JP3210198U - 装飾指輪 - Google Patents

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季勇 秋本
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Abstract

【課題】チタンの硬質性金属材料からなる指輪において、この指輪の表面に紫外線硬化樹脂や多層塗り漆からなる装飾素材を付着させ、指輪のジュエリーとしての高質・異質感を醸し出した装飾指輪を提供する。【解決手段】チタンCやステンレスWなどの硬質性金属材料がリング状に形成され外周断面を平坦面11又は凹状面12とした輪体100,200と、輪体の外周断面の平坦面又は凹状面に充填固化させた装飾材50,60,70,80とからなる装飾指輪10,20,30,40である。【選択図】図1

Description

本考案は、チタンやステンレス、特にチタンの硬質性金属材料からなる指輪において、この指輪の表面に紫外線硬化樹脂又は自然硬化樹脂や多層塗り漆からなる装飾素材を付着させ、指輪ジュエリーとしての新しい感覚の高質・異質感・審美感を醸し出すことを可能とした新技術に基づき開発した装飾指輪を提供するものである。
従来、指輪の素材として、ステンレス、白金、金、プラチナ等の貴金属を使用し、これらの外周面を研磨して光沢を出して高価なジュエリー商品としている。また、この外周面の一か所に高価なダイヤモンドを付着し、外周面にダイヤモンドを並べたエタニティ指輪とし、更に、外周面を多角型の多面体にカットして高価なジュエリーと成し、指輪の経済的価値を高める事に終始していた。これらの指輪は、装飾的な美的価値よりは、その金属自体やダイヤモンド他の経済的取引価格が高価か低価かが、指輪の価値判断になっていた。即ち、高価な指輪を指に嵌める事が心理的満足感・心理的優越感・高い美的感覚だとの思い込み(装着者の人柄を最大限に醸し出し演出する知的効果、洋服との審美的な感覚は、軽視されがち)となっていた。
上記公知の指輪は愛用者にとって、審美感を忘れ、経済的に高価だから美的であるとの思い込みの単調さに飽きている賢者も増えている。即ち、単純な金属色や単純なデザインに飽き、高い審美感を求める愛用者達は、日本の伝統的で各種色彩(渋さ、深み)が審美感を放っている1つの素材となる漆が持つ(わび・さび他)を指輪に適用すれば、ジュエリーとしての指輪の新たな美的世界が到来する可能性を期待していた。また、本願出願人も、上記美的世界の現実に挑戦すべく、漆材料を主体として光硬化樹脂他も指輪に適用可能とする装飾指輪の新技術の開発を続けて来た。
然し乍ら、上記漆材は、指輪のような金属素材との接合性が弱く、軽い衝撃でも漆が金属表面から剥離すると言う問題があり、実用化が困難視されている。それにも関わらず、一部製造業者は、漆は、指輪のような金属素材との接合性が弱くて軽い衝撃で漆が金属表面から剥離すると言う問題を抱えながらも、商品化を急いでいる様相である。
上記漆材は、古くから日本の伝統的技法として、お椀、お箸、受け皿、櫛、お盆、ブローチ等の比較的平面の多い部材の平面部に、多層塗りして漆独特の審美感を醸し出している商品がある。この商品の一部を特許文献から紹介すれは、蒔絵における立体的な装飾文様の表現を低廉かつ良好に実現することを可能とするものがある。その構成は、被加飾材13の表面に対し、漆や接着剤等の中間接着層2を介して硬質性金属材料からなる金属粒子17を装飾文様18として形成するように接合して、胴ずり工程においてコンパウンドや磨き粉等を用いて研ぎ作業を施したときにおける装飾文様18の摩耗をなくし、例えば比較的簡易な平蒔絵の工程を行った場合であっても高蒔絵に相当する立体的な表現を容易に可能としたものである(例えば、特許文献1参照。)。
