JP3211306B2 - 4サイクルエンジンの動弁機構潤滑装置 - Google Patents

4サイクルエンジンの動弁機構潤滑装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シリンダブロックお
よびシリンダヘッド部材がクランクケースに対し略水平
になるまで傾斜して配置された4サイクルエンジンの動
弁機構潤滑装置に関する。
【0002】
【従来の技術】4サイクルエンジンは動弁機構を備え、
この動弁機構は、シリンダヘッドに設けたロッカシャフ
ト挿通孔にロッカシャフトを挿通し、このロッカシャフ
トにロッカアームを揺動自在に支持させ、カムシャフト
のカムの回転によって上記ロッカアームを揺動させて吸
気バルブおよび排気バルブを駆動させ、所定のタイミン
グで吸気孔および排気孔を開閉している。
【0003】上述の動弁機構では、オイルポンプにて潤
滑オイルをカムシャフト内のメインオイル通路へ導き、
このメインオイル通路に連通するサブオイル通路からカ
ム面へ潤滑オイルを案内して、ロッカアームのカムスリ
ッパ部とカムとの潤滑を実施している。また、メインオ
イル通路内の潤滑オイルは、その一部がカムチェーン側
へ流れて、カムチェーンおよびカムシャフトのスラスト
受け部を潤滑するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
なロッカアームとカムとの潤滑では、カムシャフトが高
回転する場合には、サブオイル通路からの潤滑オイルが
遠心力によって直径方向へ勢いよく飛散してしまい、潤
滑オイルがカム面に充分に付着しない場合がある。ま
た、カムシャフトの低回転時には、メインオイル通路か
らカムチェーン側へ流れるオイル量が多くなってしまう
傾向にある。これらのいずれの場合にも、カムとロッカ
アームとの潤滑が不充分になるおそれがある。
【0005】この発明は、上述の事情を考慮してなされ
たものであり、シリンダブロックおよびシリンダヘッド
部材がクランクケースに対し略水平になるまで傾斜して
設置された4サイクルエンジンの動弁機構を良好に潤滑
することができる4サイクルエンジンの動弁機構潤滑装
置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る4サイク
ルエンジンの動弁機構潤滑装置は、上述した課題を解決
するために、シリンダブロックおよびシリンダヘッド部
材がクランクケースに対し略水平に配置され、このシリ
ンダヘッド部材に、吸気および排気カムを設けたカムシ
ャフトと吸気および排気ロッカアームをそれぞれ揺動自
在に軸支する吸気側および排気側ロッカシャフトとが設
置され、上記吸気および排気ロッカアームの一端がそれ
ぞれ吸気および排気バルブに当接し、他端のカムスリッ
パ部がそれぞれ上記吸気および排気カムに接触して、こ
のカムの回転により上記吸気および排気バルブを作動す
る動弁機構を備えた4サイクルエンジンであって、上記
カムシャフト内部にカムシャフトメインオイル通路を形
成するとともにこのカムシャフトメインオイル通路と上
記吸気および排気カムのカム面とを連通するカムシャフ
トサブオイル通路を形成し、上記吸気側および排気側ロ
ッカシャフトに軸支される吸気および排気ロッカアーム
のジャーナル部にそれぞれロッカアームオイル通路を形
成し、上記吸気側ロッカシャフトは内部に潤滑オイルを
流すロッカシャフトオイル通路を形成するとともにこの
ロッカシャフトオイル通路と上記吸気側のロッカアーム
オイル通路とを連通し、上記カムシャフトメインオイル
通路およびロッカシャフトオイル通路にオイルポンプか
ら送られる潤滑オイルを供給する4サイクルエンジンの
動弁機構潤滑装置において、上記オイルポンプからの潤
