JP3208610U - 培養容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】プレートと、ウェルに挿入される筒状体を有するインサートとを備えた培養容器において、利便性が高く、コストの点で有利な培養容器を提供する。【解決手段】2つ以上の筒状体6および各筒状体6を連結する連結部を有するインサート片1、筒状体6を位置決めするために複数のインサート片1を係止するインサートガイド3、および、筒状体6が挿入されるプレート4を備えており、インサート片1の連結部に凹み部が設けられており、インサートガイド3に複数のインサート片1が隣接して係止された場合、凹み部がプレート4に連通する穴を形成する。【選択図】図8
Description
本考案は、細胞や組織などを培養するための容器およびその附属品に関する。
従来、細胞を培養するために、例えば6、12、24、48または96個のウェルを備えるマルチウェルプレートが用いられてきた。例えば、特開2004−261171号公報(特許文献1)には、ウェルを備えたウェルプレートと、該ウェルプレートに重ねられる挿入プレートとを備えるマルチウェルプレート組み立て品が開示され、挿入プレートは、開口底部に多孔質の膜を備えた挿入物を含み、培養する細胞は膜に付着し、多孔質の膜を介してウェルの中の培養液から栄養を取り入れることができることが示されている(特許文献1の段落[0002]など)。さらに、挿入プレートからウェルに連通する穴(アクセスポート)を設けることによって、ウェルに収容された培養液を定期的に交換できるようにすることが示されている(特許文献1の段落[0010]および図8など)。このようなウェルに挿入される構造(挿入物)の内外の培養液等を交換するための構造は、他にも、例えば、特表2004−521644号公報(特許文献2)などにも示されている(特許文献2の段落[0008]および図面など)。
さらに、例えば、特開平5−41978号公報(特許文献3)には、くぼみ区画(ウェル)を第1空間部分(円形部分)と第2空間部分(三角形部分)とからなるものとし、第1空間部分に筒状部材(ハウジング)を挿入し、第2空間部分に対して液体を出し入れするための手段を導入することを可能にする試験プレートが示され、さらに、複数の筒状部材(ハウジング)が一列に配置された一体ストリップが示されている(特許文献3の段落[0006]、[0009]および図面など)。
しかし、これらの文献に開示されたマルチウェルプレートおよび挿入プレートは、必ずしも利便性が高いものではなく、コストの点でも有利とはいえないものであった。
本考案の課題は、プレートと、ウェルに挿入される筒状体を有するインサートとを備えた培養容器において、利便性が高く、コストの点で有利な培養容器を提供することにある。
上記課題を解決するため、本考案者らが、鋭意研究を重ねる中で、驚くべきことに、複数のインサート片から構成されるインサートを用い、インサート片の一部に凹み部を設け、インサート片を並べて配置した場合に、凹み部によって培養液を交換するための穴(アクセスホール)を形成するように工夫することによって、上記課題が解消されることを見出し、さらに研究を進めた結果、本考案を完成するに至った。
したがって本考案は、以下の培養容器およびそれに用いるインサート片などに関する。
[1]2つ以上の筒状体および各筒状体を連結する連結部を有するインサート片、筒状体を位置決めするために複数のインサート片を係止するインサートガイド、および、筒状体が挿入されるプレートを備えており、
インサート片の連結部に凹み部が設けられており、インサートガイドに複数のインサート片が隣接して係止された場合、凹み部がプレートに連通する穴を形成する、培養容器。
[2]インサートガイドに設けられた突出部と、突出部に係合するインサート片の端部に設けられた孔とによって、インサート片が係止される、前記[1]に記載の培養容器。
[3]プレートが1つ以上のウェルを有し、筒状体が各ウェルに1つまたは複数挿入される、前記[1]または[2]に記載の培養容器。
[4]複数のインサート片からなるインサートによって、プレートの上面が実質的に覆われてなる、前記[3]に記載の培養容器。
[5]筒状体がピペット止め構造を備える、前記[1]〜[4]のいずれか一項に記載の培養容器。
