JP3209859B2 - 印刷装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】本発明は、外部装置から入力される制御コ
ードや文字コード等を解析し印刷処理を行う印刷装置に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、外部装置から制御コードや文字コ
ード等を印刷装置に送信し印刷を行う印刷装置におい
て、１ページ分の印刷データをビットマップ展開し格納
するための描画メモリが用紙サイズ分ない場合、出力画
像が欠けてしまうことが起きる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来、このような時で
も「描画メモリが不足している印刷を実行する（画像が
欠ける可能性がある）」、「印刷結果に画像が欠けてし
まった部分がある」、といった情報がユーザに明示され
ることなく印刷が実行されてしまい、印刷結果を実際に
みることで正しい出力が得られたかどうかを判断してい
た。

【０００４】これはユーザにとっては不親切であり、正
しく印刷されなかったことを見逃してしまうという問題
点があった。

【０００５】また、描画メモリが不足している場合、描
画メモリがカバーするページ（用紙）の範囲は固定的に
決められていたため、それ以外の範囲に描画を行ってい
る（塗りつぶしドットが存在する）データは絶対に正し
い出力を得ることはできないという問題点もあった。

【０００６】このように、外部装置側のアプリケーショ
ンで編集された印刷情報を、例えばプリントドライバ等
の指示画面で指示した用紙サイズに見合うビットマップ
を格納する描画メモリを印刷装置本体側のメモリ資源で
は確保できない場合、何等その旨が報知されておらず、
所望とする印刷情報が欠落してしまうという問題点があ
った。

【０００７】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、外部装置から入力される印刷データで
指定されたページサイズでビットマップデータを前記描
画メモリのメモリ容量内で展開可能かどうかを判定した
際に、展開不可と判定された場合に、その旨の印刷開始
前に報知し、報知後、自動的に、あるいは前記描画メモ
リの展開可能なページ範囲を指定し、該ページ範囲指定
に基づいて前記描画メモリに対して前記印刷データに応
じたビットマップデータを収めるように指定されたペー
ジ範囲を調整することにより、たとえ描画メモリの容量
内で入力された印刷データ全てを描画不可となった場合
でも、指定されたページ範囲内でイメージデータを描画
して、画像欠落が生じてもユーザが指定したページ範囲
あるいは自動的に調整されたページ範囲の画像を正常に
出力することができる印刷装置を提供ことである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明に係る第１の発明
は、外部装置から制御コードや文字コードなどの印刷デ
ータを受信し印字動作を印刷装置本体で行う印刷装置に
おいて、印刷データをビットマップ展開し格納するため
の描画メモリと、前記印刷データで指定されたページサ
イズでビットマップデータを前記描画メモリのメモリ容
量内で展開可能かどうかを判定する判定手段と、前記判
定手段により展開不可と判定された場合に、その旨の印
刷開始前に報知する報知手段と、前記報知手段による報
知後、前記描画メモリの展開可能なページ範囲を指定す
る指定手段と、前記判定手段によるページ範囲指定に基
づいて前記描画メモリに対して前記印刷データに応じた
ビットマップデータを収めるように指定されたページ範
囲を調整する調整手段と、を有するものである。

【０００９】本発明に係る第２の発明は、外部装置から
制御コードや文字コードなどの印刷データを受信し印字
動作を印刷装置本体で行う印刷装置において、印刷デー
タをビットマップ展開し格納するための描画メモリと、
前記印刷データで指定されたページサイズでビットマッ
プデータを前記描画メモリのメモリ容量内で展開可能か
どうかを判定する判定手段と、前記判定手段により展開
不可と判定された場合に、その旨の印刷開始前に報知す
る報知手段と、前記描画メモリに対して前記印刷データ
に応じたビットマップデータを収めるように指定された
ページ範囲を調整する調整手段とを有するものである。

【００１０】本発明に係る第３の発明は、前記報知手段
は、前記判定手段により展開不可と判定された場合に、
その旨を印刷開始前に印刷装置本体の操作パネルに対し
て報知するものである。

