JP3213796U - スロープ付荷役作業ステージ - Google Patents

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三男 都甲
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Abstract

【課題】組立や分解の手間が不要で、牽引車を使用せず車輪を利用して安全かつ迅速に移動可能なスロープ付荷役作業ステージを提供する。【解決手段】トレーラのコンテナ12の床板13の付近にフラット架台16を配して、スロープ付荷役作業ステージを荷役現場に設置する。ジャッキ20により作業ステージ15の高さを床板13の高さに合わせる。フラット架台16はスロープ架台18を分離不能に連結したため、従来の組立式スロープ付荷役作業ステージで行われていた組立や分解が不要となる。よって、ステージ搬送中のフォークリフトからの架台の落下は生じない。また、移動時には、各ジャッキ20により各支脚14の下端14aを車輪31の下端31aより上方に配するため、フォークリフトを使用せず、車輪31を利用し、スロープ付荷役作業ステージを安全かつ迅速に移動できる。【選択図】図1

Description

この考案はスロープ付荷役作業ステージ、例えば倉庫のプラットホームや、貨物自動車の荷台または搭載コンテナの床板に着脱可能に配設・連結されて、フォークリフトによる荷役作業を行うためのスロープ付荷役作業ステージに関する。
従来、専用のプラットフォームがなくても、フォークリフトを使用して、例えば倉庫への荷物の入出庫作業や、トレーラのコンテナへの荷役作業が可能な傾斜橋として、スロープ付荷役作業ステージ(バンステージ、バンニングステージ)が知られている(例えば、非特許文献1など)。
非特許文献1のスロープ付荷役作業ステージは、例えばコンテナの床板に着脱可能に前端部が連結される作業ステージ付きのフラット架台と、フラット架台の後端部に着脱可能に連結されて、作業ステージと地面(路面)との間にかけ渡される2分割されたスロープ架台とを備えた組み立て式のものである。フラット架台の各支脚には、作業ステージの高さを調整する複数のジャッキが配設されている。
使用時には、まず、1台のフォークリフトを用いて、フラット架台をコンテナの出入口付近まで搬送し、各ジャッキにより作業ステージの高さを変更しながら、作業ステージの前端部をコンテナの床板の出入口側に水平な状態で連結する。
次に、フォークリフトにより、上側のスロープ架台をフラット架台の後端側まで搬送し、作業ステージの後端部にスロープの上端部(前端部、先端部)を連結する。さらに、同様に上側のスロープ架台に下側のスロープ架台を連結することによって、スロープ付荷役作業ステージが組み立てられる。
その後、スロープ付荷役作業ステージをステージ付きの傾斜橋として利用し、コンテナと地面との間で1台のフォークリフトを往復走行させ、コンテナへの荷物の積み降ろしを行う。
スロープ付荷役作業ステージの保管時には、まず、フォークリフトを用いて、フラット架台と2分割可能なスロープ架台とを、組立時とは反対の順序で分解する。その後、フラット架台の上に分割したスロープ架台を重ね合わせ、段積み状態の架台をフォークリフトにより持ち上げ、保管場所まで搬送して保管する。
[平成29年8月17日検索]、インターネット<URL:http://www.gatekogyo.co.jp/buturyu−sankin−banstage.html>
しかしながら、非特許文献1にあっては、このようにスロープ付荷役作業ステージが、フラット架台と、上側のスロープ架台と、下側のスロープ架台という3つの大型の構造物から構成されていた。そのため、スロープ付荷役作業ステージの組立時または分解撤去時には、重機であるフォークリフトが必要であった。その結果、スロープ付荷役作業ステージの移動に手間と時間がかかるとともに、熟練したリフト運転者でなければ、コンテナとフラット架台との連結部分、または、隣接する架台間の各連結部分を正確に位置合わせすることができず、これらの連結部分が衝突して変形し、連結不能な状態になるおそれもあった。
