JP3213097B2 - 粒子分析装置及び方法 - Google Patents

粒子分析装置及び方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粒子分析装置及び方法
に関し、特に粒子分析の結果として得られた分布データ
が、基準となる分布データにどの程度類似しているかを
数値化することができる装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、粒子分析装置としては、例えば複
数の粒子個々に対して、それぞれ測定データを得て、こ
れら測定データの違いに基づき粒子を分類するものがあ
る。例えば、粒子として血球を使用する場合、血球が懸
濁している検体を粒子検出部に順次供給し、粒子を検出
するごとに、粒子検出部が例えば2種類のデータX1、
X2を発生する。これら各粒子ごとに得られたデータX
1、X2を、特徴パラメータ空間における分布データに
変換する。ここで、分布データは、データX1、X2を
それぞれ座標軸とする二次元スキャッタグラムデータF
(X1、X2)である。このスキャッタグラムに基づい
て、血球を例えば顆粒球、リンパ球、単球等に分類す
る。
【0003】上記の粒子分析装置では、スキャッタグラ
ムの分布パターンを見れば、少なくとも正常検体か、異
常検体かを区別することができるし、分布パターンを詳
細に検討すれば、疾患を推定することも可能である。そ
こで、従来、使用者に対し、各症例における典型的なス
キャッタグラム例を記載した症例集をユーザに提供し、
ユーザは粒子分析装置で得られたスキャッタグラムと、
症例集に示されたスキャッタグラムとを比較することに
よって両者の類似性を見いだし、検査情報として役立た
せていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような人
間の主観に頼っていたのでは、判定に多大な手間を要
し、判定結果も曖昧であるので、有効に利用されている
とは言いがたい状況であった。従って、粒子分析装置で
得たスキャッタグラムと、疾患の典型例のスキャッタグ
ラムとの類似度を数値で表すことによって、疾患の可能
性を定量的にかつ簡単に知ることのできる装置及び方法
の開発が望まれていた。
【0005】また、粒子分析装置では、この粒子分析装
置が正常に動作しているか否かの管理、即ち精度管理を
する必要がある。従来、この精度管理は、粒子分析装置
の測定項目ごとに精度管理の指標となるパラメータを求
め、このパラメータの変動をチェックすることによって
行われていた。しかし、この精度管理の精度(正常に動
作しているか否かの検知能力)を向上させようとする
と、パラメータの数を多くしなければならず、粒子分析
装置から得られる分布データが二次元から三次元という
ように多次元になればなるほど、管理するパラメータの
数も増え、その管理に手間と時間とがかかっていた。
【0006】従って、精度管理を短時間にかつ容易に行
える粒子分析装置の開発が望まれていた。
【0007】さらに、粒子分析装置を製造したときに、
この粒子分析装置から得られた分布データに再現性や安
定性があるか(同じ検体を何度も分析した場合に、同じ
分布データが得られるか)を評価する必要がある。即
ち、製造された粒子分析装置を、製品として出荷するこ
とができる否かの性能評価を行う必要がある。従来、こ
の評価は、精度管理と同様に行われていたので、その評
価には手間と時間とがかかっていた。
【0008】従って、性能評価を短時間にかつ容易に行
える粒子分析装置の開発が望まれていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の各要望
を満足させることができる粒子分析装置及び方法を提供
することを目的とし、そのための粒子分析装置は、複数
の粒子を個々に測定することにより上記粒子個々に少な
くとも1種類のデータを得る粒子検出手段と、これらデ
ータを分布データに変換する変換手段と、上記分布デー
タに基づいて上記各粒子を分類する分類手段とを具備す
る粒子分析装置において、上記粒子に対する基準分布デ
ータを格納しているデータベース記憶手段と、上記分布
データと上記基準分布データとに基づいて、上記分布デ
ータの上記基準分布データに対する分布の類似度δを算