更に、アクリル樹脂基板の多重層素材の製造を容易かつ効率的に行うことを可能とする。その構成は、アクリル樹脂基板1,2に漆材を塗布して漆層3,4を形成する工程と、前記漆層3,4の硬化が始まった時点で当該漆層3,4の上に他のアクリル樹脂基板7,8を配置して貼着する工程とを備えたことにより、アクリル樹脂基板1,2同士の間に漆層3,4を挟み込んだ際に、アクリル樹脂が重合反応するときのモノマーから排出される酸素と水分を漆層3,4の重合反応に寄与させて漆層3,4の乾燥が早期に行われ、かつ漆の塗膜が良好な美観状態に維持される構成としたものである(例えば、特許文献2参照。)。
特開2007−230231号公報 特開2014−46670号公報
上記特開2007−230231号公報は、被加飾材13の表面に対し、漆や接着剤等の中間接着層2を介して硬質性金属材料からなる金属粒子17を装飾文様18として形成するものであるから、チタンやステンレス等の硬質性金属材料からなる円弧状に湾曲する指輪の外周面に、漆材を塗布して漆層を形成する技術ではないから、この技術を指輪に活用でないと言う問題がある。
また、上記特開2014−46670号公報は、アクリル樹脂基板1,2に漆材を塗布して漆層3,4を形成する技術であるから、チタンやステンレス等の硬質性金属材料からなる円弧状に湾曲する指輪の外周面に、漆材を塗布して漆層を形成する技術ではなく、この技術を指輪に活用でないと言う問題がある。
本考案は、上記各公知例における技術とは全く異なり、チタンやステンレス等、特にチタンの硬質性金属材料からなる指輪の外周面に、漆材を剥がれ難く塗布して形成する漆層の新技術を提供する。更に、漆材と同じく深みの有る幻想的なパステルカラーを放つ、ホログラムと紫外線硬化樹脂からなる素材を、チタンの指輪に装飾する渋みと幻想的な色彩を放つ装飾指輪を開発した。
上記目的を達成するべく本考案の請求項1による指輪は、チタンやステンレスなどの硬質性金属材料がリング状に形成され外周断面を平坦面又は凹状面とした輪体と、上記輪体の外周断面の平坦面又は凹状面に充填固化させた装飾材と、からなることを特徴とする。
また、本考案の請求項2の装飾指輪は、請求項1記載の装飾指輪において、上記装飾材は、紫外線硬化樹脂又は自然硬化樹脂であることを特徴とする。
また、本考案の請求項3の装飾指輪は、請求項2記載の装飾指輪において、上記装飾材は、上記輪体の外周断面の平坦面又は凹状面に巻付けたテープ又は短片のホログラムが付着され、上記ホログラムの上面に透明な紫外線硬化樹脂又は自然硬化樹脂を単層又は多層に充填されたことを特徴とする。
また、本考案の請求項4の装飾指輪は、請求項1記載の装飾指輪において、上記装飾材は、上記輪体の外周断面の平坦面又は凹状面に塗布された基礎漆の上面に吸湿性の有る糸が疎らに巻かれており、上記基礎漆とこの上面に巻かれた糸の上面に対して漆材を薄層に塗布と乾燥を繰返し形成した多層漆の最外周表面が磨かれた構成であることを特徴とする。
また、本考案の請求項5の装飾指輪は、請求項4記載の装飾指輪において、上記多層漆塗りした積層漆の最外周表面又はこの内部に、色彩の異なる漆材を連続又は不連続の模様状に塗布固着されていることを特徴とする。
また、本考案の請求項6の装飾指輪は、請求項4記載の装飾指輪において、上記多層漆塗りした積層漆の最外周表面又は内部に、パール粉、金及び金粉、白金、ダイヤ粉等の装飾片が任意な模様状に埋設された構成であることを特徴とする。
また、本考案の請求項7の装飾指輪は、請求項1から請求項6に記載のいずれか1項記載の装飾指輪において、同一又は異なる装飾材からなる装飾指輪は、少なくとも一対又はこれ以上にコンビネーション連結された構成を特徴とする。
本考案の請求項1の装飾指輪によると、チタンやステンレスなどの硬質性金属材料がリング状に形成され外周断面を平坦面又は凹状面とした輪体と、上記輪体の外周断面の平坦面又は凹状面に充填固化させた装飾材とで構成したから、チタンやステンレスなどの硬質性金属材の表面を磨いただけの金属材の単純な冷たい感覚とは異なり、装飾材により多彩な色彩や配色の色取りが可能となる。