また、非特許文献1のスロープ付荷役作業ステージは、荷役現場と保管場所との間で、段積み状態の3つの架台をフォークリフトの2本のフォークにより持ち上げ、この状態のまま、スロープ付荷役作業ステージを目的地まで搬送していた。そのため、各架台は搬送中の姿勢が不安定で、例えば、フォークリフトの走行中の振動や運転者の操作ミスなどにより、各架台が崩れ落ちるおそれがあった。
そこで、考案者は鋭意研究の結果、フラット架台とスロープ架台とを連結し、フラット架台にスロープ付荷役作業ステージの移動用の車輪を取り付け、さらにはフラット架台の各支脚に配した複数のジャッキに、コンテナの床板に作業ステージの高さを合わせる既存のステージ高さ調整機能だけでなく、スロープ付荷役作業ステージを移動する際のみに、各支脚の下端を車輪の下端より上方に配置するスロープ付荷役作業ステージの設置・移動切り換え機能を付加すれば、上述した課題はすべて解消されることを知見し、この考案を完成させた。
すなわち、この考案は、組立および分解の手間が不要で、フォークリフトのような荷物を昇降させる荷役自動車を使用しなくても、車輪を利用してスロープ付荷役作業ステージを安全かつ迅速に移動させることができるスロープ付荷役作業ステージを提供することを目的としている。
請求項1に記載の考案は、高所配置された荷物保管場に近接配置されて、該荷物保管場の荷物受け渡し面とステージ上面との高さを揃えるように、複数の支脚により水平状態で支持された作業ステージを有するフラット架台と、該フラット架台に連結されて、前記作業ステージと地面との間に掛け渡されるスロープを有しているスロープ架台とを備えたスロープ付荷役作業ステージにおいて、前記フラット架台には、前記スロープ付荷役作業ステージの移動用の車輪と、前記各支脚にそれぞれ設けられて、前記荷物保管場の高さに前記作業ステージの高さを合わせるとともに、前記スロープ付荷役作業ステージを移動する際に、前記各支脚の下端を、前記車輪の下端より上方に配置する複数のジャッキとを設けたスロープ付荷役作業ステージである。
スロープ付荷役作業ステージの構造は、フラット架台とスロープ架台とが連結されていれば任意である。
高所配置された荷物保管場としては、例えば倉庫のプラットホーム、その他、貨物自動車の後部に配されたコンテナまたは荷台の床板などを採用することができる。
貨物自動車の種類は限定されない。例えば、コンテナが搭載される各種のトレーラや、荷台が平坦な平ボディ、開閉扉が後端面に配されたバンボディ、両側が開閉するウィングボディなどの各種のトラックを採用することができる。
フラット架台とは、水平な作業ステージが上部に配された架台である。
作業ステージの形状は任意であるが、一般的には矩形状である。また、作業ステージのサイズも任意である。
作業ステージの高さ(ステージ上面の高さ)は、高所配置された各種の荷物保管場の高さ、例えば、貨物自動車の後部に配されたコンテナの床板(床面)などの高さまたは荷台の床板(床面)の高さと同じになれば任意である。具体的には、1.2〜1.35mである。
作業ステージ(フラット架台)と荷物保管場とは、荷物保管場の荷物受け渡し面とステージ上面との高さを揃えるように単に近接配置するだけでもよいし、これらを着脱自在な連結構造により連結するようにしてもよい。この場合、着脱自在な連結構造は任意である。例えば、荷物保管場と作業ステージとの隙間を塞ぐことも可能な、ヒンジにより起伏自在な渡し板などを採用することができる。その他、凸部と凹部との嵌合構造、チェーン連結構造、フックとリングとの掛止構造などでもよい。
車輪は、フラット架台に車軸を介して回転自在に支持(軸支)されている。車輪付きのフラット架台は、例えば、トレーラのシャーシをベースにして作製されたものでもよい。
車輪の使用数は任意である。例えば2本、4本などでもよい。