出する類似度算出手段とを具備することを特徴とするも
のである。
【0010】また、上記類似度算出手段は、上記分布デ
ータF(X1、X2・・・Xn)と上記基準分布データ
G(X1、X2・・・Xn)との所定領域のデータに対
して、
【数3】 に基づき類似度を算出することができる。また、上記粒
子を血球とし、上記基準分布データを、或る疾患におけ
る代表的な分布データ(血球分布データ)とすることも
できる。また、上記基準分布データを、粒子分析装置の
精度管理用の基準分布データ、または品質評価用の基準
分布データとすることもできる。
【0011】本発明による粒子分析方法は、複数の粒子
を個々に測定することにより、上記粒子個々に少なくと
も1種類のデータを得る過程と、これらデータを分布デ
ータに変換する過程と、上記分布データと、基準分布デ
ータとに基づいて、上記分布データの上記基準分布デー
タに対する分布の類似度δを算出する過程とを、具備す
るものである。この類似度δを算出する過程を、上記分
布データF(X1、X2・・・Xn)と上記基準分布デ
ータG(X1、X2・・・Xn)との所定領域に対し
て、
【数4】 に基づいて上記類似度を算出するものとすることもでき
る。
【0012】
【作用】本発明による粒子分析装置及び方法では、分布
データを得ると、これと基準分布データとによって、分
布データの基準分布データに対する類似度δが数値とし
て得られる。
【0013】基準分布データとして、或る疾患の分布デ
ータを用いると、算出された類似度δから、検体が該疾
患である可能性、即ち診断情報を得ることができる。
【0014】また、基準分布データとして、粒子分析装
置の精度管理用の基準分布データ、または品質評価用の
基準分布データを用いると、類似度δから装置が正常で
あるか否か、どの程度正常から乖離しているかを知るこ
とによって、精度管理や装置の評価を行える。
【0015】
【実施例】本発明による粒子分析装置の1実施例は、図
2に示すように、粒子検出器10を有している。この粒
子検出器10は、測定のための前処理がなされた検体、
例えば人の血液に希釈、溶血等の前処理をして、粒子と
して白血球が懸濁している検体を測定するためのもので
ある。この粒子検出器10は、これを粒子が通過するご
とに、複数種類の信号を発生する。
【0016】例えば、粒子検出器10として、フローサ
イトメータを使用すると、粒子個々に散乱光や蛍光信号
が発生される。また、粒子検出器10として、粒子が通
過する微細孔を設け、この微細孔に直流電流と高周波電
流とを同時に供給したものを使用すると、粒子が微細孔
を通過するたびに、直流インピーダンスの変化に基づく
信号と、高周波インピーダンスの変化に基づく信号とが
検出される。
【0017】粒子検出器10で検出された複数種類の信
号は、増幅回路12で増幅された後、波形処理回路14
で波形処理され、さらにA/D変換器16においてA/
D変換される。
【0018】このA/D変換器16からのディジタル信
号は、データ解析装置18に供給される。ディジタル化
された粒子の検出信号は、このデータ解析装置18にお
いて解析され、その解析結果に基づいて分類が行われ、
その結果が表示装置20に表示される。
【0019】このデータ解析装置18は、例えばマイク
ロコンピュータによって構成されており、図1に示すよ
うな手段をソフトウエアによって実現している。なお、
このデータ解析装置18に入力されるディジタル信号
は、粒子検出器10によって1粒子に対して、それぞれ
得られた直流インピーダンスの変化に基づく信号をディ
ジタル化した信号X1と、高周波インピーダンスの変化
に基づく信号をディジタル化した信号X2とする。
【0020】データ解析装置18は、データ変換手段2
2を有し、このデータ変換手段22は、各粒子ごとに発
生する信号X1、X2を特徴パラメータ空間の分布デー
タF(X1、X2)に変換する。
【0021】即ち、データ変換手段22は、図3に示す
ように0からm1までの合計m1+1個のチャンネル
(ランク)からなるパラメータX1と、0からm2まで
の合計m2+1個のチャンネル(ランク)からなるパラ
メータX2とを有するメモリを有している。従って、こ
のメモリは、〔(m1+1)*(m2+1)〕の基本要
素に区分けされている。
【0022】そして、データ変換手段22にX1、X2
