JP3214269B2 - 上下開閉式扉のストッパー装置 - Google Patents

上下開閉式扉のストッパー装置

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JP3214269B2
JP3214269B2 JP30443394A JP30443394A JP3214269B2 JP 3214269 B2 JP3214269 B2 JP 3214269B2 JP 30443394 A JP30443394 A JP 30443394A JP 30443394 A JP30443394 A JP 30443394A JP 3214269 B2 JP3214269 B2 JP 3214269B2
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圭介 吉松
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株式会社イトーキクレビオ
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  • Closing And Opening Devices For Wings, And Checks For Wings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上下開閉式扉のストッ
パー装置に係わり、更に詳しくはドラフトチャンバーや
窓サッシ、更には各種開閉扉等の上下開閉式の扉を開放
途中又は閉止途中の状態で保持するためのストッパー装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の上下開閉式扉のストッパ
ー装置は各種提供されている。例えば、本出願人の先願
に係る実開平3−86039号公報には、ドラフトチャ
ンバー本体内に扉のガイドレールに沿って回転軸を並設
し、該回転軸にストッパーの一端を固定するとともに、
該回転軸の下端部と、ドラフトチャンバー本体の前面に
設けた操作ハンドルとをリンク機構によって連動させ、
操作ハンドルを回転操作することによって回転軸を回転
させて前記ストッパーを扉の通過領域に突出させ、該ス
トッパーで扉の上縁又は下縁を当止できるようになした
ストッパー装置が開示されている。
【0003】しかし、前述のストッパー装置は、ドラフ
トチャンバーの前面の操作パネルに設けた操作ハンドル
を操作してストッパーに扉を係脱することが簡単にでき
る利点があるものの、ストッパーの連動機構が複雑であ
り、コスト高となる欠点を有している。
【0004】そこで、本出願人は、実開平4−1014
86号公報にて開示される如く、扉を上下方向へ摺動自
在に案内するガイドレールに、上部に扉下端縁を支持す
る支持部を有するストッパーをガイドレールの開口部の
内外に垂直な軸にて回動して出没するように取付け、且
つその先端部がガイドレールの溝内に設けた縦凸条に係
止し得るようになした簡易な構造のストッパー装置が提
供されている。このストッパー装置は、ストッパーの単
又は複数個をガイドレールの所定高さ位置に取付けてお
き、扉を開放途中の状態に保持するときには、扉をその
扉下端縁が一旦前記ストッパーの位置より上方に位置す
るところまで引き上げ、このストッパーをガイドレール
内に回動してその先端部をガイドレール内に設けた縦凸
条に係止した状態となした後、扉を降ろしてストッパー
上部の支持部にて前記扉下端縁を支持することにより、
扉を所定高さ位置に保持するのである。また、扉を閉止
する場合には、前述の保持状態から一旦扉を引き上げ、
ストッパーをガイドレールの開口部より外側まで回動し
た後、扉を引き下げるようにするのである。尚、この例
は、扉が無負荷の状態で下がる構造のものであるが、扉
を常時上方へ付勢した構造の場合には、ストッパー装置
の上下関係を逆にすればよいのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来のストッパー装置にあっては、扉の開放方向と同方
向、即ち垂直方向にストッパーの回動軸を設けているの
で、該ストッパーが不意に水平方向に回動して扉に接触
したり、ストッパーが手前側に突出する恐れがある。ま
た、保持状態を解除する場合には、ガイドレールの開口
