JP3210712U - 連結具 - Google Patents

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直幸 伊藤
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Abstract

【課題】所定の力で安定に係合が解除される連結具を提供する。【解決手段】プラグ12は、基部16から突出した脚部22と、脚部に形成された係合部24を有する。ソケットは、脚部22を収容する収容部と、収容部内に形成され係合部24が係合する被係合部を備える。係合部と被係合部は、互いに接触して係合可能な当接面を有する。プラグの係合部とソケットの被係合部の一部に、係合部または被係合部の当接面が形成されず、係合部と被係合部の係合状態で互いに接触しない部分を有する。係合部と被係合部の係合状態における、係合部の当接面25と被係合部の当接面の互いに接した部分の少なくとも一方は、脚部22の突出方向に対して、外側に傾斜した面に形成されている。【選択図】図1

Description

この考案は、プラグとソケットとから成り、互いに連結及び連結解除可能なバックルなどの連結具に関する。
従来、例えばテープや紐状部材の端部等の二つの連結対象物を着脱自在に連結する連結具としてバックルが用いられていた。このバックルは、プラグと、このプラグが差し込まれて係合されるソケットとから構成されている。プラグは、プラグ本体と、このプラグ本体の両側に互いに平行に形成された一対の脚部とを備える。各脚部には、操作片と係合部がそれぞれ形成されている。ソケットは、ソケット本体と、このソケット本体に形成されプラグが差し込まれる差込孔を備える。差込孔には、脚部と当接して脚部を互いに内側へ弾性変位させるガイド部と、脚部の係合部が係合する被係合部、及び脚部の操作片が露出する開口部がそれぞれ形成されている。
このようなバックル等の連結具において、例えば衣服や首から下げるものの紐体の連結に用いられる場合に、紐が何かに引っ掛かったりして首を絞めてしまう恐れがあった。そこで、そのような場合の安全対策が施された連結具として、例えば特許文献1に開示されているように、一定以上の力で連結が解除される連結具があった。特許文献1に開示された連結具は、上述のバックルと同様の構成を有し、プラグの係合部とソケットの被係合部との接触部分が傾斜面に形成されている。これにより、プラグとソケットが引き離される方向に力が掛かった場合に、傾斜面に働く力の分力により脚部が弾性変形し、首が絞まるような一定以上の力が作用すると連結が解除され、安全性を担保することができる。
さらに安全対策が施された連結具として、特許文献2に開示されている連結具もある。この連結具は、上述のバックルと同様の構成を有したプラグとソケットから成り、プラグの基部から突出した脚部に形成された係合部を有し、ソケットには脚部を収容する収容部と、係合部が係合する被係合部を備えている。脚部には、操作片での係合解除操作により弾性変形する第1弾性変形部と、この第1弾性変形部とは異なる位置に形成され、プラグとソケットの連結状態で、それぞれが離反する方向に荷重が加わった際に、一定の荷重以上で係合部と被係合部との係合が解除されるように弾性変形する第2弾性変形部が設けられているものである。
実用新案登録第3086720号公報 国際公開WO2014/103009号公報
特許文献1に開示された連結具の構造の場合、プラグの脚部を操作せずに外部からの張力等により、係合部と被係合部の係合が解除される際、脚部の撓む箇所が、プラグを差し込む際の脚部の撓み箇所、及び脚部の操作片を押圧して連結を解除する際の脚部の撓み箇所が同じである。このため、安全性のために引き抜き方向の力により脚部を撓ませて係合を解除するには、係合部と被係合部の接触位置での互いの当接面の少なくとも一方を、引き抜き方向に対して大きく傾斜させた構造としなければならず、使用状態において不用意に係合が解除される場合があった。従って、係合解除される際の引き抜き力をある程度強いものとするには、係合部と被係合部の当接面の接触位置での傾斜角度を引き抜き方向に対して直角に近づくように設定しなければならない。しかし、そのように設定した構造の場合、不用意な力が掛かった場合の係合解除時には、脚部の弾性変形がスムーズに行われ難く、係合解除時に脚部の係合部やソケットの被係合部に損傷が生じる場合があり、再利用はできないものであった。
