JP3215502U - 扇風機の首部の構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐久性の向上とデザインの自由度の向上を図る扇風機の首部の構造を提供する。【解決手段】扇風機の首部4は、支柱に取付けられている取付具6と、取付具6に取付けられており複数の角度保持孔72が設けられている角度保持部材7と、モーター部に取付けられている首ホルダー5と、首ホルダー5に移動可能に設けられ角度保持部材7に向けて付勢されている角度保持ピン44とを有し、取付具6と首ホルダー5とは相対的に回転可能に連結されており、角度保持ピン44が複数の角度保持孔72のうちのいずれか1つに入り込むことによって首ホルダー5と取付具6との角度が保持されるように構成され、取付具6は樹脂により形成されており、角度保持部材7は金属により形成されている。【選択図】図2

Description

本考案は、扇風機の首部の構造に関する。特には、扇風機の主軸(支柱)とモーター部とを上下方向に回転可能に連結する首部の構造に関する。
扇風機には、モーター部と支柱(主軸)とが首部によって連結される構成を有するものがある。そして、モーター部の上下方向の向き(チルト角度)を変更できるように、モーター部と主軸とは、首部によって上下方向(チルト方向)に回転可能に連結されているものがある。特許文献1には、ネックピースが樹脂材料により形成される構成が開示されている。このような首部は、モーター部のチルト角度を変更できるように可動部を有する。このため、首部には耐久性が要求される。また、使用者の操作によらずにチルト角度が変化しないように、首部には、使用者等が設定したチルト角度を保持できる強度が要求される。特に、業務用の扇風機(工場や事務所などで用いられる扇風機)は、一般家庭で用いられる扇風機に比較して耐久性が要求されることから、首部の強度を高くしたいという要求が高い。このため、業務用扇風機の首部を構成するネックピースには、金属板が用いられている。しかしながら、扇風機の首部を構成する部材が金属板からなる構成であると、樹脂材料からなる構成に比較して形状の自由度が低い。
特開2003−106291号公報
上記実情に鑑み、本考案が解決しようとする課題は、形状の自由度を高めつつ、強度や耐久性を確保できる扇風機の首部の構造を提供することである。
前記課題を解決するため、本考案は、支柱とモーター部とを連結する扇風機の首部の構造であって、前記首部は、前記支柱に取付けられている取付具と、前記取付具に取付けられており、複数の角度保持孔が設けられている角度保持部材と、前記モーター部に取付けられている首ホルダーと、前記首ホルダーに移動可能に設けられ、前記角度保持部材に向けて付勢されている角度保持ピンと、を有し、前記取付具と前記首ホルダーとは相対的に回転可能に連結されており、前記角度保持ピンが前記複数の角度保持孔のうちのいずれか1つに入り込むことによって、前記首ホルダーと前記取付具との角度が保持され、前記取付具は樹脂により形成されており、前記角度保持部材は金属により形成されていることを特徴とする。
本考案によれば、首部の形状の自由度を高めつつ、強度や耐久性を確保できる。
図1は、本考案の実施形態に係る首部の構造が適用できる扇風機の構成例を模式的に示す斜視図である。 図2は、本考案の実施形態に係る首部の構造の例を模式的に示す分解斜視図である。 図3は、首ホルダーの構成例を模式的に示す斜視図である。 図4は、取付具の構成例を模式的に示す斜視図である。 図5は、本考案の実施形態に係る首部の構造の構成例を模式的に示す斜視図である。 図6は、本考案の実施形態に係る首部の構造の構成例を模式的に示す断面図である。
以下に、本考案の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。各図において、扇風機の上側を矢印「Up」で示し、下側を矢印「Dw」で示す。本考案の実施形態に係る首部の構造が適用された扇風機として、スタンド型の業務用扇風機を示す。業務用扇風機は、例えば「工場扇」や「工業扇」などと呼ばれることがある。業務用扇風機は、工場や事務所などでの使用に適した扇風機であり、一般家庭で使用する扇風機に比較して強い風を出す。ただし、本考案が適用される首部の構造は、スタンド型の業務用扇風機に限定されるものではない。本考案は、スタンド型のみならず、壁掛け型や床置き型の扇風機にも適用できる。また、本考案は、業務用扇風機のみならず、家庭用の扇風機にも適用できる。
