる。これにより、第1止着部材10及び第2止着部材20の少なくとも一方を弾性変形させながら、係合頭部24を第1止着部材10の収容空間部14から円滑に抜出させて、第2止着部材20を第1止着部材10から容易に且つ円滑に脱離させることができ、その結果、第2シート部材7のシート辺縁部7aを、第1シート部材6のシート辺縁部6aから分離させることができる。
以上のように、本実施形態のシート止着具1では、第2止着部材20の第2係合部22が略T字状に形成されるとともに、その第2係合部22に挿入溝部26が所定の位置に設けられている。これにより、第1止着部材10の第1延出部12を挿入溝部26に挿入させながら、第1止着部材10に第2止着部材20の第2係合部22を容易に且つ安定して係合でき、また、第1止着部材10に係合した第2止着部材20を、容易に且つ円滑に第1止着部材10から抜脱させることができる。その結果、クッション体5に第1シート部材6及び第2シート部材7を取り付ける作業や、第1シート部材6及び第2シート部材7をクッション体5から取り外す作業を簡単に且つ効率的に行うことが可能となる。
更に、本実施形態のシート止着具1では、第2係合部22が略T字状に形成されることにより、第1止着部材10に設ける収容空間部14の大きさを、例えば前記特許文献1のシート止着具70に比べて小さくすることが可能となる。更に、第1止着部材10の開口部15を、上述のように第1本体部11に対して傾斜させることにより、第1延出部12全体を小さく形成できる。これにより、第1止着部材10に対する第2止着部材20の係合力を適切に確保しながら、シート止着具1の小型化や軽量化を図ることができ、また、シート止着具1の材料コストを低減できる。
なお、本考案のシート止着具は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本考案と実質的に同一な構成を有し、かつ、同様な作用効果を奏しさえすれば、多様な変更が可能である。例えば図7に示すような変形例に係るシート止着具2も本考案に含まれる。
この図7に示した変形例のシート止着具2は、前述した実施形態のシート止着具1に対し、第1止着部材10aが第1突起部18の横断面形状を異ならせて形成されているとともに、第2止着部材20aが実施形態の突片部27を設けずに形成されているものの、これら以外の点については実施形態のシート止着具1と同様に形成されている。このため、この変形例のシート止着具2において、前述の実施形態のシート止着具1と実質的に同じ部材及び部位については、同じ符号を用いて示すことにより、その詳しい説明を省略する。
図7に示した第1止着部材10aは、第1本体部11と、第1延出部12と、第1本体部11の第1面11aから突出する第1突起部18と、収容空間部14と、開口部15とを有する。この場合、第1突起部18の外壁面18a及び内壁面18bは、第1本体部11の第1面11aに対して直交して配されている。なお本考案において、第1突起部18の内壁面18bは、第1本体部11の第1面11aとの間の角度が90°よりも大きくなるように形成されていても良い。
変形例の第2止着部材20aは、第2本体部21と第2係合部22とを有して形成されている。
このような変形例のシート止着具2によっても、前述の実施形態と同様の手順で第2止着部材20aを第1止着部材10aに容易に且つ安定して係合でき、また、第1止着部材10aに係合した第2止着部材20aを容易に且つ円滑に抜脱させることができる。更に、第1止着部材10aに対する第2止着部材20aの係合力を適切に確保しながら、シート止着具2の小型化、軽量化、材料コストの削減を図ることもできる。
1,2 シート止着具
5 クッション体
6 第1シート部材
6a シート辺縁部
7 第2シート部材
7a シート辺縁部
10,10a 第1止着部材
11 第1本体部
11a 第1面(固定面)
11b 第2面
12 第1延出部
13 第1突起部
13a 外壁面
13b 内壁面
13c 頂端面
14 収容空間部
15 開口部
15a 開口部の大きさ
18 第1突起部
18a 外壁面
18b 内壁面
20,20a 第2止着部材
21 第2本体部
21a 第1面(対向面)
