JP3213874U - スライドファスナ用スライダ及び一対のスライドファスナ - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造で一対の引手を互いに確実に係合し、スライドファスナの係合と解除の操作性が良好なスライドファスナ用スライダ及び一対のスライドファスナを提供する。【解決手段】各引手16の長手方向の各端部16bに、係合部分を各々備え、係合部分の一方には、スライドファスナと別体で、弾力性を有するソケット部材30を備える。係合部分の他方には、ソケット部材30に着脱自在に係合するプラグ突起部を有する。一方の引手16に当接突起40を有し、当接突起40は、各引手16が互いに係合される第一の状態で、他方の引手に対面して係合部分同士の係合を可能とする。第一の状態からプラグ突起部を中心にして所定角度で回転させた第二の状態では、当接突起40が、対面する他方の引手に当接し、各引手16同士の間隔を離間させて、プラグ突起部をソケット部材30から分離可能にする。【選択図】図1

Description

この考案は、部材の開閉を可能にするスライドファスナのエレメントの、噛合及び噛合解除を行うスライドファスナ用スライダ及びそのスライドファスナ用スライダを備えた一対のスライドファスナに関する。
従来、ファスナを開閉するスライダの引手に係合手段を取り付け、一対のファスナを、引手同士を係合手段で係合することにより連結するものがあった。例えば、特許文献1に開示されているファスナは、ホックの一部に接続部を設けると共にファスナを開閉動するスライダに、接続部及び連結部材を介してホックを連結したものである。使用方法は、手袋のファスナのスライダにホックを取り付け、左右一対の手袋のスライダ同士を着脱可能に連結し、保管することができる。
また、特許文献2に開示されているスライドファスナ用スライダは、ファスナチェーンを閉鎖した時、スライダの引手と受部材としての他のスライダの引手、または摘み片とが同一方向へ向けて重ね合わせることができ、引手と受部材との対向面にそれぞれ係合部、例えば係合凸部と係合凹部を一体に設け、互いに係合させるものである。
また、特許文献3に開示されているスライドファスナ用スライダは、スライダの引手に取付係止部が設けられ、取付係止部には、別体のスライダの引手の取付係止部が挿入されて着脱可能に係止する開口部が設けられている。使用方法は、左右の一対のブーツのファスナにこのスライダを設け、引手同士を係合して、左右のブーツを連結する。左右のブーツを連結することにより、左右のブーツの筒部分を並べて自立させて、整頓した状態で保管し、ブーツの筒部分の形状をきれいに保つことができる。
また、特許文献4に開示されているスライドファスナ用スライダは、第一のスライダの引手にはソケット部が設けられ、第二のスライダの引手にはこのソケット部に着脱自在に係合するプラグ部が設けられている。使用方法は特許文献3と同様であり、左右一対のブーツのファスナにこのスライダを設け、引手のソケット部とプラグ部を係合させて左右のブーツを連結するものである。
実開昭58−123706号公報 特開2004−49503号公報 WO2016/046921公報 WO2016/046913公報
上記背景技術の特許文献1の構造の場合、ホックがスライダの引手と一体に設けられているため、スライダと同一材料で形成され強度が十分ではない。さらに、デザインが限定され、操作性も良くないものである。特許文献2の構造の場合は、引手は亜鉛合金、アルミニウム合金などの金属を用いて、一部分に穴部がある引手をダイカスト成形で形成し、穴部の周囲に熱可塑性樹脂を用いて、係合凸部または係合凹部を各々射出成形したものである。従って、引手の引張強度は高いが、係合凸部と係合凹部は樹脂製であり、係合強度と耐久性が十分ではない。
さらに、特許文献3の構造の場合は、取付係止部を他方の取付係止部の開口部に差し込んで係合し、引き抜いて係合の解除を行うため、操作が簡単ではなく、係合強度が十分ではない。
特許文献4の構造の場合は、プラグ部とソケット部が引手と一体に設けられているため、引手の強度を高めるため硬い金属で一体に成形され弾性が低いので、プラグ部とソケット部を係合する際に力が必要であり、操作が簡単ではない。しかも、くり返し使用するとソケット部の係合強度が落ちて耐久性に問題がある。またプラグ部の突出長さは、ソケット部の厚みよりも長く形成されているため、操作時にプラグ部が指に当たると痛いものである。
この考案は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、簡単な構造で一対の引手を互いに確実に係合してスライドファスナ同士を連結することができ、係合と解除の操作性が良好なスライドファスナ用スライダ及び一対のスライドファスナを提供することを目的とする。