まず、本考案の実施形態に係る首部4の構造が適用できる扇風機1の全体構成の例について、図1を参照して説明する。図1は、本考案の実施形態に係る首部4の構造が適用できる扇風機1の構成例を、模式的に示す斜視図である。図1に示すように、扇風機1は、モーター部14と、モーター部14を支持する支柱12と、支柱12を支持するスタンド11と、モーター部14の前側に設けられる羽根17と、羽根17を覆う前ガード15および後ガード16とを有する。
モーター部14は、羽根17の回転およびモーター部14の首振りの駆動源であるモーター141と、モーター141の動力によってモーター部14を首振り動作させるための首振り機構と、モーター141および首振り機構を覆うカバー部材142とを有する。羽根17はモーター141の回転軸に取付けられ、後ガード16はモーター141の前側に取付けられ、前ガード15は後ガード16の前側に取付けられる。なお、モーター部14、羽根17、前ガード15、後ガード16の構成は特に限定されるものではなく、従来公知の各種の構成が適用できる。
モーター部14は、本実施形態に係る首部4によって、支柱12に対して上下方向(チルト方向)に回転可能に連結される。このため、モーター部14を上下方向に回転させる(水平方向に延伸する軸線を中心として)ことにより、モーター部14の上下方向の向き(チルト角度)を変更できる。また、モーター部14は、首部4によって、首振り可能に支持される。
支柱12(主軸)は、後述する首部4を介してモーター部14を支持する部材である。支柱12には、たとえば金属からなる円筒状の部材が適用できる。支柱12は、スタンド11により支持される。図1においては、スタンド11として三脚が適用される構成を例に示すが、スタンド11の構成は特に限定されない。スタンド11は、支柱12の延伸方向(軸線方向)が重力方向に平行となるように(例えば、扇風機1の設置面に直角となるように)支持できる構成であればよい。
図2は、本実施形態に係る首部4の構造の例を模式的に示す分解斜視図である。図3は、本実施形態に係る首部4の構造に含まれる首ホルダー5の構成例を模式的に示す外観斜視図である。図4は、本実施形態に係る首部4の構造に含まれる取付具6の構成例を模式的に示す断面図である。図5は、首部4が組み付けられた状態を模式的に示す外観斜視図である。
図2〜図4に示すように、本実施形態に係る首部4は、首ホルダー5と、取付具6と、第1の付勢部材43と、角度保持部材7と、角度保持ピン44と、第2の付勢部材45と、連結ボルト41と、ナット42とを有する。第1の付勢部材43と角度保持ピン44と第2の付勢部材45は、首ホルダー5に取付けられる。角度保持部材7は、取付具6に取付けられる。そして、首ホルダー5と取付具6とは、連結ボルト41とナット42によって、連結ボルト41の軸線(中心線)を中心として相対的に回転可能に連結される。首ホルダー5と取付具6とを相対的に回転させることにより、モーター部14の上下方向の向き(チルト角度)を変更できる。
首ホルダー5は、モーター支持部51と連結部52とを有する。モーター支持部51は、モーター部14を首振り方向(パン方向)に回転可能に支持する部分である。連結部52は、取付具6に上下方向(チルト方向)に相対的に回転可能に連結される部分である。首ホルダー5は樹脂材料からなり、モーター支持部51と連結部52とが一体に形成されている。例えば、首ホルダー5は、ガラス繊維強化PP(ポリプロピレン)などが適用できる。そして、首ホルダー5のモーター支持部51と連結部52とは、樹脂材料の射出成形によって一体に形成される。