これにより、単純な色彩の従来の指輪とは異なり、服装や年齢・男女別、年齢別等の様々な、シーンや雰囲気、目的に応じたデザインや色彩が無限に選択でき、従来の指輪では得られない特別な効果が得られる。また、外周断面を平坦面又は凹状面とした輪体であるから、平坦面又は凹状面に装填される装飾材は、凸状にも平面状にも立体的に造形できる。更に、硬質性金属材にチタンを使用すると、チタンが持つ、血流促進効果が得られるから、例えば、右指に嵌めると右肩の肩凝りをほぐす効果も得られる。勿論、左指に嵌めれば左肩の肩凝りをほぐす効果も得られる。
また、請求項2の装飾指輪によると、請求項1記載の装飾指輪において、上記装飾材は、紫外線硬化樹脂又はその他の自然硬化樹脂とした。特に、紫外線硬化樹脂は硬化する前の造形作業が容易であり、任意の形状を呈する装飾材の製作作業と、光を照射することで直ちに硬化するから、その製造・作業効率が良い。また、自然硬化樹脂の場合も同様である。
また、請求項3の装飾指輪によると、上記装飾材は、上記輪体の外周断面の平坦面又は凹状面に巻付けたテープ又は短片のホログラムを付着させ、上記ホログラムの上面に透明な紫外線硬化樹脂又は自然硬化樹脂を単層又は多層に充填させた。これにより、指輪の輪体の平坦面又は凹状面にテープ又は短片のホログラムに照射光が煌びやかで幻想的な反射光となって透明な紫外線硬化樹脂を介して外部に放射され、幻想的な雰囲気の世界を指輪から得られる。この反射光は、ホログラムをUV樹脂又は自然硬化樹脂でコーティング(保護)したから、これを透過して得られる。
また、請求項4の装飾指輪によると、上記装飾材は、上記装飾材は、上記輪体の外周断面の平坦面又は凹状面に塗布された基礎漆の上面に吸湿性の有る糸が疎らに巻かれており、上記基礎漆とこの上面に巻かれた糸の上面に対して漆材を薄層に塗布と乾燥を繰返し形成した多層漆の最外周表面が磨かれた構成とした。これで、金属表面との強固な接合・固着、即ち耐久性に優れた装飾指輪が得られる。しかして、上記漆の表面外周は次の漆を塗布と乾燥を繰り返えした多層漆塗りが可能となる。即ち、指輪の外周面を漆で装飾するという新規で多様性の有る美的感覚に溢れた指輪が提供できる。更に、硬質性金属材にチタンを使用すると、チタンが持つ、血流促進効果が得られるから、例えば、右指に嵌めると右肩の肩凝りをほぐす効果も得られる。勿論、左指に嵌めれば左肩の肩凝りをほぐす効果も得られる。
また、請求項5の装飾指輪によると、上記多層漆塗りした積層漆の最外周表面又はこの内部に、色彩の異なる漆材を連続又は不連続の模様状に塗布固着されたから、単色の漆だけの装飾材に限定された指輪にとどまらず、多様なデザイン性と多様な審美感を放ち、真に奥深い漆材の特質を発揮した全く審美感に溢れた装飾指輪が提供できる。即ち、洋服や和服を問わず、各種衣類や他の装飾品とのバランスを考慮したあらゆるデザイン、色彩に合致(マッチング)させられる装飾指輪が提供できる。更に、硬質性金属材にチタンを使用すると、チタンが持つ、血流促進効果が得られるから、例えば、右指に嵌めると右肩の肩凝りをほぐす効果も得られる。勿論、左指に嵌めれば左肩の肩凝りをほぐす効果も得られる。
また、請求項6の装飾指輪によると、上記多層漆塗りした積層漆の最外周表面又は内部に、パール粉、金及び金粉、白金、ダイヤ粉等の装飾片が任意な模様状に埋設された構成であるから、請求項5の装飾指輪の効果にとどまらず、多層漆塗りの内部から表面にパール粉、金及び金粉、白金、ダイヤ粉等の装飾片が異質の光沢を放ち、真に奥深い漆材と装飾片との異質感が神秘的雰囲気を醸し出す効果が得られる。勿論、硬質性金属材にチタンを使用すると、チタンが持つ、血流促進効果が得られるから、例えば、右指に嵌めると右肩の肩凝りをほぐす効果も得られる。勿論、左指に嵌めれば左肩の肩凝りをほぐす効果も得られる。