本考案は、部材の開閉を可能にする一対のスライドファスナの各ファスナ本体に各々取り付けられるスライドファスナ用スライダであって、前記スライドファスナ用スライダは、前記一対のスライドファスナの一方に設けられた第一のスライドファスナ用スライダと、前記スライドファスナの他方に設けられた第二のスライドファスナ用スライダから成り、前記第一及び第二のスライドファスナ用スライダは、前記各ファスナ本体のファスナエレメントを開閉する各胴体に、各々引手が取り付けられ、前記各引手は、第一の状態で互いに平行に対面して係合可能に設けられたスライドファスナ用スライダである。前記各引手の長手方向の一方の各端部は、前記各胴体に各々取り付けられ、他方の各端部には前記各引手が互いに係合する係合部分を各々備え、前記係合部分の一方には、前記スライドファスナと別体で弾力性を有するソケット部材が設けられ、前記係合部分の他方には前記ソケット部材に着脱自在に係合する円柱状のプラグ突起部が設けられ、前記プラグ突起部は、前記ソケット部材の円筒状の前記突起部受け入れ部に回転可能に係合されるものである。さらに、前記各引手の一方には当接突起が設けられ、前記当接突起の突出高さは、前記各引手が互いに係合される前記第一の状態では、前記各引手の他方に対面して前記係合部分同士の係合を可能とし、前記第一の状態から前記プラグ突起部の軸周りに所定角度で回転させた第二の状態では、前記当接突起が対面する前記引手の他方に当接し、前記各引手同士の間隔を離間させて、前記プラグ突起部を前記ソケット部材から引き抜き可能な突出高さに形成されているスライドファスナ用スライダである。特に、前記第一の状態は、前記各引手を互いに略平行に対向させ、各々の前記胴体の摺動方向のうち、前記各引手を同じ進行方向に向けた状態である。
前記ソケット部材は、衣服の前開き部分等を閉鎖するために使用されるスナップボタンの雌型スナップボタンであり、円形のバネ鋼で作られ、中央に前記突起部受け入れ部が設けられ、弾性的に前記プラグ突起部が係合し回転可能に設けられている。
前記当接突起は、前記プラグ突起部、又は前記ソケット部材の前記突起部受け入れ部を中心とする円周外縁に沿って長細く形成され、前記プラグ突起部又は前記突起部受け入れ部を中心とする角度が略240°以下の範囲で形成され、好ましくは略180°以下であり、例えば略135°に形成されている。前記当接突起の、円周に沿う長手方向の両端部は低く、長手方向の中心部分は徐々に高くなるように形成されていると良い。前記当接突起の長手方向の中心部分は、前記引手の幅方向の中心に位置している。
前記当接突起は、前記ソケット部材が設けられた方の前記引手に形成され、前記ソケット部材の周縁部の一部に隣接して形成されている。なお、前記ソケット部材は、前記引手の長手方向の端部近傍に設けられ、前記当接突起は、前記端部とは前記ソケット部材を挟んで反対側に設けられている。
前記当接突起が設けられていない側の前記引手には、前記当接突起に当接する小突起が形成され、前記小突起は、前記各引手が互いに係合される前記第一の状態では前記当接突起から離間し前記第二の状態では互いに当接する位置に設けられている。前記小突起は、前記当接突起よりも低く形成されている。
また、前記当接突起が設けられていない側の前記引手には、前記当接突起が嵌合する凹部が形成され、前記凹部は、前記各引手が互いに係合される前記第一の状態では前記当接突起と端面し、前記第二の状態では離間する位置に設けられている請求項1記載のスライドファスナ用スライダ。
前記各引手は、前記係合部分を備える各々の端部側が厚く形成され、前記第一の状態で前記係合部分が互いに当接可能に設けられている。
また本考案は、前記スライドファスナ用スライダである第一のスライドファスナ用スライダと、第二のスライドファスナ用スライダを各々備え、ファスナエレメントが設けられた一対のファスナ本体の一方に前記第一のスライドファスナ用スライダを取り付け、他方に前記第二のスライドファスナ用スライダを取り付け、前記第一及び第二のスライドファスナ用スライダは、各胴体に各々前記引手が取り付けられ、前記各引手は、互いに略平行に対向させ、各々の前記胴体の摺動方向のうち、前記各引手を同じ進行方向に向けた状態で、前記一対の引手が互いに平行に対面して係合可能に設けられた一対のスライドファスナである。
本考案のスライドファスナ用スライダによれば、簡単な構造で一対の引手を互いに確実に係合してスライドファスナ同士を確実に連結することができるものである。特に、一対のスライドファスナを連結する係合部分には、スナップボタンの、雌型スナップボタンが使用され、操作性が良好で信頼性が高く、押すだけで係合させることができる。しかも、外す時は、互いに回転させるだけで簡単に係合を解除することができ、操作性が良好である。
本考案の一対のスライドファスナによれば、一対で使用する物品に取り付けて使用することにより、一対のスライドファスナを確実に連結することができるものである。特に、一対のスライドファスナを連結する係合部分には、雌型スナップボタンが使用され、操作性が良好で信頼性が高く、耐久性も高いので、一対で用いられる種々の部材に取り付けることができ、一対の部材の取り扱い性も良好なものにすることができる。