モーター支持部51は、モーター部14を首振り方向に回転可能に支持する。本実施形態では、モーター部14に設けられる支持ピン143を介してモーター部14を首振り方向に回転可能に支持する構成を例に示す。具体的には、モーター部14には下側に向かって突出する円柱状の支持ピン143が設けられており、首ホルダー5のモーター支持部51には、この支持ピン143を挿入可能な丸孔である支持ピン挿入孔511が設けられている。この場合、モーター支持部51には、支持ピン挿入孔511が形成された中空の円筒状の構成が適用できる。そして、モーター部14の支持ピン143が首ホルダー5の連結部52の支持ピン挿入孔511に挿入されると、モーター部14は首ホルダー5のモーター支持部51に、首振り方向に回転可能に支持される。なお、ここでいう首振り方向とは、略上下方向の軸線を中心とする円の円周方向をいうものとする。より具体的には、首ホルダー5と取付具6を回転可能に連結する連結ボルト41の軸線方向に直角な面上(面内)の軸線を中心とする円の円周方向をいうものとする。なお、モーター支持部51は、モーター部14を連結ボルト41の軸線に直角な面内(面上)の軸線を中心として回転可能に支持できる構成であればよく、具体的な構成は限定されない。
首ホルダー5のモーター支持部51には、フランジ部53が一体に設けられる。フランジ部53は、例えば、支持ピン挿入孔511の軸線方向に直角な方向に延伸する板状の構成が適用される。このフランジ部53には、首振り機構のリンク部材が連結される。そして、モーター部14とモーター支持部51とは、モーター141の回転動力により動作する首振り機構によって、支持ピン挿入孔511の軸線を中心に相対的に回転運動(揺動運動)する。これにより、モーター部14が首振り動作する。また、このフランジ部53には、外部からモーター141に電源を供給するための電源コード18を挿通するための開口部(貫通孔)が設けられる。なお、フランジ部53の構成は特に限定されるものではない。
首ホルダー5の連結部52には、連結ボルト41を挿通するための連結ボルト挿通孔521と、角度保持ピン44を収容するための角度保持ピン収容部522と、第1の付勢部材43を収容するための付勢部材収容部523とが設けられる。連結部52には、例えば、軸線(中心線)が水平方向(換言すると、支柱12の軸線に直角な方向)に平行な円柱状や円盤状(ドラム状)の構成が適用できる。この場合、連結ボルト挿通孔521は、連結部52の軸線方向に貫通する貫通孔が適用され、連結部52の軸線方向の端面の中心に設けられる。
角度保持ピン収容部522は、角度保持ピン44を連結ボルト挿通孔521の軸線に平行な方向に往復移動可能に収容できる部分である。角度保持ピン収容部522には、例えば、有底の凹部が適用できる。そして、図3に示すように、連結部52の軸線方向の一方の端面の外周縁部近傍に設けられる。なお、角度保持ピン収容部522の具体的な構成は特に限定されるものではない。角度保持ピン収容部522は、角度保持ピン44を連結ボルト挿通孔521の軸線に平行な方向に往復移動可能に収容できる構成であればよい。
付勢部材収容部523は、第1の付勢部材43を収容可能な部分である。付勢部材収容部523は、図3に示すように、連結部52の角度保持ピン収容部522が設けられる側の端面とは反対側の端面に設けられる。付勢部材収容部523には、例えば有底の凹部が適用できる。また、連結部52には、付勢部材係止部524が設けられる。付勢部材係止部524は、第1の付勢部材43の一方のアーム部431(後述)が係止する部分である。例えば、付勢部材係止部524は、付勢部材収容部523の内周面から中心側(連結ボルト挿通孔521の側)に向かって張り出す構造が適用される。そして、付勢部材収容部523に収容された第1の付勢部材43の一方のアーム部431が付勢部材係止部524に係止することにより、第1の付勢部材43が連結ボルト挿通孔521の軸線を中心として首ホルダー5に対して回転することが規制される。なお、付勢部材収容部523は、第1の付勢部材43を収容できる構成であればよく、具体的な構成は限定されない。また、付勢部材係止部524は、第1の付勢部材43の一部分が係止することにより、第1の付勢部材43が首ホルダー5に対して回転することが規制される構成であればよく、具体的な構成(形状など)は限定されない。
取付具6は、支柱固定部61と2つの支持部62a,62bをと有する。支柱固定部61は、支柱12の上端部に取付けられて固定される部分である。2つの支持部62a,62bは、首ホルダー5の連結部52を回転可能に支持する部分である。取付具6は樹脂材料からなり、支柱固定部61と2つの支持部62a,62bとが一体に形成されている。例えば、取付具6の支柱固定部61と2つの支持部62a,62bとは、樹脂材料の射出成形によって一体に形成される。取付具6の樹脂材料としては、例えばABSなどが適用できる。