また、請求項7の装飾指輪によると、請求項1から請求項6に記載のいずれか1項記載の装飾指輪において、同一又は異なる装飾材からなる装飾指輪を、少なくとも一対又はこれ以上にコンビネーション連結させた構成としたから、各々の装飾指輪が持つ個性的な漆塗りの色彩や図柄は、隣接し合う装飾指輪との連係感や分別感が醸し出される効果が得られる。即ち、異なる一対以上の装飾指輪を1つの指に嵌めることでコンビネーション連結された各装飾指輪間が作り出す幻想的な図柄は、従来のステンレス、白金、金、プラチナ等からなる単純色では、到底得られない新規な審美的な効果である。勿論、硬質性金属材にチタンを使用すると、チタンが持つ、血流促進効果が得られる。
本考案の各実施態様を示し、各装飾指輪の断面図と斜視図と拡大断面図である。 本考案の第3及び第4実施態様を示し、要部の拡大図と工程断面図である。 本考案の第1及び第2実施態様を示し、要部の拡大図と工程断面図である。 本考案の第5実施の形態を示し、複数個の指輪を指に嵌めた使用例の斜視図及び部分図である。 各実施態様による実際の装飾指輪の写真を示す。
以下、図1乃至図5を参照して本考案の装飾指輪について、各実施の形態を順次に説明する。
本考案の第1〜第5実施の形態となる各装飾指輪10,20,30,40は、図1に全体構成を示す。上記各指輪は、チタンC又はステンレスWなどの硬質性金属材料がリング状に形成され外周断面を平坦面11又は凹状面12とした輪体100,200と、上記輪体の外周断面の平坦面11又は凹状面12に充填固化させた装飾材50又は60と、70又は80からなる。上記各装飾指輪10,20,30,40の構成について説明する。
先ず、第1実施態様の装飾指輪10は、輪体100において平坦面11の外周面にホログラム(テープ又は短片)Hを貼付け、この上面に紫外線硬化樹脂(UV樹脂)S又は自然硬化樹脂S1を被覆させた装飾材50からなる。また、第2実施態様の装飾指輪20は、輪体200において凹状面12の外周面にホログラム(テープ又は短片)Hを貼付け、この上面に紫外線硬化樹脂(UV樹脂)S又は自然硬化樹脂S1を被覆させた装飾材50からなる。
また、第3実施態様の装飾指輪30は、輪体100において平坦面11の外周面に漆U1を接着させ、この上に糸Yを荒く巻付けて漆U1と接着させる。更に、この上面に漆U2,U3・・・を繰返し多層重ねに塗り、表面の漆を磨いた装飾材70からなる。また、第4実施態様の装飾指輪40は、輪体200において凹状面12の外周面に漆U1を接着させ、この上に糸Yを荒く巻付けて漆U1と接着させる。更に、この上面に漆U2,U3・・・を繰返し多層重ねに塗り、表面の漆Uxを磨いた装飾材80からなる。
続いて、上記第1及び第2実施態様の装飾材50,60を使用した装飾指輪10,20の詳細構成を説明する。図3(a)(b)において、装飾指輪10,20は、輪体100や200の平坦面11や凹状面12の外周面に、各種色彩を放つ各種ホログラムH(一色又は多色に配列される)を小片hとして貼付けられている。この上面を樹脂で透明に被覆(コーティング)すべく、透明度の有る紫外線硬化樹脂(UV樹脂)Sを単層又は多層に充填させる。この手順は、紫外線硬化樹脂(UV樹脂)Sを単層盛りの場合は、厚く単層盛り後に紫外線を照射することで固化して被覆される。また、紫外線硬化樹脂(UV樹脂)Sを多層に充填するには、(UV樹脂)Sを薄く単層盛りと紫外線照射による固化とを、繰り返して所定の厚さまで、紫外線硬化樹脂(UV樹脂)Sを盛り上げる。最後に、図3(c)に示すように、その(UV樹脂)Sの表面を適宜な公知磨き手段で磨き上げられる。また、他の実施例として、ホログラムHは図3(b)に示すように、テープH0(h0)として巻き付け、更に、自然硬化樹脂S1を使用しても良い。