この考案の一実施形態のスライドファスナ用スライダの斜視図である。 この実施形態の図1に示すスライドファスナ用スライダに係合するスライドファスナ用スライダの斜視図である。 この実施形態のスライドファスナ用スライダの図1に示す引手の正面図(a)、右側面図(b)、底面図(c)である。 この実施形態のスライドファスナ用スライダの図2に示す引手の正面図(a)、右側面図(b)、底面図(c)である。 この実施形態の一対のスライドファスナ用スライダが互いに係合されている第一の状態を示す縦断面図である。 この実施形態の一対のスライドファスナ用スライダの係合が解除される第二の状態を示す縦断面図である。 この実施形態の一対のスライドファスナ用スライダの縦断面を示す写真である。 この実施形態のスライドファスナ用スライダの図2に示す引手のソケット部材を取り付ける前の正面図(a)、右側面図(b)、底面図(a)である。 この実施形態の一対のスライドファスナ用スライダをブーツに取り付けた使用状態を示す正面図である。
以下、この考案の実施形態について図面に基づいて説明する。図1〜図9はこの考案の一実施形態を示すもので、まず、この実施形態の図1に示す第一のスライドファスナ用スライダ10について説明する。
第一のスライドファスナ用スライダ10は、後述するように、ファスナテープ58にファスナエレメント60が対向して設けられたファスナ本体56に取り付けられて摺動するもので、ファスナ本体56のファスナエレメント60を開閉する胴体14と、胴体14を操作するための第一の引手16と、胴体14の上面に第一の引手16を保持する引手取付部18とを備えている。引手取付部18は、第一の引手16の後述する軸部28を保持して、第一の引手16を、胴体14の摺動方向、つまりファスナ本体56の長手方向に対して平行な方向に、回動可能に軸支するものである。
胴体14は、ファスナ本体56のファスナエレメント60を上下から挟んで取り付ける一対の上板14aと下板14bが設けられ、上板14aと下板14bの間には連結柱20が設けられている。上板14aと下板14bの間の空間は、ファスナエレメント60が通過する案内路22である。案内路22は、ファスナエレメント60が分離して出てくる側に連結柱20が設けられ、ファスナエレメント60が2方向に分割され、ファスナエレメント60が噛合して出てくる側では1つの空間となり、Y字形になっている。なお、胴体14の、ファスナエレメント60が分離して出てくる側を前側とし、ファスナエレメント60が噛合して出てくる側を後側とする。また、胴体14の上板14a側を上方向とし、下板14b側を下方向とする。上板14aと下板14bの側縁部には、ファスナ本体56に対して平行な面から互いに対向するように起立し、ファスナエレメント60に沿って胴体14の摺動をガイドするガイド縁部17が各々設けられている。
第一の引手16は、図3に示すように一方向に長い金属製の板体により形成されている。材料は、例えば亜鉛合金、アルミニウム合金等である。第一の引手16の長手方向の一方の端部16aは長手方向に対して直角に位置する直線状であり、他方の端部16bは外側に膨出する半円形状の曲線であり、端部16bの直径は端部16aよりも長く、第一の引手16は端部16bに近づくにつれて幅が僅かに広くなっている。
第一の引手16の長手方向と直交する部分の厚みは、長手方向のほぼ中間から端部16aの間は比較的薄く一定の厚みである。第一の引手16の長手方向のほぼ中間から端部16bの間は、端部16a側よりも厚みがあり、長手方向の中間から離れるに従い徐々に厚くなり、次に端部16bに近づくにつれて徐々に薄くなっている。なお、端部16bは端部16aよりも厚い。
第一の引手16の端部16aに近い部分には大きな窓部26を有し、窓部26と端部16aの間の細い部分が軸部28となる。軸部28は、端部16aに直交する断面形状が円形であり端部16aに沿う円柱形に形成されている。なお、軸部28は、引手取付部18に保持されて前後方向に回動自在に胴体14に取り付けられる。
第一の引手16は、図1、図5に示すように、第一の引手16を胴体14の前側に倒した時に、胴体14とは反対側に位置する面が表面16cであり、表面16c側が、後述する第二の引手42に重ねて連結される。第一の引手16の表面16cには、端部16aの反対側の端部16bに近い部分に、ソケット部材30が設けられている。ソケット部材30は、衣服の前開部分等を閉鎖するために使用されるスナップボタンの一方である雌型スナップボタンである。
ここでソケット部材30について図1、図3、図5、図7に基づいて説明する。ソケット部材30は、一枚の弾性を有するバネ鋼である金属製の板を絞り加工等して形成され、中央に、半径方向がほぼ一定の円筒形状の突起部受け入れ部32が設けられている。突起部受け入れ部32の一方の端面部32aには、半径方向外側に延びるフランジ部34が設けられている。突起部受け入れ部32の反対側の端面部32bは、突起部受け入れ部32の中心軸側に向かって断面C字状に湾曲している。突起部受け入れ部32は、軸方向に両端面部32a,32bが解放され、端面部32bから後述する第二の引手42のプラグ突起部44が差し込まれて係合される。突起部受け入れ部32には、周方向に等間隔に6個のスリット36が形成されている。これらのスリット36は、ソケット部材30の突起部受け入れ部32に、プラグ突起部44を係合及び解除する際に、端面部32bの変形を容易にし、スリット36の幅が変化して、突起部受け入れ部32の半径方向における弾性変形を容易にする。