部内に位置した先端部を手前に引き出さなければなら
ず、その作業性において若干の問題を残していた。
【0006】そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決
しようとするところは、通常はストッパーが係止状態と
なっていて扉を開放途中又は閉止途中で係止することが
できるとともに、指でストッパーを操作して扉が通過し
得る通過状態を自己保持でき、その状態で扉を開放又は
閉止した後、扉を再度閉止又は開放する際に扉がストッ
パーを通過すると同時に、自動的に係止状態に復帰する
上下開閉式扉のストッパー装置を提供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題解
決のために、開口部の両側に縦設した一対のガイドレー
ルに沿って上下方向に開閉する扉を開放途中又は閉止途
中の状態で保持する上下開閉式扉のストッパー装置であ
って、扉の側部に手前側に突出した突部を有し、前記ガ
イドレールより手前側開口部の所定高さ位置の上下に、
ストッパーと回動カムとをそれぞれ奥行方向の回転軸に
て回動可能に取付け、前記ストッパーは、前記突部の移
動空間内に一端の保持部が回転突出する方向に弾性付勢
され、他端の係合部が前記回動カムと係脱するものであ
り、前記回動カムは、中間部に形成したカム部が前記ス
トッパーの係合部に当接する方向に回転付勢され、先端
の操作部が前記移動空間に出没するものであり、前記係
合部の回転半径とカム部の回転半径との和が両回転軸の
軸芯間距離より大きく設定し、前記保持部が前記移動空
間内にある係止状態で、前記カム部と係合部との係合は
解除され且つ前記操作部は前記移動空間外に位置し、前
記保持部が前記移動空間外にある通過状態で、前記カム
部は前記係合部に係合してその状態を維持し且つ前記操
作部は前記移動空間内に位置してなり、回動カムとは反
対側から扉の突部がストッパーに接近する場合、係止状
態では前記突部を保持部の保持縁で当止し、通過状態で
は突部が通過する際に該突部が操作部を回動させてカム
部と係合部との係合を解除して係止状態に自動復帰し、
一方、回動カム側から扉の突部がストッパーに接近する
場合、係止状態では突部が通過する際に該突部が保持部
の側縁に衝突してストッパーを回動させた後再び係止状
態に復帰してなる上下開閉式扉のストッパー装置を構成
した。
【0008】また、前述の上下開閉式扉のストッパー装
置において、開口部の両側に縦設した一対のガイドレー
ルに沿って上下方向に開閉し、カウンターウエイトにて
常時バランスがとれ又は上方へ開放する方向に付勢され
た扉を開放途中の状態で保持する上下開閉式扉のストッ
パー装置であって、扉の側部に手前側に突出した突部を
有し、前記ガイドレールより手前側開口部の所定高さ位
置の下方にストッパーを、上方に回動カムを、接近させ
てそれぞれ奥行方向の回転軸にて回動可能に取付け、前
記ストッパーは、前記突部の移動空間内に下端の保持部
が回転突出する方向に弾性付勢され、上端の係合部が前
記回動カムと係脱するものであり、前記回動カムは、中
間部下方に形成したカム部が前記ストッパーの係合部に
当接する方向に偏心した自重にて回転付勢され、先端の
操作部が前記移動空間に出没するものであることが好ま
しい実施例である。
【0009】
【作用】以上の如き内容からなる本発明の上下開閉式扉
のストッパー装置は、開口部の両側に縦設した一対のガ
イドレールに沿って上下方向に開閉し、カウンターウエ
イトにて常時バランスがとれ又は上方へ開放する方向に
付勢された扉を開放途中の状態で保持するものを例に説
明すれば、先ず扉が閉止した状態では、初期状態として
前記ストッパーの保持部が突出して前記移動空間内にあ
るとともに、ストッパーの係合部と回動カムのカム部と
は係合せず、ストッパーの側縁にカム部が単に当接した
係止状態にあるとし、この係止状態で扉を上昇させる
と、該扉の側部に手前側に突設した突部がストッパーの
保持部の保持縁に当止し、所定の高さ即ち予め定められ
た開放途中の状態で扉を保持する。そして、扉を開放す
る場合には、扉を若干押し下げた後、ストッパーの保持
部を弾性付勢力に抗して指で押し込んで突部の移動空間
外に位置させると、ストッパーの係合部が回動カムを回
転させながらカム部を通過し、該係合部に回動カムの操
