JP3211521U - エンジンのシール構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】シリンダブロックの変形を防止するとともに、シリンダブロックとシリンダヘッドガスケットとの間の滑りを防止するエンジンのシール構造を提供する。【解決手段】複数のシリンダボア14と複数のシリンダボア14を囲繞して形成されたウォータージャケット15を有するシリンダブロック11と、シリンダブロック11に締結されるシリンダヘッド12と、シリンダブロック11とシリンダヘッド12との間に介在されるシリンダヘッドガスケット13と、を備えたエンジン10のシール構造であって、ウォータージャケット15は、シリンダブロック11の上端面に開口して設けられ、シリンダヘッドガスケット13は、少なくとも複数のシリンダボア14の配列方向と直交する方向において、ウォータージャケット15内でシリンダボア壁18に接触してシリンダボア壁18をシリンダボア14の中心側に付勢する折り返し部44を有した。【選択図】図1

Description

本考案は、エンジンのシール構造に関するものである。
従来のエンジンのシリンダブロックとシリンダヘッドの間におけるシール構造としては、例えば、特許文献1に開示されたシリンダヘッドガスケットが知られている。特許文献1に開示されたシリンダヘッドガスケットは、シリンダボアを有するシリンダブロックとシリンダヘッドとの間に挟持される少なくとも1枚の第1シールプレートを備えている。この第1シールプレートには、少なくともシリンダブロックの表面に開口するウォータージャケットの開口部よりも燃焼室孔側となる位置とこの開口部の燃焼室孔側の縁部を越えた位置との間に亘って、第1シールプレートの表裏面に突出する凹凸部が形成されている。シリンダヘッドガスケットをシリンダヘッドとシリンダブロックとの間で挟持した際には、凹凸部が縁部に係止される。
特許文献1に開示されたシリンダヘッドガスケットによれば、凹凸部によりシリンダヘッドとシリンダブロックとを強固に係止することができ、その係止力によりエンジンの爆発圧力によるシリンダブロックの変形を抑制するとしている。
特開2010−91025号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたシリンダヘッドガスケットでは、凹凸部に対して縁部が線接触する。このため、エンジン運転時の燃焼室内の爆発圧力によって、凹凸部に係止されるウォータージャケットの縁部には荷重が集中し、ウォータージャケットの縁部が凹凸部により摩耗する。そして、燃焼室内の爆発が繰り返されることにより、ウォータージャケットの縁部の摩耗が促進され、凹凸部とウォータージャケットとの間にて滑りが生じるという問題がある。凹凸部とウォータージャケットとの間にて滑りが生じると、シリンダヘッドガスケットのシール機能が低下し、例えば、ガスケットとシリンダブロックの間を通じてウォータージャケットからの冷却水が漏洩するおそれがある
本考案は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本考案の目的は、シリンダブロックの変形を防止するとともに、シリンダブロックとシリンダヘッドガスケットとの間の滑りを防止するエンジンのシール構造の提供にある。
上記課題を達成するため、本考案は、複数のシリンダボアと前記複数のシリンダボアを囲繞して形成されたウォータージャケットを有するシリンダブロックと、前記シリンダブロックに締結されるシリンダヘッドと、前記シリンダブロックと前記シリンダヘッドとの間に介在されるシリンダヘッドガスケットと、を備えたエンジンのシール構造であって、前記ウォータージャケットは、前記シリンダブロックの上端面に開口して設けられ、前記シリンダヘッドガスケットは、少なくとも前記複数のシリンダボアの配列方向と直交する方向において、前記ウォータージャケット内でシリンダボア壁に接触して該シリンダボア壁を前記シリンダボアの中心側に付勢する折り返し部を有することを特徴とする。
本考案では、シリンダブロックとシリンダヘッドとが締結されると、シリンダヘッドガスケットが有する折り返し部は、ウォータージャケット内でシリンダボア壁に接触する。シリンダボア壁に接触する折り返し部によりこのシリンダボア壁をシリンダボアの中心側に付勢する付勢力が作用してシリンダブロックの変形を防止することができる。また、シリンダヘッドガスケットは、ウォータージャケットの開口部におけるシリンダボア側の縁部を含むシリンダブロックと面接触する。従って、ウォータージャケットの縁部がシリンダヘッドガスケットと線接触することはなく、ウォータージャケットの開口部の縁部がシリンダヘッドガスケットによって摩耗することはない。