作業ステージを支持する支脚の本数は任意である。例えば4本、6本などである。
ジャッキの種類は限定されない。ねじ式ジャッキ、油圧式ジャッキなどを採用することができる。また、手動式ジャッキでも、電動モータや油圧シリンダなどの各種のアクチュエータによって駆動する自動式ジャッキでもよい。
ジャッキは、荷物保管場に作業ステージの高さを合わせる既存のステージ高さ調整機能と、スロープ付荷役作業ステージを移動する際に、各支脚の下端を車輪の下端より上方に配置するスロープ付荷役作業ステージの移動切り換え機能とを有している。
ジャッキによるステージ高さ調整時、対応する支脚の下端は、車輪の下端と同一またはそれより下方に配置される。この状態を維持して、ステージ高さの調整が行われる。
一方、ジャッキによるスロープ付荷役作業ステージの固定(設置)状態から移動可能状態への切り換え時、対応する支脚の下端を、車輪の下端より上方に配置する。
スロープ架台とは、傾斜したスロープが上部に配された架台である。
スロープの傾斜角度は、作業ステージと地面(路面)との間に掛け渡せれば任意である。例えば、5°〜20°、好ましくは積荷を掲げたフォークリフトがスリップせずに通過可能な9°前後である。
スロープの長さは任意である。例えば5〜20m、好ましくは高さ1.2〜1.35mの作業ステージに対して、傾斜角9°前後で連結可能な約9mである。
スロープ架台は、例えば、スロープの長さ方向に複数に分割されたものを分離不能に連結したものでもよい。
作業ステージにスロープを連結する方法としては、例えば、溶接などを採用することができる。
また、請求項2に記載の考案は、前記作業ステージは、前端部が前記荷物保管場に着脱可能に連結されて、後端部が前記スロープに連結される矩形状のもので、前記作業ステージの左右両側部には、該作業ステージを拡張する一対のサイドパネルが開閉自在に配設され、前記作業ステージの左右両側には、開いた前記サイドパネルを水平支持する複数のパネル支持体が折り畳み自在に配設された請求項1に記載のスロープ付荷役作業ステージである。
サイドパネルの素材としては、例えば、鋼板、鉄板、アルミ合金などを採用することができる。
サイドパネルを、垂直な閉位置(起立位置)と、水平な開位置(伏せ位置)との間で回動させる構造としては、例えば、ヒンジ構造などを採用することができる。
サイドパネルの高さ(作業ステージの一側方の拡張幅)は限定されない。例えば、20cm〜1mである。20cm未満では、作業ステージの拡張が不十分で、また1mを超えればサイドパネルが重量過多となって作業ステージも拡がり過ぎてしまい、パネル支持体が壊れるおそれがある。サイドパネルの好ましい高さは30cm〜50cmである。この範囲であれば、パネル支持体の剛性をそれほど高めなくても、作業ステージの拡張部分に、例えば、積荷用のパレットを載置することができる。
パネル支持体の構造は任意である。例えば、トラス構造の枠材、板材などである。
サイドパネル1枚当たりのパネル支持体の使用数は、2つ以上であれば任意である。
パネル支持体を折り畳み自在とする構造は限定されない。例えば、垂直軸を中心とした開閉構造(ヒンジ構造)などを採用することができる。
さらに、請求項3に記載の考案は、前記スロープの上面には、防滑用のエキスパンドメタルが敷設された請求項1または請求項2に記載のスロープ付荷役作業ステージである。
エキスパンドメタルとは、鉄、ステンレス、アルミ合金などの金属板に千鳥足状のスリットを入れて押し広げ、菱形、亀甲形の網目状に加工したものである。
エキスパンドメタルは、スロープの上面の全面に敷設しても、左右の車輪の跡に沿って轍状に2本形成してもよい。
請求項1に記載の考案によれば、スロープ付荷役作業ステージの使用時には、車輪を利用してスロープ付荷役作業ステージを移動させ、高所配置された各種の荷物保管場付近にフラット架台を配置する。その後、各ジャッキによって、対応する支脚の下端を、車輪の下端と同一またはそれより下方に配置して、スロープ付荷役作業ステージを設置する。次に、各ジャッキにより作業ステージの高さを調整しながら、荷物保管場の荷物受け渡し面と作業ステージのステージ上面との高さを揃える。