作部が載置された状態になり、それから指を離すとスト
ッパーの弾性付勢力によって係合部がカム部に係合して
その状態を維持し、もって保持部が移動空間外にあり、
回動カムの操作部が移動空間内に突出した通過状態にな
る。この通過状態に設定した後、扉を上昇させると、扉
の突部がストッパーを通過した後、回動カムの操作部を
押し上げてカム部とストッパーの係合部との係合を解除
すると同時に、ストッパーの保持部は弾性付勢力によっ
て移動空間内に突出し、更に扉の突部が上昇して回動カ
ムを通過すると、回動カムも偏心した自重による回転付
勢力によってカム部がストッパーの側縁に当接するまで
回転し、初期の係止状態に自動復帰する。それから、扉
を閉止する場合には、扉を押し下げると、扉の突部が回
動カムを通過した後、ストッパーの保持部の側縁に衝突
して該ストッパーを弾性付勢力に抗して回転させて、該
保持部を移動空間の境界まで後退させ、該突部が保持部
を通過した直後に、ストッパーは弾性付勢力によって保
持部が移動空間内に突出した係止状態に再度自動復帰す
るのである。
【0010】
【実施例】次に添付図面に示した実施例に基づき更に本
発明の詳細を説明する。図1は本発明の上下開閉式扉の
ストッパー装置を適用したドラフトチャンバー1の全体
を示し、図2は要部の拡大斜視図、図3はその分解斜視
図、図4はその断面図をそれぞれ示している。
【0011】前記ドラフトチャンバー1は、内部に処理
室2を有し、その前面を開口部3となしたものであり、
処理室2は排気ダクト4を通じて図示しない排気装置に
よって排気できるものである。そして、前記開口部3に
は、その両側に縦設した一対のガイドレール5,5に沿
って上下方向に開閉するガラス製の扉6が設けられてい
る。
【0012】本実施例では、前記扉6が図示しないカウ
ンターウエイトにワイヤーを介して連結されていて、上
方へ開放する方向に付勢されているとするが、カウンタ
ーウエイトとバランスがとれている場合も同様である。
そして、前記扉6は、ガラス板7の両側に断面コ字形の
ガイドレール5の溝内でガタつきなく摺動するための側
枠8を固定し、下縁に把手9を固定したものである。ま
た、前記把手9は手前側に突出してあり、その側部を突
部10としている。
【0013】本発明は、開口部3の両側に縦設した一対
のガイドレール5,5に沿って上下方向に開閉し、カウ
ンターウエイトにて上方へ開放する方向に付勢された扉
6を開放途中の状態で保持する上下開閉式扉のストッパ
ー装置Aであって、扉6の側部に手前側に突出した突部
10を有し、前記ガイドレール5より手前側開口部3の
所定高さ位置の下方にストッパー11を、上方に回動カ
ム12を、接近させてそれぞれ奥行方向の回転軸13,
14にて回動可能に取付け、前記ストッパー11は、前
記突部10の移動空間S内に下端の保持部15が回転突
出する方向に弾性付勢され、上端の係合部16が前記回
動カム12と係脱するものであり、前記回動カム12
は、中間部下方に形成したカム部17が前記ストッパー
11の係合部16に当接する方向に偏心した自重にて回
転付勢され、先端の操作部18が前記移動空間Sに出没
するものであり、前記係合部16の回転半径R1 とカム
部17の回転半径R2 との和が両回転軸13,14の軸
芯間距離Dより大きく設定し、前記保持部15が前記移
動空間S内にある係止状態で、前記カム部17と係合部
16との係合は解除され且つ前記操作部18は前記移動
空間S外に位置し、前記保持部15が前記移動空間S外
にある通過状態で、前記カム部17は前記係合部16に
係合してその状態を維持し且つ前記操作部18は前記移
動空間S内に位置してなり、下方から扉6の突部10が
ストッパー11に接近する場合、係止状態では前記突部
10を保持部15の保持縁19で当止し、通過状態では
突部10が通過する際に該突部10が操作部18を回動
させてカム部17と係合部16との係合を解除して係止
状態に自動復帰し、一方、上方から扉6の突部10がス
トッパー11に接近する場合、係止状態では突部10が
通過する際に該突部10が保持部15の側縁20に衝突
してストッパー11を回動させた後再び係止状態に復帰
してなることを要旨としている。
【0014】更に詳しくは、前記ストッパー装置Aは、
図2〜図4に示すように、断面コ字形の保持金具21の
凹溝22内に、前記ストッパー11、回動カム12及び