また、上記のエンジンのシール構造において、前記シリンダヘッドガスケットは、シリンダヘッド側の上面およびシリンダブロック側の下面を有する中間板と、前記中間板の上面側に設けられた上板と、前記中間板の下面側に設けられ、前記折り返し部を有する下板と、を有し、前記下板は、前記シリンダブロックと当接する下板本体部と、前記下板本体部と前記折り返し部との間に設けられ、前記シリンダブロックと前記シリンダヘッドとの締結前には前記シリンダブロックから離間しており、前記シリンダブロックと前記シリンダヘッドとの締結により前記折り返し部を前記シリンダボア壁側に押し付けるように弾性変形して前記シリンダブロックに当接する弾性変形部と、を備える構成としてもよい。
この場合、シリンダブロックとシリンダヘッドとが締結されると、弾性変形部が弾性変形されてシリンダブロックに当接する。弾性変形部の変形により、折り返し部がシリンダボア壁をさらに押し付ける付勢力が生じるため、より、シリンダブロックの変形を防止することができる。
また、上記のエンジンのシール構造において、前記折り返し部は、前記ウォータージャケット内における前記シリンダボア壁の全周に沿って設けられる構成としてもよい。
この場合、折り返し部がウォータージャケットにおけるシリンダボア壁の全周にわたって設けられることにより、シリンダブロックの変形を確実に防止することができる。
本考案によれば、シリンダブロックの変形を防止するとともに、シリンダブロックとシリンダヘッドガスケットとの間の滑りを防止するエンジンのシール構造を提供することができる。
本考案の第1の実施形態に係るエンジンのシール構造を示すエンジンの正面図である。 本考案の第1の実施形態に係るシリンダブロックの平面図である。 本考案の第1の実施形態に係るシリンダヘッドガスケットの平面図である。 図3におけるA−A線矢視図である。 シリンダブロックおよびシリンダヘッドの締結前におけるシリンダヘッドガスケットの要部断面図である。 シリンダブロックおよびシリンダヘッドの締結時におけるシリンダヘッドガスケットの要部断面図である。 第2の実施形態に係るシリンダヘッドガスケットの平面図である。 変形例に係るシリンダヘッドガスケットの要部断面図である。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態におけるエンジンのシール構造について図面を参照して説明する。本実施形態におけるエンジンのシール構造は直列4気筒型の車載用のディーゼルエンジンに適用されるものである。
図1に示すエンジン10は、シリンダブロック11と、シリンダブロック11に締結されるシリンダヘッド12と、シリンダブロック11とシリンダヘッド12との間に介在されるシリンダヘッドガスケット13と、を有する。
図2に示すように、シリンダブロック11は、シリンダブロック11の長手方向に沿って配列された4つのシリンダボア14と、シリンダボア14を囲繞して形成されたウォータージャケット15を有している。シリンダボア14の内部にはピストン(図示せず)がシリンダボア14内を往復移動するように収容されている。シリンダブロック11は、オープンデッキタイプのシリンダブロックであり、シリンダブロック11のデッキ面17には、ウォータージャケット15の開口部16が形成される。ウォータージャケット15には、エンジン運転中のシリンダブロック11等の温度上昇を抑制するために冷却水が流通する。
シリンダブロック11において、シリンダボア14とウォータージャケット15との間には、シリンダボア壁18が形成されている。シリンダボア壁18の頂面はデッキ面17を構成する。また、ウォータージャケット15のシリンダボア壁18と反対側の外壁部19の頂面はデッキ面17を構成する。シリンダボア壁18の外周には壁面18Aが形成されている。外壁部19の内周には、シリンダボア壁18と対向する壁面19Aが形成されている。シリンダボア壁18のデッキ面17と壁面18Aとの間には縁部18Bが形成されている。
図2に示すように、隣接するシリンダボア14の間には共通シリンダボア壁20が形成されている。このため、シリンダボア14内での燃焼時の爆発圧力を受けると、シリンダボア14の配列方向と直交する方向へシリンダボア14が拡大するようにシリンダボア壁18が変形しようとする。外壁部19は、シリンダブロック11の長手方向の一方の端部を形成する端壁部21と、シリンダブロック11の長手方向の他方の端部を形成する端壁部22と、端壁部21と端壁部22の間を繋ぐ一対の側壁部23、24と、を有する。外壁部19におけるデッキ面17には、ボルト孔25およびオイル孔26が形成されている。ボルト孔25には、シリンダブロック11とシリンダヘッド12を締結するためのボルト(図示せず)が螺入される。オイル孔26には、潤滑用のオイルが流通する。
