JP3215789B2 - インクジェット記録ヘッド - Google Patents

インクジェット記録ヘッド

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JP3215789B2 JP33343195A JP33343195A JP3215789B2 JP 3215789 B2 JP3215789 B2 JP 3215789B2 JP 33343195 A JP33343195 A JP 33343195A JP 33343195 A JP33343195 A JP 33343195A JP 3215789 B2 JP3215789 B2 JP 3215789B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク液滴を画像
記録媒体上へ選択的に付着させるインクジェットヘッド
の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】積層圧電素子の厚さ方向の変位を利用し
て圧力室の壁の一つを形成した振動板を変位させて圧力
室内に充填したインクを加圧し該圧力室に連通するノズ
ルよりインクを噴射するインクジェットヘッドは特公平
7−57545に示されている。その構造の概要は図7
に示すように剛性部材109上に積層圧電材料を接着し
積層圧電材料面に溝加工を施すことで独立的に駆動可能
な複数の積層圧電素子107を形成し、圧力室102の
一つの壁を形成する振動板103を変位させて圧力室1
02内に充填したインクを加圧し圧力室102に連通す
るノズル111よりインク滴を噴射するものである。こ
の構成は圧電体を積層することで厚さ方向の変位量を大
きくし結果として圧力室を高密度で配置することを目的
とするものである。更に積層圧電素子107は振動板1
03上および剛性部材109上に形成された電極パター
ン108に電気的に接続されており外部から駆動を容易
にすることも目的とするものである。
【0003】しかし、前記の構造においては積層圧電素
子107のピッチが溝の加工限界で決まり、よりノズル
ピッチを密にするには問題を有する。例えば高画質な1
インチあたり600ドット(600dpi)相当の印字
をするノズル配列ピッチは、機械による溝加工限界を遥
かに越えているため構成できない。さらに60ノズルを
越えるようなマルチノズルヘッドを構成すると剛性部材
109では中央部の振動板103を充分固定することが
できなくなり、また剛性部材109も積層圧電素子10
7の駆動による反力に耐えられるように充分に厚く大き
いものにしなければクロストークが発生するようにな
る。
【0004】またノズル数の多いマルチノズルヘッドを
構成すると、積層圧電体に機械加工で多数の溝を形成す
るため、積層圧電体内部の電極成分である銀(Ag)等
が誘電体で形成された圧電体壁面に擦りつき絶縁抵抗が
低下する不良が発生する確率が増えることがわかった。
このため歩留りが低くなり生産性が悪くなるという問題
を有する。またさらに積層圧電素子107は振動板10
3上および剛性部材109上に形成された電極パターン
108に電気的に接続されており電極パターン108か
らさらに外部の駆動信号線と接続されるので電気接続点
が増え信頼性低くなるという問題を有する。
【0005】また電気エネルギーの供給路が外部環境に
露出しているので、ノズル111から噴射するインクが
積層圧電素子107または電極パターン108上に流れ
込み電気的短絡を起こすという問題が発生する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題点
を鑑みなされたものであり、その目的とするところは、
積層圧電素子を基板に並べ振動板と圧力室で印字ヘッド
を構成し積層圧電素子と基板と圧力室の並び方向の端面
からインクを噴射するインクジェット記録ヘッドにおい
て、60から100を越える小型で高性能なマルチノズ
ル・オンデマンド・インクジェットヘッドを可能ならし
め、さらに生産性、信頼性のあるインクジェット記録ヘ
ッドを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のインクジェットヘッドは、下記記載の構成を採
用する。本発明による第1のインクジェットヘッドは、
絶縁性基板上に複数の積層圧電素子を接着した積層圧電
素子ユニットと、圧電素子ユニットを保持する固定部材
と、積層圧電素子の自由端平面と固定部材上に接合する
