JP3210454B2 - 車両用ホイールの鋳造装置 - Google Patents

車両用ホイールの鋳造装置

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JP3210454B2
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cast
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博 浜田
正美 山本
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旭テック株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用ホイールの鋳造装
置に係り、特に、スポーク型ホイールを鋳造する際に用
いられるものに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車両用ホイールとして、いわゆる
バネ下荷重の小さいアルミニウム合金製のホイールが多
用されるようになってきている。このアルミニウム合金
製のホイールは、先ず、ホイール形状のキャビティを有
する鋳型(金型)を用いて鋳造し、その鋳造品を機械加
工して製作している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の鋳造品のホイールにおいては、上型を型抜きするた
めに、ディスクとリムの付根部分の内側が肉厚とならざ
るを得ない欠点がある。この肉厚部分を後の機械加工に
より切削して除去し、所望の軽量化されたホイールを得
ることも可能である。しかし、鋳造品に肉厚部分を有す
ると、その肉厚部分に鋳巣が発生しやすく、また鋳縮み
の違いによる歪や割れの発生等により鋳損じが生じやす
くなる。
【0004】図4を用いて、上述の肉厚について具体的
に説明すると、同図(a)に示されるようなホイール1
が鋳造により製作されるとき、ホイール1の内部を形成
するための上型(後述の図1、図2の10を参照)は、
後に上型を抜き取ることができるようにするために、デ
ィスク2とリム3の付根の内側の奥に入り込む形状にで
きず、罫線で示される肉厚部イが残存してしまうのであ
る。
【0005】鋳造時に、このような肉厚部イができない
ようにするために、本出願人に係る特開昭60−143
101号公報の図2には、この肉厚部イに対応する部分
の上型に、中子を用いることが開示されている。しか
し、この中子を用いる場合は、中子を上型にセットしな
ければならず、また中子を使用したことによる局部的な
冷却遅れ、いわゆるホットスポットによる欠陥が生じや
すいという新たな問題が生じてしまう。
【0006】そこで、特開昭60−143101公報の
発明では、肉厚部分イに、内部に空間を有するアルミニ
ウム合金製等の軽量な溶湯排除部材を鋳包んで、肉厚部
イを実質的に除去するようにしている。
【0007】上述の溶湯排除部材を鋳包んでホイールを
製作することは、ホットスポット等の欠陥がなく極めて
有利な鋳造方法であるが、図4に示されるようなスポー
ク型ホイールにあっては、各スポーク4、4、…の間、
つまりディスク2の空間2aから溶湯排除部材が露出し
てしまうので、この溶湯排除部材を用いることはできな
い。
【0008】このため、本発明では、スポーク型ホイー
ルであってもリムとスポークの付根の内側に肉厚部の生
じない車両用ホイールの鋳造装置を提供することを目的
としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明装置は、上記目的
を達成するために、上型、横型及び下型を用いて車両用
ホイールの形状を有するキャビティを形成し、そのキャ
ビティに注湯して車両用ホイールを鋳造する車両用ホイ
ールの鋳造装置において、前記車両用ホイールのリムと
スポークとの付け根に当るキャビティの内側に向けて突
出自在に、前記上型に設けられた鋳抜き駒と、前記上型
の移動方向と同じ方向に移動される作動片により回動さ
れ、その上型に軸支されたL型部材により前記鋳抜き駒
を突出又は後退させる移動機構と、を有することを特徴
としている。
【0010】
【作用】上記構成において、キャビティへの注湯時に、
鋳抜き駒は、上型の移動方向と同じ方向に移動される作
動片により回動され、その上型に軸支されたL型部材か
らなる移動機構により、リムとスポークとの付け根に当
るキャビティの内側に向けて突出される。そして、型抜
き時に、鋳抜き駒は、その移動機構により後退される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を基づいて説明
する。図1は一実施例装置の断面図で、ちょうど図
(a)に示されるスポーク型ホイール(以下、ホイール
という)1をA−A線で断面したときに形成されるキャ
