JP3214915U - 電子タバコ用バッテリー及び電子タバコ用バッテリーの充電器 - Google Patents

電子タバコ用バッテリー及び電子タバコ用バッテリーの充電器 Download PDF

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Abstract

【課題】電子タバコにおいて使用される電子タバコ用バッテリーを充電する際に、電子タバコ用カートリッジを取り付けたままで充電器にセットして充電できるようにした電子タバコ用バッテリー及び充電器を提供する。【解決手段】電子タバコ用バッテリー2は、外部からの空気の導入、及び導入した空気の排出が可能な空気の流路が形成されるケーシング20、その内部に収納された蓄電池25、一端側に設けられ電子タバコ用カートリッジ3を着脱可能なジョイント部21、蓄電池25からの電子タバコ用カートリッジ3への通電が可能な通電電極22、他端側に設けられた磁着部29、磁着部29に設けられ、蓄電池25への充電が可能な受電電極290とを備える。【選択図】図4

Description

本考案は、電子タバコ用バッテリー及び電子タバコ用バッテリーの充電器に関する。詳しくは、電子タバコにおいて使用される電子タバコ用バッテリーを充電する際に、電子タバコ用カートリッジを取り付けたままで充電器にセットして充電できるようにした電子タバコ用バッテリー及び電子タバコ用バッテリーの充電器に関する。
近年、公共施設等の生活空間において禁煙スペースが増加し、また健康志向の高まりもあって、電子タバコ市場が拡大している。電子タバコのタイプは様々あるが、その1つとして、小型バッテリーを電源とする、いわゆるディフューザータイプといわれるものがある。
ディフューザータイプは、フレーバーやニコチンを含むエアロゾル原料(リキッド)を加熱して霧化させ、これをユーザーが吸い込む動作を伴うものであるが、その動作が、さながらタバコの煙を吸い込む実際の喫煙のようであり、特に従前からの喫煙者の間で好まれている。
このようなディフューザータイプの電子タバコ用バッテリー及び充電器としては、例えば本願考案者が提案した特許文献1に記載されたものがある。この従来の電子タバコ用バッテリー2は、特許文献1の図2に示すように、一端側に電気コネクタ部22とジョイント部23を有しており、このジョイント部23を電子タバコ用カートリッジ3の一端側のジョイント受部311に螺合し、電気コネクタ部22を受電コネクタ部312に接続して、電子タバコ用カートリッジ3に取り付けるようになっている。
また、電子タバコ用バッテリー2を充電する際には、特許文献1の図6、図7に示すように、電子タバコ用カートリッジ2を接続するジョイント部23を充電器5のジョイント受部522に螺合し、電気コネクタ部22を接点523に接続してセットするようになっている。すなわち、電子タバコ用バッテリー2のジョイント部23は、電子タバコ用カートリッジ3と充電器5の双方のジョイント受部311、522に接続する兼用型となっている。
登録実用新案第3210447号公報
電子タバコ用バッテリー2は、ジョイント部23が、上記のように兼用型であることにより、ジョイント部を一箇所にのみ設ければよいので、無駄のない合理的な構造となり、機能性も高い。また、これにより電子タバコ用バッテリー2の小型化に寄与できる利点もある。
しかしながら、その反面、従来の電子タバコ用バッテリー2には、次のような課題もあった。つまり、電子タバコ用バッテリー2は、ジョイント部23が上記のように兼用型であるため、電子タバコ用カートリッジ3の取り付けと充電器5へのセットを同時に行うことはできない。したがって、電子タバコ用バッテリー2を充電する際には、電子タバコ用バッテリー2から電子タバコ用カートリッジ3をあらかじめ取り外す必要があり、この一手間(ひとてま)がユーザーにとっては煩わしく、改良が望まれていた。