滑オイルをフィン付きシリンダヘッドカバーに形成され
た冷却油路に案内して冷却した後、潤滑オイルの通路を
排気ポートから離れた位置でカムシャフトメインオイル
通路および吸気側のロッカシャフトオイル通路に分岐
し、この潤滑オイルを、カムシャフトメインオイル通路
からカムシャフトサブオイル通路を経由して上記吸気お
よび排気ロッカアームのカムスリッパ面を潤滑して排気
ロッカアームに滴下するとともに、吸気側ロッカシャフ
トオイル通路からの潤滑オイルも吸気ロッカアームのカ
ムスリッパ面を潤滑したのち排気ロッカアーム側に滴下
し、排気ロッカアームのカムスリッパ面およびジャーナ
ル部を上記2系統からの滴下オイルにより潤滑したもの
である。また、上述した課題を解決するために、この発
明に係る4サイクルエンジンの動弁機構潤滑装置は、請
求項2に記載したように、上記排気側ロッカシャフトに
軸支する排気ロッカアームのジャーナル部内部に潤滑オ
イルを満たすオイル貯留部を形成し、かつこのオイル貯
留部と上記排気側のロッカアームオイル通路とを連通し
たものである。
【0007】
【作用】したがって、この発明に係る4サイクルエンジ
ンの動弁機構潤滑装置によれば、潤滑オイルはロッカシ
ャフトオイル通路からロッカシャフト連通孔を経てロッ
カアームのジャーナル部のオイル貯留部へ導かれてこの
ジャーナル部を潤滑し、その後、潤滑オイルはロッカア
ームオイル通路から、カムとロッカアームのカムスリッ
パ部とへ流下される。これにより、カムシャフト内のカ
ムシャフトオイル通路からカムへ導かれた潤滑オイルと
共に、カムとロッカアームのカムスリッパ部との潤滑を
良好に実施できる。
【0008】
【実施例】以下、この発明の実施例を、図面に基づいて
説明する。
【0009】図1は、この発明に係る4サイクルエンジ
ンの動弁機構潤滑装置の一実施例が適用された4サイク
ルエンジンを示し、図4のI−I線に沿う断面図、図3
は、図1の4サイクルエンジンの側面図、図2は図3の
エンジンを搭載したビジネスバイク型自動二輪車の側面
図である。
【0010】図2に示すビジネスバイク型自動二輪車
は、車両前方にフロントフォーク1により軸支された前
輪2が配置され、車両後方に4サイクルエンジン3によ
り駆動される後輪4が配置され、車体上部のシート5に
跨ったライダがハンドル6を操って運転を行なうように
なっている。上記4サイクルエンジン3は車体フレーム
7の中央下部に搭載され、シート5は車体フレーム7の
中央上部に設置される。
【0011】4サイクルエンジン3は、図3に示すよう
に、クランクシャフト8や図示しないトランスミッショ
ンを収容するクランクケース9と、このクランクケース
9に設置されてピストン10(図4および図5)を収容
するシリンダブロック11と、このシリンダブロック1
1に設置されてピストン10との間で燃焼室12(図1
および図4)を構成するシリンダヘッド13と、を備え
て設けられる。
【0012】燃焼室12内での混合気の爆発によるピス
トン10の往復運動が、コンロッド14を介してクラン
クシャフト8にて回転運動に変換され、この回転運動は
図示しないトランスミッションにて減速されて、図3に
示すドライブスプロケット15へ伝達される。このドラ
イブスプロケット15と、後輪4側のドリブンスプロケ
ット(図示せず)との間には駆動チェーン(図示せず)
が巻き掛けられて、エンジンの回転力が後輪4へ伝達さ
れる。なお、図3中の符号16は、トランスミッション
のミッションギアを選択するギアシフトレバーである。
【0013】上記4サイクルエンジン3のシリンダヘッ
ド13には、図1に示すように、吸気孔17および排気
孔18が燃焼室12に1つずつ開口され、これらの吸気
孔17、排気孔18に連通して吸気ポート19、排気ポ
ート20がそれぞれ形成される。吸気孔17、排気孔1
