JP3210794U - 排気装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】能力の比較的低い換気システムであっても高い排気効率によって処理空間が設置された屋内への有害ガスの漏出を回避できる換気装置を提供する。【解決手段】処理空間の開口部を含む排気空間1と、開口部の全域を遮るカーテン気流を発生させるカーテン噴出口2と、カーテン気流で遮られた排気空間内に配置されカーテン気流と直交する方向へ向けられた給気口3と、排気空間内に開口部を挟んで配置された給気口3に対向する排気口を備える。【選択図】図2
Description
本考案は、洗浄槽など様々な処理空間に設置され、処理空間から雰囲気を漏出することなく低い消費エネルギーで効率的な排気ができるように構成された排気装置に関するものである。
今日、屋内において様々な作業が行われており、作業の性質によっては、当該作業に伴って人に有害なガスを使用し、又は発生する場合がある。
屋内においてその様な有害ガスが漏出することは、悪臭や屋内に存在するものを汚染するなど作業環境を悪化させる原因となり、果ては、屋内で作業を行う人の健康に悪影響を及ぼすこともある。
屋内においてその様な有害ガスが漏出することは、悪臭や屋内に存在するものを汚染するなど作業環境を悪化させる原因となり、果ては、屋内で作業を行う人の健康に悪影響を及ぼすこともある。
一方で、製品に対して、例えば、洗浄など様々な処理を行う処理槽(例えば下記特許文献4参照)などは、当該処理槽に対し、製品を頻繁に出入させる必要があり、処理槽の一部を常時開放する構成が要請されることも多い。
従来は、様々な処理空間の開口部から有害ガスが漏出する事態を、当該開口部を遮るエアカーテンによって回避していた(例えば下記特許文献3参照)。
従来は、様々な処理空間の開口部から有害ガスが漏出する事態を、当該開口部を遮るエアカーテンによって回避していた(例えば下記特許文献3参照)。
しかしながら、上記従来のエアカーテンだけでは、有毒ガスの漏出による作業環境の悪化を回避する目的について十分な効果を得ることができず、前記特許文献1又は前記特許文献2に記載の手段では、排気システムの能力を十分に高めなければ、処理空間を複数設置した屋内の作業環境を良好に維持することができず、エネルギー効率を高める上で不利となる。
本考案は、上記実情に鑑みてなされたものであって、能力の比較的低い換気システムであっても高い排気効率によって処理空間が設置された屋内への有害ガスの漏出を回避できる換気装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するためになされた本考案による排気装置は、処理空間の開口部を含む排気空間と、前記開口部の全域を遮るカーテン気流を発生させるカーテン噴出口と、前記カーテン気流で遮られた前記排気空間内に配置され当該カーテン気流と直交する方向へ向けられた給気口と、前記排気空間内に前記開口部を挟んで配置された前記給気口に対向する排気口を備えることを特徴とする。
尚、前記排気空間は、効率的に排気するための気流をつくる空間であり、処理空間に含まれる構成又は処理空間に付設する構成のいずれを採用してもよい。
また、前記給気口は、自然給気又は強制給気のいずれを採用してもよい。
この前記給気口は、気流の流れを良くする目的において、単数であってもよいし複数を並設してもよい。
また、前記給気口は、自然給気又は強制給気のいずれを採用してもよい。
この前記給気口は、気流の流れを良くする目的において、単数であってもよいし複数を並設してもよい。
前記カーテン噴出口から供給された気流が処理空間へ効率よく流れるように、前記カーテン噴出口の全域に対向する遮蔽板を備える構成や、前記カーテン噴出口の全域に対向する吸気口を備える構成を採ることもできる。
本考案による排気装置によれば、処理空間の一端から給気口を経て流入した空気(以下「換気用空気」という)及びカーテン気流として流入した遮蔽用空気が、前記開口部を挟む反対側の端の前記排気口から引かれることによって、前記カーテン気流が処理空間へ引き込まれると共に、前記換気用空気と前記遮蔽用空気が前記排気口へ向う気流(以下「換気気流」という)を渦状に捻じる作用を奏すると共に、両者が及ぼし及ぼされる相互作用の累積によって、前記遮蔽用空気及び前記換気用空気並びに処理空間内で供給され又は発生した有害ガスや有害ミストが一体となって前記排気口から排出されることとなる。
以上の効果によって、前記排気口に接続される吸気システムは、所要の吸気能力の大幅削減が可能となり、前記カーテン噴出口の全域に対向する遮蔽板を備える構成を採ることによって、カーテン気流を構成する遮蔽用空気が処理空間を通過し、当該遮蔽用空気に捕まえられた有害ガスや有害ミストが、当該処理空間が設置された屋内に漏出することを回避することができる。
その結果、前記カーテン噴出口から供給された気流が処理空間へ効率よく流れることとなり、処理空間内の換気が効率よく行われることとなる。