【００１１】本発明に係る第４の発明は、前記指定手段
は、前記描画メモリの展開可能なページ範囲を外部装置
からのコマンドで指定するものである。

【００１２】

【００１３】

【００１４】

【００１５】

【００１６】

【００１７】

【００１８】

【００１９】

【００２０】

【００２１】

【００２２】

【００２３】

【００２４】

【００２５】

【００２６】

【００２７】

【００２８】

【実施例】以下、添付図面に従って本発明の実施例を詳
細に説明する。 〈レーザビームプリンタの説明〉本発明の構成を説明す
る前に、本実施例を適用するに好適なレーザビームプリ
ンタおよびインクジェットプリンタの構成について図１
を参照しながら説明する。なお、本実施例を適用するプ
リンタは、レーザビームプリンタおよびインクジェット
プリンタに限られるものではなく、他のプリント方式の
プリンタでもよいことは言うまでもない。

【００２９】図１は本発明を適用可能な印刷装置の構成
を示す断面図であり、例えばレーザビームプリンタ（Ｌ
ＢＰ）の場合を示す。

【００３０】図において、１０００はＬＢＰ本体（プリ
ンタ）であり、外部に接続されているホストコンピュー
タから供給される印刷情報（文字コード等）やフォーム
情報あるいはマクロ命令等を入力して記憶するととも
に、それらの情報に従って対応する文字パターンやフォ
ームパターン等を作成し、記録媒体である記録紙等に像
を形成する。１０１２は操作のためのスイッチおよびＬ
ＥＤ表示器等が配されている操作パネル、１００１はＬ
ＢＰ本体１０００全体の制御およびホストコンピュータ
から供給される文字情報等を解析するプリンタ制御ユニ
ットである。このプリンタ制御ユニット１００１は、主
に文字情報を対応する文字パターンのビデオ信号に変換
してレーザドライバ１００２に出力する。レーザドライ
バ１００２は半導体レーザ１００３を駆動するための回
路であり、入力されたビデオ信号に応じて半導体レーザ
１００３から発射されるレーザ光１００４をオン・オフ
切り換えする。

【００３１】レーザ光１００４は回転多面鏡１００５で
左右方向に振らされて静電ドラム１００６上を走査露光
する。これにより、静電ドラム１００６上には文字パタ
ーンの静電潜像が形成されることになる。この潜像は、
静電ドラム１００６周囲に配設された現像ユニット１０
０７により現像された後、記録紙に転写される。この記
録紙にはカットシートを用い、カットシート記録紙はＬ
ＢＰ１０００に装着した用紙カセット１００８に収納さ
れ、給紙ローラ１００９および搬送ローラ１０１０と搬
送ローラ１０１１とにより、装置内に取り込まれて、静
電ドラム１００６に供給される。 〔第１実施例〕 〈プリンタ制御システムの説明（図２）〉図２は本発明
の実施例を示すプリンタ制御システムの構成を説明する
ブロック図である。

【００３２】ここでは、レーザビームプリンタ（図１）
を例にして説明する。なお、本発明の機能が実行される
のであれば、単体の機器であっても、複数の機器からな
るシステムであっても、ＬＡＮ等のネットワークを介し
て処理が行われるシステムであっても本発明を適用でき
ることは言うまでもない。

【００３３】図において、３０００はホストコンピュー
タで、ＲＯＭ３のプログラム用ＲＯＭに記憶された文書
処理プログラム等に基づいて図形，イメージ，文字，表
（表計算等を含む）等が混在した文書処理を実行するＣ
ＰＵ１を備え、システムデバイス４に接続される各デバ
イスをＣＰＵ１が総括的に制御する。

【００３４】また、このＲＯＭ３のプログラム用ＲＯＭ
には、ＣＰＵ１の制御プログラム等を記憶し、ＲＯＭ３
のフォント用ＲＯＭには上記文書処理の際に使用するフ
ォントデータ等を記憶し、ＲＯＭ３のデータ用ＲＯＭは
上記文書処理等を行う際に使用する各種データを記憶す
る。

【００３５】２はＲＡＭで、ＣＰＵ１の主メモリ，ワー
クエリア等として機能する。５はキーボードコントロー
ラ（ＫＢＣ）で、キーボード９や不図示のポインティン
グデバイスからのキー入力を制御する。６はＣＲＴコン
トローラ（ＣＲＴＣ）で、ＣＲＴディスプレイ（ＣＲ
Ｔ）１０の表示を制御する。

【００３６】７はメモリコントローラ（ＭＣ）で、ブー
トプログラム，種々のアプリケーション，フォントデー
タ，ユーザファイル，編集ファイル等を記憶するハード
ディスク（ＨＤ），フロッピーディスク（ＦＤ）等の外
部メモリ１１とのアクセスを制御する。