シリンダヘッド12はシリンダブロック11との間にシリンダヘッドガスケット13を介してシリンダヘッド12に締結されている。ピストン、シリンダボア14およびシリンダヘッド12によって各シリンダボア14に燃焼室が形成される。
図3に示すように、シリンダヘッドガスケット13は、シリンダブロック11の接合面であるデッキ面17およびシリンダヘッド12の接合面に当接する形状を有している。また、シリンダヘッドガスケット13は、デッキ面17に当接するとともにウォータージャケット15の開口部16を覆う。シリンダヘッドガスケット13は、シリンダブロック11の4個のシリンダボア14に対応して形成された4個の燃焼室孔31を有している。また、シリンダヘッドガスケット13は、ボルト孔25に対応するボルト通孔32およびオイル孔26に対応するオイル通孔33を有する。
図4に示すように、本実施形態のシリンダヘッドガスケット13は、中間板34と、シリンダヘッド12と当接する上板35と、シリンダブロック11と当接する下板36と、板厚調整用のシム37と、を有する。中間板34、上板35および下板36は冷間圧延鋼材(SPC材)により形成されている。中間板34は、シリンダブロック11側の下面34Aおよびシリンダヘッド12側の上面34Bを有する。中間板34における燃焼室孔31側には、シリンダヘッドガスケット13のシール性を高めるハーフビード38が形成されている。ハーフビード38は、燃焼室孔31の周囲にわたって形成されており、シリンダブロック11とシリンダヘッド12が締結された状態では、シリンダヘッドガスケット13が挟圧されることから平坦となる。
図4に示すように、上板35は、中間板34側となる下面35Aとシリンダヘッド12と当接する上面35Bとを有しており、溶接により中間板34の上面34Bに固定されている。上板35における燃焼室孔31側には、燃焼室孔31を形成する周縁部39が形成されている。周縁部39は、中間板34のハーフビード38と燃焼室孔31との間に位置する。周縁部39は、上板35の一部が二つ折りに折り返されて形成されており、折り返された折曲部39Aと、上板35において折曲部39Aと対向する対向部39Bと、を有する。折曲部39Aは対向部39Bの下となり、シリンダブロック11に当接する。周縁部39における折曲部39Aと対向部39Bとの間には、下板36の一部とシム37が挟み込まれている。
図4に示すように、下板36は、下板本体部41、周縁部42、弾性変形部43、折り返し部44と、を有する。下板本体部41の下面41Aは、シリンダブロック11とシリンダヘッド12が締結されない状態でデッキ面17と当接する当接面を有する。下板本体部41の上面41Bは、ハーフビード38と当接する。
下板36の周縁部42は、下板本体部41から燃焼室孔31へ向けて延在して形成されており、周縁部42の殆どは上板35の折曲部39Aとシム37との間に挟まれている。従って、周縁部42は、シリンダブロック11にシリンダヘッド12が締結されてもシリンダブロック11と当接しない。周縁部42は、溶接により折曲部39Aに固定されている。従って、下板36は、上板35に固定されるとともに、中間板34の下面34Aに沿うように変位可能である。
弾性変形部43は、下板本体部41から中間板34へ接近する方向へ向けて延在して形成されている。図5に示すように、シリンダブロック11とシリンダヘッド12が締結されない状態では、弾性変形部43は、中間板34へ向けてシリンダブロック11から離間し、弾性変形部43とデッキ面17との間に隙間が形成されるように傾斜している。図6に示すように、弾性変形部43は、シリンダブロック11とシリンダヘッド12が締結される状態では、弾性変形して、中間板34およびシリンダブロック11のデッキ面17に面接触する。弾性変形部43は、変形することによって壁面18Aに対する折り返し部44の付勢力を増大する。
図4に示すように、折り返し部44は、弾性変形部43から延在するとともに中間板34から離れるように湾曲して形成されている。折り返し部44は、断面略S字状に形成されており、弾性変形部43寄りに断面円弧状の第1湾曲部45と、第1湾曲部45から折り返し部44の先端部へ向けて形成された断面円弧状の第2湾曲部46と、を有している。第1湾曲部45は、下板本体部41から離れる方向へ向けて突出する。第1湾曲部45の弾性変形部43寄りが中間板34と接触する。第2湾曲部46は、下板本体部41へ向けて近づく方向へ向けて突出する。なお、図4において下板36の要部を拡大して示す拡大図では、説明の便宜上、弾性変形部43、第1湾曲部45、第2湾曲部46の境界を点線にて示す。