また、特許文献2に開示された連結具の場合も、連結具の損傷がない状態で係合を解除するには、係合部と被係合部の当接面の接触位置で引き抜き方向に対して傾斜角度を持たせた形状に設定しなければならず、第2弾性変形部の弾性率や傾斜角度の設定が難しく、係合が解除する力にバラツキがあり、一定の力で安定に係合解除されないという問題があった。
この考案は、上記背景技術の問題点に鑑みて成されたもので、所定の力で安定に係合が解除される連結具を提供することを目的とする。
この考案は、互いに連結及び連結解除可能に設けられ、各々異なる被取付部材に取り付けられる取付部を有したプラグとソケットからなる連結具であって、前記プラグの基部から突出した脚部と、前記脚部に形成された係合部を有し、前記ソケットには、前記脚部を収容する収容部と、前記収容部内に形成され前記係合部が係合する被係合部を備え、前記係合部と前記被係合部が互いに接触して係合可能な当接面を有するとともに、前記プラグの前記係合部と前記ソケットの前記被係合部の一部に、前記係合部または前記被係合部の前記当接面が形成されず、前記係合部と前記被係合部の係合状態で互いに接触しない部分を有し、前記係合部と前記被係合部の係合状態における、前記係合部の当接面と前記被係合部の当接面の互いに接した部分の少なくとも一方は、前記脚部の突出方向に対して、外側に傾斜した面に形成されている連結具である。
前記当接面を形成可能な係合部および被係合部は、4箇所に設けられ、前記4箇所の係合箇所のうちの3箇所で、前記当接面が係合可能に設けられているものである。特に、前記当接面は、前記脚部の突出方向の中心に対して対称に位置に少なくとも1箇所設けられていると良い。
また、前記プラグの一対の前記脚部の前記係合部の表裏方向の3箇所に、前記被係合部と係合する当接面が設けられていると良い。または、前記ソケットの前記被係合部の表裏方向の3箇所に、前記被係合部の前記当接面が設けられているものでも良い。
この考案のバックルは、係合が解除される力を正確に設定することができ、不用意な力が作用した場合の係合解除動作が安定に行われる。しかも、係合箇所の数により所定の係合力に設定可能であり、十分な係合力と安定な係合解除を同時に満たすことができる。また、不用意な係合解除時も、脚部等に損傷が生じず、耐久性も高い連結具を提供することができる。
この考案の第一実施形態のバックルのプラグの斜視図(a)とプラグの脚部の部分拡大斜視図(b)である。 第一実施形態のバックルのプラグの平面図(a)とプラグの脚部の部分拡大平面図(b)である。 第一実施形態のバックルのプラグの左側面図である。 第一実施形態のバックルのプラグの右側面図である。 第一実施形態のバックルのプラグの正面図である。 第一実施形態のバックルのソケットの平面図である。 図6のA−A断面図である。 第一実施形態のバックルのソケット左側面図である。 図8のB−B断面図である。 第一実施形態のバックルの連結状態の平面図である。 図10のC−C断面図である。 第一実施形態のバックルの連結状態の底面図である。 この考案の第二実施形態のバックルのプラグの斜視図である。 第二実施形態のバックルのプラグの平面図である。 第二施形態のバックルのソケットの平面図である。 図15のD−D断面図である。 第二実施形態のバックルのソケット左側面図である。 図17のE−E断面図である。 第二実施形態のバックルの連結状態の平面図である。 図19のF−F断面図である。
以下、この考案の連結具の第一実施形態のバックル10について、図1〜図12を基にして説明する。この実施形態のバックル10は、図示しない種々の被取付部材に各々別々に取り付けられるプラグ12とソケット14とから成る。被取付部材としては、鞄類等のベルトやテープ、紐体の端部、鞄等の部材自体等であり、取付方法は、紐やテープを挿通する他、ネジやリベットを使用して鞄等に固定するものでも良い。プラグ12とソケット14は、ポリアセタール、ポリアミド、ポリプロピレンなどの合成樹脂により一体成形され、プラグ12がソケット14に挿入されて互いに連結される。