前記カーテン噴出口の全域に対向する吸気口を備える構成を採ることによって、処理空間内を流通する空気、即ち、前記排気口から引き出される空気の量を適切に調整することもできる。
その結果、前記カーテン噴出口から供給された気流が処理空間へ効率よく流れることとなり、処理空間内の換気が効率よく行われることとなる。
前記カーテン噴出口の全域に対向する吸気口を備える構成を採ることによって、処理空間内を流通する空気、即ち、前記排気口から引き出される空気の量を適切に調整することもできる。
以下、本考案による排気装置の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1に示す排気装置は、硫酸槽二機、硝フッ酸槽一機、水洗槽一機からなるバッチ酸洗槽の排気装置として構成されたものである。
この例は、上方が開口した直方体状の洗浄槽Xに、それぞれ、硫酸、硝フッ酸又は水(洗浄剤Y)を一定位まで満たし、その液体表面の上方を、洗浄対象が出入りし得る長方形状の開口部を含む排気空間1としたものである。
図1に示す排気装置は、硫酸槽二機、硝フッ酸槽一機、水洗槽一機からなるバッチ酸洗槽の排気装置として構成されたものである。
この例は、上方が開口した直方体状の洗浄槽Xに、それぞれ、硫酸、硝フッ酸又は水(洗浄剤Y)を一定位まで満たし、その液体表面の上方を、洗浄対象が出入りし得る長方形状の開口部を含む排気空間1としたものである。
前記洗浄槽Xは、前記開口部の長辺の一方に沿って、その全域にわたるカーテン噴出口2を備え、他方の長辺に沿って、当該カーテン噴出口2から噴出するカーテン気流を捕捉し処理空間へ誘導する遮蔽板5を備える。
また、前記洗浄槽Xは、当該洗浄槽Xの平面形状の短辺に位置する側面の一方(以下「給気側端面」という)に、当該給気側端面に対向する他方の側面(以下「排気側端面」という)に向けて複数の給気口3を横並びに備える他、前記排気側端面の中央部に単一又は前記給気口3より数少ない複数の排気口4を備える。
また、前記洗浄槽Xは、当該洗浄槽Xの平面形状の短辺に位置する側面の一方(以下「給気側端面」という)に、当該給気側端面に対向する他方の側面(以下「排気側端面」という)に向けて複数の給気口3を横並びに備える他、前記排気側端面の中央部に単一又は前記給気口3より数少ない複数の排気口4を備える。
前記カーテン噴出口2は、送風ブロア6に繋がる送風ダクト7に連続し、前記排気口4は、スクラバー8に繋がる排気ダクト9に連続する。
前記送風ブロア6は、当該システムが備える所望の洗浄槽Xの前記開口部にカーテン気流を発生させるに足る能力を備え、前記スクラバー8は、当該送風ブロア6で送り込まれる遮蔽用空気の総量に、各洗浄槽Xの換気のために前記給気口3から流入させるべき排気用空気の総量を加えた空気を同時に排気し得るだけの能力を備える。
前記送風ブロア6は、当該システムが備える所望の洗浄槽Xの前記開口部にカーテン気流を発生させるに足る能力を備え、前記スクラバー8は、当該送風ブロア6で送り込まれる遮蔽用空気の総量に、各洗浄槽Xの換気のために前記給気口3から流入させるべき排気用空気の総量を加えた空気を同時に排気し得るだけの能力を備える。
上記構成により、当該カーテン噴出口2は、当該開口部の対向辺に向けて、帯状のカーテン気流を発生し、当該開口部の全域を遮蔽する。
水洗槽を除く三つの洗浄槽Xそれぞれでは、前記スクラバー8の吸引力によって、各洗浄槽Xにおいて、前記給気口3及びカーテン噴出口2から洗浄槽Xを経て排気口4へ吸入される滞りの無い滑らかな換気気流が発生し、洗浄槽Xの内部の有害ガスや有害ミストを取り込んだ円滑な換気が行われる。
水洗槽を除く三つの洗浄槽Xそれぞれでは、前記スクラバー8の吸引力によって、各洗浄槽Xにおいて、前記給気口3及びカーテン噴出口2から洗浄槽Xを経て排気口4へ吸入される滞りの無い滑らかな換気気流が発生し、洗浄槽Xの内部の有害ガスや有害ミストを取り込んだ円滑な換気が行われる。
その際、複数の給気口3から流入した換気用空気は、当該給気口3より数少ない排気口4へ吸引されることによって渦状の捻じれが生じ、捻じれの側方から高圧力で混入する前記カーテン気流の圧力とも相俟って、前記排気空間1内で排気口4へ向う渦状の換気気流となる。
この例は、幅1800mm、長さ7500mmの直方体状の洗浄槽Xを採用し、開口部に付設するカーテン噴出口2として当該開口部と略同じ長さの幅20mmのスリットを備える他、各洗浄槽Xの給気側端面に、それぞれ一対の給気口3を横並びに備え、前記排気側端面の中央部に単一の排気口4を備える。
この例は、全洗浄槽Xの前記カーテン噴出口2へ135立米/分/槽で送気するために、前記送風ブロア6として、405立米/分/3槽のブロアを用い、前記スクラバー8として、例えば、300立米/分のブロアを用いることで賄うことができる。
