JP3213874B2 - 機械式プレス機 - Google Patents

機械式プレス機

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JP3213874B2
JP3213874B2 JP10749395A JP10749395A JP3213874B2 JP 3213874 B2 JP3213874 B2 JP 3213874B2 JP 10749395 A JP10749395 A JP 10749395A JP 10749395 A JP10749395 A JP 10749395A JP 3213874 B2 JP3213874 B2 JP 3213874B2
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良明 岩井
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株式会社岩井鐵工所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機械式プレス機の型閉
じの時間を調整可能とすることにより、成形品のスプリ
ングバッグを防止して加工精度を向上するようにした機
械式プレス機に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧式プレス機は、プレス型が下死点に
達した状態で製品に対する加圧状態を保ったまま停止す
ることが可能であるため、スプリングバッグを防止する
のが容易である。ところが、機械式プレス機において
は、プレス型が下死点から上死点の間を連続的に上下動
するため、プレス型を停止することが不可能であり、ス
プリングバッグの発生はやむを得ないこととされてき
た。
【0003】従って、従来の機械式プレス機を用いたプ
レス作業においては、予め、型工具の曲げ半径及び角度
等をスプリングバッグ分だけ補正することによって、規
定形状の製品を得るようにしていたのである。
【0004】ところが、スプリングバッグは、製品の材
料、厚さ、形状等によって異なるため、これに対処して
高精度の製品を得るには、技術者に高度の技量が要求さ
れるという問題点があった。
【0005】また、機械式プレス機においては、フレー
ムに熱膨張や変形等によってダイハイト(ダイの高さ)
が変化すると、製品の加工精度にばらつきが生じたり、
プレス型が破損するおそれがあるため、加工中にプレス
機を頻繁に停止してダイハイトの調整を行わなければな
らないという問題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の事情
に鑑みて成されたもので、機械式プレス機の型閉じの状
態を維持する共に、この型閉じの時間を調整することに
より、製品に生じるスプリングバッグを防止し、ダイハ
イトの変化による加工精度のばらつきをなくすことによ
って、プレス製品の加工精度を向上するようにした機械
式プレス機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の機械式プレス機は、クランクシャフトの
回転動作を直線運動に変えるコネクションロッドにコネ
クションスクリュを介して連結されたラムが上下動する
ことにより所定のプレス圧を得るようにした機械式プレ
ス機の前記ラム内に、前記コネクションスクリュの下端
のボール部を支持するボール盤が摺動自在に設けられた
加圧室を備えて成る機械式プレス機において、前記ラム
内の加圧室に加圧調整装置の加圧調整室が連結管を介し
て連通され、前記ラムが下死点に至るまでのストローク
を残してプレス型が型閉じされるように調整される一
方、前記加圧調整室に設けられたピストンにより該加圧
調整 室と前記連結管と前記加圧室とに封止された流体を
押圧して前記加圧室に前記プレス機のプレス圧よりも小
さい負荷を加えた状態とすることにより、前記ラムに残
された下降及び上昇ストロークに対して前記プレス機の
プレス圧よりも小さい負荷が前記プレス型に作用するよ
うにしたことを特徴とするものである
【0008】
【作用】上記の構成において、ラムが下死点に至るまで
のストロークが残された状態でプレス型の型閉じが終了
し、この残された下降及び上昇ストロークに対してプレ
ス機のプレス圧よりも小さい負荷がプレス型に作用する
ようにしたため、この負荷によってプレス型は型閉じの
状態を残された下降及び上昇ストローク分だけ維持して
製品を加圧し続け、これにより製品に対する加圧エネル
ギを蓄積してスプリングバッグのない高精度の製品を成