ソケット部材30のフランジ部34は、突起部受け入れ部32の端面部32aから半径方向外側かつ端面部32b側へとテーパ面状に延びる傾斜部34aと、傾斜部34aの半径方向外側端部から若干突起部受け入れ部32の端面部32bを超えて凸となる湾曲状に***しつつ半径方向外側へと伸びた後、端面部32a側へ次いで半径方向内側へと断面C字状に湾曲されて成る湾曲外周部34bとを含む。湾曲外周部34bは、端面部32b側であり表側から見える外周上部34baと、表側から見えない裏側の外周下部34bbとに区分される。ソケット部材30の裏側において、外周下部34bbの半径方向内側端と、傾斜部34aとの間には、湾曲外周部34bの内側空間に通じる環状の開口38が形成されている。開口38には、第一の引手16の後述する爪部52が、開口38から湾曲外周部34bの内側空間に加締められる。
第一の引手16の表面16cには、ソケット部材30の、端部16a側の側縁部に沿って、当接突起40が一体に形成されている。当接突起40は、ソケット部材30の円周に沿って形成され、図3(a)に示すように表面16cを見た平面視の形状は、第一の引手16の端部16aと端部16bを結ぶ中心線Aと一致する中心部分40aが太い三日月形状であり、当接突起40の稜線40cは三日月形状の長手方向に沿って設けられ、稜線40cは当接突起40の中心部分40aが一番高く、当接突起40の両端部40bに近づくにつれて低くなり、表面16cに達している。
当接突起40の両端部40bの位置は、中心線Aに対して両側に、0°よりも大きく120°よりも小さい角度θの位置にあり、好ましくはθは90°よりも小さく、例えば略67.5°である。これは中心線Aを中心とした角度(2θ)でいうと、240°以下の範囲であり、好ましくは180°以下であり、この実施形態では135°に設定されている。当接突起40とソケット部材30の間に隙間がなく、使用者の爪等が挟まらないものである。当接突起40の稜線40cは、平面視の形状は当接突起40の長手方向に沿う曲線であり、中心部分40aに位置する一番高い所は、第一の引手16に取り付けられたソケット部材30よりもわずかに高い。
なお、稜線40cには、中心部分40aに位置する一番高い所の近傍両側に、僅かに低くなる凹部を設けてもよく、これにより、後述する第一及び第二の引手16,42の係合を解除する際に、クリック感が生じ、解除したことが分かりやすくなり、操作性が良好となる。
図1、図5に示すように、第一の引手16は、胴体14に対して引手取付部18により軸部28が軸支されて取り付けられる。第一の引手16は端部16bに近い半分が厚く形成されているため、第一の引手16を胴体14の前側に倒したとき、第一の引手16の表面16cで端部16bに近い位置に取り付けられるソケット部材30は、胴体14の上板14aから離れる方向、つまり上方向に位置する。
また、図5に示すように、第一の引手16が取り付けられた第一のスライドファスナ用スライダ10は、後述する第二の引手42が取り付けられた第二のスライドファスナ用スライダ11とともに一組で使用される。第一の引手16と第二の引手42は、互いに着脱可能に係合されるもので、第一の引手16が取り付けられた第一のスライドファスナ用スライダ10と、第二の引手42が取り付けられた第二のスライドファスナ用スライダ11が、一対で使用する物品に各々取り付けられ、着脱可能に連結される。
次に、第二のスライドファスナ用スライダ11の第二の引手42について説明する。第二の引手42は、図4に示すように第一の引手16と同様の外形形状で、一方向に長い金属製の板体により形成されている。長手方向の一方の端部42aは長手方向に対して直角に位置する直線状であり、他方の端部42bは外側に膨出する半円形状の曲線であり、端部42bの直径は端部42aよりも長く、第二の引手42は端部42bに近づくにつれて幅が僅かに広くなっている。
第二の引手42の長手方向と直交する厚みは、長手方向のほぼ中間から一方の端部42aの間は比較的薄く一定の厚みであり、長手方向のほぼ中間から他方の端部42bの間はそれよりも厚みがあり、不均一であり、長手方向の中間から離れるに従い徐々に厚くなり、次に端部42bに近づくにつれて徐々に薄くなっている。しかし、端部42bは端部42aよりも少し厚い。
第二の引手42の端部42aに近い部分には、第一の引手16と同様に大きな窓部26を有し、窓部26と端部42aの間の細い部分が円柱形の細い部分が軸部28となっている。第二の引手42は、図2、図5に示すように、胴体14の前側に倒した時に、胴体14の反対側に位置する面が表面42cであり、表面42c側が第一の引手16に重ねて連結される。第一の引手16の表面42cには、端部42aの反対側の端部42bに近い部分であって、第一の引手16に重ねた状態でソケット部材30の突起部受け入れ部32に対向する位置に、プラグ突起部44が一体に設けられている。