8のそれぞれに吸気バルブ21、排気バルブ22が配置
されると共に、吸気ポート19、排気ポート20のそれ
ぞれに、吸気マニホールド23、排気マニホールド24
が図3に示すように接続される。
【0014】吸気マニホールド23は、キャブレタ25
により生成された混合気を、吸気バルブ21の開操作時
に燃焼室12内へ導き、一方、排気マニホールド24
は、燃焼室12内にて生成された排ガスを、排気バルブ
22の開操作時にマフラ(図示せず)等を経てエンジン
外へ排出する。燃焼室12内における混合気の燃焼は、
図4に示す点火プラグ26の火花によって着火されるこ
とによりなされる。
【0015】上記吸気バルブ21および排気バルブ22
の開閉操作は、図1および図4に示す吸気カム26Aお
よび排気カム26B、吸気ロッカアーム27Aおよび排
気ロッカアーム27B並びにバルブスプリング28等を
備えた動弁機構によって実施される。
【0016】吸気カム26Aおよび排気カム26Bは、
共に1本のカムシャフト29に隣接して一体に成形さ
れ、シリンダヘッド13の略中央に回転自在に支持され
る。このカムシャフト29の一端部に、図4に示すよう
に、スプロケット取付フランジ30が回転一体に結合さ
れ、このスプロケット取付フランジ30にカムチェーン
ドリブンスプロケット31およびフライホイール32が
ボルト等により固定される。カムチェーンドリブンスプ
ロケット31と、クランクシャフト8のカムチェーンド
ライブスプロケット33との間にカムチェーン34が巻
き掛けられ、クランクシャフト8の回転がカムシャフト
29へ伝達される。このとき、クランクシャフト8の2
回転につきカムシャフト29が1回転するよう、カムチ
ェーンドライブスプロケット33およびカムチェーンド
リブンスプロケット31の直径が設定される。
【0017】また、吸気バルブ21および排気バルブ2
2は、シリンダヘッド13に固着されたバルブガイド3
5に挿通される。上記バルブスプリング28は、バルブ
ステム頭部に設置されたスプリングリテーナ36と、バ
ルブガイド35あるいはシリンダヘッド13との間に圧
縮状態で介装され、吸気バルブ21、排気バルブ22の
バルブフェースがそれぞれ吸気孔17、排気孔18を閉
じるように付勢する。
【0018】図5に示すように、シリンダヘッド13に
2つの吸気側ロッカシャフト挿通孔37Aおよび排気側
ロッカシャフト挿通孔37Bがそれぞれ穿設され、これ
らの吸気側ロッカシャフト挿通孔37Aに吸気側ロッカ
シャフト38Aが、排気側ロッカシャフト挿通孔37B
に排気側ロッカシャフト38Bがそれぞれ嵌装される。
上記吸気ロッカアーム27A、排気ロッカアーム27B
は、それらの長手方向中央位置にてそれぞれ吸気側ロッ
カシャフト38A、排気側ロッカシャフト38Bに揺動
自在に支持される。吸気ロッカアーム27Aおよび排気
ロッカアーム27Bのそれぞれの一端に、吸気カム26
A、排気カム26Bのにそれぞれ接触するカムスリッパ
部39が固着される。さらに、吸気ロッカアーム27
A、排気ロッカアーム27Bの他端に、吸気バルブ2
1、排気バルブ22のバルブステム頭部に当接してタペ
ット量を調整するアジャストスクリュー40が螺装され
る。
【0019】吸気ロッカアーム27Aは、吸気カム26
Aのバルブリフト量およびバルブタイミングで吸気バル
ブ21を操作し、吸気孔17を開閉する。また、排気ロ
ッカアーム27Bは、排気カム26Bのバルブリフト量
およびバルブタイミングにて排気バルブ22を操作し、
排気孔18を開閉する。
【0020】上述のような動弁装置の組付に際しては、
吸気バルブ21および排気バルブ22、バルブスプリン
グ28並びに吸気ロッカアーム27Aおよび排気ロッカ
アーム27Bは、シリンダヘッド13の前後に開口され
