JP3215218B2 - 光散乱導光光源装置 - Google Patents

光散乱導光光源装置

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JP3215218B2 JP10201193A JP10201193A JP3215218B2 JP 3215218 B2 JP3215218 B2 JP 3215218B2 JP 10201193 A JP10201193 A JP 10201193A JP 10201193 A JP10201193 A JP 10201193A JP 3215218 B2 JP3215218 B2 JP 3215218B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【従来の技術】従来より、散乱現象を利用して光を所望
の方向に向け出射させる型の光学要素あるいは装置とし
て種々のものが公知となっており、液晶表示装置のバッ
クライト光源等の用途に使われている。これら公知の光
学要素あるいは装置の1つの類型は、延在した板状の透
明材料の側方より光を入射させ、一方の面側に反射要素
を配し、他方の表面付近に光拡散性を与えて光出射面と
する面状光源を構成し、液晶表示装置のバックライト光
源等として使用するものである。例えば、特開昭62―
235905号公報、特開昭63―63083号公報、
特開平2―13925号公報及び特開平2―24578
7号公報に記載されたものがこれに当る。
【0002】これら光散乱導光装置を用いた面状光源装
置においては、光散乱が透明体の内部で体積的に生起さ
れておらず、透明体の表面付近あるいは反射要素におけ
る乱反射や鏡面反射を利用して光出射方向に拡がりを持
たせているのみなので、光散乱導光装置から取り出せる
散乱光の割合を十分に上げるには原理的な困難があっ
た。
【0003】また、側方から光を入射させて均一な照度
を有する面状光源装置を得ようとした場合、上記各公知
文献に示された例からも容易に理解されるように、反射
要素の反射能等になんらかの勾配を持たせなければなら
ず、光散乱導光体装置部分の構造が複雑かつ大型のもの
となり、製造コストも高くならざるを得なかった。
【0004】従って、この型の光散乱導光装置を液晶表
示装置のバックライト光源等の用途に用いた場合、明る
さ、面状光源としての照度均一性、薄型構造、経済性等
の要求のうちのいくつかを犠牲にせざるを得なかった。
【0005】公知の光散乱導光素子あるいは光源装置の
第2の類型として、延在した板状の透明材料の内部に該
透明材料と屈折率の異なる粒状物質を分散させて光拡散
板を構成するものがある。
【0006】たとえば、特開平1―172801号公
報、特開平1―236257号公報、特開平1―269
901号公報、特開平2―221925号公報及び特開
平4―145485号公報に開示されたものがこの類型
に属する。
【0007】特に、上記特開平2―221925号公報
及び特開平4―145485号公報開には、光導光板の
側方より光を入射させ、一方の面側に反射要素を配し他
方の面を光出射面として、液晶表示装置のバックライト
光源等を構成することが開示されている。
【0008】これらの板状の導光体素子においては、透
明体の内部に分散混入された粒状物質によって生じる屈
折率の不均一によって光散乱が体積的に生起されてい
る。その意味において、上記第1の類型のものに比し
て、光拡散効率を改善し得るものということは出来る
が、この型の光散乱体を光散乱導光体として組み込んで
光散乱導光装置を構成する場合には、次のような問題が
生じている。
【0009】すなわち、上記公知例でも判るように、そ
れ自身が光散乱能を有し、光を散乱させながら導光する
機能を有する素子、即ち、光散乱導光体と、該光散乱導
光体の側方より光を入射させる光源素子とを組み合わせ
て光散乱導光装置とした場合には、出射散乱光強度の均
一化を意図して光散乱導光体内に分散させた粒状物質の
分散濃度に勾配を与えたり、あるいは、光散乱導光体の
裏面側に光拡散性インク等を用いて、網目状、ドット状
などの散乱補強手段を設け、場合によっては、該網目や
ドットの密度に勾配を付けることが行われている。
【0010】即ち、従来は、光源に近い部分では散乱能
を意識的に落し、光源から離れた部分では裏面側の網目
状あるいはドット状の補強層を含めて光散乱能を最大限
に高めるという考え方や、裏面領域に網目状あるいはド
ット状の拡散インキ層等の補強手段を付加して光散乱能
を最大限に高めるという考え方が採用されて来た。
【0011】従来このような手法が多く用いられて来た
背景には、一般に、通常サイズの光散乱導光装置におい
ては光散乱導光体の裏面領域の散乱補強手段が全散乱光
量確保上不可欠であると考えられて来たという経緯に加
え、マトリックス中に異屈折率粒子を分散させることに
よって光散乱導光体を構成した場合に、何等か形で光源
からの遠近に応じた光散乱能勾配を与えなければ光源か
ら遠い部分における照度低下が避けられないという問題
があったのは事実である。また、この第2の類型の技術
の別の形として、1つの光散乱導光体内の異屈折率物質
分散密度自体には勾配を付けずに、光散乱導光体の形状
を楔状あるいは3角屋根状とすることが提案されてい
る。
【0012】例えば、特開平4−140783号公報に
は、断面山型の光散乱導光体(乳白色基板)と透明体基
板を互いに補い合う形状関係(相補的関係)で組み合わ
せて1枚の板状部材を構成すると共に両側方に光源を配