の信号が入力されるごとに、この入力されたX1の大き
さと、X2の大きさとに対応する基本要素の記憶値を増
加させていく。従って、全ての粒子に対するX1、X2
信号がデータ変換手段22に入力されたとき、例えばF
(1、1)が2であると、パラメータX1が1で、パラ
メータX2が1である粒子が、全粒子内に2個あること
を表している。
【0023】このようにしてデータ変換手段22によっ
て得られた分布データF(X1、X2)は、クラスタリ
ング手段24に供給されて、クラスタリング(分類)が
行われ、例えば白血球の単球、顆粒球、リンパ球等の分
類が行われる。
【0024】このデータ解析装置18には、データベー
ス記憶手段26も設けられており、これには基準となる
基準分布データG(X1、X2)が記憶されている。図
4は、この基準分布データG(X1、X2)の一例を示
すもので、その構造は、データ変換手段22のメモリと
同一のものであり、例えばG(1、1)は、X1パラメ
ータが1であり、X2パラメータも1である粒子が10
個、全粒子中に存在していることを示している。
【0025】この基準分布データとしては、例えば或る
疾患における代表的な二次元分布データや、粒子制御装
置が正常な状態で或る精度管理用物質を分析して得た二
次元分布データ(精度管理用二次元分布データ)を使用
することができる。
【0026】データ変換手段22から得られた二次元分
布データF(X1、X2)と、データベース記憶手段2
6の基準分布データG(X1、X2)とに基づいて、二
次元分布データF(X1、X2)の基準分布データG
(X1、X2)に対する類似度δを類似度算出手段28
が算出する。この算出結果は、表示装置20に表示され
る。
【0027】類似度は、具体的には数5によって類似度
算出手段28が算出する。
【数5】
【0028】数5では、類似度δの算出領域は、パラメ
ータX1についてはチャンネルa1乃至b1、パラメー
タX2についてチャンネルa2乃至b2としている。類
似度δの算出領域は、特徴パラメータ空間の全て(パラ
メータX1ではチャンネル0からチャンネルm1、パラ
メータX2ではチャンネル0からチャンネルm2)であ
る必要はなく、目的に応じて適宜最適な領域に設定すれ
ばよい。例えば、データが分布しない領域が予め判断で
きる場合には、その領域外についてのみ類似度δを算出
すればよい。
【0029】具体的に図3、図4の分布データF(X
1、X2)と、基準分布データG(X1、X2)とに基
づいて、類似度δを算出すると、次のようになる。な
お、図3及び図4に示すようにa1=チャンネル1、b
1=チャンネル2、a2=チャンネル1、b2=チャン
ネル4として計算する。
【0030】数5の分子は、数6によって示される。
【数6】 また、分母の前半は数7によって示される。
【数7】 同じく分母の後半は数8によって示される。
【数8】 従って、類似度δは、265/(316・416)1/2
=0.731となる。
【0031】数5は、関数F(X1、X2)、G(X
1、X2)の相関係数を表している。分布データF(X
1、X2)と基準分布データG(X1、X2)が相似の
とき、即ち、F(X1、X2)=K・G(X1、X2)
のとき(但しKは定数である)、類似度δは最大値1と
なる。そして、2つの分布が離れるに連れて(或いは分
布の類似性が無くなるに連れて)、δの値が小さくな
り、0に近づく。即ち、類似度δは、二次元分布の類似
性を定量的に表している。
【0032】以下、これを理論的に説明する。数5が分
布の変化に対してどのような挙動を示すかを解析する。
この分析装置で使用するデータは離散データであるディ
ジタル信号であるが、簡単のため分布データと基準分布
データとが、連続に分布していると仮定すると、類似度
δは、二次元分布については、数9によって表される。
【数9】
【0033】説明の便宜上、まず連続な一次元分布につ
いて考えると、類似度δは数10によって表される(株
式会社昭晃堂発行、土井康弘、安藤繁共著、「画像処理
理論」第11頁参照)。
【数10】
【0034】元の分布関数f(x)が正規分布N(m、
σ)とすると、f(x)は、数11によって表される。
【数11】
【0035】このf(x)に対してσをaσ、mをam
+bに変換した関数をg(x)とすると、このg(x)