プラグ12には、図1〜図5に示すように、その基部16の両側からほぼ平行に突出し、突出方向の中心軸で互いに線対称に形成された一対の脚部22が設けられている。各脚部22の基端部22aには、弾性変形を相対的に容易にするため、X軸方向の厚みが薄い第1弾性変形部23が形成されている。各脚部22の先端部22bには、ソケット14の後述する被係合部34と係合して互いに連結する係合部24が形成されている。以後の説明において、プラグ12の一対の脚部22が対面する方向はX軸方向とし、左右方向とも言う。プラグ12とソケット14の挿入方向をY軸方向とし、脚部22の突出方向とも言う。左右方向と前後方向と直交する方向をZ軸方向とし、プラグ12とソケット14の表裏方向とも言う。
脚部22は、Y軸方向に延びて、Z軸方向の幅が基端部22aから一定に形成され、先端部22bに達している。脚部22に設けられた係合部24は、一対の脚部22の各先端部22bの表裏の4箇所のうち、3箇所の表裏に突部24a,24b,24cが設けられている。脚部22の係合部24のうち、突部が形成されていない1箇所は平坦に形成された切除部24eとなっている。従って、切除部24eが設けられた脚部22の先端部22bのZ軸方向の幅は、他方の脚部22の先端部22bのZ軸方向の幅よりも狭い。3箇所の突部24a,24b,24cにおいて、一対の脚部22の基端部22a側に対面した各部は、後述するソケット14の被係合部34の当接面35に対向して、互いに接する部位である当接面25として形成されている。当接面25は、脚部22の突出方向に対して直角よりも僅かに傾斜した面に形成され、一対の係合部24の各当接面25は、先端部22bに向かって左右方向の外側に傾斜するように設けられている。傾斜角度は適宜設定されるが、例えば、3°から6°程度で、10°以下が好ましい。各脚部22の先端部22bの外側面は、先端側に向かって膨らんだ曲面に形成されている。
係合部24の基端部22a側に位置した部分は、弾性変形を相対的に容易にするためX軸方向の厚みが薄い第2弾性変形部26として形成されている。第2弾性変形部26は、第1弾性変形部23と同様に、X軸方向の弾性変形が容易な部分であり、用途に応じて適宜撓み方向の弾性係数が設定される。第1弾性変形部23と第2弾性変形部26の間には、僅かにX軸方向に膨らんだ操作部27が形成されている。
プラグ12の基部16の端縁部には、連結されるベルト等の取付部28が設けられ、取付部28にはベルト等の取付孔28a,28bが、ベルトの長さ調整可能に平行に形成されている。また、基部16の中央部には、脚部22と平行にその突出方向にガイド部29が突設されている。
ソケット14には、図6〜図9に示すように、プラグ12とソケット14の係合時に、プラグ12の脚部22が挿入される差込口32aを有した収容部32が形成されている。収容部32は、プラグ12とソケット14の係合状態で、脚部22を収容部32に収容する。収容部32内面には、プラグ12の一対の係合部24と係合する被係合部34が設けられている。被係合部34は、収容部32内で差込口32aとはY軸方向の反対側に設けられ、表裏方向であるZ軸方向に対面するように、ソケット14の表面14a及び裏面14bの内側の収容部32に形成されている。さらに被係合部34は、Y軸方向の中心線を挟んで各々線対称に設けられ、表裏二対の4個の被係合部34がソケット14内に一体に形成されている。二対の被係合部34は、プラグ12の各係合部24の3箇所の突部24a,24b,24cに対面して係合可能に設けられているとともに、プラグ12の切除部24eとはいずれの被係合部34とも接触しない形状に形成されている。二対の被係合部34のうちの係合部24との当接可能な箇所は、係合部24の各当接面25と対向して互いに係合可能な部位である当接面35となる。従って、二対の被係合部34のうちの係合部24との当接箇所は、係合部24の3箇所の突部24a,24b,24cの各当接面25と対向する3箇所の当接面35である。
当接面35は、各脚部22の係合部24の傾斜方向と同様に、Y軸方向と直角な面に対して、各々外側方向且つ方向に向かって傾斜している。傾斜角度は、例えば3°から6°程度で、10°以下が好ましい。各被係合部34には、当接面35から連続して、差込口32a側に向かって連続したガイド面34aが各々設けられている。被係合部34のガイド面34aは、Y軸方向に対して差込口32a側に向かってX軸方向の外側に僅かに広がるように傾斜した面に形成され、プラグ12の係合部24がソケット14の被係合部34に挿入され係合する際のガイド面を形成している。