本考案は、以上の点に鑑みて創案されたものであって、電子タバコにおいて使用される電子タバコ用バッテリーを充電する際に、電子タバコ用バッテリーの使用形態である電子タバコ用カートリッジを取り付けた状態のままで、充電器にセットして充電できるようにした電子タバコ用バッテリー及び電子タバコ用バッテリーの充電器を提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するために、本考案の電子タバコ用バッテリーは、外部からの空気の導入、及び導入した空気の排出が可能な空気の流路が形成されるケーシングと、該ケーシングの内部に収納された蓄電池と、前記ケーシングの長手方向の一端側に設けられ、電子タバコ用カートリッジを着脱可能なジョイント部と、該ジョイント部近傍に設けられ、前記蓄電池からの前記電子タバコ用カートリッジへの通電が可能な通電電極と、前記ケーシングの長手方向の他端側に設けられ、磁性体で形成された磁着部と、該磁着部近傍に設けられ、前記蓄電池の充電のための通電が可能な受電電極とを備える電子タバコ用バッテリーである。
本考案の電子タバコ用バッテリーによれば、ケーシングの長手方向の一端側に電子タバコ用カートリッジを取り付けて、電子タバコ用カートリッジに蓄電池の電気を通電して、エアロゾル原料を加熱して霧化することができる。一方、電子タバコ用バッテリーのケーシングの長手方向の他端側は、磁着部によって充電器の磁着受部に磁着して、充電ができるようにセットすることができる。
また、電子タバコは、通常、電子タバコ用バッテリーに電子タバコ用カートリッジ(+カプセル)を取り付けて使用される。そして、電子タバコ用バッテリーの電気が消費され、充電が必要になったときには、電子タバコ用バッテリーの使用形態である一端側に電子タバコ用カートリッジを取り付けたままの状態で、他端側を充電器にセットして、充電をすることができる。
つまり、従来の電子タバコ用バッテリーのように、ジョイント部が電子タバコ用カートリッジと充電器の双方のジョイント受部に接続する兼用型ではないので、それぞれ独立した使用が可能であり、電子タバコ用バッテリーを充電する際に電子タバコ用カートリッジをあらかじめ取り外すという、ユーザーにとっては煩わしい一手間が不要である。
なお、ケーシングは、蓄電池を収納することにより、蓄電池が何らかの外力で破損することを防ぐことができる。また、ケーシングは、外部からの空気の導入、及び導入した空気の排出が可能な空気の流路が形成されており、ユーザーが行うパフ動作(吸い込み動作)に伴い内部の空気の圧力が変化するが、このパラメータの変化をセンサー部が検知するようになっている。
「パラメータの変化」とは、例えば、パフ動作を行うことでケーシング内の空気圧が低下し、パフ動作を止めることで大気圧に復帰する、といった空気圧の数値的変化、パフ動作に伴う流路内の空気の流速、流量の数値的変化、あるいは、これらの測定値や、空気の体積に関する測定値から求めた空気圧縮比等の数値的変化である。
蓄電池は、例えば外部機器である充電器を介して供給される電力により充電され、充電後は、外部機器である電子タバコ用カートリッジと接続して、これに電気(電流)を通電する。また、蓄電池は、例えば、ケーシングの内径よりも、更に径小に設けることによって、蓄電池の外周とケーシングの内壁の間に、空気の流路が形成可能となる。この場合、別途流路を形成する部材等を要さず、構造を簡略化できる。
(2)本考案は、前記通電電極が、前記ケーシングの長手方向へ進退可能に設けられ、付勢体により外方向へ付勢されている構成とすることもできる。
この場合、通電電極は、電子タバコ用バッテリーに取り付けられた電子タバコ用カートリッジの受電電極に対し、常に所定の接触面圧を以て接触することができるので、通電状態を安定して維持することが可能である。
(3)本考案は、充電状況を表示するLEDを備える構成としてもよい。
この場合、LEDを、例えばケーシングの先端近傍等に設けた透光部を介し、外部から視認可能に発光させるようにすると、ユーザーは、パフ動作中または充電中に、最も視認しやすい位置である電子タバコ用バッテリーの先端の透光部を見れば、電子タバコ用バッテリーがどのような充電状況であるのかを知ることができる。また、消費電力の少ないLEDを使用することで、電子タバコ用バッテリーの使用時間を延ばすと共に、コンパクト化、及び軽量化を図ることができる。