プラグ突起部44は、表面42cからほぼ直角に突出する円柱であり、表面42cからの高さは、第一の引手16に重ねられた時にソケット部材30の突起部受け入れ部32の端面部32bから差し込まれて端面部32a近傍に達するものである。プラグ突起部44は、円柱の首部44aと、首部44aの先端部に形成された頭部44bが設けられている。首部44aの直径は、ソケット部材30の突起部受け入れ部32の端面部32bの内周面に比べてわずかに小さく、頭部44bの直径は、突起部受け入れ部32の端面部32bの内周面に比べてわずかに大きく形成されている。第二の引手42の表面42cは、プラグ突起部44の周囲が僅かにプラグ突起部44に向けて厚みが増すように、緩やかに円錐状に突出して形成されている。
第二の引手42の表面42cには、端部42bの近傍に、小突起46が一体に設けられている。小突起46は、第二の引手42の端部42bに沿って形成され、図4(a)に示すように表面42cを見た平面視の形状は、第二の引手42の端部42aと端部42bを結ぶ中心線Bと一致する中心部分46aが太い三日月形状であり、小突起46の稜線46cは三日月形状の長手方向に沿って設けられ、稜線46cは小突起46の中心部分46aが一番高く、小突起46の両端部46b,46bに近づくにつれて低くなり、表面42cに達している。小突起46の稜線46cの、中心部分46aに位置する一番高い所は、プラグ突起部44よりもわずかに低い。
第二の引手42の表面42cには、第一の引手16に重ねた状態で当接突起40に対向する位置に、凹部48が設けられている。凹部48は、図4(a)に示すように表面42cを見た平面視の形状は、第二の引手42の端部42aと端部42bを結ぶ中心線Bに直交し、中心線Bに中心部分48aが一致し中心部分48aが端部42aに向かって膨出する長丸形状である。凹部48の深さは、第一の引手16に重ねられた時に第一の引手16の当接突起40が差し込まれた状態で少し余裕がある深さである。凹部48の底部分と内周面は、なだらかに連続している。凹部48の長手方向の両端部48bは、表面42cの幅方向の側縁部の近傍に達し、両端部48bに近づくにつれて浅くなり、表面42cに達している。
第二のスライドファスナ用スライダ11の胴体14と引手取付部18は、第一のスライドファスナ用スライダ10と同じ構造である。
次に、第一のスライドファスナ用スライダ10の製造方法について説明する。第一のスライドファスナ用スライダ10の第一の引手16は、まずダイカストにより引手本体19を成形し、材料は例えば亜鉛合金、アルミニウム合金等の硬い金属製である。ダイカストにより一体に成形された引手本体19に、別体のソケット部材30を、加締めにより取り付けて第一の引手16となる。
引手本体19は、図8に示すように、表面16cには、端部16bの近傍に、ソケット部材30とほぼ同じ大きさの円形の平坦面である取付面50が設けられている。取付面50には、取付面50よりも径が小さい同心円の円周に沿って、5個の爪部52が一体に設けられている。爪部52は取付面50に対して略直角に突出し、直径方向に厚みが位置する板体であり、円周方向に沿う幅は、上方へと次第に小さくなり、先端52aが鋭利となっている。なお、本実施例の爪部52の数は5個であるが、爪部52の数はこの実施例に限定されない。
ソケット部材30の取り付けは、ソケット部材30の裏側の開口38から湾曲外周部34bの内側に爪部52を差し込み、互いに近接する方向に加圧する。これにより爪部52が、ソケット部材30の湾曲外周部34bの内側に沿って半径方向外側に塑性変形して加締められ、図5、図7に示すようにソケット部材30が取付面50に固定される。ソケット部材30が取り付けられて第一の引手16が形成され、第一の引手16を、所定の方法で胴体14の引手取付部18に取り付けて、第一のスライドファスナ用スライダ10となる。
次に、第二のスライドファスナ用スライダ11の製造方法について説明する。第二のスライドファスナ用スライダ11の第二の引手42も、引手本体19と同様に、ダイカストにより成形し、材料は例えば亜鉛合金、アルミニウム合金等の硬い金属製である。プラグ突起部44も一体に成形する。そして、第一の引手16と同様に、第二の引手42を所定の方法で胴体14の引手取付部18に取り付け、第二のスライドファスナ用スライダ11となる。
次に、第一の引手16と第二の引手42の係合動作について説明する。図5に示すように、第一の引手16と第二の引手42の長手方向を一致させ、端部16aを端部42aに、端部16bを端部42bに合わせた状態で、第一の引手16の表面16cと第二の引手42の表面42cを対面させ、第一の引手16のソケット部材30の突起部受け入れ部32の中に、第二の引手42のプラグ突起部44を差し込む。プラグ突起部44の頭部44bは、突起部受け入れ部32の端面部32bの内径よりも大きいため当接して通過しないが、強い力で押すと突起部受け入れ部32が外側へ弾性変形しスリット36が開いて端面部32bの内径が大きくなり、頭部44bは通過可能となる。頭部44bが通過した後、突起部受け入れ部32の弾性変形が復元し、端面部32bがプラグ突起部44の首部44aに当接し、頭部44bは通過できなくなる。これにより、プラグ突起部44が突起部受け入れ部32の内側に係止され、第一の引手16と第二の引手42は係合される。第二の引手42の小突起46は、第一の引手16のソケット部材30よりも低い端部16b付近に当接し、第一の引手16の当接突起40は第二の引手42の凹部48に差し込まれ、係合の支障とならない。