たインスペクション窓41から組み込まれる。これらの
インスペクション窓41は、図6に示すインスペクショ
ンキャップ42によって閉塞される。また、図4に示す
カムシャフト29やカムチェーンドリブンスプロケット
31等は、シリンダヘッド13の左側に開口された組込
窓43から組み込まれる。この組込窓43は、シリンダ
ヘッドLカバー44により閉塞される。シリンダヘッド
13には、このシリンダヘッドLカバー44の反対位置
に、図4ないし図6にも示すようにフィン付きシリンダ
ヘッドRカバー45がボルト固定されている。
【0021】さて、図1および図3に示すように、シリ
ンダブロック11は地表水平線Sに対して略水平になる
まで前傾してクランクケース9に設置され、このシリン
ダブロック11にシリンダヘッド13が設置される。し
たがって、図1に示す排気側ロッカシャフト38Bは地
表水平線Sに接近した位置に設置された接近ロッカシャ
フトであり、吸気側ロッカシャフト38Aは地表水平線
Sから離れた位置に設置された離反ロッカシャフトであ
る。
【0022】また、クランクケース9にはスタッドボル
ト46(図5)が4本植設される。これらのスタッドボ
ルト46はシリンダブロック11およびシリンダヘッド
13を貫通し、先端にナット47(図4)を螺合して、
これらシリンダブロック11およびシリンダヘッド13
をクランクケース9に固定する。図5に示すように、こ
れら4本のスタッドボルト46のうち1本が排気側ロッ
カシャフト挿通孔37Bを貫通する。吸気側ロッカシャ
フト38Aは吸気側ロッカシャフト挿通孔37Aの略全
長に亘る長さであり、排気側ロッカシャフト38Bは排
気側ロッカシャフト挿通孔37Bの全長よりも短かく形
成される。排気側ロッカシャフト挿通孔37B内を貫通
するスタッドボルト46が、排気側ロッカシャフト38
Bの端部に当接して、この排気側ロッカシャフト38B
を位置決めする。
【0023】この排気側ロッカシャフト挿通孔37B内
を貫通するスタッドボルト46のスタッドボルト挿通孔
48とこのスタッドボルト46との隙間49が、潤滑オ
イル通路として構成される。クランクシャフト8により
駆動される図示しないオイルポンプによって、潤滑オイ
ルが上記隙間49内へ導かれ、さらに排気側ロッカシャ
フト挿通孔37B内へ至る。
【0024】前記シリンダヘッドRカバー45は、図5
および図6に示すように、シリンダヘッドRNo.1カ
バーエレメント45Aおよびフィン付きシリンダヘッド
RNo.2カバーエレメント45Bが重ね合されて構成
される。シリンダヘッドRNo.2カバーエレメント4
5Bには、迷路形状の冷却油路50が形成されて潤滑オ
イルが冷却される。また、シリンダヘッドRNo.1カ
バーエレメント45Aに、案内油路51A,51Bおよ
び51Cが形成される。案内油路51Aは、排気側ロッ
カシャフト挿通孔37B内の潤滑オイルを冷却油路50
内へ導く。案内油路51Bは、冷却油路50にて冷却さ
れた潤滑オイルを後述のカムシャフトメインオイル通路
53へ案内する一方、案内油路51Bから分岐された案
内油路51Cは、冷却油路50にて冷却された潤滑オイ
ルをロッカシャフトオイル通路としての吸気側ロッカア
ーム38A内へ導く。
【0025】図4に示すように、上記シリンダヘッド1
3に配置されたカムシャフト29は、ベアリング52に
よって回転自在に軸支されると共に、内部にカムシャフ
トメインオイル通路53を備える。このカムシャフトメ
インオイル通路53はカムシャフト29の全長に延び、
フライホイール32のオイル流出孔54に連通する。カ
ムシャフト29には、さらに、カムシャフトメインオイ
ル通路53に連通し、吸気カム26A、排気カム26B
のカム面へ至るカムシャフトサブオイル通路55が連通
