JP3215549U - 気管支鏡 - Google Patents

Abstract

【課題】プローブ角度の位置決めが容易で、プローブを堅固に撮影モジュール及び発光体と組み合わせることができ、撮影の安定性を向上させる気管支鏡を提供する。【解決手段】気管支鏡は制御機構を有するハンドルを含む。ハンドル１の一端に挿着型スクリーン２が接続され、他端にカテーテル３が結合される。カテーテルの遠端部に、内部に主弾性スプリングコイルを含むホース部４が設けられる。最遠端部に、内部に撮影モジュールと発光体を有するプローブ５が結合される。カテーテル内に二本の引張コードが設けられ、その近端部は制御機構に延在するように結合され、遠端部はそれぞれ二つの小型弾性スプリングコイル内に穿設されて固定される。ハンドルの制御シート１３を押圧することで、前後移動方式で引張コードを操作連動させて相対位置を変更し、主弾性スプリングコイルと小型弾性スプリングコイルの協働により、ホース部とプローブをスムーズに湾曲させて位置決めする。【選択図】図１

Description

本考案は、気管支鏡の新たな設計であり、主に巧妙かつ堅固な組み合わせ構造を提供する。より簡単な操作方法で、気管支鏡のカテーテルの遠端部の揺動または湾曲及び位置決め効果を効果的に制御し、プローブ内における撮影モジュールと発光体の結合の安定性を向上させ、また実用性を兼ね備える。

従来の気管支鏡構造は、一般的には制御機構が設けられるハンドルを含み、一端に、人体の内部に伸び込むための細長いカテーテルが結合される。該カテーテルの遠端部に、撮影モジュールが内蔵されたプローブが接続される。それによりヒトの体腔内の映像を撮って外部のスクリーンに伝送して、医療従事者による直接観察又は治療に供する。人体の内部の角度の異なる位置の映像を取得するために、カテーテルの遠端部に湾曲可能なホース部が設けられ、制御機構を利用して二本の引張コードを操作することで、ホースを制御して揺動させ、またプローブを連動させて方向転換させ、角度の異なる複数の腔内映像を取得する。

人々に熟知されているこのような気管支鏡に含まれる制御機構、ホース部の湾曲構造の設計、及び遠端部のプローブの構造が別々に異なるが、使用の点において利便性及び実用性が実現されていない。例えば、人々に熟知されている湾曲制御構造について、操作によりカテーテルの遠端部を所定の位置まで湾曲させる時、手動方法で、手で所定の位置を把持してカテーテルの湾曲角度の位置決めを確保しなければならないが、変位の恐れがある。又は、ロック機構を備えるものについて、更にボタンをロックするために係合機構を押圧する必要がある。カテーテルの遠端部の角度を変える必要がある時、また一つの手でアンロック動作を実行する必要がある。それは使用上の不便及び悩みを必然的に引き起こして、片手による操作の要求を達成しにくい。また、人々に熟知されているカテーテルの遠端部のホースを湾曲させる構造について、その大部分は、複数のユニットの組み合わせを利用して、ホース部内に収容される揺動可能な支持体を構成するものであるが、該構造の製造にかかる時間が長く、また加工がかなり繁雑であり、ホースを制御して湾曲させる組み合わせは、スムーズであるとは限らない。そのうちの一つのユニットに故障が発生すると、全体が使用不可能になるため、実際の応用に適しない。内部に撮影モジュール及び発光体等の部材が結合されている遠端部のプローブ、及び作動孔路が予備成形されたという成形方法について、人々に熟知されている方法として金型を利用し、まず各部材を配置するが、出口端に位置決めされた長尺状構造が設けられてない。従って、接着剤注入によるパッケージングを行う時、各内部部材が効果的な位置決め設計を欠いているため、撮影モジュール、発光体又は作動孔路の変位を発生して、製品の欠陥又は故障を引き起こすことが多く、操縦の正確性に不利である。また、接着剤による接着の時間が長すぎるため、従来の気管支鏡の設計を改良する必要がある。

本考案は、気管支鏡であり、主に気管支鏡のカテーテルの内部の二本の引張コードを容易に制御して移動させ、カテーテルの遠端部のホース部を連動させて揺動または湾曲させ、その角度を容易に位置決めする気管支鏡を提供する。

本考案の目的は以下の技術的解決手段により実現される。
気管支鏡であって、制御機構が結合されるハンドルを含む。該ハンドルの一端に挿着型スクリーンが接続され、他端にカテーテルが結合される。カテーテルの遠端部に、内部に主弾性スプリングコイルを有するホース部が設けられ、最遠端部に、更に、内部に撮影モジュール及び発光体が設けられるプローブが接続される。カテーテル内に二本の引張コードが設けられ、その近端部は制御機構に延在するように結合され、その遠端部はそれぞれ二つの小型弾性スプリングコイル内に穿設されて固定される。ハンドルの上方の制御シートを押圧することで、前後移動の方法で二本の引張コードを操作して連動させてその相対位置を変え、更にカテーテルの外端のホース部及びプローブを異なる方向へ湾曲させるという目的を達成し、またカテーテルの遠端部のプローブを該角度に位置決めすることができる。