フラット架台とスロープ架台とは、作業ステージとスロープとを介して連結している。そのため、従来の組立式スロープ付荷役作業ステージの場合に行われていた、使用時のスロープ付荷役作業ステージの組立作業、および、撤去時のスロープ付荷役作業ステージの分解作業が不要となる。これにより、スロープ付荷役作業ステージのフォークリフトによる分解・搬送中に発生するおそれがあった、フォークからの各架台の落下は生じない。
また、このようにスロープ付荷役作業ステージの移動時には、各ジャッキによって、対応する支脚の下端を、車輪の下端より上方に配置するため、フォークリフトのような荷物を昇降させる荷役自動車を使用しなくても、車輪を利用して、スロープ付荷役作業ステージを安全かつ迅速に移動させることができる。
特に、請求項2に記載の考案によれば、作業ステージの左右両側において、各パネル支持体を外方に突出させた後、左右のサイドパネルを開くことで、左右のサイドパネルが、対応するパネル支持体により水平支持され、作業ステージが拡張する。これにより、作業ステージ上でのフォークリフトの移動範囲が大きくなるとともに、これらの拡張部分を荷物の仮置き領域として利用することもできる。その結果、作業ステージ上で、直接、荷物保管場に荷物を積み込んだり、荷下ろしするステージ側フォークリフトと、荷役現場の地面(フロア)で作業するフロア側フォークリフトとの共同作業によって、荷役作業を短時間で行うことができる。
また、請求項3に記載の考案によれば、スロープの上面にエキスパンドメタルを敷設したため、スロープを利用して、荷物を積んだフォークリフトが作業ステージへ昇り降りする際、フォークリフトの車輪が滑りにくい。
この考案の実施例1に係るスロープ付荷役作業ステージの一部を構成する渡り板およびサイドパネルを閉じた状態を示す側面図である。 この考案の実施例1に係るスロープ付荷役作業ステージの一部を構成する渡り板およびサイドパネルを閉じた状態を示す正面図である。 この考案の実施例1に係るスロープ付荷役作業ステージの一部を構成するフラット架台の前側サイドパネルを開いた状態を示す部分拡大斜視図である。 この考案の実施例1に係るスロープ付荷役作業ステージの一部を構成するパネル支持体の使用状態を示す部分拡大斜視図である。 この考案の実施例1に係るスロープ付荷役作業ステージの一部を構成する渡り板およびサイドパネルを開いた状態での荷役作業を示す側面図である。 この考案の実施例1に係るスロープ付荷役作業ステージの一部を構成する渡り板およびサイドパネルを開いた状態での荷役作業を示す正面図である。 この考案の実施例1に係るスロープ付荷役作業ステージの搬送状態を示す側面図である。 この考案の実施例1に係るスロープ付荷役作業ステージの一部を構成するエントランス板の連結解除状態を示す要部拡大斜視図である。
以下、この考案の実施例を具体的に説明する。
図1および図2において、10はこの考案の実施例1に係るスロープ付荷役作業ステージで、このスロープ付荷役作業ステージ10は、トレーラ(貨物自動車)11に搭載されたコンテナ(荷物保管場)12の床板13に着脱可能に連結されて、4本の支脚14により水平状態で支持された作業ステージ15を有するフラット架台16と、フラット架台16に分離不能に連結されて、作業ステージ15と地面との間に掛け渡されるスロープ17を有したスロープ架台18とを備えている。
以下、これらの構成体を具体的に説明する。
トレーラ11のシャーシには長さ(奥行)約12m、幅約2.5m、高さ約2mのコンテナ12が搭載されている。トレーラ11に搭載されたコンテナ12の床板13の高さ(床板13の床面(上面)13aの高さ)は、約1.2mである。また、コンテナ12の後端開口には、両開き式の扉が配されている。