[1]2つ以上の筒状体および各筒状体を連結する連結部を有するインサート片、筒状体を位置決めするために複数のインサート片を係止するインサートガイド、および、筒状体が挿入されるプレートを備えており、
インサート片の連結部に凹み部が設けられており、インサートガイドに複数のインサート片が隣接して係止された場合、凹み部がプレートに連通する穴を形成する、培養容器。
[2]インサートガイドに設けられた突出部と、突出部に係合するインサート片の端部に設けられた孔とによって、インサート片が係止される、前記[1]に記載の培養容器。
[3]プレートが1つ以上のウェルを有し、筒状体が各ウェルに1つまたは複数挿入される、前記[1]または[2]に記載の培養容器。
[4]複数のインサート片からなるインサートによって、プレートの上面が実質的に覆われてなる、前記[3]に記載の培養容器。
[5]筒状体がピペット止め構造を備える、前記[1]〜[4]のいずれか一項に記載の培養容器。
[6]プレートが、フィーダープレートまたは8行12列の96穴マルチウェルプレートである、前記[1]〜[5]のいずれか一項に記載の培養容器。
[7]インサート片が、8個または12個の筒状部が1列に連結部を介して連結されてなる、前記[6]に記載の培養容器。
[8]筒状体の下端に細胞培養用の膜が固定されてなる、前記[1]〜[7]のいずれか一項に記載の培養容器。
[9]筒状体の内部および/またはウェルの内部に培養液が注入される、前記[8]に記載の培養容器。
[10]細胞を、筒状体の下端に固定された膜の片面または両面、および/またはウェルの内部において培養するために用いる、前記[8]または[9]に記載の培養容器。
[11]着脱可能な蓋を備える、前記[1]〜[10]のいずれか一項に記載の培養容器。
[12]前記[1]〜[11]のいずれか一項に記載の培養容器に用いるための、インサート片。
[7]インサート片が、8個または12個の筒状部が1列に連結部を介して連結されてなる、前記[6]に記載の培養容器。
[8]筒状体の下端に細胞培養用の膜が固定されてなる、前記[1]〜[7]のいずれか一項に記載の培養容器。
[9]筒状体の内部および/またはウェルの内部に培養液が注入される、前記[8]に記載の培養容器。
[10]細胞を、筒状体の下端に固定された膜の片面または両面、および/またはウェルの内部において培養するために用いる、前記[8]または[9]に記載の培養容器。
[11]着脱可能な蓋を備える、前記[1]〜[10]のいずれか一項に記載の培養容器。
[12]前記[1]〜[11]のいずれか一項に記載の培養容器に用いるための、インサート片。
本考案に係る培養容器は、特許文献1および2のようにマルチウェルプレートの全部のウェルを使用する必要がない。すなわち、一部のウェルにだけインサート片を挿入して使用することができ、残りのウェルを別の機会に使用することができるので、経済性に優れている。また、各インサート片を試験の一群として、各試験群を個別に処理してもよく、利便性に優れる。例えば、最初、同じ培地(培養液)を注入したプレートに複数のインサート片を挿入し、同じ条件下で培養し、各インサート片を、夫々、異なる培地条件(例えば、異なる濃度の薬剤を含む培地など)の複数のマルチウェルプレートに移動して培養することができ、試験の設計において、極めて高い自由度が得られる。
また、例えば、性質の異なる膜(膜の材質や細孔の違いによる薬剤透過性や溶液の透過速度、細胞接着性、細胞移動性など)を有した複数のインサート片をプレートに挿入して、同時に細胞を培養することで、より詳細な条件を比較することでき、これまでにない細胞に最適な培養環境を素早く見出すことができる。
さらに本考案に係る培養容器は、インサート片の連結部に凹み部が設けられており、インサートガイドに複数のインサート片が隣接して係止された場合、凹み部がプレートに連通する穴を形成することから、プレートの上面がインサートによって実質的に覆われていても、プレートまたはプレートのウェルの培地などを交換することができる。また、例えば、特許文献3では、隣り合うストリップ同士の全てが隣接すると、ウェル内の培地を交換するための第2空間部分を覆ってしまうため、一定の面積のプレートに対するウェルの数が相対的に少なくなってしまうという欠点があったが、本考案に係る培養容器では、全てのインサート片同士が隣接しても、凹み部によって形成される穴が存在することから、一定面積のプレートに対して最密にウェルを設けることができ、相対的に多くのウェルを設けたプレートを利用することができる。