また、そのホース部は主弾性スプリングコイルと二つの小型弾性スプリングコイルの協動により、側方向へスムーズに湾曲することができるが、プローブは撮影モジュール及び発光体等の部材に堅固かつ正確に結合することができる。すなわち本考案が提供する改良した気管支鏡は、操作しやすく、撮影の安定性等が著しいという進歩性を有する。

図１は本考案の気管支鏡の外観を示す立体図である。 図２は本考案の気管支鏡のハンドル及び制御機構を示す分解立体図である。 図３は本考案の図２の組み合わせの断面図である。 図４は本考案の図３の押圧後の状態を示す断面図である。 図５は本考案の図４のように制御シートを前後に移動させる実施例を示す図である。 図６は本考案の図４のように制御シートを前後に移動させる実施例を示す図である。 図７は本考案の新型気管支鏡のホース部の内部構造を示す立体図である。 図８は本考案の図７の平面図である； 図９は本考案の新型気管支鏡のカテーテルの遠端部の湾曲を示す模式図である。 図１０は本考案の固定ベースの別の応用例を示す立体図である。 図１１本考案の新型気管支鏡のプローブ構造を示す斜視立体図である。 図１２は本考案の図１１の分解図である。

まず図１〜３を参照する。本実施例は気管支鏡の改良した設計であり、ハンドル（１）を含み、その一端に挿着型スクリーン（２）が接続され、他端にカテーテル（３）が結合される。カテーテル（３）の遠端部はホース部（４）であり、最遠端部にプローブ（５）が結合される。そのうち、ハンドル（１）の内部に制御機構が設けられる。該制御機構は、ハンドル（１）の内部に枢着されて、回転可能な構造として形成される回転輪（７）を含む。回転輪（７）の上部に収容溝（８）が設けられ、溝内にスプリング（９）及び牽引ブロック（１０）が設けられる。牽引ブロック（１０）の上部は円弧状に設けられ、また円弧状滑り止めシート（１１）が結合される。回転輪（７）の上部に対するハンドル（１）の一部は球面体（６）として設けられ、また縦型長溝孔（１２）が設けられる。制御機構は、下方に連結棒（１４）が設けられる制御シート（１３）を更に含む。制御シート（１３）はハンドル（１）の球面体（６）の上方に設けられ、下方の連結棒（１４）が長溝孔（１２）を貫通して、内部の制御機構の牽引ブロック（１０）の中心孔（１５）と結合するようにさせるため、制御シート（１３）の移動により牽引ブロック（１０）を制御して回転輪（７）を動かして回転させることができる。

気管支鏡のカテーテル（３）の内部に二本の引張コード（１６）が設けられる。該二本の引張コード（１６）の近端部は制御機構の回転輪（７）に延在するように結合され、その遠端部はそれぞれ二つの小型弾性スプリングコイル（１７）に穿設され、遠端部の固定ベース（１８）に結合される。カテーテル（３）の遠端部にホース部（４）が設けられる。該ホース部の内部に主弾性スプリングコイル（２０）、二本の小型弾性スプリングコイル（１７）及び固定ベース（１８）が設けられる。図４〜８に示されるように、主弾性スプリングコイル（２０）は気管支鏡のカテーテル（３）の遠端部のホース部（４）の内部に設けられるが、二本の小型弾性スプリングコイル（１７）は主弾性スプリングコイル（２９）の内部における対向する両側に設けられる。気管支鏡を供給するための二本の引張コード（１６）はそれぞれ小型弾性スプリングコイルを貫通する。前記固定ベース（１８）はホース部（４）の最遠端部に配置され、それに中央垂直板（２１）が設けられ、その両側に別々に複数の貫通孔（２２）が設けられる。二本の引張コード（１６）の遠端部はそれぞれ固定ベース（１８）の両側の貫通孔（２２）を貫通して、位置決め板（２２）により固定される。従って、力を異なる引張コード（１６）に加えると、固定ベース（１８）を連動させて異なる側方向へ揺動させることができる。図９に示されるように、ホース部（４）を制御して側方向へ揺動させるという状態を達成し、更にカテーテル（３）の遠端部を湾曲させるという目的を達成する。更に図１０を参照すると、本考案の変更された実施例を示す。その固定ベース（１８）の構造は以下のとおりである。中央孔（２４）を有する。その環状外部に複数の貫通孔（２２）が設けられる。該中央孔（２４）は器具チューブ（３２）に接続するために用いられ、その中空型内部が作動チューブとして形成される。二本の引張コード（１６）の遠端部もそれぞれ固定ベース（１８）における対向する側の二つの貫通孔（２２）に穿設され、また別の垂直な両側の二つの貫通孔（２２）内に弾性ストリップ（２５）が取り付けられる。それにより固定ベース（１８）を制御して異なる引張コード（１６）による連動で、対応する方向へ正確に湾曲させ、カテーテル（３）の遠端部のホース部（４）を動かして同じ方向へ湾曲または揺動させることができる。本考案に作動管路を有する気管支鏡に適用することができるという効果を備えさせ、進歩性を向上させる。