これで、内部の各種ホログラムH,H0が透明(樹脂色に染められた透明色)に光を透過させて七色に可視され、ジュエリーとしての価値を発揮する。更に、上記各指輪100,200を、チタンCで構成すれば、チタンが持つ、血流促進効果が得られる。例えば、右指に嵌めると右肩の肩凝りをほぐす効果も得られる。勿論、左指に嵌めれば左肩の肩凝りをほぐす効果が得られる。
上記各種ホログラムH,H0としては、公知な部材として、パターンホログラム、オリジナルホログラム、ポジションホログラム、PRS(浮彫)他のものが適宜使用される。また、紫外線硬化樹脂(UV樹脂)Sや自然硬化樹脂S1は、市販されている各種製品が使用可能である。また、硬化用の紫外線光源機器も適宜市販製品が使用可能である。
しかして、上記第1及び第2実施態様の装飾指輪10,20によれば、チタンやステンレスなどの硬質性金属材料がリング状に形成され外周断面を平坦面11又は凹状面12とした輪体100,200と、上記輪体の外周断面の平坦面又は凹状面に充填固化させた装飾材50,60とで構成したから、チタンCやステンレスWなどの硬質性金属材の表面を磨いただけの金属材の単純な冷たい感覚からなる指輪とは異なり、多彩な色彩による配色の色取りが可能となる。これにより、単純な色彩の従来の指輪から、服装や年齢・男女別、年齢別等の様々な、シーンや雰囲気、目的に応じたデザインや色彩が無限に選択できるから、従来の指輪では得られない特別な効果が得られる。また、外周断面を平坦面11又は凹状面12の輪体であるから、平坦面又は凹状面に装填される装飾材50,60は、凸状にも平面状にも立体的に造形できる。更に、硬質性金属材にチタンを使用すると、チタンが持つ、血流促進効果が得られる。
更に、上記装飾材は、紫外線硬化樹脂のUV樹脂とすれば、硬化する前の造形作業が容易であり、任意の形状を呈する装飾材の製作作業と、光を照射することで直ちに硬化するから、その製造・作業効率が良い。また装飾指輪10,20によると、上記装飾材50,60は、上記輪体の外周断面の平坦面又は凹状面にテープ状h0又は短片hのホログラムH,H0を付着させ、上記ホログラムの上面に透明な紫外線硬化樹脂Sや自然硬化樹脂S1を単層又は多層に充填させたから、指輪の輪体の平坦面又は凹状面にテープ状又は短片のホログラムH,H0により、照射光が煌びやかで幻想的な反射光となって透明な紫外線硬化樹脂Sや自然硬化樹脂S1を介して外部に放射され、幻想的な雰囲気の世界を指輪から得られる。この反射光は、シート状短片のホログラムをUV樹脂Sや自然硬化樹脂S1でコーティング(保護)したから、長期間に渡り透過が得られる。
続いて、本考案の本命である第3実施態様の装飾指輪30は、図2(a)に示すように、輪体100において平坦面11の外周面には、漆U1を接着させ、この上に例えば、吸湿性の良い麻製の糸Yを荒く巻付け、漆U1と接着させる。更に、この上面に漆U2,U3・・・を繰返し多層重ねに塗り、表面の漆Uxを磨いた装飾材70からなる。また、第4実施態様の装飾指輪40は、図2(b)に示すように、輪体200において凹状面12の外周面には、漆U1を接着させ、この上に例えば、吸湿性の良い麻製の糸Yを荒く巻付け、漆U1と接着させる。更に、この上面に漆U2,U3・・・を繰返し塗り付けと乾燥を繰返して多層重ねに塗り、表面の漆Uxを磨いた装飾材80からなる。勿論、装飾材70と装飾材80とは、同一構成体である。両者の相違点は、輪体100において平坦面11の外周面に装着するか、輪体200において凹状面12の外周面に装着したかである。これにより、輪体100においては、装飾材70が全面漆仕上げとなり、角を硬いものに触れて、強くぶつけると欠け易い。輪体200においては、凹状面12の外周面に装着されているから、突出した両外周部(イ)(ロ)が装飾材80の欠けを保護するとともに、中心部の装飾材80と両縁の両外周部(イ)(ロ)とが、特徴的なコントラストを醸し出すから、優れた審美眼的効果が得られる。