図5に示すように、シリンダブロック11とシリンダヘッド12が締結されない状態では、折り返し部44の大部分は、ウォータージャケット15に収容され、ウォータージャケット15内でシリンダボア壁18の壁面18Aに当接する。具体的には、第2湾曲部46の頂部がシリンダボア壁18の壁面18Aと当接する。図5に示すシリンダボア壁18に当接する折り返し部44は、図4に示す自由状態の折り返し部44と比較して、弾性変形して燃焼室孔31からより離れた位置となる。第2湾曲部46の頂部が壁面18Aと当接する状態では、折り返し部44が弾性変形するため、折り返し部44によるシリンダボア壁18の壁面18Aに対する付勢力が発生する。
次に、本実施形態に係るエンジン10のシール構造の作用について説明する。図6に示すように、シリンダブロック11とシリンダヘッド12が締結された状態では、シリンダヘッドガスケット13は、シリンダブロック11とシリンダヘッド12との間にて挟圧される。シリンダヘッドガスケット13が挟圧されることにより、中間板34のハーフビード38が変形して上板35および下板36と面接触する。さらに、下板36の弾性変形部43が弾性変形し、弾性変形部43は、中間板34およびデッキ面17と面接触する。弾性変形部43の弾性変形により、折り返し部44のウォータージャケット15におけるシリンダボア壁18の壁面18Aに対する付勢力(図6にて白矢印により示す)が増大する。折り返し部44はシリンダボア壁18の周囲を囲繞するようにウォータージャケット15内でシリンダボア壁18の壁面18Aと接触しているほか、シリンダボア壁18をシリンダボア14の中心側に付勢する付勢力によってエンジン10の爆発圧力によるシリンダブロック11の変形を抑制する。
シリンダブロック11のデッキ面17と下板36とは面接触することから、シリンダボア壁18のデッキ面17と壁面18Aとの間の縁部18Bは下板36と線接触しない。デッキ面17と下板36との面接触によって、縁部18Bに荷重が集中することがなく、縁部18Bの摩耗が防止される。
本実施形態のエンジン10のシール構造は、以下の作用効果を奏する。
(1)シリンダブロック11とシリンダヘッド12とが締結されると、シリンダヘッドガスケット13が有する折り返し部44は、ウォータージャケット15内でシリンダボア壁18に接触する。シリンダボア壁18に接触する折り返し部44によりシリンダボア壁18をシリンダボア14の中心側に付勢する付勢力が作用し、爆発圧力によるシリンダブロック11の変形を防止することができる。また、シリンダヘッドガスケット13は、ウォータージャケット15の開口部16におけるシリンダボア壁18の縁部18Bを含むシリンダブロック11のデッキ面17と面接触する。従って、ウォータージャケット15の縁部18Bがシリンダヘッドガスケット13と線接触することはなく、ウォータージャケット15の開口部16の縁部18Bがシリンダヘッドガスケット13によって摩耗することはない。また、折り返し部44がシリンダボア壁18に接触するため、シリンダブロック11のデッキ面17がシリンダヘッドガスケット13に対して滑り難くなる。このため、この滑りによるシリンダブロック11の摩耗を防止することができる。
(2)シリンダブロック11とシリンダヘッド12とが締結されると、シリンダヘッドガスケット13の弾性変形部43が折り返し部44をシリンダボア壁18側に押し付けるように弾性変形されてシリンダブロック11に当接する。弾性変形部43の変形により、折り返し部44がシリンダボア壁18をシリンダボア14の中心側にさらに押し付ける付勢力が生じるため、シリンダブロック11の変形をより防止することができる。
(3)折り返し部44は、シリンダブロック11におけるシリンダボア壁18の外周を囲繞するようにシリンダボア壁18の壁面18Aの全周にわたって設けられている。このため、シリンダボア壁18の壁面18Aの全周にわたって設けた折り返し部44が、爆発圧力によるシリンダブロック11の変形を確実に防止することができる。
(4)折り返し部44がウォータージャケット15に収容されているので、折り返し部44が冷却水により冷却され、折り返し部44を有する下板36を通じてシリンダヘッドガスケット13を冷却することができる。シリンダヘッドガスケット13の冷却による温度低下により、シリンダヘッドガスケット13の耐久性が向上する。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係るエンジンのシール構造について説明する。本実施形態では、シリンダヘッドガスケットの折り返し部が、シリンダボア壁の壁面の全周にわたって設けられず、シリンダボア壁の壁面の一部と当接するように設けられる。本実施形態では、第1の実施形態と同じ構成については、第1の実施形態の説明を援用し、共通の符号を用いる。