置した構造を有する光散乱導光光源装置が開示されてい
る。
【0013】また、本発明者らも既に、いわゆる注型重
合の手法を用いて、各々ポリマーマトリックス中に異屈
折率物質を均一分散させた異なる散乱能を有する2個の
楔形の光散乱導光体を組み合わせて1枚の板状に光散乱
導光素子を構成し、側方より光を入射させる方式の光散
乱導光光源装置を提案している(「国際特許出願PCT
/JP/92/01230号(優先日;1991年9月
27日)」、「Polymer Reprints、J
apan Vol.41、No.3 ;1992年」、
第802頁及び「Polymer Reprints、
Japan Vol.41、No.7 ;1992
年」、第2945頁〜2947頁を参照)。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述した通り、従来技
術の内、延在した板状の透明材料の側方より光を入射さ
せ、一方の面側に反射要素を配し、他方の表面付近に光
拡散性を与えて光出射面とする面状光源を構成し、液晶
表示装置のバックライト光源等として使用する型の光散
乱導光装置においては、光利用効率を高くするのが難し
く、また、強いて光出射面の照度を上げようとすると、
各種の補強手段が必要となり、その為に装置の厚み等が
増し、また、製造コストも高くならざるを得なかった。
【0015】更に、この透明板を使用する型のものにお
いて、散乱能補強と照度分布均一化の為に網目あるいは
ドット状の補強層を透明板の裏面側に形成した場合に
は、光出射面側から光散乱導光装置を観察すると補強層
の網目やドットの模様が透けて見えるという不都合が生
じる。これを防止する為に、光出射面側にも光散乱性の
フィルム等を配置することが行われるが、このような、
付加構成も光吸収の原因になり、光利用効率の低下要因
であり、また、装置構造が複雑になり、製造コストを上
昇させる因ともなる。
【0016】一方、それ自身が光散乱能を有する光散乱
導光体と、該光散乱導光体の側方より光を入射させる光
源素子とを組み合わせて光散乱導光光源装置とし、光散
乱導光体内に分散させた粒状物質の分散濃度自体に勾配
を与えたり、あるいは、光散乱導光体の裏面側に光拡散
性インク等を用いて、網目状、ドット状等の光散乱補強
層を設ける等の手段をとった場合にも、それら付加的技
術手段に伴う装置の構造の複雑化と製造工程の複雑化・
高度化によるデメリットで避けられなかった。
【0017】即ち、散乱能勾配付与手段として、光散乱
導光体裏面部分に網目あるいはドット状の補強層を形成
し、その補強層の散乱能に勾配を付ける手法を採用した
場合には、網目あるいはドット模様の分布密度に所定の
勾配を付けなければならず、単純な散乱補強層を形成す
る場合よりも更に製造プロセスが複雑になり、製造コス
トの面からみても明らかに不利であった。
【0018】また、ポリマーマトリックス中に分散させ
る異屈折率物質の分散密度に勾配を付けることによって
光散乱導光光源装置の明るさの均一化を図った場合に
は、意図した通りの分散密度勾配を有する光散乱導光体
を迅速確実に製造することが工業技術的に必ずしも容易
でなく、量産化に適した技術であるとは言えなかった。
【0019】更に、特開4−140783号公報に開示
されたものにおいては、断面山型の光散乱導光体(乳白
色基板)部分だけが散乱に寄与し、残りの透明体基板部
分では体積的に散乱が生起されない。従って、板状素子
の厚みを一定とした時の散乱効率が全体として低くなる
という基本的な問題があり、また、散乱能勾配を付与す
る手段が断面山型の部分だけに限られるので、素子全体
の平均散乱能を定めると、形状を変更しない限り、散乱
能勾配の大きさも決ってしまい、種々の特性の光散乱導
光装置を特定の材料を用いて製造する上で制約となって
いる。
【0020】本発明者らが上記報文で提案した技術につ
いては、板状素子を構成する2つの部分の双方に散乱能
を与えつつ、各部分に選択された散乱能を与えることに
よって素子全体に散乱能勾配を生み出しているので、散
乱効率も良く、平均散乱能と散乱勾配を比較的自由に設
定出来る特徴を有する光散乱導光光源装置が提供し得る
技術であるということが出来る。
【0021】しかしながら、上記提案時点においては上
記各報文及び明細書に記されているように、各楔形光散
乱導光体を製造する手法として、注型重合が用いられて
おり、量産化の観点からみると、光散乱導光内の異屈折
率分散密度に勾配を付ける従来技術の場合と同様の問題
点があったと言わざるを得ない。
【0022】本願発明は、これら従来いずれの技術でも
障害となっていた装置の複雑化、大型化、量産化に対す
る適正の欠如等の問題を回避し、極めて簡単な構成で均
一で明るい散乱光出射面を持つと共に、量産化適性にも
優れた光散乱導光光源装置を提供することを意図するも
のである。
【0023】
【課題を解決する為の手段】本願発明は、先ず、相互に
異なる屈折率を持った少なくとも2つの材料の混練工程
を経て成形されることによって光散乱能を与えられた互
いに相補的な形状を有する少なくとも2つの光散乱導光
体ブロック領域Γi (i=1,2,... )を含む板状光散乱導
光素子と、該板状光散乱導光素子の側方より光を入射さ
せることの出来る少なくとも1個の光入射手段とを備
え、前記各光散乱導光体ブロック領域Γi の前記散乱能
を有効散乱照射パラメータ値Ei (i=1,2,... )で表わ
した時、各有効散乱照射パラメータ値Ei (i=1,2,...