以下、図2(c)〜(f)により、再度、輪体200の凹状面(外周面)12に漆U1,U2,U3・・・の装飾材80を装着する製造工程を詳細に説明する。先ず、輪体200において、図2(c)に見るよう凹状面12の外周面に漆U1を接着させ、この上に例えば、吸湿性の良い麻製の糸Yを荒く巻付け、漆U1と接着させる。更に、この上面に漆U2,U3・・・を繰返し多層重ねに塗り、外周表面の漆Uxを磨いて装飾材80となる。即ち、図2(d)に見るよう、糸Yの上面に、1層目の漆U1,2層目のU2,3層目のU3・・・と、漆の塗布と乾燥とを繰返し、図2(e)(g)に示すように外周表面の漆Uxまで、多層重ね塗りする。最後に、図2(f)に示すように、多層重ね塗りした表面Uxを磨いて光沢感に溢れた装飾材80を得る。尚、上記輪体100の平坦面11に漆U1,糸Y、 U2,U3・・・の装飾材70を装着する製造工程も同様である。
上記漆U1,U2,U3・・Uxの乾燥方法は、基本的に公知の漆と、この乾燥方法が適用される。具体的には、精製透漆には、透素黒目、木地呂、赤地呂、油なし朱合他。精製黒漆には、黒素黒目、黒呂色、油なし花塗、黒艶消、黒箔下他、人工漆例えば、カシューの合成樹脂塗料(合成漆)も適用される。
尚、漆が乾燥する原理は、漆液中のラッカーゼ酵素が空気中の水分から酸素を取り込み、ウルシオールを酸化重合させて硬化することが知られている。従って、適当な湿度と、酸化重合するための温度が必要。漆が硬化するには、温度が24℃〜28℃で、湿度が70%〜85%時が適している。この条件から外れた環境では、乾き難く、塗り肌が悪くなる等の支障が出る。漆乾燥は自然な化学反応であるから、硬化する指触乾燥までに数時間〜10時間を要する。本考案の指輪30,40は、漆が少量のため、上記時間よりも大幅に短縮された新規な技法により乾燥させている。
尚、多彩な色彩・美的感覚を醸し出すために、図2(g)に示すように、第4実施態様の装飾材70,80は、上記多層漆塗り表面(濃紺、黒色他)Uxに、色彩の異なる漆(朱色他)Uzを表面Uxと同時又は後から連続又は不連続に塗布させ、図2(h)に示すように、乾燥固化後に、磨いて仕上げられる。勿論、上記色彩の異なる漆Uzは、漆の他、パール粉、金及び金粉、白金、ダイヤ粉等の装飾片S0とし、この装飾片S0(J)の一つ乃至複数個を多層漆塗りの内部に埋設させることが可能である。しかして、上記漆表面Uxに装飾片S0(J)を露出又は埋没させた構成とすることも自由に施せる。
上記多層漆塗りの表面内に、パール粉、金及び金粉、白金、ダイヤ粉等の装飾片S0(J)を任意な模様状に埋設させ、上記漆を磨いて表面に装飾片を露出させれば、多層漆塗りの内部から表面に異なる漆色及び模様や、パール粉、金及び金粉、白金、ダイヤ粉等の装飾片S0(J)が異質の光沢を放ち、真に奥深い漆材Ux,Uzと装飾片S0(J)との異質感が神秘的雰囲気を醸し出す効果が得られる。勿論、硬質性金属材にチタンCを使用すると、チタンが持つ、血流促進効果が得られる。
本考案の第5実施の形態を図4に示す。複数個の指輪を指に嵌めた使用例である。即ち、装飾指輪において、同一又は異なる装飾材50,60,70,80からなる装飾指輪10,20,30,40を、少なくとも一対10,20又はこれ以上20,30,40にコンビネーション連結させた図柄構成としたものである。