(4)上記の目的を達成するために、本考案の電子タバコ用バッテリーの充電器は、(1)乃至(3)記載の電子タバコ用バッテリーを充電する充電器であって、前記電子タバコ用バッテリーの前記受電電極が設けられている端部側の磁着部が磁着可能な磁着受部と、該磁着受部の近傍に設けられ、前記受電電極と接触可能で同受電電極に給電が可能な給電電極とを備える電子タバコ用バッテリーの充電器である。
電子タバコ用バッテリーの充電器によれば、電子タバコ用バッテリーの受電電極を設けた端部側を磁着受部に磁着することにより、受電電極が充電器の給電電極に接触して、電子タバコ用バッテリーを充電可能な状態でセットすることができる。また、このセット状態で、充電器の給電電極にパソコン等を介して外部の電気を供給することにより、電子タバコ用バッテリーの充電を行うことができる。
また、電子タバコの喫煙中に、電子タバコ用バッテリーの電気が消費され、充電が必要になったときには、電子タバコ用バッテリーの使用形態である一端側に電子タバコ用カートリッジを取り付けたままの状態で、他端側の磁着部を磁着受部に磁着させて充電器にセットすることが可能で、そのまま充電をすることができる。
(5)本考案は、前記磁着受部が、前記電子タバコ用バッテリーの受電電極が設けられている端部側が挿入可能な凹部である構成とすることもできる。
この場合、凹部である磁着受部に電子タバコ用バッテリーの受電電極が設けられている端部側を挿入することにより、電子タバコ用バッテリーは、凹部を形成する壁部で支えられて、充電のためのセット状態を安定して維持することができる。
(6)本考案は、前記給電電極が、前記磁着受部に磁着されたときの電子タバコ用バッテリーの方向へ進退可能に設けられ、付勢体により外方向へ付勢されている構成としてもよい。
この場合、給電電極は、磁着受部に磁着された電子タバコ用バッテリーの受電電極に接触したときに、受電電極に対し、所定の接触面圧を以て接触することができるので、通電状態を安定して維持することが可能である。
(7)本考案は、前記給電電極に給電するためのUSB端子を有する構成としてもよい。
この場合、USB端子を備えることにより、パソコンのUSBポートあるいはUSBポートを有するACアダプター等と接続し、電子タバコ用バッテリーの蓄電池に給電して充電を行うことができる。
本考案によれば、電子タバコにおいて使用される電子タバコ用バッテリーを充電する際に、電子タバコ用バッテリーの使用形態である電子タバコ用カートリッジを取り付けた状態のままで、充電器にセットして充電できるようにした電子タバコ用バッテリー及び電子タバコ用バッテリーの充電器を提供することができる。
本考案に係る電子タバコ用バッテリーを使用した電子タバコの説明図である。 図1に示す電子タバコを分解し、一部を拡大した斜視説明図である。 本考案に係る電子タバコ用バッテリーの構造を示す分解斜視図である。 図1に示す電子タバコの内部構造を示し、(a)は電子タバコ用バッテリーから電子タバコ用カートリッジを取り外した状態の断面図、(b)は電子タバコ用バッテリーに電子タバコ用カートリッジを取り付けた状態の断面図である。 本考案に係る充電器を示し、(a)は斜視図、(b)は断面図である。 図5に示す充電器の使用状態を示す斜視説明図である。 図6に示すように充電器に電子タバコをセットした状態の断面図である。
図1乃至図7を参照して、本考案の実施の形態を更に詳細に説明する。
電子タバコ1は、電子タバコ用バッテリー2、電子タバコ用バッテリー2に取着される電子タバコ用カートリッジ3、及び電子タバコ用カートリッジ3に取着されるカプセル4を備えるものである。以下、各部について詳述する。
(電子タバコ用バッテリー2)
電子タバコ用バッテリー2は、ステンレススチール製の円筒体であるケーシング20と、ケーシング20内に収容された蓄電池25と、蓄電池25にリード線で接続されてケーシング20内に収容された制御部23、及び蓄電池25の充電の状況を光色で表示するLED表示部200を有する(図3、図4参照)。
電子タバコ用バッテリー2には、先端側の2箇所に形成された空気導入孔201と、先端側開口(符号省略)に取り付けられたキャップ状の磁着部29を有している。磁着部29は、磁性体で形成されており、その中心に、受電電極290を有している。受電電極290の中心には、後述する給電電極52の先端が入る係止孔(符号省略)が設けられている。