第一の引手16と第二の引手42の係合を解除するときは、上述した工程の逆をたどることにより容易に分離される。また、第一の引手16と第二の引手42の長手方向を、プラグ突起部44と突起部受け入れ部32を中心軸として互いに逆方向へ回転させると、第一の引手16の当接突起40が第二の引手42の小突起46に当接し、徐々にせり上がり、およそ180°回転させると、図6に示すように当接突起40の中心部分40aの一番高い所と、小突起46の中心部分46aの一番高い所が当接し、第一及び第二の引手16,42の表面16c,42cが離間し、プラグ突起部44は突起部受け入れ部32を弾性変形させて突起部受け入れ部32から引き抜かれ、係合が解除される。
この実施形態の第一及び第二のスライドファスナ用スライダ10,11は、例えば図9に示すように、丈が長いブーツ54の着脱用に設けられたスライドファスナ13,15に設けられているもので、スライドファスナ13,15のファスナ本体56に摺動自在に取り付けられて使用される。ファスナ本体56は、一対のファスナテープ58と、一対のファスナテープ58の隣接する側縁部に設けられたファスナエレメント60とが設けられている。スライドファスナ13,15は、一対のブーツ54の内股側にブーツ54の長さに沿った方向に設けられ、ブーツ54の長さ上端部に達している。
ここでは左足用のブーツ54にスライドファスナ13が取り付けられ、そのファスナ本体56に第一の引手16を有する第一のスライドファスナ用スライダ10が取り付けられている。右足用のブーツ54には、スライドファスナ15が取り付けられ、そのファスナ本体56に第二の引手42を有する第二のスライドファスナ用スライダ11が取り付けられている。第一及び第二のスライドファスナ用スライダ10,11は、ファスナエレメント60が取り付け分離して出てくる前側が上となり、ファスナエレメント60が取り付け噛合して出てくる後側が下となるように取り付けられている。ここでは、左足用のブーツ54に第一のスライドファスナ用スライダ10が取り付けられ、右足用のブーツ54に第二のスライドファスナ用スライダ11が取り付けられているが、左右を逆にしてもよい。
次に、ブーツ54に取り付けられた第一及び第二のスライドファスナ用スライダ10,11の使用方向について説明する。ブーツ54をはく時は第一及び第二のスライドファスナ用スライダ10,11を下げてファスナ本体56を開いて足を入れ、足を入れた後、第一及び第二のスライドファスナ用スライダ10,11を上げて、スライドファスナ13,15のファスナ本体56を閉じる。第一及び第二の引手16,42は、図9に示すように引手取付部18に軸部28を保持されたまま下垂する。
ブーツ54を脱ぐ時は、再び第一及び第二のスライドファスナ用スライダ10,11を下げてファスナ本体56を開いて足を出す。ブーツ54をそろえて保管する時は、再び第一及び第二のスライドファスナ用スライダ10,11を上げて各スライドファスナ13,15のファスナ本体56を閉じる。そして第一及び第二の引手16,42を、各軸部28を中心に回転させて、端部16b,42bを胴体14の前側に向ける。すると、第一の引手16は端部16b側が厚く、第二の引手42は端部42b側が厚く形成されているため、端部16b,42bに近い側の表面16c,42cが接近して対面し、重ねた状態で押圧を加えると第二の引手42のプラグ突起部44が第一の引手16のソケット部材30の突起部受け入れ部32に押し付けられ、図5に示すように係合する。
ブーツ54は、ファスナ本体56を閉じた状態で、左右の上端部が一対のスライドファスナ13,15により係合されるため、倒れにくく、折り曲げにくく、左右をそろえて立たせた状態を保つ。ブーツ54を使用する時は、第一及び第二の引手16,42を、互いに反対方向に回転させる。すると、図6に示すように、また前述で説明したとおり、当接突起40と小突起46が当接し、第一及び第二の引手16,42の表面16c,42cが離間し、プラグ突起部44は突起部受け入れ部32を弾性変形させて突起部受け入れ部32から引き抜かれ、簡単に係合が解除される。なお、第一及び第二の引手16,42を互いに反対方向に回転させなくても、第一及び第二の引手16,42を互いに離れる方向に引っ張ることで係合を解除することもできる。
この実施形態の第一及び第二のスライドファスナ用スライダ10,11によれば、簡単な構造で第一及び第二の引手16,42を互いに係合して左右のブーツ54を連結することができ、ブーツ54をそろえて自立させて保管することができる。第一の引手16のソケット部材30はスナップボタンであり、信頼性が高く、第二の引手42のプラグ突起部44を押すだけで簡単で確実に係合することができる。スナップボタンは誰もが操作に慣れており、操作が簡単で、ユーザー対象を選ばない。スナップボタンであるソケット部材30は、弾性変形が容易で復元性が高いバネ鋼で作られ、係合と解除の操作が容易であり、第一の引手16の引手本体19は、ソケット部材30とは異なる硬い金属で作り高い引張強度を持たせることができる。ソケット部材30は、第一の引手16に一体に形成された爪部52で加締められて取り付けられ、構造が簡単で取り付け強度が高い。