支柱固定部61は、支柱12に固定される部分であり、支柱12の構成に応じた構成を有する。本実施形態では、支柱12が円筒状の部材である例を示す。この場合、取付具6の支柱固定部61には、円柱状の支柱12に固定できるように、下端側が開口し上端側が塞がっている円筒状の構成が適用できる。また、支柱固定部61には、支柱12に締結する固定ネジを挿通可能な貫通孔である固定ネジ挿通孔611が設けられる。そして、支柱固定部61が支柱12の上端部に上側から被せるように装着され、固定ネジが固定ネジ挿通孔611を通じて支柱12に締結されると、取付具6が支柱12に回転や移動できないように固定される。なお、支柱固定部61の構成は特に限定されるものではない。支柱固定部61は支柱12に固定できる構成であればよく、支柱12の構成に応じて適宜設定される。
2つの支持部62a,62bは、支柱固定部61から上側(モーター部14の側)に向かって延出する平板状の構成を有する。2つの支持部62a,62bは、水平方向(支柱12の軸線に直角な方向)に所定の距離をおいて互いに離れて設けられる。2つの支持部62a,62bの内側面601(互いに対向する側の面をいう。以下同じ。)は略平行である。また、内側面601どうしの距離は、それらの間に首ホルダー5の連結部52を挿入できる距離に設定される。具体的には、2つの支持部62a,62bの内側面601どうしの距離は、首ホルダー5の連結部52の軸線方向寸法(連結ボルト挿通孔521の軸線方向の寸法)と略同じか、首ホルダー5の連結部52の軸線方向寸法にマージン分などが加えられた距離に設定される。また、2つの支持部62a,62bには、連結ボルト41を挿通可能な貫通孔である連結ボルト挿通孔626が設けられる。さらに、一方の支持部62aの外側面602には、連結ボルト41の頭部や座金を嵌め込むことができる凹部(図略)が、連結ボルト挿通孔626の外周側に同軸に設けられる。他方の支持部62bの外側面602(内側面601と反対側の面をいう。以下同じ)には、ナット42が係合可能な凹部であるナット係合凹部625が、連結ボルト挿通孔626の外周側に同軸に設けられる。
2つの支持部62a,62bのうちの一方の支持部62aの内側面601には、角度保持部材係合凹部621が設けられ、当該一方の支持部62aの内側面601の近傍には、角度保持部材保持部622が設けられる。角度保持部材係合凹部621は、角度保持部材7を嵌め込むことができる凹部である。角度保持部材係合凹部621の寸法および形状は、角度保持部材7の寸法および形状と略同じでよい。ただし、角度保持部材係合凹部621の形状および寸法は特に限定されるものではない。要は、角度保持部材係合凹部621は、角度保持部材7を嵌め込むことができる構成であればよい。
角度保持部材保持部622は、角度保持部材7が一方の支持部62aに設けられる角度保持部材係合凹部621に嵌まり込んだ状態に保持する機能を有する部分である。また、角度保持部材保持部622は、角度保持部材7が当該一方の支持部62aに対して移動しないように(特に回転しないように)保持する機能も有する。本実施形態では、角度保持部材係合凹部621が設けられる支持部62aの付け根部(支柱固定部61の上面)から上側に向かって延出する板状(舌片状)の構成を有する。そして、角度保持部材7の一部分である被保持部74が、角度保持部材係合凹部621の内側面601と角度保持部材保持部622との間に差し込まれると、角度保持部材7は一方の支持部62aに保持される。なお、角度保持部材保持部622の構成は特に限定されるものではない、要は、角度保持部材7を一方の支持部62aに保持できる構成であればよい。
他方の支持部62bの内側の面の付け根部の近傍には、第1の付勢部材43が係止する付勢部材係止部623が設けられる。本実施形態では、付勢部材係止部623は、第1の付勢部材43の一方のアーム部431を差し込むことができるように、他方の支持部62bの内周面に沿って設けられる筒状の構成を有する例を示す。なお、付勢部材係止部623は、第1の付勢部材43を、首ホルダー5と取付具6の相対的な回転方向(連結ボルト挿通孔626と同軸の円の円周方向)に係止できる構成であればよく、具体的な構成は限定されない。