振動板と、振動板上に接着した圧力室およびインク供給
口を形成した流路基板とで構成する複数のヘッドユニッ
トを枠体に固定し、前記ヘッドユニット端面と枠体面に
ノズル板を接合したことを特徴とする。
【0008】本発明による第2のインクジェットヘッド
は、絶縁性基板上に複数の積層圧電素子を接着した積層
圧電素子ユニットと、圧電素子ユニットを保持する固定
部材と、積層圧電素子の自由端平面と固定部材上に接合
する振動板と、振動板上に接着した圧力室およびインク
供給口を形成した流路基板と、前記固定部材と前記振動
板と前記流路基板の端面上に接着したノズル板からなる
ヘッドユニットの複数を、前記ノズル板のノズル列の間
隔が一定になるように枠体に固定したことを特徴とす
る。
【0009】本発明による第3のインクジェットヘッド
は、絶縁性基板上であって積層圧電体の端面にあたる部
分に面取り、または溝加工を施したことを特徴とする。
【0010】本発明による第4のインクジェットヘッド
は、枠体が形成する平面とノズル板の平面を治具上の平
坦面に押し当て、かつノズル板上に形成した位置決めマ
ークによってノズル列の位置を決めた後に、紫外線硬化
型の接着剤で複数のヘッドユニットを枠体に固定する製
造方法を特徴とする。
【0011】本発明による第5のインクジェットヘッド
は、積層圧電素子の各圧電体層に電圧を印加するための
集電極部に外部からの駆動信号入力線を直接電気接続し
たことを特徴とする。
【0012】本発明による第6のインクジェットヘッド
は、積層圧電素子の集電極部に接続する電気接点におい
て、外部からの駆動信号入力接点がFPCを裸線化した
線状の電気接点であることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施例を説
明するためのインクジェット記録ヘッドの概要構成を表
わす分解斜視図であり、図2は同インクジェット記録ヘ
ッドの一部を構成するヘッドユニットの分解斜視図、図
3は同ヘッドユニットの断面図である。以下この図を用
いてインクジェット記録ヘッドの概要構成を説明する。
【0014】図3に示すように圧電効果を有する20μ
m程度の薄いペースト状の圧電材料板30上に銀を主成
分とするペースト状の電極層31を積層しさらに圧電材
料板30と電極層31を順次複数積層した後に焼成する
ことで積層圧電体20を形成する。尚電極層31は一つ
一つの圧電材料板の両面に形成され一方が端面の集電極
22aに露出し、他方が対向する端面の集電極22bに
露出している。集電極22a,22bは積層圧電体20
にクロム、ニッケル、金を順次真空蒸着法等の薄膜形成
手段を施すことによって形成する。積層圧電体20の集
電極22aと集電極22b間に電圧を印加すると一つ一
つの圧電材料板30に電界が発生し一つ一つの圧電材料
板は厚さ方向に微小な寸法だけ伸び、その集積として積
層圧電体20は厚さ方向に必要量変位する。
【0015】図2に示すようにこの積層圧電体20をセ
ラミック等の絶縁材料からなる絶縁性基板21上に接着
する。さらに積層圧電体20の上面からワイヤーソーな
どの機械加工手段で溝加工を施すことにより積層圧電体
20を独立に駆動可能な積層圧電素子23に分割し圧電
素子ユニット25を形成する。外部からの電力はFPC
(フレキシブル、プリント、ケーブル)24で供給され
端部付近で裸線化した線状の接点24aと集電極22
a、集電極22bとをハンダ付け等の方法で電気的に接
続する。積層圧電素子23は厚み方向に変位すると同時
にその垂直方向である長さ方向および幅方向にも変位す
るので、電極パターンを積層圧電素子23の上面や下面
または他の部材に形成し集電極22a,22bの面と接
続する従来の方法によるとその接続するつなき部分でよ
く断線を起こす。本発明の実施例のようにFPC24を
積層圧電素子23の集電極22a,22bに直接電気接
続する方法をとると、電極パターンを積層圧電素子23
の上面や下面または他の部材に形成する方法に比べ、集
電極の部分だけで電気的に接続しているので電気的接点
数が減るので信頼性が向上する。またさらにはFPC2
4の先端または先端付近部を裸線化し線状の金属電気接
点としているので積層圧電素子23の厚さ方向の変形に
対して線状の金属電気接点が伸びることで、FPCの持
つ剛性によって積層圧電素子23の変形を規制すること
がなくなる。このため電気機械変換効率が向上する。
【0016】また、図3に示すように積層圧電体20の
端面に位置する集電極22a、または集電極22bの下