弾性付勢手段としてのキックばね23を内装したもので
ある。尚、弾性付勢手段としては、前記キックばね23
の他にも板ばね等の公知の弾性体を利用することができ
る。具体的には、ストッパー装置Aは、前記保持金具2
1の一方の側板24の上下に形成した通孔25,25に
ネジ26,26を挿通し、他方の側板24に形成した螺
孔27,27に螺合し、凹溝22内に位置するネジ2
6,26をそれぞれ回転軸13,14とし、該回転軸1
3にストッパー11の中央部に形成した貫通孔28に挿
通した軸筒29を外挿するとともに、該貫通孔28から
突出した軸筒29の一端部にキックばね23のコイル部
23aを巻回し、一方の脚片23bを保持縁19側に係
止し、他方の脚片23cを保持金具21の底板30に当
止し、該ストッパー11の保持部15を回転突出する方
向に弾性付勢し、また前記回転軸14に回動カム12の
基部に形成した貫通孔31を回転可能に嵌挿したもので
ある。ここで、前記両回転軸13,14の軸芯間距離D
は、両ネジ26,26の中心間距離に相当する。そし
て、保持金具21の底板30の上下部をドラフトチャン
バー1の開口部3の側面にネジ32,32にて固定する
のである。特に、上方のネジ32の頭部33は、回動カ
ム12の操作部18の背面を当止して、該回動カム12
がどのような状態にあってもその偏心した自重によって
前記カム部17がストッパー11の係合部16に当接す
る方向に回転復帰するようにしている。
【0015】また、前記ストッパー11は、正面視形状
が略台形であり、台形の略中央部であって下底寄り位置
に前記貫通孔28を形成し、台形の上底を保持金具21
の底板30に近接して配設している。そして、キックば
ね23の弾性付勢力によって、ストッパー11の保持部
15が前記移動空間S内に突出した状態にある場合に
は、係合部16が保持金具21の底板30に当接すると
ともに、保持部15をキックばね23の弾性付勢力に抗
して押し込んだ場合には、保持部15を含めてストッパ
ー11の全体が前記移動空間S外になるとともに、更に
保持部15を押し込んでストッパー11の台形における
上底の縁部を底板30に当接するまで後退させることが
できる。また、前記突部10の移動空間Sの境界と、前
記保持金具21の側板24との間にはクリアランスを設
けてあり、前記保持部15はこのクリアランス程度の後
退が可能である。そして、前記回転軸13を中心として
係合部16の先端が描く軌跡の回転半径R1 は、前記軸
芯間距離Dよりも小さく設定している。
【0016】また、前記回動カム12は、やや長細い形
状を有し、重心から偏心した基端部に前記貫通孔31を
形成するとともに、中間部の下縁に突出したカム部17
を形成し、先端部を操作部18となしたものである。前
記カム部17は、回転軸14を中心とした回転半径R2
の円弧縁17aと、該円弧縁17aから基端部に延びた
直線状の当接縁17bとから形成されている。また、回
動カム12が、回転軸14を中心に回転して略水平にな
った状態で、前記操作部18は前記移動空間S内に突出
するような寸法に設定し、前記回転半径R2 は、勿論前
述の軸芯間距離Dよりも小さく設定されている。そし
て、前記回転半径R1 と回転半径R2 の和を、軸芯間距
離Dよりも大きく設定している。
【0017】次に、本発明のストッパー装置Aの動作を
図5及び図6に基づいて説明する。この動作の代表的な
状態をフェーズ1(P1)からフェーズ9(P9)とし
て示している。先ず、前記扉6は閉止した状態にあると
する。扉6が閉止した状態では、初期状態として前記ス
トッパー11の保持部15が突出して前記移動空間S内
にあるとともに、ストッパー11の係合部16と回動カ
ム12のカム部17とは係合せず、ストッパー11の側
縁20にカム部17が単に当接した係止状態にあるとす
る(P1)。この係止状態で扉6を上昇させると、該扉
6の側部に手前側に突設した突部10がストッパー11
の保持部15の保持縁19に当止し、所定の高さ即ち予
め定められた開放途中の状態で扉6を保持する(P
1)。
【0018】そして、扉6を開放する場合には、扉6を
若干押し下げた後、ストッパー11の保持部15をキッ
クばね23の弾性付勢力に抗して指で押し込んで突部1
0の移動空間S外に位置させると(P2)、ストッパー