は正規分布N(am+b、a2 σ2 )であり、数12に
よって表される(図5参照)。
【数12】 無論f(x)、g(x)の負の無限大から正の無限大ま
での積分値は1である。
【0036】数11を用いて、数10の分母の前半を計
算すると、数13によって示される。
【数13】
【0037】同様に数12によって、数10の分母の後
半を計算すると、数14によって表される。
【数14】
【0038】同様に数11、数12を用いて、数10の
分子を計算すると、数15となる。
【数15】
【0039】ここで、Cを数16に示すように定義する
と、
【数16】 数15は数17で表される。従って、δは、数18で表
される。
【数17】
【数18】
【0040】移動の場合を考えると、即ち、元の分布デ
ータf(x)に対してg(x)の分散σはf(x)と同
一であり(a=1)、平均値がf(x)からbだけ移動
したm+bの場合、δは数19によって表される。
【数19】
【0041】m=100、σ=10として、移動量bと
類似度δとの関係を表1に示す。この表から、δは移動
量bが大きくなる程、δは急激に減少することが分か
る。
【表1】
【0042】また、感度変化の場合、即ち、元の分布デ
ータf(x)に対してg(x)の分散がaσであり、平
均値がf(x)のa倍であるam(b=0)の場合、δ
は数20によって表される。
【数20】
【0043】上記と同様に、m=100、σ=10とし
て、感度aと類似度δとの関係を表2に示す。aが1か
ら大きくなるに従って、δは急激に減少することが表2
から分かる。
【表2】
【0044】次に二次元分布の場合を考える。δは、数
9によって表され、元の分布関数を正規分布とすると、
f(x)は数21によって表される。但し、X=(x、
y)である。ここで、適当な変数変換によりK=σ2
(Iは単位行列)としても、数21の一般性は失われな
い。従って、数9は、数22によって表される。
【数21】
【数22】
【0045】このf(x、y)に対し、x方向にはσを
x σ、mx をax x +bx 、y方向にはσをa
y σ、my をay y +by なるデータ変換をした関数
をg(x、y)とする。これは、数23によって表され
る(図6参照)。
【数23】 無論、
【数24】 である。
【0046】f(x、y)が数25によって表されると
き、
【数25】 数26が成立するので、
【数26】 数9の分母の前半は、数27で表される。
【数27】 また、数9の分母の後半は、数28で表される。
【数28】 故に数9の分母は、数29で表される。
【数29】
【0047】数22、23から、数9の分子は数30に
よって表される。但しC1 、C2 を数31とおくと、数
32のように表わされる。
【数30】
【数31】
【数32】
【0048】従って、数9は、数33によって表され、
一次元の場合と同様となる。
【数33】
【0049】一次元の場合と同様に、移動と感度変化を
考えると、移動の場合(ax =ay=1)、δは、数3
4によって表される。
【数34】
【0050】また、感度変化の場合(bx =by
0)、δは、数35によって表される。
【数35】 従って、二次元分布f(x、y)、g(x、y)が離れ
る程、δは急激に減少する。勿論、三次元分布でも同様
である。
【0051】従って、図7(a)、(b)に示すような
対角線を引かなければ、分布の位置が異なっていること
が判別しにくいような分布であっても、類似度δを求め
ることによって、両者の違いを明確に知ることができ
る。
【0052】図8に、健常人100人の血液検体を、こ
の粒子分析装置で分析して得られた白血球の二次元分布
データについて、分布データ相互間の類似度δ(データ
数は100 2 =4950)を調べた結果を示す。健常人
同士の類似度δは、0.8乃至0.9に集中しており、
正常検体と異常検体との間の類似度δは、上記の0.8
乃至0.9よりも低い値となる。ただし、どの程度とな
るかは、検体によって異なる。
【0053】この粒子分析装置を診断支援に利用する場
合、データベース記憶手段24に、各種疾患における代
表的な分布データGiと、この分布データGiに対応す
る症例名とを記憶しておく。即ち、代表的な分布データ
は、各種疾患ごとに記憶されている。各代表的な分布デ
