JP3216676B2 - 複合シール材及び建物 - Google Patents
複合シール材及び建物Info
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- Gasket Seals (AREA)
Description
付部材(サッシ枠等)を固定具(釘等)により被取付部
(外壁等)に取付けるに際し、取付部材と被取付部との
間の防水性、気密性を向上させる複合シール材及び複合
シール材を使用してなる建物に関する。
サッシ窓を形成する場合には、サッシ枠を釘により外壁
の開口部に取付けている。そして、サッシ枠が外壁との
間に形成する隙間(シール部)には、(a) 合成ゴムを成
分とする硬化型シーリング材を充填して硬化させたり、
或いは(b) 特開昭62-153441 号公報に記載される如く、
一定の形状に押出成形された定形のゴム製ガスケットを
挿入することにより、上記隙間を封止し、この隙間から
の雨水の浸入等の漏水を防止することとしている。
のシーリング材は施工者の技能により止水性能が左右さ
れる。また、シーリング材は硬化するまで軟弱であり、
汚れ、ゴミ等の付着や、シール部からはみ出したシーリ
ング材が変色する。
は収縮を生じ、封止したはずのシール部が開いてしま
う。
やゴム製ガスケットが外壁の凹凸を完全に埋めつくすこ
とができないこと、或いはサッシ枠を外壁に取付ける釘
がシーリング材やゴム製ガスケットを切って通過するこ
とにより、シール部を完全に封止することができず、不
完全シール部から漏水を生ずる虞れがある。
定的に完全なシール性能を確保できる複合シール材を提
供することを目的とする。
なく安定的に完全なシール性能を確保できる複合シール
材を使用してなる建物を提供することを目的とする。
シ枠を固定具により外壁に取付けるに際し、サッシ枠と
外壁の凹凸面との間に介装される複合シール材におい
て、台形断面の非加硫のブチルゴムの断面中心部に円形
断面の発泡体を装填した長尺連続体であり、台形断面の
狭幅部分側からサッシ枠の両側サッシ歯間に形成されて
いる取付溝に挿入され、台形断面の広幅部分側をサッシ
枠の取付溝から外方に突き出した状態で外壁に当て、サ
ッシ枠の両側サッシ歯の外端面を外壁に当てる該サッシ
枠の外壁への取付状態下で、台形断面の全体をサッシ枠
の取付溝と外壁とで囲まれる閉じ断面内に隙間なく挟圧
充填し、台形断面の中心部で圧縮せしめられた発砲体の
弾性復元力により非加硫のブチルゴムをサッシ枠の取付
溝の全域と外壁の凹凸面に隙間なく充填し、該非加硫の
ブチルゴムの一部を該サッシ枠の両側サッシ歯の外端面
と外壁との間経由で該サッシ枠の取付溝の外方にまでは
み出し可能にし、サッシ枠を外壁に取付ける固定具が台
形断面を必ず通過せしめられるようにしたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記
非加硫のブチルゴムが針入度50程度のブチルゴムである
ようにしたものである。
の複合シール材を使用してなる建物である。
がある。複合シール材の外形を台形状とし、狭幅部分
側からサッシ枠の両側サッシ歯間の取付溝に挿入したか
ら、複合シール材の挿入先端が取付溝の溝幅より狭い先
細状になり、挿入作業性が良い。
部分側をサッシ枠の取付溝から該サッシ枠の両側サッシ
歯の外端面と外壁との間経由で外方へとはみ出し可能に
したから、サッシ枠と外壁の間に必ず複合シール材を充
填するものとし、かつその充填の程度を外部から容易に
チェックできる。
面中心部の発泡体を圧縮して該複合シール材を前記取付
溝に挿入し、サッシ枠の取付完了後には、断面中心部の
発泡体の復元力がブチルゴムを恒久的にバックアップ
し、ブチルゴムによるシール性を確保する。このとき、
発泡体は円形断面をなして断面中心部に装填されている
から、発泡体が長手方向でねじれてブチルゴム内に装填
されることがあったとしても、複合シール材の長手方向
各部でブチルゴムに囲まれる発泡体の断面位置状態を均
等にし、複合シール材のシール品質の均一性を確保でき
る。
が必ず台形断面のブチルゴムを通過するから、固定具に
よって形成される隙間をブチルゴムにより直ちに確実に
封止できる。
す模式図、図2は複合シール材の使用状態を示す模式
図、図3は複合シール材を使用してなる建物を示す模式
図である。
00において、図1に示す如く、取付部材(サッシ枠)
1を固定具(釘、ねじ等)2により被取付部(外壁)3
に取付けるに際し、取付部材1と被取付部3との間に介
装される。
応力緩和部材12とを複合一体化して構成されている。
このとき、複合シール材10は、応力緩和部材12が反
発弾性部材11の周囲を取り囲んだ断面を連続化してな
る長尺連続体である。尚、複合シール材10は、巻物と