角度保持部材7は、取付具6よりも硬く、かつ、耐摩耗性の高い金属材料からなる部材である。取付具6がABSなどの樹脂材料から形成される構成であれば、角度保持部材7にはステンレス板などの金属の板材が適用できる。この場合、角度保持部材7は、プレス加工によって製造できる。なお、角度保持部材7は、取付具6よりも硬く、かつ、耐摩耗性が高い金属材料からなる構成であればよく、ステンレスに限定されない。ただし、強度や耐久性の観点からは、できるだけ硬く、かつ耐摩耗性の高い材料であることが好ましい。
角度保持部材7には、連結ボルト挿通孔71と、複数の角度保持孔72と、2つの回転規制部73とが設けられる。連結ボルト挿通孔71は、連結ボルト41を挿通できる貫通孔であり、角度保持部材7の厚さ方向に貫通する。複数の角度保持孔72は、後述する角度保持ピン44の先端部が入り込むことができる貫通孔である。そして、複数の角度保持孔72は、連結ボルト挿通孔71と同心の円の円周方向に所定の間隔で並ぶように設けられる。具体的には、首ホルダー5と取付具6とが連結された状態で、首ホルダー5の連結部52の角度保持ピン収容部522に収容された角度保持ピン44の先端部が入り込むことができる位置に設けられる。2つの回転規制部73は、首ホルダー5と取付具6の相対的な回転の範囲(すなわち、モーター部14のチルト角度の可動範囲)を規制する部分である。本実施形態では、2つの回転規制部73として、角度保持部材7に一体に設けられる突起部が適用される。すなわち、2つの回転規制部73は、角度保持部材7と別体の部材が取付けられる構成ではなく、角度保持部材7の一部として設けられる。回転規制部73は、例えばプレス加工によって形成される。2つの回転規制部73は、連結ボルト挿通孔71と同心の円上に並べて配置される複数の角度保持孔72の円周方向外側に設けられる。換言すると、連結ボルト挿通孔71と同心の円上に2つの回転規制部73が設けられ、当該円上であって2つの回転規制部73の間に複数の角度保持孔72が円周方向に並べて設けられる。したがって、角度保持孔72および回転規制部73の位置は、首ホルダー5の連結部52に設けられる角度保持ピン収容部522の位置に応じて設定される。なお、角度保持ピン44の数および間隔は特に限定されるものではない。
第1の付勢部材43は、首ホルダー5と取付具6とを連結ボルト41の軸線を中心とする円の円周方向に付勢する部材である。本実施形態では、第1の付勢部材43として、2本のアーム部431を有するねじりバネが適用される例を示す。そして、2本のアーム部431の一方が首ホルダー5の付勢部材係止部524に係止し、他方が取付具6の付勢部材係止部623に係止する(挿入される)ことにより、首ホルダー5と取付具6とは、連結ボルト41の軸線と同心の円の円周方向に相対的に付勢される。
角度保持ピン44は、角度保持部材7の角度保持孔72に嵌まり込むことによって、首ホルダー5と取付具6の相対的な角度を保持する。そしてこれにより、モーター部14のチルト角度を保持する。角度保持ピン44は、ピン収容孔に往復動移動可能に収容可能な棒状の構成を有し、その先端部は半球状や錐状などの先細り形状を有する。第2の付勢部材45は、角度保持ピン44を角度保持部材7に向けて(角度保持ピン収容部522から抜け出る方向に)付勢する部材である。第2の付勢部材45には、例えば、弾性圧縮変形可能な圧縮コイルばねが適用できる。
次に、首部4の組み付け構造について説明する。
首ホルダー5の連結部52に設けられる角度保持ピン収容部522には、第2の付勢部材45と角度保持ピン44とが収容される。角度保持ピン収容部522に収容された角度保持ピン44は、第2の付勢部材45の付勢力によって、角度保持ピン収容部522から抜け出る方向に付勢される。また、首ホルダー5の連結部52に設けられる付勢部材収容部523には、第1の付勢部材43が収容される。前述のとおり、第1の付勢部材43に捩じりコイルばねが適用される構成であれば、一方のアーム部431が連結部52に設けられる付勢部材係止部524に係止(当接)する。また、他方のアーム部431は、連結部52から半径方向外側に突出している。本実施形態では、連結部52の軸線方向の端面に、第1の付勢部材43のアーム部431との干渉を避けるための凹部525(切欠き)が設けられており、前記他方のアーム部431は、この凹部525を介して連結部52の外部に突出する。