)の内の少なくとも1つは他のいずれの有効散乱照射
パラメータ値とは等しくなく、且つ、前記板状光散乱導
光体の厚み方向の断面上における有効散乱照射パラメー
タの平均値Eavが、前記光入射手段に相対的に近い部分
では相対的に小さく、前記光入射手段に相対的に遠い部
分では相対的に大きくとった光散乱導光光源装置によっ
て上記問題点を解決する為の基本構成を提供するもので
ある(請求項1に記載の構成)。
【0024】また、本願発明は、上記基本構成を前提と
して、各光散乱導光体ブロック領域の有効散乱照射パラ
メータEi (i=1,2,..)の値がいずれも0.0001
[cm-1]≦Ei ≦1000[cm-1]の範囲にあると共
に、前記各光散乱導光体ブロック領域Γi に前記散乱能
を生じせしめる屈折率不均一構造の相関関数γi (r)
を近似式、γi (r)=exp[−r/ai ]、(但し
rは、光散乱導光体ブロック領域Γi 内の2点間距離)
で表した時の相関距離ai の範囲が、0.005μm≦
ai ≦50μmの範囲にあるという条件を課すことによ
って、バックライト光源等に適用した場合の有効性をよ
り確実にしたものである(請求項2に記載の構成)。
【0025】更に、本願発明は、各光散乱導光体ブロッ
ク領域を構成する材料として、ポリマーマトリックス
と、該ポリマーマトリックス内に混練工程を含む成形プ
ロセスを通じて分散含有された粒子状材料を含み、前記
粒子状材料の屈折率と前記ポリマーマトリックスの屈折
率が、少なくとも0.001以上相異しているものを使
用することによって、上記各構成を有する光散乱導光光
源装置について、材料面から一つの一般的な裏付けを与
えたものである(請求項3に記載の構成)。
【0026】本願発明は、また、光散乱導光体ブロック
領域Γi の少なくとも1つを、少なくとも2種類のポリ
マーの混練工程を含む成形プロセスによって形成された
材料からなり、前記少なくとも2種類のポリマーの屈折
率について、最大屈折率と最小屈折率の差が少なくとも
0.001以上という条件を課すことによって、上記各
構成を有する光散乱導光光源装置について、材料面から
別な形で一般的な裏付けを与えたものである(請求項5
に記載の構成)。
【0027】そして、本願発明は、上記各構成の光散乱
導光光源装置について、各光散乱導光体ブロック領域の
製造工程について量産適性をより確実に保証する条件を
与える趣旨で、射出成形工程あるいは押しだし工程を含
むプロセスによって形成されたという要件を課したもの
である(請求項5あるいは請求項6に記載の装置)。
【0028】本願発明は、これら各構成を前提にした上
で、前記光散乱導光素子の表面領域あるいは裏面領域に
臨んで、光出射方向を修正する光出射方向修正手段を前
記光散乱導光素子と一体あるいは別体に設けることによ
り、出射される散乱光強度の角度特性を修正出来るよう
にしたものである。
【0029】
【作用】上記概略説明した本願発明の各光散乱導光光源
装置について、その作用を中心に、更に詳しく説明す
る。先ず、請求項1及び請求項2において、各光散乱導
光体ブロック領域の光散乱能を数値限定する為に使用さ
れている散乱照射パラメータEと相関距離aについて、
Debyeの理論を引用して説明する。
【0030】強度I0 の光が媒体中をy(cm)透過し、そ
の間の散乱により強度がIに減衰した場合に、有効散乱
照射パラメータEを次式(1)または(2)で定義す
る。
【0031】
【数1】 式(1)、(2)は各々いわゆる積分形及び微分形の表
現であって、物理的な意味は等価である。なお、このE
は濁度と呼ばれることもある。
【0032】一方、媒体内に分布した不均一構造によっ
て光散乱が起こる場合の散乱光強度は、縦偏光の入射光
に対して出射光の大半が縦偏光である通常の場合(VV
散乱)には、次式(3)で表される。
【0033】
【数2】 自然光を入射させた場合には、Hh 散乱を考慮して、式
(3)の右辺に(1+cosθ2)を乗じた次式を考えれば
良いことが知られている。
【0034】
【数3】 ここで、λ0 は入射光の波長、ν=(2πn)/λ0 、
s=2sin(θ/2)、nは媒体の屈折率、θは散乱
角、<η2 >は媒体中の誘電率ゆらぎ2乗平均(以下、
<η2 >=τとして、τを適宜使用する。)であり、γ
(r)は相関関数と呼ばれるものである。
【0035】Debyeによると、媒体の屈折率不均一
構造が界面を持ってA相とB相に分かれて分散している
場合には、誘電率のゆらぎに関して相関関数γ(r)、
相関距離a、誘電率ゆらぎ2乗平均τ等が次のような関
係式で表される。
【0036】
【数4】 不均一構造が半径Rの球状界面で構成されているとみな
せば、相関距離aは次式で表される。
【0037】
【数5】 相関関数γ(r)についての式(6)を用い、式(5)
に基づいて自然光を媒体に入射させた時の有効散乱照射
パラメータEを計算すると結果は次のようになる。
【0038】
【数6】 以上述べた関係から、相関距離a及び誘電率ゆらぎ2乗
平均τを変化させることにより、散乱光強度、散乱光強
度の角度依存性及び有効散乱照射パラメータEを制御す
ることが可能であることが判る。散乱光強度の角度依存
性は、本願発明の光散乱導光体を実際の照明装置等に適
用する場合に考慮され得る事項であることは言うまでも
ない。
【0039】図1は、横軸に相関距離a、縦軸に誘電率
ゆらぎ2乗平均τをとって有効散乱照射パラメータEの
曲線をE=50[cmー1]及びE=100[cmー1]の場合
について例示したものである。
【0040】一般に、Eが大きければ散乱能が大きく、
Eが小さければ散乱能が小さい、換言すれば透明に近く
なる。E=0は全く散乱が生じないことに対応する。
【0041】従って、一般的には、相対的に大面積の均
一照度面状光源を実現するには、Eの値を小さくして、
広範囲で光散乱を生起させれば良いことになる。
【0042】一応の目安を述べると、例えば、E=0.