図4(a)は、同一又は異なる装飾材50,60,70,80からなる装飾指輪10,20,30,40を2連嵌めした状態。図4(b)は3連20,30,40で、色彩の異なる漆(朱色他)Uzを表面Uxに図柄を関連させて梅他の枝模様としたもの。図4(c)は、2連嵌めで、色彩の異なる漆(朱色他)Uzを表面Uxに斜線として塗り、右上がりの斜線模様や、一方の指輪を逆に嵌めてハの字模様とする。更に、2連嵌めにおいて、両方の装飾指輪30,40に半分のハート模様を漆(朱色他)Uzの表面Uxに塗り、両漆(朱色他)Uzを合わせてハートが造形される。この他、色々な模様が造形できる。更には、各装飾指輪10,20,30,40の幅も、広・狭の変化を持たせ、広・狭の組み合わせによる造形も、装着者(使用者)の意のままに変更した創作が可能である。更に、漆材Uと装飾片S0(J)との組み合わせによるコンビネーション連結も自由にできる。
図5の写真は、装飾材60,80からなる装飾指輪20,40の個々及び組み合わせを示す。具体的には、図5(a)は、装飾指輪20,40を示す。また、図5(b)は、装飾指輪20,20を示す。Hはホログラム、Sは(UV樹脂)、S1は自然硬化樹脂である。
上記各々の装飾指輪10,2,30,40が持つ個性的な色彩や図柄は、隣接し合う装飾指輪との連係感や分別感、立体感が醸し出される効果が得られる。即ち、異なる一対以上の装飾指輪を1本の指や隣り合う指に複数嵌めることでコンビネーション連結された各装飾指輪間が作り出す審美的・流麗・幻想的な図柄が得られる。即ち、従来のチタン、ステンレス、白金、金、プラチナ等だけからなる指輪の単純色では、到底得られない新規な審美的・流麗・幻想的な効果が発揮される。勿論、硬質性金属材にチタンを使用すると、チタンが持つ、血流促進効果が得られる
本考案は、上記各実施態様に限定されない。即ち、吸湿性の良い麻製の糸Yに替えて任意の糸も適用される他、個々の装飾指輪10,2,30,40において細部における設計変更、図柄変更、コンビネーション変更が自由に行えること勿論である。
11 平坦面
12 凹状面
10,2,30,40 装飾指輪
50,60,70,80 装飾材
100 輪体
200 輪体
U,U1,U2,U3・・漆
Uz 漆(朱色他)
Ux 表面の漆
C チタン
W ステンレス
H ホログラム
H0 テープ状のホログラム
J 埋込装飾片
S 紫外線硬化樹脂(UV樹脂)
S1 自然硬化樹脂
S0(J) 装飾片
Y 糸

Claims (7)

  1. チタンやステンレスなどの硬質性金属材料がリング状に形成され外周断面を平坦面又は凹状面とした輪体と、上記輪体の外周断面の平坦面又は凹状面に充填固化させた装飾材と、からなることを特徴とする装飾指輪。
  2. 上記装飾材は、紫外線硬化樹脂又は自然硬化樹脂であることを特徴とする請求項1記載の装飾指輪。
  3. 上記装飾材は、上記輪体の外周断面の平坦面又は凹状面に巻付けたテープ又は短片のホログラムが付着され、上記ホログラムの上面に透明な紫外線硬化樹脂又は自然硬化樹脂を単層又は多層に充填されたことを特徴とする請求項2記載の装飾指輪。
  4. 上記装飾材は、上記輪体の外周断面の平坦面又は凹状面に塗布された基礎漆の上面に吸湿性の有る糸が疎らに巻かれており、上記基礎漆とこの上面に巻かれた糸の上面に対して漆材を薄層に塗布と乾燥を繰返し形成した多層漆の最外周表面が磨かれた構成であることを特徴とする請求項1記載の装飾指輪。
  5. 上記多層漆塗りした積層漆の最外周表面又はこの内部に、色彩の異なる漆材を連続又は不連続の模様状に塗布固着されていることを特徴とする請求項4記載の装飾指輪。
  6. 上記多層漆塗りした積層漆の最外周表面又は内部に、パール粉、金及び金粉、白金、ダイヤ粉等の装飾片が任意な模様状に埋設された構成であることを特徴とする請求項4記載の装飾指輪。
  7. 請求項1から請求項6に記載のいずれか1項記載の装飾指輪において、同一又は異なる装飾材からなる装飾指輪は、少なくとも一対又はこれ以上にコンビネーション連結された構成を特徴とする装飾指輪。
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