フラット架台16は、廃棄されたフルトレーラのシャーシをベースに作製されたものである。具体的には、シャーシのはしご型フレーム19の上面に、長さ(前後方向の長さ)4.5m、横(左右方向の長さ)2.5mの矩形状の鉄板からなる作業ステージ15が固定されている。作業ステージ15の高さは約1.2mであるが、後述する4つのジャッキ20によってコンテナ12の床板13の高さに合わせられる。
また、図1〜図3に示すように、作業ステージ15の前側コーナーの上面には、高さ40cmの角パイプからなる左右一対の第1のパネル受け支柱21が立設されている。また、作業ステージ15の左右一対の側部のうち、長さ方向の中間部の上面には、第1のパネル受け支柱21と同一サイズの第2のパネル受け支柱22が、それぞれ立設されている。さらに、作業ステージ15の後側コーナーの上面には、第1のパネル受け支柱21と同一サイズの左右一対の第3のパネル受け支柱23が、それぞれ立設されている。このうち、各第2のパネル受け支柱22は、フォークリフトFによる荷役作業の邪魔にならないように、作業ステージ15から抜き差し自在に設けられている。
各パネル受け支柱21〜23の対応する側面には、後述する渡り板25、前側サイドパネル26および後側サイドパネル27を、作業ステージ15の内側から受けるアングル形状の受け板片24がそれぞれ固着されている。また、各パネル受け支柱21〜23の外側の面には、起立した渡り板25、前側サイドパネル(サイドパネル)26、後側サイドパネル(サイドパネル)27の対応する各端部を把持して、それぞれの起立状態を保持する掛止ストッパが配設されている(図示せず)。
作業ステージ15の前端部(先端部)には、作業ステージ15からコンテナ12にフォークリフトFを乗り入れる際に掛け渡される幅2.4m、高さ40cmのステンレス製の渡り板25が、水平な回動軸を有するヒンジHを介して、起伏自在に設けられている。渡り板25の起立時には、その長さ方向の両端部が、左右一対の第1のパネル受け支柱21により支持される。
作業ステージ15の左右両側部には、作業ステージ15を幅方向に拡張する一対の前側サイドパネル26と一対の後側サイドパネル27とが、水平な回動軸を有するヒンジHを介して、それぞれ起伏自在に設けられている。
このうち、前側サイドパネル26は、幅2.25m、高さ40cm、厚さ10mmのステンレス板である。各前側サイドパネル26の起立時、各長さ方向の両端部が、各第1のパネル受け支柱21と各第2のパネル受け支柱22とにより支持される。
また、後側サイドパネル27は、前側サイドパネル26と同一素材で同一サイズのステンレス板である。各後側サイドパネル27の起立時、各長さ方向の両端部が、各第2のパネル受け支柱22と各第3のパネル受け支柱23とにより支持される。
さらに、図4に示すように、作業ステージ15のはしご型フレーム19の左側面および右側面には、各長さ方向に所定ピッチに配されて、開状態の前側サイドパネル26と後側サイドパネル27とを水平に支持する、左右4対のパネル支持体28が折り畳み自在に配設されている。
各パネル支持体28は、水平部29aと垂直部29bとを有した逆L字状のステンレスパイプの両端部を、補強用のステンレス棒29cにより連結した三角形状の支持枠29と、はしご型フレーム19の左右両側面に所定ピッチで固着されて、この垂直部29bを水平回動自在に支持するパイプ軸受30とを有している。
パネル支持体28の使用時、これらはパイプ軸受30に支持された垂直部29bを中心にして回動し、水平部29aの長さ方向を作業ステージ15の幅方向に揃える。その後、対応するサイドパネル26,27を開き、これらのパネル26,27を対応するパネル支持体28により水平状態で支持する(図4〜図6)。また、パネル支持体28の折り畳み時は、垂直部29bを中心にして、先ほどとは反対方向に各パネル支持体28を90°回動し、水平枠の水平部29aを、はしご型フレーム19の各サイドメンバーの対応する側面に当接するように折り畳む(図1、図2および図4)。