ソケット14のX軸方向の両側面には、係合部24が被係合部34に係合した状態で、各操作部27が各々外側に露出する一対の操作用開口部37が形成さている。この操作用開口部37の周縁は、脚部22の操作部27の差込方向中央部に向かって、徐々に互いに中心側に窪んだ形状に形成されている。また、ソケット14の裏面14b側の端部32bは、Y軸方向に凹状に形成された開口36が形成されている。ソケット14の差込口32aとは反対側の端部32b側には、ベルト等が挿通される取付部38が設けられ、取付部38には取付孔38aが形成されている。
収容部32内の中央部には、図9に示すように、差込口32aから端部32b側に向かって、ソケット14の収容部32のZ軸方向の表裏の内面に、ガイド溝39が形成されている。ガイド溝39には、プラグ12のガイド部29が嵌合してY軸方向の挿入をガイドする。
次に、この考案の第一実施形態のバックル10の使用方法と機能について述べる。まず、プラグ12とソケット14を連結する場合は、図2、図6に示す状態から、プラグ12の脚部22をソケット14の差込口32aから収容部32に挿入する。これにより、脚部22の先端部22bが、ソケット14の収容部32内の被係合部34のガイド面34aに当接する。そして、プラグ12の押し込みに伴って、一対の脚部22は、互いに一旦内側方向に、第1弾性変形部23と第2弾性変形部26が弾性変形し、一対の係合部24が一対の被係合部34間の内側を通過する。ここでの弾性変形の変位は、第1弾性変形部23が大きい。そして、係合部24の当接面25が、被係合部34の当接面35間を、Y軸方向に通過すると、脚部22の第1弾性変形部23の弾性変形が復帰して、脚部22が各々外側の元の位置に戻る。これにより、図10〜図12に示すように、当接面25,35が互いに対面して接触し、脚部22の挿入方向に対して若干傾斜した面で互いに係合する。このとき、プラグ12とソケット14は、連結状態で脚部22の係合部24の3箇所の突部24a,24b,24cが、各被係合部34と係合する。
プラグ12とソケット14の連結を解除する場合、ソケット14の両側面の操作用開口部37から露出したプラグ12の操作部27を、両側から内側へ押圧することにより、第1弾性変形部23が弾性変形して、係合部24の当接面25が被係合部34の当接面35から各々内側方向に離れ、プラグ12をソケット14から引き抜くことができる。
次に、この実施形態のバックル10により連結された紐体等の被取付部材に対して、不用意に外部からの張力がかかった場合の係合解除動作について説明する。バックル10に対して、プラグ12とソケット14を互いに引き離す方向の力が加わった場合、その力は、係合部24の当接面25と被係合部34の当接面35に作用する。そして、当接面25,35では、プラグ12とソケット14を分離させようとするY軸方向の力は、Y軸方向に対して僅かに傾斜している当接面25,35の面方向の分力と、当接面25,35に直角に作用する分力による静止摩擦力が作用する。さらに、プラグ12の一対の脚部22の各第2弾性変形部26は、当接面25に直角に作用する分力により互いに近づく方向に弾性変形し、当接面25,35のY軸方向に対する傾斜角度が小さくなり、当接面25,35間に作用する静止摩擦力が小さくなる。また、当接面25,35の接触位置とY軸方向の力が作用する脚部22の第2弾性変形部26のY軸方向の中心は、X軸方向にずれており、各当接面25にはY軸方向に対する傾斜角度が小さくなる方向のモーメントも作用する。これらにより、相対的に当接面25,35と平行な方向の分力が大きくなり、当接面25,35間で滑りが生じる。さらに各第2弾性変形部26の弾性変形及び第1弾性変形部23の撓みも加わって、ついに係合部24の当接面25が被係合部34の当接面35上を摺動して、係合部24が被係合部34から外れる。