形することが可能となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0010】図1は本発明による機械式プレス機と加圧
調整装置の部分断面側面図である。図2は図1のラム側
を示す部分拡大図である。図3は図1の加圧調整装置の
縦断面図である。図4は図1の機械式プレス機の作用を
示す説明図である。
【0011】図1において、フレーム13の上部に内蔵
されたモータ(不図示)によって回転するクランクシャ
フト2にはラム4を直線運動に変えるコネクションロッ
ド3が連結されている。該コネクションロッド3にはコ
ネクションスクリュー12の外周に設けられた雄ネジ1
2bが螺合され、該コネクションスクリュ12を回動す
ることにより高さ調整を行うことが可能とされている。
【0012】さらにコネクションスクリュ12の下端に
設けられたボール部12aはボール盤7で回動自在に支
承され、該ボール盤7がラム4内に設けられた加圧室8
に対して摺動自在に嵌合されている。
【0013】なお、この加圧室8は、従来装置において
は、過負荷安全装置を成す油圧室として設けられてお
り、この油圧室内の油圧が規定値よりも上昇すると、安
全装置が作動してプレス機1が停止するものである。
【0014】このような構成により、ラム4は不図示の
ガイドに沿って上下動自在に設けられ、コネクションロ
ッド3の駆動によって上下動することができる。
【0015】図1のラム4の下面の二点鎖線はダイ14
を示す。ラム4の下方には、フレーム13の支持盤13
aを介してボルスタ5が固設されている。ダイ14とボ
ルスタ5間には上下のプレス型6が設けられ、このプレ
ス型6内にプレス前の製品が載置される。
【0016】このような機械式プレス機において、加圧
室8にはカプラー15によって連結管16が接続され、
該連結管16は後述の加圧調整装置10における加圧調
整室11に連結され、連結管16を含めた加圧室8と加
圧調整室11内には油等の流体が充填されている。
【0017】加圧調整装置10は、図3に示すように、
固定盤17に固着された長方形枠体18の内部におい
て、片側の支持盤19aにはシリンダ20がボルト21
で固定され、このシリンダ20内には加圧調整室11が
設けられ、該加圧調整室11に対してピストン9が摺動
自在に嵌合されている。そして、支持盤19aの中央に
設けられた貫通孔22に上記連結管16の他端に固設さ
れたカプラー15が接続されることにより、加圧調整室
11とプレス機1の加圧室8とが連通状態にされてい
る。
【0018】加圧調整装置10の他の支持盤19bには
ガス圧シリンダ23の後端に固着された大径の調整ネジ
24が螺合され、この調整ネジ24の後端に設けられた
調整ハンドル25を回動することにより、ガス圧シリン
ダ23の前後移動を行うことができる。
【0019】ガス圧シリンダ23はピストンロッド9a
に結合され、上記のガス圧シリンダ23の前後移動によ
りピストン9の位置調整を行うことができる。このガス
圧シリンダ23は、例えば油圧シリンダやスプリングま
たは皿バネを用いた弾性部材によって代用することもで
きる。
【0020】図1において、本実施例のプレス機1は、
上記のように加圧調整装置10の加圧調整室11に連通
された加圧室8を備えるもので、コネクションロッド3
を支持したボール盤7が加圧室8を下降することによ
り、該加圧室8内の油圧が上昇して、加圧調整装置10
のピストン9を後退させようとするが、ピストン9はガ
ス圧シリンダ23によって所定圧力で後方から加圧され
ているため、プレス機1側の加圧室8の圧縮に抵抗し、
ボール盤7の下降に対して負荷を発揮するものである。
【0021】このプレス機1を適切に機能させるために
は、ラム4が下降してプレス型6が完全に型閉じした時
点でラム4に残りのストロークが必要である。
【0022】この点について図4(クランクシャフト2
の回転を示す)を参照しながら説明すると、クランクシ
ャフト2が上死点30から下降して下死点31に至る以
前にプレス型6の型閉じが行われるようにラム4の高さ
を調整しておけば、プレス型6の型閉じが行われた時点
32からプレス型6の解放がなされる時点33までの間
はプレス型6が停止した状態を保つことができる。
【0023】即ち、図4において、ラム4の残りの下降
ストロークは、プレス型6の型閉じ32から下死点31
までの間、ラム4の残りの上昇ストロークは下死点31
からプレス型6の解放33までの間に相当するもので、
これらの下降ストロークと上昇ストロークの間、プレス
型6が閉じた停止状態を維持することができる。
【0024】このプレス型6の停止時間は、プレス型6
が型閉じされてからラム4が下死点に至るまでの残りの
ストロークをどれだけ取るかによって決定される。これ