ケーシング20の、磁着部29より内方側には、光透過部28が収納され、その内部にはLED280を備えている。LED280は、ケーシング20の各LED表示部200に対応する位置にあり、LED280の光はLED表示部200を通して外部から視認することができる。
光透過部28の更に内方側には、制御部23が収容されている(図3、図4参照)。制御部23は、センサー(図示省略)から受信した信号に基づいて電子タバコ用カートリッジ3への給電を開始または停止する通電スイッチ、LED280を点灯させる点灯スイッチ、蓄電池25の充電状況を管理し、充電中または充電完了の際にLED280を発光させる信号を送信できる充電管理部、及び蓄電池25への充電、及び蓄電池25からの放電が、所定数値を越えて過剰にならないように制御する過充放電保護回路部等を有する(何れも図示省略)。
また、制御部23は、ケーシング20内に設けてある空気の流路内の空気圧の変化を検出するセンサーからの信号を受け、パフ動作の回数を積算し、ユーザーに対して累積回数を報知できるように管理する。
制御部23の更に内方側には、蓄電池25からの漏電等を防ぐための絶縁体27が収納されている。絶縁体27は、蓄電池25の一方の電極を包むように配置されている(図4参照)。
ケーシング20の基端側には、蓄電池25の他方の電極に接触が可能な通電電極22が配置されている。通電電極22は、絶縁体260を介して円管状の端部材26内に収納されている。なお、通電電極22は、付勢体であるバネ(符号省略)により、外方(図4で上方向)へ付勢されており、その不勢力に抗して内方へ押し込まれることにより蓄電池25の電極と接触するようになっている。また、端部材26の基端側には、電子タバコ用カートリッジ3に接続するための雄ネジ(符号省略)を有するジョイント部21が設けられている(図2〜図4参照)。
ケーシング20の基端側に設けられたジョイント部21は、ケーシング20の軸線方向に沿って突き出た筒状の突部であり、上記のように周面に雄ネジが形成されている。通電電極22の中心には、空気排出孔203が形成されている。空気排出孔203は、通電電極22の軸中心に沿って貫通し、ケーシング20内、及び空気導入孔201と通気可能に設けられている。
なお、蓄電池25は、リチウムイオン二次電池であり、リード線を介して通電電極22と電気的に接続している。また、蓄電池25は、その太さ(外径)がケーシング20の内径よりも径小であり、ケーシング20の先端から基端まで通気可能な隙間(符号省略)がケーシング20の内壁との間に形成されている。この隙間と、空気導入孔201、及び空気排出孔203の組み合わせにより、ケーシング20に外部からの空気の導入、及び導入した空気の排出が可能な空気の流路が形成されている。
(電子タバコ用カートリッジ3)
電子タバコ用カートリッジ3は、ステンレススチール製の円筒体であって基端側が開口したケーシング31と、ケーシング31内に収容された霧化部32を有する。電子タバコ用カートリッジ3の先端側には、前述のジョイント部21を螺合して取り付け可能な円筒形のジョイント受部311が形成されている(図2、図4参照)。
ジョイント受部311の底部中央は、凸状に形成され、前述の通電電極22と接触し、通電可能にする受電電極312が設けられている。受電電極312は、電子タバコ用カートリッジ3の内部へ貫通し、前述の空気排出孔203から排出された空気を導入可能な導入孔313が形成されている。導入孔313の口縁には、後述する溝部314から導入された外部からの空気を導入孔313へ誘導可能な溝部315が形成されている(図2参照)。
ジョイント受部311には、内壁側部に雌ネジ(符号省略)が形成されており、口縁部分に等間隔で三箇所に断面縁形状が円弧状の溝部314が形成されている。この溝部314は、電子タバコ用バッテリー2と接続した際に、電子タバコ用バッテリー2の基端と合わさって導入孔(符号省略)を構成する(図2、図4参照)。