本実施例におけるプローブ（５）は気管支鏡のカテーテル（３）の最遠端に結合される。その構造は中空型外チューブ（２６）及び端面板（２７）を含む。図１１、１２に示されるように、該端面板（２７）は中空型外チューブ（２６）の外端に組み合わせられる。端面板（２７）に器具孔（２８）、レンズ孔（２９）及び二つの光孔（３０）が設けられる。端面板（２７）の内側において、器具孔（２８）の側辺に二つのクランピングベース（３１）が設けられる。組み立て時、作動孔路とする器具チューブ（３２）の遠端部は器具孔（２１）に係止され、二つのクランピングベース（３１）により堅固にクランピングされる。撮影モジュール（３３）のレンズ（３４）はレンズ孔（２９）に係合される。また、該レンズ孔（２９）の前縁に、防水レンズ（３６）をレンズ（３４）の外部に結合するための階段状溝（３５）が更に設けられる。また、撮影モジュール（３３）の先端の両側に位置する発光体（３７）は端面板（２７）における対向する光孔（３０）内に係合され、各部材を堅固な結合状態にする。更に中空型外チューブ（１）の前後方から接着剤注入によるパッケージングプロセスを行い、遠端部のプローブ（５）の完璧な構造を実現する。撮影モジュール（３３）、発光体（３７）等を含むその内部における全ての部材を、変位が絶えて発生せずにいずれも所定の位置に位置決めする。最後に、気管支鏡のカテーテル（３）の遠端部のホース部（４）と中空型外チューブ（２６）の近端部を一体に防水方式で結合すると、本考案の新たな組み合わせ構造を完了する。

応用時、作業者は制御シート（１３）を容易に押圧し、牽引ブロック（１０）によりスプリング（９）を下へ圧縮し、滑り止めシート（１１）を球面体（６）の内表面から離れさせる。図１０に示されるように、気楽に操作することで制御シート（１３）を制御して前後に移動させ、回転輪（７）を連動させて正逆転させ、二本の引張コード（１６）の位置を制御し、カテーテル（３）の遠端部を異なる方向へ湾曲させるという目的を達成する。図１１、１２及び図７に示されるように、このような操作方法で作業者は片手で気楽に実行することができる。非常に容易であり、気を散らす必要がない。カテーテル（３）の遠端部を制御して特定の角度まで湾曲させた時、押圧した指を外すと、スプリング（９）が復帰力により牽引ブロック（１０）を上へ押し上げ、滑り止めシート（１１）をハンドル（１）の球面体（６）の内表面における図３に示す位置に密着させると、ブレーキのような位置決め効果を得ることができる。回転輪（７）は該位置に固定される時、カテーテル（３）の遠端部及びプローブ（５）を該湾曲角度に位置決めすることができる。それにより該位置の映像を穏やかに取って、映像データを内部回線によってハンドル（１）の他端の挿着型スクリーン（２）に返送する。作業者は心配をかけずに該映像をはっきりと観察することができ、医療行為に専念することができる。それにより本考案の進歩性を達成する。また、本考案において挿着型スクリーン（２）の代わりに外部接続型大スクリーンを利用して、撮影した映像を拡大して、より好ましい判別効果を得ることもできる。

要するに、本考案における改良された気管支鏡は、作業者の片手による制御により気管支鏡のカテーテル（３）の遠端部を湾曲させて、プローブを揺動させるという目的を達成することができる。また、プローブを決めた湾曲角度及び位置に固定し、安定した映像を取得し、ハンドルの他端におけるスクリーンにより直接観察することができる。プローブ内の撮影モジュール、発光体、ひいては作動孔路の結合の正確性及び安定性を確保することができる。即ち、本考案により取得された効果は、人々に熟知されている設計よりもより好ましい進歩性及び実用性を有する。