部であって、絶縁性基板21に接合する部分で絶縁性基
板21上に34aの面取り、さらに34bのように溝加
工を施すと、絶縁性基板21と積層圧電体20との間の
接着剤が多少はみ出しても絶縁性基板21の端面と集電
極22aとを平坦な面とし、絶縁性基板21の上面と集
電極22bとの面を垂直な面とすることができる。この
ため、局部的な接着剤のはみ出しによって、その部分の
FPC24を外側に押し出し集電極22a、22bとF
PC24の電気的接続で導通不良を起こすことというよ
うなことがなくなり信頼性が向上する。
【0017】このように絶縁性基板21と積層圧電体2
0とFPC24によって構成された圧電素子ユニット2
5を、図2に示すように中央部に窓が形成された樹脂材
料からなる固定部材26に挿入する。さらに、図2の断
面図に示すように積層圧電素子23で絶縁性基板21の
接着面と反対側の面である自由端面と、固定部材26の
上面が平坦になるようにした後に、絶縁性基板21と固
定部材26との間の隙間に接着剤を充填して圧電素子ユ
ニットを固定部材26に固定する。
【0018】このようにして固定部材26上面と積層圧
電素子23の自由端面とで形成された平面上に、薄い振
動板27を積層する。さらに振動板27は積層圧電素子
23の自由端と固定部材26の上面と接着される。ここ
で振動板27は電鋳法によって形成した数μm程度ニッ
ケル板である。さらに積層圧電素子23の一つ一つに対
応した圧力室32とインク供給口33とを備え樹脂材料
で形成した流路基板28を接着する。こうした制作した
ユニットを以下ヘッドユニット10と記すこととする。
【0019】前述のように積層圧電素子23は積層圧電
体20を絶縁性基板21上に接着しワイヤーソーによっ
て溝加工して形成する。このためワイヤーによって切断
された電極層31の銀−パラジウムの粉が圧電材料板3
0の切断面に擦りつけられる。対向する電極層31は切
断面に露出しその間隔は圧電材料板30の板厚の20μ
m程度であるので、湿気等の外部環境で容易に絶縁抵抗
が劣化する。また、よくは解らないが機械振動によって
圧電材料板30内にマイクロクラックが発生し、この中
に水分が吸着し絶縁性が劣化することがあるようであ
る。ここで絶縁不良とは電気的な短絡を意味しているの
ではなく、数MΩの抵抗を有していても連続駆動によっ
てその抵抗値が徐々に低下し、駆動以外に余分な電流を
流したり、選択したインク滴噴射以外のタイミングで積
層圧電素子23を充電または放電して余分なインク滴を
噴射してしまう現象を作り出すものをいう。このような
絶縁不良の発生は機械加工の条件や材料の改良等である
程度は改善できるが、64チャンネルのヘッドで多数を
制作するとどうしても1から2チャンネルほどの絶縁不
良が発生するヘッドが何個かできる。このため生産の歩
留りが非常に悪いものとなっていた。
【0020】図2では簡単のために4つの積層圧電素子
23と4つの圧力室32で4つのチャンネルを示したが
実際は20から50チャンネルでヘッドユニット10を
構成する。この程度のチャンネル数でヘッドユニット1
0を構成すると圧電ユニットの絶縁不良の確率が64チ
ャンネル以上の場合に比べ格段と低下し、圧電ユニット
の歩留りが向上した。
【0021】固定部材26は絶縁性基板21と振動板2
7を機械的に結合し積層圧電素子23の変形を効率良く
振動板27の変形につなげることができるので、図7で
示した従来のような大きなコの字形の剛性部材109を
用いないで良く小型で軽量な印字ヘッドが構成できた。
またさらに積層圧電素子23の前後に位置する部分の振
動板27を固定部材26よって固定しているのでヘッド
ユニット10の中央部でもクロストークの発生を押さえ
ることができた。
【0022】またさらには積層圧電素子23の電極と、
積層圧電素子23の集電極22a,22bと、集電極2
2a,22bとFPCとの電気的接合面が絶縁性基板2
1と振動板27と固定部材26によって取り囲まれてお
り、噴射したインク滴が回りこんでショートを起こす危
険がなくなる。さらに絶縁性基板21と固定部材26と
の隙間を接着剤等で埋めると湿気等の環境条件によって
積層圧電素子23の溝加工面上に流れるリーク電流を低
減させることができる。
【0023】図1は上述のようにして形成した複数のヘ
ッドユニット10を用いて構成するインクジェット記録
ヘッドの分解斜視図を示している。3つのヘッドユニッ
ト10を樹脂材料で形成した枠体11の窓部に挿入しヘ
ッドユニット端面10aと枠体11の端面11aが同一