第一及び第二の引手16,42は、係合した状態から互いに反対方向に回転させることにより簡単に係合を解除することができ、第一及び第二の引手16,42を分離する方向に引っ張られた場合には容易に係合が解除され、操作性が良好である。特に、第一の引手16には当接突起40が設けられ、第二の引手42には小突起46が設けられ、回転させると、当接突起40と小突起46が当接して離間し係合が容易且つ確実に解除される。また当接突起40と小突起46は低い高さで突出しているが、互いに重なることで必要な長さで表面16c,42cを離間させることができ、確実に係合を解除する。当接突起40が1個の時には突出量を大きくする必要があるが、小突起46を設けることで突出量を小さくすることができ、邪魔にならない。また、プラグ突起部44の突出長さは、頭部44bが突起部受け入れ部32の端面部32bを通過するだけの短いものであり、操作時にプラグ突起部44が指にあたっても痛くない。
その他、当接突起40はソケット部材30との間に隙間がなく、使用者の爪が挟まることが無い。第一及び第二の引手16,42は、ソケット部材30とプラグ突起部44により係合と解除が行われ、第一及び第二の引手16,42のみで成立する連結構造であり、特別な道具が不要であり誰でも簡単に連結することができる。第一及び第二の引手16,42の連結は、一定以上の強い力で押圧して行うことができ、係合解除は、一定以上の強い力で引き離すことでも可能であり、簡単で手軽に行うことができる。さらに、係合は、一定以上の強い力が加わると外れ、安全性が高く、破損防止となる。
第一及び第二のスライドファスナ用スライダ10,11の、第一の引手16は端部16b側が厚く、第二の引手42は端部42b側が厚く形成されているため、第一及び第二の引手16,42を胴体14の前側に向けると端部16b,42b側が互いに接近するため、引手取付部18が支障とならず、表面16c,42cが接近して対面し、容易に互いに重ねて確実に連結される。使用する際には、胴体14の後側に下垂し、端部16b,42bは互いに離れ、歩行等の支障とならない。
引手16のソケット部材30の取り付けは、ソケット部材30の裏側の開口38から湾曲外周部34bの内側に爪部52を差し込み、互いに近接する方向に加圧して、爪部52をソケット部材30の湾曲外周部34bの内側に塑性変形させて加締める工程により、容易且つ確実に固定される。
この実施形態の第一及び第二のスライドファスナ用スライダ10,11をブーツ54に適用した場合、ブーツ54をそろえて自立させて保管することができ、玄関や靴箱の空間を有効に使用し、整頓した状態にすることができる。さらに、ブーツ54の片方を紛失することを防ぎ、確実に管理することができる。また、自立させて保管するため、ブーツ54の筒部分が途中で折れてしわができたり、乾燥が不十分で変色したりカビが生えたりすることがなく、きれいな外観を維持することができる。連結方法は、ブーツ54のファスナ本体56に取り付けられた第一及び第二の引手16,42同士を連結するものであり、ブーツ54と別体のブーツクリップやブーツスタンドが不要であり、外出先でも簡単に連結してブーツ54をそろえて自立させることができる。
第一及び第二の引手16,42は上向きで連結させるため、ブーツ54の筒部分から胴体14の前側に突出させた状態で係合と解除の操作を行うことができ、ブーツ54の筒部分が邪魔にならず、容易に操作をすることができる。胴体14や引手取付部18は、一般的なスライドファスナ用スライダで良く、利用範囲が広いものである。
なお、この考案のスライドファスナ用スライダは、上記実施形態に限定されず、適宜変更可能である。各引手の材料は、金属以外に樹脂でもよい。第二の引手の凹部は、第一の引手の当接突起が第二の引手の表面に接触しない場合は、無くてもよい。当接突起や小突起を取り付ける対象の引手や、その位置及び形状は、適宜変更可能であり、数も1個に限らず複数個が設けられてもよい。第一の引手にソケット部材を取り付ける方法は、加締め以外でも良い。第二の引手のプラグ突起部は、スナップボタンの雄型スナップボタンを取り付けて形成してもよい。使用する物品はブーツ以外に手袋等、ペアで用いるものであれば何でもよく、保管時の紛失を防止する効果がある。
10,11 スライドファスナ用スライダ
13,15 スライドファスナ
14 胴体
16 第一の引手
16a 端部
16b 端部
19 引手本体
30 ソケット部材
32 突起部受け入れ部
38 開口
40 当接突起
42 第二の引手
44 プラグ突起部
42a 端部
42b 端部
46 小突起
48 凹部
50 取付面
52 爪部
56 ファスナ本体
60 ファスナエレメント

Claims (9)

  1. 部材の開閉を可能にする一対のスライドファスナ(13,15)の各ファスナ本体(56)に各々取り付けられるスライドファスナ用スライダ(10,11)であって、
    前記スライドファスナ用スライダ(10,11)は、前記一対のスライドファスナ(13,15)の一方に設けられた第一のスライドファスナ用スライダ(10)と、前記スライドファスナ(13,15)の他方に設けられた第二のスライドファスナ用スライダ(11)から成り、