0001[cmー1]程度とすれば、数十m迄の範囲で光散
乱導光体を比較的均一に光らせることが出来る。また、
図1に示したE=100[cmー1]の程度にとれば、数m
mの範囲を集中的且つ均一に照明するのに適している。
【0043】また、図1のE=50[cmー1]のケースで
は、それらの中間的なサイズ(例えば、数cm〜数十c
m)の光散乱導光体を均一に光らせるのに好適であると
考えられる。
【0044】但し、これら有効散乱照射パラメータEの
値はあくまで目安であり、具体的な適用装置の使用条
件、例えば1次光源の強さ、周辺に配置された光学要素
に依存する散乱光補強あるいは減衰ファクター等も考慮
して柔軟に選択されることが好ましく、光散乱の角度特
性が特殊な場合等には、E=1000あるいはそれ以上
の値を選択する場合もあり得る。
【0045】相関距離aについては、一応0.005μ
m〜50μm程度が実際的と考えられるが、個々のケー
スについては、要求される角度特性等を考慮して定めら
れることが好ましい。
【0046】散乱現象に対して以上のような取り扱いを
することによって、光散乱導光体に散乱特性を、散乱照
射パラメータE及び相関距離aの範囲を特定する形で定
めることが出来る。請求項1及び請求項2に記載した光
散乱導光装置は、このような考えに基づいて、それに組
み込まれる各光散乱導光体ブロック領域の散乱特性を特
定したものである。
【0047】有効散乱照射パラメータEあるいは相関距
離aに関する上記説明をふまえて、本願発明の基本構成
を規定した請求項1に記載の光散乱導光光源装置の作用
について更に説明する。図2は、本願発明に従った光散
乱導光光源装置の最も簡素な構成を断面図の形で模式的
に示したものである。これを説明すると、番号1で包括
的に示されている光散乱導光光源装置は、光散乱導光素
子2と、その裏面(散乱光取出面と反対側の面)側に設
けられた反射要素4と、光散乱導光素子2の側方より光
を入射させる光源素子3から構成されている。反射要素
4を光散乱導光素子の裏面側に配置すること自体は光の
無駄な逸散を防ぐ為の公知技術に属するものであり、本
願発明の技術思想にとって本質的なものでないが、本願
発明に従った光散乱導光光源装置の構成する場合には、
この反射素子4として通常のミラー板あるいは白色拡散
板を配置することが好ましい。
【0048】また、この反射要素4は光散乱導光素子2
と別体で構成すれば良く、前述した従来技術における網
目状、ドット状パターンを別体あるいは光散乱導光素子
本体に形成する必要がないことも本願発明の利点の1つ
である。
【0049】光散乱導光素子2は、2つの相補的な形状
を有する光散乱導光体ブロック領域Γ1 及びΓ2 から構
成されており、各ブロック領域の散乱能を表わす有効散
乱照射パラメータE1 、E2 の値について、E1 >E2
となるように材料が選択されている。図2にグラフ表示
で併記したように、x軸、y軸を各々光の入射方向と光
散乱導光素子2の厚み方向にとり、光入射端側面をx=
0の面として、各位置xにおける厚み方向断面上におけ
る平均有効散乱照射パラメータEav(x)を考えると、
次の(13)式が成立する。
【0050】 Eav(x)=E2 +[(E1 −E2 )/L]x ・・・(13) ここで、Lは光散乱導光素子2の光入射方向に沿って計
った長さ(以下、単に光散乱導光素子の「長さ」という
ことにする。)のE1 >E2 なる関係があるので、Eav
の値は光散乱導光素子2の光入射側から反対側の側面に
向かって徐々に大きく増大することになる。一方、x=
0の側面から入射したした光は散乱を繰り返しながらx
軸方向に進行するにつれて、散乱光取出面(上面)から
の出射散乱光や光散乱導光素子本体内部あるいは反射素
子4表面における吸収損失の形で減衰していくので、光
散乱導光素子内の位置xにおける光エネルギ密度ρ
(x)はx値と共に減少する。光散乱導光素子上面の位
置xから出射される散乱光強度は、両者の積、Eav
(x)・ρ(x)にほぼ比例するから、xの増加関数E
av(x)と減少関数ρ(x)が打ち消し合って、光散乱
導光素子2の明るさが全体として均一化されることにな
る。
【0051】上記(13)式の形から判るように、光散
乱導光素子2の長さLが小さい程、また、有効散乱照射
パラメータの差ΔE=E1 −E2 の値が大きい程Eav
(x)の勾配は大きくなる。従って、ΔEを適当に選択
すれば、種々の長さLの光散乱導光素子2について、同
じ有効散乱照射パラメータ勾配Eav(x)を実現するこ
とが出来る。また、同じΔEを与えるという条件を守り
つつ、素子全体としての平均的散乱能を表わす目安とな
る(E1 +E2 )/2の大きさを変えることも可能であ
る。前記した特開平4−140783号公報に記載され
た技術には、0でない散乱能を有するブロック領域を組
み合わせるという技術思想が全く示されていないから、
このような選択の自由度を期待することが出来ない。
【0052】ところで、従来技術の説明の項で述べたよ
うに、このような考え方自体は当発明者等が既に報告済
みのところであるが、生産性に難があるという問題が未
解決のままであった。
【0053】そこで、本願発明では、光散乱導光体ブロ
ック領域を構成する材料について、散乱能の起源を「混
練工程」に求めている。即ち、一般に複数の相互に異な
る屈折率を有する透明材料を混ぜ合わして練る混練工程
を含む工程を経て成形された光散乱導光体ブロックは、
形状の如何に拘らずブロック内で一定の散乱能を有して
いることに着目し、上記生産性の問題を解決すると共
に、各ブロックの相補的形状の組合せ及び光散乱導光素
子全体を構成するブロックの数にバリエーションを自由
に持たせることが出来るようにしたものである。
【0054】本願発明に従った光散乱導光光源装置の最
も基本的な構造を示した図2に対して、図3(1)〜
(5)及び図4(1)、(2)は、各ブロックの相補的
形状の組合せの取り方を簡単に例示したものである。
【0055】先ず、図3(1)〜(5)には、光散乱導
光素子の一方の長さ方向に関してのみ、有効散乱照射パ
ラメータ平均値Eavの変化を付けた例が描かれている。
光の入射方向は矢印で示されており、(1)の例のみが
一方より光入射を行なう方式に属し、(2)〜(5)で
はいずれも紙面上で左右両方向から光を入射させること
を前提としている。ブロック領域の数は、(1)、
(3)、(5)では2個であり、(2)では3個、
(4)では5個である。(4)では、各光散乱導光体ブ