平面となるようにして位置決めし、図示していない枠体
11内部のリブとヘッドユニット10との隙間に接着を
充填して固定する。この後に3列のノズル12を形成し
たノズル板13をヘッドユニット端面10aと枠体11
の端面11a上に接着しインクジェット記録ヘッドを形
成する。
【0024】ノズル12の各列のノズル間ピッチはヘッ
ドユニット10と同じであるが、ヘッドの記録用紙に対
する走査方向(ノズル列と直角方向)を基準とする線か
らノズル間ピッチの1/3ピッチずつずらして3つのヘ
ッドユニット10を配列している。このため印字密度は
ヘッドユニット10のピッチの3倍の密度で構成するこ
とができる。実際にはヘッドユニット10の積層圧電素
子23または圧力室32の並びを120dpiで形成
し、インクジェット記録ヘッドの印字密度をこの3倍の
360dpiで制作した。また、ヘッドユニット10の
積層圧電素子23または圧力室32の並びを200dp
iで形成し、インクジェット記録ヘッドの印字密度を6
00dpiとすることも可能である。
【0025】図4は本発明の第2の実施例を説明するた
めのインクジェット記録ヘッドの概要構成を表わす分解
斜視図であり、図5は本実施例のノズルの配置を示す図
であり図6はヘッドユニットと枠体との関係を示す断面
図である。図4で示すように実施例2は実施例1で説明
したヘッドユニット10を用いて形成する。ヘッドユニ
ット10の固定部材26と振動板27と流路基板28の
端面をラップ等の機械加工によって平坦にし、この平面
にノズル41が形成さらたノズル板43を接着する。こ
のノズル付きヘッドユニットを新たにヘッドユニット4
0と記す。本実施例と実施例1と違いはヘッドユニット
40の状態でインク噴射が可能かどうかの点である。
【0026】このようにして形成した3つのヘッドユニ
ット40を図4に示すように枠体42の窓部に挿入す
る。図5に示すように隣接するヘッドユニット40のノ
ズル41位置をノズル間ピッチの1/3だけずらす。位
置決めにはノズル板上に設けた位置決めマーク50を利
用して行う。このようにすると実施例1と同様にヘッド
ユニット40のノズル間ピッチの3倍の印字密度のイン
クジェット記録ヘッドが形成できる。次に図6に示すよ
うにノズル板43と枠体42の端面を治具等の高平坦な
面に押し当て裏側から紫外線硬化型の接着剤61でヘッ
ドユニット40と枠体42を固定しインクジェット記録
ヘッドを形成する。また、枠体42の表面でヘッドユニ
ット40との接触部は面取り42が施されおり、この空
間に樹脂系またはゴム系の接着剤63を流しインクが内
部に進入しないようにシールする。
【0027】実施例2のように印字ヘッドを形成してい
くと、実施例1と同様に比較的ノズル数の少ないヘッド
ユニットを用いることで、クロストークがなく、積層圧
電素子23の絶縁不良が少なく、印字密度の高いインク
ジェット記録ヘッドが構成できるが、さらに次のような
利点も生じる。
【0028】第1に一つ一つのヘッドユニット40にお
いてインク噴射が可能である点があげられる。インクジ
ェット記録ヘッド技術は構成が簡単である反面、各構成
要素に要求される機能が多い。例えばノズル板43にお
いてはノズル41の穴形状、寸法精度、表面粗さ、ヘッ
ドユニット40内でのインクとの親水性(表面とインク
の接触角)、インク噴射側の表面の撥水性、ノズル41
上で前記親水性を有する面と前記疎水性を有する面との
境界条件等複雑であり、さらに他の構成要素も同様に多
岐にわたる機能が要求される。さらに、数量を生産する
と材料の組成や制作工程でのばらつきによって積層圧電
体の圧電定数が5%から10%変動するため、インクの
噴射速度やインク滴の径などの性能がばらつきを生じ
る。このためヘッド完成後に実際にインクまたは他の液
体を充填して品質や性能を確認する必要がある。比較的
ノズル数が少ないユニット構成で一つ一つの性能を確認
できるようにすると、不良ヘッドを採用しないことや性
能のばらつきの等しいヘッドユニット40どうしを組み
合わせてインクジェット記録ヘッドを形成できるので品
質が向上できとともに生産性が向上する。
【0029】別の例として3つのヘッドユニット40に
種類の異なったインクを充填しカラーインクジェット記
録ヘッドを構成する場合がある。この場合、インクの物
性である粘度、表面張力等はYMC各色で異なるため、
インクジェット記録ヘッド内でインク噴射性能を揃える
ためには、性能の異なるヘッドユニットを用いる必要が
ある。このような要求に対しては実施例2の構成が有効