霧化部32は、受電電極312と通電可能に接続されたニクロム線321と、ニクロム線321が巻き付けられた耐熱樹脂性の軸芯322と、軸心322の周囲に巻かれ、ケーシング31内面との間の隙間を埋めることができる程度の嵩の綿状部材333を有する(図4参照)。
エアロゾル原料は、グリセリン、プロピレン・グリコール、精製水等を主成分とした液体であり、前述の綿状部材や軸心に含浸させてあり、ニクロム線321により加熱されて霧化するものである。
(カプセル4)
カプセル4は、電子タバコ用カートリッジ3の基端の開口に挿着する着脱可能な部材である。カプセル4は、合成樹脂により形成された弾性変形可能な筒状の中空体であり、先部と基部が、霧化部32により生じたエアロゾルが通気可能なメッシュ素材で封止してある。カプセル4は、内部にタバコ葉の粉末あるいは小片を内包している。カプセル4の基部のメッシュは、エアロゾルをユーザーが吸引可能な吸引孔41となる(図1、図4参照)。
カプセル4は、長手方向において先部側から略3分の2の長さの部分が、電子タバコ用カートリッジ3の開口への挿入部分となり、同挿入部分は、複数の周溝が形成された、所謂タケノコ状ジョイントとなっており、挿着の際に電子タバコ用カートリッジ3内壁と強く接して、開口を気密に封止することができる(図4参照)。
本実施の形態において、ケーシング20はステンレススチール製の円筒体であるが、これに限定するものではなく、例えば、他の種類の金属であってもよいし、硬質プラスチック等、所要の剛性を有するものであればよい。
また、本実施の形態において、空気導入孔201は、磁着部29の切欠と先端側開口(符号省略)の口縁との組み合わせにより構成されているが、このような構造に限定するものではなく、例えば、磁着部29の厚み方向に形成された態様、あるいはケーシング20の先端側周面に形成された態様等であってもよい。
本実施の形態において、蓄電池25はリチウムイオン二次電池であるが、これに限定するものではなく、例えば、リチウムイオンポリマー二次電池、ニッケル水素二次電池、あるいはニッケルカドミウム二次電池等、公知の二次電池であってもよい。
本実施の形態において、霧化部32は、ニクロム線321で加熱する構造であるが、これに限定するものではなく、例えば、超音波でエアロゾル原料を霧化する構造であってもよい。また、エアロゾル原料は、グリセリン等のほか、メントール、ニコチン等の他の液体を含むものであってもよい。
〔充電器5〕
図5乃至図7を参照して、充電器5の構造について説明する。
充電器5は、電子タバコ用バッテリー2の充電を好適に行うことができるように設計されたものであり、本体ケーシング50を有する。本体ケーシング50の側部には、USBケーブル6が接続可能なUSB端子51を備えている。
本体ケーシング50の中央部には、電子タバコ用バッテリー2の受電電極290が設けられている端部側を挿入することができる凹部である円孔状の磁着受部55が設けられている。磁着受部55の孔底部には、電子タバコ用バッテリー2の受電電極290と接触して給電することができる給電電極52を備えている。
給電電極52は、磁着受部55に磁着されたときの電子タバコ用バッテリー2の方向へ進退可能に設けられ、付勢体であるバネ(符号省略)により外方向へ付勢されている。給電電極52には、USBケーブル6を介し、パソコン7等のUSBポート(符号省略)から電気を供給することができる。
また、磁着受部55の孔底部には、磁性体で形成された磁化部530が設けられており、磁化部530は、本体ケーシング50の内部、かつ磁化部530の近傍に設けられた永久磁石53により磁化している。なお、本体ケーシング50の上面には、充電の状況を光色で示すLED表示部200を備えている。
(作 用)
図1乃至図7を参照して、電子タバコ1における電子タバコ用バッテリー2と充電器5の作用を説明する。
<電子タバコ用バッテリー2への電子タバコ用カートリッジ3、及びカプセル4の取り付け>
カプセル4を、電子タバコ用カートリッジ3の基端の開口に挿着し、充電済みの電子タバコ用バッテリー2のジョイント部21に、電子タバコ用カートリッジ3のジョイント受部311を螺着して電子タバコ用カートリッジ3を接続する。