ータGi(症例分布データ)は、疾患名のはっきりした
検体を粒子分析装置で実際に分析し、そのとき得られた
分布データをそのままデータベース記憶手段24に記憶
させる。
【0054】測定によって得られた分布データと、デー
タベース記憶手段24の症例分布データとから、測定に
よって得られた分布データの各症例分布データGiとの
類似度δを逐次求める。類似度δが大きな値を示した症
例分布データGiに対応する症例名を新たな検査情報と
して測定結果と共に表示装置20に表示する。
【0055】類似度δが大きいということは、測定され
た分布データと比較した症例分布データGiとが類似し
ているということであり、測定された検体が、その症例
iに該当する可能性が高いと判断できる。このように各
種症例分布データGiをデータベース記憶手段24に記
憶させることにより、測定した分布データから症例を検
索することが可能となる。
【0056】なお、1つの症例iに対して症例分布デー
タを、例えばGi1、Gi2、Gi3等のように複数用
意しておき、各症例分布データGi1、Gi2、Giに
測定された分布データとの類似度δi1、δi2、δi
3を算出し、さらにその平均δi=(δi1+δi2+
δi3)/3を求めれば、疾患ごとにさらに精度の高い
類似度δを得ることができる。
【0057】また、精度管理に使用する場合、粒子分析
装置が正常な状態において、或る精度管理用物質を測定
して得られた分布データを1つ基本分布データとして、
データベース記憶手段24に記憶させておく。そして、
例えば毎日、この粒子分析装置で分析を開始する前に、
上記精度管理用物質をこの粒子分析装置において測定し
て、分布データを得て、この分布データと上記基本分布
データとの類似度δを算出し、この類似度δが所定値以
上の値であるか否かを判断することによって、充分な精
度によって分析することができるか判断することがで
き、この粒子分析装置の精度を管理することができる。
なお、類似度δが所定値よりも小さくなったとき、表示
装置20に警報表示する。
【0058】また、毎日この精度管理物質を分析し、類
似度δを算出し、このδの経日変化を測定することによ
って、この粒子分析装置の精度の経日変化を知ることが
できる。さらに、データベース記憶手段24に精度管理
物質に対する複数の基本分布データ、例えばG1、G
2、G3を記憶しておき、各基本分布データG1、G
2、G3ごとに、測定した分布データとの類似度δ1、
δ2、δ3を算出し、さらにその平均をとって類似度δ
とすれば、さらに精度のよいδの値を得ることができ
る。このようにして、類似度δを用いることにより、こ
の粒子分析装置の精度管理を行うことができる。
【0059】さらに、この粒子分析装置を生産した際の
検査に利用する場合、データベース記憶手段24に、粒
子分析装置が正常に動作している場合に、或る基準管理
用物質を測定したときの基準分布データGを記憶させて
おく。そして、実際に上記基準管理用物質を測定して、
分布データを得て、これの上記基準分布データに対する
類似度δを算出する。測定を複数回にわたって行い、そ
の都度得られた類似度δの再現性(どの程度同じ類似度
δとなるか)をみることによって、分布データの再現
性、ひいてはこの粒子分析装置の再現性を知ることがで
きる。
【0060】また、温度を変化させて、様々な温度にお
いて上記基準管理用物質を測定し、分布データを得て、
類似度δを算出すれば、このδの温度変化に伴う変化を
見ることによって、分布データの温度安定性、ひいては
粒子分析装置の温度安定性を簡単に知ることができる。
このようにして類似度δを見ることによって、この粒子
分析装置の性能評価をすることができる。
【0061】上記の実施例では、1つの粒子から2種類
のデータを得たが、さらに多くのデータを得るようにし
てもよく、また、最低限度、1つの粒子から1種類のデ
ータを得るようにしてもよい。この場合、データ変換手
段22は、1種類のデータについて適当なランクに分け
てヒストグラムを求めるものとすればよい。
【0062】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による粒子分
析装置及び方法によれば、測定によって得た分布データ
と、予め定めた基準分布データとに基づいて、測定によ