また、特許文献3の培養容器はウェルの培地を交換する第2空間部分が互い違いになっており、培地交換の作業が複雑になるところ、本考案に係る培養容器は同じ向きに最密にウェルを設けることができるので、培地交換を機械的に作業でき、利便性が高い。
さらに、特許文献3では、ストリップ同士が独立しているため、ストリップを別のプレートへ移動する際やストリップ位置の微調整の際に1本ずつ行う必要があり、培養容器の数が多くなった場合に操作に時間がかかるところ、本考案に係る培養容器ではインサート片をインサートガイドに係止、固定することで、各インサート片をあたかも一体化したインサートとして一括に取り扱うことができ、簡便に操作できる利便性がある。
さらに、特許文献3では、ストリップ同士が独立しているため、ストリップを別のプレートへ移動する際やストリップ位置の微調整の際に1本ずつ行う必要があり、培養容器の数が多くなった場合に操作に時間がかかるところ、本考案に係る培養容器ではインサート片をインサートガイドに係止、固定することで、各インサート片をあたかも一体化したインサートとして一括に取り扱うことができ、簡便に操作できる利便性がある。
以下に図面を適宜参照して本考案の実施態様について詳細に説明するが、本考案はこれらの実施態様に限定されるものではない。
本考案の培養容器は、一態様において、2つ以上の筒状体6および各筒状体6を連結する連結部7を有するインサート片1、筒状体6を位置決めするために複数のインサート片1を係止するインサートガイド3、および、筒状体6が挿入されるプレート4(フィーダープレート4’またはマルチウェルプレート4’’)を備えており、インサート片1の連結部7に凹み部8,8’が設けられており、インサートガイド3に複数のインサート片1が隣接して係止された場合、凹み部8,8’がプレート4に連通する穴を形成する。
図1に示すとおり、本考案の培養容器は、一態様において、プレート4の上にインサートガイド3を着脱可能に載置し、インサートガイド3の上にインサート2を着脱可能に載置し、必要に応じて、蓋5で全体を被覆することができる。インサート2は、複数個のインサート片1によって構成される。
プレート4は、フィーダープレート4’またはマルチウェルプレート4’’であってよい。フィーダープレート4’は、培地などを収容する収容部が四方の側壁で囲まれた形状のプレート、すなわち、1つのウェルを備えたプレートである。マルチウェルプレート4’’は、複数のウェルが設けられた形状のプレートである。
プレート4は、フィーダープレート4’またはマルチウェルプレート4’’であってよい。フィーダープレート4’は、培地などを収容する収容部が四方の側壁で囲まれた形状のプレート、すなわち、1つのウェルを備えたプレートである。マルチウェルプレート4’’は、複数のウェルが設けられた形状のプレートである。
プレート4には、1つ以上のウェル19が設けられていてもよく、筒状体6が各ウェルに1つまたは複数挿入され得る。プレート4は、8行12列の96穴マルチウェルプレートであってもよい。例えば、プレート4が96穴マルチウェルプレートである場合、8個の筒状体を1列に備えるインサート片1を12個組み合わせたインサート2を用いることで、または、12個の筒状体を1列に備えるインサート片1を8個組み合わせたインサート2を用いることで、96個の全てのウェル19に筒状体6が挿入されることになる。すなわち、インサート片1は、8個または12個の筒状部6が1列に連結部7を介して連結されていてもよい。本考案の培養容器において、複数のインサート片1からなるインサート2によって、プレート4の上面21が実質的に覆われていてもよい。
インサート片1は、例えば、図2に示すように、8個の筒状体6が互いに連結部7を介して列をなして一体化されている。インサート片2の連結部7には、1つの筒状体6に対して、1対の凹み部8,8’が設けられている。またインサート片1の端部9,9’には、夫々、孔10,10’が設けられている。