    前記第一及び第二のスライドファスナ用スライダ(10,11)は、前記各ファスナ本体(56)のファスナエレメント(60)を開閉する各胴体(14)に、各々引手(16,42)が取り付けられ、
    前記各引手(16,42)は、第一の状態において互いに平行に対面して係合可能に設けられ、
    前記各引手(16,42)の長手方向の一方の各端部(16a,42a)は、前記各胴体(14)に各々取り付けられ、
    他方の各端部(16b,42b)には、前記各引手(16,42)が互いに係合する係合部分を各々備え、
    前記係合部分の一方には、前記スライドファスナ(13,15)と別体で弾力性を有するソケット部材(30)が設けられ、前記係合部分の他方には、前記ソケット部材(30)に着脱自在に係合するプラグ突起部(44)が設けられ、前記プラグ突起部(44)は、前記ソケット部材(30)の突起部受け入れ部(32)に、回転可能に係合され、
    前記各引手(16,42)の一方には当接突起(40)が設けられ、前記当接突起(40)の突出高さは、前記各引手(16,42)が互いに係合される前記第一の状態では、前記引手(16,42)の他方に対面して前記係合部分同士の係合を可能とし、前記第一の状態から前記プラグ突起部(44)を中心にして所定角度で回転させた第二の状態では、前記当接突起(40)が対面する前記引手(16,42)の他方に当接し、前記各引手(16,42)同士の間隔を離間させて、前記プラグ突起部(44)を前記ソケット部材(30)から引き抜き可能な突出高さに形成されていることを特徴とするスライドファスナ用スライダ。
  2. 前記第一の状態は、前記各引手(16,42)を互いに略平行に対向させ、各々の前記胴体(14)の摺動方向のうち、前記各引手(16,42)を同じ進行方向に向けた状態である請求項1記載のスライドファスナ用スライダ。
  3. 前記ソケット部材(30)は、雌型スナップボタンであり、円形のバネ鋼で作られ、中央に前記突起部受け入れ部(32)が設けられ、弾性的に前記プラグ突起部(44)が係合可能に設けられている請求項1記載のスライドファスナ用スライダ。
  4. 前記当接突起(40)は、前記プラグ突起部(44)又は前記ソケット部材(30)の前記突起部受け入れ部(32)を中心とする円周外縁に沿って長細く形成され、前記プラグ突起部(44)又は前記突起部受け入れ部(32)を中心とする角度が略240°以下の範囲で形成され、円周に沿う長手方向の両端部(40b)は低く、長手方向の中心部分(40a)は徐々に高くなるように形成されている請求項1記載のスライドファスナ用スライダ。
  5. 前記当接突起(40)は、前記ソケット部材(30)が設けられた方の前記引手(16,42)に形成され、前記ソケット部材(30)の周縁部の一部に隣接して形成されている請求項1乃至4のいずれか記載のスライドファスナ用スライダ。
  6. 前記当接突起(40)が設けられていない側の前記引手(42)には、前記当接突起(40)に当接する小突起(46)が形成され、前記小突起(46)は、前記各引手(16,42)が互いに係合される前記第一の状態では前記当接突起(40)から離間し、前記第二の状態では互いに当接する位置に設けられている請求項1記載のスライドファスナ用スライダ。
  7. 前記引手(16,42)の、前記当接突起(40)が設けられていない側の前記引手(42)には、前記当接突起(40)が嵌合する凹部(48)が形成され、前記凹部(48)は、前記各引手(16,42)が互いに係合される前記第一の状態では前記当接突起(40)と対面し、前記第二の状態では離間する位置に設けられている請求項1記載のスライドファスナ用スライダ。
  8. 前記各引手(16,42)は、前記係合部分を備える各々の端部(16b,42b)側が厚く形成され、前記第一の状態で前記係合部分が互いに当接可能に設けられている請求項1記載のスライドファスナ用スライダ。
  9. 前記請求項1乃至8記載のスライドファスナ用スライダである第一のスライドファスナ用スライダ(10)と、第二のスライドファスナ用スライダ(11)を各々備え、
    ファスナエレメント(60)が設けられた一対のファスナ本体(56)の一方に前記第一のスライドファスナ用スライダ(10)を取り付け、他方に前記第二のスライドファスナ用スライダ(11)を取り付け、
    前記第一及び第二のスライドファスナ用スライダ(10,11)は、各胴体(14)に各々前記引手(16,42)が取り付けられ、
    前記各引手(16,42)は、互いに略平行に対向させ、各々の前記胴体(14)の摺動方向のうち、前記各引手(16,42)を同じ進行方向に向けた状態で、前記一対の引手(16,42)が互いに平行に対面して係合可能に設けられたことを特徴とする一対のスライドファスナ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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