ロック領域の屈折率として3種類の値E1 、E2 、E3
が採用されている。そして、これら値に関してE3 <E
2 <E1 の大小関係が成立するように材料が選択されて
いる。
【0056】また、(5)においては、光散乱導光素子
の中央部に向かって階段状に有効散乱照射パラメータE
1 を有するブロック部分の厚みを増大させる例が示され
ている。この構成法に従えば、各光散乱導光体ブロック
に斜面や曲面が不要となるから、成形工程の簡素化の為
に有利となる可能性がある。
【0057】次に、図4(1)、(2)には、光散乱導
光素子内に2次元的な有効散乱照射パラメータ平均値E
avの分布を与えた例が示されている。図4(1)におい
て、光散乱導光素子全体は直方体形状を有している。中
央底面P5 P6 P7 P8 から上方に向けて点P0 を頂点
とするピラミッド状(四角錐状)に有効散乱照射パラメ
ータE1 の光散乱導光体ブロック領域が形成されてい
る。これに対する相補的形状の光散乱導光体ブロック領
域としては、有効散乱照射パラメータE2 (E2<E1
)を有する4個の光散乱導光体ブロック領域P0 P1
P2 P5 P6 等(但し、合併させて1個のブロック領域
P1 P2 P3 P4 −P5 P6 P7 P8 −P0として製造
することも可能である。)が用意されている。
【0058】このケースにおける光入射は、矢印で示し
た通りの4方向から行なわれる。光散乱導光素子の中心
P0 付近が最も各光源から遠くなることに対応して、高
有効散乱照射パラメータブロック領域の占める割合が点
P0 で最大(=1)となっていることは、容易に理解さ
れるだろう。
【0059】図4(2)は、円形の均一散乱光光源装置
が必要な場合の配置例を示したものである。この例で
は、高有効散乱照射パラメータE1 を有するブロック領
域として、図4(1)におけるピラミッド状のブロック
領域に代えて、円錐状のブロック領域Q1 Q2 を形成
し、光散乱導光素子全体の形状を円盤乃至円柱状とした
ものである。この配置に組み合わせて使用する光入射用
光源としては、照度の均一性確保と光利用効率の観点か
らみて、円弧形状のもの選択するのが通常は有利である
と思われる。
【0060】これら図3、図4で例示したような各種ブ
ロック形状・配置を工業的に高い生産性をもって製造し
ようとした場合、有効散乱照射パラメータ値が制御され
た種々の形状の光散乱導光体ブロックを形成しなければ
ならない。本願発明では、このような条件を満たす為
に、異屈折率材料の混練工程を経て成形加工された光散
乱導光体ブロック領域を組合わせて1個の光散乱導光素
子を構成している。
【0061】混練する材料の組合せとしては、一応、2
つ型が考えられる。即ち、第1の型は、請求項4に記し
たように、ポリマーマトリックス中に異屈折率の粒子状
材料を混練により分散させるものであり、第2の型は、
請求項5に記したように、異屈折率のポリマー同士を混
練するものである。いずれの型を採用するにしても、混
練材料間に0でない屈折率差があれば、理論上は光散乱
導光体として機能することになるが、本願発明では、光
散乱導光光源装置への適用を考慮した実際的な値とし
て、最大屈折率と最小屈折率の差が0.001以上とい
う条件を設定している(請求項3、請求項4参照)。
【0062】第1の型において採用されるポリマーマト
リックス材料の代表的なものとしては、PMMA(ポリ
メチルメタクリレート)、PSt(ポリスチレン)、P
C(ポリカーボネート)等があるが、原則的には、これ
らを含めて別記表1及び表2に記したポリマー材料のい
ずれを使用することも可能である。これら材料は単独で
用いてポリマーマトリックスとするのが通常であるが、
複数種類を混合して、粒子状物質と混練しても良い。そ
の場合には、異屈折率ポリマーのブレンドが行なわれる
ことになるから、当然第2の型の性格も帯びることにな
る。
【0063】これらポリマー材料からなるポリマーマト
リックス中に分散される粒子状物質としては、ポリマー
マトリックスと屈折率が異なり、且つポリマーマトリッ
クス材料中に安定して存在(溶出、変性現象等を起こさ
ない。)することが出来るものを適宜用いれば良い。例
えば、シリコン系樹脂粉体(例えば、商品名トスパール
で市販されている東芝シリコン製)や各種有機材料を原
材料とする架橋粒子等を使用することが出来る。前記
(9)式の形から判るように、粒子材料のマトリックス
中に占める体積分率が一定という条件下では、相関距離
aと粒径Rとは比例関係にある。従って、使用する粒子
状材料の粒径は、この関係を考慮して選択することが好
ましい。典型的な使用粒径としては、0.1μm〜10
μm程度が考えられる。
【0064】第2の型の技術は、請求項4に記されてい
るように2種類以上のポリマーを混練するポリマーブレ
ンドと言うべき工程を利用するものであり、本発明者が
特願平4−341589号で提案した技術を応用するも
のである。
【0065】即ち、2種類以上の屈折率の相互に異なる
ポリマー材料(任意形状で良い。工業的には、例えばペ
レット状のものが考えられる。)を混合加熱して、練り
合わすことによって光散乱導光体の原形材料を得ること
が出来る(混練工程)。ブレンドされるポリマー材料の
組合せやブレンド比を選択することによって、種々の有
効散乱照射パラメータE、相関距離aの値を持たせるこ
とが可能である。これら原材料を適当なプロセスを通し
て所望の相補的形状の光散乱導光体ブロックに成形し、
適当な手段(例えば、透明接着剤による接着、光散乱導
光素子の非光入射面を覆う反射箔等を利用した固定)に
より1個の光散乱導光体に一体化すれば、本願発明の光
散乱導光光源装置に使用する光散乱導光体素子が得られ
ることになる。
【0066】ポリマーブレンドに使用可能な材料は極め
て多岐に亙るが、代表的なものを列挙すれば下記表1及
び表2に記載したものを挙げることが出来る。これらポ
リマーブレンドの組合せや混合割合については、非常に
幅広い選択が可能なので、屈折率差、成形プロセスで生
成される屈折率不均一構造の強さや性質(散乱照射パラ
メータE、相関距離a、誘電率ゆらぎ2乗平均τで記述
される。)を考慮して目的に整合した選択を行なうこと
が好ましい。
【0067】
【表1】
【0068】
【表2】 上記第1の型あるいは第2の型の混練材料を成形してブ
ロック化するには任意の成形技術を利用すれば良いが、
量産性、経済性を考慮するならば、請求項5に記載され