【００３７】８はプリンタコントローラ（ＰＲＴＣ）
で、所定の双方向性インタフェース（インタフェース）
２１を介してプリンタ１０００に接続されて、プリンタ
１０００との通信制御処理を実行する。

【００３８】なお、ＣＰＵ１は例えばＲＡＭ２上に設定
された表示情報ＲＡＭへのアウトラインフォントの展開
（ラスタライズ）処理を実行し、ＣＲＴ１０上でのＷＹ
ＳＩＷＹＧを可能としている。また、ＣＰＵ１は、ＣＲ
Ｔ１０上の不図示のマウスカーソル等で指示されたコマ
ンドに基づいて登録された種々のウィンドウを開き、種
々のデータ処理を実行する。

【００３９】プリンタ１０００において、１２はプリン
タＣＰＵで、ＲＯＭ１３のプログラム用ＲＯＭに記憶さ
れた制御プログラム等あるいは外部メモリ１４に記憶さ
れた制御プログラム等に基づいてシステムバス１５に接
続される各種のデバイスとのアクセスを総括的に制御
し、印刷部インタフェース１６を介して接続される印刷
部（プリンタエンジン）１７に出力情報としての画像信
号を出力する。

【００４０】また、このＲＯＭ１３のプログラムＲＯＭ
には、図３，４のフローチャートで示されるようなＣＰ
Ｕ１２の制御プログラム等を記憶する。ＲＯＭ１３のフ
ォント用ＲＯＭには上記出力情報を生成する際に使用す
るフォントデータ等を記憶し、ＲＯＭ１３のデータ用Ｒ
ＯＭにはハードディスク等の外部メモリ１４がないプリ
ンタの場合には、ホストコンピュータ上で利用される情
報等を記憶している。ＣＰＵ１２は入力部１８を介して
ホストコンピュータとの通信処理が可能となっており、
プリンタ内の情報等をホストコンピュータ３０００に通
知可能に達成されている。

【００４１】１９はＣＰＵ１２の主メモリ，ワークエリ
ア等として機能するＲＡＭで、図示しない増設ポートに
接続されるオプションＲＡＭによりメモリ容量を拡張す
ることができるように構成されている。

【００４２】なお、ＲＡＭ１９は、印刷データをビット
マップ展開し格納しておくための描画メモリ，環境デー
タ格納領域，その他のワーク領域等に用いられる。前述
したハードディスク（ＨＤ），ＩＣカード等の外部メモ
リ１４は、メモリコントローラ（ＭＣ）２０によりアク
セスを制御される。外部メモリ１４は、オプションとし
て接続され、フォントデータ，エミュレーションプログ
ラム，フォームデータ等を記憶する。また、入力部１８
は前述した操作パネル１０２で操作のためのスイッチお
よびＬＥＤ表示器等が配されている。

【００４３】また、前述した外部メモリ１４は１個に限
らず、少なくとも１個以上備え、内蔵フォントに加えて
オプションフォントカード，言語系の異なる制御言語を
解釈するプログラムを格納した外部メモリを複数接続で
きるように構成されていてもよい。さらに、図示しない
ＮＶＲＡＭを有し、操作パネル１０１２からのプリンタ
モード設定情報を記憶するようにしてもよい。

【００４４】

【００４５】

【００４６】図３は本発明に係る印刷制御方法の第１実
施例を示すフローチャートである。なお、（１）〜
（４）は各ステップを示す。

【００４７】まず、ステップ（１）でホストコンピュー
タ３０００から入力された印刷データをどの用紙サイズ
にビットマップ展開すべきか決定する。これは印刷デー
タ中に含まれているコマンドによって決定されることも
あれば、操作パネル１０１２のパネルから指定されるこ
ともあるが、本発明ではその決定方法は限られたもので
はない。

【００４８】次に、ステップ（２）ではステップ（１）
で決定されたビットマップ展開すべき用紙サイズと現在
確保してある描画メモリのサイズを比較し同サイズ、も
しくは描画メモリの方が大きい場合、直ちに印刷データ
のビットマップ展開を実行する。逆に現在確保している
描画メモリの方が小さい場合は、ステップ（３）でその
旨（描画メモリが足りないため、出力画像が欠ける可能
性があるということ）を明示してからビットマップ展開
を実行する（４）。