この例は、全洗浄槽Xの前記カーテン噴出口2へ135立米/分/槽で送気するために、前記送風ブロア6として、405立米/分/3槽のブロアを用い、前記スクラバー8として、例えば、300立米/分のブロアを用いることで賄うことができる。
以下、同じ洗浄槽Xの換気システムに対して従来付設されていた換気システムと対比する。
従来の換気システムは、前記カーテン噴出口11に対抗する長辺に沿ってその全域にわたる吸込み口12を備え、プッシュプル式の換気装置を構成する(図5参照)。
従来の換気システムは、前記カーテン噴出口11に対抗する長辺に沿ってその全域にわたる吸込み口12を備え、プッシュプル式の換気装置を構成する(図5参照)。
前記カーテン噴出口11は、送風ブロア13に繋がる送風ダクト14に連続し、前記吸込み口12は、スクラバー15に繋がる排気ダクト16に連続する。
前記送風ブロア13の送風能力及び前記スクラバー15の排気能力は、当該システムが備える所望の洗浄槽Xの前記送風ブロア13によって、全ての洗浄槽Xの前記開口部にカーテン気流を発生させ、且つ当該送風ブロア13で送り込まれる遮蔽用空気の総量に、各洗浄槽Xの開口部から流入させるべき排気用空気の総量を加えた空気を排気し得るだけの能力とする。
前記送風ブロア13の送風能力及び前記スクラバー15の排気能力は、当該システムが備える所望の洗浄槽Xの前記送風ブロア13によって、全ての洗浄槽Xの前記開口部にカーテン気流を発生させ、且つ当該送風ブロア13で送り込まれる遮蔽用空気の総量に、各洗浄槽Xの開口部から流入させるべき排気用空気の総量を加えた空気を排気し得るだけの能力とする。
この例では、全洗浄槽Xの前記カーテン噴出口11へ85.4立米/分/槽で送気するために、前記送風ブロア13には、例えば、256.2立米/分/3槽のブロアを用い、前記スクラバー15には、1350立米/分のブロアを用いる必要がある。
この様に換気システムを構成する送風ブロア、スクラバー及びそれらと排気空間との間に配設されるダクトなど、様々な構成要素について、それぞれ従来の換気装置よりも低能力及び小規模な施設で、求められた換気装置当初の要請を賄うのみならず、より高効率な換気を行うことができる。
X 洗浄槽,Y 洗浄剤,
1 排気空間,2 カーテン噴出口,3 給気口,4 排気口,5 遮蔽板,
6 送風ブロア,7 送風ダクト,8 スクラバー,9 排気ダクト,
11 カーテン噴出口,12 吸込み口,13 送風ブロア,14 送風ダクト,
15 スクラバー,16 排気ダクト,
1 排気空間,2 カーテン噴出口,3 給気口,4 排気口,5 遮蔽板,
6 送風ブロア,7 送風ダクト,8 スクラバー,9 排気ダクト,
11 カーテン噴出口,12 吸込み口,13 送風ブロア,14 送風ダクト,
15 スクラバー,16 排気ダクト,
Claims (4)
- 処理空間の開口部を含む排気空間と、
前記開口部の全域を遮るカーテン気流を発生させるカーテン噴出口と、
前記カーテン気流で遮られた前記排気空間内に配置され当該カーテン気流と直交する方向へ向けられた給気口と、
前記排気空間内に前記開口部を挟んで配置された前記給気口に対向する排気口を備えることを特徴とする排気装置。 - 前記給気口を複数備えることを特徴とする請求項1に記載の排気装置。
- 前記カーテン噴出口の全域に対向する遮蔽板を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の排気装置。
- 前記カーテン噴出口の全域に対向する吸気口を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の排気装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017001311U JP3210794U (ja) | 2017-03-25 | 2017-03-25 | 排気装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2017001311U JP3210794U (ja) | 2017-03-25 | 2017-03-25 | 排気装置 |
Publications (1)
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JP3210794U true JP3210794U (ja) | 2017-06-08 |
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Family Applications (1)
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2017
- 2017-03-25 JP JP2017001311U patent/JP3210794U/ja active Active
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