ているように、いわゆる射出成形技術を利用するのが最
も実際的であると考えられる。即ち、所望の相補的形状
を有する金型を用意し、成形機ポリマーと粒状物質ある
いはポリマー同士を混練して得られた原材料を溶融液体
状態で成形機金型内に高圧射出注入し、冷却固化させた
後に成形物を金型から取り出せば、金型形状に対応した
形状を有する光散乱導光体ブロックを得ることが出来
る。例えば、図3(1)のタイプの光散乱導光素子を製
造する場合には、楔形の金型を最低1個用意すれば良
く、図3(2)の場合には、山形の金型と直角3角形の
金型を用意すれば良い。
【0069】ポリマーに対して不溶性の粒子状物質を混
練した場合は勿論、ポリマー同士をブレンドした場合で
あっても、射出成形プロセスを通して異種ポリマー同士
が完全に均一に融合することなく冷却固化されてしまう
ので、各ポリマーの局所的濃度に不均一性(ゆらぎ)を
残したまま固定化される。従って、混練されるポリマー
同士に実質的な屈折率差があれば、屈折率不均一構造を
有する光散乱導光体が製造されることになる。
【0070】また、光散乱導光体ブロックの形状やサイ
ズによっては、射出成形と並ぶ生産効率に優れた成形方
法として知られている押し出し成形技術を適用し、請求
項6に記載された光散乱導光体光源装置を構成すること
が有利な場合も考えられる。例えば、薄い長尺帯状の図
3(1)の如き断面構造を有する光散乱導光体素子を製
造する場合には、直角3角形形状の押し出し口を備えた
押し出し機のシリンダー内に混練溶融材料を注入し、長
尺状の光散乱導光体を通常のやり方で製造し、光源装置
の奥行き長さ(図3では紙面垂直方向の寸法)に応じた
長さに切断することによって、必要な光散乱導光体帯状
ブロックを得ることが出来る。
【0071】次に、請求項7に記載された構成は、本発
明者に係る特願平4−341589号あるいは特願平4
−355073号の各明細書に記載された散乱光出射方
向修正手段を請求項1から請求項6に記載された各光散
乱導光光源装置に適用したものに相当している。以下、
これについて簡単に説明する。
【0072】例えば、液晶表示装置等においては、表示
面の観察は正面方向を中心とした扇形の空間領域から行
われるのが一般的であるから、バックライト光源に使用
される光散乱導光光源装置の散乱出射光は、光取り出し
面に垂直な方向を中心とした適当な角度範囲に強く分布
することが望まれる。散乱光出射方向修正手段を利用す
れば、このような要求に確実に応えることが出来る。
【0073】図5は、図3(2)の型の光散乱導光素子
に対して、その散乱出射光取出面側に別体の散乱光出射
方向修正素子を設けた例であり、光散乱導光素子11は
山形の有効散乱照射パラメータE1 の高散乱能領域とこ
れを補って板状体を形成する2つの有効散乱照射パラメ
ータE2 の低散乱能領域とから構成されている。光散乱
導光素子11の両側に光源(蛍光ランプ)12を配置
し、散乱光取出面15の側には散乱光出射方向修正素子
14を設ける。光散乱導光体11の裏面16は、光学的
に開放された面であり、光散乱導光素子11本体には光
拡散インキパターンや凹凸拡散面等の光散乱補強処理は
施されていない。裏面16に対向して、光散乱導光素子
11とは別体の反射体(白色フィルム板)13が配置さ
れる。
【0074】散乱光出射方向修正素子14は、ここでは
図示した如く多数の列状のプリズム領域を形成した薄い
板乃至シート状のものが使用されている。この散乱光出
射方向修正素子14は、光散乱導光素子11から斜め方
向に出射した光を屈折作用によって、真上方向へ方向修
正する働きをする。この散乱光出射方向修正素子の具体
的形状については、図示したものに限らず、いかなる型
ののものを使用しても構わない。例えば、3角錐状ある
いはドーム状の突起群を分布させたフィルム、かまぼこ
形断面を有する列状凸部を有する板状素子等が考えられ
る。
【0075】また、屈折作用を生じる起伏面は、通常、
上側(光散乱導光体1から遠い側)にあるものを使用す
るが、光散乱導光体1から斜め方向に出射した光を真上
方向へ方向修正する働きのあれば、光散乱導光素子11
に面した側に起伏面があるタイプのものを使用しても良
い。散乱光出射方向修正手段によって、散乱光出射光強
度を強める方向は必ずしも光散乱導光素子の正面方向と
は限らず、プリズム角度を選択することによって、斜め
方向への散乱出射光を強めるようにすることも可能な事
は、特に説明を要しないであろう。
【0076】図6は、図3(3)の型の光散乱導光素子
に対して、その散乱出射光取出面に光散乱導光素子21
と一体的な散乱光出射方向修正素子手段として列状プリ
ズム面領域22を設けたものである。有効散乱照射パラ
メータE1 、E2 の各領域の形状は、図示した通りであ
る。この列状プリズム面領域22の作用は、図5におけ
る散乱光出射方向修正素子14の作用と同様である。ま
た、図6中、24は各々光散乱導光素子21とは別体の
反射体(白色フィルム板)であり、25は光散乱導光素
子11の両側に配置された光源(蛍光ランプ)である。
【0077】更に、図7は、2つの光源(蛍光灯)35
の間に光散乱導光素子31の散乱出射光取出面と反対側
の面に光散乱導光素子31と一体的な散乱光出射方向修
正素子手段として列状プリズム面領域33を設けたもの
である。反射板34を対向配置することは、図5あるい
は図6のケースと同じである。有効散乱照射パラメータ
E1 、E2 の各領域の形状は、図3(3)に示したもの
を上下逆にしたものである。この列状プリズム面領域3
2の作用は、図5あるいは図6における散乱光出射方向
修正手段14、22と比べるとやや複雑であるから、最
適の散乱光方向修正を実現するプリズムのピッチ、頂
角、凹凸の深さ等については、実験的な手法を取り入れ
て定めることが実際的である。なお、33で示されたプ
リズム凹凸空隙部は空気層として良い。
【0078】光散乱導光素子本体の表面領域または裏面
領域に凹凸領域を形成する具体的手法としては、射出成
形あるいは押出成形に用いる型や押出口に所定の形状を
付けておく方法、プレス加工による方法、切削等の機械
的な加工による方法及び各種エッチング等の化学的な加
工プロセスによる方法等が考えられるが、いかなる手段
によって凹凸領域を形成するかということは、特に本願
発明の技術的範囲に制限的影響を及ぼす事項ではない。
【0079】また、以上説明したような散乱光出射方向
修正手段と光散乱導光素子の型の組み合わせ、サイズ等