して取扱われ、台形断面をなす応力緩和部材12の幅広
部に透明離型フィルム13を付着している。
力(反発弾性力)を有する。そして、反発弾性部材11
は、応力緩和部材12の凝集力より大きな復元力を有
し、応力緩和部材12のバックアップ材として機能す
る。反発弾性部材11は、 3時間以上で50%以上の復元
力を有することが好適である。反発弾性部材11は、応
力緩和部材12の凝集力より大きな復元力を有するこ
と、複合シール材10の軽量化、コストメリットから、
ポリマー発泡体が好適であり、特に応力緩和部材12の
断面中心部に装填される円形断面のポリエチレン円形発
泡体とした。
動することにて外部応力を吸収するものであり、反発弾
性部材11の復元力より小さな凝集力を有する。応力緩
和部材12は、ブチルゴムが好適であり、特に台形断面
の、針入度(JIS )50、伸張率(JIS )1300%以上、引
張応力3kg/cm2 以上、剪断接着力3kg/cm2 以上の樹脂架
橋バージンブチルゴムをベースとしたカーボン配合ブチ
ルゴムとした。
巻物とするために複合シール材10の全幅より広幅と
し、複合シール材10の取付作業に際し、複合シール材
10を取付部材1の取付溝1A(サッシ枠の両側サッシ
歯間に形成される取付溝)に位置合わせする際、複合シ
ール材10と取付溝1Aとの位置関係を目視できるよう
に、透明フィルムとした。また、応力緩和部材12の成
形温度は80〜100 ℃となるため、離型フィルム13のフ
ィルム材として耐熱安定性の良いポリエステルを用い
た。また、離型フィルム13の離型材としてブチルゴム
に最適なシリコンを選択し、人為的応力でなければ剥れ
ないものとし、風雨やゴミ、ホコリから複合シール材1
0を保護するものとした。
て説明する。(1) 取付部材1の取付溝1Aに沿って複合
シール材10を取付ける。複合シール材10は取付部材
1の下枠の中央あたりから取付け始め、枠の外周を回し
た後、付け合わせ部は 5〜10mmほど長くして、取付溝1
Aに押し込む(図1)。
狭幅部分側から取付溝1Aに装着されるものであり、装
着作業性は良い。
0を被取付部3に接合する(図2(A))。このとき、
離型フィルム13は剥離される。
部3に取付け、取付部材1と被取付部3の間で複合シー
ル材10を挟圧する(図2(B))。このとき、複合シ
ール材10は、図2(C)に示す如く、台形断面の広幅
部分側を取付部材1の取付溝1Aから該取付部材1の両
側サッシ歯の外端面と被取付部3との間経由で外方へと
はみ出し可能とされる。反発弾性部材11は圧縮力を受
け、復元力を貯える。また、応力緩和部材12は高い伸
張率と粘着力により、固定具2が被取付部3に入ったと
きに被取付部3に生ずる隙間にも追従して入りこの隙間
を封止する。
した後、反発弾性部材11が復元し、反発弾性部材11
の復元力と応力緩和部材12の凝集力とが応力平衡状態
となる(図2(C))。このとき、応力緩和部材12は
反発弾性部材11の復元力により、取付部材1と被取付
部3の隙間にある全ての凹凸に浸入し、確実なシール状
態を形成する。
て、たとえ部分的に切れる如くに消失しても、応力緩和
部材12の高い伸張率と粘着性及び撥水性により、シー
ル性が確保される。
複合シール材10の外形を台形状とし、狭幅部分側か
ら取付部材1の両側サッシ歯間の取付溝1Aに挿入した
から、複合シール材10の挿入先端が取付溝1Aの溝幅
より狭い先細状になり、挿入作業性が良い。
広幅部分側を取付部材1の取付溝1Aから該取付部材1
の両側サッシ歯の外端面と被取付部3との間経由で外方
へとはみ出し可能にしたから、取付部材1と被取付部3
の間に必ず複合シール材10を充填するものとし、かつ
その充填の程度を外部から容易にチェックできる。
0は断面中心部の反発弾性部材11を圧縮して該複合シ
ール材10を前記取付溝1Aに挿入し、取付部材1の取
付完了後には、断面中心部の反発弾性部材11の復元力
が応力緩和部材12を恒久的にバックアップし、応力緩
和部材12によるシール性を確保する。このとき、反発
弾性部材11は円形断面をなして断面中心部に装填され
ているから、反発弾性部材11が長手方向でねじれて応
力緩和部材12内に装填されることがあったとしても、
複合シール材10の長手方向各部で応力緩和部材12に
囲まれる反発弾性部材11の断面位置状態を均等にし、
複合シール材10のシール品質の均一性を確保できる。
の固定具2が必ず台形断面の応力緩和部材12を通過す
るから、固定具2によって形成される隙間を応力緩和部
材12により直ちに確実に封止できる。
たが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があっても本発明に含まれる。例えば、複合シール
材10は2次シール材として用い、図1(B)に示す如