このとき、この実施形態のバックル10は、脚部22の一対の係合部24のうち3箇所の突部24a,24b,24cの各当接面25が、3箇所でソケット14の被係合部34の当接面35に各々面接触し、図11等に示すように、被係合部34のもう1箇所の当接面35には切除部24eが対向して面同士の接触はない。従って、従来のバックルのように係合部24の突部による接触箇所が、4箇所ではなく3箇所に減少し接触面積が小さくなっている。このことにより、当接面25,35間に作用する実際上の静止摩擦力の合計が小さくなり、当接面25,35間の滑りが生じ始めるY軸方向の力も小さくなり、バックル10のプラグ12とソケット14の分離に要する力も小さくなる。さらに、当接面25,35の傾斜角度を適切に設定することにより、安定した一定の力で分離されるように設計することができる。なお、第1弾性変形部23も、当接面25,35の中心と第1弾性変形部23のY軸方向の中心の作用方向がX軸方向にずれており、バックル10に連結解除方向の力がかかると、第1弾性変形部23にもモーメントが発生するが、第2弾性変形部26と当接面25,35によるモーメントとは逆方向で、係合状態を維持する方向のモーメントであり、係合部24と被係合部34の連結を解除する方向に作用するものではない。
この実施形態のバックル10によれば、バックル10が外部からの力により係合が解除される条件は、主に第2弾性変形部26の弾性係数と当接面25,35の傾斜角度、及び係合部24の突部24a,24b,24cと被係合部34の係合箇所の数によることになり、特に突部24a,24b,24cと被係合部34の係合箇所を従来の4箇所から3箇所にすることにより、より小さい力で安定的に連結解除させることができる。特に、バックル10の連結解除を容易にするため、第2弾性変形部26の弾性係数や当接面25,35の傾斜角度により、係合力を調節しようとすると、係合部24と被係合部34の係合力が不安定になり、安定な連結状態が得られない。これに対して、上記のように係合部24と被係合部34の当接箇所を4箇所から3箇所にして、当接面25,35間の接触面積を小さくすることにより係合が外れる力を小さくすると、連結解除可能な力のバラツキが小さくなり、安定した連結解除力に設定することができる。例えば、当接面25,35の接触による係合箇所が4箇所で、連結解除に必要な力が140Nの場合、係合箇所を3箇所にすることにより、100Nでバックル10の連結を安定的に解除することができる。しかも、第2弾性変形部26等の変形は、弾性限度内の変形であり、繰り返しの引っ張りによる係合解除に対しても耐久性があり、部分的な損傷も生じないので、安定な品質を長期間維持することができる。
次に、この考案の連結具の第二実施形態のバックル40について、図13〜図20に基づいて説明する。ここで、上記実施形態と同様の部材は同一の符号を付して簡単に説明する。この実施形態のバックル40も、上記実施形態のバックル10と同様に用いられるもので、図示しない鞄類等のベルトやテープ、紐体、その他の被取付部材の端部等に取り付けられて用いられる。
この実施形態のプラグ12も、図13、図14に示すように、上記実施形態と同様にその基部16の両側からほぼ平行に突出し、突出方向の中心軸で互いに線対称に形成された一対の脚部22が設けられている。各脚部22の基端部22aには、X軸方向の厚みが薄い第1弾性変形部23が形成されている。各脚部22の先端部22bには、ソケット14の後述する被係合部34と係合して互いに連結する係合部24が形成されている。
脚部22は、Y軸方向に延びて、Z軸方向の幅が基端部22aから一定に形成され、先端部22bに達している。脚部22に設けられた係合部24は、一対の脚部22の各先端部22bの表裏4箇所に、突部24a,24b,24c,24dが設けられている。4箇所の突部24a,24b,24c,24dにおいて、一対の脚部22の基端部22a側に対面した各部は、後述するソケット14の被係合部34に対する当接面25として形成されている。当接面25は、脚部22の突出方向に対して直角よりも僅かに傾斜した面に形成され、一対の係合部24の各当接面25は、上記実施形態と同様に、先端部22bに向かって左右方向の外側に傾斜するように設けられている。
係合部24の基端部22a側に位置した部分は、弾性変形を相対的に容易にするためX軸方向の厚みが薄い第2弾性変形部26として形成されている。第1弾性変形部23と第2弾性変形部26の間には、僅かにX軸方向に膨らんだ操作部27が形成されている。
プラグ12の基部16の端縁部には、連結されるベルト等の取付部28が設けられ、取付部28にはベルト等の取付孔28a,28bが、ベルトの長さ調整可能に平行に形成されている。また、基部16の中央部には、脚部22と平行にその突出方向にガイド部29が突設されている。