される。案内油路51Bからカムシャフトメインオイル
通路53へ案内された潤滑オイルは、カムシャフトサブ
オイル通路55から吸気カム26Aおよび排気カム26
Bの両カム面へ導かれて、吸気カム26Aのカム面と吸
気ロッカアーム27Aのカムスリッパ部39、並びに排
気カム26Bのカム面と排気ロッカアーム27Bのカム
スリッパ部39とのそれぞれを良好に潤滑する。
【0026】カムシャフトメインオイル通路53内の潤
滑オイルは、さらにオイル流出孔54を通り、遠心力の
作用で外周方向へ流動し、カムチェーン室56内に飛散
してカムチェーン34を潤滑する。さらにこのカムチェ
ーン室56内に飛散した潤滑オイルは、ベアリング52
潤滑後の潤滑オイルと共に、スプロケット取付フランジ
30とシリンダヘッド13との摺接部56Aを潤滑す
る。
【0027】一方、図5に示すように、吸気側ロッカシ
ャフト38Aに軸支された吸気ロッカアーム27Aの潤
滑部57には、吸気側ロッカシャフト38Aと摺接する
箇所にオイル貯留部58が形成される。吸気側ロッカシ
ャフト38Aには、図9(A)および(B)にも示すよ
うに、シリンダヘッドRNo.1カバーエレメント45
Aの案内油路51Cに当接する端部にオイル流入スリッ
ト59が形成される。このオイル流入スリット59は、
吸気側ロッカシャフト38Aの端部の周方向4等配位置
に設けられて、シリンダヘッドRNo.1カバーエレメ
ント45Aの案内油路51Cからの潤滑オイルを吸気側
ロッカシャフト38A内へ導く。
【0028】さらに、図1、図5および図8に示すよう
に、吸気側ロッカシャフト38Aには、吸気ロッカアー
ム27Aのオイル貯留部58に対応する位置にロッカシ
ャフト連通孔60が穿設される。このロッカシャフト連
通孔60は、吸気側ロッカシャフト38A内とオイル貯
留部58とを連通し、吸気側ロッカシャフト38A内へ
案内された潤滑オイルを吸気ロッカアーム27Aのオイ
ル貯留部58へ導き、吸気側ロッカシャフト38Aと吸
気ロッカアーム27Aのジャーナル部57とを潤滑す
る。
【0029】また、吸気ロッカアーム27Aのジャーナ
ル部57には、図1、図5、図7および図8に示すよう
にロッカアームオイル通路61Aが形成される。このロ
ッカアームオイル通路61Aは、オイル貯留部58に連
通し、かつ吸気カム26Aと吸気ロッカアーム27Aの
カムスリッパ部39との接触部へ向って形成される。し
たがって、オイル貯留部58内にて吸気ロッカアーム2
7Aのジャーナル部57を潤滑した潤滑オイルは、その
後、吸気ロッカアーム27Aのロッカアームオイル通路
61Aから吐出する。このとき、シリンダブロック11
およびシリンダヘッド13が略水平に位置し、吸気ロッ
カアーム27Aが揺動しているので、吸気ロッカアーム
27Aのロッカアームオイル通路61Aから吐出した潤
滑オイルは、吸気カム26A、排気カム26B、並びに
吸気ロッカアーム27Aおよび排気ロッカアーム27B
のカムスリッパ部39に上方から散布される。そして、
潤滑オイルは、吸気カム26Aのカムスリッパ部と吸気
カム26Aとによって形成された楔形状部62、並びに
排気カム26Bと排気ロッカアーム27Bのカムスリッ
パ部39とによって形成された楔形状部へ導かれて、吸
気カム26Aと吸気ロッカアーム27Aのカムスリッパ
部39、並びに排気カム26Bと排気ロッカアーム27
Bのカムスリッパ部39との潤滑を良好に実施する。
【0030】また、排気ロッカアーム27Bのジャーナ
ル部57にも、吸気カム26Aと同様にオイル貯留部5
8が形成され、排気カム26Bを排気ロッカアーム27
Bのカムスリッパ部39との接触部へ向うロッカアーム
オイル通路61Bが形成される。シリンダブロック11
およびシリンダヘッド13が略水平に位置しているの