本考案の培養容器のインサートガイド3には、突出部18,18’が設けられており、突出部18,18’に係合するインサート片1の端部9,9’に設けられた孔10,10’によって、インサート片1が係止され得る。夫々の端部9,9’に設けられた孔10,10’は、インサートガイド3での配置の向きが明確となるように、例えば、四角形の穴10と半円形の孔10’のように、異なる形状にしてもよい。
本考案の培養容器のインサートガイド3には、突出部18,18’が設けられており、突出部18,18’に係合するインサート片1の端部9,9’に設けられた孔10,10’によって、インサート片1が係止され得る。夫々の端部9,9’に設けられた孔10,10’は、インサートガイド3での配置の向きが明確となるように、例えば、四角形の穴10と半円形の孔10’のように、異なる形状にしてもよい。
本考案の培養容器において、筒状体6の下端12に細胞培養用の膜25が接着などによって固定されていてもよい。筒状体6は、連結部7と平行な平面に対して垂直方向に立設され、連結部7と平行な平面に対して下方向に延びる筒壁11を備え、筒壁11の下端12に多孔性膜など細胞培養用の膜25が固定されている。したがって、筒状体6はウェル19に挿入すると、ウェル19に対して入れ子のような状態となり、例えば、筒状体6の内部13に培養する細胞を入れ、ウェル19に培養液を入れ、培養液が膜25を透過することによって細胞へ供給されるようにすることができる。
筒状体6の筒壁11の長さは、プレート4のウェル19に挿入される場合、ウェル19の底部24に接しない長さであれば、とくに限定されない。
また筒状体6は、ピペット止め構造14を備えていてもよい。ピペット止め構造14は、例えば図3(図2のA−A断面図)に示すように、筒壁11の内側面に、筒状体6の中心軸に平行に延び、筒状体6の長さよりも短い溝を設け、溝の底部(ピペット止め底部)15は、例えば筒壁11の下端12に固定させた膜25の上部に設けた構造を有する。筒状体6の内部13に注入された培養液をピペットで交換する場合、ピペットの先をピペット止め構造14の溝に沿わせて挿入することによって、膜25や培養細胞を傷つけることなく操作を行うことができる。
また筒状体6は、ピペット止め構造14を備えていてもよい。ピペット止め構造14は、例えば図3(図2のA−A断面図)に示すように、筒壁11の内側面に、筒状体6の中心軸に平行に延び、筒状体6の長さよりも短い溝を設け、溝の底部(ピペット止め底部)15は、例えば筒壁11の下端12に固定させた膜25の上部に設けた構造を有する。筒状体6の内部13に注入された培養液をピペットで交換する場合、ピペットの先をピペット止め構造14の溝に沿わせて挿入することによって、膜25や培養細胞を傷つけることなく操作を行うことができる。
図4は、本考案のインサート片1を12個並べたインサート2の一態様を示している。
インサート片1の連結部7に、1対の凹み部8,8’を備えていることにより、インサート片を並べた場合に、一方の凹み部8と他方の凹み部8’により、アクセスホール26が形成される。アクセスホール26は、プレート4にインサート2を被せたままの状態で、筒状体6の外側からウェル19内の培地等を交換するピペット操作を可能にする構造である。本考案の培養容器は、一態様において、図4に示すとおり、プレート4の全体を、アクセスホール26の部分を除いて、覆いつくすことができる。
インサート片1の連結部7に、1対の凹み部8,8’を備えていることにより、インサート片を並べた場合に、一方の凹み部8と他方の凹み部8’により、アクセスホール26が形成される。アクセスホール26は、プレート4にインサート2を被せたままの状態で、筒状体6の外側からウェル19内の培地等を交換するピペット操作を可能にする構造である。本考案の培養容器は、一態様において、図4に示すとおり、プレート4の全体を、アクセスホール26の部分を除いて、覆いつくすことができる。
凹み部8,8’は、例えば円弧を有する形状の切り欠きであってもよく、1対の凹み部8,8’の形状は、とくに限定されないが、対称または非対称でもよいが、操作性、連結部7の強度、インサート片1の向きの確認の容易性などの観点から、非対称であることが好ましい。また、凹み部は必ずしも1対のものとする必要はなく、一態様において、連結部7の片側だけに凹み部8を設けるだけでもよい。