ソケット14には、図15〜図18に示すように、プラグ12の脚部22が挿入される差込口32aを有した収容部32が形成されている。収容部32内面には、プラグ12の一対の係合部24と係合する被係合部34が設けられている。被係合部34は、収容部32内で差込口32aとはY軸方向の反対側に設けられ、表裏方向であるZ軸方向に対面するように、ソケット14の表面14a及び裏面14bの内側の収容部32に形成されている。ソケット14の表面14a側の被係合部34は、Y軸方向の中心線を挟んで線対称に設けられている。ソケット14の裏面14b側の被係合部34は、Y軸方向の中心線を挟んで一方にのみ設けられ、他方の対称の位置には被係合部が形成されていない平坦面34cとなっている。平坦面34cは、収容部32の内周面と面一に形成されている。3箇所の被係合部34は、プラグ12の各係合部24の3箇所の突部24a,24b,24dに対面して係合可能に設けられ、プラグ12のもう一つの突部24cが係合可能な被係合部は設けられていない。3箇所の被係合部34は、係合部24の3箇所の突部24a,24b,24dの各当接面25と互いに係合する当接面35を各々有している。当接面35は、各脚部22の係合部24の傾斜方向と同様に、Y軸方向と直角な面に対して、各々外側方向且つ方向に向かって傾斜している。各被係合部34には、当接面35から連続して、差込口32a側に向かって連続したガイド面34aが各々設けられている。被係合部34のガイド面34aは、Y軸方向に対して差込口32a側に向かってX軸方向の外側に僅かに広がるように傾斜した面に形成され、プラグ12の係合部24がソケット14の被係合部34に挿入され係合する際のガイド面を形成している。
ソケット14のX軸方向の両側面には、係合部24が被係合部34に係合した状態で、各操作片27が各々外側に露出する一対の操作用開口部37が形成さている。また、ソケット14の裏面14b側の端部32bは、Y軸方向に凹状に形成された開口36が形成されている。ソケット14の差込口32aとは反対側の端部32b側には、ベルト等が挿通される取付部38が設けられ、取付部38には取付孔38aが形成されている。
収容部32内の中央部には、図18に示すように、差込口32aから端部32b側に向かって、ソケット14の収容部32のZ軸方向の表裏の内面に、ガイド溝39が形成されている。ガイド溝39には、プラグ12のガイド部29が嵌合してY軸方向の挿入をガイドする。
次に、この考案の第二実施形態のバックル40の使用方法と機能について述べる。まず、プラグ12とソケット14を連結する場合は、上記実施形態と同様に、図14、図19に示す状態から、プラグ12の脚部22をソケット14の差込口32aから収容部32に挿入し連結する。これにより、図10〜図12に示すように、当接面25,35が互いに対面して接触し、脚部22の挿入方向に対して若干傾斜した面で互いに係合する。このとき、プラグ12とソケット14の連結状態で、脚部22の係合部24の3箇所の突部24a,24b,24dが、3箇所の被係合部34と係合する。
プラグ12とソケット14の連結を解除する場合、ソケット14の両側面の操作用開口部37から露出したプラグ12の操作片27を、両側から内側へ押圧することにより、第1弾性変形部23が弾性変形して、係合部24の当接面25が被係合部34の当接面35から各々内側方向に離れ、プラグ12をソケット14から引き抜くことができる。
次に、この実施形態のバックル40により連結された紐体等の連結部材に対して、不用意に外部からの張力がかかった場合の係合解除動作について説明する。バックル40に対して、プラグ12とソケット14を互いに引き離す方向の力が加わった場合、その力は、係合部24の当接面25と被係合部34の当接面35に作用する。そして、当接面25,35では、プラグ12とソケット14を分離させようとするY軸方向の力は、Y軸方向に対して僅かに傾斜している当接面25,35の面方向の分力と、当接面25,35に直角に作用する分力による静止摩擦力が作用する。そして、上記実施形態と同様に、相対的に当接面25,35の面方向の分力が大きくなると、当接面25,35間で滑りが生じ、各第2弾性変形部26の弾性変形及び第1弾性変形部23の撓みも加わって、ついに係合部24の当接面25が被係合部34の当接面35を摺動して、係合部24が被係合部34から外れる。