ビティCの断面が示され、図2は図4(a)のB−B線
で断面したときに形成されるキャビティCの断面が示さ
れている。
【0012】キャビティCは、ホイール1の内側面を形
成する上型10と、リム3の外周面を形成する横型11
と、ディスク2の外側面を形成する下型12とから形成
されている。
【0013】上型10のリム2とスポーク4との付け根
に対向した位置に、鋳抜き駒13、13…が設けられて
いる。この鋳抜き駒13及びその鋳抜き駒13の移動機
構について、図1の一点鎖線で囲まれるa部を拡大断面
で示した図3を用いて説明する。
【0014】鋳抜き駒13は、リム3とスポーク4との
付け根(以下、付け根bという。図3のb参照)に先端
が向くように、上型10に設けられた案内孔14内に移
動自在に設けられている。そして、この鋳抜き駒13
は、移動機構15によって、上型10の外周面から付け
根bに向けて突出したり、又は上型10内に後退して収
納できるように構成されている。
【0015】すなわち、この移動機構15は、中央部分
が上型10に軸16を介して回動自在に軸支されたL型
部材17と、L型部材17の一端に設けられた長穴17
aに挿入するピン18aを有し、そのピン18aを矢印
、方向に上、下動させる図示しないターンバックル
で動作する作動片18とから構成されている。
【0016】したがって、ピン18aが図3の実線位置
まで下降すると、L型部材17の他端に設けられた開孔
された長穴17bが鋳抜き駒13の後端側に設けられて
いるピン14aを斜め下方向に移動させ、鋳抜き駒13
の先端を付け根b側へ突出させることができる。
【0017】鋳抜き駒13が突出した状態でキャビティ
C内に注湯されると、付け根b内の肉厚が、図4(b)
に示される肉厚部イを有さない所定の肉厚に形成された
鋳物製品が得られる。このため、鋳物製品の付け根b部
分を機械加工して切削する必要がない。
【0018】キャビティCに注湯された金属(アルミニ
ウム合金)が凝固した時点で、鋳抜き駒13は移動機構
15により後退される。すなわち、ピン18aが矢印
方向へ移動されると、ピン14aはL型部材17を介し
て斜め上方へ移動され、図3の二点鎖線で示されるよう
に鋳抜き駒13の先端が上型10の表面から突出しない
ように後退させられる。したがって、上型10は矢印で
示されるように型抜きが可能となりまた、横型11及び
下型12もそれぞれ矢印方向へ型抜きされると、キャビ
ティCに示される鋳造製品が得られる。
【0019】鋳物製品は穴あけ等の機械仕上の後、ホイ
ールとして完成される。
【0020】なお、本発明では、金型を図1、2に示さ
れるように天地方向を定めたので、鋳抜き駒13は、上
型10に設けられるが、この図1,2の天地を逆にした
場合、上型10は下型となる。したがって、本発明で上
型というときは、鋳抜き駒13が設けられた型を上型と
している。
【0021】
【発明の効果】本発明に係る車両用ホイールの鋳造装置
は、車両用ホイールのリムとスポークとの付け根に当る
キャビティの内側に向けて突出自在に、上型に設けられ
た鋳抜き駒と、前記上型の移動方向と同じ方向に移動さ
れる作動片により回動され、その上型に軸支されたL型
部材により前記鋳抜き駒を突出又は後退させる移動機構
とからなるので、付け根部分の肉厚をその後の加工の必
要のない所定の肉厚とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例装置のスポークを含む部分の
断面図である。
【図2】本発明の一実施例装置のスポークを含まない部
分の断面図である。
【図3】図1のa部分を断面して示した詳細図である。
【図4】(a)はスポーク型車両用ホイールの斜視図で
あり、(b)は(a)のA−A線断面図である。
【符号の説明】
1 車両用ホイール 3 リム 4 スポーク 10 上型 11 横型 12 下型 13 鋳抜き駒 15 移動機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22C 9/22 B60B 3/02 B60B 3/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上型、横型及び下型を用いて車両用ホイ
    ールの形状を有するキャビティを形成し、そのキャビテ
    ィに注湯して車両用ホイールを鋳造する車両用ホイール
    の鋳造装置において、 前記車両用ホイールのリムとスポークとの付け根に当る
    キャビティの内側に向けて突出自在に、前記上型に設け
    られた鋳抜き駒と、 前記上型の移動方向と同じ方向に移動される作動片によ
    り回動され、その上型に軸支されたL型部材により前記
    鋳抜き駒を突出又は後退させる移動機構と、 を有することを特徴とする車両用ホイールの鋳造装置。
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