11の係合部16が回動カム12の当接縁17bを摺動
して回動カム12を回転させながらカム部17を通過
し、更に押し込むと該係合部16に回動カム12の操作
部18が載置された状態になり、それから指を離すとス
トッパー11の弾性付勢力によって係合部16がカム部
17の円弧縁17aにに係合してその状態を維持し、も
って保持部15が移動空間S外にあり、回動カム12の
操作部18が移動空間S内に突出した通過状態になる
(P3)。この通過状態に設定した後、扉6を上昇させ
ると(P4)、扉6の突部10がストッパー11を通過
した後、回動カム12の操作部18を押し上げてカム部
17とストッパー11の係合部16との係合を解除する
と同時に、ストッパー11の保持部15は弾性付勢力に
よって移動空間S内に突出し、係合部16が保持金具2
1の底板30に当接し(P5)、更に扉6の突部10が
上昇して回動カム12を通過すると(P6)、回動カム
12も偏心した自重による回転付勢力によってカム部1
7がストッパー11の側縁20に当接するまで回転し、
初期の係止状態に自動復帰する(P7)。
【0019】それから、扉6を閉止する場合には、扉6
を押し下げると(P7)、扉6の突部10が係止状態に
ある回動カム12を通過した後、ストッパー11の保持
部15の側縁20に衝突して該ストッパー11を弾性付
勢力に抗して回転し、それに伴ってストッパー11の係
合部16が回動カム12の当接縁17bを摺動しながら
回動カム12を回転させて、該保持部15を移動空間S
の境界まで後退させ(P8)、該突部10が保持部15
を通過した直後に、ストッパー11は弾性付勢力によっ
て保持部15が移動空間S内に突出し、回動カム12の
カム部17がストッパー11の側縁20に当接した係止
状態に再度自動復帰するのである(P9)。
【0020】以上のようにして構成された本発明の上下
開閉式扉のストッパー装置は、ドラフトチャンバー1の
開閉方向側縁適所に使用すれば、扉6を開放途中の状態
で保持した状態で、腕等を処理室2内に差し入れて作業
を行っていても、キックばね23の弾性付勢力によって
ストッパー11の保持部15が突出した状態を維持し、
該保持部15によって扉6の突部10を当止しているた
め、不意に扉6が上昇することがなく、安心して作業を
することができるのである。また、扉を半開き状態で位
置固定することは、図示しないエアーカーテンによる空
気流及び排気装置による排気能を予め設定した最適な条
件に維持するためにも重要である。
【0021】しかし、本発明は、ドラフトチャンバー1
への使用に限定するものではなく、上下に摺動する開閉
式扉を有する窓サッシやその他の扉装置のストッパー装
置として広く適用し得ることは勿論である。そして、図
示したものは、一方のガイドレール5の側縁適所にのみ
設けたものであるが、相対向する両ガイドレール5,5
の側縁適所に取付けても良いのである。更に、複数のス
トッパー装置A,…を高さ位置を変えて取付け、扉6の
開放量を多段階に調節できるようにすることも可能であ
る。
【0022】更に、本実施例では、扉6が上方へ開放す
る方向へ付勢されたものであったが、扉6の自重によっ
て下方へ閉止する方向に付勢されたものでは、前述のス
トッパー装置Aのストッパー11と回動カム12の上下
関係を逆にすれば、扉6の閉止途中の状態で保持するこ
とも可能である。この場合には、前記回動カム12の操
作部18側よりも基部を重くして自重にてカム部17が
ストッパー11の係合部16に当接する方向に付勢した
り、又は前記キックばね23と同様なばねで弾性付勢す
るのである。
【0023】
【発明の効果】以上にしてなる本発明の上下開閉式扉の
ストッパー装置によれば、上下方向に摺動開閉する扉を
開放途中又は閉止途中の状態で、所定高さ位置に安定に
保持することができ、その位置決めにも手間がかからな
いとともに、扉に不意に接触してもストッパーの保持部
によって扉の突部が確実に当止されているので、扉が移
動することがないのである。また、扉の係止状態の解除
もストッパーの保持部を押し込むだけの操作で極めて簡
単であり、しかも解除状態を自己保持するので、ストッ
パー装置から指を離して扉の把手を持って扉の開閉操作
をすることができる。また、従来のようにストッパーが
水平方向に回動することがないので、ストッパーが扉に
接触したり、手前に突出することがなく、極めてコンパ