【００４９】

【００５０】明示する方法は、ＬＥＤやＬＣＤなどによ
り操作パネル１０１２のパネル上に表示させる、ブザー
で警告する、ホストコンピュータ３０００へステータス
を送信しホストコンピュータ３０００のディスプレイ上
に表示させるなどいろいろ考えられるが、これらの方法
も限定されるものではなく、ユーザが知ることができれ
ばどのような方法でもよい。

【００５１】以上説明したように上記第１実施例によれ
ば、印刷データをビットマップ展開すべき用紙サイズよ
り描画メモリサイズが小さいため、出力画像が欠ける可
能性があることをユーザに明示することができる。 〔第２実施例〕図４は本発明に係る印刷制御方法の第２
実施例を示すフローチャートである。なお、（１）〜
（３）は各ステップを示す。

【００５２】先ず、ステップ（１）で、印刷データの用
紙サイズより小さい描画メモリに格納する。ステップ
（２）では、ステップ（１）で展開したビットマップの
塗りつぶしドット（黒ドット）が描画メモリがカバーし
ている範囲内に収まっているかどうかを判定し、範囲内
に収まっている場合は描画メモリがカバーしていない部
分を白ドットとして印刷することにより、正しい印字結
果を得ることができる。一方、ステップ（２）の判定
で、塗りつぶしドットが描画メモリがカバーしている範
囲の外にはみ出した場合、ステップ（３）でその旨（出
力画像に印字が欠けた部分が発生している）を明示す
る。

【００５３】第１０の発明は、外部装置等のホストコン
ピュータ３０００から制御コードや文字コードなどの印
刷データに基づくビットマップ展開して格納する描画メ
モリ（本実施例では、メモリ資源としてのＲＡＭ１９の
描画メモリとしての割り当てられた描画メモリ）を介し
て印刷装置本体で印字動作を行うプリンタ１０００の印
刷制御方法において、印刷データで指定されたページサ
イズでビットマップデータを前記描画メモリのメモリ容
量内で展開可能かどうかを判定する判定工程（図４のス
テップ（２））と、該判定に基づいてその旨を印刷開始
後に報知する報知工程（図４のステップ（３））とを実
行して、印刷データで指定されたページサイズでは印刷
装置本体側のメモリ資源で全てビットマップに展開でき
ない状態で印刷して印刷不良の可能性があることを印刷
後にユーザに確実に報知する。

【００５４】明示する方法は、ＬＥＤやＬＣＤなどによ
り操作パネル１０１２のパネル上に表示させる、ブザー
で警告する。ホストコンピュータ３０００へステータス
を送信しホストコンピュータ３０００のディスプレイ上
に表示させるなどいろいろ考えられるがこれらの方法は
限定されるものではなく、ユーザが知ることができれば
どのような方法でもよい。

【００５５】以上説明したように、上記第２実施例によ
れば、出力画像に欠けた部分が発生したことユーザに明
示することができる。すなわち、「描画メモリが用紙サ
イズ分ないが印刷を実行する」、「印刷結果の描画欠け
ている」といった状態に或る旨をユーザに確実に報知で
きる。 〔第３実施例〕第３実施例では、印刷データをＲＡＭ１
９上に確保されるフレームメモリ等の描画メモリ上にビ
ットマップ展開する際に、格納するための描画メモリが
展開すべき用紙サイズ分確保されていない場合、描画メ
モリがカバーするページ（用紙）の範囲をユーザが指定
できるようにする。

【００５６】図５は、図２に示したＲＡＭ上に確保され
る描画メモリと描画データとの対応を示す模式図であ
り、例えばＡ４サイズの描画メモリしか確保していない
時、リーガルサイズの印刷データを印字する時の描画メ
モリがカバーするページの範囲を指定する時の一例であ
る。

【００５７】図において、（ａ）〜（ｄ）はユーザが指
定可能な範囲指定例を示し、図中の太枠リーガルサイズ
の用紙枠を示し、斜線部はＡ４サイズの描画メモリがカ
バーする範囲（印刷可能な領域）を示す。