（１） ハンドル、（２） 挿着型スクリーン、（３） カテーテル、（４） ホース部、（５） プローブ、（６） 球面体、（７） 回転輪、（８） 収容溝、（９） スプリング、（１０） 牽引ブロック、（１１） 滑り止めシート、（１２） 長溝孔、（１３） 制御シート、（１４） 連結棒、（１５） 中心孔、（１６） 引張コード、（１７） 小型弾性スプリングコイル、（１８） 固定ベース、（２０） 主弾性スプリングコイル、（２１） 中央垂直板、（２２） 貫通孔、（２３） 位置決め板、（２４） 中央孔、（２５） 弾性ストリップ、（２６） 中空型外チューブ、（２７） 端面板、（２８） 器具孔、（２９） レンズ孔、（３０） 光孔、（３１） クランピングベース、（３２） 器具チューブ、（３３） 撮影モジュール、（３４） レンズ、（３５） 階段状溝、（３６） 防水レンズ、（３７） 発光体

Claims (8)

1. ハンドルを含み、ハンドルの一端に挿着型スクリーン又は外部接続型大スクリーンが接続され、他端にカテーテルが結合され、カテーテルの遠端部がホース部として設けられ、最遠端部にプローブが結合される気管支鏡において、
   該ハンドルの内部に制御機構が設けられ，該制御機構は、
   ハンドルの内部に枢着されて、回転可能な構造となり、上部に収容溝が設けられる回転輪と、回転軸の収容溝内に設けられ、下方にスプリングが設けられ、その上部が円弧状に設けられ、また中心孔が設けられ、その上部にまた滑り止めシート結合される牽引ブロックとを含み，
   回転輪の上部に対するハンドルの一部は球面体構造として設けられ、また縦型長溝孔が設けられ、
   制御シートは、ハンドルの球面体の上方に設けられ、その下方に連結棒が設けられ、該連結棒は球面体における長溝孔を貫通して、下方の牽引ブロックの中心孔と結合し、
   気管支鏡の二本の引張コードの近端部は制御機構の回転軸に延在するように結合され、
   ホース部の内部に、主弾性スプリングコイル、二本の小型弾性スプリングコイル及び固定ベースが設けられ、
   主弾性スプリングコイルはホース部内に設けられ、その外径がホース部の内径より僅かに小さく、
   二本の小型弾性スプリングコイルは主弾性スプリングコイルの内部における対向する両側に設けられ、二本の引張コードはそれぞれそれを貫通し、
   固定ベースはホース部の最遠端部に結合され、複数の貫通孔が設けられ、前記二本の引張コードはそれぞれ二つの貫通孔を貫通して、結合されて位置決め板により固定され、
   プローブは、中空型外チューブと、中空型外チューブの外端に組み合わせられ、器具孔、レンズ孔及び光孔が設けられ、器具孔の内側に位置する側辺にクランピングベースが設けられる端面板と、外端が器具孔に係止され、クランピングベースによりクランピングされる器具チューブと、レンズ及び複数の発光体を有し、該レンズがレンズ孔に組み合わせられ、発光体がその先端の両側に位置して、端面板の光孔内に対向するように係合される撮影モジュールとを含むことを特徴とする気管支鏡。
2. 制御シートが押圧されて前後に移動する時、牽引ブロックは連動して回転輪を動かして回転させ、引張コードの位置を変え、更に気管支鏡のカテーテルの遠端部のホース及びプローブを湾曲させることを特徴とする
   請求項１に記載の気管支鏡。
3. 制御シートが押圧されない時、スプリングの上向きの弾力により牽引ブロックにおける滑り止めシートをハンドルの球面体の内表面に密着させ、回転輪、引張コード及びカテーテルの遠端部のプローブをいずれも穏やかな位置決め状態にすることを特徴とする
   請求項１に記載の気管支鏡。
4. 前記固定ベースに中央垂直板が設けられ、各貫通孔はその両側に設けられ、二本の引張コードの遠端部がそれぞれ固定ベースの中央垂直板の両側の中間貫通孔を貫通するようにさせることを特徴とする
   請求項１に記載の気管支鏡。
5. 前記固定ベースに中央孔が設けられ、器具チューブと組み合わせられて、作動孔路を構成することができ、各貫通孔はそれぞれ固定ベースの外縁の管状部に設けられ、対向する両側の貫通孔内に指向ストリップが設けられ、二本の引張コードの遠端部はそれぞれ固定ベースの別の両側の二つの貫通孔を貫通することを特徴とする
   請求項１に記載の気管支鏡。
6. 異なる引張コードの移動により、固定ベースを対応する方向へ正確に揺動させ、カテーテルの遠端部のホース部を連動させて同一側へ湾曲させて方向転換させることができることを特徴とする
   請求項１に記載の気管支鏡。
7. 端面板のレンズ孔の前縁に、防水レンズと結合するための階段状溝が設けられることを特徴とする
   請求項１に記載の気管支鏡。
8. 中空型外チューブの近端部と気管支鏡のカテーテルの遠端部は防水方式で組み合わせられることを特徴とする
   請求項１に記載の気管支鏡。