これにより、受電電極312が通電電極22に接触し、かつ押し込まれて通電スイッチが入り、通電される。本構成によれば、電子タバコ用バッテリー2に電子タバコ用カートリッジ3を取り付けるだけで通電し、外せば通電しなくなるので、漏電のおそれが少なく、安全を確保できる。また、外した状態では通電不能であるので、バッテリーの稼働時間低下を抑制できる。
また、受電電極312と通電電極22の接触により、空気排出孔203と導入孔313が連通する。これにより、電子タバコ用バッテリー2と電子タバコ用カートリッジ3の空気の流路が接続され、電子タバコ用バッテリー2の先端から導入された外部からの空気が、電子タバコ用カートリッジ3まで通るようになる。
<電子タバコ用バッテリー2を取り付けた後の電子タバコ1の作用>
ユーザーが電子タバコ1の基端側を咥えてパフ動作を行うと、以下の(1)〜(5)のステップを経て、ユーザーはタバコ葉の風味が付加されたエアロゾルを吸い込むことができる。
(1)ユーザーが吸引孔41を介して電子タバコ1内の空気を吸い込むパフ動作を行うと、内部が負圧になり、空気導入孔201を介して電子タバコ用バッテリー2のケーシング20内に外部からの空気が流入する。そして、空気の流路途中で、ケーシング20内の空気に関するパラメータの変化を検知したセンサーが信号を送信する。センサーからの信号を受信した給電スイッチ部により、電子タバコ用カートリッジ3に給電が開始され、制御部23は、パラメータの値が変化した時間をパフ動作時間として記録を開始する。
また、センサーからの信号を受信した点灯スイッチは、通常稼働時の発色である青色で発光させる信号をLED280に送り、発光させる。この青色発光は、パフを行っている間、持続される。そして、ユーザーによるパフ動作が繰り返され、積算されたパフ動作時間が所定の累積パフ動作時間を超えると、警告色である赤色で発光させる信号が送られ、LED280を発光させる報知動作を行う。
(2)外部から内部に流入した空気は、隙間を通過し、空気排出孔203及び導入孔313を介して、電子タバコ用カートリッジ3のケーシング31内に流入する。このとき、ユーザーの吸引力、及び空気排出孔203、及び導入孔313を通過する空気の流れによるベンチュリー効果により、電子タバコ用バッテリー2と電子タバコ用カートリッジ3の連結部分にある溝部314からも外部からの空気が導入され、溝部315を通じて導入孔313に流入し、前述の空気導入孔201からの空気と合流する。合流後の空気は、ユーザーが1回のパフ動作を行うにあたって満足しうる、所謂吸いごたえのある分量となる。
(3)電子タバコ用バッテリー2からの通電を受け、ニクロム線321が赤熱し、綿状部材333に含浸したエアロゾル原料を加熱して蒸気にして、この蒸気に外部から導入された前述の空気が当たると霧化(エアロゾルが発生)する。
(4)前述のエアロゾルは、カプセル4内のタバコ粉末等の間を通過する間にタバコ葉の風味が付加され、ユーザーはさながらタバコの煙を吸い込むような実際の喫煙に近い気分を味わうことができる。このようにして、ユーザーはパフを繰り返して喫煙気分を味わう。そして、このパフを行った時間は、制御部23に都度記録され、積算される。
(5)制御部23で記録され、積算された累積パフ動作時間が所定の累積パフ動作時間を超えると、制御部23は点灯スイッチを介してLED280を警告専用色である赤色で発光させる信号を送信し、この信号を受信した点灯スイッチがLED280を赤色で発光させる報知動作を行う。
また、電子タバコ用バッテリー2によれば、上記したように一端部にケーシング電子タバコ用カートリッジ3を取り付けて、電子タバコ用カートリッジ3に蓄電池25の電気を通電して、エアロゾル原料を加熱して霧化することができる。
一方、電子タバコ用バッテリー2の他端側は、磁着部29を充電器5の磁着受部55に挿入し、その底部に位置する磁化部530に磁着させて、充電ができるようにセットすることができる。このとき、電子タバコ用バッテリー2は、磁着受部55を形成する壁部でも支えられて、充電のためのセット状態を安定して維持することができる。