って得た分布データの基準分布データに対する類似度δ
を数値として得ることができる。従って、今まで多くの
情報が含まれていながら、それを利用せずに人間の主観
に頼ってしか判断されなかった分布データに対して、定
量的な評価を行えるようになり、特に疾患の診断や精度
管理、粒子分析装置の評価などを定量的に行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による粒子分析装置の1実施例のデータ
解析装置18のブロック図である。
【図2】同実施例のブロック図である。
【図3】同実施例のデータ変換手段22に設けられてい
るメモリの内容を示す図である。
【図4】同実施例のデータベース記憶手段24の内容を
示す図である。
【図5】一次元の2つのデータの相関係数を説明するた
めの図である。
【図6】二次元の2つのデータの相関係数を説明するた
めの図である。
【図7】この実施例の粒子分析装置で分析して得た二次
元分布データを示す図である。
【図8】この実施例の粒子分析装置で分析した白血球の
二次元分布データについて粒度分布相互間の類似度を調
べた結果を示す図である。
【符号の説明】
18 データ解析装置 22 データ変換手段 26 データベース記憶手段 28 類似度算出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 15/14 G01N 33/49

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の粒子を個々に測定することにより
    上記粒子個々に少なくとも1種類のデータを得る粒子検
    出手段と、これらデータを分布データに変換する変換手
    段とを、具備する粒子分析装置において、 上記粒子に対する基準分布データを格納しているデータ
    ベース記憶手段と、 上記分布データと上記基準分布データとに基づいて、上
    記分布データの上記基準分布データに対する分布の類似
    度δを算出する類似度算出手段と、を具備することを特
    徴とする粒子分析装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の粒子分析装置において、
    上記類似度算出手段が、上記分布データF(X1、X2
    ・・・Xn)と上記基準分布データG(X1、X2・・
    ・Xn)との所定領域のデータに対して、 【数1】 に基づき類似度を算出することを特徴とする粒子分析装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の粒子分析装置において、
    上記粒子が血球であって、上記基準分布データが、或る
    疾患における代表的な分布データであることを特徴とす
    る粒子分析装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の粒子分析装置において、
    上記基準分布データが、粒子分析装置の精度管理用の基
    準分布データであることを特徴とする粒子分析装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の粒子分析装置において、
    上記基準分布データが、品質評価用の基準分布データで
    あることを特徴とする粒子分析装置。
  6. 【請求項6】 複数の粒子を個々に測定することによ
    り、上記粒子個々に少なくとも1種類のデータを得る過
    程と、これらデータを分布データに変換する過程と、上
    記分布データと基準分布データとに基づいて、上記分布
    データの上記基準分布データに対する分布の類似度δを
    算出する過程とを、具備する粒子分析方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の粒子分析方法において、
    上記類似度δを算出する過程が、上記分布データF(X
    1、X2・・・Xn)と上記基準分布データG(X1、
    X2・・・Xn)との所定領域に対して、 【数2】 に基づいて上記類似度を算出することを特徴とする粒子
    分析装置。
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