【００５８】

【００５９】上記のように構成された印刷装置では、す
なわち、図２に示した外部装置等のホストコンピュータ
３０００から制御コードや文字コードなどの印刷データ
を受信し印字動作を印刷装置本体で行う印刷装置におい
て、印刷データをビットマップ展開し格納するための描
画メモリ（本実施例では、メモリ資源としてＲＡＭ１９
の描画メモリとしての割り当てられた描画メモリ）と、
前記印刷データで指定されたページサイズでビットマッ
プデータを前記描画メモリのメモリ容量内で展開可能か
どうかを判定する判定手段（ＣＰＵ１２による）と、前
記判定手段により展開不可と判定された場合に、その旨
の印刷開始前に報知する報知手段ＣＰＵ１２による）
と、前記報知手段による報知後、前記描画メモリの展開
可能なページ範囲を指定する指定手段（印刷装置側ある
いは外部装置側いずれでもよい）と、前記判定手段によ
るページ範囲指定に基づいて前記描画メモリに対して前
記印刷データに応じたビットマップデータを収めるよう
に指定されたページ範囲を調整する調整手段ＣＰＵ１２
による）とを有し、ＣＰＵ１２により印刷データで指定
されたページサイズでビットマップデータを前記描画メ
モリのメモリ容量内に展開不可と判定された場合に、Ｃ
ＰＵ１２がその旨を印刷開始前に報知した後、指定手段
によるページ範囲指定に基づいてＣＰＵ１２が描画メモ
リ（ＲＡＭ１９）に対して前記印刷データに応じたビッ
トマップを収めるように指定されたページ範囲を図５に
示すように調整して、入力された印刷データを指定され
たページ範囲内で可能な限り正常な画像として印刷す
る。

【００６０】

【００６１】

【００６２】また、印刷装置本体側の指定手段（印刷装
置本体の操作パネル１０１２等）は、描画メモリ（ＲＡ
Ｍ１２）の展開可能なページ範囲を印刷装置本体のパネ
ルオペレーションで指定して、印刷装置本体側から印刷
データで指定されたページ範囲の調整するページ範囲を
指定する。

【００６３】また、外部装置側の指定手段（ホストコン
ピュータ３０００のＣＰＵ１）は、描画メモリ（ＲＡＭ
１２）の展開可能なページ範囲を外部装置からのコマン
ドで指定して、外部装置側から印刷データで指定された
ページ範囲の調整するページ範囲をコマンドで印刷装置
本体で指定する。

【００６４】図６は、図１に示したホストコンピュータ
３０００上で編集された印刷データの構成を説明する模
式図であり、例えば印刷データをリーガルサイズで編集
した場合に対応する。

【００６５】ユーザは印刷するデータの内容を考慮し、
適当な範囲を指定することで確保しているが、リーガル
サイズで編集した図６のような印刷データをリーガル用
紙に印刷したい場合、用紙の右側には塗りつぶしドット
が存在しないので、図５の（ａ）を指定することにより
正常な画像出力が得られることになる。

【００６６】なお、指定方法は操作パネル１０１２のパ
ネルオペレーション，ホストコンピュータ３０００から
コマンドを発行する等が考えられるがこれらの方法は限
定されるものではない。

【００６７】また、指定可能なページ範囲は図５の
（ａ）〜（ｄ）ようにいくつかの選択領域範囲パターン
の選択肢から選択するようにしてもよいし、任意の座標
値で指定するようにしてもよい。

【００６８】以上説明したように上記第３実施例によれ
ば、展開すべき用紙サイズ分の描画メモリがなくても正
常な画像出力を得る可能性を高めることができる。 〔第４実施例〕上記第３実施例では、描画メモリがカバ
ーするページ（用紙）の範囲をユーザが指定するとした
が、印刷データをビットマップ展開していく過程で塗り
つぶしドットがすべてカバーできるように、描画メモリ
がカバーするページの範囲を自動的に最適化していくよ
うにしてもよい。

【００６９】

【００７０】上記のように構成された印刷装置におい
て、外部装置から制御コードや文字コードなどの印刷デ
ータを受信し印字動作を印刷装置本体で行う印刷装置に
おいて、印刷データをビットマップ展開し格納するため
の描画メモリと、前記印刷データで指定されたページサ
イズでビットマップデータを前記描画メモリのメモリ容
量内で展開可能かどうかを判定する判定手段と、前記判
定手段により展開不可と判定された場合に、その旨の印
刷開始前に報知する報知手段と、前記描画メモリに対し
て前記印刷データに応じたビットマップデータを収める
ように指定されたページ範囲を調整する調整手段とを有
し、ＣＰＵ１２により印刷データで指定されたページサ
イズでビットマップデータを前記描画メモリのメモリ容
量内に展開不可と判定された場合に、ＣＰＵ１２がその
旨の印刷開始前に報知した後、ページ範囲指定に基づい
て調整手段が描画メモリに対して前記印刷データに応じ
たビットマップデータを収めるように指定されたページ
範囲を自動調整して、入力された印刷データを可能な限
り正常な画像として印刷する。