は製品の材料や形状によってスプリングバッグが消失す
る時間が異なるため、個々の製品によって決定しなけれ
ばならないが、この残りのストロークを余裕をもって設
定すれば、ラム4のストローク決定はラフに行うことが
できる。
【0025】このラム4のストロークを調整するには、
上記のようにコネクションスクリュ12をコネクション
ロッド3に対して回動することにより行うことができ
る。
【0026】さらに、上記のプレス機1を適切に機能さ
せるためには、上述した残りのストロークを吸収し、且
つプレス型6に対して所定のプレス圧を維持するための
手段が必要である。
【0027】このため本実施例においては、ラム4内の
加圧室8においてプレス機1が本来有するプレス圧より
も小さい負荷を発揮するように、加圧調整装置10側の
ガス圧シリンダ23の位置を調整ハンドルによって移動
し、加圧調整室11の内容積を調整してラム4内の加圧
室8に所定の負荷を加えるようにする。
【0028】このような構成により、プレス型6が型閉
じから解放されるまでの間、プレス型6は型閉じを維持
した状態で加圧調整装置10による所定の負荷がかけら
れ、これにより製品に対する加圧エネルギを蓄積して、
スプリングバッグのない規定形状の製品を成形すること
が可能となる。
【0029】上記のように、本実施例のプレス機1は別
体の加圧調整装置10を必要とするが、従来の油圧室を
加圧室8として利用し、これに連結管16のカプラー1
5を接続するだけで従来のプレス機1をそのまま利用す
ることができる。
【0030】なお、本実施例の加圧調整装置10の加圧
調整室11内にブロックを充填するなどしてピストン9
を固定状態にしておけば、通常のプレス機1として用い
ることも可能である。なお、この際にはコネクションス
クリュ12を回動することにより通常のストロークに調
整しておく必要がある。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の機械式プ
レス機によれば、従来のプレス機の油圧室を加圧室とし
て利用することができラムに残された下降及び上昇ス
トロークの間、プレス機のプレス圧よりも小さい負荷が
プレス型に作用することにより、プレス型の型閉じの状
態が維持され、これにより、製品に対する加圧エネルギ
が蓄積されて、スプリングバッグのない加工精度の高い
規定形状の製品を得ることが可能となる。
【0032】また、残りのストロークを余裕をもって設
定すれば、ラムのストローク決定はラフに行うことがで
き、従来のような厳密なダイハイトの調整を行う必要が
なく、高度な技能がなくても容易に高精度のプレス加工
を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発朋による機械式プレス機と加圧調整
装置の部分断面側面図である。
【図2】図2は図1のラム側を示す部分拡大図である。
【図3】図3は図1の加圧調整装置の縦断面図である。
【図4】図4は図1のプレス機の作用を示す説明図であ
る。
【符合の説明】
1…プレス機 2…クランクシャフト 3…コネクションロッド 4…ラム 5…ボルスタ 6…プレス型 7…ボール盤 8…加圧室 9…ピストン 10…加圧調整装置 11…加圧調整室 12…コネクションスクリュ 12a…コネクションスクリュのボール部 13…フレーム

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クランクシャフトの回転動作を直線運動に
    変えるコネクションロッドにコネクションスクリュを介
    して連結されたラムが上下動することにより所定のプレ
    ス圧を得るようにした機械式プレス機の前記ラム内に、
    前記コネクションスクリュの下端のボール部を支持する
    ボール盤が摺動自在に設けられた加圧室を備えて成る機
    械式プレス機において、前記ラム内の加圧室に加圧調整
    装置の加圧調整室が連結管を介して連通され、前記ラム
    が下死点に至るまでのストロークを残してプレス型が型
    閉じされるように調整される一方、前記加圧調整室に設
    けられたピストンにより該加圧調整室と前記連結管と前
    記加圧室とに封止された流体を押圧して前記加圧室に前
    記プレス機のプレス圧よりも小さい負荷を加えた状態と
    することにより、前記ラムに残された下降及び上昇スト
    ロークに対して前記プレス機のプレス圧よりも小さい負
    荷が前記プレス型に作用するようにしたことを特徴とす
    る機械式プレス機。
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