で、カムシャフト29のカムシャフトサブオイル通路5
5から流出した潤滑オイルは、排気ロッカアーム27B
のロッカアームオイル通路61Bからこの排気ロッカア
ーム27Bのオイル貯留部58内へ流入し、排気ロッカ
アーム27Bのジャーナル部57を良好に潤滑する。し
たがって、排気側ロッカシャフト38Bには、吸気側ロ
ッカシャフト38Aのようなロッカシャフト連通孔60
は形成されていない。
【0031】次に、作用効果を説明する。
【0032】図示しないオイルポンプによりスタッドボ
ルト46とスタッドボルト挿通孔48との隙間49内へ
圧送された潤滑オイルは、シリンダヘッドRNo.1カ
バーエレメント45Aの案内油路51Aからシリンダヘ
ッドRNo.2カバーエレメント45Bの冷却油路50
へ至って冷却され、一部がシリンダヘッドRNo.1カ
バーエレメント45Aの案内油路51Bからカムシャフ
ト29のカムシャフトメインオイル通路53へ導かれ
る。冷却油路50内の潤滑オイルの残りは、シリンダヘ
ッドRNo.1カバーエレメント45Aの案内油路51
Cからオイル流入スリット59を経て吸気側ロッカシャ
フト38A内へ案内される。
【0033】カムシャフトメインオイル通路53へ導か
れた潤滑オイルは、カムシャフトサブオイル通路55か
ら吐出して、吸気カム26Aと吸気ロッカアーム27A
のカムスリッパ部39、並びに排気カム26Bと排気ロ
ッカアーム27Bのカムスリッパ部39とを潤滑すると
共に、オイル流出孔54から吐出してカムチェーン34
等を潤滑する。
【0034】また、吸気側ロッカシャフト38A内に案
内された潤滑オイルは、吸気ロッカアーム27Aのオイ
ル貯留部58へ導かれて吸気ロッカアーム27Aのジャ
ーナル部57を潤滑すると共に、その潤滑後、吸気ロッ
カアーム27Aのロッカアームオイル通路61Aから流
出して、吸気カム26Aと吸気ロッカアーム27Aのカ
ムスリッパ部39、並びに排気カム26Bと排気ロッカ
アーム27Bのカムスリッパ部39とを潤滑する。
【0035】このように、吸気カム26Aと吸気ロッカ
アーム27Aのカムスリッパ部39並びに排気カム26
Bと排気ロッカアーム27Bのカムスリッパ部39と
は、カムシャフト29のカムシャフトサブオイル通路5
5から吐出する潤滑オイル、および吸気カム27Aのロ
ッカアームオイル通路61Aから吐出されて楔形状部6
2に溜った潤滑オイルとにより潤滑されるので、それら
の潤滑が極めて良好に実施される。
【0036】また、吸気ロッカアーム27Aのロッカア
ームオイル通路61Aから吐出される潤滑オイルは、シ
リンダブロック11およびシリンダヘッド13がクラン
クケース9に対し略水平配置されていることを利用して
吸気カム26Aおよび排気カム26Bへ上方から散布す
る構造としたので、簡単な構成で、吸気カム26Aと吸
気ロッカアーム27Aのカムスリッパ部39、並びに排
気カム26Bと排気ロッカアーム27Bのカムスリッパ
部39を潤滑するオイル通路を構成できる。このため、
コストの上昇を抑制できると共に、既販車に対しても、
最少限の部品(シリンダヘッド13、シリンダヘッドR
カバー45、吸気側ロッカシャフト38A、吸気ロッカ
アーム27A等)の交換で対応できる。さらに組付性や
整備性も良好である。
【0037】なお、上記実施例では、吸気側ロッカシャ
フト38Aにオイル流入スリット59が形成されたもの
を述べたが、図10(A)および(B)に示す吸気側ロ
ッカシャフト63の如く、端部にオイル流入スリット5
9を形成せず、この端部をシリンダヘッドRNo.1カ
バーエレメント45Aに当接して、このシリンダヘッド
RNo.1カバーエレメント45Aの案内油路51Cか
ら吸気側ロッカシャフト63内へ潤滑オイルを導くよう
にしてもよい。