取付具6の角度保持部材係合凹部621には、角度保持部材7が嵌め込まれる。そして、角度保持部材7の一部分である被保持部74が、角度保持部材係合凹部621の壁面と角度保持部材保持部622とによって挟持される。これにより、角度保持部材7は、角度保持部材係合凹部621に入り込んだ状態に保持され、かつ、取付具6に対して回転しない状態に保持される。また、角度保持部材7に設けられる連結ボルト挿通孔71と、取付具6の支持部62a,62bに設けられる連結ボルト挿通孔626とは、同軸に位置する。
首ホルダー5の連結部52は、取付具6の2つの支持部62a,62bどうしの間に配置される。すなわち、首ホルダー5の連結部52は、取付具6の2つの支持部62a,62bに挟まれる。そして、連結ボルト41とナット42によって首ホルダー5と取付具6とが相対的に回転可能に連結される。連結ボルト41は、取付具6の2つの支持部62a,62bに設けられる連結ボルト挿通孔626と、角度保持部材7に設けられる連結ボルト挿通孔71と、首ホルダー5の連結部52に設けられる連結ボルト挿通孔521とに挿通された状態となる。したがって、この状態では、首ホルダー5と取付具6とは、連結ボルト41の軸線を中心として相対的に回転可能となる。
第1の付勢部材43の一方のアーム部431は、取付具6に設けられている付勢部材係止部623に係止する。このため、首ホルダー5と取付具6とは、第1の付勢部材43によって、連結ボルト41と同軸の円周方向に互いに反対側に付勢される。第1の付勢部材43の付勢力によって、モーター部14の重量による連結ボルト41の軸線を中心とするモーメントが低減される。これにより、モーター部14の上下方向の向き(チルト角度)の変更や保持に要する力の低減を図る。
図6は、首部4の組み付け構造を示す図であり、首部4を構成する部材の一部を切り欠いた図である。図6に示すように、角度保持ピン44は、第2の付勢部材45によって、角度保持部材7に向けて付勢される。そして、角度保持ピン44の先端部が複数の角度保持孔72のうちの任意の1つに入り込むことにより、首ホルダー5と取付具6の相対的な角度が保持され、モーター部14のチルト角度が保持される。モーター部14のチルト角度を変更する場合には、モーター部14にチルト方向の外力を加えればよい。モーター部14に上下方向の外力が加わると、首ホルダー5と取付具6には、連結ボルト41の軸線を中心として相対的に回転させる力(モーメント)が掛かる。この力が大きくなると、角度保持ピン44は第2の付勢部材45の付勢力に抗して角度保持ピン収容部522に入り込む方向に移動し、角度保持孔72から抜け出る。そして、モーター部14を上下方向に回転させることにより、角度保持ピン44は他の角度保持孔72に入り込む。これにより、モーター部14のチルト角度が変更されるとともに、変更されたチルト角度が保持される。前記のとおり、複数の角度保持孔72は、角度保持部材7の連結ボルト挿通孔71と同軸の円の円周上に並べて設けられる。したがって、首ホルダー5と取付具6とが連結ボルト41の軸線を中心に相対的に回転すると、角度保持ピン44は複数の角度保持孔72のうちのいずれか1つに選択的に入り込むことができる。また、角度保持部材7には2つの回転規制部73が設けられ、角度保持ピン44は2つの回転規制部73の間に位置する。このため、首ホルダー5と取付具6とは、角度保持ピン44が一方の回転規制部73に接触する位置から他方の回転規制部73に接触するまでの範囲内で相対的に回転可能である。このように、2つの回転規制部73によって、首ホルダー5と取付具6の相対的な回転可能な範囲、すなわち、モーター部14の上下方向の回転角度の範囲が規制される。