充電器5は、USBケーブル6を介し、パソコン7のUSBポートに接続されている。電子タバコ1は、通常、電子タバコ用バッテリー2に、カプセル4を取り付けた電子タバコ用カートリッジ3を取り付けて使用される。そして、電子タバコ用バッテリー2の電気が消費され、充電が必要になったときには、一端側に電子タバコ用カートリッジ3は取り付けたままの状態で、他端側を充電器5にセットして、充電をすることができる。
つまり、従来の電子タバコ用バッテリーのように、ジョイント部が電子タバコ用カートリッジと充電器の双方のジョイント受部に接続する兼用型ではないので、それぞれ独立した使用が可能であり、電子タバコ用バッテリー2を充電する際に電子タバコ用カートリッジ3をあらかじめ取り外すという、ユーザーにとっては煩わしい一手間が不要である。
本明細書及び実用新案登録請求の範囲で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書及び実用新案登録請求の範囲に記述された特徴及びその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本考案の技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるということは言うまでもない。更にまた、第1、第2などの言葉は、等級や重要度を意味するものではなく、一つの要素を他の要素から区別するために使用したものである。
1 電子タバコ
2 電子タバコ用バッテリー
20 ケーシング
25 蓄電池
23 制御部
200 LED表示部
201 空気導入孔
29 磁着部
260 受電電極
28 光透過部
280 LED
200 LED表示部
23 制御部
27 絶縁体
22 通電電極
260 絶縁体
26 端部材
21 ジョイント部
203 空気排出孔
3 電子タバコ用カートリッジ
31 ケーシング
311 ジョイント受部
312 受電電極
313 導入孔
314 溝部
315 溝部
32 霧化部
321 ニクロム線
322 軸芯
333 綿状部材
4 カプセル
41 吸引孔
5 充電器
50 本体ケーシング
51 USB端子
52 給電電極
55 磁着受部
53 永久磁石
6 USBケーブル
7 パソコン

Claims (7)

  1. 外部からの空気の導入、及び導入した空気の排出が可能な空気の流路が形成されるケーシングと、
    該ケーシングの内部に収納された蓄電池と、
    前記ケーシングの長手方向の一端側に設けられ、電子タバコ用カートリッジを着脱可能なジョイント部と、
    該ジョイント部近傍に設けられ、前記蓄電池からの前記電子タバコ用カートリッジへの通電が可能な通電電極と、
    前記ケーシングの長手方向の他端側に設けられ、磁性体で形成された磁着部と、
    該磁着部近傍に設けられ、前記蓄電池の充電のための通電が可能な受電電極とを備える
    電子タバコ用バッテリー。
  2. 前記通電電極が、前記ケーシングの長手方向へ進退可能に設けられ、付勢体により外方向へ付勢されている
    請求項1記載の電子タバコ用バッテリー。
  3. 充電状況を表示するLEDを備える
    請求項1または2記載の電子タバコ用バッテリー。
  4. 請求項1乃至3記載の電子タバコ用バッテリーを充電する充電器であって、
    前記電子タバコ用バッテリーの前記受電電極が設けられている端部側の磁着部が磁着可能な磁着受部と、
    該磁着受部の近傍に設けられ、前記受電電極と接触可能で同受電電極に給電が可能な給電電極とを備える
    電子タバコ用バッテリーの充電器。
  5. 前記磁着受部が、前記電子タバコ用バッテリーの受電電極が設けられている端部側が挿入可能な凹部である
    請求項4記載の電子タバコ用バッテリーの充電器。
  6. 前記給電電極が、前記磁着受部に磁着されたときの電子タバコ用バッテリーの方向へ進退可能に設けられ、付勢体により外方向へ付勢されている
    請求項4または5記載の電子タバコ用バッテリーの充電器。
  7. 前記給電電極に給電するためのUSB端子を有する
    請求項4、5または6記載の電子タバコ用バッテリーの充電器。
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