本考案のインサートガイド3は、プレート4の上側に着脱可能に載置され、例えば図5に示すように、側壁16によって矩形の形状に構成される。また、長手方向の側壁16の上面17は、インサート片1をインサートガイド3に係止するための突出部18,18’を備える。突出部18,18’は、インサート片1の端部9,9’に設けられた孔10,10’と係合することにより、プレート4に対してインサート片1を位置決めすることができる。突出部18,18’は、短手方向の側壁16の上面17に備えられてもよく、また、突出部18,18’の形状は、直方体、半球など、孔10,10’と係合し得る構造でれば、とくに限定されない。
なお、例えばインサートガイド3は、別の態様において、図5に示される4つの側壁16のほかに、当該4つの側壁16で囲まれた内部空間に配置される他の位置決め要素を含んでもよい。この場合、インサート片1は、必ずしも、筒状体6を1列に配した構造である必要はなく、例えば、2行2列、2行3列、3行4列など、任意の行数と任意の列数で構成されていてもよい。この場合、連結部に設けられた凹み部は当該行列の4隅に設けられてもよく、また、例えば、2行2列に配置された4つの筒状体の中心の位置における連結部に、前記凹み部を組み合わせてなる穴(アクセスホール)が設けられてもよい。
製造コストなどの観点から、行数と列数が同一のインサート片1を複数用いることで、8行12列の96穴マルチウェルプレート4’’の全てのウェル19に筒状体6が挿入されるように設計することが好ましい。
製造コストなどの観点から、行数と列数が同一のインサート片1を複数用いることで、8行12列の96穴マルチウェルプレート4’’の全てのウェル19に筒状体6が挿入されるように設計することが好ましい。
図6は、本考案のプレート4の一態様を示している。プレート4は、ウェル19および台座部20を備えており、ウェル19は、プレート4の上面21に対して平行な平面上に形成される開口部22およびその内部23を有する。また、図7(図6のB−B断面図)に示すとおり、ウェル19は、プレート4の上面21から台座部20に対して凹状に形成され、ウェルの底部24よりも上方に位置する筒状体6の膜25の上で培養される細胞の培養液を注入することができる。
ウェル19の外周縁は、例えば図8に示すように、卵型の形状とすることができる。卵型にすることにより、ウェル19は、筒状体6が挿入される空間と、凹み部8,8’から形成されたアクセスホール26からアクセスされるウェル内の空間を有する最適な構造にすることができる。
本考案の培養容器は、種々の細胞や組織などの培養に用いることができ、各種のスクリーニングや、共培養などの試験に用いることができる。したがって、本考案の培養容器は、一態様において、筒状体6の内部および/またはウェル19の内部に培養液が注入されていてもよい。また、本考案の培養容器は、細胞を、筒状体6の下端12に固定された膜25の片面または両面、および/またはウェル19の内部において培養するために用いることができる。
本考案の培養容器の各部材、とくにインサート片1、プレート4および膜25は、透明または透光性を有する材料で製造されていてもよく、例えば、培養中の細胞を観察する場合に視認性を高めるために好ましくは透明の材料で製造される。
本考案の培養容器の各部材、とくにインサート片1、プレート4および膜25は、透明または透光性を有する材料で製造されていてもよく、例えば、培養中の細胞を観察する場合に視認性を高めるために好ましくは透明の材料で製造される。
本考案の培養容器は、各種のスクリーニングや、共培養などの試験に用いることができる。とくに、透明の材料で製造した場合、細胞観察や、比色による結果の検討に優れている。
1 インサート片
2 インサート
3 インサートガイド
4 プレート
4’ フィーダープレート
4’’ マルチウェルプレート
5 蓋
6 筒状体
7 連結部
8,8’ 凹み部
9,9’ 端部
10,10’ 孔
11 筒壁
12 下端
13 筒状体の内部
14 ピペット止め構造
15 ピペット止め底部
16 側壁
17 インサートガイドの上面
18,18’ 突出部
19 ウェル