このように、上下方向の向き(チルト角度)を変更する際には、角度保持ピン44の先端部により角度保持孔72の内周面には連結ボルト41の軸線を中心とする回転方向の力かが掛かるとともに、接触した状態で互いに移動する。また、ある所定のチルト角度に保持されている間においても、モーター部14の重さや第1の付勢部材43の付勢力などによって、角度保持孔72の内周面には、角度保持ピン44により、連結ボルト41の軸線を中心とする回転方向の力が掛かる。このため、首部4の耐久性の向上を図るためには、角度保持孔72が設けられる部材は、硬くかつ耐摩耗性が高い材料からなることが好ましい。本実施形態では、角度保持孔72は取付具6に設けられるのではなく、金属からなる角度保持部材7に設けられる。このような構成であれば、首部4の耐久性の向上を図ることができる。さらに、2つの回転規制部73は、金属からなる角度保持部材7に設けられる構成であると、樹脂からなる取付具6に設けられる構成と比較して、強度と耐久性の向上を図ることができる。また、取付具6は樹脂材料により形成されるため、金属板から形成される構成に比較して、形状の自由度を高めることができる。このように、本実施形態によれば、首部4の意匠の自由度を高めつつ、強度や耐久性の向上を図ることができる。
以上、本考案の実施形態について図面を参照して詳細に説明したが、前記実施形態は、本考案の実施にあたっての具体例を示したに過ぎない。本考案の技術的範囲は、前記実施形態に限定されるものではない。本考案は、その趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更が可能であり、それらも本考案の技術的範囲に含まれる。
本考案は、扇風機に有効な技術である。そして、本考案によれば、扇風機の首部の耐久性の向上とデザインの自由度の向上を図ることができる。
1:扇風機
11:スタンド
12:支柱(主軸)
14:モーター部
141:モーター
142:カバー部材
143:支持ピン
15:前ガード
16:後ガード
17:羽根
18:電源コード
4:首部
41:連結ボルト
42:ナット
43:第1の付勢部材
431:アーム部
44:角度保持ピン
45:第2の付勢部材
5:首ホルダー
51:モーター支持部
511:支持ピン挿入孔
52:連結部
521:連結ボルト挿通孔
522:角度保持ピン収容部
523:付勢部材収容部
524:付勢部材係止部
525:(付勢部材逃がし)凹部
53:フランジ部
6:取付具
601:内側面
602:外側面
61:支柱固定部
611:固定ネジ挿通孔
62a:支持部
62b:支持部
621:角度保持部材係合凹部
622:角度保持部材保持部
623:付勢部材係止部
625:ナット係合凹部
626:連結ボルト挿通孔
7:角度保持部材
71:連結ボルト挿通孔
72:角度保持孔
73:回転規制部
74:被保持部

Claims (6)

  1. 支柱とモーター部とを連結する扇風機の首部の構造であって、
    前記首部は、
    前記支柱に取付けられている取付具と、
    前記取付具に取付けられており、複数の角度保持孔が設けられている角度保持部材と、
    前記モーター部に取付けられている首ホルダーと、
    前記首ホルダーに移動可能に設けられ、前記角度保持部材に向けて付勢されている角度保持ピンと、
    を有し、
    前記取付具と前記首ホルダーとは相対的に回転可能に連結されており、前記角度保持ピンが前記複数の角度保持孔のうちのいずれか1つに入り込むことによって、前記首ホルダーと前記取付具との角度が保持され、
    前記取付具は樹脂により形成されており、前記角度保持部材は金属により形成されていることを特徴とする扇風機の首部の構造。
  2. 前記取付具は、前記首ホルダーを挟む2つの支持部を有し、
    前記角度保持部材は、前記2つの支持部のうちの一方に取付けられていることを特徴とする請求項1に記載の扇風機の首部の構造。
  3. 前記2つの支持部のうちの前記一方には、前記2つの支持部のうちの他方に対向する側の面に凹部が設けられており、
    前記角度保持部材は、前記凹部に嵌め込まれていることを特徴とする請求項2に記載の扇風機の首部の構造。
  4. 前記取付具には、前記角度保持部材を保持する保持部が設けられることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の扇風機の首部の構造。
  5. 前記角度保持部材の一部分は、前記2つの支持部のうちの前記一方と前記保持部とに挟まれて保持されることを特徴とする請求項4に記載の扇風機の首部の構造。
  6. 前記角度保持部材は、板状の部材であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の扇風機の首部の構造。
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