図1に示すように、はしご型フレーム19のサイドメンバーの長さ方向の中間部には、車軸にリーフスプリング(図示せず)が配された左右一対の車輪31が配されている。
はしご型フレーム19の四隅の下面には、4本の支脚14が配設されている。
各支脚14には、それぞれねじ式のジャッキ20が設けられている。各ジャッキ20は、折り畳み自在なハンドル20aによる回転操作で各支脚14を昇降させる手動式のものである。
各支脚14は、対応するジャッキ20をハンドル20aにより操作することで、コンテナ12の床板13の高さに作業ステージ15の高さを合わせるとともに、スロープ付荷役作業ステージ10を移動する際に、対応する支脚14の下端14aを、車輪31の下端31aより上昇させる。
図1および図7に示すように、スロープ架台18は、長さ約9m、幅2.5mの別のはしご型フレーム19Aの上面に、鉄板からなるスロープ17を有したものである。スロープ17の前端部(上端部)は、作業ステージ15の後端部(基端部)に、分離不能に溶接されている。
スロープ17の傾斜角度は、荷物を搬送中のフォークリフトFがスリップせずに通過可能な9°である(図5)。スロープ17の走行路(上面)17aの幅方向の両側部には、フォークリフトFの車輪31のスリップをより確実に防止するために、スロープ17の全長にわたり、左右一対の短冊状のエキスパンドメタル32が敷設されている(図7)。また、別のはしご型フレーム19Aの左右両側部の上面には、通過中のフォークリフトFの落下を防止する高さ20cmのガード板33が一対立設されている。各ガード板33の後端部(下端部)には、一対の吊りリング34が配されている。各吊りリング34には、フォークリフトFのフォークfに引っ掛けてスロープ架台18を吊り上げる、1本の長尺な吊りベルト35の両端部が締結される。
スロープ架台18の後端部には、先方へ上方傾斜(傾斜角9°)したエントランス板36の前端部(先端部、上端部)が掛止されている。具体的には、エントランス板36の先端面のうち、長さ方向の両端部と中間部とに、爪先が下向きの第1の掛止フック37が配設される一方、別のはしご型フレーム19の後端面のうち、長さ方向の両端部と中間部とに、爪先が上向きとなった第2の掛止フック38が配設されている。エントランス板36のスロープ架台18への連結に際しては、フォークリフトFによりエントランス板36をスロープ架台18の後端付近まで搬送し、その後、3対の第1の掛止フック37と第2の掛止フック38とを掛止することで、スロープ架台18の後端部に、エントランス板36が着脱可能に連結される。
次に、図1〜図7を参照して、実施例1のスロープ付荷役作業ステージ10の使用方法を説明する。
図7に示すように、スロープ付荷役作業ステージ10を使用する際には、まず、荷役現場の保管場所で、スロープ付荷役作業ステージ10を車輪走行可能な状態とする。具体的には、各ハンドル20aを回転操作して各ジャッキ20を支脚短縮側へ作動し、各支脚14の下端14aを車輪31の下端31aより上方へ移動させる。これにより、各車輪31が接地する。
その後、スロープ架台18の各吊りリング34に1本の吊りベルト35の両端部を締結し、吊りベルト35の長さ方向の中間部をフォークリフトFの2本のフォークに引っ掛けて吊り上げる(図6)。これにより、スロープ架台18の後端部が持ち上がり、この状態でフォークリフトFを走行させて、スロープ付荷役作業ステージ10のフラット架台16の前端部を、トレーラ11のコンテナ12の開いた後端開口の近くに配置する。このとき、コンテナ12の開口部の床板13と、作業ステージ15の前端部とを平行状態とした後、各吊りリング34から吊りベルト35を外す。
その後、各ジャッキ20を支脚伸長側へ作動し、各支脚14の下端14aを車輪31の下端31aより下方に配置して、スロープ付荷役作業ステージ10を荷役現場に設置(固定)する。引き続き、各ジャッキ20を支脚短縮側または支脚伸長側へ適宜作動して、作業ステージ15の上面(ステージ上面)の高さを、コンテナ12の床板13の床面13aの高さに調整する。