であり、事前に確認した異なった性能のヘッドユニット
40を3つ組み合わせてインクジェット記録ヘッドを構
成すると良い。
【0030】第2の利点としてノズル板43がインク噴
射平面でそれぞれ分割されているのでカラーインクジェ
ット記録ヘッドを構成する場合、YMC各色がノズル4
1面で混色することが無くなる点である。一般的にイン
ク噴射平面はワイピング機構等でメンテナンスするが、
拭き取り操作で隣接ノズルからの他のインクが混じりノ
ズル41上で混色する危険があった。各色でノズル板4
3を別々に持ち各色間にインクの回りこみを防止する撥
水面45を形成すれば混色を防ぐことができる。
【0031】
【発明の効果】本発明の実施例1と実施例2におけるイ
ンクジェットヘッドの構成によると、絶縁性基板上に適
当な数量の積層圧電素子を並べたヘッドユニットの複数
を用いて、積層圧電素子における機械加工面でのリーク
電流がなくクロストークがない60ノズル以上さらには
100ノズルを越えるマルチノズルヘッドを形成でき
る。
【0032】さらに実施例2におけるインクジェットヘ
ッドの構成によるとヘッドユニットの性能にあわせてイ
ンクジェット記録ヘッドを構成できるので、カラーイン
クの各色に対して最適化した印字ヘッドを制作できると
ともにインクの各色がノズル板上で交じり合うことがな
くなった。また、ヘッドユニットの品質が管理できので
生産性が向上した。
【0033】また、積層圧電素子の集電極にFPCの先
端付近を裸線化した線状の電気接点を直接接合すること
で、信頼性の高いインクジェット記録ヘッドが形成でき
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のインクジェット記録ヘッド全
体の構成を表わす分解斜視図。
【図2】本発明の実施例のヘッドユニットを表わす分解
斜視図。
【図3】本発明の実施例のヘッドユニットを表わす断面
図。
【図4】本発明の実施例のインクジェット記録ヘッド全
体の構成を表わす分解斜視図。
【図5】本発明の実施例のノズル配列を示す部分図。
【図6】本発明の実施例のヘッドユニットと枠体の関係
を示す部分断面図。
【図7】従来技術を表わす分解斜視図。
【符号の説明】
10、40ヘッドユニット 11、41枠体 13、43ノズル板 21 絶縁性基板 22a,22b集電極 23、43積層圧電素子 24FPC 25圧電ユニット 26固定部材 27振動板 28流路板
フロントページの続き (72)発明者 三ッ橋 正 埼玉県所沢市大字下富字武野840番地 シチズン時計株式会社技術研究所内 審査官 尾崎 俊彦 (56)参考文献 特開 平5−270099(JP,A) 特開 平7−186388(JP,A) 特開 平6−226971(JP,A) 特開 平7−108681(JP,A) 特開 平2−88245(JP,A) 特開 平7−285219(JP,A) 特開 平7−186386(JP,A) 特開 平5−238003(JP,A) 特開 平6−316066(JP,A) 特開 平4−141432(JP,A) 特開 平7−9681(JP,A) 特開 平7−285223(JP,A) 特開 平5−338154(JP,A) 特開 平7−195688(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/045 - 2/055 B41J 2/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ノズル板を有するインクジェット記録ヘッ
    ドにおいて、前記ノズル板を有しない複数のヘッドユニ
    ットを枠体に固定し、前記ヘッドユニット端面と前記枠
    体面に前記ノズル板を接着したことを特徴とするインク
    ジェット記録ヘッド。
  2. 【請求項2】前記ノズル板は前記複数のヘッドユニット
    に対し、共通のものとしたことを特徴とする請求項1に
    記載のインクジェット記録ヘッド。
  3. 【請求項3】積層圧電素子を利用するインクジェットヘ
    ッドにおいて、積層圧電素子の各圧電体層に電圧を印加
    するための一方の集電極と他方の集電極の両方を、それ
    ぞれ前記積層圧電素子の互いに対向する端面上に於いて
    共通のFPCに接続し、該FPCを用いて直接外部と電
    気接続することを特徴とするインクジェット記録ヘッ
    ド。
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