このとき、この実施形態のバックル40は、脚部22の一対の係合部24のうち3箇所の突部24a,24b,24dの各当接面25が、3箇所でソケット14の被係合部34の当接面35に各々面接触し、図18、図20に示すように、被係合部34のもう1箇所には平坦面34cが形成され、プラグ12の突部24cとの接触及び係合はない。従って、従来のバックルのように係合部24の突部による接触箇所が、4箇所ではなく3箇所に減少し接触面積が小さくなっている。このことにより、当接面25,35間に作用する実際上の静止摩擦力の合計も小さくなり、当接面25,35間の滑りが生じ始めるY軸方向の力も小さくなり、バックル40のプラグ12とソケット14の分離に要する力も小さくなる。さらに、当接面25,35の傾斜角度を適切に設定することにより、安定した一定の力で分離されるように設計することができる。
この実施形態のバックル40によれば、バックル40が外部からの力により係合が解除される条件は、主に第2弾性変形部26の弾性係数と当接面25,35の傾斜角度、及び係合部24の突部24a,24b,24cと被係合部34の係合箇所の数によることになり、上記実施形態と同様に、突部24a,24b,24cと被係合部34の係合箇所を従来の4箇所から3箇所にすることにより、より小さい力で安定的に連結解除させることができる。
なお、この考案の連結具は、上記各実施形態に限定されるものではなく、材料は、樹脂以外に金属や樹脂と金属の複合材料でも良い。係合部と被係合部の係合箇所の数は、4箇所を3箇所にする他、2箇所にしても良く、Y軸方向の中心に対して線対称または点対称に係合箇所が位置していると良い。さらに、第1弾性変形部、第2弾性変形部のいずれか一方のみが設けられたものでも良く、脚部の構造は適宜設定可能である。り任意に設定可能である。また、操作部や連結される部材も適宜選択可能なものである。
10,40 バックル
12 プラグ
14 ソケット
16 基部
22 脚部
24 係合部
24a,24b,24c,24d 突部
24e 切除部
25,35 当接面
23 第1弾性変形部
26 第2弾性変形部
27 操作部
28 ,38 取付部
32 収容部
32a 差込口
34 被係合部

Claims (6)

  1. 互いに連結及び連結解除可能に設けられ、各々異なる被取付部材に取り付けられる取付部(28,38)を有したプラグ(12)とソケット(14)からなる連結具において、
    前記プラグ(12)の基部(16)から突出した脚部(22)と、前記脚部(22)に形成された係合部(24)を有し、
    前記ソケット(14)には、前記脚部(22)を収容する収容部(32)と、前記収容部(32)内に形成され前記係合部(24)が係合する被係合部(34)を備え、
    前記係合部(24)と前記被係合部(34)は、互いに接触して係合可能な当接面(25、35)を有し、
    前記プラグ(12)の前記係合部(24)と前記ソケット(14)の前記被係合部(34)の一部に、前記係合部(24)または前記被係合部(34)の前記当接面(25,35)が形成されず、前記係合部(24)と前記被係合部(34)の係合状態で互いに接触しない部分を有し、
    前記係合部(24)と前記被係合部(34)の係合状態における、前記係合部(24)の当接面(25)と前記被係合部(34)の当接面(35)の互いに接した部分の少なくとも一方は、前記脚部(22)の突出方向に対して、外側に傾斜した面に形成されていることを特徴とする連結具。
  2. 前記当接面(25,35)を形成可能な係合部(24)および被係合部(34)は、4箇所に設けられている請求項1記載の連結具。
  3. 前記4箇所の係合箇所のうちの3箇所で、前記当接面(25,35)が係合可能に設けられている請求項2記載の連結具。
  4. 前記当接面(25,35)は、前記脚部(22)の突出方向の中心に対して対称に位置に少なくとも1箇所設けられている請求項1,2または3記載の連結具。
  5. 前記プラグ(12)の一対の前記脚部(22)の前記係合部(24)の表裏方向の3箇所に、前記被係合部(34)と係合する当接面(25)が設けられている請求項3記載の連結具。
  6. 前記ソケット(14)の前記被係合部(34)の表裏方向の3箇所に、前記被係合部(34)の前記当接面(35)が設けられている請求項3記載の連結具。
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