次いで、ヒンジHを介して、渡り板25を前方へ倒し、コンテナ12の床板13と作業ステージ15との間に渡り板25を掛け渡す。これにより、作業ステージ15とコンテナ12との間のフォークリフトFの移動がスムーズになる。
その後、フォークリフトFを使用して、エントランス板36を保管場所からスロープ架台18の後端付近まで搬送し、3対の対応する第1の掛止フック37と第2の掛止フック38とを掛止して、スロープ架台18の後端部にエントランス板36を連結する(図7)。
次に、図4に示すように、フラット架台16において、各パネル支持体28を、垂直部29bを中心にして回動し、水平部29aを作業ステージ15の幅方向に配置する。その後、各前側サイドパネル26と各後側サイドパネル27とをそれぞれ開き、これらを対応するパネル支持体28によって支持する。これにより、作業ステージ15上でのフォークリフトFの移動範囲が広がるとともに、その拡張部分を荷物が搭載された荷役用のトレイTの仮置き領域に利用することもできる(図5および図6)。
その結果、作業ステージ15とコンテナ12内との間を行き来する1台のステージ側のフォークリフトFによる"積み下ろし"と、荷役現場の地面(フロア)を走行して、作業ステージ15の拡張部分からの荷役用のトレイTの搬出入を行う1台または複数台のフロア側のフォークリフトによる"搬送"とに荷役作業を分担することができる。これにより、荷役作業の作業効率および安全性が高まり、作業時間も短縮することができる。なお、ステージ側のフォークリフトFは、エントランス板36からスロープ架台18のスロープ17を走行し、作業ステージ15に搭乗してから荷物の積み下ろし作業を行う(図5)。
このように、スロープ付荷役作業ステージ10はフラット架台16とスロープ架台18とが溶接により連結された長尺な構造物ではあるものの、例えば、荷役現場が港の場合には、一般的に、これを保管できる大きな保管スペースが存在する。しかも、スロープ付荷役作業ステージ10はコンテナ12とともにフェリーに搭載することで、コンテナ12の輸送先での荷役作業にも利用することができる。
次に、図1〜図7を参照して、スロープ付荷役作業ステージ10の撤去時(保管時)について説明する。
スロープ付荷役作業ステージ10は、まず、図5に示すように、作業ステージ15上のフォークリフトFを、スロープ架台18のスロープ17からエントランス板36を経て荷役場所の地面(フロア)に降ろす。ここで、エントランス板36をスロープ架台18から外し(図7)、スロープ架台18の各ガード板33の後端部に配された一対の吊りリング34に、吊りベルト35の両端部を締結しておく(図7)。
次に、図1および図2に示すように、各ヒンジHを介して、渡り板25を上方回動して起立させる。このとき、渡り板25の長さ方向の両端部が、左右一対の第1のパネル受け支柱21により支持される。
また、対応するヒンジHを介して、左右一対の前側サイドパネル26と左右一対の後側サイドパネル27とをそれぞれ上方回動して起立させる。このとき、一対の前側サイドパネル26は、各長さ方向の両端部が、各第1のパネル受け支柱21と各第2のパネル受け支柱22とにより支持される。また、一対の後側サイドパネル27は、各長さ方向の両端部が、各第2のパネル受け支柱22と各第3のパネル受け支柱23とにより支持される。
その後、各前側サイドパネル26と各後側サイドパネル27とを水平支持していた左右4対のパネル支持体28を折り畳む(図4)。具体的には、各垂直部29bを中心にして、各水平部29aがはしご型フレーム19の対応する側面に当接するように、各パネル支持体28を90°回動して折り畳む。
次いで、各ハンドル20aを操作して各ジャッキ20を支脚短縮側へ作動し、各支脚14の下端14aを車輪31の下端31aより上方へ移動させる(図4)。これにより、各支脚14が地面から浮上する一方、各車輪31のみが接地状態となる。