【００７１】以上説明したように上記第４実施例によれ
ば、第３実施例とは違い、印刷データの内容をあらかじ
め知っていなくても正常な画像出力を得る可能性を高め
ることができる。

【００７２】なお、本発明は、複数の機器から構成され
るシステムに適用しても、１つの機器から成る装置に適
用しても良い。また、本発明はシステムあるいは装置に
プログラムを供給することによって達成させる場合にも
適用できることは言うまでもない。

【００７３】

【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る第１
〜第４の発明によれば、外部装置から入力される印刷デ
ータで指定されたページサイズでビットマップデータを
前記描画メモリのメモリ容量内で展開可能かどうかを判
定した際に、展開不可と判定された場合に、その旨の印
刷開始前に報知し、報知後、自動的に、あるいは前記描
画メモリの展開可能なページ範囲を指定し、該ページ範
囲指定に基づいて前記描画メモリに対して前記印刷デー
タに応じたビットマップデータを収めるように指定され
たページ範囲を調整するので、たとえ描画メモリの容量
内で入力された印刷データ全てが描画不可となった場合
でも、指定されたページ範囲内でイメージデータを描画
して、画像欠落が生じてもユーザが指定したページ範囲
あるいは自動的に調整されたページ範囲の画像を正常に
出力することができるという効果を奏する。

【００７４】

【００７５】

【００７６】

【００７７】

【００７８】

【００７９】

【００８０】

【００８１】

【００８２】

【００８３】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を適用可能な印刷装置の構成を示す断面
図である。

【図２】本発明の実施例を示すプリンタ制御システムの
構成を説明するブロック図である。

【図３】本発明に係る印刷制御方法の第１実施例を示す
フローチャートである。

【図４】本発明に係る印刷制御方法の第２実施例を示す
フローチャートである。

【図５】図２に示したＲＡＭ上に確保される描画メモリ
と描画データとの対応を示す模式図である。

【図６】図１に示したホストコンピュータ上で編集され
た印刷データの構成を説明する模式図である。

【符号の説明】

１２ ＣＰＵ １３ ＲＯＭ １４ 外部メモリ １７ 印刷部 １９ ＲＡＭ １０００ プリンタ １００１ プリンタ制御ユニット ３０００ ホストコンピュータ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−203223（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−39973（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) G06F 3/12

Claims (4)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 外部装置から制御コードや文字コードな
   どの印刷データを受信し印字動作を印刷装置本体で行う
   印刷装置において、前記 印刷データをビットマップ展開し格納するための描
   画メモリと、 前記印刷データで指定されたページサイズでビットマッ
   プデータを前記描画メモリのメモリ容量内で展開可能か
   どうかを判定する判定手段と、 前記判定手段により展開不可と判定された場合に、その
   旨の印刷開始前に報知する報知手段と、前記報知手段による報知後、前記描画メモリの展開可能
   なページ範囲を指定する指定手段と、 前記判定手段によるページ範囲指定に基づいて前記描画
   メモリに対して前記印刷データに応じたビットマップデ
   ータを収めるように指定されたページ範囲を調整する調
   整手段と、 を有することを特徴とする印刷装置。
2. 【請求項２】 外部装置から制御コードや文字コードな
   どの印刷データを受信し印字動作を印刷装置本体で行う
   印刷装置において、 前記印刷データをビットマップ展開し格納するための描
   画メモリと、 前記印刷データで指定されたページサイズでビットマッ
   プデータを前記描画メモリのメモリ容量内で展開可能か
   どうかを判定する判定手段と、 前記判定手段により展開不可と判定された場合に、その
   旨の印刷開始前に報知する報知手段と、前記描画メモリに対して前記印刷データに応じたビット
   マップデータを収めるように指定されたページ範囲を調
   整する調整手段と、 を有することを特徴とする印刷装置。
3. 【請求項３】 前記報知手段は、前記判定手段により展
   開不可と判定された場合に、その旨を印刷開始前に印刷
   装置本体の操作パネルに対して報知することを特徴とす
   る請求項１または２記載の印刷装置。
4. 【請求項４】 前記指定手段は、前記描画メモリの展開
   可能なページ範囲を外部装置からのコマンドで指定する
   ことを特徴とする請求項１記載の印刷装置。