【0038】図11、図12および図13は、この発明
の第2実施例における吸気ロッカアームを示す図であ
る。
【0039】この吸気ロッカアーム64では、吸気ロッ
カアーム27Aのロッカアームオイル通路61Aの代り
に、ジャーナル部65の両端にオイル流出切欠部66が
形成されている。このジャーナル部65にもオイル貯留
部58が形成され、上記オイル流出切欠部66はこのオ
イル貯留部58に連通する。吸気側ロッカシャフト38
A内の潤滑オイルは、ロッカシャフト連通孔60からオ
イル貯留部58へ至りジャーナル部65を潤滑した後、
オイル流出切欠部66から流出する。さらに、オイル流
出切欠部66からは、吸気側ロッカシャフト38Aとシ
リンダヘッド13のジャーナル部67との隙間内を、図
13の一点鎖線に示すように流れる潤滑オイルも吐出さ
れる。このオイル流出切欠部66からの潤滑オイルによ
って、吸気カム26Aと吸気ロッカアーム27Aのカム
スリッパ部39、並びに排気カム26Bと排気ロッカア
ーム27Bのカムスリッパ部39との潤滑が良好になさ
れる。
【0040】なお、上記両実施例においては、シリンダ
ブロック11およびシリンダヘッド13が略水平になる
まで前傾した前傾エンジンの場合を述べたが、V型エン
ジンにおいて片方のシリンダブロックおよびシリンダヘ
ッドが略水平になるまで傾斜したエンジンや、水平対向
エンジン等にも適用できる。
【0041】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る4サイク
ルエンジンの動弁機構潤滑装置によれば、オイルポンプ
からの潤滑オイルをフィン付きシリンダヘッドカバーに
形成された冷却油路に案内して冷却した後、潤滑オイル
の通路を排気ポートから離れた位置でカムシャフトオイ
ル通路および吸気側のロッカシャフトオイル通路に分岐
させたので、両オイル通路に案内される潤滑オイルを効
率よく有効的に冷却させることができ、冷却された潤滑
オイルが両オイル通路に案内される一方、カムシャフト
とカムスリッパ部との潤滑および吸排気ロッカアームジ
ャーナル部の潤滑を、カムシャフトオイル通路からの吐
出オイルと、吸気側ロッカシャフトオイル通路を経てロ
ッカアームオイル通路から流出するオイルとの2系統で
油潤滑することができるので、潤滑効率を向上させ、動
弁機構の潤滑性能をより一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る4サイクルエンジンの動弁機構
潤滑装置の一実施例が適用された4サイクルエンジンを
示し、図4のI−I線に沿う断面図。
【図2】図3のエンジンを搭載したビジネスバイク型自
動二輪車の側面図。
【図3】図1の4サイクルエンジンの側面図。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図。
【図5】図1のV−V線に沿う断面図。
【図6】図1のVI矢視図。
【図7】図1に示す吸気側ロッカアームの正面図。
【図8】図7のVIII−VIII線に沿う断面図。
【図9】(A)は図1の吸気側ロッカシャフトの部分断
側面図、(B)は(A)のIXB矢視図。
【図10】(A)は図9(A)に示す吸気側ロッカシャ
フトの変形例を示す部分断側面図、(B)は(A)のX
B矢視図。
【図11】この発明の第2実施例における吸気側ロッカ
アームを示す平面図。
【図12】図11の吸気側ロッカアームの正面図。
【図13】図12のXIII−XIII線に沿い、シリンダヘッ
ドおよびロッカシャフトを含めて示す断面図。
【符号の説明】