には種々のものを採用することが可能であり、いずれも
本願発明の技術的範囲を逸脱するものではない。
【0080】
【実施例】以下、具体的な幾つかの実施例について説明
する。 <実施例1>メタクリル樹脂のペレット(旭化成製、デ
ルベット80N)に粒径3μmのシリコン系樹脂粉体
(東芝シリコン製、トスパール130)を0.3wt%
添加し、ミキサーで混合分散させた後、押し出し機でス
トランド状に押し出し、ペレタイザーでペレット化する
ことにより、シリコン系樹脂粉体が均一に分散されたペ
レットを調製した。
【0081】このペレットを射出成形機を用い、シリン
ダー温度230゜C〜260゜C、型温度50゜Cの条
件で成形して、縦80mm、横100mmを有し、厚さ
が長辺方向に沿って1mm(最薄部)から3mm(最厚
部)迄リニアに変化する楔形状の光散乱導光体ブロック
を作製し、光散乱導光体ブロックΓ1 とした。
【0082】メタクリル樹脂ペレット(旭化成製、デル
ベット80N)に粒径3μmのシリコン系樹脂粉体(東
芝シリコン製、トスパール130)を0.01wt%添
加したものを使用し、同様のプロセスによって、縦80
mm、横100mmを有し、厚さが長辺方向に沿って1
mm(最薄部)から3mm(最厚部)迄リニアに変化す
る楔形状の光散乱導光体ブロックを得た。これを光散乱
導光体ブロックΓ2 とした。
【0083】これら相補的形状を有する2個の楔状光散
乱導光体ブロックΓ1 、Γ2 の斜面同士を密着固定して
1枚の板状光散乱導光素子とし、これを用いて図8に示
した態様で光散乱導光光源装置を構成した。
【0084】この方の楔形ブロック領域部分この光散乱
導光素子は、図2のタイプに属するものであり、光源の
配置は光散乱導光素子41の一方側(散乱能の弱い側)
のみとし、光散乱導光素子41の裏面側に配置する反射
板43の表面は鏡面とした。ブロック領域Γ1 内には、
散乱中心となる粒状物質がブロック領域Γ2 に比べて高
密度で分散されているので、両ブロック領域Γ1 、Γ2
の有効散乱照射パラメータE1 、E2 について、E1 >
E2 が成立する。従って、図2の関連説明の中で述べた
ように、光散乱導光素子41全体としては、光源42に
近い方の端部部分から遠い方の端部部分にかけて、厚み
方向に関する平均有効散乱照射パラメータ値Eavが次第
に増大した構造が実現されていることになり、Eav値の
小さい方の側面部から光を入射させる図8の構成によっ
て、光散乱導光光源装置における照度の均一化が達成さ
れている筈である。
【0085】これを確かめる為に、矢印VDの方向から
ビデオカメラとインテンシティディスプレイ装置を用い
て散乱出射光強度の観測を行なったところ、光散乱導光
素子41の光取出面全面について、最明部と最暗部の間
の光強度差はほぼ5%に過ぎなかった。即ち、明暗比9
5%という極めて高い明るさ均一度を示す光散乱導光光
源装置が得られたことが確認された。
【0086】<実施例2>ポリメチルメタクリレート
(PMMA)にポリスチレン(PSt)を0.4wt%
添加し、V型タンブラーを用いて10分間、次いでヘン
シェルミキサーを用いて5分間混合した。これを径30
mmの2軸押し出し機[ナカタニ機械(株)製]を使っ
て、シリンダー温度220゜C〜250゜C、スクリュ
ー回転数75rpm、吐出量6kg/hrの条件で融解
混合してペレットを作成した。
【0087】このペレットを射出成形機を用い、シリン
ダー温度220゜C〜250゜C、型温度65゜C、射
出速度中速、射出圧力ショートショット圧プラス10k
g/cm2 の条件で成形して、縦横80mm、横100
mm、厚さが長辺方向に沿って1mm(最薄部)から3
mm(最厚部)迄リニアに変化する楔形状の光散乱導光
体ブロックを作製し、光散乱導光体ブロックΓ1'とし
た。
【0088】ポリメチルメタクリレート(PMMA)に
ポリスチレン(PSt)を0.01wt%添加しものを
使用し、同様のプロセスによって、縦80mm、横10
0mmを有し、厚さが長辺方向に沿って1mm(最薄
部)から3mm(最厚部)迄リニアに変化する楔形状の
光散乱導光体ブロックを得た。これを光散乱導光体ブロ
ックΓ2'とした。
【0089】これら相補的形状を有する2個の楔状光散
乱導光体ブロックΓ1'、Γ2'の斜面同士を密着固定して
1枚の板状光散乱導光素子とし、これを用いて図8に示
した例と同じ配置関係で光散乱導光光源装置を構成し
た。
【0090】この方の楔形ブロック領域部分この光散乱
導光素子も、図2のタイプに属するものであり、ブロッ
ク領域Γ1'の有効散乱照射パラメータE1'、E2'につい
て、E1'>E2'が成立する。従って、この場合も、光散
乱導光素子全体として、光源に近い方の端部部分から遠
い方の端部部分にかけて、厚み方向に関する平均有効散
乱照射パラメータ値Eavが次第に増大した構造が実現さ
れていることになる。従って、実施例<1>のケースと
同じように、散乱光取出面全体に亙って散乱出射光強度
の均一化が達成されている筈である。
【0091】これを確かめる為に、矢印VDの方向から
ビデオカメラとインテンシティディスプレイ装置を用い
て実施例<1>と同様の観測を行なったところ、光散乱
導光素子の光取出面全面について、明暗比90%という
極めて高い明るさ均一度が観測された。
【0092】
【発明の効果】本発明によれば、従来技術では避け難か
った装置の複雑化、大型化を回避し、極めて簡単な構成
で均一で明るい光出射面を持つ、製造が簡単な光散乱導
光装置が提供される。また、本願発明によれば、散乱光
出射方向修正素子を利用することにより、特定方向から
の観察等に適した光散乱導光装置が実現される。特に、
本発明は、射出成形、押出成形等のプラスチック材料成
形プロセス中に無理なく取り込む事の出来る混練工程に
よって散乱能を与えられたブロク状の光散乱導光体を用
いるので、使用する光散乱導光体ブロックの材料や形状
の選択の幅が広く、量産性、経済性にも優れた光散乱導
光光源装置が実現されることになる。
【0093】本願発明の光散乱導光光源装置は、このよ
うな基本的特徴を備えているから、液晶表示装置等各種
ディスプレイのバックライト光源装置、自動車等におけ
るバックライト光源、1次光源として太陽光あるいは通
常の照明光源を利用した各種の照明システムにおける各
種サイズの面状光源への適用を通じて、幅広い光学分野
でその有用性を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】横軸に相関距離a、縦軸に誘電率ゆらぎ2乗平
