JP3210780U

JP3210780U - ドア閉止装置用の滑車

Info

Publication number: JP3210780U
Application number: JP2017000635U
Authority: JP
Inventors: 昭治石原
Original assignee: 昭治石原
Priority date: 2017-01-30
Filing date: 2017-01-30
Publication date: 2017-06-08
Anticipated expiration: 2027-01-30

Abstract

【課題】重力応用式ドア閉止装置に用いる滑車は、水平に設置した滑車でドアからの線材を受けて、垂直に設置した滑車で線材を垂直方向へ変えて錘と連結していた。よって、２個の滑車が必要で、機構が複雑で大きく、取付けも難易であった。これを１個の滑車で同様な機能を持ち、簡単で安価に作成でき、取付けも容易な滑車を提供する。【解決手段】垂直方向に設置した滑車のフレームに線材（２ａ、２ｂ、２ｃ）のガイド枠（１ｂ）を設け、滑車の取付けをドアが約４５°に開いた線材（２ａ）の方向に合わせ、ドアが閉じた状態から大きく開いた状態まで滑車機能を維持でき、垂直方向に線材（２ａ、２ｂ、２ｃ）の向きを変えられる滑車。【選択図】図３

Description

本考案は、ドア閉止装置用の滑車に関する。

重力応用式のドア閉止装置は、先端に錘を付けた線材を戸上枠又は隣接する壁面に設置した滑車を介して、ドアの自由端上部に取り付けた金具に接続し、前記錘の重力によってドアを閉じる方向に牽引する。使用される滑車はドアの開閉角度により線材の方向が水平的に変化するので、水平方向に設置した滑車で線材を受けてから、垂直方向に設置した滑車で線材を垂直方向へ向きを変えて錘と連結している。

水平方向と垂直方向の２個の滑車を使用するので、構造が複雑になり設置スペースも大きく、取付けも難易である。また、単なる滑車機能のみではドアを牽引して動く速度制御が出来ず、錘の重さで調整するしかない。よって、ドアが戸当たりに接触する速度を遅くしてドアが閉まる音を小さくしようとすると、ドアを大きく開いた場合閉まらないなどの欠点がある。

特開２００３−０４１８４９号公報

実用新案文献

実用新案文献１

実用新案登録第３１０８６９４号

以上に述べた従来の重力応用式ドア閉止装置に使用される滑車を、１個で水平方向に変わる線材方向に対応し、垂直方向に線材の向きを変えられるものとする。よって、滑車機構部分の簡略化及び小型化ができ、取付けも容易に出来るようにする。

また、滑車に線材の速度調整機能を持たせ、ドアが戸当たりに接触する速度を遅くして、ドアが戸当たりに当たる音を小さくできるようにする。

滑車は垂直方向に１個のみとし、ドアに接続された線材の水平方向のガイド枠を、滑車のドア側フレームに設ける。滑車と線材の方向が水平方向にて差異があっても、フレームのガイド枠で滑車が回転する範囲に線材方向を矯正する。滑車の取付け方向は、ドアが約４５°開いた時の線材方向に合わせることで、ドアが閉じた状態から大きく開いた状態まで滑車機能を維持できる。

線材のガイド枠幅は滑車の中心に対し、ドアの自由端側方向を小さく、ドア回転軸側方向を大きくする。よって、ドアを閉める動作時はドアが閉まりきる前にガイド枠と線材が接触することにより摩擦が大きくなり、ドアの閉まる速度が遅くなる。

上述したように本考案のドア閉止装置用滑車は、１個で水平用と垂直用の２個分の滑車機能を持ち、且つドアが戸当たりに当たる時の速度を遅くすることが出来る。よって、構成が簡単になり安価に制作でき、取付けスペースも小さく容易に取付けできる。また、ドアが戸当たりに当たる時の音を小さく出来る。

本考案の滑車を使用したドア閉止装置の部分側面図である。本考案の滑車を使用したドア閉止装置の平面図である。本考案のドア閉止装置用滑車の正面図である。本考案のドア閉止装置用滑車の側面図である。

以下、本考案の実施形態を図１〜図４に基づいて説明する。

（イ）ドア（７）の自由端上部に、接続金具（５）をビスなどで取り付ける。
（ロ）本考案の滑車（１）を戸上枠（６）にビスなどで取り付ける。
なお、滑車（１）の取付け位置は、戸上枠（６）と隣接する壁面でもよい。
（ハ）線材（２）の一方を、接続フック（４）などで接続金具（５）に接続する。
（ニ）線材（２）の他端を滑車（１）に通してから垂直方向に下し、錘（９）と接続する。
本考案の滑車を使用したドア閉止装置は、以上のような構造である。

本考案の滑車（１）を使用する場合は、滑車（１）の取付け方向をドア（７）が約４５°に開いた時の線材（２ａ）方向と合わせることにより、ドア（７）の開閉動作による線材方向の変化に対し、滑車フレームに設けたガイド枠（１ｂ）の方向矯正機能が図３に示すように最適となる。また、ドア（７）を閉じる動作時は、ドア（７）が閉じきる前に線材（２）がガイド枠（１ｂ）と接触し、摩擦力によりドア（７）の閉じる速度が遅くなる。

１滑車、図３及び図４の１ａは滑車本体、１ｂは滑車フレームのガイド枠、
１ｃは回転軸を示す。
２線材、図２と図３の２ａはドア開度４５°、２ｂはドア開度９０°、２ｃは、ドア閉時での線材位置を示す。
３戸横枠
４接続フック
５接続金具
６戸上枠
７ドア、図２と図３の７ａはドア開度４５°、７ｂはドア開度９０°、７ｃはドア閉時でのドア位置を示す。
８戸当たり
９錘

Claims

滑車１個で水平方向に向きが変化する線材を受けて、且つ垂直に線材方向を変えることができるドア閉止装置用の滑車。
請求項１の滑車フレームに設けた線材ガイド枠形状により、ドアを閉める動作速度を遅くする機能を有する滑車。