3 4サイクルエンジン 9 クランクケース 11 シリンダブロック 13 シリンダヘッド 21 吸気バルブ 22 排気バルブ 26A 吸気カム 26B 排気カム 27A 吸気ロッカアーム 27B 排気ロッカアーム 29 カムシャフト 37A 吸気側ロッカシャフト挿通孔 37B 排気側ロッカシャフト挿通孔 38A 吸気側ロッカシャフト 39 カムスリッパ部 57 ジャーナル部 58 オイル貯留部 60 ロッカシャフト連通孔 61 ロッカアームオイル通路 S 地表水平線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02B 67/00 F02B 67/00 Q (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01L 1/12 F01L 1/18 F01M 1/06 F01M 9/10 F02B 67/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダブロックおよびシリンダヘッド
    部材がクランクケースに対し略水平に配置され、このシ
    リンダヘッド部材に、吸気および排気カムを設けたカム
    シャフトと吸気および排気ロッカアームをそれぞれ揺動
    自在に軸支する吸気側および排気側ロッカシャフトとが
    設置され、上記吸気および排気ロッカアームの一端がそ
    れぞれ吸気および排気バルブに当接し、他端のカムスリ
    ッパ部がそれぞれ上記吸気および排気カムに接触して、
    このカムの回転により上記吸気および排気バルブを作動
    する動弁機構を備えた4サイクルエンジンであって、 上記カムシャフト内部にカムシャフトメインオイル通路
    を形成するとともにこのカムシャフトメインオイル通路
    と上記吸気および排気カムのカム面とを連通するカムシ
    ャフトサブオイル通路を形成し、上記吸気側および排気
    側ロッカシャフトに軸支される吸気および排気ロッカア
    ームのジャーナル部にそれぞれロッカアームオイル通路
    を形成し、上記吸気側ロッカシャフトは内部に潤滑オイ
    ルを流すロッカシャフトオイル通路を形成するとともに
    このロッカシャフトオイル通路と上記吸気側のロッカア
    ームオイル通路とを連通し、上記カムシャフトメインオ
    イル通路およびロッカシャフトオイル通路にオイルポン
    プから送られる潤滑オイルを供給する4サイクルエンジ
    ンの動弁機構潤滑装置において、 上記オイルポンプからの潤滑オイルをフィン付きシリン
    ダヘッドカバーに形成された冷却油路に案内して冷却し
    た後、潤滑オイルの通路を排気ポートから離れた位置で
    カムシャフトメインオイル通路および吸気側のロッカシ
    ャフトオイル通路に分岐し、この潤滑オイルを、カムシ
    ャフトメインオイル通路からカムシャフトサブオイル通
    路を経由して上記吸気および排気ロッカアームのカムス
    リッパ面を潤滑して排気ロッカアームに滴下するととも
    に、吸気側ロッカシャフトオイル通路からの潤滑オイル
    も吸気ロッカアームのカムスリッパ面を潤滑したのち排
    気ロッカアーム側に滴下し、排気ロッカアームのカムス
    リッパ面およびジャーナル部を上記2系統からの滴下オ
    イルにより潤滑したことを特徴とする4サイクルエンジ
    ンの動弁機構潤滑装置。
  2. 【請求項2】 上記排気側ロッカシャフトに軸支する排
    気ロッカアームのジャーナル部内部に潤滑オイルを満た
    すオイル貯留部を形成し、かつこのオイル貯留部と上記
    排気側のロッカアームオイル通路とを連通したことを特
    徴とする請求項1記載の4サイクルエンジンの動弁機構
    潤滑装置。
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