クトである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の上下開閉式扉のストッパー装置を採用
したドラフトチャンバーの全体斜視図である。
【図2】同じく要部の拡大断面斜視図である。
【図3】同じく要部の分解斜視図である。
【図4】同じく組立てた状態の縦断面図である。
【図5】本発明の上下開閉式扉のストッパー装置の動作
の前半部分を示す簡略断面図である。
【図6】同じくストッパー装置の動作の後半部分を示す
簡略断面図である。
【符号の説明】
A ストッパー装置 S 突部の移動空間 1 ドラフトチャンバー 2 処理室 3 開口部 4 排気ダクト 5 ガイドレール 6 扉 7 ガラス板 8 側枠 9 把手 10 突部 11 ストッパー 12 回動カム 13 回転軸 14 回転軸 15 保持部 16 係合部 17 カム部 17a 円弧縁 17b 当接縁 18 操作部 19 保持縁 20 側縁 21 保持金具 22 凹溝 23 キックばね 23a コイル部 23b,23c 脚片 24 側板 25 通孔 26 ネジ 27 螺孔 28 貫通孔 29 軸筒 30 底板 31 貫通孔 32 ネジ 33 頭部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部の両側に縦設した一対のガイドレ
    ールに沿って上下方向に開閉する扉を開放途中又は閉止
    途中の状態で保持する上下開閉式扉のストッパー装置で
    あって、扉の側部に手前側に突出した突部を有し、前記
    ガイドレールより手前側開口部の所定高さ位置の上下
    に、ストッパーと回動カムとをそれぞれ奥行方向の回転
    軸にて回動可能に取付け、前記ストッパーは、前記突部
    の移動空間内に一端の保持部が回転突出する方向に弾性
    付勢され、他端の係合部が前記回動カムと係脱するもの
    であり、前記回動カムは、中間部に形成したカム部が前
    記ストッパーの係合部に当接する方向に回転付勢され、
    先端の操作部が前記移動空間に出没するものであり、前
    記係合部の回転半径とカム部の回転半径との和が両回転
    軸の軸芯間距離より大きく設定し、前記保持部が前記移
    動空間内にある係止状態で、前記カム部と係合部との係
    合は解除され且つ前記操作部は前記移動空間外に位置
    し、前記保持部が前記移動空間外にある通過状態で、前
    記カム部は前記係合部に係合してその状態を維持し且つ
    前記操作部は前記移動空間内に位置してなり、回動カム
    とは反対側から扉の突部がストッパーに接近する場合、
    係止状態では前記突部を保持部の保持縁で当止し、通過
    状態では突部が通過する際に該突部が操作部を回動させ
    てカム部と係合部との係合を解除して係止状態に自動復
    帰し、一方、回動カム側から扉の突部がストッパーに接
    近する場合、係止状態では突部が通過する際に該突部が
    保持部の側縁に衝突してストッパーを回動させた後再び
    係止状態に復帰してなることを特徴とする上下開閉式扉
    のストッパー装置。
  2. 【請求項2】 開口部の両側に縦設した一対のガイドレ
    ールに沿って上下方向に開閉し、カウンターウエイトに
    て常時バランスがとれ又は上方へ開放する方向に付勢さ
    れた扉を開放途中の状態で保持する上下開閉式扉のスト
    ッパー装置であって、扉の側部に手前側に突出した突部
    を有し、前記ガイドレールより手前側開口部の所定高さ
    位置の下方にストッパーを、上方に回動カムを、接近さ
    せてそれぞれ奥行方向の回転軸にて回動可能に取付け、
    前記ストッパーは、前記突部の移動空間内に下端の保持
    部が回転突出する方向に弾性付勢され、上端の係合部が
    前記回動カムと係脱するものであり、前記回動カムは、
    中間部下方に形成したカム部が前記ストッパーの係合部
    に当接する方向に偏心した自重にて回転付勢され、先端
    の操作部が前記移動空間に出没するものである請求項1
    記載の上下開閉式扉のストッパー装置。
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