図7に示すように、本実施形態のエンジン10のシール構造では、シリンダヘッドガスケット50は折り返し部51を有する。折り返し部51は、燃焼室孔31の中心からみて燃焼室孔31の配列方向と直交する方向において、シリンダボア壁18の壁面18Aと当接するように設けられている。壁面18Aにおいて折り返し部51が当接する。燃焼室孔31毎に2個の折り返し部51が設けられており、本実施形態では、4気筒のエンジンであるため、シリンダヘッドガスケット50は8個の折り返し部51を有する。
本実施形態によれば、第1の実施形態の作用効果(1)、(2)、(4)と同等の作用効果を奏する。また、本実施形態によれば、シリンダボア壁18の壁面18Aの全周にわたって折り返し部44を設ける場合と比較して、シリンダヘッドガスケット50の軽量化や製作の容易化を図ることができる。
本考案は、上記の実施形態に限定されるものではなく考案の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。
○ 上記の実施形態では、シリンダヘッドガスケットの下板に弾性変形部を設けるようにしたが、弾性変形部は必須の要件ではない。弾性変形部を備えない下板であってもよい。シリンダヘッドガスケットは、少なくとも、ウォータージャケット内でシリンダボア壁の壁面に接触する折り返し部を有する構成であればよい。また、折り返し部が当接する壁面における位置は、特に制限されないが、ウォータージャケットの深さ方向において爆発圧力により変形しやすいデッキ面寄りの部位が好ましい。
○ 上記の実施形態では、主に、中間板、上板、下板の3枚の板部材を有するシリンダヘッドガスケットを例示したが、シリンダヘッドガスケットは、4枚あるいは5枚の板部材を有してもよい。また、中間板、上板、下板の他に付属する部材を有するシリンダヘッドガスケットでもよい。
○ 上記の実施形態では、シリンダヘッドガスケットの折り返し部はシリンダボア壁の壁面に対して線接触するとしたが、この限りではない。例えば、図8に示す変形例のように、シリンダヘッドガスケット13の折り返し部52がシリンダボア壁18の壁面18Aと面接触してもよい。この場合、折り返し部52の壁面18Aに対する面接触により、折り返し部52によるシリンダボア壁18の摩耗を抑制することができる。
10 エンジン
11 シリンダブロック
12 シリンダヘッド
13、50 シリンダヘッドガスケット
14 シリンダボア
15 ウォータージャケット
16 開口部
18 シリンダボア壁
18A 壁面
18B 縁部
19 外壁部
31 燃焼室孔
34 中間板
35 上板
36 下板
41 下板本体部
43 弾性変形部
44、51、52 折り返し部

Claims (3)

  1. 複数のシリンダボアと前記複数のシリンダボアを囲繞して形成されたウォータージャケットを有するシリンダブロックと、
    前記シリンダブロックに締結されるシリンダヘッドと、
    前記シリンダブロックと前記シリンダヘッドとの間に介在されるシリンダヘッドガスケットと、を備えたエンジンのシール構造であって、
    前記ウォータージャケットは、前記シリンダブロックの上端面に開口して設けられ、
    前記シリンダヘッドガスケットは、少なくとも前記複数のシリンダボアの配列方向と直交する方向において、前記ウォータージャケット内でシリンダボア壁に接触して該シリンダボア壁を前記シリンダボアの中心側に付勢する折り返し部を有することを特徴とするエンジンのシール構造。
  2. 前記シリンダヘッドガスケットは、
    シリンダヘッド側の上面およびシリンダブロック側の下面を有する中間板と、
    前記中間板の上面側に設けられた上板と、
    前記中間板の下面側に設けられ、前記折り返し部を有する下板と、を有し、
    前記下板は、
    前記シリンダブロックと当接する下板本体部と、
    前記下板本体部と前記折り返し部との間に設けられ、前記シリンダブロックと前記シリンダヘッドとの締結前には前記シリンダブロックから離間しており、前記シリンダブロックと前記シリンダヘッドとの締結により前記折り返し部を前記シリンダボア壁側に押し付けるように弾性変形して前記シリンダブロックに当接する弾性変形部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載のエンジンのシール構造。
  3. 前記折り返し部は、前記ウォータージャケット内における前記シリンダボア壁の全周に沿って設けられることを特徴とする請求項1又は2記載のエンジンのシール構造。
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