その後、吊りベルト35の長さ方向の中間部を、フォークリフトFのフォークfに引っ掛けてスロープ架台18を吊り上げる。これにより、スロープ架台18の後端部が持ち上げられ、この状態でフォークリフトFを走行させ、スロープ付荷役作業ステージ10を元の保管場所に戻す。
このように、フラット架台16とスロープ架台18とは、作業ステージ15とスロープ17とを介して分離不能に連結されている。そのため、従来の組立式スロープ付荷役作業ステージの場合に行われていた使用時のスロープ付荷役作業ステージの組立作業、および、撤去時のスロープ付荷役作業ステージの分解作業が不要となる。これにより、従来において、スロープ付荷役作業ステージのフォークリフトによる分解・搬送中に発生するおそれがあった、フォークからの各架台の落下は生じない。
また、スロープ付荷役作業ステージ10の移動時には、各ジャッキ20によって、対応する支脚14の下端14aの高さを、車輪31の下端31aより上方に配置する(図6)。そのため、この実施例1ではフォークリフトFによりスロープ付荷役作業ステージ10を移動させたが、これを採用せずとも、車輪31を利用して、例えば一般的な自動車や、所定人数の作業者による押し力または引き力でも、スロープ付荷役作業ステージ10を安全かつ迅速に移動させることができる。
この考案のスロープ付荷役作業ステージは、貨物自動車のコンテナまたは荷台の床板に着脱可能に連結されて、フォークリフトによる荷役作業を行うためのスロープ付荷役作業ステージの技術として有用である。
10 スロープ付荷役作業ステージ、
12 コンテナ(荷物保管場)、
14 支脚、
14a 下端、
15 作業ステージ、
16 フラット架台、
17 スロープ、
18 スロープ架台、
20 ジャッキ、
26 前側サイドパネル(サイドパネル)、
27 後側サイドパネル(サイドパネル)、
28 パネル支持体、
31 車輪、
31a 下端、
32 エキスパンドメタル。

Claims (3)

  1. 高所配置された荷物保管場に近接配置されて、該荷物保管場の荷物受け渡し面とステージ上面との高さを揃えるように、複数の支脚により水平状態で支持された作業ステージを有するフラット架台と、
    該フラット架台に連結されて、前記作業ステージと地面との間に掛け渡されるスロープを有しているスロープ架台とを備えたスロープ付荷役作業ステージにおいて、
    前記フラット架台には、
    前記スロープ付荷役作業ステージの移動用の車輪と、
    前記各支脚にそれぞれ設けられて、前記荷物保管場の高さに前記作業ステージの高さを合わせるとともに、前記スロープ付荷役作業ステージを移動する際に、前記各支脚の下端を、前記車輪の下端より上方に配置する複数のジャッキとを設けたスロープ付荷役作業ステージ。
  2. 前記作業ステージは、前端部が前記荷物保管場に着脱可能に連結されて、後端部が前記スロープに連結される矩形状のもので、
    前記作業ステージの左右両側部には、該作業ステージを拡張する一対のサイドパネルが開閉自在に配設され、
    前記作業ステージの左右両側には、開いた前記サイドパネルを水平に支持する複数のパネル支持体が折り畳み自在に配設された請求項1に記載のスロープ付荷役作業ステージ。
  3. 前記スロープの上面には、防滑用のエキスパンドメタルが敷設された請求項1または請求項2に記載のスロープ付荷役作業ステージ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110000102A (zh) * 2019-04-16 2019-07-12 安徽捷迅光电技术有限公司 可移动式茶叶机主机平输送
KR20190101056A (ko) * 2018-02-22 2019-08-30 이상규 차량 적재물 하역 보조기구
CN115159188A (zh) * 2022-06-28 2022-10-11 国网河南省电力公司封丘县供电公司 一种电力物资装卸辅助平台

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