20 台座部
21 プレートの上面
22 開口部
23 ウェルの内部
24 ウェルの底部
25 膜
26 アクセスホール
2 インサート
3 インサートガイド
4 プレート
4’ フィーダープレート
4’’ マルチウェルプレート
5 蓋
6 筒状体
7 連結部
8,8’ 凹み部
9,9’ 端部
10,10’ 孔
11 筒壁
12 下端
13 筒状体の内部
14 ピペット止め構造
15 ピペット止め底部
16 側壁
17 インサートガイドの上面
18,18’ 突出部
19 ウェル
20 台座部
21 プレートの上面
22 開口部
23 ウェルの内部
24 ウェルの底部
25 膜
26 アクセスホール
Claims (12)
- 2つ以上の筒状体および各筒状体を連結する連結部を有するインサート片、筒状体を位置決めするために複数のインサート片を係止するインサートガイド、および、筒状体が挿入されるプレートを備えており、
インサート片の連結部に凹み部が設けられており、インサートガイドに複数のインサート片が隣接して係止された場合、凹み部がプレートに連通する穴を形成する、培養容器。 - インサートガイドに設けられた突出部と、突出部に係合するインサート片の端部に設けられた孔とによって、インサート片が係止される、請求項1に記載の培養容器。
- プレートが1つ以上のウェルを有し、筒状体が各ウェルに1つまたは複数挿入される、請求項1または2に記載の培養容器。
- 複数のインサート片からなるインサートによって、プレートの上面が実質的に覆われてなる、請求項3に記載の培養容器。
- 筒状体がピペット止め構造を備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載の培養容器。
- プレートが、フィーダープレートまたは8行12列の96穴マルチウェルプレートである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の培養容器。
- インサート片が、8個または12個の筒状部が1列に連結部を介して連結されてなる、請求項6に記載の培養容器。
- 筒状体の下端に細胞培養用の膜が固定されてなる、請求項1〜7のいずれか一項に記載の培養容器。
- 筒状体の内部および/またはウェルの内部に培養液が注入される、請求項8に記載の培養容器。
- 細胞を、筒状体の下端に固定された膜の片面または両面、および/またはウェルの内部において培養するために用いる、請求項8または9に記載の培養容器。
- 着脱可能な蓋を備える、請求項1〜10のいずれか一項に記載の培養容器。
- 請求項1〜11のいずれか一項に記載の培養容器に用いるための、インサート片。
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JP (1) | JP3208610U (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020137418A (ja) * | 2019-02-26 | 2020-09-03 | 国立大学法人東北大学 | 細胞培養用インサート及び電気刺激用培養装置 |
WO2023224099A1 (ja) * | 2022-05-20 | 2023-11-23 | 公立大学法人名古屋市立大学 | 細胞培養基材および細胞培養方法 |
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2016
- 2016-11-11 JP JP2016005452U patent/JP3208610U/ja active Active
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020137418A (ja) * | 2019-02-26 | 2020-09-03 | 国立大学法人東北大学 | 細胞培養用インサート及び電気刺激用培養装置 |
JP7369417B2 (ja) | 2019-02-26 | 2023-10-26 | 国立大学法人東北大学 | 細胞培養用インサート及び電気刺激用培養装置 |
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