21b 第2面
22 第2係合部
23 首部
24 係合頭部
24a 第1頭部
24b 第2頭部
25 当接部
26 挿入溝部
27 突片部
28 位置決め用突起部
51 第1矢印
52 第2矢印
53 第3矢印
54 第4矢印
D 挿入溝部の溝深さ寸法
L 第2止着部材の挿入溝部から係合頭部の第2本体部側の端部までの長さ
T1 第1延出部の先端部の厚さ寸法
T2 首部の厚さ寸法
W 挿入溝部の溝幅寸法
θ 第1突起部の内壁面と第1本体部の第1面との間の角度

Claims (4)

  1. 第1シート部材(6) のシート辺縁部(6a)に固定される長尺の第1止着部材(10,10a)と、第2シート部材(7) のシート辺縁部(7a)に固定される長尺の第2止着部材(20,20a)とを有し、前記第1止着部材(10,10a)に前記第2止着部材(20,20a)が係合することにより前記第1シート部材(6) に前記第2シート部材(7) を止着可能なシート止着具(1,2) であって、
    前記第1止着部材(10,10a)は、前記第1シート部材(6) に固定される第1面(11a) 及び前記第1面(11a) の反対側に配される第2面(11b) を備える第1本体部(11)と、前記第1本体部(11)の一端部から前記第1本体部(11)の前記第1面(11a) 側に曲がりながら延出する第1延出部(12)と、前記第1本体部(11)の前記第1面(11a) から突出する第1突起部(13)とを有し、
    前記第2止着部材(20,20a)は、前記第1止着部材(10,10a)に対向する第1面(21a) 及び前記第1面(21a) の反対側に配される第2面(21b) を備える第2本体部(21)と、前記第2本体部(21)の一端部から前記第2本体部(21)の前記第1面(21a) 側に屈曲して延出するとともに横断面が略T字状を呈する第2係合部(22)とを有し、
    前記第1止着部材(10,10a)は、少なくとも前記第1延出部(12)及び前記第1突起部(13)により囲まれるとともに前記第2止着部材(20,20a)の前記第2係合部(22)の一部を収容する収容空間部(14)と、前記第1延出部(12)の先端部と前記第1突起部(13)との間に形成されるとともに前記収容空間部(14)に連通する開口部(15)とを有し、
    前記第2止着部材(20,20a)の前記第2係合部(22)は、前記第2本体部(21)に連結するとともに前記第2本体部(21)に対して傾斜した方向に延びる首部(23)と、前記首部(23)の先端部に配されるとともに前記首部(23)に対して交差方向に延びる係合頭部(24)と、前記首部(23)の基端部に配されるとともに前記第1延出部(12)を当接させる当接部(25)と、前記当接部(25)と前記係合頭部(24)の間に凹設される挿入溝部(26)とを有し、
    前記第1延出部(12)の先端部は、前記第2止着部材(20,20a)を前記第1止着部材(10,10a)に対して前記開口部(15)を介して係脱させるときに、前記第2止着部材(20,20a)の前記挿入溝部(26)に挿入可能に形成されてなる、
    ことを特徴とするシート止着具。
  2. 前記シート止着具(1,2) の横断面において、前記挿入溝部(26)の溝幅寸法(W) は、前記第1延出部(12)の先端部の厚さ寸法(T1)の105%以上130%以下に設定され、前記挿入溝部(26)の溝深さ寸法(D) は、前記首部(23)の厚さ寸法(T2)の10%以上40%以下に設定されてなる請求項1記載のシート止着具。
  3. 前記第1止着部材(10)の横断面において、前記第1本体部(11)の前記第1面(11a) と、前記第1突起部(13)の前記収容空間部(14)側に配される内壁面(13b) との間の角度が90°未満である請求項1又は2記載のシート止着具。
  4. 前記第2止着部材(20)は、前記第2本体部(21)及び前記第2係合部(22)の少なくとも一方から突出し、且つ、前記当接部(25)とともに前記第1延出部(12)を当接させる突片部(27)を有する請求項1〜3のいずれかに記載のシート止着具。
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