均τ=<η2 >をとって有効散乱照射パラメータEの曲
線をE=50[cmー1]及びE=100[cmー1]の場合に
ついて描いた図。
【図2】本願発明に従った光散乱導光光源装置の最も簡
素な構成を模式的に示した断面図。
【図3】本願発明の光散乱導光光源装置に使用される光
散乱導光素子を構成する各光散乱導光体ブロック領域の
相補的形状の組合せの取り方を例示した図。
【図4】本願発明の光散乱導光光源装置に使用される光
散乱導光素子を構成する各光散乱導光体ブロック領域の
相補的形状の組合せの取り方の他の例を示した図。
【図5】図3(2)の型の光散乱導光素子に対して、そ
の散乱出射光取出面側に別体の散乱光出射方向修正素子
を設けた例を表わした図。
【図6】図3(3)の型の光散乱導光素子に対して、散
乱出射光取出面に列状プリズム面領域を設けた光散乱導
光光源装置の構成を表わした図。
【図7】光散乱導光素子の散乱出射光取出面と反対側の
面に列状プリズム面領域を設けた光散乱導光光源装置の
構成を表わした図。
【図8】本願発明の実施例<1>及び<2>で製作され
た光散乱導光素子を組み込んだ光源装置の配置を説明す
る図。
【符号の説明】
1、10 光散乱導光光源装置 2、11、21、31 光散乱導光素子 3、12、25、35 光源(蛍光ランプ) 4、13、24、34 反射板 5 散乱出射光取り出し面 6 光散乱導光体の裏面(光学的に開放された面) 14 散乱出射光方向修正素子 15 散乱光取出面 16 光散乱導光素子裏面 22、32 列状プリズム面 33 空隙部 Γ1 有効散乱照射パラメータE1 を有する光散乱導光
体ブロック領域 Γ2 有効散乱照射パラメータE2 を有する光散乱導光
体ブロック領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−36199(JP,A) 特開 昭63−29728(JP,A) 実開 平7−43700(JP,U) 実開 平5−45601(JP,U) 実開 平3−12202(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/13357 G02B 6/00 G09F 9/00 332

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に異なる屈折率を持った少なくとも
    2つの材料の混練工程を経て成形加工されることによっ
    て光散乱能を与えられた互いに相補的な形状を有する少
    なくとも2つの光散乱導光体ブロック領域Γi (i=1,
    2,... )を含む板状光散乱導光素子と、該板状光散乱導
    光素子の側方より光を入射させることの出来る少なくと
    も1個の光入射手段とを備え、前記各光散乱導光体ブロ
    ック領域Γi の前記散乱能を有効散乱照射パラメータ値
    Ei (i=1,2,... )で表わした時、各有効散乱照射パラ
    メータ値Ei (i=1,2,... )の内の少なくとも1つは他
    のいずれの有効散乱照射パラメータ値とも等しくなく、
    且つ、前記板状光散乱導光体の厚み方向の断面上におけ
    る有効散乱照射パラメータの平均値Eavが、前記光入射
    手段に相対的に近い部分では相対的に小さく、前記光入
    射手段に相対的に遠い部分では相対的に大きいことを特
    徴とする光散乱導光光源装置。
  2. 【請求項2】 前記各光散乱導光体ブロック領域の有効
    散乱照射パラメータEi (i=1,2...)の値がいずれも、
    0.0001[cm-1]≦Ei ≦1000[cm-1]の範囲
    にあると共に、前記各光散乱導光体ブロック領域Γi に
    前記散乱能を生じせしめる屈折率不均一構造の相関関数
    γi (r)を近似式、γi (r)=exp[−r/ai
    ]、(但しrは、光散乱導光体ブロック領域Γi 内の
    2点間距離)で表した時の相関距離ai の範囲が、0.
    005μm≦ai ≦50μmの範囲にあることを特徴と
    する請求項1に記載の光散乱導光光源装置。
  3. 【請求項3】 前記光散乱導光体ブロック領域Γi の少
    なくとも1つが、ポリマーマトリックスと、該ポリマー
    マトリックス内に混練工程を含む成形プロセスを通じて
    分散含有された粒子状材料を含み、前記粒子状材料の屈
    折率と前記ポリマーマトリックスの屈折率が、少なくと
    も0.001以上相異していることを特徴とする請求項
    1または請求項2に記載された光散乱導光光源装置。
  4. 【請求項4】 前記光散乱導光体ブロック領域Γi の少
    なくとも1つが、少なくとも2種類のポリマーの混練工
    程を含む成形プロセスによって形成された材料からな
    り、前記少なくとも2種類のポリマーの屈折率につい
    て、最大屈折率と最小屈折率の差が少なくとも0.00
    1以上であることを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載された光散乱導光装置。
  5. 【請求項5】 前記光散乱導光体ブロック領域Γi の少
    なくとも1つが、射出成形工程を含むプロセスによって
    形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいず
    れか1項に記載された光散乱導光光源装置。
  6. 【請求項6】 前記光散乱導光体ブロック領域Γi の少
    なくとも1つが、押し出し成形工程を含むプロセスによ
    って形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項5の
    いずれか1項に記載された光散乱導光光源装置。
  7. 【請求項7】 前記光散乱導光素子の散乱光取出表面領
    域あるいは散乱光取出表面領域と反対側の表面領域に臨
    んで、散乱光出射方向特性を修正する散乱光出射方向修
    正手段が前記光散乱導光素子と一体あるいは別体に設け
    られていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいず
    れか1項に記載の光散乱導光光源装置。
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