く、1次シール材20を併用するものであっても良い。
内部において用いられ、その防水、気密を図るものであ
っても良い。
技能に頼ることなく安定的に完全なシール性能を確保で
きる複合シール材を得ることができる。
ることなく安定的に完全なシール性能を確保できる複合
シール材を使用してなる建物を得ることができる。
模式図である。
ある。
模式図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 サッシ枠を固定具により外壁に取付ける
に際し、サッシ枠と外壁の凹凸面との間に介装される複
合シール材において、 台形断面の非加硫のブチルゴムの断面中心部に円形断面
の発泡体を装填した長尺連続体であり、台形断面の狭幅
部分側からサッシ枠の両側サッシ歯間に形成されている
取付溝に挿入され、台形断面の広幅部分側をサッシ枠の
取付溝から外方に突き出した状態で外壁に当て、サッシ
枠の両側サッシ歯の外端面を外壁に当てる該サッシ枠の
外壁への取付状態下で、台形断面の全体をサッシ枠の取
付溝と外壁とで囲まれる閉じ断面内に隙間なく挟圧充填
し、台形断面の中心部で圧縮せしめられた発砲体の弾性
復元力により非加硫のブチルゴムをサッシ枠の取付溝の
全域と外壁の凹凸面に隙間なく充填し、該非加硫のブチ
ルゴムの一部を該サッシ枠の両側サッシ歯の外端面と外
壁との間経由で該サッシ枠の取付溝の外方にまではみ出
し可能にし、サッシ枠を外壁に取付ける固定具が台形断
面を必ず通過せしめられることを特徴とする複合シール
材。 - 【請求項2】 前記非加硫のブチルゴムが針入度50程度
のブチルゴムである請求項1に記載の複合シール材。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の複合シール材を
使用してなる建物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34717293A JP3216676B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 複合シール材及び建物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34717293A JP3216676B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 複合シール材及び建物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07190199A JPH07190199A (ja) | 1995-07-28 |
JP3216676B2 true JP3216676B2 (ja) | 2001-10-09 |
Family
ID=18388407
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34717293A Expired - Lifetime JP3216676B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 複合シール材及び建物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3216676B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013199789A (ja) * | 2012-03-26 | 2013-10-03 | Asahi Rubber Kk | 止水部材及びこれを用いた防水方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4757392B2 (ja) * | 2001-03-16 | 2011-08-24 | アサヒゴム株式会社 | 建築物の壁面開口への鍔付き筒状部材の取付構造 |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP34717293A patent/JP3216676B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013199789A (ja) * | 2012-03-26 | 2013-10-03 | Asahi Rubber Kk | 止水部材及びこれを用いた防水方法 |
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JPH07190199A (ja) | 1995-07-28 |
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